特定有害生物対策センター/4C(仮面ライダーアマゾンズ)

登録日:2017/04/15 (土) 00:24:29
更新日:2024/01/06 Sat 10:48:22
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狩り、開始…。


概要

仮面ライダーアマゾンズ』第二期に登場する組織。
アマゾンの駆除を目的として、日本政府と野座間製薬の共同出資によって設立された。
正式名称は「特定有害生物対策センター(Competitive Creatures Control Center)」であり、省略して「4C」と呼ばれている。
潤沢な装備、人員、予算、設備を誇っており、時には非合法な作戦行動も実行する。
当初は高い同族感知能力を持つアマゾンを抱えていないこともあって初動が遅れることが多く、一般市民からの受けは良好と言えず、「税金の無駄遣い」、「不良チームにも劣る」などと揶揄されていた。

特徴

実質的に駆除班の後継に当たる組織であり、組織内部は駆除部隊、研究部門、情報部などに細分化されている。
政府公認の組織であることや、世間にアマゾンの存在が公表されたことから駆除班を凌ぐ権限を与えられている。

例として
  • 政府からの予算供与
  • 市街地での無制限な銃火器使用(圧裂弾を除く)
  • アマゾンと思われる人物の人権を無視
  • シグマタイプのアマゾンの運用
  • 機密保持のための器物損壊
  • 対アマゾン兵器開発のための人体実験
  • 10名ほどで構成された駆除部隊を複数保有
  • アマゾン関連の事件の隠蔽工作
などが挙げられる。

装備

  • 自動小銃
各部隊によって配備されている銃火器は異なるが、一般隊員はM4やM16を使用している。
H&K HK416…黒崎が使用。シーンによってはM4に切り替わる。最後ノ審判では使っていない。
M16A1…黒崎隊の一般隊員が主に使用。
M4…黒崎隊の本田隊員が使用。最後ノ審判では黒崎隊のほぼ全員が使用している。
コルトCAR-15…黒崎隊の一般隊員が耳鼻科での戦闘時のみ使用。
SR16…赤松隊長、赤松隊隊員、機動部隊が使用。
SCAR-H…藤尾隊長、機動部隊隊長が使用。
主な駆除対象である新型アマゾンは電気的刺激に弱いという弱点がなくなっているため、弾丸は放電機能が付いていない物を使っている。

  • 狙撃銃
HK417が配備されている。
頭部などを狙えばアマゾンに重傷を負わせることが可能。

  • 短機関銃
H&K MP5を黒崎隊、赤松隊、青山隊、機動部隊が使用。
H&K MP7を美月が使用している。

  • 拳銃
4C全体にベレッタ92Fが配備されているようで本編ではモブ隊員が、最後ノ審判では黒崎が終盤に使用している。

  • 圧裂弾
アマゾンを一撃で粉砕可能な特殊弾。
専用のランチャーを介して使用する。
威力が高過ぎる為に市街地での使用は禁じられている他、専用の取扱い資格を持つ者にしか扱えない。

銃器のプロップについて
Season1の駆除班と同様、大半は東京マルイ製のエアソフトガンが使用されている。
シーンによってはMP5は数が足りなかったのか通常のスタンダード電動ガンではなく一回りサイズの小さいBOYSのものが使われていることも。
予算の都合なのか薬莢のエフェクトがCGで付け足されているシーンは少なく、実際に薬莢が出ている射撃シーンではタニオ・コバ製のM4モデルガンが使用されている。
終盤でも黒崎の戦闘シーンで迫力を出す為かHK416と入れ替わってこちらのM4が登場するシーンもある。
最後ノ審判では予算が潤沢だったためか、黒崎隊のメンバーのほぼ全員が使用している。
圧裂弾を発射するグレネードランチャーのプロップはCYMA製のCYMAM052ピストルグレネードランチャーが撮影で使用されている。

関係者


橘 雄悟


「私はただの雇われ局長だよ。」

野座間製薬から出向し、特定有害生物対策センター局長に就任。
キザったらしい態度や倫理観の欠如などはそのままで、スーツのセンスと役職名ぐらいしか変化はない。
方針の食い違いから天条会長に見限られたはずの彼が健在な所を見るに、アマゾン関連の尻拭いを押し付けられたか、天条会長に何かがあったものと思われる。
現在は政府から予算をせびり取ったり、加納くんとオフィスで談笑したりとそれなりに楽しくやっている模様。
「人の尊厳は尊重されるべき」と宣い、人とアマゾンを融合させるような所業に関しては「悪趣味」と断じている。
…シグマタイプの製造運用に関しては、「死体はただの物で尊厳なんてないし有効なリサイクル方法があるのになんでやっちゃいけないの?」という認識らしい。
お人形のキヨちゃんは連れていない。

