スーパーロボット大戦V

登録日:2017/03/18 Sat 06:22:01
更新日:2023/05/29 Mon 21:54:57
所要時間:約 23 分で読めます


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25周年記念作品 AI CERO:C(rossange) Nintendo Switch PS4 PSVita Steam V・X・T三部作 『身体検査』だ きれいな○○大量発生 エンブリヲ様のモテモテハーレム計画←フルボッコ ゲッター線万能説 ゲーム コマンダー北辰 サガラカナメ スパロボ スパロボV スーパーロボット大戦 スーパーロボット大戦V スーパー戦艦大戦 スーパー桑島大戦 スーパー福田大戦 バンダイナムコ バンナム ブラックノワール「それも私だ」 ボン太くんVSペロリーナ マジンエンペラーG モモカ「ドラグニウムとは……ゲッターとは……!」 他作品のラスボスすら看破する真田副長 使徒=再生怪人 偉大なる皇帝 前日譚がやりたいスパロボ 帰ってきたヒュッケバイン 愛は地球を救う 斜め上のクロスオーバー 闇の帝王「もうだめだ……おしまいだあ……」ZERO&ゲッペラー「どこへ行くんだぁ……?」



鋼の巨人たちは、新たなる航海(Voyage)へ。



2017年2月23日に発売されたスーパーロボット大戦シリーズ25周年記念タイトル第2弾にしてPS4/PSVのマルチプラットフォーム。
ちなみにPS4版は版権スパロボ初の同ハード向けタイトルとなる。

オープニングテーマ:「THE EXCEEDER」
歌:JAM Project

エンディングテーマ:「NEW BLUE」
歌:JAM Project



【概要】

開発ラインはZシリーズに沿ったものとなっているが単独作品となっており、ストーリーも本作で完結するものとしている*1
Zシリーズを制作したB.B.スタジオが開発を担当しているためか、戦闘シーンや戦闘システムも『第3次スーパーロボット大戦Z』をベースに、PS4向けにさらにブラッシュアップされたものになる。

宣伝にかなり力が入っており、スパロボの大ファンであるお笑い芸人「博多華丸・大吉」の博多大吉氏が、
シリーズへの熱意を語るロングインタビュー動画が制作されている。

他にも海外展開が視野に入れられており、アジア地域での繁体中文・韓国語・英語でのローカライズ版発売が予定されていたが、
販売予定の国々から海外ファンには日本声優によるオリジナルの音声を望む声が多いとの意見があったため音声は日本語版と同一のものとなった。

タイトルの「V」とは航海を意味する「Voyage」から。ぶいっ!
Victory」でも「Volt」でもない。おかしいですよカテジナさん!
タイトルが決まったのは開発がかなり進んでからだったんだとか。

スパロボシリーズでは初となる参戦作品の主題歌・劇中BGMの原曲をゲーム用サイズに加工し収録した限定版「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」が発売される。
多少値は張るが、カスタムサウンドトラックがめんどくさいという人はぜひとも購入すべきだろう。
なお、通常版BGM、限定版原曲、カスタムサウンドトラックで取り込んだ曲ともに好きに差し替えが可能。
また、カスサンで問題になりがちなロード時間は一切生じないためストレス無く遊べる。

2019年10月3日にはNintendo Switch、並びにSTEAMへの移植版が発売された。


参戦作品

★は新規参戦。
無敵超人ザンボット3
無敵鋼人ダイターン3
機動戦士Ζガンダム
機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
機動戦士クロスボーン・ガンダム
機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-
機動戦士ガンダムUC
勇者特急マイトガイン
劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
真ゲッターロボ 世界最後の日
真マジンガー 衝撃! Z編
真マジンガーZEROvs暗黒大将軍
フルメタル・パニック!
フルメタル・パニック? ふもっふ
フルメタル・パニック! The Second Raid
☆フルメタル・パニック!(原作小説版)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
宇宙戦艦ヤマト2199
クロスアンジュ 天使と竜の輪舞


全体的に参戦作品の大半がZシリーズに出てきたものが多いものの、Zシリーズとは違うクロスオーバーや展開を見せるのでマンネリの心配はない。
ストーリーのメインはマイトガイン、クロスアンジュ、フルメタル・パニック、ヤマト2199、ナデシコ劇場版。
サブはガンダムUC、真マジンガー、新劇場版エヴァ、真ゲッターロボ、00。

