新宿のアヴェンジャー

登録日:2017/03/05 Sun 18:36:06
更新日:2024/04/21 Sun 09:18:02
所要時間:約 15 分で読めます





相互理解など不可能。

此処に居るのは、憎悪を撒き散らす獣なり。


新宿のアヴェンジャーは、Fate/Grand Orderに登場するサーヴァントである。
『Fate/Grand Order』の1.5部にあたる『Epic of Remnant』のⅠ「悪性隔絶魔境 新宿幻霊事件」に登場するサーヴァント。
圧倒的な戦闘能力を誇り、特異点と化した新宿にて主人公達の前に何度も立ち塞がる強敵である。

外見は巨大な狼に、首無し騎士が跨っているという異形なもの。
システム上真名が隠されており、ストーリーの進行とともにその真名が明かされる。


ILLUST:下越
CV:竹内良太

◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
A+ B+ A+ E D B+


◆クラス別スキル
  • 復讐者:A
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。
何があろうが、人間を殲滅する。

  • 忘却補正:B
その憎悪は決して忘れ去られることはない。
人類史に小さく刻まれた醜い疵痕として、いつまでも残り続ける。

  • 自己回復(魔力):B
人間が作った世界に存在する限り、彼は憎悪を牙として餌を喰らい続ける。

  • 透明化:D-
気配を遮断するのではなく、薬物投与という人体の物理的な透明化。
その存在力の高さから「近くにいるのかどうか」は分かっても、具体的にどの座標に存在するかまでは読み取れない、
というスキルランクの低さが逆にメリットになっている稀少なケース。
代償として凶暴性が増幅されてしまう……が、彼らに関してはまるで関係がない。


◆保有スキル
  • 堕天の魔:A+
魔獣と堕した者に備わるスキル。
天性に至ることは出来ない、人工の魔性。
防御力の向上、状態異常の耐性など。
天性の魔よりやや能力は落ちる。
ゲーム中では自身にスター集中度アップ+防御力アップ効果を付与する(両方とも1ターン)。

  • 怪力:B
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
ゲーム中では自身に攻撃力アップを付与する(2ターン)。

  • 死を纏う者:A
周囲に災厄を振りまき、死をもたらす魔性の存在としてのスキル。
乗り手となっている首なし騎士がデュラハンに連なる怪物に成り果てたことから。
狼の復讐心が具体的な外装となって、攻撃を可能とする。
ゲーム中では敵単体の即死耐性をダウン+攻撃力をダウン(両方とも1ターン)&敵単体の強化状態を解除する。

  • 動物会話:A
言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
動物側の頭がよくなるわけではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
動物そのものである狼は、人間を除いた自分より格下の生物に命令を下すことが可能。


宝具
遥かなる者への斬罪(フリーレン・シャルフリヒター)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人

フリーレン・シャルフリヒター。
二人の復讐心を形にした憤怒の断罪。因果を逆転するほどの力は持たないものの、
宝具のレンジ内で微妙に世界への偏差を加える事によって「首を刈りやすくする」状況を形作る。
一撃で首を刈る、絶殺宝具。
ゲーム中では自身に必中状態を付与(1ターン)し、敵単体に超強力な攻撃&中確率で即死効果を付与する。




【概要】

二体で一組のサーヴァントであるが主導権は狼側にあり、コマンドアイコンも狼のもの。
首無し騎士は喋ることはなく(首がないので当たり前だが)、専ら狼の動きに合わせて手に持っている刃を振るい敵対者の首を刈る。
因みに狼の性別は♂。

1.5部から新サーヴァントの真名隠しが実装されたが、恐らく彼が一番真名当ての難しかったサーヴァントだと思われる。
というのも首無し騎士だけならば、あるいは狼だけならばそれなりに候補があげられたのだが、
両方揃っているとなると何がなんだかよく分からなくなってしまったのだ。

しかし実際のところ、この2人は元々縁も所縁も一切ない、無関係な存在であり、
全く別物同士を融合させた異例中の異例とも言えるサーヴァントである。
なので真名が分からなかったのも当然といえば当然である。


【ゲーム中の性能】

ゲーム上ではBuster1,Arts2,Quick2というカード構成。因みに宝具もQuick。
カード性能も良いのでスター生産率とNP効率は結構高めである。

「堕天の魔」はスター集中と防御アップを付与するスキル。クラススキルによりクリティカル威力が上がっているアヴェンジャーにとって、
スター集中効果は有り難いものであり、防御アップも1ターンと短いながら上昇量は高いので、低い耐久性を補ってくれる。

