ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

登録日:2017/04/16 Sun 13:14:52
更新日:2024/03/20 Wed 19:03:48
所要時間:約 46 分で読めます




駆ける、活きる、護る。

果てなき冒険を思いのままに。


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(The Legend of Zelda: Breath of the Wild)とは、2017年3月3日に任天堂から発売された、Wii UおよびNintendo Switch用ゲームソフト。
WiiUでは任天堂製の最後の発売タイトルである一方、Switchではローンチタイトルである。

ゼルダの伝説シリーズでは『ゼルダ無双』を除けば『スカイウォードソード』以来となる、新作3Dゲーム作品。

本来はWii U独占タイトルとして2015年の発売を目指していたが、
今までにないゼルダを作るべく2016年、2017年へと次々に発売が延期されていった。
2017年まで延びたことでSwitchの発売に重なり、マルチタイトルとして発売されるに至った。

「ゼルダ史」では今作はどの時系列に含まれるのか明確では無いが、今作の前日譚として、(本項中に頻出する)100年前の「厄災」を描いた『ゼルダ無双 厄災の黙示録』がある。

2023年5月12日には続編である『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売された。


◆特色


今作はオープンエアーと名づけられた、広大なオープンワールドが舞台。
例えば周囲が開けた高い山や塔から見渡せる景色、そのほとんどは実際にどこにでも行ける

今までのゼルダシリーズでは、ハードの制約などから、一定の限られた行動範囲が決められていたが、今回は崖や壁をよじ登り、空中を滑空することで、あらゆる場所を回れる。


また、細かに調整した物理エンジンを用いており、物が落下したり、坂を転がったり、衝撃で吹っ飛ばせたり、植物は炎で燃やせたり、燃える草が風で延焼したり、炎から上昇気流が発生したり…
ゼルダらしい要素も含みつつ、非常に高い自由度を誇っている。
開発者談によると、これらの物理演算にはその独特の挙動から一部で「ハボック神」と揶揄されることもあるHavok Physicsを用いたとのこと。
エンジンの開発元も「うちのエンジンでここまで出来たのか」と驚いたようだ。
こう見えて実は30fps。それでも割とカクツキは感じさせないのだからなかなか驚きである。

ゲームの進行も、行く場所やルートは全てプレイヤーに委ねられており、チュートリアルの始まりの台地さえ出られれば、それこそラストダンジョンのハイラル城を、死亡覚悟で最初から目指すことも可能。

フィールドも非常に作り込まれており、適当に歩くだけでも、素材アイテムや宝箱、魔物、祠やコログといった探索要素が随所に散りばめられており、寄り道が尽きない。

そして、とにかく死にやすい。ノーマルモードでも『スカイウォードソード』までの辛口モードと同じくらいすぐ死ぬ
今作では防御力の概念が良くも悪くも強烈になっており、もし防具が整っていない序中盤に中ボスクラスの攻撃を喰らおうもんなら1、2発で消し炭になる。
ガーディアンやライネルといった中ボスが割とそこらへんにいるのも一因。特にライネルはゲームが進み強化された個体が、レアな攻撃力アップ大の剣/大剣を持っている場合、最終的に最強防具をまとったリンクすら3発で落とすレベルに至る。
加えて猛暑や極寒、落雷、急な傾斜といった自然環境も積極的に殺しにかかってくる。
過酷な環境に挑むために、戦況や環境に応じて装備は積極的に変えていく必要がある。


また、今作では『4つの剣+』以来久々に*1ムービーや一部場面において明確に言語を話すようになった。
これまでのシリーズも声優自体は存在しパートボイスとなっていたが、技術面の向上や演出を考慮し思い切って採用したとのこと。
ただし、プレイヤーの分身であるリンクだけはこれまで通りイメージを固定化させないためか会話ボイスは無い。

◆システム


シーカーストーン

ゲーム開始時に入手する道具。
さまざまな情報を示す板状の石板、現代でのタブレット端末のようなもの。
マップを表示する、祠や塔にワープする、古代の遺物の起動認証に使う、祠やウツシエで登録した素材のセンサーになるなどといった多機能を有する。
マップに関しては、初期状態ではほとんど分からなくなっているので、シーカータワーという塔に到達することで、その周辺地方のマップ情報が解放される。

また、歴代のアイテム機能もシーカーストーンに含まれており、謎解き要素はチュートリアル中に入手できるシーカーストーンの各機能でほぼこなせる。

シーカーストーンの機能


おなじみバクダン。今作では坂を転がる丸型と転がりにくい四角型の二種を同時に使用できる。
リモコンの名前通り、任意のタイミングで起爆させられるので、勝手に起爆することはない。
古代エネルギーでできているため水に浮き風で飛ぶほど軽く、爆風には火属性がないが通常の火で誘爆することもない。*2どちらかというと古代エネルギーに弱く、バクダン同士は誘爆する。古代兵装やガーディアンシリーズの武器で殴っても爆発する。
リチャージこそ必要だが無限に使用できる、消耗しない武器としても使える。パラセール中に使うと真下に落とすため、これで空爆することも可能。
その代わりか威力は従来のシリーズに比べて控え目であり、冒険が進むにつれてバクダンだけで敵を倒すのは厳しくなり、
敵がランクアップして自然回復するマスターモードではまずバクダンだけでは歯が立たない。従来通り自分にもダメージが入るので誤爆にも注意。
強化すると威力が上がり、リチャージ完了までの時間も短くなる。
最近、2つのバクダンを使って高速飛行する技が生まれた。

  • ビタロック
対象の時間をしばらく止めることができ、その間に攻撃を加えると解除時に一気に衝撃が与えられる。
本作の自由度を更に押し上げた元凶。これを利用して桃白白的な移動を行うリンクもいる。
弓集中のスロー時間と掛け合わせることで物体や魔物をエグいほど吹き飛ばせる。自分を吹き飛ばして高く移動なんて事も。
強化すると、一瞬だが魔物の動きも止められるように。
シーカーストーンの機能の中でも随一の強力な性能であるため、戦闘が苦手ならばこれをフル活用すべし。
その他、道中に生えている植物やキノコなどにも当たり判定がある=黄色くハイライトされることを利用して
ビタロックをかざしながら探すと見つけやすい…という意外な使い方も。
森の中等で試してみよう。

  • マグネキャッチ
強力な磁力で金属製の物をキャッチし、自由に振り回せる。
人力では開けられないような金属製の重い扉も、これがあれば開けられるようになる。
起動すると画面中の金属物が赤くハイライトされるため、隠れた宝箱や通路を見つけ出せることも。
いかにも怪しかったり一見行き止まりに思える場所でもとりあえずかざしてみると発見があるかもしれない。
キャッチした金属物は振り回すことで武器にもなるが、使い方を誤ると逆にリンクが押し潰されるため注意。
トロッコ2個とマグネキャッチを使うことで、開発者も「こんな使い方があるとは」と驚いた自由飛行の裏技がある。

  • アイスメーカー
水面から足場にもなる氷柱を突き出す。
氷柱は3つまで設置でき、それ以上作ろうとすると古いものから壊れるが任意で壊す機能もついている。
海や川に限らず浅い水たまりや底なし沼、一部の滝などからも作ることができる。
氷柱は足場にするだけでなく、生成時の勢いでものを持ち上げる、遮蔽物にして敵の攻撃や視線を遮るといった使い道も。
魔物は目の前の水たまりから突然デカい氷柱が生えても反応しないためややシュール。
こちらも起動してみれば氷柱を作り出せる場所か否かを判別できる。
水たまりが消えると砕けてしまう。

  • ウツシエ
いわゆる撮影機能。アルバムとハイラル図鑑もセットである。
これのみ始まりの台地ではなく、別のある場所で解禁される。
生物や魔物や植物を撮影するとハイラル図鑑に登録され、説明が見られるようになる。
「~が見たい!」のようなミニチャレンジで使うことも多い。
また、自撮り機能もあり、スティック入力でポーズを取ることもできる。
そのため、パンツ一丁でピースを決める変態勇者が続出している。
シーカーストーンを強化することでハイラル図鑑に登録された物を探知できるようになる。

パラセール

チュートリアルを完了させると貰える飛行アイテム。
高所から飛び降りた際に、がんばりゲージが続く限りグライダーのように滑空できる。
高度の下降は緩やかであり、移動の自由度を大幅に上げることに貢献している。
他にも、草を燃やした際に発生する上昇気流に乗ることで高度を上げることも可能。
滑空中に崖にぶつかっても、瞬時に崖登りに移行できる。

