登録日:2017/03/18 (土) 00:25:26
更新日:2023/08/24 Thu 11:34:01
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右代宮家に仕える使用人の一人。
16歳。
金蔵が莫大な援助を行っている孤児院「福音の家」の出身者。
寡黙で表情に乏しく、主人たちに対しても不愛想な態度をとる少年。
右代宮家使用人の「家具」の信条に忠実であり、自己を見せず主人とは一歩距離を置いた姿勢を崩さない。
同僚で同じ孤児院出身の
紗音とは孤児院でも仲が良く、姉弟のように接し彼女を「姉さん」と呼んでいる。
そのため、紗音に危害を加える者には怒りと憎悪を向けており、特に仕事で厳しい
夏妃や
譲治との交際で難癖をつけてくる
絵羽には陰で「地獄に落ちろ」と毒づき、そのたびに紗音や源次、熊沢らに窘められる。
他の使用人にも冷たく、特に調子のいい
郷田は大嫌い。
唯一、親代わりの源次や熊沢には心を開いている。
当家の令嬢、朱志香から想いを寄せられており、恋人の振りとして彼女の学校の文化祭に嫌々見物に行き、そこで彼女のバンドのライブを見て生き生きとステージで歌う彼女の天真爛漫さに心を惹かれ、薄暗い自分の人生に希望を抱くようになる。
しかし、その後朱志香から本当の名前を聞かれ、近づこうとした際に怯えてしまい、彼女を拒絶してしまった。このことが未だに彼の心にしこりを残している。
魔術師・金蔵の家具として、魔力で作った剣を武器として扱うことができ、剣戟の腕も高い。
各章の活躍
●
Episode2 - Turn of the golden witch
戯れに家具たちの恋を叶え、それを死をもって弄ぶベアトリーチェに散々朱志香との恋を引っ掻き回され、挙句の果てに紗音を生贄にしないことの対価として彼女の靴を舐めて屈服の証までして見せた。
しかし、第二の晩にて朱志香と共にベアトに襲われ、山羊や
煉獄の七姉妹のアスモデウス、サタンらと戦うも、敗北し朱志香と共に死亡。
胸をサタンの杭に刺されたが、ベアトに死体を消され、結果行方不明扱いのまま殺人事件の最有力容疑者として
楼座らには疑われ、
魔法で作られた彼の偽物が南條、熊沢を殺害し紗音をも襲うなど、死後にわたって名誉を傷つけられる羽目になる。
結果、同じく死体が消えた南條、熊沢とは違い
彼の死体は最後まで現れなかった。
「役目を終えた幻は、骸さえ残せない」
●
Episode3 - Banquet of the golden witch
金蔵の書斎でベアトと対決し、煉獄の七姉妹のルシファーとの一騎打ちで彼女を打ち倒すが、その後の七姉妹総出には苦戦し、絶体絶命のところを源次に殺される。
第一の晩にて連鎖密室の一つの礼拝堂で死体が発見された。(ただし、
戦人は彼の死体を目撃していない。)
その後、朱志香をエヴァ・ベアトリーチェから逃がすためにベアトの反魂の魔法で復活し、彼女を支え励ましながら安全な場所まで身を隠させた。
「終わりと始まりが、繋がる」
●
Episode6 - Dawn of the golden witch
紗音に煽られ、自分の恋に勇気を出すことを決心し朱志香に告白し自分の本名が「嘉哉(よしや)」であることを明かした。
ゼパル&フルフルがセッティングした恋の試練で、紗音&譲治組と
戦人&雛ベアト組と対戦。第一の試練で客間の楼座を殺害する。
第二の試練で雛ベアトの棄権により、紗音と拳銃による決闘を演じ、彼女に敗北し、朱志香の目の前で消滅した。
なお実際は籠城した隣部屋にいたはずだったが、隣部屋から消えた後は雛ベアトに助言を残した後、ヱリカによって客室の密室に閉じ込められた戦人を救出、代わりに客室に閉じ籠り、魔法で
消失。
「客室に、嘉音は存在しない。もちろん、ベッドルーム、バスルーム、クローゼット、この全てにおいてである。」
黄金郷では晴れて朱志香と結ばれた。
その正体は、真犯人であるヤス=安田紗代が作り出した、「男としての自分」の仮想キャラである。
なお、彼の本名である「嘉哉」を逆から読むと「しゃよ→紗代」となる。
彼女は、生殖器の欠損という肉体のハンデによって女性らしさを得られなかった自分へのコンプレックスの化身として、男としての自分を振る舞うことで発散しようとした。
その時の性格は安田紗代が抱える「男」のイメージ(ぶっきらぼうで、人を寄せ付けない)である。
そのため、「紗音」が言えないような醜い感情を全て「嘉音」に代弁させることで、普段振る舞っている「紗音」は穏やかな性格でいられた。
