さらばタロウよ!ウルトラの母よ!(ウルトラマンタロウ)

登録日:2011/10/23 (日) 03:38:43
更新日:2018/09/24 Mon 21:12:14
所要時間:約 4 分で読めます





そうだ!


僕はウルトラマンタロウだ!



君はお父さんやタロウの事を忘れて


自分の力だけで


生きていこうとする事は大変な事だ


だが、そんな苦労を君にだけはさせない


僕も一人の人間として生きてみせる


僕はウルトラのバッジを


もう頼りにはしない!



「さらばタロウよ!ウルトラの母よ!」とは『ウルトラマンタロウ』最終回のエピソード



【ストーリー】

光太郎が日本に戻ってきて一年がたったある晩、彼は夢の中でウルトラの母から、健一の父・白鳥船長の船が怪獣・サメクジラに襲われる光景を見させられ、人生の大きな選択を迫られると告げられる。

その後、健一と友達の一郎に出会い一郎の父が今日、健一の父が明日帰って来る事を知る。
だが、その日に一郎の父の乗っていた船が怪獣に襲われ、懸命の捜査も報われず、全員死亡し、サメクジラの行方も解らずじまいになる。

そして、一郎は父を失った事で荒れ狂い、タロウやZAT、そして仲良しだった健一にも当たり散らし、健一の部屋から飛び出して行った。その様子に光太郎は、「一郎君は寂しいんだよ」と健一に言う。
その後、悲劇を起こさない為にも、ZATは全力でパトロールを続け、サメクジラを発見する。
だが、健一の父の船が目の前でサメクジラに襲われ、爆発。
タロウに変身しようとする光太郎だったが、隣に北島がいる事で変身できず、サメクジラを逃がしてしまう。
白鳥家の電話から、父が死んだ事を悟った健一。

そしてサメクジラとバルキー星人が出現、タロウに変身し、サメクジラを倒し、空を見上げるタロウ、その姿には哀愁が漂っていた……

健一は一郎と同様に荒れ狂い、タロウが早く来ていれば父は死ななかったと、ウルトラ戦士の人形を壊す。
タロウや父に依存していた健一に光太郎は正体を明かし、人間として生きる為、ウルトラバッジを海に投げ捨て、ウルトラの母に返却する。

直後、見計らったかの様に等身大の姿でバルキー星人が出現、光太郎は人間・東光太郎としてバルキー星人に立ち向かう。



【概要】

これまでのウルトラシリーズに比べ、コミカルな作風ながらも、子供を焦点に当てる話が多く、時にはその子供に厳しい現実に目を合わせなければならないハードな話もあり、ある意味『ウルトラマンタロウ』でなければできない最終回となった。

また、これまでと違い、ウルトラ戦士となった主人公が星に帰るのではなく、当初の構想からあった
「タロウは人間として始まらせて人間として終わらせたかった」という展開で終わる。



【登場人物】

東光太郎ウルトラマンタロウ
ZAT隊員
父を失った健一の為、自分の為にもウルトラの力を捨て、人間として生きていくことを決意し、バルキー星人を火だるまになりながらも頭脳プレーで倒す。
決着後は「勉強」をする為にZATを退職し、メンバー達に別れを告げ、新しい人生を始める。
雑踏の中を歩く彼の後姿と、それを祝うかのように流れたあのタイトルコールを以て『ウルトラマンT』という物語は終わりを告げた。
その後、タロウが旅だったのを受けて、地球に派遣する新しいウルトラマンがまだいなかったのかモロボシ・ダンは再び地球の守りつくが...。
旅立った後の詳細は不明だが、数年後に止むを得ない事情から一度光の国に帰還。
何らかの理由で地球に戻れたと思われるが、更に後の1986年にウルトラバッジを渡されてタロウとして再び光の国に渡ったらしい。

●緑のおばさん/ウルトラの母
光太郎の夢の中に現れ、光太郎に「人生を大きく変えるような事件」として、彼の恩人でもある白鳥船長がサメクジラに殺されることを予言する。やがて、一人の人間としてに生きることを決意した光太郎からウルトラバッジを受け取り、タロウに変身せずにバルキー星人を倒した彼にメッセージを送った。

劇中では人間体のみで、登場とは言っても光太郎の夢の中やイメージであった。そんな大事なことを笑顔で言うのもどうかと思うが。

●白鳥健一
タロウやZATがしっかりしていたら、父は死ななかったと考えるが光太郎の正体と人間としてバルキー星人を倒したことを知り、自分の力で生きていこうとする。

●朝日奈勇太郎
ZAT隊長
光太郎の急な退職を理解し、別れを告げる。

●二谷一美
ZAT副隊長
船の人々の命を救えなかったことを悔しがる。

●南原忠男
ZAT隊員
新婚ホヤホヤなリア充

●北島哲也
ZAT隊員
光太郎が健一の父を助けられなかったのは遠回しにこの人のせい

●森山いずみ
ZAT隊員の紅一点

●白鳥さおり
健一と違って、タロウやZATに八つ当たりはしなかったが、父の死に泣き崩れた。

●中西一郎
健一の親友だったが、父を失った事でヤケになる。まだ父が生きている健一に嫉妬し、彼と喧嘩になった。
以後、画面には全く映らないため、その後の動向は不明であるが、父の死を乗り越えた健一に励まされて、
一郎自身も父の死を乗り越えたことを信じたい。
江戸時代の変身忍者の仲間の少年にそっくり。


【敵】

●海獣 サメクジラ
一郎の父の船や健一の船を破壊し、地上にも上陸する。
ストリウム光線に敗れる。

後に『ウルトラマンX』や『ウルトラマンジード』にはまだ幼体の別個体が登場。
ペットとして流通していたが、成長すると有用な怪獣兵器になるため、犯罪組織に狙われたり不法投棄が行われたりと問題になっていることが判明した。


●宇宙海人 バルキー星人
サメクジラを操り、地球を襲う宇宙人。額から光線を発射して攻撃する。
サメクジラが敗れるとすぐさま退散し、光太郎がウルトラバッジを捨てると、すぐさま出現し、光太郎を襲う。
だが、ガソリンとZATガンのコンボに敗れる。
一応、ラスボス………
バッジのないタロウなど恐ろしくもないと豪語していたが、これではバッジのあるタロウだとそれこそ瞬殺だろう……

翌週から出てくるウルトラマンと微妙に似ているのはNGスーツを基にデザイン(書籍によってはNGスーツを改造)したためで、当時の雑誌ではこのNGスーツのままレオが地球にやってくると紹介されていた。
最後のシーンは改造ベムスターがエネルギー爆弾A.Bで爆死したシーンの流用のため、一瞬だけ改造ベムスターが映る。

後に『ウルトラマンメビウス』や『ウルトラマンギンガ』等にも別個体が登場。
Xに登場した個体についてはわれら星雲!も参照。


【余談】

『小学三年生』誌で1974年に連載された『ウルトラマンレオ』コミカライズの地獄星人ゴルゴ登場回は、
話の流れ的に掲載誌の読者が継続している漫画版『タロウ』最終話のファイアントのエピソードとは繋がらず、
こちらのTVシリーズにおける最終話の描写を踏襲した展開となっている。


健一君!見ろ!


人間の力で星人をやっつけたぞ!





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