本作では馬はイベントなどで入手するのではなく、野生馬を捕まえて馬宿で登録するという方法で手に入れる。
馬は捕まえられればどこで手に入れてもよく、単にフィールドにいるだけの個体を捕まえようが、ボコブリンを倒して奪おうが構わない。

フィールドにいる野生馬を捕獲する場合は、後方から気づかれないように近づき、飛び乗る。乗ったらLを連打してなだめる。
この際、馬によっては落ち着くまで時間がかかることもあるので注意。なだめている間はスタミナを消費し、切れると振り落とされる。
能力的に高い馬ほどなだめるのに時間がかかる(=スタミナ消費が激しい)ので、がんばりゲージ回復アイテムを作っておくといい。

落ち着かせたら馬宿に連れていき、登録する(登録料として20ルピーが必要)。
この時点で馬に名前も付けられる。命名に関してはたぶん個人の好みなどが炸裂するところだろう。
MLP関連の名前をつけてる人、怒らないから出てきなさい。
最大5頭まで登録可能。
ご丁寧にも9文字まで入れられるので実在の競走馬の名前を付けることも可能。

今作では馬にHPが設定されており、ダメージを受けすぎると最後には死んでしまう。
もちろん、登録した馬も例外ではなく容赦無くロストする。
もし愛馬のHPが減ってしまった場合には、リンゴなどを食べさせればHPを回復させることが可能。また、馬宿に預ければHPが全回復する。
HP上限は「丈夫さ」のステータスで大まかに示されており、これが低いと連続の騎馬戦や不慮の事故などで命を落とす危険が高まる。
愛馬をうっかり死なせてしまうと大変ショック。だが、生き返らせる方法はある。(後述のマーロン参照)

馬と一口に言っても毛並みや模様が異なっており、以下の通り種類として区分されているものもある。

  • 斑毛馬
たぶん最初に手に入れることになるであろう馬。
なだめるのは簡単だが、能力的にはそれほど高くはない。

  • 単色馬
毛色が一色のみの馬。
作(顔の模様)やソックス(足の模様)があっても、単色馬扱いになっているようだ。
能力的には斑毛よりも高いが、その分なだめるのに時間≒スタミナがかかる。

特殊な馬

  • 白馬
サルファの丘近辺にいる白馬。
一説にはハイラル王家の馬の末裔と言われている。
とあるミニチャレンジで登録してくるように頼まれる。

能力的には比較的高い部類だが、その分なだめるのも難しい。
また飽くまでも「高い」部類であり、下手をすればこれより能力的に高い馬も出ることがある。
(足の速さに関しては星3つでしかない)

  • 巨大馬(巨馬)
オブババ草地にいる巨大な馬。
並の馬の倍近い体格を持つ
能力的にはこれもかなり高い部類である。
見た目通り非常に丈夫で、足の速さは表示上星2つでしかないが歩幅があるためかそれを感じさせない速さ。
拍車をかけることができないため最高速では星5つの馬に劣るが踏みつけの威力が高く、ちょっとした敵キャラなら踏みつけるだけで倒せる。
但しその分、これもなだめるのには多大な労力を要する。
また、サイズの関係で手綱や鞍、たてがみを変える事ができない。特にDLC環境では「古代のくら」で自在に呼び出しできないのが痛手か。

とあるミニチャレンジで見せてくれと頼まれる(登録はしなくてもいい)。

馬自体を手に入れるだけでも苦労するが、そこから馬宿に向かう場合、道中に騎馬ボコブリンとライネル×2がいるのも厄介。
事前にライネルを古代矢で、騎馬ボコを爆弾矢などで始末すると楽。DLCを買っているならムジュラの仮面を装備すればOK。
巨大馬のいる場所は始まりの大地から直接飛んでこれるのでこっちのほうがもっと楽

  • スタルホース(骨の馬)
未練を残して死んだ馬がガノンの魔力により魔物化したもの。
一応魔物ではあるが、図鑑などでは「動物」扱いであり、リンクに敵意を示す様子も見られない。
普通に乗ることも出来るが、夜が明けると消滅してしまうため登録はできない。
こんなナリではあるがちゃんと物も食べる。いったいどこへ消えてゆくのか…

  • クマ
今作では馬だけでなく、野生のクマにも乗ることが可能。
馬に比べて走行速度は劣るものの、パンツ一丁で斧を背負えば気分はまるで金太郎。
こちらも登録は出来ない。たったの一字違いなのに残念である。

+ もうひとつの神獣
  • マスターバイク零式
DLC第2弾『英傑たちの詩』完全クリアで入手できるバイク
システム内部的には馬の一種として扱われているようなので、一応ここに追記する。

古代シーカー族が製造した、動物を象った機械兵器「神獣」の一種。四英傑に対応する神獣と同じく、リンクに対応する専用機という位置づけ。
但し四神獣以上に、古代技術の粋を集めている(或いは戦闘用ではない)ためか、一般的な大型バイク程度の大きさに収まっている。
メタ的にいえば『マリオカート8』で登場したリンクの愛車、マスターバイクの逆輸入。(そして零式もSwitch版であるマリカー8DXに追加されている)

形状としては馬をモチーフとしたものであり、ガーディアンや他の神獣同様古代シーカー族の意匠の装甲で固められている。
シーカーストーンの拡張機能として追加されるため、どこでも呼び出すことができる。
運転方法は一般的なバイクと同じで、アクセルで加速しブレーキで減速、スティックで旋回する。ウィリー走行やジャンプ、ドリフトも可能。

馬と違い耐久力がないため破壊されることはない。損傷すると自動的に消滅するが、再出現に特に制限はない。
但し馬と違い、走行には燃料を必要とする。とはいっても燃料油ではなく、手持ちできる素材を「燃料」として使う。
リンゴなどの序盤から入手可能な食材や、ボコブリンなどザコの素材や古代パーツなどの低ランク素材ほど回復量が多めであり、逆に高ランク素材は一部を除いてそれほど回復しないという変わった仕様がある。
走行可能な範囲はかなり広く、走れないところは砂漠地帯や火山、水上、触れると即消滅してしまう怨念の沼くらいしかない。
但し飽くまで機械たる「バイク」であるためか、馬のように街道沿いを自動で走ってはくれない。

燃料補給の手間こそあるが、その機動力と利便性は馬を無用の長物にしかねない超強力な乗り物。
その分、入手までの道のりは非常に長く険しいが、その険しさの要因は初っ端に待ち構える一撃の試練がほとんど。

公式資料集「マスターワークス」によると、初期には現状の馬とガーディアンをかけ合わせた形状以外にも、マリカ8のマスターバイクに近いデザインや、或いは壺に似た形状でホバー走行するものも検討されていたようだ。



武器・盾

※これだけでも内容の濃い単独項目が書けるぐらいなので合わせて参照

近接武器、弓、盾は、フィールドで拾って使い分けられる。
しかし今作の武器にはファイアーエムブレムシリーズよろしく全て耐久値が設定されており、目に見えない耐久値分の回数を使い切ると問答無用で消滅してしまう

耐久値自体も全体的に低めに設定されており、適当に戦っているだけでかなりあっさりと壊れてしまう。
よって、基本的には武器を使い潰しながら魔物を倒し、奪った武器を手にまた次の場所へ…という
蛮族スタイル現地調達が基本となる。

片手剣は盾と併用できるため最も安定し、槍はリーチと連撃の素早さに優れるが、これらは威力が低めで耐久度の消耗が激しく、
大剣は攻撃力が高く一撃が重いが、その分隙が大きく盾が併用できない。
武器の種類によってそれぞれ得手不得手があるため、所持武器が偏ってしまうと苦労する場面も。