閃ハサ、鋼鉄の7人*2、ZEROは機体のみの登場……とは書いたが、ZEROについては実際は原作終了後参戦。
また、閃ハサもレーンが登場するため、ストーリー再現を行わない程度の意味合い。
逆シャア~ZZの宇宙世紀ガンダムシリーズ、クロスボーン、ザンボット、ダイターン、種デスは原作終了。ただし、原作では本来死亡しているキャラ数人が生存しているなど、流れが幾分異なっている。

今作ではロボットが一機も出てこない宇宙戦艦ヤマト(リメイク版の2199)がまさかの初参戦を果たす続編でロボ出て来ちゃったけどね
また、性的にきわどい描写が多いクロスアンジュの参戦の為か、本作のCERO区分はスパロボシリーズ初のC(15歳以上対象)となっている。
原作よりマイルドになってはいるが
勇者シリーズからも新たにマイトガインが参戦。ガオガイガー以来の勇者シリーズからの新規参戦ということもありシナリオにガッツリ絡んでくる。
そして寺田Pから過去に名指しで「参戦は無理」とされたマジンガーZEROが参戦したことも更なる話題になった。

また、ダイナミック企画監修の完全オリジナルロボットとして、剣鉄也の駆るマジンエンペラーGが登場している。

旧参戦作では、かつてはZガンダム、逆襲のシャアと並んでスパロボ参戦ガンダムの顔とも言われながら、Zシリーズに参加できずじまいだったガンダムZZが、据え置きでは『第3次α』以来なんと11~12年ぶりに参戦、UCとも共演している*3

本作は全体的にクロスオーバーを重点しており、各作品がとにかく設定面もキャラクターの交流でも絡んで絡んで絡みまくる。
名作と名高い『W』『UX』並に設定レベルで融合した作品も多く、原作終了後参戦であっても空気な作品はほぼ無い。
細かい扱いで言うと、劇場版ナデシコは黒アキトの正式加入時期が『MX』、『W』からは考えられないほど早く、ナデシコCより早い。
挙句の果てには一部のキャラわしは、この星の者ではないレベルの設定追加を受けている。
また、かつて「敵」としてほぼ倒すしかなかったキャラ達が和解を遂げるなどかなり各作品の終わり方がマイルドとなっている。その分、どうしようもないゲスは扱いが酷い(いい意味で)。


ストーリー】(一部公式より抜粋)

一年戦争」から始まるアースノイドとスペースノイドの戦いはシャアの反乱へと至り、更にマフティーの乱を経て「空白の10年」と呼ばれる時代を作り出した。
それから100年近くが過ぎた新正暦2199年。
クラックス・ドゥガチの私怨から始まった木星戦役を乗り越えた人類は、外宇宙からの侵略者「ガミラス帝国」の侵略を受ける。

必死の抵抗虚しく、ガミラスの秘密兵器「遊星爆弾」を落とされた地球は壊滅的打撃を受けた。
コロニーや大都市は滅び、は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体が滅んでしまった。
それでも地下に潜った人達に待ち受けていたのは、後1年で人類が滅ぶという残酷な事実だった…。

だが、その運命に抗おうとする者達がいた。
遥か彼方の惑星イスカンダルからもたらされたメッセージ……、
「地球を再生させることが出来るコスモリバース装置を受け取りに来てください」と言うイスカンダルの住人スターシャの伝言を受け取った人類は、
密かに建造していた宇宙戦艦ヤマトを発進させ、地球を救う旅に出たのだった……。

……しかし彼等は知らない。
これが自分達の世界だけでなく、別の世界『西暦世界』と『宇宙世紀世界』の危機を救う、壮大な旅になることを。
人類滅亡まで、あと――。


【簡易世界観解説】

今作は普段の単発作品と異なり、3つの並行世界が絡み合う若干ややこしい世界なので簡易的ではあるが3つの世界について解説を行う。
ちなみにどの世界もその前日譚だけでスパロボが1本出来そうなくらい濃い歴史を歩んでいる。
なお複数の並行世界が関係するのはZシリーズに似ているが、あちらは「並行世界の融合」がテーマだったのに対し、今作は「それぞれの並行世界を巡る旅」がテーマになる。

  • 『新正暦世界』
主人公達が暮らしていた世界であり、ヤマトが建造された地球のある世界。
他2つの世界との違いは荒廃した末に全てが乾いた海の痕跡がある事。
メインはヤマトとクロスボーンガンダムシリーズ、オリジナルの3つのみ。
HPやこの項目のあらすじで語られているのはこの世界の歴史である。

