ベルカ(FE)

登録日:2017/04/01 Sat 23:01:40
更新日:2023/04/18 Tue 14:47:58
所要時間:約 10 分で読めます






任務遂行……。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要

『ベルカ』とは『ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国』の登場人物。
暗夜王国所属の、第一王女カミラの部下。
ルーナは同じ隊の同僚。
初期クラスはドラゴンナイト

CV:田澤茉純

誕生日は2月26日。軍の中で一番、 毒物が効かない。
人気投票女性部門12位、英雄総選挙総合部門109位。


暗夜王国の貧民街出身で、依頼を受けて様々な人間を暗殺してきた元凄腕の殺し屋の女性。
殺し屋としての腕は一流で、その名は裏の世界や白夜王国にも広く知れ渡っており、現在でも依頼をされることがあるらしい。
暗夜軍所属だが殺し屋の仕事を廃業したわけではない為、依頼によっては今でも請け負っている。


+ ベルカの過去
貧民街時代は悲惨な生活を送っており、物心付いたころには両親に捨てられ、ただ今日を生きることだけを考える生活を送っていた。
明日食べるパンにも困る環境で懸命に生きていたところ、当時の地下世界で暗殺組織を牛耳っていた男に拾われ、彼が親代わりとなったことが彼女の人生の転機となる。
幼い彼女が貧民街で生き抜く手段は他になく、彼女が『師匠』と呼ぶこの人物から冷徹に殺しの技術を教えられた結果、
若くして殺し屋としての才覚に目覚めることとなった。
以降、10に満たない年齢から暗殺者としての生活を送るようになる。

なお最終的にこの『師匠』は、とある依頼人から依頼を受けた為、彼女自身の手で殺害している
『師匠』が殺し屋として長く活動を続けたため重要な情報を握りすぎたのが暗殺の理由であり、
ベルカ自身は『師匠』に恨みはなかったが、特に断る理由も見つからなかったためにこれを許諾。
彼から教わった標的と感情を殺す技術を使い、暗殺してしまった。
このようなことは裏の世界では別段珍しいことではないらしく、『師匠』本人も「ツケが回ってきた」程度の愚痴しかこぼさなかったらしい。
どこぞのお師さんとその弟子の経緯に似ているが、あっちは愛を知ったがゆえに苦しんでるのに対し、こっちは愛を知らぬが故に苦しんでいる感じか。


現在の上司であるカミラとの出会いは、ベルカがカミラの暗殺依頼を受けたことがきっかけ。
暗殺に失敗し、唯一の生きる術を失った結果壊れた人形のようになったベルカを見たカミラは、
その場で彼女の新しい雇い主となることでベルカが受けた自身の暗殺依頼を無効にし、彼女の精神を安定させようとした。
その結果ベルカの精神は回復・安定し、そのままカミラの部下として働いている。

そのため、カミラはルーナと同じようにベルカにも愛情をもって接しているが、ベルカ本人はあくまで部下として、ビジネスライクな態度で接している。
実際、カミラとの支援会話で「カミラよりも信頼できる雇い主が現れたら迷いなくそちらに鞍替えする」と口にしているが、
一方で「カミラよりも信頼できる雇い主と会ったことがない」とも発言しており、実際に鞍替えすることはおそらくないと思われる。




性格は暗殺者らしく無表情で寡黙。
幼い頃から雇い主か殺害対象かでしか人と接する機会がなかったため、人間関係は非常にドライ。
当人もあまり他人との関わりに価値を感じておらず、会話も必要最低限の用が終わったらすぐに切り上げてしまうことが多い。

これは本人のスタンス問題というよりも、人との関り合いの価値を知る機会がほとんどなく、
コミュニケーションスキルもほとんど成長していないため、人と積極的に関わる理由が見つからないというのが原因。
本人が寡黙で何も喋らないためそのことが理解されることはなく、周囲からは『人間らしい感情や善悪の判断力がない』だの『可哀想な人殺し』だの影口を囁かれており、
ベルカ自身もそこらへんのことは本当のことと考え特に否定もしないため、ますます距離を置かれるという悪循環に陥っている。