また今作では、空中で弓矢を構えるとリンクが集中し、周りがスローモーションになる。
ただし急速にがんばりゲージを消費するため、エイム技術はそれなりに求められる。

防具

今作のリンクはなんとパンツ一丁からのスタート。
帽子・服・ズボンは防具扱いで、店で買ったり宝箱から入手したりミニチャレンジの報酬で貰えたりする。
防具はそれぞれで効果が違うので頻繁に着替えよう。武器と違い、防具には耐久値はない。
ゼルダの伝説シリーズのamiiboを読み込むと過去作風衣装を入手できることも。
ちなみに一部NPCには、パンツ一丁の時の会話パターンも用意されている。
本当に全裸になっていそうな描写もちらほら見られる。ゲーム的にパンツを穿いているように見えるだけなのだろうか。
バグによってゲームに負荷を掛けるとパンツも脱げるが、局部は見えずに短めの黒いパンツを穿いているような姿になる。
防具は大妖精の泉を開放することで、素材と引き換えに強化してもらうこともできる。
2段階強化すると、同じシリーズで着揃えた際にセットボーナスが発動する防具もある。

なお、防具で得られる防御力は敵の攻撃を食らって失うハートをシンプルに引き算する効果だ。一言で言えばアルテリオス計算式。

盾は攻撃を防ぐほか、盾に乗って滑る「盾サーフィン」と呼ばれるアクションが可能。これを利用することで大ジャンプ出来る裏技も存在する。


がんばりゲージ

『スカイウォードソード』と同じく、ダッシュなどにはがんばりゲージを使う。いわゆるスタミナ値。
壁登りやパラセールによる滑空にはがんばりゲージを消費するため、無限というわけにはいかないものの、その分壁登りは垂直ぐらいの壁や崖なら大抵の場所を登れるし、パラセールから壁登りへの移行も可能。
これにより、行きたいと思った場所には、がんばりゲージが続く限りはどこにでも行ける。
ちなみに、いざとなれば消費中にゲージの残量を回復できる料理や薬も作れる。
祠をクリアすると入手できる克服の証4つで、ハートの器と選択でがんばりの器を貰える。

試練の祠

ハイラルの各地に点在する古代の祠。
内部は小規模なダンジョンであり、奥にいる古のシーカー族の導師のところまで到達すれば克服の証がもらえる。
これを4個集めると、女神像でハートかがんばりゲージの最大値を増やす器と交換できる。いわゆる前作までのハートのかけら。
祠は起動することでファストトラベル地点として使用できるので、祠探しは優先探索目標ともいえる。
祠は光っているため遠くから見ても分かりやすいが、中には地形で巧妙に隠されているものや、
「ほこらチャレンジ」という出現させること自体が謎解きになっているものも。
試練攻略後は光の色が変化する。
ちなみに祠と導師の名前は任天堂スタッフの名前(の一部)をアナグラムにしたもの。
祠の総数は120箇所(DLCを除く)。すべての祠を攻略すると…?

特殊な祠の例

  • からくり
祠内の仕掛けを、手元のコントローラーのジャイロセンサーを傾けて操作するもの。
そのうちいくつかは「迷路を傾けてボールを誘導」というスタイルであり、この手のパズルが苦手なプレイヤーによって『迷路に極端な角度をつけてボールの初期落下位置をゴール近くにずらす』『自分が迷路に乗り込み、ボールを運搬する』『盤面を裏返し、平たい裏面に乗っかったボールをビタロックで止め、所定位置まで角度を調節して吹っ飛ばす』等のコロンブスの卵的攻略法が生み出された。

  • 力の試練
試練用に作られた小型ガーディアンを倒して力を示すもの。
序位・中位・極位の順で難易度が上がる。
そこそこ強力でガーディアン特効を持っている武器が入手できるため、慣れれば周回して武器集めにも使える。
ブラッディムーンを迎える度に、外の敵モブと同じく小型ガーディアンも復活する仕様。

  • 祝福
仕掛けがなく、宝箱だけがあるボーナス的な祠。
辿り着くこと自体が謎解きになっている「ほこらチャレンジ」で開放される祠に多い。

素材採集・狩猟

フィールドの至るところには、仕留めると肉類になる野生動物、水辺を泳ぐ魚類、色々な効能の薬になる昆虫が生息している。
料理や調合の他に、ミニチャレンジや防具の強化に必要だったり、換金したりすることも。
なお今作のリンクは網も釣り竿も持っていないので、虫は忍び足で近寄り捕獲、魚は泳いで追い付くか、バクダンや電気の矢・武器で気絶させたり撒き餌でおびき寄せて捕獲したりなどワイルドな手段を用いる。

料理・調合

各所にある調理鍋で、冒険中に入手した素材を鼻歌交じりに豪快に煮込んで調理する。
作った料理は食べると体力回復だけでなく、攻略に有利な特殊効果もしばらく得られる場合がある。
同じ要領で特定の昆虫と魔物の残骸を混ぜ、特殊効果を重視した薬を調合することもできる。
魔物が使っていた何を入れてたかもわからない鍋や、直前に昆虫を煮込んだ鍋で肉を焼いて食う様もまたワイルド。
今作では草を刈ったりしてもたまに上述の昆虫や穀物が落ちている程度なので、これで料理アイテムを確保していくのが主な回復手段となる。

ブラッディムーン(赤い月)

一定の周期で赤い月の夜が発生し、画面が真っ赤に染まるエフェクトとともに
倒した魔物や宝箱以外の配置アイテムが一斉に元の場所に復活する。
ガノンの魔力によるもので、作中の世界では「ブラッディムーン現象」と呼ばれている。

敵や落ちているアイテムなどが再配置されるだけでなく、ブラッディムーン出現時に料理を行うと必ず大成功するという隠し効果もある。
このため、蛮族のリンクほどブラッディムーンを心待ちにしてるとか。
ただし、敵陣の攻略中に予期せず起こったりすると悲惨。
ゲーム内でおよそ7日毎に発生するとされるが、プレイ状況によっても前後する。
詰み防止のために敵などがリスポーンすることの理由付けと思われる

敵の強化

本作にはSTGでいうランクシステムに似た敵の強化システムが搭載されており、ゲームを進めていくと例えばその辺のボコブリンが青→黒→白銀と強化されていく。(公式資料集「マスターワークス」においては、「リンクの復活を検知した結果、魔物が強化されていく」(意訳)という設定が付けられている)
公に発表されているものではないが、有志の検証による結果、フィールド上のボス(イワロック等)や強敵(ライネル等)を倒すと内部ランクが上昇し、敵が強化されることが判明している。
ちなみに続編のティアーズオブザキングダムに於いては、ボス討伐に加え、ジャスト回避やガードジャストなどのテクニックを決めることでもランク上昇するようだ。

英傑の加護

神獣を解放し、英傑の魂を救うことで授かることができる。
戦闘から探索まで非常に優秀な効果を持つ物が揃っており、祠の試練以外において冒険の心強い味方となる。
基本的に一度に使える上限は3回だが、ミファーの祈りのみ1回。所定の回数を使い切ると一定時間のリキャストが必要になる。
DLC第2弾『英傑たちの詩』を進めることで強化され、各能力のリキャスト速度が3倍になる。最も長いミファーの祈りでも8分で回復、リーバルの猛りに至っては2分で回復するようになる。
また、ハイラル城では回復速度が3倍になる。強化後との速度アップとも重複し、合計9倍の速度で回復するようになる。こうなるとリーバルの猛りはものの40秒ほどで再使用可能に。

これらの加護は、持ち物欄から任意でオン/オフを切り替えることが可能。
特に強敵に使いたいダルケルの護りやウルボザの怒りなどを温存しておくことができるため、覚えておいて損はない。

  • 英傑ミファーの祈り
ハートが0になると自動で一度だけマックス料理と同じ効果が発動(ハートの上限が一時的に+5されたうえで完全回復)。
従来のシリーズより簡単に死にやすい今作において、自動での完全蘇生は非常に心強い。
他と比べてストックが1回だけ&リキャストが24分(ゲーム内での24時間)と非常に重いのが弱点だが、それを差し引いても強力。
ちなみに妖精と同時に所持していてもこちらが優先される。

  • 英傑リーバルの猛り
Xを長押ししてから離すと強力な上昇気流を発生させる。溜めている間にBでキャンセルできる。
かなり高くまで上昇できるため、登山や谷越えなど移動・探索がグッと楽になる。
同時に、正規の道順を無視してゴリ押しできる箇所も一気に増える。
2周目以降のリンクは真っ先にこれを取りに行くとか
緊急回避や何もない平地で集中状態の弓矢を撃ちたい時など、戦闘にも有用。
シンプルな効果の分、リキャストは最長でも6分とかなり早い。

