パンプキン・ドリュー

登録日:2017/03/18 Sat 06:37:05
更新日:2023/04/07 Fri 22:03:51
所要時間:約 4 分で読めます




「夜は私を魔王へ帰る、それが夜との契約」



パンプキン・ドリューとは漫画RAVE」に登場する敵キャラクターである。

CV:石井康嗣


概要


世界に5つしかない「マザーDB(ダークブリング)」の持ち主で、
本作の世界に数多く存在する「闇の組織」の1つ「ドリュー幽撃団」の団長を務める男。
その名の通り、カボチャを模した兜を被っている。

人間の住む世界の裏側にある「魔界」に住む亜人だが、耳が長いこと以外は人間と大差ない外見をしている。
資金集めに奔走したり他の組織との同盟を結んだり等組織の強化に余念がない。
また、自分に反抗する者や気に障った物を容赦なく殺害する等冷酷な一面を見せることも。


能力


組織力事態は劣るものの、闇の世界トップの実力を誇るDC(デーモンカード)の初代司令官キング(ゲイル・レアグローブ)と互角の実力を持つ。
かつて戦ったら引き分けだったらしい。
マザーDBの持ち主だが能力の関係上補助的に使っており、戦闘では主に剣技や闇魔法を使う。
だが、闇を極限まで極めてしまったため強い光に弱い。


武器


  • 「ヴァンパイア」

最強のDB「マザーDB:シンクレア」のひとつ。引力を支配することができ、敵との間合いを一瞬にして詰めて攻撃したりできる。
他のマザーDBの能力に比べ少々地味(他は物体消滅、物理攻撃無効、ほぼ無限の再生能力)に見えるが、極めることで「圧縮」の境地に達する。
具体的には小型のブラックホールのようなものを作り出し、相手を闇の中へ引き込む事ができる。
だが完全に吸い込むには時間がかかるようで、スピードのある相手にはほぼ決まらないので、主に初見や奇襲で用いる。
また、全DB使いで唯一「本来の力とは逆の力」を使用することができ、斥力(物体の離れようとする力)で相手と距離を離したり攻撃を弾いたりもできる。

  • 宵の剣

闇の魔法をかけた、これで斬られると夜が深くなるにつれ傷が悪化する。
一戦目でハルを切り刻むが2戦目でいきなり叩き折られる、哀れ。

  • 漆黒丸

宵の剣の上位互換らしいが、出して数コマで折られる、ひたすら哀れ。

  • 闇魔法

塗りつける悪夢(ナイトメア・スプレッド)

魔法というより呪術の類いらしく、敵を内部から破壊する魔法、その特性故封印の剣(ルーン・セイブ)でも斬れない。
ただし闇属性の相手には効かない。

  • 暗黒の錘(ダークネスウェイト)

魔力で400メガブルー(重さの単位だが、どのくらいかは不明)の重さがかかった塊で攻撃する、自分の意志で自由自在に動かせる。

  • 邪の雷鳴(エビルブリッツァー)

黒い稲妻を発生させる、絶対防御不能魔法で反射できない(でもルーンセイブでは斬れる)

  • 黒き最後(シュヴァルツ・エンデ)

禁呪文で、触れた物の命を奪う最強の闇魔法、だがルーンセイブで斬れる*1


本編での行動


序盤はDCが幅をきかせてたこともあって大人しくしていたが、
その裏で資金を確保するべく世界屈指の大富豪の亜人パールに接近。が、本性を知られてしまったため密かに殺害した。
彼の息子ルビーにはその事実を隠して上手く取り入り、資金援助を取り付けていたが、
DCを(一時的に)壊滅させたばかりの主人公ハル・グローリーの活躍でルビーにまで真実を知られてしまい、彼からも手を切られる。
その後ルシアの元でDCが再建されるに当たり、同程度の組織である「鬼神」と同盟を結び(ただしお互い信用してはいなかった模様)、準備を進めていた所を再びハル達と激突する。