同時期に発生したコスモバビロニア建国戦争と木星帝国との戦いは終結したものの、現在はガミラス帝国からの侵略を受けている真っ只中。
その過程であらすじ通り海が干上がりコロニーも含めて地球環境は壊滅し、人類滅亡まであと1年という秒読み段階。
そんな危機的状況下でも、木星帝国の一部残党が地球への私怨を燻らせて地球への報復を狙っているなど内外共に末期状態。食糧や資源なども悲惨極まりない。
またこの世界では、ガミラス帝国の大艦隊の攻撃に対して、クロスボーン時代の量産型MSや戦艦+ヤマトが発進してない頃のヤマト世界の艦隊だけで応戦するというムリゲーを強いられている。
当然ながら地球側はガミラス艦隊の圧倒的火力と射程、物量の前に殆どの戦いで惨敗中である。
とはいえ構成作品が少ない事もあって、過去の出来事は精々宇宙世紀系ガンダム関連ぐらいとこんなんでも3つの世界では一番シンプルな歴史を辿っていたりする(他の2つがカオス過ぎるとも言うが)。
宇宙世紀系ガンダムの歴史は1st~閃光のハサウェイまでは概ね公式の正史通り*4辿っているが、先述の通りそこからF91&クロスボーンに至るまで「空白の10年」を挟んだ100年間の開きがあるのが一番の相違点。

なおこの世界におけるスーパーロボットとはガンダムのことを指す。
マジンガーやゲッターみたいな一騎当千の巨大ロボットは存在せず、量産型F91やX1フルクロスがこの世界におけるマジンガーやゲッターに相当する一騎当千のスーパーロボットポジションである。
そして上記のようなMSにトップエース級のパイロットが載ることで漸くガミラスの戦艦にマトモに対抗できる。
タダの量産型MS+一般パイロットでは手も足も出ないどころか歯牙にも掛けられない*5ため、結果この世界ではMSを使った戦術は廃れて航空機を用いた戦術が主流になっている。
100年前にミノフスキー粒子によって航空機が廃れてMS主流になったのであろう事を考えれば皮肉としか言いようがない。
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ガミラス兵の口から、この時空にもガトランティスが存在していることが明言されている。
マジンガーZEROや真ゲッターが本気出すに不足ない恐ろしい連中である。スパロボTの裏では3つの地球総出で大決戦やってたかもしれない…?

  • 『西暦世界』
主人公が訪れる第2の地球がある世界。
他2つの世界との違いは青い清浄な海がある事。
この世界のメインはクロスアンジュ、SEEDシリーズ、00シリーズ、ナデシコ、ザンボット、ダイターン、マイトガイン。

自然環境も含めて市民の生活も非常に安定しており他の2世界と比べると一見平和だが、本編開始3年前にはSEED、00(1期)、TV版ナデシコ、ダイターンの4作品で起きた人類間のいがみ合いから来る泥沼の戦争が同時進行で発生。
地球側とザフト側両陣営のトップであるアレハンドロパトリック・ザラの死亡、熱血クーデターもあり何とか戦争が終結したかと思いきや、
2年後には00(2期)とSEED DESTINYでの戦いが同時に発生、そこへ残虐非道な異星人ガイゾックが攻め込んで来るという、泥沼具合という点ではダントツに酷い世界。
短期間での戦乱の密度という点では一番酷いが、ある意味3世界の中では一番スパロボらしい世界とも言えるのは何とも皮肉である。

戦い自体はオーブ陣営や再結成されたナデシコ隊、ソレスタルビーイング、ザンボットの活躍もあり終結し、現在表面上は平穏を取り戻している。
ミスルギ皇国を始めとするマナを扱う人類の国家はこの世界では『始祖連合国』という形で特権的な地位を確立しているが、半ば鎖国状態である為世界情勢や技術面に彼らは干渉していない。
他作品で例えれば「世界貴族」的ポジションである。
この混迷した世界の中でドラゴンとアルゼナルとの死闘が誰にも知らされる事無く続き、同時に平穏を取り戻した世界の裏では、火星の後継者の暗躍や様々な犯罪者が操るロボット達のテロ活動や犯罪行為が横行している。

なお、上述の通り二つの戦乱のスパンはガンダムSEEDの時系列基準になっており、そこから一年後が本編の時期であるため、劇場版00や劇場版ナデシコのキャラの年齢は原作より若くなってると思われる。


