ドラえもん のび太の宇宙漂流記

登録日:2017/02/25 Sat 21:57:31
更新日:2024/03/09 Sat 00:27:13
所要時間:約 10 分で読めます





僕らの星・地球を守るため、

銀河の大冒険がはじまった!!


監督:芝山努
脚本:岸間信明
主題歌:SPEED「季節がいくとき」

『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』とは、『映画ドラえもんシリーズ』の第20作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第19作目のタイトルである。
ドラえもん映画化20周年記念作品にあたる。
1999年3月6日に公開で上映時間は93分。
同時上映は『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』『のび太の結婚前夜』。

●目次

【概要】

宇宙開拓史宇宙小戦争アニマル惑星銀河超特急に続き、5作目となる宇宙を題材とした作品。
また、当時話題となっていたノストラダムスの大予言や、環境問題もテーマとして組み込まれている。

主題歌は「季節がいく時」。
1999年当時ブームだったアイドルグループ「SPEED」が担当。
また、エンディング映像では歴代20作品の1枚絵が表示されるという気合の入れようで、一見の価値あり。

キャッチコピーとして、以下の3つがある。

「楽しさいっぱい詰め込んで、'99ドラえもん号、宇宙へ発進!」
「僕らの星・地球を守るため、銀河の大冒険がはじまった!!」
「地球はぼくが守る」


【あらすじ】

未来のゲーム「スタークラッシュゲーム」で遊ぶドラえもん達。
しかし、ジャイアンとスネ夫の不意打ちによって、ドラえもん、のび太、しずかの3人は早々にゲームオーバーとなってしまう。
宇宙の生活をもっと味わいたいというのび太に、ドラえもんは今度は「おざしき宇宙船」で無重力状態を体験させる。
だが、のび太が機械にぶつかってしまったことで部屋は滅茶苦茶になり、外に放り出されたゲーム機はママに捨てられてしまう。

一方ドラえもんたちをよそにゲームをプレイし続けるジャイアンとスネ夫だったが、機体トラブルにより不時着を余儀なくされ、おまけに機械の故障によりゲームの中から出られなくなってしまう。

ジャイアン達が中に閉じ込められたままゲームが捨てられてしまった事に気づいたドラえもんたちは慌ててゲームを探し始めるが時すでに遅く、ゲームは何者かが持ち去った後だった。

ジャイアン達の行方を追うべくゲームが置かれていたゴミ捨て場をおくれカメラで撮影するドラえもん達は、ゲーム機を不思議な光の玉が学校の裏山に着陸したUFOへと持ち去り、宇宙に飛び立ってしまったことを知る。

宇宙人の落とした星のかけらのようなものを手掛かりに、ドラえもん達も宇宙へと旅立った。
そこでドラえもんたちが出会ったのは、宇宙少年騎士団を名乗る少年たちだった。


【登場キャラクター】

【メインキャラクター】

ご存知22世紀のネコ型ロボット。今回はタヌキに間違われない。
ひみつ道具の説明が少々くどいところがあった。
ロボットでありながら眩惑の星で幻術にかかってしまうが、本人曰く「夢を見られるほど高性能なのが仇になった」とのこと。
後述の通り映画版ではのび太が次々に道具の有効活用法を思いついているが、コミック版ではドラえもんが同様の活用法を慌てることなく冷静に思いついている*1

いつも通りの頼りないメガネっ子だが、今回は一味違う。
どこでもドアで地球に帰れるところを、「冒険もせずに帰るなんてもったいない!」と勇敢な一面を見せた*2
また、危機的状況にパニックになるドラえもんに次々とひみつ道具の有効活用法を提案するというクレバーな活躍も。
主題歌前の「ドラえも~ん!」の悲鳴も今回は無く、代わりにスタークラッシュに取り残されたジャイアンとスネ夫が担当する事となる。
また作中で放屁を2回もするなど情けない一面も見せている。

まだまだお色気担当。
今回は宇宙という事で、いつものような浴槽ではなく水の玉の中で入浴しており、いつもより多めに露出しております。
のび太の激臭の放屁の被害も受けている*3