加納省悟

巨災対からの出向で、国土交通省の鼻つまみ者。
野座間製薬からの出向組で、橘の秘書を務める。
有能さは相変わらずであり、橘からも高く評価されている。
…情報収集や実務処理はともかく、効率的な拷問のやり方にまで長けているのはどういうことなのだろうか。

+ 案の定…
表舞台からは退いたものの裏で色々動いている水澤令華が4Cに送り込んだスパイであり、令華に情報を提供している。

黒崎武


「クソガキどもが。てめえらの殺ってるアマゾンの正体も知らないではしゃぎやがって。」

駆除部隊の一つである黒崎隊の隊長。
米国で特殊部隊に参加していた経歴の持ち主であり、アマゾン駆除の際は前線で指揮を執る。
やさぐれた感じの気だるさと狂気を感じさせる雰囲気の持ち主だが、イユの死因を「嫌なもの」と評したり、イユの戦い方に苦言を呈する、TEAM Xのメンバーに対して警告するなど感性そのものはまともである。
激しい頭痛に悩まされており、大量の薬を服用している。
アマゾンへの対応が後手に回る状況や、一般市民からの評価、アマゾン狩りに手を染める不良の存在などに苛立ちを感じ、更に頭痛が悪化するという悪循環に陥っている。
頭痛はイライラ→頭痛→薬→イユか福田に八つ当たりのコンボで何とか治めているらしい。
甘いものが好きで、休日はスイーツバイキングに入り浸るという意外すぎる一面もある。そして急遽出動することになった場合には店員にお持ち帰りできるか尋ねている。

ちなみに彼を演じる三浦孝太は仮面ライダーオーズにてアンコアンクを演じた三浦涼介の兄である。


札森一郎


「あーあー、またウチ叩かれてる。」

政府から派遣された文官で、黒崎隊の一員。
黒崎と共に前線に出張るが、戦闘においては役に立たない。
待機中もタブレットでネットサーフィンをして世間での評判やアマゾンでの目撃情報などを確認しているが、
役に立っているかどうかは微妙で、ぶっちゃけ何のためにいるのか分からない。
…というのも、配属された理由が「一応4Cは公的機関だし、戦闘のプロと野座間製薬からの出向者だけじゃなく政府の人間も一定数入れておきたい」という組織間のパワーゲームであるため。
そんな境遇でもビビったり肩身が狭そうにしたりはせず、黒崎の激昂もサラリと受け流して飄々と過ごし強い食人衝動に常時苛まれている千翼にも軽い態度で接する辺りはある意味大物と言えるかもしれない。

イユ/カラスアマゾン


「ターゲット確認…。」
「アマゾン…。」

非公式に製造されたシグマタイプのアマゾン。詳細はイユ/カラスアマゾンを参照。
アマゾンに食い殺された少女の遺体を使っており、その製造にはアマゾンシグマの技術が使われている。
同族を感知する能力が低い(具体的には食人衝動の有無で感知をしている)ため、左目がアマゾンを判別する機能が付いた義眼になっている。
戦闘スタイルは蹴りを主に据えた格闘だが、元が戦闘経験のない一般人&痛覚を喪失しているからか、相手の攻撃に自分から突っ込むような無茶苦茶な戦い方をする。
そのため無用なダメージを負ってしまい、万全の状態なら強力なアマゾンなのだがその強さを十分に発揮できないこともある。
シグマタイプ共通の特徴として痛覚と感情を喪失しているが、父親から教わった歌を口ずさむ時だけは人間らしさを見せる。


福田耕太


「分かっているつもりで分かっていなかった…。のかもしれん。」

元駆除班の狙撃手。
母親の介護費用を稼ぐために橘に頭を下げて黒崎隊に参加した。
苛立つ黒崎をなだめたり、イユへの対応に対して苦言を呈するなど、仲間思いな面は駆除班時代と変わりない。
ついでに狙撃の腕前や輸送用バンの運転手という役目もそのままである。
悠を攻撃することを躊躇したり、イユを気にかけるなどのアマゾンに甘い行動から、しばしば黒崎に嫌みを言われている。

水澤美月


「言ってたでしょ、『戦う選択肢はありだ』って。これが私の選択」

水澤悠の義妹。本当は義姉だが
一期終盤にて悠から投げかけられた言葉を自分なりに受け止めた結果、悠とまた会うためにアマゾンと関わり続け、もし悠が人類の敵になっていたのなら自らの手で殺すために戦士となる道を選んだ。
その決意は本物で、訓練では圧裂弾の取り扱いを重点的に学んでいた。
明確な生きる目的と強くなる理由を手に入れたからか、悠を心の拠り所にしていた不安定な少女から銃器の扱いに長けた逞しい女戦士へと成長を遂げている。
当初は別の隊に配属されていたが、その隊がアマゾンとの戦闘で壊滅したために第3話から黒崎隊に配属された。