  • 『宇宙世紀世界』
主人公が訪れる第3の地球がある世界。
他2つの世界との違いはセカンドインパクトの影響で海が赤く染まっている事。
この世界のメインは初代からユニコーンまでの宇宙世紀ガンダムシリーズ、真ゲッター、真マジンガー、フルメタル・パニック、エヴァンゲリオン。

歴史では本編開始100年前にラプラス事件が発生したことで地球とコロニー間で対立が生じている。
そして本編開始17年前にインベーダー襲来に伴う月面戦争、そしてヤムスク11での実験事故が発生。
インベーダーとの戦いに人類が勝利したのもつかの間、その2年後にセカンドインパクトと早乙女博士の反乱、一年戦争が同時期に発生するというカオスな状況が続く。
結果海洋はセカンドインパクトで生態系が死滅し、その他地球環境もゲッター線で汚染されるなど、新正歴世界程ではないがこちらの地球環境はボロボロである。
それでも尚アースノイドとスペースノイドのいがみ合いは収まらずジオン連邦の小競り合いは継続。
本編開始2年前にはグリプス戦役が勃発する等やっぱり他の世界に負けず劣らずのゴタゴタが続く。
本編開始1年前には第一次・第二次ネオ・ジオン抗争とDr.ヘル率いる機械獣軍団の攻撃が発生。
ちなみに、地球圏で起こった数々の騒乱をジオンはスルーを決め込んだらしく、戦力を十分に温存しての終戦となった。結果、連邦は劣勢を強いられており、ジオンが止めとしてコロニー落としをしようとする始末。
現在ではDr.ヘルやアマルガムが暗躍を繰り広げ、ネオ・ジオンラプラスの箱を狙う等不穏な空気が漂う。

またネオ・ジオンに対しては連邦軍特殊部隊「Gハウンド」が徹底した攻勢を仕掛けている一方、
地球環境の壊滅により連邦がネオジオンの物量に押されるというとんでもない状況になっているため、UC原作のようなある意味の共存関係ではなく完全な全面戦争真っ只中
ちなみにこの戦争の仕掛け人はアマルガムとそれに参加しているアナハイム・エレクトロニクス社
この連邦側の劣勢は、ガンダム・チームがネオジオン抗争を終わらせるために戦争の主導者のみを狙い撃って終わらせたことで、ネオ・ジオンが戦力の多くを保有したまま戦争が終わってしまった事が大きい。
またヤムスク11の影響で産まれたウィスパードの存在によって、新正暦世界では100年近く前に開発されていたMSが新正暦世界現在のMSと同等の性能を持っているのも特徴。

本編中でも語られているが、この世界におけるファースト〜UCまでの戦争のスパンは原作に比べて非常に短期スパンで起きている。
そのため、各作品のキャラクターの年齢関係も非常にややこしいことになっていたりする。
(ハサウェイの年齢的にこの世界のブライトは一年戦争の頃には既に妻子持ちになってしまう)

(以下、物語根幹のネタバレ)
本作のウィスパードは『フルメタ』原作と異なり、新正暦世界100年前の科学者サガラカナメが新正暦世界のテクノロジーを送っていたという真相。
その他、西暦世界でアルゼナルが戦ってるドラゴン=アウラの民もこの世界の出自である。


  • 空白の10年
新正暦世界における、一年戦争から第2次ネオ・ジオン抗争、マフティーの乱を経てアースノイドとスペースノイドの対立によって発生した地球圏の戦争が終結した後の時代の総称。
本編開始時の100年前に位置する。過去の出来事と思いきや、宇宙世紀世界への来訪を経て…?
ヒュッケバイン問題(2006年発生・『V』制作発表は2016年なのでちょうど10年)のことではない


オリジナルキャラクター

本作では『スーパーロボット大戦Z』以来となる男女選択制を採用し、選択しなかった方はサブ主人公として同行する。
キャラクターデザインは主人公とナインを渡邉亘氏、テストパイロット2人を糸井美帆氏が担当。

  • 叢雲総司
CV:桐本拓哉
男主人公。月面特殊戦略研究所防衛隊の隊員。23歳意外と若い
かつては月面航空隊第25部隊に所属し、モビルスーツのパイロットとして戦っていたが、
同部隊は冥王星でのメ号作戦においてガミラスの圧倒的な戦力の前に彼を除いて全滅。
そのため、部隊の仲間の仇でもあり、自らの家族を奪ったガミラスに対する闘志は人一倍強い。
見た目は浅黒い肌*6のハードボイルドな青年だが、その実は前向きで人当たりがいい性格の持ち主。ポジティブな精神を持つ気のいいプレイボーイのあんちゃん。
しかしながら陽気で軽めな態度に反してパイロットとしての腕前は高く、決めるところはきっちりと決め、不屈の精神まで持ち合わせるナイスガイ。
ちなみにこの性格はたった一人生き残ってしまった事による開き直りで敢えて作っているらしく、素の性格は割と真面目で大人しい模様。