世界一有名なガキ大将。
のび太の冒険発言に乗った際に「ここで終わるには早すぎる!」という、アニヲタ大好きメタ発言をする。

おなじみのお坊ちゃん。
今回も彼の自慢話が事の発端となる。

今回もまたひみつ道具を捨てて事態をややこしくしてしまう。
眩惑の星では優しい姿を見せるが、幻惑の星なので、その真の姿は……

【ゲストキャラクター】

  • リアン
CV:白石冬美
宇宙少年騎士団のリーダー。
のび太達とそう変わらない年に見えるが、立派なリーダーシップを持っており、移住が可能な星を求めて星々を旅している。
当初はドラえもん達を侵入者として警戒していたが、助けられてからはドラえもん達を信頼するようになった。
生まれた時から移民船団の中で生活していたため自然に憧れており、植物の事となると目の色が変わる。
宇宙船の操縦はログに任せているが、ログ曰くリアンの方が操縦は上手らしい。
お風呂にはあまり入らないのが玉に瑕。

  • フレイヤ
CV:荘真由美
妖精のような小さな少女。
体を光で包んで飛ぶことができる。
調査の途中で訪れた星でがらくたを収集する趣味があるらしく、宇宙船の貨物ブロックには彼女が集めたがらくたが大量に置かれている。
その有り様にリアンも若干呆れ気味だが、この趣味が今回騒動を引き起こすこととなる。
リアンを慕っており、彼の為なら何でもできるというほどだが、彼女にとってはただの友達とのこと。

物語中盤、侵略のためにモアが忍び込ませたスパイであり、ドラえもん達を排除しようとしていた事が発覚。
リアンを思っての事だったが、彼女自身その行いには疑問を持っており、幻惑の星でしずかを助けたように迷いを見せる事もある。
その後リアンの窮地を助けたことで、宇宙少年騎士団の新たな仲間として再びリアンに受け入れられる事となった。
彼女のデザインは生前に藤子が漫画作品用にデザインしたものが採用されている。

  • ログ
CV:野沢雅子
一輪車に胴体と手、双眼鏡のような目がついた小型のロボット。
語尾に「ビビ」をつけて話す。
彼自身決して無能というわけではないのだが、やたらとトラブルが続くせいで苦労が絶えなかった。
同じロボット同士、ドラえもんと意気投合した。
中の人は日テレ版でドラえもんを演じていたことでも知られる。

  • ゴロゴロ
CV:玄田哲章
岩石のような宇宙人。
ジャイアンのゆうに倍はあるような巨体だが、一応まだ子供のようで、もう一回りは大きい別の個体も登場した。
それでも掴みかかるジャイアンを軽くいなして見せるほどの怪力の持ち主。
なお、彼自身は「ゴロゴロ」としか喋らないが、大人のような別の個体は普通に会話ができている。
ジャイアンとは気が合うようで、彼からは「ゴロちゃん」と呼ばれる。

  • リーベルト
CV:有本欽隆
リアンの父である移民船団の司令官。
モアに支配されて独立軍を結成し、武力によって他の星への移住を企てる。
リアンに銃を向けさせられたが、その結果自我を取り戻し、モアを討つことに成功した。

  • リアンの母
CV:伊藤美紀
文字通りリアンの母にして、リーベルトの妻。
作中では既に故人となっている。
リアンがユグドの樹で教えを乞うた時に、幻としてその姿を見せた。

  • モア/アンゴルモア
CV:内海賢二
超能力で独立軍を裏から支配する謎の人物。
全身をローブで覆っているが、その中には鉄パイプで組んだ骨格のような、簡素なロボットがあるだけだった。
それもモアの抜け殻に過ぎず、真の正体は緑色のスライムのような物体。
辺りのガラクタを操って襲い掛かるが、この時は既に知性を失っていたようで、自分の体が大きすぎてドアにつかえている事にも気づかなかった。
そこをカチンカチンライトで固められたうえ、空飛ぶ荷札(宇宙用)でブラックホールに送り込まれた。