「怪力」は単純な攻撃アップスキル。宝具と合わせたり、スターを集中させクリティカルを狙う時に使うと威力の底上げを図ることが出来る。

「死を纏う者」は敵単体の即死耐性と攻撃力を下げ、更に強化状態を解除するスキル。
自分の宝具と合わせて即死を狙いに行ったり、相手の宝具などに対し「堕天の魔」と合わせて大幅にダメージを軽減したりすることが出来る。
また貴重な強化解除スキルでもあるので、使用頻度は高いが逆を言えばキチンと使い所を考えねば中途半端な結果に終わってしまう。

見た目に反して器用な立ち回りができるサーヴァントだが、その分スキルの使用をパーティー構成と合わせてよく考えて使用しないと器用貧乏に終わりかねない。
マスターの力量が試されるサーヴァントである。是非とも活かして欲しい。


【劇中での活躍】


  • 悪性隔絶魔境 新宿
外部から隔絶した新宿において、道幅が広い国道などを中心として活動をしている。新宿に住む人間からは絶対的な存在として認知されており、
彼の遠吠えが近ければ例えその時敵対していた人間同士であっても、手と手を取り合いその場から全力で逃げ出すことが不文律となっている。

3mを越す巨体なのにも関わらず時速200kmで駆けることが出来、通常のキメラより強化されたスーパーキメラくんを一撃で噛み殺すほどの咬合力
そして獣であるがゆえに不利になれば一切の躊躇いもなく退却する高い生存力を誇る新宿屈指の難敵。

ある理由から人間に対して強い憎悪を抱いており、獣でありながら生存のためではなく復讐・殺戮のために意図して人間に襲いかかる。
立ち塞がる障害としてサーヴァントと戦闘するが、彼の標的はあくまで人間である主人公のみである。

ゲーム上においても中々の強敵、人によってはラスボス以上の鬼門となりうるサーヴァントである。
最初はクラスがライダーとして登場するが、ストーリー進行と同時にアヴェンジャーへとクラスチェンジをする。
いずれの場合も「堕天の魔」を連発してくるため高い攻撃力に高確率クリティカルが合わさり大ダメージを貰いやすい。
更に宝具には必中が付いているため回避で凌ぐのが厳しく、即死効果も付いている為運が悪いと無敵で耐えても死ぬ。


それでもライダーならばアサシンで対処可能だが、アヴェンジャーとなると有利クラスはムーンキャンサーになり、攻撃優位クラスもバーサーカーが追加されるだけとなる。
ムーンキャンサーに該当するサーヴァントは2020年時点で4騎しか存在しないので、自身やフレンドが所持していない場合はバーサーカーを盾役で守って戦うか長期戦を強いられる事になる*1
加えて第13節で相対する時は毎ターン開始時に回避効果(1回)を自身に付与し、第14節では毎ターン開始時こちらの誰か一人に攻撃防御のダウン(対象はそれぞれ別)を付与してくるためかなり強い。令呪の使用も視野に入れて全力で挑もう。

攻略法としては男性特攻持ちのサーヴァントを用いること、魅了やスタンで行動させないことが挙げられる。幸いアヴェンジャーはクラススキルで弱体効果を喰らいやすい性質があるのである程度のスキルレベルでも十分な効果を発揮する。
また、クー・フーリン(Prototype)の「獣殺し」の対象になる「猛獣」特性も持つので活用したい。
チャージ減少などで宝具を打たせないプレイもあり。それでもクリティカル事故は厳しいが。
男性特攻宝具持ちで、魅了による行動阻害、吸血でチャージ減少も可能なエウリュアレがよく刺さるため必ず編成しよう。





※以下新宿のアヴェンジャーの真名を含む重大なネタバレがあります。







2017年夏の水着イベントにはメイヴの使役する「DOGポリス」が登場。狼ではなく犬らしい。
ちなみに「DOG」は「どっちが・お前ら・ご主人様?」の略称らしい。
制帽を被った犬と頭の代わりにパトランプがついた上の人という見た目。
なおメイドオルタ曰く「新宿のアヴェンジャーとは見た目は似ているが別物」とのこと。イベントに際して何かしらの役割を与えられているとかではなく、設定レベルで単に見た目の流用ということか。

ついでに2017年エイプリルフールイベントでも思いっきり犬扱いされていた。



追記・修正はアヴェンジャーとの絆レベルを5にした方がよろしくお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 09:18

*1 もっとも、新宿実装時点ではムーンキャンサー自体がいなかった(FGO初の月クラスである☆4のBBが初登場するのは後発のコラボイベント)ので、恒常の石像神やメインインタールードのある現況は当時と比べてかなりマシになっている。