銀河戦隊ギンガマン(地球戦隊ファイブマン)

登録日:2017/04/12 Wed 17:18:58
更新日:2024/04/15 Mon 17:55:59
所要時間:約 7 分で読めます





※推奨BGM:ファイブマン・愛のテーマ


銀河戦隊ギンガマン?

エイリアンどもがゾーンに刃向かってきよった。
悔しいけど、かっこいいやんけ!
こうなったら、ガガーギンとの決戦は全世界にテレビ放送や!

地球戦隊ファイブマン!


登場ギンガマン


来週も見ないと損やでぇ♪














!!

画像出典:二枚とも『地球戦隊ファイブマン』第9話「登場ギンガマン」より
1990年3月2日から1991年2月8日までテレビ朝日系列にて放送/全48話
© 東映



銀河戦隊ギンガマンとは、スーパー戦隊シリーズ第14作『地球戦隊ファイブマン』に登場する悪の戦隊である。
初登場は第9話「登場ギンガマン」。


【登場ギンガマン】

銀帝軍ゾーンの銀河博士ドルドラと銀河の牙ザザの指揮のもと、銀河闘士ガガーギンが商店街を襲撃。
受けたら最後、たちまち腐り果てて死ぬの唾液をまき散らしながら住民を苦しめていく。
そこへ駆けつけるは我らがファイブマン……ではなく、まったく見知らぬエイリアン戦士だった。

一足遅れて到着したファイブマンは、こっそり木陰からのぞき見て、彼らがゾーンのエイリアンだと気づく。

私達は宇宙の平和を守る、愛と正義のエイリアンです!

宇宙の平和を乱す銀帝軍ゾーン!今日こそ許しませんぞ!

そして名乗りを上げるギンガマン。
ご丁寧にを背に受ける様にファイブマンはご立腹。

「俺達のマネなんかしやがって!」
「ホント、俺達より派手だぜ!」

いや健兄さん、そこツッコむところ?

そしてどこかのどかなBGMと共に始まる猿芝居ゾーンとギンガマンの戦い。
襲い来るバツラー兵をバッタバッタとなぎ倒し、ドルドラ一味を退けるギンガマンに住民は大喜び。
その後、唐突に表れた医療班も現れて巨大な注射器を被害者にぶっ刺して解毒剤で救い出すのだった。

これをきっかけにギンガマン人気はうなぎのぼり。
みたらし団子の上にアラザンをトッピングした「銀河だんご」(一箱300円)を売り出したり、
子どもたちの遊び相手にもなったり、お年寄りをおぶったり、街の清掃活動にも参加したりと大忙し。

そこへ怒りに燃える健と文也が正体を暴かんと割り込んでくる。
彼らが怒るのも無理もない。本編開始の20年前、ギンガマンを名乗るゾーンのエイリアン戦士は、
星川五兄妹の思い出の地・惑星シドンの襲撃にも参加しているのだ。
が、その真実を知らない商店街の住民は聞き入れようとしなかった。

そして、裸の付き合いで銭湯で子どもたちと触れ合うギンガレッド。
そこへガガーギンが乱入、瞳のガガーサイレンを輝かせ銭湯の子どもたちだけでなく、張り込んでいたファイブマンの男性陣をも苦しませ、真一少年をさらってしまった。
ちなみにギンガレッドは裸で恥ずかしかったからというしらじらしい理由で動けなかったが、必ず救い出すと報道陣一同に誓うのだった。

そして、ギンガレッドと入れ替わる形で駆け付けた数美とレミは三人の兄弟を気遣う中、異様な光景を目にする。
なんと、両手を掲げて万歳しながらゾーン皇帝たるメドーの名を繰り返し連呼しているではないか。


そう、すべてはドルドラの作戦による自作自演だったのだ。


そして銀河要塞バルガイヤーにて明かされる真の計画。
それは、日本から全世界に発信したテレビ中継を通じてガガーギンの放つ集団催眠攻撃で全地球人類をメドーの下僕にするというものだった。
相変わらず回りくどい作戦を考えちゃってもう…。

結局、その作戦はアーサーG6によって強引にガガーギンの催眠電波から解放された男性陣を交えたファイブマンと、彼らに救い出された真一少年の告白で打ち砕かれた。
そして始まる決闘。所詮は偽戦隊、本物の戦隊であるファイブマン相手にはギンガマンも歯が立たず新技の応酬であっさりフェードアウト。
ガガーギンもハイパーファイブキックとブラザーアタックの重ね攻撃を受け敗北、ゴルリン8号により巨大化するものの、ファイブロボによって倒されるのだった。



【メンバー構成】


ギンガレッド/バイカン星人


CV:斎藤茂

一応リーダー格。
赤いスカーフだけでなく、頭に巻いた赤いフードが特徴で、緑の肌にアノマロカリスにも似た鼻も目を引く。
緑の戦闘服には薬莢の入ったベルトを左肩から右脇、そして腰部にかけて巻いている。
戦闘では、ファイブレッドよろしく長剣を振るう。