なお、モア自身は星を失った移民ではなく、リーベルトを使って他の星を侵略する事に対する意味やメリットは全く無い。
ドラえもんはこれを「人々の悪意の塊」と考えている辺り、侵略そのものより、それによって生まれる悪意が目的だったのではないかと考えられる。
ドラえもん達と出会わなければ、ノストラダムスの大予言にある恐怖の大王として、地球に侵略戦争を仕掛けてきたであろう事は想像に難くない。

内海氏がドラえもん映画のラスボスを演じるのは『銀河超特急』、『ねじ巻き都市冒険記』に次いで三度目。

【用語】

今作は宇宙が舞台であり、いつもの街や緑豊かな土地はあまり登場しない。

  • イオン嵐
恒星間にできた磁場断層で、強力なエネルギー波の嵐が吹き荒れている宇宙域。
不運にもワープ終了地点に存在した為に、リアン達のスタークラブとそれを追ってきたドラえもん達の宇宙救命ボートが巻き込まれた。
エネルギー波の直撃を受けた宇宙救命ボートは大破、スタークラブは何とか脱出できたものの、ワープ航法装置を損傷してしまった。

  • ツルーミ系S-56
リアン達がワープ航法装置の修理のために立ち寄った星。
探査したフレイヤ曰く「銅の塊」で、星全体が美しい青緑色をしているのは、惑星表面を緑青(銅が酸化した物質)が覆っている為。
水資源にも乏しい不毛の地だが、金属の糸を出し、金属を溶かす毒液を吐く獰猛な巨大蜘蛛「ラウミオン」が生息している。*4
その一方でアルマジロのような大人しい生物も存在する。

  • 眩惑の星
今作一番のトラウマポイント。
深い霧に覆われているが、実はその霧で降り立った生物の思考を読み取り、最も望んでいる幻を見せる。
そして、幻にとらわれ油断しているところを、枯れ木のような化け物が捕食してしまうのだ。
しかもタチの悪いことに見ている幻は周囲の生物と同調され、手で触れた感触や家族の声なども完全に再現している。
自力で正気に戻るのは不可能に近い為、幻から抜け出すには外部からの刺激を受けるしかない。

  • ブラックホール
極めて大質量かつ高密度の天体。一度吸い込まれようものなら、その強力な重力のせいで光ですら脱出不可能になる。
船が迂闊にも一光年まで近づいてしまったため、危うく捉えられてしまうところだった。

  • 宇宙船の墓場
宇宙に存在する、宇宙船の墓場。
エネルギーを吸い取る鉱石生命体がひしめいており、あっという間に宇宙船を取り囲み、航行不能にしてしまう。
ただしこの生物は知能が低いのか、他に高いエネルギーを持つ者が現れればそちらに釣られてしまうため、ミサイルなどの武器があれば切り抜けることは可能。

  • 惑星ラグナ
リアン達の祖先が住んでいた星。
かつては文明が栄えていたが、無謀な繁栄を追及し続けた為に自然が崩壊し、外に出るにも呼吸器が必要なほどに汚染された結果、300年前に滅んでしまった。

  • 銀河漂流船団
住む星を失った人々が集い、移民ができる星を求めてさすらう船団。
かつてはラグナ星の人々だけだったが、宇宙を漂流する間に様々な星の人々が合流し、大船団となった。
移民が目的と言っても、武力による侵略だけは決してしないという教えに従っている。
リアン達は船団の中で生まれた若い世代であり、その少年たちが「宇宙少年騎士団」として宇宙中に派遣されている。


【ひみつ道具】

今作ではドラえもんが故障せず、道具の不調も発生しないため、非常に数多くのひみつ道具が登場した。

  • スタークラッシュゲーム
映画オリジナルひみつ道具その1。
宇宙空間を戦闘機で飛行するゲーム。ドラえもん曰く、難易度は高い。
外見はプラモデルの箱のようなもので、怒ったのび太のママに捨てられてしまう。
取り寄せバッグを使えば(略)
ゲームの中のバーチャル空間で遊ぶだけでなく、実際の世界にゲーム中の戦闘機を持ち出すことも可能。
物語終盤ではその戦闘機を利用して戦った。

