バイオハザード7 レジデント イービル

登録日:2017/02/27 Mon 15:37:56
更新日:2024/02/16 Fri 14:46:02
所要時間:約 17 分で読めます






すべては"恐怖"のために





カプコンより発売されているサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズのナンバリングタイトル7作目。
2017年1月26日発売。


バイオハザードシリーズ20周年記念作品の第2弾。第1弾『アンブレラコア』から約半年、ナンバリングタイトルとしては約4年ぶりの発売となった。

サブタイトル「レジデントイービル」はバイオハザードシリーズの海外版のタイトルであり、本作の海外版のタイトルは『RESIDENT EVIL 7 biohazard』となっている。
このようなタイトルにした理由は、今作の内容が日本版の意味である「生物災害」と海外版の意味である「邪悪なる住民」の両方が該当するためとされる。
タイトルロゴは日本版は『BIO HA7_ARD』、海外版は『RESIDENT EVIl_』のように、7やVIIと読める部分が赤字になっている。
本作ではゲームエンジンも「REエンジン」に刷新されているのだが、何の偶然なのか"RE"が前述の"RESIDENT EVIL"の頭文字に一致している。
なお、本作はNintendo Switch向けにも発売されているが、SwitchでのREエンジン採用作品である『カプコンアーケードスタジアム』、『帰ってきた 魔界村』、MHRiseはいずれも2021年発売の作品であり、本作発売当時はまだ開発中であったため、本作のSwitch版はクラウドゲーミング方式となっている。

本作は『バイオハザード』シリーズ初の販売本数1000万本の大台に2021年9月末時点で到達したが、500万本達成は2018年第1四半期、750万本達成は2020年第2四半期。
本作発売当時『5』が持っていた『バイオハザード』シリーズのカプコン発売作品の単一タイトル出荷本数トップの座は、遅くとも2018年4月にMHWorldが800万本を達成したことにより陥落したことは確かである。
そもそもトップのMHWorldは2021年10月時点で2000万本、マスターエディション抜きでも2022年9月末時点で1850万本以上という文字通り怪物なので、どう見ても束でないと太刀打ちできないのだが


■特徴

従来のシリーズからゲーム性が大きく変化しており
  • アイソレートビュー(一人称視点、いわゆるFPS)への変更
  • ホラー映画「死霊のはらわた」をモチーフとした、従来と比較して極端に狭い世界
  • 協力プレイなし
  • 従来のシリーズとの関連性が極端に薄い
の4つがコンセプトとして掲げられている。

発売前に配信されたVR体験コンテンツ「KITCHEN」や、体験版「TEASER -BEGINNING HOUR-」ともストーリーが地続きになっている。
特に「BEGINNING HOUR」は本編とステージが共通であり、クリア特典として本編に引き継ぐことができるアイテムが入手できるのでぜひプレイすることをお勧めする。

発売後も有料DLC「発禁フッテージ(Banned Footage)」、無料DLC「Not A Hero」の配信された。
特にエクストラゲーム「ジャック 55th バースデー」(JACK’S 55th BIRTHDAY)は必見である。

■あらすじ


主人公であるイーサン・ウィンターズには3年前に突然行方不明となった妻・ミアがいた。
捜索を続けていたある日、妻から「迎えに来てほしい」というメッセージを受け取る。
その情報を頼りにルイジアナ州ダルヴェイにあるベイカー農場の跡地に赴く。
農場主であったベイカー家の屋敷でミアと再会し脱出を試みるも、主人であるジャックに拉致されてしまう。
イーサンは電話でコンタクトを取ってきた謎の女性・ゾイの協力を得ながら、ベイカー邸からの脱出を試みる。


■登場人物


イーサン・ウィンターズ

CV:木内秀信
主人公。
3年前に謎の失踪を遂げた妻・ミアから突如届いたメッセージをきっかけに単身でベイカー邸に乗り込む。
基本的に彼の一人称視点で進むため、外見が確認できるのは一部のムービーのみであり、そのムービーでも顔はほとんど見えない。
確認できうる限りでは金髪の白人。体格はスマートでなかなかのイケメンである事がうかがえる。
たとえ手首をチェーンソーで切断されようが、膝から下をシャベルで切断されようがガッツで耐える。
そして謎の回復薬をかけるだけで回復し、絶望的な状況でも発狂せず銃器を巧みに扱うなど、歴代主人公の例に漏れずかなりの超人。