  • 如月千歳
CV:神田朱未
女主人公。第三特殊戦略研究所防衛隊の隊員だが、実戦経験はほぼゼロ。
総司と違いパイロットの技量は高いとはいえないがその不足分は精神力と努力でカバーしている。
真面目で明朗快活な性格で、周囲の人間の心を明るくする。
大ガミラス帝星の侵略によって両親と妹を失った過去を持っている。
彼氏いない歴=年齢。寝る時はパンイチ派。
露出多目な改造制服と服がはち切れんばかりのダイナマイツボディの持ち主だが揺れません。ふざけんなチクショウ!*7
…のだが、後継機の最強武器演出では力み過ぎて胸のボタンが弾け飛ぶと言う大変前衛的なカットインと、そのムッチリボディを存分に拝める。
ちなみにその制服は研究所から特別な許可を得て着ている……というか、研究所職員が目の保養のために着せている模様。グッジョブ。
余談だが某アイドルとは、名前はわずか一字違いなのに体型が真逆のことをネタにされている。一字違いで千歳になってしまったからだろうか

  • ヴェルターブ・テックスト
CV:金本涼輔
ニコラ・ヴィルヘルム研究所にて開発されたヒュッケバイン(タイプR)のテストパイロットで、通称はヴェルト。
鋭い眼差しに金髪が特徴的の青年。
常に冷静沈着かつ知的で理性的だが、うんちく好きかつそれを空気を読まずに皆に披露するのが大好きな一面を持つ残念なイケメン。
『スーパーロボット大戦X-Ω』では、本作の直前を描いた前日談にヒュッケバイン(タイプL)のテストパイロットのシズキ・シズカワと共に登場。
実質ゲストキャラクターなので出番は少な目。初回版だと合流が早く会話にもよく参加する。

CV:照井春佳
グルンガストのテストパイロットで、通称はロッティ。シャッテではない。トッティでもない。
能天気な性格だが、直観力と洞察力に優れる。チトセちゃん程ではないものの、結構なスタイルの持ち主。
詳しくは項目参照。
実質ゲストキャラクターなのでやはり出番は少な目。初回版だとやはり合流が早く会話にもよく参加する。

CV:山本希望
主人公と行動を共にする少女。
歯車を象ったゴーグルやゴスロリ風の衣装を身に着けている。やや露出多めな服装だが貧乳
元々は後述のヴァングレイに搭載されたOS「システム99」だが、人間をより深く理解する為にアンドロイドの体を作って行動するようになった。
最初は空気を読めない発言をすることがあったが、物語が進むにつれ、人間らしい感情を身に付けていくようになっていく。
なお普段の冷静でシニカルな態度は本心を隠すための仮面であり、実際は極度にシャイな性格を隠すための思春期の少女特有の強がりである。
本心を見抜かれると顔を赤くして否定し出したり、『愛』について非常に興味津々な色々分かりやすく素直ないい娘。
今作のヒロインにして勇者特急隊やアルの妹分。ちょうど三つの世界の超AIそろい踏みだ!
総司が主人公だと彼を「キャップ」、千歳が主人公だと彼女を「姉さん」と呼ぶ。どちらでもよくデレる。
詳しくは項目参照。

CV山本希望氏で妹キャラ……気のせいだろうか。ちなみに「希望」なる精神コマンドも覚えたりする。

西暦世界に漂着した総司と千歳を拾った初老の男性。通称はタツさん。
旋風寺重工を定年退職しており、舞人にも顔と名前を覚えられている。
何処かの参戦作品から出てきたキャラかと間違われたりするケースも多い
詳しくは項目参照。