  • おざしき宇宙船
映画オリジナルひみつ道具その2。
部屋にいながら周囲を無重力状態にして宇宙船での生活を体験できる道具。
窓などが割れようものならそこから空気が吸い出されてしまい、辺り一帯は大惨事となる。
似た道具に重力調節機があり、こちらは無重力だけでなく地球の100倍の重力まで作り出せる。

  • おくれカメラ
過去の出来事を写真として見る事ができるカメラ。
タイムテレビとの違いは、持ち運びの利便性などだろうか。

  • 宇宙救命ボート
映画ではおなじみの小型宇宙船。
手掛かりさえあればどこまでも追えるというのは本当に便利な道具である。
コミック版では神樹の実が惑星由来ではないこともつきとめている。

毎度おなじみチート回復アイテム。
しかしイオン嵐によって宇宙のかなたへと飛ばされてしまった。
だったら取り寄せバッグを使えば……と言いたいが、バッグは取り寄せる先が見えず、つかみ取りになるので素早く動くものは狙えない*5。それなら復元光線を(略)
ただし後の作品では動いている物体でも掴める仕様となっている。

  • 宇宙クリーム(スプレータイプ)
いわばスプレー状の宇宙服で、宇宙空間でも活動できるようになる道具。
コミック版ではスプレーだけでは酸素補給が出来ないらしく、鼻に詰める酸素ボンベも付属していた。
え、テキオー灯?修理に出してたとかじゃないですかね多分。
ちなみにドラえもんは22世紀の技術で作られたロボット故に、真空だろうと電磁波の嵐だろうとへっちゃらなので、この道具は使用していない。

  • 通り抜けフープ
今回も大活躍の万能アイテムその1。
どんなに分厚い壁や地面でも軽々通り抜けることが出来るお手軽侵入・脱出道具。

  • スペースイーター
イモムシ型のひみつ道具。
空間を食べることで、離れた場所と場所をつなぐことができる。
ちなみに使用不能となったどこでもドアと違い、こちらは地球より10光年以上離れた場所でも普通に効果を発揮している。

毎度おなじみチート移動アイテム。
だが、今回は地球と10光年以上離れた場所が舞台であるため、活躍の場がなかった。
なお、この10光年以内という数値は『宇宙開拓史』でも言及されているが、原作だと宇宙の端の端まで移動していたり*6、明らかに地球とは違う宇宙に存在する惑星でも普通に効果を発揮していたりする*7

  • ハメルンチャルメラ
一見ただのチャルメラだが、ハーメルンの童話通り、一度聴いたら『二度と帰ってこられない』という恐ろしい道具。
ラウミオンに襲われるリアン達を助けるために使われたが、相手が巨大だったため効果が薄く、ビッグライトと併用することでようやく効果が表れた。
が、今度はデカくなりすぎた結果重すぎて一人では支えられず並の肺活量では吹くことができない代物と化してしまったため、複数人で支えながらジャイアンの規格外の肺活量で吹いてやっとこさ機能させることができた。音響兵器のような歌声を生み出すジャイアンの肺活量が珍しくプラスの方向に役立った瞬間である

今回も大活躍の万能アイテムその2。
フエルミラーで増やして利用することで、1個ではエネルギーが足りないという問題を解決した。

今回も大活躍の万能アイテムその3。
今回は珍しく電池が切れなかった。

  • 材質変換機
その名の通り材質を自在に変換できる道具で、作中では金属の糸をただの毛糸に変えた。
最終決戦では、スタークラッシュゲームの戦闘機を本物の宇宙戦闘機に作り替えた。

  • はいどうたづな
動物をウマのようにして操れるようになる手綱。
ただし、桃太郎印のきびだんごほど自在に操れるわけではなく、その動物の元々の性質は残ってしまう。
作中ではアルマジロのような生物に使ったところ、普段は大人しいものの刺激を与えられると丸まって転がってしまうという事があった。

