ガヴリールドロップアウト

登録日:2017/03/10 (Fri) 13:49:15
更新日:2023/10/07 Sat 22:19:58
所要時間:約 12 分で読めます






使、臨。



『ガヴリールドロップアウト』とは、『コミック電撃だいおうじ』で連載中の漫画。作者はうかみ。
娯楽に触れて駄天使と化してしまったガヴリールをはじめとした、4人の天使悪魔の日常を描くスクールコメディ。
スピンオフの『タプリスシュガーステップ』も同雑誌で連載されていた。
作品の舞台である「舞天市(まいてんし)」は静岡県浜松市がモデルとなっている。



あらすじ


天使学校主席の天使が人間界にやってきた!

……が、

人間界に馴染みすぎて学校サボりまくりのネトゲ三昧、自堕落生活。

怠惰な駄目天使、略して「駄天使」と化したガヴリールは、

すべての人類を幸せにする目標はどこへやら。

娯楽を満喫し続けると誓うのであった。
アニメ公式サイト・イントロダクションより

登場人物


・天真=ガヴリール=ホワイト (ガヴリール) CV:富田美憂
誕生日:4月20日 身長:144㎝ 体重:40㎏ スリーサイズ:B74(Aカップ)/W58/H80

「人類なんか勝手に滅んでくださいって感じ?」

本作の主人公。他3人のことはそれぞれ「ヴィーネ」「サターニャ」「ラフィ」と呼ぶ。略称はガヴ。
天使学校を首席で卒業するも、人間界で多くの娯楽に魅了され、
天界始まって以来の駄目天使になった。いつもぐーたらしている。
詳しくは項目で。


・月乃瀬=ヴィネット=エイプリル(ヴィーネ) CV:大西沙織
誕生日:10月10日 身長:155㎝ 体重:45㎏ スリーサイズ:B80(Bカップ)/W57/H82

「あ…悪魔らしく他人に迷惑かけてみましたっ」

悪魔だが真面目で、困っている人がいたらほっとけないタイプ。
いつもガヴリールの所に現れては世話をしていくしっかり者。
他3人のことはそれぞれ「ガヴ」「サターニャ」「ラフィ」と呼ぶ。
詳しくは項目で。


・胡桃沢=サタニキア=マクドウェル (サターニャ) CV:大空直美
誕生日:8月15日 身長:157㎝ 体重:46㎏ スリーサイズ:B85(Dカップ)/W58/H84

「この世の悪しきことは私の為にある!恐怖するがいい、人間ども!!」

大悪魔を目指して気取ってはいるものの、行動は憎めないアホ悪魔。
ガヴリールのことを勝手にライバル視しているが、相手にされていない様子。
他3人のことは「ガヴリール」「ヴィネット」「ラフィエル」と呼ぶ。
詳しくは項目で。


・白羽=ラフィエル=エインズワース (ラフィエル) CV:花澤香菜
誕生日:3月19日 身長:160㎝ 体重:48㎏ スリーサイズ:B89(Fカップ)/W59/H86

(どのように導い(いじっ)て欲しいですか?)

一見善良な天使に見えるが、実はドS。ガヴリールとは旧知の仲。
周囲の人をからかって退屈しのぎをしている。巨乳の持ち主。
他3人のことは「ガヴちゃん」「ヴィーネさん」「サターニャさん」と呼ぶ。
また3人とは別のクラス。
家族は両親とサラちゃん(妹)がいるが登場していない。

詳しくは項目で。


・千咲=タプリス=シュガーベル (タプリス) CV:水瀬いのり
誕生日:6月4日 身長:152㎝ 体重:44㎏ スリーサイズ:B83(Dカップ)/W57/H82

ガヴとラフィエルの後輩天使。ガヴのことを慕っており、会いたさのあまり人間界にやってきた。完全防備で。
ただし人間界に来た時期は原作では進級後、アニメでは秋ごろと異なる。そのためアニメで再び登場したときは長期の休みを利用したことになっている。
先輩2人を違い純真で天使らしい天使。ただしその分人一倍警戒心が強く、(アニメでは)にさえ怯え、防護服を脱いだ後もガスマスクを装着していた。
ヴィーネのことも「やさしさと思いやりでできている」「まるで天使のよう」と評していたが悪魔だと知ったとたん拒絶モードに。最後は心をある程度開いてはいたが。

はやる思いで人間界にやってきたはいいが、再会したガヴが見る影もない駄天使と化していたことにショックを受け、ラフィエルに相談。人選ミスです。その結果サターニャとババ抜きで対決することに。
純真すぎるあまりサターニャ以上に騙されやすくポーカーフェイスも苦手で、結果ババ抜きに敗北してしまった。