今作の戦いの裏で暗躍する謎の敵勢力。詳細は項目参照。


オリジナルメカ

  • ヴァングレイ
今作の主人公機。
第三特殊戦略研究所で開発された対異星人用試作機動兵器で、既存の機体フレームにありあわせの装備を詰め込んだ急造の機体。
……という触れ込みだが、実際は研究所に突然現れた謎の機体で、誰が作ったのかは当初は不明。
高機動、重装甲、高火力の3要素の並立がコンセプトで、
更にパイロットスーツ無しで機体操縦が可能なレベルでコックピットの安全性が保たれた正に「ぼくのかんがえたさいきょうのろぼっと」
…が、機能ややりたい事を山盛りに詰め込み過ぎた結果、パイロットの操縦性が度外視される結果になり、
積載過多な武装やとんでもなく複雑な火器管制システムに代表される劣悪極まりない操縦性を得てしまった非常に扱い辛い機動兵器。
重装甲と積載過多な武装はバカみたいな大推力と加速、制御OS「システム99」で無理矢理運用している。

分かり易く例えるなら「殺人的加速が抑えられた代わりに大量に武装が増えたトールギス」みたいなもの。
主人公曰く「空飛ぶ武器庫」「まるで乗ってる人間の事を考えてない機体」
ぶっちゃけ作中での評価は欠陥機で、製作者もその事について真面目に非を認め謝罪している。

ビジュアル的には硝煙の匂い漂う非常に渋い機体に仕上がっている。
ゲーム内の性能としては高い装甲値と運動性を兼ね備え、武装も遠近共に揃ったオールラウンダー。
おまけにガンレオンのように修理装置まで備えているのでサポートも熟せる。
ただし火力は低めなので武器が無改造だと撃ち漏らしやすいという欠点はある。加えてどんな役割も熟せるので、プレイヤーの育成によっては器用貧乏になりがちかもしれない。
デザインが『鉄のラインバレル』の作者である清水栄一氏だからか、どう見てもラインバレルあるいはマキナっぽい。

ニコラ・ヴィルヘルム研究所ドイツ支部が開発したパーソナルトルーパー。
版権スパロボへの出演はウィンキー時代以来となる。
詳しくは個別項目参照。

ニコラ・ヴィルヘルム研究所アメリカ支部が開発したスーパーロボット。
こちらも版権スパロボへの出演はウィンキー時代以来となる。
詳しくは個別項目参照。


システム

基本的なシステムはZシリーズから踏襲されたが、本作は単騎出撃制かつ3Dクォータービュー形式となった。
ただしユニットアイコンはOGシリーズと異なり2Dで表示される。*8

新システム


スキルルート
パイロット養成系の新システム。「ルート」とつくのは、(便宜上)下位のスキルを習得していくことで(一応)上位のスキルが解禁される仕様のため。正直スパロボのスキルは上位とか下位とかあまりないけど。
パイロット個別のパイロットポイント(PP)による育成ではなく、部隊で共有するタックポイント(TacP)と呼ばれるリソースを消費して各種スキルを開発・生産するシステム。
生産したスキルは「スキルプログラム」で任意のパイロットに修得させる事が可能。
また本システムを採用した関係で、スキル修得枠は最大30枠と大幅増加されている。というか、固有スキルが2つあるキャラが存在するスキル全てを習得してようやく到達する数なので、実質無制限。
携帯機シリーズのスキルパーツに近いが、一度付けると外すことはできない

スキルは、
  • 従来の特殊スキルにあたる「スキル系」
  • パラメータ・地形適応上昇に関わる「パラメータ系」
  • 開発に特殊な条件を要する「スペシャル系」の3種に大別される。

エクストラアクション
『第3次Z』のタッグコマンドをブラッシュアップしたシステムで、
ExC(エクストラカウント)と呼ばれるポイントを消費して戦闘を有利にする様々な効果を得る。
ユニットコマンドの「Exアクション」で実行可能。
ExCはレベルが上がるか敵を撃墜すると加算され(戦艦ユニットの場合は更に味方全体の撃墜数が10の倍数毎に加算される)、最大10までストック可能。
種類は以下の通り。

  • ブーストダッシュ:消費ポイント2。移動力が+2され、地形コストや敵ユニットを無視した移動が可能となる。精神コマンドでいう加速にボソンジャンプ系の特性をつけたもの。
  • ダイレクトアタック:消費ポイント2。1度だけ特殊スキル・特殊能力・サイズ差を無視した攻撃が可能となる。精神コマンドでいう直撃
  • スマッシュヒット:消費ポイント3。1ターンの間、すべての攻撃がクリティカルとなる。熱血・魂とも重複可能。精神コマンドでいう闘志
  • マルチアクション:消費ポイント3。コマンド使用後の攻撃で敵ユニットを撃墜するともう一度行動可能となる。
    撃墜できなかった場合は権利を失うが攻撃以外の行動を取った場合は権利が継続する。精神コマンドでいう連撃