しかし本心では親に捨てられた経験や暗殺者としての過酷な生き方から愛情に飢えており、それを見抜いているカミラからは非常に可愛がられている。
同じ隊のルーナは、ベルカに対抗意識を燃やして積極的に関わってくるため距離を置かれることがなく、隊の中での人間関係は割と良好。
本人もカミラ隊の中で活動するうちに少しずつ人間関係について学んでおり、仲間との交流の中で素直に自身の態度を改めたり、自発的に改善を試みたりしている。


殺し屋時代の名残なのか風呂場でもナイフを所持しており、尾行されてもすぐに気が付くなど日常生活では隙を見せないことが常態化している。
ルーナに連れられてアクセサリーを選ぶ時も殺傷に使えるかどうかを第一に考えており、本人もここら辺は悪癖と自覚している。
また、出自が出自なためか暗くて汚いところだと逆に落ち着くらしい。
そして、軍の中で一番毒物が効かない。
やはり、暗殺者は体の造りが違うのか。
だが、実際にこの設定が活かされているかと言えばそんなことはなく、HP減少効果のある「蛇毒」と「四牙」はガッツリ食らう

幼少期の栄養が足りなかったためか、小柄かつスレンダーな体形をしている。
なお貧民街出身のため、牛乳はあまり飲んだことがなかったとか。
また、生き残るためにとパンを盗んだことがあるらしく、今ではそのことを後悔しているらしい。
現在着ている鎧はカミラのお下がりとのこと。よく見ると下に着ているアンダーウェアが見える。


ちなみとある会話でわかることなのだが、現在の性格は暗殺者として矯正されたものらしく、本来の彼女は全く違う性格であるらしい
これが何故か疲れて寝ているときのみわかるらしく、この時一人でぶつぶつ寝言を言い、ためしに話しかけると会話してくるとの事。
この時の彼女はすごく表情が豊かで明るい人物で、「するするー!」などと言って笑顔を見せてくれるとは見かけた人物談。
本人自身もこのことを指摘されるまで気づいていなかったらしく、知った時は顔を真っ赤にしている。



性能

初期クラスはドラゴンナイト。
暗殺者だが別に忍というわけではなく、竜に乗って斧をぶんぶん振り回すドラゴンナイト。
成長率は暗殺者らしく技が良く伸び、他はHP・幸運・守備が高め。
反面、魔力・魔防に加え、力と速さの伸びがあまり良くない。

専用スキルは、敵が反撃できない状態で自分から攻撃を仕掛けた時、与えるダメージが+4となる『奇襲任務』
パラレル資質はアクスファイター


成長は壁役寄りの伸びをし、高い移動力で飛び回れる壁として重宝する。
アーマーナイト勢やソシアルナイト勢の壁と比べると、竜の機動力を生かしてすぐさま各戦線に移れるのが強み。
後半になると敵にアーマー特攻や獣特攻武器持ちが増えてくるため、そういった場面で壁役をできるというのも強みの一つ。
反面、弓特攻や竜特攻など弱点が多いため、壁役となる場面を選ぶのがネックとなっている。

守備の伸びはかなり良く壁役としては申し分ないのだが、暗夜ルートだと敵の白夜王国に弓持ちが多いため、運用にはそれなりに気を使うというのが実情。
速さが伸び悩み『守備隊形』を自力で習得できないため、追撃を食らいやすいのも壁役としては痛い。
さらに暗夜のアーマー勢にはエルフィ神ブノワ神という二大壁がいるため、彼らと比べると壁役としては一枚落ちる感が否めない。
ただし、暗夜の壁役はアーマーナイトだけに任せられるかと言えばそんなことはない。
難易度が上がるにつれて、敵の中に絶妙な位置でアーマーキラー系武器を持っている敵ユニットが登場する。
また、パラディンのマークスも壁役として重宝するも、待ってましたと言わんばかりの位置にビーストキラー持ちの敵ユニットが登場する。
そのため、弱点がそれぞれ異なるこの3種の壁役を育てておけば、それぞれの持ち場で十分に活躍させることができる。