ミア・ウィンターズ

CV:樋口あかり
イーサンの妻。
3年前に突如行方不明となっており、本編直前に「迎えに来てほしい」というメッセージをイーサンに送ったとされる。
しかしベイカー邸でイーサンと再会した際にはメッセージを否定し、本当は「私を探さないで」というメッセージを送ろうとしていたなど不可解な行動を見せる。
イーサンとともにベイカー邸を脱出しようとするが、突如人が変わったように狂暴化し、イーサンに襲い掛かる。

ジャック・ベイカー

CV:山路和弘
ベイカー家の主人。ベイカー農場の主でもある。屈強なハゲ。
「家族」という概念に歪で執拗な思想を持っており、拉致したイーサンを監禁して猟奇的な暴行を繰り返す。
海兵隊入隊やアメリカンフットボールの経験があることが窺われ、なんと恐ろしいことに不死身
もともとの身体能力の高さに加えて驚異的な怪力と再生能力を持ち、ベイカー邸からの脱出を目指すイーサンを執拗に追跡する。
体験版でも登場し、アップデート前は「お 前 も 家 族 だ(Welcome to the family, son.)」という台詞とともに放たれる彼のパンチでゲームが終了する。
このためついたあだ名は「ファミパンおじさん」。

マーガレット・ベイカー

CV:伊沢磨紀
ジャックの妻。
見た目は不潔そうな普通の壮年の女性だが、成人男性を軽く吹っ飛ばす怪力を持つ。
「家族」として招かれた者に食事を振る舞うなど世話を焼こうとする。
だがヒステリックな性格でふとしたきっかけで気性が荒くなり、苛立つと常に暴言を吐く。
特に自分の手料理(見た目からして常人なら食えたモノじゃない)を蔑ろに扱う者に対しては激しく激昂する。
戦闘時は特殊なランタンを用いて数多くの虫型クリーチャーを操る。

ルーカス・ベイカー

CV:佐藤せつじ
ベイカー家の長男。ハゲで病んだ顔つきのヒョロガリ。
幼少時から機械工作などの才能に恵まれ、発明大会で何度も賞を獲得するなど天才的な技術力を持っていた。
だが、その才能を悪用する形で巧妙なトラップや拷問器具を自作し、気に入らない者を監禁・衰弱死させる。
拉致されてきた人間をゲーム感覚で甚振り、殺害する事を楽しむ非常に悪辣且つサディスティックな性格や趣向の持ち主。

ゾイ・ベイカー

CV:小林ゆう
ベイカー家の長女であり、ルーカスの妹。ボーイッシュな黒髪ショートカットの女性。
イーサンがベイカー家に拉致された際に、彼の切り落とされた左手に応急処置をすると同時に腕時計型の機械コデックスを取り付ける。
ベイカー家の中では唯一正気を保っているようで、中庭のトレーラーハウスを拠点にしている。
自身の脱出の為に家族からイーサンを救うべく、ベイカー邸内のイーサンを電話越しにサポートする。

老婆

ベイカー家の祖母と思われる車椅子の老婆。
一見すると事切れた遺体のようだが、こちらの移動に合わせて眼球運動を行うなど存命であることが窺われる。
ベイカー邸の各所に神出鬼没に現れるが、ただこちらを見つめるだけで害はない。ちなみに攻撃もできない。

エヴリン

ベイカー家の口からたびたび名前が出る少女。
ベイカー家のもう一人の娘であるようで、イーサンの前にも時々それと思わしき人影が現れる。
邸内には彼女と思われる幼い少女の写真が残されているが……。

デイビッド・アンダーソン

CV:河合みのる
付近で頻発する失踪事件の捜査にベイカー邸へと訪れていた警察官で、階級は保安官補佐。
パンチパーマに熊髭の強面黒人警官で、疑り深い性格をしており人の話を最後まで聞こうとしない。
体験版でベイカー家から生還した男性(体験版主人公)の通報を「妄想」と決め付け、捜査を打ち切ったのも彼。
助けを求めるイーサンにまともに取り合わず、一先ずベイカー邸のガレージで落ち合うことを指示するが……。