  • 英傑ダルケルの護り
ZLを押している間バリアが展開され、その状態で攻撃を受けると自動的にガードジャストが発動する。
今作のガードジャストは猶予たったの1/30秒なのでプレイヤーにとっての心強い味方。
特にレーザー反射の成否で難易度がグッと変わる大型ガーディアン戦では命綱になる。
慣れないうちは無理するよりもどんどん頼ろう。ガードジャストやラッシュ練習の保険にも。
リキャストは18分とミファーの祈りに次いで長い。
手動でガードジャストが決まれば消費されない。エフェクトやダルケルの声がかなり派手なため、ガードジャストに慣れきったリンクはこの加護をオフにすることが多い。

  • 英傑ウルボザの怒り
Yを長押ししてから離すと、ため攻撃に合わせてリンクを中心とした広範囲に雷を落とす。溜めている間にBでキャンセルできる。
落雷の攻撃範囲は極めて広く、ボコブリンの巣程度であれば適当に突っ込んでぶっ放すだけで一網打尽にできる。
威力もかなり高く、ライネルやガーディアンといった強敵にも有効なダメージソースとなる。
雷属性の威力+スタン効果もしっかり付いてくるため、対集団・対ボスどちらにも頼りになる強力な必殺技。
リキャストは12分。

amiibo

本作はamiiboに対応している。
これまでに発売されたゼルダシリーズのamiiboを使用することで、食糧などのアイテムや、お馴染みのリンクの愛馬「エポナ」を確率で入手できる。
中には、歴代リンクなどの装備を入手できるものも存在する。
また、ウルフリンクのamiiboを使用すると、実際にウルフリンクをお供として召喚できる。
トワイライトプリンセスHD』でリンクのライフを増やすことで、こちらでもライフが増える。

マスターモード

DLC第1弾『試練の覇者』で追加された、従来作品でいう「ハードモード」「辛口モード」「裏ゼルダ」と同様のシステム。
ノーマルモードとの違いとして、
  • 敵は最後にダメージを受けてから一定時間だけ体力が徐々に回復する。
  • 敵のランクが1段階上昇。
    そのため序盤から青ボコブリンが大量に出現し、さらに白銀より上位の“金色”の敵が登場。
 ・金色ライネル+攻撃力アップ大の剣/大剣持ちは理論上最大の30ハート・防御力88からでも2発と持たない
  • リンクがハート最大時から致死ダメージを受けると、1/4ハートも残らずに即死するようになる
  • セーブはノーマルモードとは独立。オートセーブ数が減少。
  • “空オクタ”に吊られたイカダが登場し、空中に敵や宝箱が配置。
  • 一部敵の配置が変更。始まりの台地に白髪ライネルが追加など。
  • 一部敵の一部攻撃パターンが強化。ライネルが火炎弾を偏差射撃してくる、ガーディアンがビーム発射時にフェイントを仕掛けるようになるなど。
などがある。
防具強化を乗り切るまではあちこちでノーマルモード以上に簡単に即死するので、無駄な戦いを避ける工夫がより求められる。

剣の試練

DLC第1弾『試練の覇者』で追加された、マスターソードの真の力を引き出す試練。
コログの森の台座に剣を再度差すことで、超巨大な祠へとワープし挑戦できる。
試練は『序位』『中位』『極位』の3段階に分かれており、それぞれをクリアするごとにマスターソードの攻撃力が10ずつ上昇し、
最終的に常時覚醒状態(威力60・耐久力188・ソードビームで耐久消費なし)のマスターソードを使えるようになる。
試練内容は、開始前に持っている武器・防具も含め全アイテムを没収された上で、規定数の階層の敵を全滅させるというもの。
風のタクト』『トワイライトプリンセス』の試練の洞窟や『スカイウォードソード』のサイレン、そして本作の野生の試練を強化したものになっており、試練中は祠と同様英傑の加護が使えないこともあいまって、野生の試練よりも難易度がガッツリ上がっている。
さらに試練中はセーブすら出来ないため、死ぬと容赦なく最初からやり直しという鬼畜仕様。本作で培った知恵と技術をフル活用せよ。
なお、マスターモードの敵ランクアップと自動回復はこの中でも有効なので、『序位』の時点で白銀が出るなどえげつない難易度となる。
プレイヤーにもよるが、武器の絶対数が少ない+最後まで防具なしを強いられる『序位+マスター』が一番難しいという声もちらほら…
まあ、流鏑馬ホバーとスコープクリップで壁抜けすればいいんだけどねぇ!

◆ストーリー



「目を覚まして───」


回生の祠で目覚め、記憶を失ったリンク。
100年前、厄災ガノンによってもたらされた大厄災により、ハイラル王国は壊滅したという。
今なおガノンの力をその身で抑え続けているゼルダ……その力が尽きた時、ガノンは完全に解き放たれる。

ガノンを倒し、ゼルダを救わなければ、ハイラルは今度こそ滅亡してしまう……。

残されたウツシエをたどり、かつての記憶を取り戻すべくリンクは野性の大地を駆ける。
そして4体の神獣を奪還するために、訪れた先で出会った人々と手を取り合い、共闘する。

今度こそ本当に厄災から民を、そしてゼルダを救うために───。

◆主な登場人物


今作の主人公。名前は「リンク」で固定。
100年前、退魔の剣に選ばれたハイラル一の天才剣士であるハイリア人の英傑
しかし大厄災の大敗にて致命の重傷を負い、始まりの台地にある回生の祠で100年間の時を経てようやく蘇生を果たしたが、その影響で記憶を失ってしまった。
一度は敗れたガノンを再び打倒するべく、失った力と知恵を取り戻す旅に出る。
100年前は名門の出自から常に周囲の規範たることを意識するあまり感情を表に出さない能面の人だったらしいが、記憶を失ってそのへんのしがらみも消えたせいか(プレイヤー次第で)わりと非道なおちゃらけた事をする勇者でもある。
その気になれば鉱石すら食してみせるほどの化け物健啖家だが、どうやらその点については100年前から特に変わっていない模様。ただ、ゼルダからカエルを食してみるようお願いされた際には流石に難色を示している。
一部の界隈では『女装テロリスト』『プレイした子供の性癖を歪ませる男』としてその名を馳せている。
一方で、高すぎる自由度から逆にガノンより厄災してる危険人物になることも可能。

ハイラル王家に生まれ、封印の力を受け継ぐ姫巫女。
100年間から今まで、ずっとハイラル城でガノンの力を抑え続けている。
今回は太眉が特徴の、薄幸そうな雰囲気の顔つき。 けっこうな安産型
シーカーストーンはかつてゼルダが使っていたものであり、それに残されたウツシエの地を巡ることで、リンクはゼルダとの記憶を思い出すこととなる。

■神獣の英傑

かつてリンク・ゼルダと共にガノンに立ち向かうべく神獣の操者として集められた各地各種族それぞれのヒーロー。
ガノンの策略により大厄災の際に全員命を落とし、その魂も神獣ごと囚われている…


100年前、水の神獣 ヴァ・ルッタを操っていた、ゾーラ族の英傑。
『光鱗の槍』の使い手であり、『ミファーの祈り』によって他者の傷を治す能力を持つ心優しき王女。
リンクとは幼馴染で、ゼルダとリンクの間柄を知りつつもリンクのことを想い続けていた。
かわいいのでミファールートはよ
一見すると引っ込み思案な印象を受けるが、家族と会えないことを知りつつも自らの使命を全うする覚悟や、まだ幼いシドに対し、自分にもしものことがあったら民を守らなければならないと言い聞かせたりなど、英傑の名に恥じない強さも併せ持つ。
自在に振るう治癒の力・ルッタとのいち早い同調・父王の理解や臣民からの篤い敬愛など、ゼルダと対になるようなキャラだったとの見方も。

  • リーバル (声:山口登)
100年前、風の神獣 ヴァ・メドーを操っていた、リト族の英傑。
上昇気流を発生させる能力『リーバルの猛り(リーバルトルネード)』と、彼しか扱えない『オオワシの弓』を併せた華麗な空中戦法が得意。
自分の実力に絶対的な自信を持つ一方、厄災ガノン討伐においてリンクの援護という役割に不満を抱いており、リンク本人に対してもなかなか認めようとしなかった。
不遜な物言いが目立つものの、陰では努力を欠かさない研鑽家で、「リーバルトルネード」を編み出したのも「リト族は垂直飛行が出来ない欠点」と「高所を陣取ることによる戦闘の有利性」を両立させるため。
最も本人は努力をひけらかすことはあまり好きなタイプではないらしく、秘密の特訓を覗き見たゼルダに対して『覗きとはいい趣味じゃないな』と苦言を呈している。
ゼルダのことは同じ努力家として気に入っているらしく、若き天才剣士であるリンクに対して嫉妬の目を向ける彼女を一目見て「僕と気が合いそう」と言っている。
同じ任天堂の某遊撃隊ゲームトリに似ているともっぱらの評判。スマブラでもネタにされた