技が良く伸びるので攻撃は外さないが、力と速さの成長率があまり高くないためアタッカーとしてはヘタレやすいのも辛い。
専用スキルは中々に強力だが、壁役だとこれを生かしにくくさらに斧職なので間接攻撃に乏しいなど本人の素養が微妙に足を引っ張る。

と、これらの要因から、彼女の場合微妙に色々と噛み合っておらず、飛行職という強みがあるものの、どことなく中途半端になりがち。
さらに同じ参入マップに高い成長率を誇る上司のカミラが加入するため、同じ飛行職である彼女に色々お株を奪われがちになっている。



がしかし、彼女のもう一つの特徴として、友人や職資質に恵まれているというのがある。

まずヘタレやすい力と速さだが、アクスファイターに兵種変更すると補正で結構改善される。
なのでこれらを伸ばしたい場合は、早めにこっちで修養を積むと良い感じに。
さらにドラゴンナイトのクラスチェンジ先のレヴナントナイトは、『死の吐息』と『見下す者』。
アクスファイターは『大振り』、クラスチェンジ先のバーサーカーは『斧の達人』など、彼女に素養のある職は火力を底上げできるスキルが多い。
これらを習得すれば、アタッカーとして一線級の活躍することができる。
また、カミラとのバディで『弓殺し』を獲得できるので、ドラゴンナイトとして育てる際の弱点も打ち消せる。
技が伸びやすいことを活かし、オボロから『破天』を習得すると、大体の場合においてこれが発動でき、火力を上げることも可能。

壁役として活躍する場合は、アクスファイターの『最大HP+5』や、もう一つのクラスチェンジ先のブレイブヒーローの『太陽』が光る。
特に『太陽』は、技の伸びが良いベルカと相性が良い。
他にもバーサーカーの『力の叫び』やドラゴンマスターの『守備の叫び』で周囲の補助ができるのも大きい。
レヴナントナイトの『死の吐息』は自分に集まった敵全体にダメージを撒けるため、こちらでも優秀。
少しズレるが、単なる壁役としてのアーマーナイト適正はエルフィ神より上なので、いっそアーマーナイトに転職してしまうというのアリ。
ブノワ神との結婚が絶対条件となるが、これらのスキルを習得してアーマーナイトになるとエルフィ神やブノワ神とはまた違った立ち回りができる。
無論、ドラゴンマスターでも足の速さで勝るため、こちらでも活躍できることは言うまでもない。

専用スキルの『奇襲任務』は威力+4の効果こそ優秀だが、彼女自身の素質だけでは間接攻撃と追撃が同時にできる暗器や弓を使えないのが残念。
一応、手斧で鋼の斧に近い火力を出せたり、トマホークを威力18でぶん投げられたりするのでそのままでも活かせなくはないが。
しかし同じカミラ隊のルーナとA+支援を組みマーシナリーの素養を貰えば、ボウナイトになって弓に剣にと相手の反撃外から存分に攻撃できる。
それ以外では、スズカゼサイゾウを旦那にして忍の素質をもらうのも○。忍や上忍は元暗殺者の彼女によく似合う。
DLC職の魔戦士にするのも良いだろう。


と、このように、ベルカの場合素の彼女に不足している部分を兵種変更と支援で補うことができるのである。
そのためちょっと愛を注ぎ込むと、中途半端だった部分が噛み合い大成してくれることが多い。

暗夜ルートではわりと早い段階で加入するため、育成期間が長く取れることも彼女にとっては追い風。
あとはなんだかんだ言いつつ暗夜で縦横無尽に動ける飛行職は貴重なので、それだけでも相応に価値がある。
暗夜だと風神弓持った弟もいないし

色々と可能性を秘めているので、単に一直線にクラスチェンジするのではなくプルフを使って寄り道すると良い感じに育ってくれる。
愛を注げばちゃんと期待に応えてくれるので、育成が楽しめるキャラと言えるかもしれない。