千翼


「俺はここにいる!ここでアマゾンを狩る!」

詳細は千翼/仮面ライダーアマゾンネオを参照。
元々4Cにて戦力兼調査対象となっていたが本編開始前に脱走し、TEAM Xのメンバーとしてアマゾン狩りをしていたが第2話で黒崎によって4Cに連れ戻され、そして美月と同じく第3話から正式に黒崎隊に配属された。
アマゾンの探知能力がイユよりも高く仮面ライダーとしての力も強い為、食人衝動に関しては危険視されているものの戦力としては強力な存在として扱われている。


「ターゲット、沈黙」

Episode1~9まで登場した黒崎隊の隊員。
ゾウムシアマゾン戦では黒崎、中川とイユを援護、ゾウアマゾン戦では襲われた女性を救出し、戦闘後も護衛するなど要所で活躍している。
黒崎の千翼の食人衝動が発生した理由を、「俺たちがステーキ見てよだれ垂らすのと同じだ」という表現に中川と共に身を震わせていた。
9話で千翼の暴走で重症を負い、病院に搬送された後に死亡。

演じた鴻勇紀氏は他作品にもエキストラ出演しており、仮面ライダーエグゼイドでは鏡飛彩の眼の前で変身するライドプレイヤー、仮面ライダービルドでは「Nascita」へ突入指示を出す東都特殊部隊の小隊長、被験者など様々な役で登場している。

中川


「バロンは優秀ですよ。千翼やイユだけじゃ足りませんし」

Episode1~9まで登場した黒崎隊の隊員。坊主頭と声が特徴的。
探査犬バロンがネットで叩かれているのを聞いて、「バロンは優秀ですよ」と言い返す。
第9話で千翼の暴走に巻きまれて死亡。

本田


「腕輪の反応消えましたね…さすがタフだな」

Episode4、10~12に登場した黒崎隊の隊員。
バンの運転手や情報端末を操作し、黒崎をサポートする。
戦闘に於いても先陣を切る事が多く、愛用のM4を撃ちながら突撃し、距離を詰める戦法を得意としてる。
12話のヘビアマゾン2戦では黒崎を援護すべく鋭い蹴りを放っている。
本田を演じた宮城大樹氏は第4代RISEバンナム級元王者である。

中西


「なんで逃げたんだろう?イユ…自分の意思なんかないはずなのに…」

Episode11に登場した黒崎隊の隊員。
上記の台詞のあと、「だとしたらちょっと、可哀想かな…」とイユに同情してしまい、黒崎に任務から外れろと言われてしまう。

赤松竜二


「独断行動じゃ、何かあっても部下に補償金一つでない」

4Cきってのエリート部隊、赤松隊の隊長。
迅速な行動と規律を旨としており、部下のことを人一倍思いやる面もある。
黒崎とは過去になにかあったらしいが詳細は不明。
赤松隊の隊員の一人が変貌したヘビアマゾン2との戦いで木村隊員の発射した圧裂弾を受けて殉職。

木村

赤松隊の隊員。
圧裂弾の取り扱い資格を有している。
アマゾン化した同僚に腹部を刺されてしまい、赤松の静止も聞かずゼロ距離で圧裂弾を打ち込もうとするが、砲弾は明後日の方向に発射されてしまい、赤松に命中してしまう。

藤尾


「バロンの鼻は絶対だ。付けろ」

軍用犬「バロン」と共にアマゾンを狩る藤尾隊の隊長。
隊員が、バラアマゾンの恋人のエミをアマゾンと誤認して負傷させたことから、バラアマゾンの怒りを買ってしまい、部下を多数惨殺されてしまう。
その後はエミが入院している病院を生き残った中島とともに監視していたが、車外に出たところをバラアマゾンによって首を飛ばされてしまう。

ちなみに、藤尾を演じた笠原紳司氏は嘗て、未来戦隊タイムレンジャーでライバルのタイムファイヤーを演じていた。

中島

藤尾隊の隊員。
「バロン」と一緒に行動していたが、バラアマゾンの攻撃を受け負傷。
藤尾の死後は黒崎隊と行動をともにしている。

余談

一応は半官半民である4Cだが、出資元である野座間製薬の外道さやブラックさも引き継いでしまっている。

例として
  • アマゾンに殺害された人間の遺体を実験材料として活用。
  • 未覚醒のアマゾンへの無差別、無警告な攻撃行動。
  • 機密保持のための器物損壊(補償無し)。
  • 運良く捕獲できたアマゾンを兵器として運用する。
  • 平然と拷問を行う。
などが挙げられ、特に人権や倫理を無視した行動が目立つ。

流石に「ブラックというよりドス黒企業」と揶揄される野座間製薬ほどではないが、それでも十分にブラックな組織であると言える。


追記修正はアマゾン駆除の後でお願いします。

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最終更新:2024年01月06日 10:48