  • ダルケル (声:武田幸史)
100年前、炎の神獣 ヴァ・ルーダニアを操っていた、ゴロン族の英傑。
しかし、語尾にゴロはつけない。ゴロン族の代表なのになんでだゴロ……。
大剣『巨岩砕き』と鉄壁のバリア能力『ダルケルの護り』を駆使し、危険な状況から仲間を守る歴戦の戦士。
ゴロン族らしく豪快で仲間思いな好漢。リンクのことを『相棒』、ゼルダのことを『姫さん』と呼ぶ。
凶暴なモンスターもその剛腕で薙ぎ払う一方で、子供のころ鳴きながら追い掛け回されたのがトラウマとなって以来、犬が苦手という可愛らしい一面を持つ。
遠い祖先が犬っぽい人間に大敗を喫した記憶が潜在的に働いているのかもしれない。
よく言えば豪快、悪く言えば大ざっぱなため、英傑内で一番神獣の同調が遅かったらしい。
集合ウツシエを取る際に、どこかよそよそしいメンバー達に対し、全員ハグしていっしょくたに密着させてしまうなどといった茶目っ気のある英傑内のムードメーカー的存在。

  • ウルボザ (声:下田レイ)
100年前、雷の神獣 ヴァ・ナボリスを操っていた、ゲルド族の英傑。
『七宝のナイフ』『七宝の盾』を武器に舞い踊るかのような戦い方を得意とし、雷鳴を操る『ウルボザの怒り』を扱う。
芯が強く自分を貫く一方で、他人への気遣いも自然にできる姐御肌。
親友のハイラル王女の娘であるゼルダのことを御ひい様と呼び慕い、修行を重ねるも力が得られない彼女を心配していた。
元同胞とも言えるガノンに対し、『やられっぱなしは気に入らない』と雪辱を誓う。

■現代の共闘者


  • シド (声:大西弘祐)
現代のゾーラ族の王ドレファン王の息子にして英傑ミファーの弟であるゾーラ族王子。
少し強引なところはあるが、真っ直ぐでとても明るい熱血漢。笑顔と輝く白い歯がチャームポイント。
それ故にゾーラの里(と現実世界)では女性のファンも多い。
ミファーやリンクについては、当時まだ幼かったためにあまり覚えていない様子。*3
雨を降らせ続けるルッタを止めるべく、ハイリア人のリンクに協力を頼む。
大厄災を生き抜いた老ゾーラ達がミファーを護れなかったハイリア人(リンク)を忌み嫌う中、彼らを一生懸命説得して回り、リンクの実力を高く評価してくれる好青年。
ストーリーでは、ルッタ解放のためにリンクをその背に乗せて共闘する。
本人には悪気はないものの、思ったことをズバっといってしまう悪癖がある。*4
なお、今回のゾーラ族の名前は音楽用語に由来しており、シドやミファーはその名前を踏まえて作られたテーマ曲がある。
興味がある人は、サントラの解説も読んでみてほしい。リト族の名前の酷さとはえらい違いである。

  • テバ (声:増元拓也)
リト族の妻子持ちの戦士。伝説の戦士と呼ばれていたリーバルを尊敬しており、そんな彼にならって弓の使い手となる。
メドーの偵察に近づいたところ攻撃され、その時の相棒のハーツが怪我をさせられたことで、怒りのあまりメドーへの復讐を誓い、飛行訓練場にてただ一人反撃に向けて準備を整える。
こいつに限ったことじゃないが今作のリト族の名前は色々な意味でひどい。例えば彼の奥さんの名前は「サキ」で、本人の名前と合わせると…。
ストーリーではリト族の族長カーンの依頼で駆けつけたリンクと成り行きで大空に飛び立ち、再びメドーに立ち向かうことになる。
最初は素っ気無い態度を見せるが、実力を計るために課した試験を乗り越えれば、その様子を見て態度を改める。
息子が一人いるのだが、可愛い見た目に対し口調はしっかりと受け継がれている。*5
尚100年前に呼ばれた際には周囲が比較的真っ当に無双している中、一羽だけ怒首領鳥 大厄災…もとい、弾幕STGの自機と化している模様

ゴロン族の少年。本名は『ユン』
気弱な性格だが、英傑ダルケルの子孫らしく彼の護りの力であるバリアを受け継いでおり、その力を活かしてブルドーが発射する大砲の砲弾役を務めており、ルーダニアを度々撃退している。
リンクが訪れた時は、ブルドーのために北の炭坑の倉庫に腰痛の痛み止めを取りに行ったまま、ルーダニアが降らせた火山弾によって倉庫の中に閉じ込められてしまっていた。
ゴロン族故にリンクよりも巨体だが、一族の中ではまだまだ若造らしく、語尾も『~コロ』という可愛らしいもの。
ルーダニア解放後は自信がついたということで大人が使う『~ゴロ』に変わっている。
ちなみに今作のゴロン族の名前は工事重機が由来で、ユン坊←ユンボ、ブルドー←ブルドーザー。
ストーリーではルーダニア解放のため、ブルドーの代わりにリンクに大砲を操作してもらう形で共闘する。
100年前に呼び出された際にはスマッシュ攻撃でオラオラ→ロードローラーだッのコンボを見せたりする。無双スタッフ、ジョジョ好きなんだろうな。

  • ルージュ (声:櫻庭有紗)
ゲルド族の族長。フルネームは『マキ・ア・ルージュ』
まだ少女だが、先代である母が逝去したために即位した。
男子禁制が絶対なゲルドの町に女装して侵入してきたリンクに対し、特にお咎めなしとする懐の深さがあるが、未熟なため皆の役に立っているのかと不安を感じたり、スナザラシのぬいぐるみと一緒に寝たりと年相応な面を見せる。
ゲルド砂漠を徘徊し近づく者に雷を落とすナボリスの存在と、その対抗策であるゲルドの宝物・雷鳴の兜がイーガ団に盗まれたことに頭を悩ませている。
ストーリーでは、愛スナザラシのパトリシアちゃんを連れてナボリス解放のためにリンクと共闘する。
今回、ゲルド族の名前はルージュ(口紅)をはじめチーク(頬紅)・プシャン(シャンプー)などの美容・服飾用語から。
何がとは言わないが、黒である。

■リンクの協力者たち


  • 老人 (声:中博史)
フードをかぶり、素顔を隠した謎の老爺。
100年ぶりに目覚めたリンクの前に現れ、道具を授けたり道を示したりしてくれる。
シーカーストーンを知っており、始まりの台地の四つの祠を乗り越えることができれば始まりの台地を脱出するために必要なパラセールを与えると持ちかけてくる。

シーカー族の住む村、カカリコ村の長。
チュートリアル終了後の最初の目的として示される人物。
100年前の大厄災から生き延びた3人のシーカー族の1人。
かなりの高齢のためか、昼間も寝ていることが多い。
記憶を失ったリンクに1万年前の伝説を教え、神獣の解放と記憶を取り戻すために道を示す。
志半ばで命を散らした英傑達や今なおハイラル城で一人耐え忍び続けるゼルダのことを思い、長年心苦しい思いをしてきたようだ。


  • パーヤ
カカリコ村に住むシーカー族の少女で、インパの孫。
名前の由来は、生まれたときにある場所にパパイヤの種のようなあざがあったから。
彼女に限らず今作シーカー族の名前は果物類が由来。
旧作から名前が続投しているインパも偶然ながらパインでこの命名則に沿ったものになっている。
見慣れないリンクに照れて戸惑ってしまう。かわいい
村の宝である宝珠の手入れをしつつ、リンクの力になれるよう祈り続ける。
わざわざパンツ一丁で話しかけた人、怒らないから手を挙げなさい。

