ヤレユータン

登録日:2017/04/09 Sun 01:38:00
更新日:2023/12/31 Sun 18:11:16
所要時間:約 6 分で読めます





ポケットモンスターシリーズにサン・ムーンから登場したポケモン

■もくじ


■データ


全国図鑑No.765
アローラ図鑑No.176
アーカラ図鑑No.103
分類:けんじゃポケモン
英語名:Oranguru
高さ:1.5m
重さ:76.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:ノーマルエスパー

特性:せいしんりょく(ひるまないいかくを受けない)
  /テレパシー(味方の攻撃に当たらない)

隠れ特性:きょうせい(味方が道具を使ったり失った時、自分が持っている道具を味方に移動する)

HP:90
攻撃:60
防御:80
特攻:90
特防:110
素早さ:60
合計:490

努力値:特防+2

弱点むしあく
半減:エスパー
無効:ゴースト

■概要


珍しいノーマルとエスパーの複合タイプ
モチーフはオランウータンであり、ナゲツケサルとは対の存在となっている。

手には扇子を持っており、頭から生えた白い毛は頭巾のようにも見えるなど全体的に戦国時代の軍師っぽい見た目。というより専用わざの「さいはい」からして明らかにデザインモチーフは「軍師」だろう。
普段はあまり活動せず、森の奥深くにある樹の上で瞑想している。昔の人はそれを人間と勘違いして「森の人」と呼んでいたらしい。
ちなみに元ネタのオランウータンもマレー語で「森の人」という意味になる。
ポケモンの中でもかなり頭がいい方らしくヤドキングと張り合うことが出来るレベル。
手に持っている扇は自作である他、トレーナー用の道具を勝手に使う事も有るらしく「モンスターボールを使っていた」という目撃情報まで出ているという。
間違ってマスターボールとか使われたら泣くしかない。
森にすむ傷ついたポケモンに薬を渡す習性があることから、薬なども自作していると思われる。

頭が良いが故に未熟なトレーナーは見下すことがあるらしい。アマージョといいルガルガン(夜)といい今作はプライドが高いポケモンが多すぎる。


■ゲームでのヤレユータン


野生のヤレユータンはムーン版にのみシェードジャングルで出現する。
隠れ特性は一応存在するものの、野生のヤレユータンが同族の仲間を呼ぶことが無いため通常手段では入手できない。2019年3月にポケモンバンクでようやく配布された。
種族値は特防が高めで、その分攻撃と素早さが低い配分となっている。
専用技の「さいはい」は「相手が最後に使用した技をその場でもう一度使わせる」というもの。
敵に使っても意味がない場合が多いので基本的にはダブルバトルで味方に使うのが一般的とされている。
ヤレユータンの名前の由来はその技を基にして「やれ言うた」+「オランウータン」ではないかと言われている。なぜ大阪弁?

なぜだか不明だがストーリーではやたらと優遇されているポケモンの一匹。
NPCの使うポケモンとしてはあまり出番がないものの、フィールド上での登場が多く印象に残りやすいポケモンである。

特に有名なのがエーテルハウスのカウンターの奥にいるヤレユータン。
常に後ろを向いておりなぜそこにいるのか、どういう存在なのか全く解説がなされない謎の存在である。
カウンターの中には入れないため話しかけることもできない。
アセロラハウも彼をまるでいないもののようかに扱っており、今作屈指の不気味感を出している。
なぜかグラジオが決意を固めるシーンの時にこちらを向くがその意図も不明。
だったが、USUMではエンチョーと呼ばれていることが判明した。エーテルハウスに居る子供達の「園長」なのだろう。

また、ウラウラ島マリエシティのマラサダショップに夜に訪れると警察官のもとから脱走した「パンすけ」ことヤレユータンとのイベントが発生し、
「おんがえし」「やつあたり」の技マシンをもらうことができる。使えるわざマシンなのにもらえる場所が微妙に分かりづらい。
こちらのイベントも中々シュールなので必見。というかこの警察官オランウータンをチン「パン」ジーと勘違いしてない?


……ヤレヤレ


■対戦でのヤレユータン


キリンリキメロエッタ(ボイスフィルム)、イエッサンと同じノーマルとエスパーの複合タイプ
格闘には等倍だが、XY以降から一貫性が高くなったゴースト技が無効という点は優秀。
専用技「さいはい」が優秀であるため、ダブルバトルを前提としたサポート役が主となる。
この技の使い方次第では相手に集中砲火ができたり、味方の能力上昇を2倍にすることが出来る。
しかし欠点も多く味方がひるんだ場合はこちらも失敗し、「ソーラービーム」・Z技なども「さいはい」は失敗する。
メインとなる攻撃技の候補としては「サイコキネシス」「イカサマ」など。
サブ技は「10まんボルト」「エナジーボール」「シャドーボール」など意外と範囲が広くシングルでもそこそこ使えたりする。

補助技は両壁を覚える他「わるだくみ」「めいそう」など充実。
低い素早さから「トリックルーム」の始動役にも適している。
ダブル向きかつ特攻の高いノーマルタイプということで「りんしょう」パでも活躍が見込める。

特性はシングル戦のみでの使用なら「せいしんりょく」一択。ダブルなら相方の技に応じて。


■アニメでのヤレユータン


SM編第39話で登場。
ゲーム版とは違い、メレメレ島の森の奥にある小屋に住んでいる。
とある事情で父親に腹をたてたマオが家を飛び出すも、森で転んで膝を痛めた彼女を介抱し、特製パイルジュースを振る舞う。
マオが父に関する愚痴をこぼし、ヤレユータンはそれに「ヤレヤレ」、「ヤレユー」と会話する場面はさながら愚痴を言いまくる酔っ払いとそれに文句言わずに応対するマスターを思わせる。

だが小屋の外で探しに来たマオのアママイコロケット団に網で囚われてしまう。
唯一の手持ちが捕まり絶体絶命のマオにヤレユータンは加勢し、ヒドイデを念力で混乱させ、念力+采配でニャースの乱れひっかきを利用してアママイコを助け出す。
そこにあのキテルグマが登場。
キテルグマとヤレユータンは互いににらみ合い、一触即発かと思いきやパイルジュースとハニー蜜を交換し合う仲だった(マオとロケット団たちは唖然とした)。
その後はキテルグマはいつものようにロケット団を連れて帰る。

この後探しに来たマオの父がアイナ食堂を開いたばかりでメニューに悩んでいた彼にパイルジュースを振る舞い、それ以降は彼から先生と呼ばれるようになった。
マオの父が来た時は屋根や壁がない質素な佇まいだったが、ヤレユータンの噂は町でも広まり、心の癒しを求めた人々が訪れるようになり、人の手で立派な小屋が建てられた。


キテルグマとヤレユータンの対峙の際のBGMは、映画予告などで使われるあの壮大な曲だったりする




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最終更新:2023年12月31日 18:11