エクストラオーダ
戦艦ユニットのみが使用可能なコマンド。
これとは別にエクストラアクションも使用出来るため、使い方によっては戦艦だけで無双も可能なんてことも。
緊急回収:消費ポイント1。 周囲8マス内にいる味方1ユニットを回収する。
気力上昇:消費ポイント2。周囲4マス内の味方ユニット1体の気力を10上昇させる。
ExC上昇:消費ポイント3。周囲4マス内の味方ユニット1体のExCを2上昇させる。
行動回復:消費ポイント5。周囲5マス内の行動済み味方ユニットを再び行動可能にする。

ファクトリー
TacPを消費して強化パーツの取引やシステム面のアップグレードを行うシステム。
「購入」「TACカスタマイズ」の2種のメニューがあり、
それぞれ『第3次Z』のDトレーダー・Zクリスタルの仕様を概ね引き継いだものとなっている。カスタマイズを進めるとナインちゃんの全裸が見れるぞ!
また、購入画面で第3次Zのトレーダーシナリオのようなファクトリーシナリオ及びエーストークを見れる。
主役はナイン。キャラがキャラなので、AGと違って皆好意的。



シークレットシナリオ
特定の条件を満たす事で追加される隠しシナリオ。
いわばボーナスステージのような物だが、隠し機体の大半がここでゲットできる。
DLCのボーナスシナリオと違い本編の機体を出撃させられ、クリア後はサブオーダーも発生するのでなるべく出せるだけだしたほうがお得。
参戦を待望された黒い超特急や、ボン太くんとペロリーナの夢(?)の共演、番外編扱いのヱヴァQ組の加入、ガミラス相手に海賊と化す自軍と、バラエティ豊か。

即存システムの変更点


精神コマンドの変更点
さざなみ製作品(「NEO」・「OE」)で採用されていた、
ユニットの行動終了後やエネミーフェイズ中の戦闘直前での精神コマンドの使用が可能となった。
ただし、「集中」などの1ターン効果のあるコマンドは持続が「ターン開始」とされ、EPで使用しても次のプレイヤーフェイズには持ち越されずターン開始と共に終了する。

コマンドラインナップには新たに「先見」(味方一体に「閃き」を掛ける)が追加。
また「希望」がB.B.スタジオ製作品では『Z』以来の復活となった。
他方、『R』以降常連であった「直撃」が先述のエクストラアクションとの兼ね合いにより廃止になり、
また「偵察」も廃止され『OE』と同様交戦する前から敵機体のステータスの詳細を確認できるようになっている。
Exオーダーに行動回復があるせいか「再動」もなくなっている。
Exアクションと被るコマンド全てがなくなったわけではなく、加速は健在。
なお、複数の精神コマンドの重ね掛けになる「勇気」は今までは直撃になっていた部分が上記の通り直撃の廃止により「突撃」に変更になっている。
そのため、勇気を使えるユニットは移動後に熱血掛けの超火力の技を普通に使えてしまう凄い事態になってしまっている。

「熱血」や「魂」等のダメージ上昇系の精神コマンドの習得レベルが『第2次Z破界篇』以前までのレベルに下がった。

武器属性の変更点
反撃時に使用すると必ずカウンターが発生する「カウンター武器」が新たに追加された。
本属性と新スキル「フルカウンター」の存在により、本作では従来のスキルとしてのカウンターは存在しない。

特殊スキルの変更点
新スキルとして「プロテクション」「エースプラウド」などが追加。
またB.B.スタジオ製作品としては集中力やアタッカーが初採用。
また養成系システムのある作品では初めてEセーブ、Bセーブ等がレベル制となっている。
ダッシュや戦術待機はスペシャル系スキルとなり、地形利用は養成不可の先天技能となった。
援護攻撃は与ダメージ倍率が0.5倍となり、大幅に下方修正。

特殊能力の変更点
ユニットの剣装備が廃止され、B.B.スタジオ製作品では初めて切り払いが不採用となっている。

エース系システムの変更点
今回のエースパイロットは撃墜数60機以上(エースプラウド所持で50機以上)が条件。もちろん固有のエースボーナスあり。獲得後にはファクトリーでエーストークを楽しめる。
従来のエースボーナスに加えて上位ボーナスである「グレートエース」が追加。
撃墜数80以上(エースプラウド所持で70機以上)で取得可能で効果は全パイロット一律で「出撃時にExC+1」と「出撃時SPが最大値の75%」になった。