アンドレ・スティックランド

CV:志村知幸
本編および体験版「BEGINNING HOUR」に登場するビデオテープ「廃屋取材」に登場するテレビ局のプロデューサー。
インターネット配信用オカルト番組「スーワ・ゲーターズ」の撮影の為に、本編開始前にピート、クランシーとともにベイカー邸を訪れる。
トラブルメイカーなのか、ピートからは「2年前のアーマリロ(テキサス州?)の二の舞いはゴメン」と言われていた。
取材中に突如姿を消し、地下で遺体となった状態でクランシーに発見される。本編では地下水路に浮かんでいた。
ちなみにベイカー邸の前には彼らのものと思われるワゴン車と、番組企画書が放置されている。

ピーター・ウォーケン

CV:落合弘治
同じく「廃屋取材」に登場するテレビ局のキャスターで、「スーワ・ゲーターズ」のMC。
オカルト番組に似合わぬスーツ姿で、かつては有名番組のキャスター(アンドレ曰く「週末の代理役」)だったらしい。
今もその栄光が忘れられないのか、「スーワ・ゲーターズ」の仕事を不服に思っており、終始傲慢な態度をとる。
取材中に失踪したアンドレを探している最中にクランシーと共に何者かに拉致された模様。
彼のその後は、VR体験コンテンツ「KITCHEN」にて……。

クランシー・ジャービス

CV:関雄
同じく「廃屋取材」に登場するテレビ局のカメラマン。ビデオテープ内ではプレーヤーは彼の視点で操作することになる。
アンドレ、ピーターとともにベイカー邸を訪れるが、取材中に失踪したアンドレを探している内に地下で彼の遺体を発見する。
その後ピーターとともに何者かに拉致されたようだが……今作中、最も悲惨な目に合っている人
本編にて入手出来るビデオテープ「廃屋取材」「バースデイ」だけでも悲惨だが、実は他にも散々な目にあった。
VR体験版「KITCHEN」、DLC『Banned Footage』の「ベッドルーム」「ナイトメア」「21」でその様子が垣間見れる。

■その他の登場人物

ホフマン

DLC『21』に登場。
ルーカスに捕らえられた男性。ズタ袋を被せられ、クランシーとブラックジャックで勝負させられる。
妻子がおり帰りたい一心で勝負に挑むも、敗北してルーカスが作った「スーパー残虐マシン」で殺される。
もっとも勝ったクランシーの最期を見ると多少マシな死に様とも言えなくはない。

体験版の主人公

白いワイシャツに茶色い革靴を履いた男性。何者かによってベーカー家の邸宅に監禁された。
クランシー達より後、イーサンより前にベイカー邸を訪れて拉致された事以外の素性は不明。
最終的にベイカー一家の元から脱出することに成功する。
脱出後に地元警察に通報したが、妄想や思い込みの類として処理されてしまうことになった。

女幽霊

体験版でのみ登場する謎の女の霊。
ビデオパートで度々出現するが、撮影していたはずのクランシー達には見えていない。

電話の女

体験版でのみ登場する。三階にある鳴り止まない電話を取ると一方的にしゃべって電話を切る。
内容はいくつかパターンがあるが、電話を取ると主人公はその後ジャックに殴り殺される。
  • 「真実は記憶の中にある」「見た目に惑わされては駄目」
  • 「本当の別れがあなたを待ってる」「でもそれに向かうかはあなた次第よ」
  • 「どっちを選ぶかはあなた次第」「でもどっちを選んでも待っているのは……」


■登場クリーチャー


・モールデッド

ステージ内の黒いカビのようなものから発生する人型の怪物。
頭部が弱点であり、さらに肩や股関節に攻撃を集中すれば容易に四肢を切断できる。
さまざまなクリーチャーが登場した過去作と異なり、基本的にボスを除けば等身大クラスではこのクリーチャーしか出現しない。
しかし過去の雑魚敵と比較すると攻撃力や耐久力が高く、うかうかしているとあっという間に弾薬を消費してしまうので注意。

・クイック・モールデッド

四足歩行型のモールデッド。通常個体と比較して耐久力は低いが、俊敏な動きで急所に攻撃を当て辛い。

・ファット・モールデッド

肥満体のモールデッド。とあるポイントで中ボス枠として出て以降は要所要所で登場する。耐久力が凄まじく、体中から酸を撒き散らすので接近戦は危険。

・食人虫

旧館でマーガレットによって使役される虫型のクリーチャー。羽虫型や蜘蛛型などの種類がある。
基本的にどの武器でも一撃で倒せるが、羽虫型の幼体と蜘蛛型は群れをなして飛びかかるため、まともに戦うにはバーナーの様に広範囲にわたる武器が必要不可欠となる。