  • プルア
ハテノ村の丘の上にある、ハテノ古代研究所の所長。決めポーズと共にチェッキー!と叫ぶのが癖。
100年前の大厄災から生き延びた3人のシーカー族の1人で、シーカーストーンの機能の復旧・強化をしてくれる。
見た目は小さな女の子だが、それは若返りの実験でそうなったからである。つまりロリババア
DLC第2弾『英傑たちの詩』では姿は見せないものの、英傑達の集合ウツシエの撮影係をしていたことが判明する。

  • ロベリー
アッカレ古代研究所の所長で、100年前の大厄災から生き延びた3人のシーカー族の1人。
やたら英単語をはさむ独特のしゃべり方ルー語をする。
古代の素材およびルピーと引き換えに、古代兵装を作成してくれる。
リンクとの会話ではファンキーなおじさんというだけの印象だが、部屋の日誌を読むと親子ほどに年の離れた妻への心情や、
ゼルダの犠牲の上に辛うじて乗っかっている不安定な平和への危機感がうかがえる。

  • カンギス
シーカー族の旅の絵描き。
カカリコ村の裏にある大妖精の泉を一目見たかったが、年のため途中の坂でいつも息切れしていた。
泉の写し絵を見せると思ってたのと違ってたと感想して再び旅に出る。
その後はハイラル各地の馬宿や村に現れる。足腰は大丈夫なのだろうか
ウツシエの記憶のヒントをくれるため、お世話になった人も多いだろう。
彼が描く絵を覗き込んでみると……うーん、なんかビミョーな……

  • 大妖精
時のオカリナ』で絶大なトラウm…インパクトを残したあのお方が復活。
容姿の方はどうなっているかはぜひご自分でプレイして確かめてみて欲しい。
現在は力を失っており、ハイラルの各地のどこかにある巨大な蕾の中に籠っている。
彼女らの力を復活させるには、ルピーが必要。最初こそ安価だが、最終的にはなんと10000ルピーを要求してくる。
指定されたルピーを献上し、彼女らの力を復活させると、以降は素材を持ち込むことで防具を強化してくれるようになる。
ちなみに今回は4姉妹となっており、それぞれ容姿・ボイスが異なるという無駄な手の込みっぷり。誰得

  • マーロン
大妖精と同様にハイラルのどこかにある巨大な蕾の中に身を潜めているが、大妖精とは全くの別物。彼もまた力を失い、ルピーを欲している。
お面のような顔に鋭い指を持ち、魔物のような見た目は見ようによっては恐ろしくも見える。
しかし、彼の正体は馬の神様であり、一度ルピーを献上して復活を手伝うと、それ以降、死なせてしまった登録済みの馬を蘇らせてくれるようになる。
(二回目以降はガッツニンジンが必要になる。)
馬を死なせてしまった者に対しては「この場で亡き者にしてやろうか!?」と恐ろしいジョークを放ち、
もしも故意に馬を死なせたりした場合にはリンクを咎めこそするが、性格は温和で物わかりが良い。
時のオカリナ』のマロンと似た名前で馬という共通点もあるが関連性は不明。

  • カッシーワ
アコーディオンを演奏している、リト族の吟遊詩人。
ハイラル各地を飛び回っており、自身が研究している勇者のための詩(=近くのほこらチャレンジのヒント)を教えてくれる。
その筋肉質な容姿と妖艶な目つきがアレな人たちのハートをがっちりキャッチしたのか、本作のキャラの中ではなぜかトップクラスを争うほどR-18絵が多い。どうしてこうなった。

  • ドレファン王
100年超にわたってゾーラの里を治める当代のキングゾーラ。
ミファー・シド姉弟の父親であり、英傑召集以前からミファーを通じてリンクとも知己だった。
暴走を始めた神獣ヴァ・ルッタの対処のため、シド王子がハイラル人の戦士を探してきたところでリンクと100年ぶりの再会を果たした。
100年の間にある程度気持ちの整理を付けたためか愛娘の戦没について多くを語るところはないが、内心にはどこかに諦めきれないものを抱えている。
歴代キングゾーラに倣ってか、通常のゾーラ族よりも遥かに巨大な体躯の持ち主。この体躯を活かし、里に入ってきた歩行型ガーディアンを物理的に投げ捨てたという偉業が残されている。

  • ブルドー
ゴロン族族長。ゴロン達からは「組長」と呼ばれている。
降り注ぐ火山岩をものともしない屈強な体躯の持ち主だが、寄る年波には勝てないのか、腰痛持ち。

  • カーン
リト族族長。フクロウのような姿をしている。
ヴァ・メドーに単身で挑もうとするテバを止めるように頼む。

迷いの森を抜けた先のコログの森にてハイラルを見守る大樹の精霊。
本作では桜が咲き誇っており、風情のある外観に。
リンクが目覚めるまでの間、ゼルダより運び込まれたマスターソードを守り続けてきた。
コログの森を訪れたリンクに退魔の剣について告げる。
体の中はコログ族の住処となっており、店や宿が存在する。

■その他の人物


お馴染のふかわりょうみたいな髪型の商人。
各地の馬宿におり、ある場所では貴重な古代兵装・矢を一本だけサービスでくれる。
ただしカブトムシを持った状態で話かけると…?
例え極寒の地だろうとノースリーブの姿勢は崩さない商売人の鑑。

  • キルトン
ハイラルのどこかに店を構えるマモノショップの店長。
魔物をこよなく愛しているという一風変わった男性で、魔物のような不気味な風貌…というか明らかにハイリア人に見えない。
実際作中でも魔物の素材を夜な夜な取引していることから素性を怪しまれており、警戒のために彼の人相書き(ウツシエ)を撮ってくるクエストが存在している。
彼の店では専用通貨である「マモ」を用いて買い物をする。
序盤につい魔物素材をルピー売りしてしまい、後悔したリンクは数知れず。

  • サクラダ
サクラダ工務店の社長を務めるオカマ大工。
ハテノ村で空き家を取り壊そうとしているが、リンクの心意気を気に入り、50000ルピーの所を大マケで3000ルピー+薪30本で売ってくれる。
専用ボイスや社訓、部下のエノキダのサブイベント等、脇役なのだがこれでもかというぐらいキャラの濃い人物。
彼や従業員に限らずハイリア人の多くは名前が草木まわりに由来するが、馬宿周辺の人物は競馬・馬術用語が元ネタ。
『サクラダ工務店社訓! ノコギリは 引いてだめなら!』『押してもだめよ!』

  • エノキダ
サクラダ工務店社員。名前通りえのきだけみたいな頭。
自宅購入後アッカレ地方のイチカラ村へと赴任し、村を開墾することとなる。
この開墾イベントではハイラル中から名前の最後が「ダ」の人を集めることになる。ゼルダも呼ぼう
このイベント専用のBGMや服まで存在し、無駄に力が入っている。

コログ族のでっかい妖精さん。
お気に入りのマラカスを振りながらダンスするのが大好き。
が、大切なマラカスの中のミを他のコログ族に持っていかれてしまったため、回収をリンクに依頼してくる。
コログのミを回収して渡すごとにリンクのポーチが大きくなりアイテム所持可能数が増えていく。
世界中のコログのミを回収しきると便利な()アイテムをくれるので頑張って集めよう。全部で900個あるけどな!
ちなみにコログのミは少し臭うらしい。つまり…

詳細は個別項目にて。

  • ミツバ
関西弁を喋る噂好きの女性。
『ウワサのミツバちゃん』という本を発行しており、カカリコ村やカラカラバザール、各地の馬宿でみることができる。
『ウワサのミツバちゃん』は取材を通してウワサを紹介する内容の本であるが、ウワサの内容が精霊や伝説の武器であったりと情報の裏どりが難しいものが多く、恐らく一般人からするとゴシップの類であると思われる。
本がシリーズ化しているあたりそれなりに有名な女性なのかもしれないが、彼女自身がそれを鼻にかけてる一面があり、正体を明かしてもリアクションが薄いリンクを見て不満げな態度を示した。
そのあとにちゃんと驚いたリアクションをとるあたり、今作のリンクはおちゃめである。


■敵・魔物


■神獣

発掘された古代兵器の一種。
動物を模した形をしており、個々が一つの遺跡といってもいいほどの巨体を誇る。
全部で4体おり、いずれも過去作の登場人物の名が由来となっている。*6
共通装備として、対ガノン用の強力なビーム砲を放つ。
古代のハイリア人によって開発され、1万年前にはガノンの力を弱体化させることに成功した。
100年前、4人の英傑が操ることにより厄災ガノンに対抗する切り札として期待されたのだが、逆にカースガノンによって英傑たちが殺され、乗っ取られてしまった。
ガノン討伐のために、まず神獣を解放することが大きな目標として挙げられることになる。無視してラスボスに直行することもできるが。