分かりやすく、SNSのアカウントで例えるならば「紗音」が表アカウントで「ベアトリーチェ」が成り切りアカウント、「嘉音」は愚痴用の鍵付きアカウントのようなもの。
しかし、その過程で朱志香に想いを寄せられ、自分の醜い感情の化身である嘉音に想いを寄せられることに救いを抱き、戦人や譲治に加え朱志香をも男として愛するようになった。
しかしその結果、「こんな自分を愛してくれるのは近親者だけ」「自分たちは憎むべき金蔵から血脈と同時に近親に惹かれる業すら受け継ぎ、同じ過ちを繰り返そうとしている」という強迫観念と恋の泥沼は深まり、安田紗代は一族心中計画を促進させることとなる。
なお、出題編において探偵役だった戦人は紗音と嘉音を同時に目撃しておらず、同時に登場する場面で一緒にいるのは二人の秘密を知っている「口裏合わせに加担している人物=共犯者」である。
唯一EP5は戦人も共犯だったため二人が同時に目撃可能だった。
「今までありがとう。………君という弟に出会えて、楽しかった。」
「……僕を僕であらせてくれて、ありがとう。……灰色の世界に、彩を見せてくれて、ありがとう。」
「どうして、……私たちは生まれたんだろうね。」
「生まれた時、すぐに死ねればよかったんだ。」
「……それは、お父さんの罪だね。」
「そうさ。だからあいつも死ね。みんな死ね。」
「うん。みんな死ぬよ。もうすぐね。……そして、すぐにみんな蘇って会えるよ。もう私たちは、籠の中の小鳥じゃない。」
「……僕たちはようやく籠を出て、……それぞれの世界へ羽ばたけるんだ。」
「君と、もっと早くこうして、……決闘をすれば良かったね。」
「……それがきっと、今日なのさ。」
「うん。今日だね。」
「1986年、10月5日。……運命の日。」
「私たちの、どちらかが、死ぬ。」
「……あるいは、同時に撃ち合って、二人とも死ぬよ。」
「あ、それもありか。………それでも全然ありだね。」
「そうさ。それであっても、必ず僕らの恋は、成就されるのだから。」
「………決闘の必要、……あったのかな。」
「あったさ。姉さんも言ってるよ。……僕たちはいずれにせよ、……もっと早くに決闘するべきだった。」
「そうだね。……私にとって、君は、」
「僕にとって、姉さんは、」
「「もう邪魔なのだから。」」
- 別に多重人格ってわけじゃないんだよね? -- 名無しさん (2017-03-19 02:20:28)
- ↑漫画版読む限りじゃ分裂しているわけではなさそうだった。まぁ精神病の一つである多重人格を自力で消したりできるわけじゃないし… -- 名無しさん (2017-03-19 10:33:10)
- 人格で人数誤魔化された時点でこのゲームを捨てた。 -- 名無しさん (2017-03-19 16:46:36)
- ↑最後までやってるじゃねえかw -- 名無しさん (2017-03-19 16:52:14)
- 多重人格ではなさそうだけど、その一歩手前の分裂病型人格障害にはなってそうだな -- 名無しさん (2017-03-19 21:44:14)
- EP3の 終盤に朱志香を励まし避難させたのは本物の嘉音(ベアト)なんだろうな -- 名無しさん (2017-03-19 21:46:04)
- ↑3 -- 名無しさん (2017-03-21 19:07:11)
- 人格で人数誤魔化しはEP7で仄めかされたから捨てた -- 名無しさん (2017-03-21 19:08:39)
- 恋が成就しないから皆殺し、自分不幸だから9歳の女の子も巻き込んで皆殺し -- 名無しさん (2017-03-21 19:10:03)
- ↑しかも、たった一人の友達である 一応、主犯が変わったEP3を除いてギリギリまで殺してないし、殺す際も薬で安楽死させてるけど -- 名無しさん (2017-03-21 19:22:26)
- ゲーム版の世界は妄想で現実では殺してないし・・・(準備はしてたけど) -- 名無しさん (2017-03-21 19:29:31)
- タグの「愚痴垢」で大草原 -- 名無しさん (2018-12-02 18:45:23)
- 朱志香との百合な同人とか読んでみたい -- 名無しさん (2019-07-13 18:53:43)
- 演技性人格障害とかアクタージュのあの子みたいな感じとか ベアトやヤスとしての自分自身すらペルソナみたいな感じだったんだろうな -- 名無しさん (2021-02-15 01:29:02)
最終更新:2023年08月24日 11:34