以下、今作のネタバレにつき閲覧注意
































エヴリン/老婆

CV:諸星すみれ(エヴリン)、田畑ゆり(老婆)
本作の事件における中心人物であり、ラスボス。
その正体は、ヒトの胚に「特異菌」を組み込むことによって誕生した「生物兵器」。
開発にあたって唯一全ての課題をクリアした「E型被験体」の第1号である。

「敵を殺すことなく支配下に置く」というコンセプトを基に、とある組織が開発した少女型B.O.w.。
カビに似た性質の「特異菌」を体内で生成し自在に操ることで、それらを周囲の人間に感染させ、精神と肉体を支配することができる。
敵地に潜り込ませても怪しまれないように10歳前後の少女の姿をしており、見た目の歳相応に無邪気な性格。
生物兵器でありながら明確な自我を持ち、精神的な幼さと研究施設で孤独に過ごした経験から「家族」への歪んだ執着を抱いている。
支配した人間に対して擬似的な家族関係を築く行動を取り、自分の世話(奉仕)をさせる形で支配する。
ただし感染の進行とともに支配した人間に対して、他者への攻撃や自傷行為を迫るなど残酷な面も見られる。

研究中に敵対組織による強奪情報が入ったために他の支部へと移送されることとなり、工作員とともにタンカー船で移送されていた。
だが途中で菌の力を使い脱走、船内でバイオハザードを引き起こし壊滅させた。
その後、船が流れ着いたところを偶然付近に住むベイカー家に保護され、一家をその能力で支配。
ベイカー家を支配してからも家族に対する執着は変わらず、彼らを利用して周辺を訪れる人々を「家族」にするべく拉致、監禁させていた。

だが実は強力な能力の副作用として細胞劣化の速度が人の数十倍となっていた。
そのままでは通常の人間の25倍の速度で老化してしまうため、劣化を抑え込む薬を投与することが必要だった。
しかし、ベイカー家に保護されて以降薬の投与が出来なくなったことで細胞の劣化が抑えられなくなり、3年という短い月日で老婆のような姿へと変わってしまった。
ベイカー家に存在する老婆こそがエヴリンの現在の姿であり、作中、所々でイーサンの前に現れる少女の姿は彼女が感染者に見せている幻覚である。
ベイカー家の本物の祖母は既に亡くなっており、まったくの別人。

イーサンを「父親」にするべくミアを利用するが、真相を知った彼に拒絶される。
遂には自らの体組織から生成された「E-ネクロトキシン」を投与されて変異を起こして暴走し、ベイカー邸を覆い尽くすまでに巨大化。
最期は血清弾が装填されたアルバート-01によって止めを刺され、全身を石灰化させて活動を停止した。



イーサン・ウィンターズ

ベイカー邸に踏み込んだ時点でエヴリンの特異菌に感染しており、幻覚や治癒能力などにその片鱗が見られる。
最終的に特異菌の大元であるエヴリンを倒して救出されたものの、本編中に明確な治療を施されている描写はない。
その後に関してはバイオハザード ヴィレッジを参照のこと。


ミア・ウィンターズ

実はエヴリンを開発した組織に所属する工作員。
行方不明となった際にはエヴリンの移送任務のためにタンカー船に乗り込んでいた。
冒頭イーサンへ送ったメッセージも船内から送られたもの。

同じく工作員であったアランとともにエヴリンの「母親」として振舞っていた。
だが、アランのミスによってエヴリンの脱走を許してしまい、船内でのバイオハザードに巻き込まれてしまう。
結果的に船内で唯一生き残り、船が流れ着いた先で気を失っているところをエヴリンとともにベイカー家に保護された。
直前にエヴリンに対する忠告を書き残していたが、エヴリンがベイカー家を支配するのを止められず、自らもエヴリンの特異菌に感染してしまう。
ジャックたちのように完全に支配されてはいなかったが、感染の進行によってエヴリンの影響を受けており、無意識に操られてしまう。
イーサンに「迎えに来てほしい」とメッセージを送ったり、突如イーサンに襲い掛かっていたのもエヴリンの影響であった。
何とか正気を保とうとしていたが、血清によってエヴリンの支配下を脱しなければ脱出できない状況に陥っている。
手に入れた血清は襲撃により一本しか残らず、彼女とゾイのどちらに血清を打つかでエンディングが分岐する。