その後ガヴに「タプリスもPC使えるようになると助かるんだけどな~。ネトゲのレベル上げの効率化のために」と言われたことがきっかけでPCに挑戦した結果、斜め上の方向への成長を遂げてしまった
ちなみにネトゲの役には立たなかった。それにしても後輩まで利用しようとするとはさすが駄天使。

『タプリスシュガーステップ』はもちろん彼女が主人公である。


・犬 CV:井澤美香子
白い犬。メロンパンが好物のようで、サターニャはしばしば奪われている。
アニメ版では出番が増えている。そして11話ではまさかの展開に。


・委員長 CV:渕上舞
ガヴのクラスの委員長。趣味はクロスワードで特技は暗算。得意料理は麻婆豆腐。本名は「まち子」。小3のころから委員長をやっているらしい。
生真面目な性格で常識人……だがわりとツッコミ気質。ヴィーネとガヴの(天界と魔界基準で)常識的な会話にも(人間界基準で)ツッコミを入れまくるなど精神的に振り回されていた。
特にサターニャのことは他2人とは(変人度合いの)格が違うと認識していたのだが、デッサンの授業で組む羽目に。ガヴとヴィーネも「わ~…委員長大丈夫かしら」「サターニャの相手とか運がなかったな」と言っていた。
委員長本人は割と絵心があるようだ。

天使と悪魔に翻弄された結果、高2になった時には(絶対にクラス委員長をやらない!!)と心に決めるまでに自信を失ってしまった。
が、よりにもよってサターニャが立候補し……

調理部に所属しているのだが、部員2人から料理するのを止められたりとその腕前は怪しい。本人は2人がうますぎるだけだと言っているが…


・マスター CV:梅津秀行
「エンジェル珈琲」の店主。温和な性格で、やる気のない態度のガヴにも優しく接している。
自慢のブレンドコーヒーは20年味を追求し続けた自慢の一品。なのだが、ガヴには理解してもらえず、サターニャに至ってはおまけ扱いされた上にぬるくてお前らがグダグダやってたせいだろおいしくないとまで言われ、完全に心をへし折られてしまった。不憫すぎる……
しかしヴィーネに絶賛してもらったことで自信を取り戻し、彼女を天使と評した。悪魔ですけどね
だが今度はそのヴィーネからどうすれば悪いことができるか相談されてしまう。やっぱり不憫…

本人曰く昔はブイブイ言わせていたらしいが、人畜無害そうな見た目からは想像できない。きっと見栄だろう。
ちなみに地毛です。


・ハニエル CV:諸星すみれ
ガヴの妹。まだ幼いこともあってか純真ないい子。
遊んでもらえないことを残念がりながらも「ごめんねガヴお姉ちゃん!ゆっくり休んでね!」と言われてしまってはさすがのガヴも勝てず。
しかし彼女の遊びは人間界の娯楽に触れたガヴにはあまりにも退屈なものだった……でもなんで日本のおもちゃばかりなんだろうか

他にも両親がいる。


・天真=ゼルエル=ホワイト CV:沢城みゆき
ガヴの姉。原作でも存在は言及されていたが、アニメに先行登場。
実家に帰りくつろごうとするガヴが警戒するなど厳しい性格。
天使だったころのガヴやハニエルがいい子的な意味の天使なら、彼女はMtGの白やデュエマの光文明的な天使。

「神の腕」の異名を持ち、ガヴ以上に優秀な天使として評判らしい。その強さはガヴが「もし私が堕天してることを知られたらお仕置きを受けてしまう…そうなったらその影響で…人間界滅ぶかも!」と恐怖するほど。人間界はとばっちりってレベルじゃない逆に言えば、天界きっての才能の持っていたガヴはそれ以上に強くなっていたかもしれないということである。

人間界に来ることを知ったガヴは駄天しきっていることをごまかそうとするが……とっくに知られてました。
反省の色を見せなかったガヴは天界に連れ戻されてしまう。
1週間後戻ってきたのは、ヴィーネが初めて出会った頃のガヴだった……
しかしガヴは再び駄天生活を満喫するために天使を演じているに過ぎなかった。まるで反省していない…
だが、ガヴの「何よりもこの大切な友達と別れたくないんだ!」心からの告白を聞いて人間界に残ることを認めてくれた。が…