サブオーダーの変更点
基本仕様は『第3次Z』までのものとほぼ同じだが、最大オーダー人数が「第2次Z」と同じ20人へ戻されている。
またゲームシステム変更の関係で「トレーニング」のボーナス対象がPPからTacPへ変更されている。
他にも基本数値は固定されており、オーダー人数分獲得できるように変更されている。

ユニットパラメータの変更点
従来作より殆どの機体の移動力が軒並み下げられており、特殊スキルやカスタムボーナス無しで8を越える機体が存在しない。
またダッシュや一部の強化パーツも効果を下げられている物が存在する。
但し黒アキトがデフォルトでダッシュを持っているので、黒百合の移動力初期値は実質8となる。(数値上は7)

ゲームモードの変更点
『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』に引き続いて初心者向けの「ビギナーズモード」を実装。
ただしあちらの同モードとの違いとしてSRポイントそのものが存在せず、
マップクリア時に無条件で資金とTacPをボーナスとして獲得できる他、ルートが固定化される事もない。
また、ゲームモードはオプションから変更することも可能になっている。
逆にEXハードモードはない。

ライブラリーの変更点
『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』に引き続き、「中断メッセージ集」が実装されている(版権スパロボでは初)。
他にも、初心者向けとして参戦作品の簡単なあらすじ紹介閲覧も実装された。
「キャラクター事典」や「ロボット大図鑑」も原作終了後の作品はラストまで、それ以外の作品の大半は途中までの詳細になっている。(一部例外を除く)

搭載の変更点
全ての戦艦の搭載時のHP・ENの回復量が100%/1ターンとなった。
なお、エクストラオーダーの「緊急回収」で搭載した場合も同一ターンで即座に70%ほど回復する。



バグ

少なくとも資金減少バグに関しては3/16のアップデートで修正された模様。

アムロのSPバグ
アムロ・レイのSPが突如0になってしまいアイテムを使っても次のターンにはまた0になってしまう致命的なバグ。
このせいでνガンダムが他のUCパイロットに奪われる事態が頻発。(ただしオールレンジ攻撃は使えなくなってしまうが)

刹那のスキル消失バグ
刹那・F・セイエイのスキルの5番目が消失してしまうバグで主に終盤にティエリアがサブパイロットになった際に起こりやすい。
これは他のスキルを入れる事で解消は可能。

資金減少バグ
一度の戦闘で一気に20万以上の資金を入手してしまうと、獲得資金欄に「-」と表記されてしまい実際に資金が減少してしまう。
対処方法も無いため、幸運掛けのMAP兵器で大量の敵を薙ぎ払う際には要注意。主に通常ルート終盤のエンブリヲ狩りの際に起こりやすい。




追記・修正は闇を裂いて天駆け銀河を超え、機械に「愛ってなんだ?」と聴かれたら「ためらわないことさ」と答えた人のみ、宜しくお願いします。

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最終更新:2023年05月29日 21:54

*1 無印αやZのように続編を匂わせたり伏線を残すようなこともない。

*2 『ガンダムエース』2018年5月号掲載の長谷川裕一氏と寺田貴信氏の対談によると、当初は原作の最終決戦を再現する構想もあったが、作品間のエピソード調整で良い条件が出揃わなかったという事情で断念した経緯があったとのこと。

*3 リメイクを含めば『XO』や『Aポータブル』、携帯機ならPSPの『OE』に、ソーシャルゲームの『CC』とスマホアプリ『X-Ω』に参戦している。『第3次α』(2005)から『CC』(2012)『OE』(2013)の間でも7~8年経過している。

*4 『閃光のハサウェイ』の事件が発生していることから『逆襲のシャア』は小説版だった可能性もある

*5 実際ゲーム上でもガミラス系の敵ユニットは、命中補正高めとか指揮系統中枢持ち多数なため、回避系を何も考えさせずに突っ込ませると七面鳥撃ちされる。プレイヤーユニットなら色々フォローできるが、確かにこれではモブでは手も足も出るまい。

*6 人種的なものではなく、宇宙パイロットとして日夜宇宙線に晒されてきた証。ヤマト2199の設定を元にしている。

*7 正確に言うならばちゃんと揺れてはいるが、肝心な部分がウィンドウで隠れてしまう。通常カットイン時の彼女の胸元をよーく見てみよう。

*8 そのため、OGシリーズのように2Dビューに切り替えができない。

*9 このGRADEのみマップ中でExCが3溜まったパイロットのみ効果が発動する。また、一度条件を満たせばExCが減少してもマップクリアまで効果が持続する。