英傑の関係者たちと共闘し、神獣の機能を停止させて内部に侵入する。
神獣内は本作の大ダンジョン的な位置づけになっており、マップ画面でギミックを操作しながらシーカーストーンで神獣内の制御端末を起動していき、待ち受けるカースガノンを撃破した後に制御装置を作動させてやっと取り戻すことが出来る。

神獣の攻略順は自由だが、フィールド環境そのものへの対策が比較的ラクなメドーかルッタを先に攻略する事が多い。

  • 水の神獣 ヴァ・ルッタ
象を模した神獣。
水を無尽蔵に生み出すことが出来る能力を持ち、ゾーラの里周辺に大雨を降らし、ダムを崩壊寸前にまで追い込んでいた。
戦闘時には巨大な氷塊をリンク目がけて発射してくる。
ダンジョンギミックは鼻の角度変更で、これにより放水箇所を変えることが出来る。
解放後はゾーラの里近くの高台に鎮座し、ハイラル城に照準を合わせてくれる。
この時にはミファーから「彼女(あなた)」と呼ばれていたりと女性の扱いを受けている。
ちなみに、シドに乗っていない時に近づいてもバリアで弾き返されるだけなのであしからず。
名前の由来は時のオカリナに登場するルト姫

  • 風の神獣 ヴァ・メドー
鳥を模した神獣。
複数設置された巨大プロペラを利用した驚異の飛行能力と、4口のレーザー砲と頑強なバリアーを用いた制空性能を持つ。
かつてはリト族の守護神と崇められていたが、ガノンの手に渡って以降は、リトの村の遥か上空を飛び回り、近づく者全てを撃ち落としていた。
ゲーム開始時点でも遠目で確認でき、過去のウツシエにもその姿が写っているので初めて見たときに「何だこれ?」と思った人も多いのでは?
ダンジョンギミックはメドー全体の角度変更で、部屋全体を傾かせることが出来る。実は神獣操作を一切行わずにクリアも可能。
解放後はリトの村に鎮座する。その際には村の真ん中に位置する石柱のでっぱり部分を止まり木のように掴むのだが、この部分がメドーの巨体に反して非常に細く心もとない。
それでも難なく止まれてしまうのはメドーが見た目によらず軽いのか、はたまたこの岩がすごいのか…
名前の由来は風のタクトに登場するメドリ。

  • 炎の神獣 ヴァ・ルーダニア
トカゲを模した神獣。
他の神獣と比べるとやや小さいが、どんな険しい崖にも難なく張り付いて動ける機動力と索敵専用の小型飛行ガーディアン『プルペラ』を搭載していたりと偵察能力に優れている。*7
個別装備としてハンマー状の尻尾を有しており、この尻尾をデスマウンテンに叩き付けることで故意に大噴火を引き起こしていた。
その都度ブルドーとユン坊により一時的に撤退させることは出来てもすぐに戻ってきてしまうため、観光客が来ず、経営難に陥っているゴロンシティの悩みのタネとなっている。
ダンジョンギミックは壁貼り付きで、これによりダンジョン全体が90度回転する。
解放後はデスマウンテン頂上に鎮座する。照準を合わせる際には他の神獣と違い、頭部全体が8方向に全開する形である。
名前の由来は時のオカリナに登場するダルニア。

  • 雷の神獣 ヴァ・ナボリス
ラクダを模した神獣。
脚の長さも相まって、かなりの巨体を誇りながらも砂漠で足を取られることなく歩いたり、高台を踏破したりなど走行性能は高い。
またコブ部分からチャージした強力な電撃を放ち、近づく者を迎撃する様はまさに『動く要塞』。
100年前の大厄災以降は行方知らずだったが、リンクの目覚める数週間前に突如としてゲルド砂漠に現れ、強力な砂嵐と雷を発生させていた。
ダンジョンギミックは胴体回転で、3つに分かれたエリアそれぞれを回転させる。
解放後はゲルドの台地に鎮座する。
名前の由来は時のオカリナに登場するナボール。

厄災ガノンが作り出した魔物で、水・風・炎・雷の4体に分かれている。
100年前の大厄災にて4人の英傑を殺害し、神獣を乗っ取った張本人。
リンクが目覚める数週間前から各地に災いを振りまいており、こいつらを撃破し神獣をガノンの魔の手から解放することがストーリーにおけるひとつの目的である。
立ち位置としては、本作のストーリーボスに当たる。

先述の通り、従来のシリーズとは違い無視してラスボスに挑むことも可能。
ただし、そうした場合はハイラル城にてラスボスの前座として若干HPが多い個体と戦うことになるうえ、厄災ガノン自身のHPもその分だけ増える。

イーガ団

シーカー族の中で王家から離反し、ガノンを信奉する集団。
ガノン打倒を目指すものを抹殺しようとし、リンクにも旅人に扮して行く先々で襲ってくる。
ゲルド高地の谷間にアジトを構えており、ストーリー中で潜入することになる。
意外と歴史が古く、前々回のガノン復活時までその発祥をさかのぼる事が出来る。
かつて、高度な技術力を恐れた王家から追放されたシーカー族の中で恨みを持った者がガノン側に寝返り、現在に至る。
なぜかやたらとツルギバナナが好物

  • コーガ様 (声:宮崎敦吉)
イーガ団の総長。イーガ団のアジト潜入イベントの最後で戦うことになる。
画面上部に名前と体力ゲージが表示されるボス戦仕様。
トゲの鉄球を作り出して攻撃してくるが、それを逆利用することでダメージを与えられる。
若干だらしない体型とやたら小物臭いコミカルな言動が印象的。
仕事は部下に任せっきりで寝てばかりいるようだが、何故か慕われているらしい
リンクに倒された後は、残党達が総長の仇を討とうと躍起になる。

■その他の敵

古代のハイリア人によって開発され、後に発掘された古代遺物群。
ビームを放って敵を攻撃する自律兵器。1万年前にはその数でガノンを袋叩きにした。戦いは数だよ兄貴
神獣と比べると小型(とはいえ人間よりはかなり大きい)だが、大量に発掘されており、
100年前にガノンに乗っ取られた際には、数でもってハイラルのあちこちを壊滅に追いやった。

現代では大半は朽ちた残骸が残るだけだが、ハイラル城周辺などでは未だに稼働しており、
中には動かないと思って近づいたら起動するものもある。

長射程・高精度・超高威力のレーザービームを、リンクを捕捉し続ける限り撃ち続ける強敵。
HPも相当に高いため、戦力の整わないうちは正面から挑むのは自殺行為。
…凶悪な性能のレーザーだが、タイミング良くガードジャストでレーザーを弾き返すことで手早く撃破することが可能。
実際に100年前のリンクはなんとその辺の鍋のフタでレーザーをジャスガしてガーディアンを倒したらしい。
(ガードジャストが楽とは言っていない)

特効効果のある各種古代兵装とマスターソードが弱点。
弱点のセンサー部を弓矢で撃ち抜けば移動とレーザーを楽に中断できる上、特に古代兵装・矢で撃ち抜けば弓の攻撃力に関係なく一撃で破壊できる。
古代兵装系の武器は基本的にガーディアン特効なので、古代研究所のロベリーと出会い、各種古代兵装(特に矢と盾)を調達できるようになれば対処が楽になるが
それまでは隠れつつ逃げ回ることになるだろう。

実は過去作に登場するタコ型魔物、オクタロックがデザインの元ネタ。
六本足だが軽快に走り回りながら遠距離攻撃を仕掛ける姿は言われてみれば確かになつかしのオクタロックを思わせる。

ちなみにamiiboにもなっている一番多いタイプは歩行型と呼ばれており、他にも飛行型や砲台型、
さらには力の試練の祠などで制御下に置かれている(どっちみち試練として襲い掛かってくるが)小型ガーディアンも存在する。

  • ボコブリン
あちこちで見かける小さなオークのような魔物。
一見知能は低そうだが、今作の他の人型の魔物同様、簡単な武器や盾を使いこなし、自作までしている。
さらにボコブリンは小柄な体格を生かして馬術を身につけたものも存在する。
雑食で肉類だけでなく果物なども好む。
実は泳げないのか、上位個体でも水に落とせば即死する。