初戦はハルを全く寄せ付けず勝利を収める。
再戦時にはハル&仲間全員という変則マッチに挑んでなお善戦するが、ルビーの魔法習得という予想外の事態にやや不利に陥る。
それでも余裕を見せ、彼らに自分の過去を語り始める……。



以下、ネタバレ注意













かつて彼は人間に興味を持ち魔界を飛び出した。人間と亜人が当時不仲だったことを知ると、両者が暮らす街「オルベスク」を作り、町長となる。
だが、小さな諍い*2がきっかけでかえって対立が深まってしまい、自分以外の亜人が皆追い出されてしまう。
彼も立ち退きを要求されたが断固拒否し、それに苛立った人間達による「光の裁き」と称した暴行を受ける。
ドリューが初めて出会った人間――かつて臆さずに自分を受け入れた純朴な幼子だった男性までもが「裁き」に加わっていることに絶望した彼は、追い打ちとばかりに光も差さない小部屋に閉じ込められてしまった。
(作った街も、別の人間が長の座につき、名前も改められてしまう)
そのまま飲まず食わずで餓死寸前だった所にマザーDBと出会い、押さえていた感情が爆発、人間達に復讐を誓ったのだった。
しかし、闇に染まりすぎたせいで復讐心以上に支配欲に満たされ、現在に至る。


それでもなお彼を「かわいそう」と言うルビー達に遂に激怒、本来の姿である「魔王」となり最後の戦いが始まる。
怒涛の攻撃でハル達はおろか、非戦闘員であるプルーやグリフ達さえも容赦なく攻撃してレイヴマスター一行を追い詰めるが、
最後の力を振り絞ったハルの光の剣(ミリオンサンズ)の前に遂に倒れる。

その後の動向は不明だが作者によると生存しており、改心してどこかでひっそりと暮らしているらしい。

なお、ルビーから全財産を奪うことには成功しており、今後ハル達は資金面でかなり苦労することになる。



余談


ハルに初めて完勝を修めた敵キャラクターであり、再戦時も数のハンデをものともせず善戦したので「作中最強」との呼び声も高い*3
特に再戦はコミックス1巻まるまる使う大激戦だったので印象深い。
その後登場した魔界の頂点に立つ「四天魔王」はドリューを小僧扱いするほどの実力の持ち主らしいが、彼らはわずか数話ずつで倒されており(相手に相応の損害は与えたが)
ドリュー程の強敵感はあまり感じられなかった。

なお、後のブルーガーディアンズの決戦及び最終決戦での助っ人として参戦することも考えられたが、前者は既にベルニカという魔導士の仲間キャラが登場していたこと、後者は参戦理由もないとのことで没になったらしい。
ドリューの他には、ドリュー&オウガ連合軍との戦いでハルと共闘したセリアをはじめとする人魚たち、ブルーガーディアンズの首領として大ボスを務めたハードナー、ギャグ要員であるケツプリ団もまたそれぞれの理由で最終決戦の参加が見送られたが、ギャグ枠のケツプリ団はともかくとして元チームメンバーのセリアおよびかつての大ボス二人が最終決戦に参加しなかったのはちょっともったいない気もする
名前の由来はアメリカの女優「ドリュー・バリモア」。



まぶしい……これがかつて求めた追記、修正というものか…
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最終更新:2023年04月07日 22:03

*1 「奇跡」とまで言われているので、ハルの想いの力が通常ではありえないほどにルーンセイブの力を引き出した可能性も高いが。

*2 人間と亜人の子供の喧嘩だったのだが、亜人の子が鉤爪で誤って相手の子供を傷つけてしまった。

*3 一応コミックス16巻のおまけによると、その時点での登場人物内での実力は作中4位。しかし、それより上がデーモンカード初代ボスのキングやかつてのレイヴマスターシバ、キングとほぼ同格のゲイルであり、キングとかつて引き分けた経験のあるドリューは上位の面々ともそこまで差は開いてないと思われる。