  • 夢たしかめ機
戦車に手の付いたおもちゃのような道具で、夢かどうかを確かめるために頬をつねってくれる。
セリフのみとはいえ、前作「南海大冒険」に続いての登場。当時の流行りだったのだろうか。

ちなみにセリフに登場したのは、幻惑の星で幻惑に囚われている真っ只中
つまりこの道具を使っていれば早々に幻惑から目覚められた可能性があるのだ。
そういう意味では有効利用できそうな数少ない場面をみすみす逃してしまったと言える。

  • 遠くの人おこし用めざまし
文字通り、遠くの人を起こすことができるニワトリ型めざまし。
効果としてはただそれだけなのだが、幻惑の星では幻に見せられたり気絶してしまった仲間を目覚めさせる事ができた。

  • 潜地艦
正式名称は「原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦」。
独立軍の基地からの脱出に利用された。

  • ネンドロン
どんなものでも粘土のようにぐにゃぐにゃにする、ふりかけのような道具。
無人戦闘機のコントロールアンテナに使用し、ドラえもんの顔のオブジェを作った。

映画でお馴染み強力なカウンターアイテム。
ただし、この映画では『向かってくるものを跳ね返す道具なので、止まっているものには効果がなく、大きすぎるものは跳ね返せない』という設定になっている*8

  • フエルミラー
映したものを増やせる万能鏡。
使用シーンは映らなかったが、ビッグライトを増やすために利用された。

形を持たないものをカチンカチンに固めてしまうライト。
ただし有効時間はわずか5分だけ。

  • 空飛ぶ荷札(宇宙用)
荷札に書いた場所に荷物を送ることができる。コミック版では宇宙用ではなく、原作に登場した通常の空飛ぶ荷札を使用。
作中ではカチンカチンライトで固めたモアをブラックホールへと送り込んだ。

  • ユグドの樹/神樹の実
ひみつ道具ではないが、便宜上こちらに記載する。
リアンの先祖の故郷ラグナ星から少年が持ち出した光る苗木が成長した、銀河移民船団の唯一の自然で、船団の人からは神として崇められている。
神樹の実は少年騎士団にお守りとして授けられるもので、トゲトゲとした光る木の実。
困りごとがあれば、この木の実に念じて教えを乞う事が船団の言い伝えとなっている。
のび太もこの実を持っていたおかげで、幻惑の星で幻から覚めることができた。
はっきり言って今作最大の功労者(物なんだけどな!)である。


【宇宙船】

メカデザインにはマクロスシリーズなどを手掛けた重鎮、宮武一貴が担当している。
作中に登場する宇宙船は、海洋生物をモチーフとしてデザインされている。
これは宮武が幼いころに藤子先生の「海の王子」を読んだ影響で、自然とそうなってしまったという、宮武なりの恩返しのようだ。

  • スタークラブ
銀河漂流船団が所有する小型宇宙船。主にリアンが所属する宇宙少年騎士団の活動に使用される。
深宇宙探査を行うためのワープ航法装置は勿論の事、機体前方にはレーダーや観測ドームなど探査に必要な装置が搭載されている。
個室やキッチン、シャワー室など、長期任務でも耐えられるよう乗組員のための設備も充実している。

有事の際は船団防衛の任にも就くため、武装としてビーム砲を装備している他、
劇中では使用されなかったがミサイルランチャーも搭載されている模様*9
リアン達が搭乗するスタークラブは劇中に登場する他の機体と異なり、機体後部に大型の格納庫が搭載されている。
主に探査した各惑星系で採取した試料を保管してあるが、劇中ではドラえもん達5人の臨時の客室として機能した。

  • ガイア
銀河漂流船団の母船。全長24kmを超える超大型宇宙船で、300年前に環境の悪化した惑星ラグナから脱出する為に建造された。
以降、母なる星となる第二の故郷を求めて宇宙を漂流しており、その間に同じ様に故郷の星を失った他種族も集まり、銀河漂流船団となった。
たった一隻で船団?と思われるかもしれないが、
船体をよく見ると多種多様な宇宙船が接続されてガイアを構成している事がわかる*10