ジャック・ベイカー

本作を代表する敵として何度もイーサンの前に立ちはだかる。
だが、実はエヴリンによって彼女の「家族」として支配されてしまった被害者であり、本来は家族思いの温厚な人物。

バイオハザードによって壊滅し(表向きにはハリケーンによるものとなっている)、付近に流れ着いたタンカー船からエヴリンを発見。
保護したことで彼女に支配されてしまい、性格が変貌して暴力的、猟奇的な面が表に出るようになってしまう。
一度はイーサンによって止めを刺されたと思われたが、後に巨大なクリーチャーと化した状態で現れる。
最期はゾイが作成した血清の1つを投与されて完全に石灰化する。
終盤、ゾイとともに正気を取り戻した状態でイーサンの精神世界に現れて事件の真相を語り、家族をエヴリンから解放するよう懇願する。


マーガレット・ベイカー

ジャックと同じく、本来は温厚な人物。
一家の中でエヴリンの支配の影響を真っ先に受けてしまい、本編中も彼女を崇めるような言動を取る。
本編では一度倒され、液状化して消滅したかのように思われた。
だが旧館にて巨大な蜘蛛のようなクリーチャーに変貌し復活、血清を使用されることなくイーサンに倒される。


ルーカス・ベイカー

彼もまたエヴリンによって支配されてしまった被害者の1人……なのだが、彼だけ事情が少し違う。
実は精神を完全に支配されてしまう前にとある組織によって血清を打たれており、超人的な再生能力を得たまま正気を保っていた
つまり彼の猟奇的な側面はエヴリンの支配によるものではなくもとからであり、根っからのサイコパスであることが判明する。
幼少期の時点で自分をバカにしてきた友人を屋根裏部屋に監禁して餓死させる形で殺人を犯す(家族はその事に気付いていない模様)
また、ベイカー家の事を調べていたアンドレからも「悪い噂が多い」と評されるだけの悪行は犯してきていた事がうかがえる。
精神を支配されていたことに嫌悪を抱きつつも、エヴリンに与えられた力を受け入れて元に戻りたいとは思っていない。
家族がエヴリンに完全に支配される中、表面上は自らも支配されているように装いつつ、組織を通じて彼女の観察や拉致した人々を用いた人体実験を行っていた。
よく見ると、彼の傍にエヴリンが現れたと思われる際には、完全に支配されているよう必死に振る舞う様子が見て取れる。

その一方で作中の狂気に至ったのはあくまで『エヴリンがきっかけで完全に箍が外れた』とも見える。
ベイカー邸がエヴリンを招き入れて狂気に陥る直前を描いたDLCでは、本来の温厚な性格の両親と憎まれ口を叩きながらも微笑ましい交流をしていた。
このDLCでは彼のパソコンにて『ムカついた事リスト』が閲覧出来るが、その項では本当にムカついた事の詳細が書かれているだけである。
その恨み辛みで復讐を企てるわけでもなく、またそのムカついた事の詳細も温かい家庭での一幕といったもの。
ルーカスに不快感を与えた家族を一切罵倒していないどころか、その不快感も軽く拗ねた程度のものである事が文体からうかがえる。
更に言えばベイカー家を支配した後に「父」「母」とするジャックやマーガレットを手駒同然に行使するエヴリンの様子を報告する際に
「あれが家族って、アンタら(エヴリンに)どんな教育してきたんだ?」とコネクションに対して皮肉交じりの批判を投げかけていた。
ベイカー家が豹変した夜のDLCの平和な序盤や、完全なサイコパスへと堕ちた本編後のDLCの序盤で見える彼のスマホの待受は『家族写真』であった。
ここからもルーカスの異常性はともかく、ベイカー邸が本来非常に幸福な家庭であったことが良くわかる。

イーサンに自ら開発したトラップによる「ゲーム」を仕掛けるがことごとく攻略され、テレビ越しに捨て台詞を吐いて以降は本編からフェードアウト。
DLC「Not A Hero」にてベイカー邸の近所の廃坑の奥深くにあるイーサンでも辿り着けなかった場所にある秘密研究所に逃げ込む。
エヴリンが倒された上、自身もお尋ね者として追手が迫っている事を悟り、観察の中で得たE型特異菌に関するデータを纏めて別の組織に身売りする事を企てる。
だが、そこへ自身を追う追手が迫っている事を知り…