  • モリブリン
人間の倍くらいある身長の魔物。今作ではアリクイのような細長い顔をしている。
肉食性だが昆虫も食べる習性で、よくその辺の虫をモグモグしている時にふいうちで葬られる。
丸型バクダンを見つけると遠くへ排除しようとするが、時にはそのサッカーに夢中になりすぎてリンクを忘れることも。
ただし上位種になるとHPと攻撃力が跳ね上がり、リンクの攻撃でひるみにくくなる危険な敵と化す。
こいつもカナヅチらしく、入水すると即死する。

過去作のものと比べると「ドラゴン」「竜人」感より「爬虫類」感が強い。
カメレオンのような顔つきになり、保護色で周辺の景色に溶け込む。
さらに眠らないのでふいうちも狙いにくい。
素早い身のこなしから武器で飛びかかったり、長い舌や属性による遠隔攻撃を仕掛ける。
おまけに泳げる

  • キース
単眼のコウモリ。夜間にフィールドを飛んでいる。
普段は高い所を飛んでいるが、リンクを見つけると襲いかかってくる。非常に脆く、どんなに弱い武器でも一撃で倒せる。
群れで襲ってくることもあり、こちらはなかなか鬱陶しい。リモコンバクダンを上手く当てれば一掃できる。
フィールドによっては属性を持ったものが出現する。

スライム状の魔物。容姿は風のタクトのものに近い。
青い個体は属性攻撃を与えると、それに応じた属性に変化する性質を持つ。
倒すと大きさに応じて1~3個ぐらいのチュチュゼリーになるが、青以外の個体は飛びかかり直後以外に倒すと割と広めの爆発で周囲を巻き込んだあとその色のゼリーを残す。
今作のチュチュゼリーは即席の属性爆弾として使えるなど、属性パズルに花を添える便利素材。
他にも赤色ゼリーは火打ち石とかの代わりになったり、黄色ゼリーなら電気を通したりとバトル以外でも使い道がある。

  • オクタ
タコのような魔物。水中に潜ったり草木や石などに化けて潜伏している。
遠くから岩を吐いて攻撃してくる。盾で跳ね返すこともできるが、移動中だと偏差射撃が上手で非常に厄介な敵。
近づくと隠れてしまうが、頭の草木や石を取り除くと出てくる。

  • ウィズローブ
魔法使いのような魔物。炎、氷、電気の3つの属性が存在する。
普段は空中を歩いており、リンクを見つけるとワープしながら魔法を放ってくる。
常に浮いているため、近接武器では攻撃が通りにくいという厄介な敵。
種類によっては天候を変えてしまうという、相当に面倒くさい奴もいる。
倒すと対応した属性のロッドを落とす。

  • イシロック
石でできた魔物で、普段は当然だがそのへんの岩石に紛れている。早い話がちっこいイワロック。
これといった攻撃はなくただ接近して殴りかかってくるのみだが、大抵の武器が効かない。
ハンマーなどのイワロック特効を持っている打撃武器かリモコンバクダンのみダメージが通るが、
実は直接持ち上げて逆さまにしただけで動けなくなり、自爆する。

■大型モンスター

フィールド上の特定の場所に存在する、通常モンスターよりも強い巨大なモンスター。従来シリーズでいう『中ボス』にあたる。
各種類のすべてのモンスターを討伐するとキルトンから証がもらえる。

  • イワロック
巨大な岩で構成された魔物。
普段は普通の大岩のようだが、リンクが近付くと正体を現す。
探索中に突如BGMが変化して地中から現れる姿にはビビらされる。
腕を振り下ろし押し潰そうとしてくるが、体をよじ登ることができる。
弱点は背中の上下どちらかから突き出ている黒い鉱石で、攻撃されるとコハクなど貴重な鉱石をばらまく。
ハンマー・石打ちなどの岩石特効武器を担いでのイワロック狩りは今作の重要な資金源。
派生種として巨大氷の『ガチロック』と、溶岩石の『マグロック』がいる。倒すには対策必須。

  • ヒノックス
普段はイビキをかいて眠っている一つ目の巨人。
リンクを踏みつけたり叩き潰そうとしたりする他、周辺の木を引き抜いて使用することも。
目玉を撃ち抜くとダウンするが、弓矢で狙おうとすると手で目をガードするなど知性もそれなりに高い模様。
コイツのガードをくぐり抜けるには身につけている装備に応じた弱点を突く必要もある。
首輪からは収集した武器がぶら下がっており、寝ているときやダウンした隙に先んじて拾うことができる。
骨だけの『スタルヒノックス』もおり、こちらは夜の間だけ戦える。

  • モルドラジーク
砂に潜りゲルド砂漠を回遊するクジラのような魔物。
砂に潜った状態と頭を出した状態の2パターンが存在する。
砂に潜った状態ではリンクの位置を僅かな物音で察知するので、忍び足で動かなければ狙われてしまう。
頭を出した状態では目視でリンクめがけて突進してくる。
とんでもなく攻撃力が高いが、いずれの状態もリモコンバクダンに反応しやすく、それでダウンを取れる。
確認しづらいが、ピンク色の肉球がちょっとかわいい。

意外にも3Dゼルダ初登場となる半人半馬、ケンタウロスのような魔物。
HP・攻撃力共に極めて高く、重く素早い攻撃は見切るのも一苦労、担いだ弓矢で遠距離戦も隙がない…と、カースガノンとタメを張れるレベルで強い。
メインシナリオ中では1体も倒す必要はない(厳密に言うとこいつのいるエリアに忍び込む必要は1度だけあるが、進め方次第ではそれもなくなる)が、その凶悪さと武器・素材の有用性から、本作でとりわけ印象に残る一種。
また、上記三体と異なりその強さに反して区分上はモリブリン等と同じ一般モンスター扱いのようで、古代兵装・矢を使えば一発で即死。
ただし、その場合は肝心の武器や素材まで消滅してしまうが。

厄災ガノン

ハイラルにおいて何度も復活しては現れ、魔の力を振るい続ける存在。
ウルボザによると、かつてゲルド族だった頃の記録も今や「おとぎ話」らしい。
1万年前の戦いでは、神獣とガーディアンによってなす術なく封印されたのだが、100年前に復活した時は逆に、4人の英傑の命を奪い古代遺物を乗っ取り、その軍勢を率いて大厄災を引き起こし、ハイラルは壊滅。多くの兵や民の命が失われた。
リンクも致命傷を負わされ、100年の眠りを余儀なくされた。
その後、ゼルダの手でハイラル城に不完全な形で封印され、大厄災は一応の収束を迎えた。

ゼルダによってハイラル城に抑えられている状態でさえ、その魔力によって、倒された魔物を赤い月の夜に復活させ、ハイラル城周辺は常に魔物とガーディアンがひしめく危険地帯である。
リンクが100年の眠りから覚めた今ではゼルダの封印の力も限界を迎えつつあり、このままではガノンが再びハイラルに解き放たれてしまう状況にある。

現在では意思疎通すらできない怨念の塊・厄災と化しており、かつての大魔王だった頃の様子はもはやうかがえない。
あれだけ欲していたはずのハイラルの地を、ただ滅ぼすことしかできない存在に成り果ててしまったのは何とも皮肉である。

本作のラスボスとして、ハイラル城最奥でリンクを待ち受ける。

◆地方・村・施設


主に九つの地方で構成されている。
詳しくはハイラル(ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド)を参照。



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最終更新:2024年03月20日 19:03

*1 『ゼルダ無双』でも掛け声程度ならば完全に喋っていた。\カモン!/

*2 物凄く爆発しやすい爆薬樽への誘爆は可能

*3 ただリンクについては『姉を奪った悪いヤツ』程度の認識はあった模様

*4 ゴロン族に助けを求め、わざわざ里まで来てもらったにも関わらず『重くて乗せられない』とハッキリ言ってしまっている。

*5 父親を戦士として尊敬しているのでマネしたくなってしまうのは仕方ないといえば仕方ない。

*6 ルッタとナボリスに関してはルトとナボールから名前を貰ったことが作中でも明言されている。

*7 もしかすると神獣の中でも哨戒・斥候の役割を担っていたのかもしれない