後に原作でも登場。
ガヴの元を訪れる経緯やその際のもてなしはアニメと基本同じなのだが内面描写によりシスコンであることが判明。
ガヴの萌えや妹臭でにやけてしまうのを悟られないようにしかめっ面をするので不機嫌だと勘違いされていた。
アニメ同様ガヴを矯正するが、ヴィーネとガヴを賭けてガヴに関するクイズで勝負をすることに。その際には今までの成長率と外見から、推測でガヴのスリーサイズを当てるなどのシスコンぶりを発揮した。(本人曰く「実に難易度の低い問題」)

犬と写真が苦手。


・ヴィーネの両親 CV:武虎(父)/河原木志穂(母)
文字通りヴィーネの両親。やっぱり悪魔とは思えないほどいい人っぽい
一族単位で生まれる世界を間違えている気がする。


・チャッピー CV:井澤美香子
ヴィーネの実家のペット。魔獣(イフリート)だが顔つきはかわいらしく人懐っこい。火を吐くことができる。
ヴィーネが人間界に行く前に保護した子だったのだが、1年でとんでもない大きさになっていた。
曰く魔獣の成長は早いかららしい。
ヴィーネのこともちゃんと覚えていたが、ヴィーネの方は「私の思い出と全然一致しないんだけど~!!」と困惑していた。


・サターニャの家族 CV:川島得愛(父)/柚木涼香(母)/寺崎裕香(弟)
文字通り(ry。胡桃沢洋菓子店を営んでいる。
サターニャともども雰囲気を大事にするタイプ。つまり中二病
トマトジュースを人間の生き血と言ったり居もしない爺やを呼んだり壁にトリックアートを施し食卓を大きく見せている。もうヤダこの家族。
が、弟は唯一常識的な感性を持っていて、早く大人になって家を出たいと思っている。


・アレキサンダー CV:木野日菜
サターニャのペット…ではなく使い魔。小さいドラゴンも吐けるが小さいので規模はまだまだ。
チャッピーには勝てないと感じたのか死んだふりをしていた。


・マルティエル CV:藤井ゆきよ
ラフィエルの家の女執事。一見するとクールビューティー。
しかしその本性はドMの変態淑女。ラフィエルに蔑まれることも彼女にとっては快感に過ぎない。
ラフィエルの下着を確保しようとしたり入浴中のラフィエルを撮影しようとした。

ゼルエルと同じくアニメ先行登場キャラ。こちらはゼルエルと違い原作でも存在を全く匂わせていなかったが、アニメ放送時に作者がTwitterで「アニメで初のお披露目」と発信していたのでアイデアはあったらしい。
アニメから3年以上経ってようやく原作にも登場。
ガヴリールとラフィエルのどちらが素晴らしいかを巡って、ゼルエルと不毛な戦闘を繰り広げた。これはいつものことらしい。

なぜか天使の輪左の翼ない


・先生 CV:小山剛志
ガヴたちのクラスの担任。担当教科は数学
スキンヘッドにサングラスと、ヤクザのような強面。
宿題をやってこなかったサターニャはバケツを両手に持たされたうえで廊下に立たされた。やけに古典的。
だが、ハロウィンに家に押し掛けてきたサターニャたちに対しお菓子、さらに限定メロンパンを用意していた。意外と気に入っているのだろうか?


・田中/上野 CV:井澤美香子/木野日菜
調理部所属のガヴのクラスメイト。ポニテのほうが田中でメガネの方が上野。
やたらノリがよく、委員長のツッコミ力の原因と思われる。
最初はガヴからクラス内で存在を認識されていなかった。


・黒奈=メイフィストフェレス=シナモンロールCV:小原好美(ドラマCD)
タプリスの同級生で同じく下界修業中の悪魔。悪魔組とは別に顔見知りというわけではない。
ファッションが黒くて根暗で人形を操る能力を持って発想がやたら怖くてヴィーネたちに比べるとよっぽど悪魔っぽい。
ハンカチを拾ってもらったことがきっかけで天使にもかかわらずタプリスを親友呼ばわりするほど懐いたが、アプローチが若干ずれている上に天使らしいタプリス相手なので引かれ気味。
無駄に可愛い名字(シナモンロール)は若干気にしている。

なお、今作のBD-BOX特典でCDドラマが付属。その際に声がつきました。


・篠原千秋
タプリスとメイの同級生で友達。×の髪留めが特徴的。
アクティブで可愛いもの好きで、物おじせず人と友達になろうするタイプ。
たまにツッコミになる。
タプリスは天使っぽいメイは悪魔っぽいとみなすなど勘がいいところがあるが偶然。