ガイア内部には巨大な都市が広がっており、様々な種族からなる約1千万の市民が暮らしている。
都市区画には船内唯一の自然である「ユグドの樹」という光る大木が存在し、聖域に指定されている。
エンジンは船体後部に位置し、宇宙を汚さないクリーンなエネルギーを精製して船団全体に供給している。
船体前方には司令センターや観測ドームなどがあり、船体下部からは巨大なメインアンテナが伸びている。
侵略行為は禁じられているが、宇宙の様々な脅威から船団を守るための防衛システムとして、必要最低限の武装もされている模様。

  • 独立軍基地
武力による惑星移住を目的とする独立軍の基地。
小惑星を改造して建設されており、星の裂け目からタコの様な顔が見え、タコの口にあたる部分がメインゲートとなっている。
内部に数百機ものバトルシップを格納できる程の広さがあるが、独立軍の人員不足のため、警備等は簡易なロボット兵にまかせている。

  • 独立軍バトルシップ
独立軍の所有する宇宙戦闘機。
武装として機体前方のメインビーム砲及び、機体下部に機関砲を搭載している他、牽引のためのトラクタービームなども装備している。
独立軍の人員不足のため、劇中では専ら遠隔操作による無人機として運用されることがほとんどである。
しかし、機体にはコックピット及び生命維持装置が搭載されているため、ガイア乗っ取り後は有人機として運用する事も考えて設計されている模様。

  • 独立軍捕獲船
独立軍基地より逃げ出したリアン達のスタークラブを捕獲するために、独立軍から差し向けられた無人捕獲船。
燃料切れで航行不能になったスタークラブを発見、捕獲しようとするも、直後に現れたガイアに妨害され撤退した。

  • 独立軍戦艦
独立軍基地の小惑星に隠されていた中型宇宙戦艦。
基地のコントロールタワーを破壊され、バトルシップを封殺されてしまった為、ガイアを直接乗っ取るべく起動した。
船体に多数のビーム砲を装備し、周囲に誰も近づけない程の苛烈な弾幕を張る事ができる。
ガイアの司令センターに強行接続し、その全システムを手中に収めることに成功する。
しかし、すでに船内に侵入していたリアン達に、内部構造を熟知していたフレイヤの手助けもあって、司令部に到達されてしまう。

  • ラグナ星緊急避難エアバス
ログのラグナ星脱出のメモリーに登場した避難船。ラグナ星の地表から、軌道上のガイアまで避難民の輸送を行っていた。








「追記・修正しよう!」

「あ、だめだ! ページ保存しても失敗する!」
「画像認証されてない!」
「そうか!」

「あ、だめだ! 画像認証が面倒くさい!」
「メンバー申請をすればいい!」
「そうか!」

「あ、だめだ! 結局ナイスな修正内容が浮かばない!」
「コメ欄で相談しよう!」
「のび太くん冴えてるぅ」

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最終更新:2024年03月09日 00:27

*1 正確に言えば、ひらりマントを使う方法はのび太が提案し、それに対しジャイアンの「惑星や宇宙船の大きさを考えろ」と言う突っ込みを聞いたドラえもんが、ビッグライトとフエルミラーを併用する方法を思いついている。

*2 ただしコミック版ではジャイアンとスネ夫がこの発言をしており、ドラえもんやのび太はむしろ「彼らに何をされるか分からない以上、一刻も早く地球へ帰るべきだ」と発言している

*3 コミック版では暴走したのび太にビックリしているだけ

*4 コミック版ではサソリ型で、吐き出す糸そのものに金属を溶かす毒が含まれている。

*5海底鬼岩城』でドラえもんが明言している

*6 てんとう虫コミックス20巻収録「天の川鉄道の夜」

*7創世日記』では、「創世セット」で生み出された地球内でも当たり前のようにどこでもドアで移動している

*8 後の作品『新・宇宙開拓史』では通常サイズのひらりマントでも巨大な宇宙船を吹き飛ばしている

*9 ビーム砲の両脇に発射口のハッチが確認できる。

*10 建造された頃のガイアはログのメモリーで確認できる