元々は一般の家庭であったのにもかかわらず、ベイカー邸にシリーズ恒例の仕掛け・隠し扉などが無数に設置されているのは、
ルーカスの趣味&改装を某洋館某客船を手掛けたジョージ・トレヴァーの関連企業が請け負ったためと思われる。


ゾイ・ベイカー

彼女自らもエヴリンの特異菌による支配を受けてはいるが、精神までは完全に支配される前になんとか本館から脱出していた。
しかしエヴリンの影響によってベイカー邸から脱出することはできなかったため、特異菌に対する血清を作成するためにイーサンに協力していた。
途中ルーカスによって拉致されてしまうがイーサンに救出され、血清を2つ作成するが片方はジャックを止める為に使用してしまった。
そのため血清を彼女とミアどちらに使用するかでエンディングが分岐する。









以下、さらなるネタバレ














クリス・レッドフィールド

CV:東地宏樹
終盤、巨大化したエヴリンに対峙するイーサンに血清弾を装填したアルバート-01を渡し、彼を救助しに来た。
エヴリンを開発した組織に敵対していると思われるが、彼が降りてきたヘリには「アンブレラ」のマークが……(従来の赤の部分が青くなっている)。

BSAA所属。アンブレラ側の要請により、アドバイザーとして作戦に参加することとなる。
ちなみに今作のアンブレラは過去に登場したアンブレラとは異なる組織で、どうやら対バイオテロ組織らしい。
主要メンバーが元アンブレラ職員であり、贖罪の意図を込めたのだとか。
とはいえ、やはり「アンブレラ」の名がつく組織に協力する事はクリス自身かなり複雑な心境らしい。
劇中でも「お前達(新生アンブレラ)を完全に信用しているわけじゃないからな」(意訳)と釘を刺している。

DLC「Not A Hero」では彼が主人公となる。見た目は違ってもやはりゴリス。
ジャストガードでカウンターを繰り出し、怯んだ相手は体術で粉砕できる。またDLC「End of Zoe」でもラストに出てくる。

■DLC「End of Zoe」

ジョー・ベイカー

CV:廣田行生
DLC「End of Zoe」の主人公で、ジャック・ベイカーの兄。
血清を打ってもらえず、一人彷徨ってエヴリンに殺されかけたゾイのことを助けるべく奮闘する。
かなりの脳筋で、DLCに出てくるモールテッドはほぼ全員が素手で始末されることになる。
モールデッドはおろかボスすら素手で殴り、手四つで力勝負し、パワーボムで叩きつけ、首をねじ切る。
この人が今作で一番の生物兵器ではなかろうか。
上記のクリスと合わせ、桁外れの戦闘力を見せつけて「イーサンはやっぱり一般人では?」と思わせるやばいおじさん。
銃火器はクリア特典でしか入手できないため、素手かお手製の投げ、作業用外骨格パーツ(左腕用)がメイン武器。


  • ゾイ・ベイカー
DLC「End of Zoe」のヒロインであり、ジョーの姪っ子。
なお、このルートでは本編にて血清をミアに使ったのが正史として扱われている。
エヴリンにより殺された・・・と思いきや瀕死の状態で生きており、アンブレラの隊員とジョーに発見される。
なお、彼女を助けるように頼んだのはイーサンらしく、最後に電話で無事を喜び合う。


  • スワンプマン(ジャック・ベイカー第三形態)
DLC「End of Zoe」にて幾度となくジョーを襲撃する怪物。
シダなどの草、虫が寄り集まって覆われたような巨漢。その正体は何とジャック・ベイカー。
ほとんどモールデッドに近い状態で、正常な思考は出来なくなっている。(もともと正常とは程遠いが)
それでも自分なりに娘のゾイのことを思って行動しているらしく、拉致したゾイは椅子に座らせておくなど丁寧に扱っている。
ちなみにスワンプマンは「本物と同一に構成された存在」を意味する思考実験のこと。
新生アンブレラの報告書でもベイカー家の中でもジャックのみは異常な再生能力を持っていたことが記録されており、
本編にて倒されたジャックの一部がこのクリーチャーとして再生したのではと推測されている。



イーサン…項目を追記・修正にしてくれ お願いだ


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最終更新:2024年02月16日 14:46