用語


  • 天使
この作品では人間とは別の種族という設定。人間と基本的には同じだが、環と羽が特徴(場合によって収納できる)。天使としての正装も存在する模様(アニメEDで確認できる)。堕天という概念も存在するようだがどうなるかは不明。
身体スペックは人間より高いようだ。
見えてはいけない部分が見えるときは聖なる光でガードされる。作中でも「急に不自然な光が!」しっかり認識されていた

  • 悪魔
人間に近い姿や、異種族である点は同じだが、角とコウモリのような翼が特徴。
悪魔としての正装が存在するなどの点も同じ。
ヴィーネは悪魔らしくないことに悩んでいるのだが、サターニャやヴィーネの家族が割と普通の人だったりするので悪魔的行為の基準は大したことではない可能性があるそれですらマイナス査定を食らうヴィーネって…
見えてはいけない部分が見えるときは闇でガードされる。しかしヴィーネはまさかの神クラスの聖なる光でガードされた。やっぱり生まれる場所を間違えたのでは…

  • 天界
魔界とは同じ世界に存在し、綺麗に2つに区切られている。風景や家はヨーロッパ風で、いくつもの浮島に分かれている。
文明レベルは人間界と大差ないようだが、技術ではやや劣っているようだ。
一応インターネットはあり、最近は図書館にパソコンが設置されたとのこと。ゲーム?もちろんできません。
交通網も整備されていないが、そもそも飛べるので問題ない(ガヴは飛ぶのが面倒なのか文句を言っていたが)。
娯楽が少ないらしく、人間界の娯楽の持ち込みも制限されている。
『独身男性の好きな食べ物ランキング』は天界や魔界基準だと重要らしい。何に使うのだろうか。

  • 魔界
天界とは同じ世界に存在し、綺麗に2つに区切られている。
風景や家はやはりヨーロッパ風だが、雲がかかってどんよりしていたりと禍々しさがある。
様々な魔獣が生息しているのも特徴。
人間を消す仕事を昔はやっていたらしい。天使と悪魔の交流が受容されているなど、明確に敵対しているわけではない模様。

なお人間界を下界と表現する台詞があることから天界と魔界はともに上空にあるようだ。


  • 人間界
その名の通り。天使学校を卒業した天使はしばらくの間人間について学ぶためにこちらに来る。
サターニャが人間のシステムを把握しようとしているあたり、悪魔の方も似た感じなのだろう。

  • 世界の終わりを告げるラッパ
ガヴが持っているラッパ。いわゆるギャラルホルン的なもの。まずなんで持ってる。
吹こうとする理由はパンツを見た人間を消すためだったり人ごみに揉まれた苛立ちだったりする。世界の価値が軽い。

  • 神足通
天使固有の転移能力。人に見られてはいけないそうだが、ガヴが気にするわけがない。
が、ガヴはうまく使えないらしく、学校に行こうとしたときにはパンツだけ転移させてしまった。

  • 魔界通販
魔界の通販番組。人間界で見られる理由は不明。ヴィーネ曰く「胡散臭いもの売ってる魔界の通販番組よ」とのことなので悪魔の中でも評判がいいわけではないらしい。売っているものも10分間笑いが止まらなくなる弾が装填されたリボルバー銃だったりと割としょうもない。
サターニャはガヴに対して使うために購入しているが、毎度のように返り討ちに遭う。

アニメ版

2017年1月よりTOKYO MX他で放送中。
アニメーション制作に動画工房、シリーズ構成にあおしまたかし、監督は太田雅彦、音楽に三澤康広と「ゆるゆり」アニメ2作&「干物妹!うまるちゃん」のスタッフが起用されている。

OP曲
  • 『ガヴリールドロップキック』作詞/作曲/編曲:前山田健一
歌:ガヴリール(CV:富田美憂)、ヴィーネ(CV:大西沙織)、サターニャ(CV:大空直美)、ラフィエル(CV:花澤香菜)

ED曲
  • 『ハレルヤ☆エッサイム』作詞:坂井竜二 作曲/編曲:山崎真吾
歌:ガヴリール(CV:富田美憂)、ヴィーネ(CV:大西沙織)、サターニャ(CV:大空直美)、ラフィエル(CV:花澤香菜)

  • 『ガヴリールの数え歌』(7話)作詞/作曲/編曲:三澤康広
歌:ヴィーネ(CV:大西沙織)


「ところでどのように導い(いじっ)てほしいですか?」
「急に何…?」
「編集が苦手でお困りなのかと思いまして」
「苦手じゃないし!今からビシッとやる所だったし!」

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最終更新:2023年10月07日 22:19