ギンガブルー/モノメ星人


CV:広森信吾(現:森しん)

青いスカーフに巨大な一つ目が特徴で、一人称は「ミー」。
青いスーツの上から迷彩柄のローブを身に着けている。
ファイブブルーのツインフリスビーのごとく当たると痛い丸鋸・ギンガフリスビーが武器。


ギンガブラック/グラチス星人


CV:飯田道郎

忍者にも似た黒装束と黒いスカーフが渋く、メタリックな頭部に施された青い瞳が特徴。
右腕のハサミが武器で、ファイブブラックのパワーカッターのごとく振りかざすスピーディーな格闘戦が得意。
その他に強烈な飛び蹴り・ギンガキックを使ったことも。

ギンガピンク/フジミン星人


CV:山口健

首には桃色のスカーフ、全身は紫のタイツ。そして騎士のメットにも似た顔が特徴。
使用武器はどう見ても拳銃ギンガブラスト。ファイブピンクはキューティーサークル(フルーレ)なのに…。
ちなみに名乗りの際、腰をくねらせているがである。色気もあったもんじゃない。
そんな彼だが、令和の時代になってついに男性ピンクの後輩ができた。よかったね!


ギンガイエロー/グリンカ星人


CV:山中一徳

黒フードからは全身から刺さると痛そうな葉を生やした肌と、パックンフラワーにも似た大きな口が目立つ。
何故か名乗りポーズが変身!のポーズ。
振るう武器はギンガムチ。ファイブイエローのメロディータクトのように音は鳴りません。
後の『特捜戦隊デカレンジャー*1に登場するアリエナイザーにもグリンカ星人がいるが、CDドラマ中の登場のため外見などは分からず、関係性は不明。


【その後…】

この銀河戦隊ギンガマン、第9話だけのゲストかと思いきや、その後もちょくちょく登場してはファイブマンにあっさり敗れ、
第28話にて初代艦長シュバリエの親衛隊にちゃっかり居座っており、彼が口ずさむ甲斐バンドの「HERO」に合わせてコーラスを務めている。

第42話では合身銀河闘士ヒルアゲハギンの能力で強奪したファイブマンの変身エネルギーを浴びて偽ファイブマンに変身。
変身できない星川兄妹を痛めつけ、市街地を襲撃するという偽戦隊おなじみの行動をやってのけたが、レミが捨て身のカンフー魂に触発された残りの四人が生身で立ち向かい、変身エネルギーを再チャージしたことで形勢逆転となった。
姿形を真似ようとも、真の勇気を持った戦士は決して負けることはないのだ。

そして最終決戦ではシュバリエとガロアと共にファイブマンに最後の戦いを挑む。
円陣を組んだ合体攻撃『ギンガマンアタック』を披露しファイブレッドを吹き飛ばすが、逆に勢い余って善戦していたガロアに激突。
哀れ、ガロアは遠くへ吹っ飛ばされて戦場から強制離脱。
結果的に形勢逆転となり、ギンガマンはそれぞれ対応するカラーのファイブマンの武器攻撃を受け敗北。


シュバリエ様!さようなら…さようならーっ!!


この言葉と共についに爆発四散。シュバリエもその最期に怒りで身を振るわせるのだった。
合掌……。



【余談】

このギンガマン、ギンガマン結成前から銀河闘士の作戦を地道にサポートしていた。
なお、ギンガピンク/フジミン星人のマスクは前作『高速戦隊ターボレンジャー』に登場した暴魔獣フジミボーマ幼体の流用だったりする。

第9話で突撃レポーターを演じたのは、声優の渕崎ゆり子女史。
体を張ったハイテンションな演技が光る。

ファイブマン終了の7年後、正式な戦隊として銀河を貫く伝説の刃こと星獣戦隊ギンガマンが登場する事になる。
長谷川裕一による考察本『すごい科学で守ります!』では、星獣戦隊の方のギンガマンは
『勇気ある者のみに許された名誉ある銀河戦士の称号』であり、その名と伝説は全宇宙でも知れ渡るほどだったらしい。
その名前を悪用したのが銀河戦隊の方のギンガマンであるが、当時の地球人はそんな話をまったく知らず、ファイブマンもゾーンの魔の手から地球へ逃げ延びるのに必死でそういう伝承を聞く暇もなく、地球に着いてもそういう情報も入ってこなかった…としている。

レジェンド大戦でファイブマンが星獣戦隊ギンガマンと共闘する際、銀河戦隊の方と勘違いしなかったか気になるところだが、それは別の話ということで……。

ちなみに、東映ヒーロー戦隊集合TCG「レンジャーズストライク」にて、ファイブブルーのフレーバーテキストでは、星獣戦隊ギンガマンの名前から銀河戦隊の方を想起してビックリさせられた事が書かれている。
そして女の方のギンガピンクは宇宙海賊である海賊戦隊からバルバンを想起して驚いている。


追記・修正は初代艦長シュバリエのお気に入りになってからお願いします。


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最終更新:2024年04月15日 17:55

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