デーモンバンパイア

登録日:2017/03/08 Wed 12:11:00
更新日:2024/03/22 Fri 21:48:18
所要時間:約 4 分で読めます




月刊チェジウ』に連載されていた漫画作品。作者は夢野カケラ全2話

いたって平凡な高校生がバンパイアとの白熱する大バトルを繰り広げるバトル漫画、かと思われたが……、

読者をイラつかせる夢野節や画力の低さは全く変わらず、第1話のたった3ページだけでも、度を越した説明台詞が多発している*1
その1話目から異常に評判が悪かったからか2話目で最終回を迎えた。しかも最終回が掲載されたのは半年後の増刊号であり、最終回に気づかなかった読者も多いと思われる。
しかし伏線回収能力だけは発揮され、最終回の1ページだけで全ての伏線を回収し終わった。

■登場人物

  • 飛鳥響(あすか ひびき)
主人公。高校一年生。サッカー部で万年補欠。特技は早弁。
家族を半殺しにしたバンパイアに三回噛まれたが、その都度、体にグッと力を入れることで何とかバンパイア化せずに済んだ。
10年に渡る長く厳しい修行の最中、途中間違えてニューハーフの道にそれかけた事がある。
幼い頃に謎の光に包まれて、バンパイアとの戦いの最中に急に右拳に謎の紋章が生まれ、西の方角に一筋の光が出た。響が折を見て、その光が指し示した方へ行ってみたらスカイツリーを発見した。
最終回ではメガバンパイアの襲撃に立ち向かう勇ましい姿が描かれた。
その正体は……。

  • 響の家族
父・母・姉。バンパイアに半殺しにされたが、病院が隣にあったので自分の足で歩いて行った。

  • バンパイア
突然、響の家族を襲ったバンパイア。「じわじわ」と言いながら響の家族を半殺しにしていった。
響との戦いでは、響の猛攻に押されながらも3回噛み付きながら、響がデーモンの力を持っている事に3回言及し、響が幼い頃に謎の強い光に包まれた事があるかを3回問うた

  • メガバンパイア
バンパイアの百倍強いバンパイア。響の正体について説明した。

「来い! かつて異常気象により一瞬開いた魔界の入り口よりもれ出た……、
デーモンの魔力が光になって各地へ降りそそいだ際に、それを偶然浴びてデーモンの力を得た人間め来い!」

■必殺技

  • 赤い稲妻(レッドパンチ)
ボディーブロー。

  • 橙色の斧(オレンジキック)
ミドルキック。

  • 黄色い隕石(イエローヘッド)
頭突き。

  • 緑の膝(グリーンニー)
膝蹴り。

  • 色の(ライムグリーンフィンガー)
目潰し。

  • (モンゴリアンチョップ)
モンゴリアンチョップ。


追記・修正に決着!




















本当はギャグマンガ日和の「打ち切り漫画家シリーズ」というネタの一つ。原作ではギャグマンガ日和GB2巻に収録*2
ラストファンタジー」の続編であり、編集部において夢野カケラがどう扱われているかが描かれている。
前4作に続き、打ち切り漫画の伏線回収を主にしているが、本作は大御所優遇と新人漫画家酷使もネタにされている。

「大御所のビッグ御所先生の読みきりを載せる事になったので72ページも描いた第1話を3ページに減らして欲しい」と頼まれ、
3ページをプロローグ的な物にして、再来月号から第1話スタートにしようにも、
第2話が同時期に発売の増刊号に載る事が決定しているので修正できない」と言われる。
更に第2話が載るはずの増刊号が勘違いで半年先の増刊号だった事が判明し、更に「評判が異常に悪かったので最終回(しかも45ページのはずが1ページに減らされる)だ」と告げられたのであった。

しかも次号予告の新連載のお知らせが夢野だけ小さかったり、担当に電話しても「出たくないから」と言って1週間放置されたり、
結局は夢オチを勧められるなど、非常に軽んじられている。

なお編集部での夢野の呼称は以下の通り。
  • 夢新(夢野カケラの新連載)
  • 3キコ(3ページの貴公子)
  • 夢アリ(夢野カケラに限っては何でもアリ)
  • アイツ
夢野と出版社の険悪な関係は、これまでにも何度か仄めかされてきたが、それが今回において改めて明かされたといえる。
なのになぜ毎度毎度新連載のチャンスを与えるのだろうか……。

編集部も大概だが、夢野も夢野で全く進歩が見られない
本来の72ページと45ページの二話では、
  • 終始、半殺しにされた家族をバックにバンパイアと会話させる予定。
  • バンパイアに20ページも抵抗する主人公の家族。
  • 3回も主人公がデーモンの力を持っている事を言うバンパイア、
    3回も主人公を噛んだ事を発表するバンパイア、
    3回も主人公が謎の強い光を浴びた事があるか気にするバンパイア、
    2回も自分より100倍強いメガバンパイアが居る事を言うバンパイア。
など、相変わらずのセンスの無さが健在
そのくせ本人は無駄に自身満々で、「アンケートが悪くなったとしたら3ページに減らされたから」と責任転嫁する有様であった。

このように、漫画として相当レベルの低い「デーモンバンパイア」だが、
  • 説明を戦闘中に行うようにする
  • セリフを減らして読みやすくする
  • 第一話で敵を出して主人公と戦闘させる
など、幾らか改善されている部分も一応見受けられるのだが、それ以外の要素があまりにも酷すぎるので「進歩している」と感じられない
夢野自身のセンスの無さゆえの悲しい所である。

■余談

  • どっこいおむすび君』のマンガ描男の新連載『スッカスカ!おせち君』は、新連載で5ページも貰えている。

  • 何故かバンパイアは主人公の両親をわざわざ半殺しにとどめている。
    ヤマトでも主人公の両親が生存していたことから、「夢野は鬱展開が嫌いなのでは」という考察も存在する。


追記・修正ありがとうございました! 響の戦いはこれからだ!!

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最終更新:2024年03月22日 21:48

*1 明らかに詰め込みすぎな内容で、ほとんどネタバレ状態になってしまっている。

*2 リニューアルしてから最初となる夢野カケラシリーズである。