なお、母親役としては文句なしに優秀
貴重なドラゴンナイトの素質に加えて、HP・守備が上がりやすくなるため、基本どの子供でも腐ることはまずない。

ちなみにハロルドと結婚させた場合、
初期兵種のドラゴンナイトが息子であるルッツの初期兵種と重複し、
サブ素質のアクスファイターがハロルドの初期兵種(=ルッツのサブ素質)と重複するため、
ベルカからルッツにドラゴンナイトの裏兵種である天馬武者の素質が遺伝するという珍しい現象が発生する。
天馬武者の素質は暗夜では貴重なので試してみるのも良いかもしれない。


ifにはユニットの名前を関した武器が多数登場するが、彼女の名前を関した武器は『ベルカの殺斧』。
高い攻撃力に加えて必殺率+補正有&必殺時威力4倍と超高火力だが、デメリットとして敵の追撃率が上がり必殺回避も-20されてしまうというもの。
一発で敵をしとめることが前提の、殺し屋らしい武器となっている。



生まれや元の職業が独特なので、彼女に関する話題がほとんど。
ベルカの場合、会話にあまり興味がないため話題を振られてもつっけんどんな態度が多いが、
相手とのやり取りの中で人との関わりの大切さを学んでいくのが主な流れとなっている。
一方でその出自ゆえに、暗い話題も多い。

カミラとルーナとは上司と同僚の関係なので、初めからある程度気心の知れた仲となっている。
カミラとは出会ったころのことを思い出してとある命令を受け、ルーナとは多少喧嘩してもすぐに仲直し、相棒の関係を築くことに。
変わったところでは、オーディンとは人間らしい感情を得るために特別な術をかけてもらうという展開になっている。
また、シャーロッテの「男を殺す(=落とす)方法」の意味を物理的に勘違いしており、それが原因で恥をかいたこともある。
貧民街出身で境遇の似通っているゼロとはお互いの両親に関する事実が明らかになる。

透魔編で支援を組めるのはオボロ・アサマ・サイゾウの3人。
どれも暗夜の暗殺者としての彼女と、仇討ち・死生観・復讐を語る内容であり非常にシリアス。
オボロとサイゾウとの会話ではとある因縁が発覚する。



台詞

  • …………薄情者。
  • 可愛がってあげる
  • この間、あなたと話をして思った。やはり、私は会話が好きではない。話してお互いのことを知っても、それが何になるの?
  • 仕事を請け負ったら標的がその人だった。だから、殺した。ただそれだけのことよ。
  • カミラ様は私に優しくしてくれる……。でも、私には何も返せるものがない……。
    だからせめて……カミラ様の命じる任務は……絶対に成功させたいと思っている……。
  • 失くさないように……机にでもしまっておく。あなたとまた会える時まで。
    無くしたらルーナ、怒りそうだし。
  • 誰かを愛し……誰かに愛される……。私、よくわからないけど……今、すごく幸せだと思う……。
  • これまでずっと、私ばかり自分のことを話していた……。だから今度は……あなたの話も聞かせてほしい。
  • おみせばん……。
  • ありがとう。…………ございました




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

初期から登場。イラストはlack氏。
緑属性の斧使いであり、飛行ユニット。

初期スキルは、武器スキルに自身の奥義カウントを-1する『キラーアクス』、
奥義スキルに与えるダメージを1.5倍する『凶星』、
Aスキルに一定以下のHPになった時に自身の守備を上昇させる『防御の覚醒』、
Bスキルに攻撃後、自身と敵の位置を入れ替える『切り込み』。

同タイプユニットの中ではトップクラスの守備を持つ守備寄りのユニットで、飛行特効武器でもない限り、一撃ではまず落ちない高い防御力を発揮する。
反面、攻撃は同タイプユニットの中では最低レベルなので、自身から攻撃するよりも反撃で倒す壁役が向いている。

守備に特化させたスキル継承をすれば頼もしい壁役として戦えるポテンシャルはあるのだが、他の移動タイプよりも特効武器と出会いやすい飛行ユニットということや、
攻撃性能が低いということもあり、一線で使うには愛と十分なわざマシンスキル継承元が必要不可欠である。

19年8月より、専用武器スキル『ベルカの殺斧』が追加。
奥義が発動しやすい、キラーアクスの実質上位互換である。


ちなみに、ホームでの会話の中には読唇術が使えると思しきものがある。


追記・修正は彼女に人付き合いを教えてからお願いします。

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最終更新:2023年04月18日 14:47