エレシュキガル(Fate)

登録日:2017/02/22 (水) 00:14:47
更新日:2024/04/20 Sat 19:48:26
所要時間:約 12 分で読めます




「いいのだわ!冥界まで連れて行ってあげる!」

Fate/Grand Order』の登場人物。
クラスはランサー


メソポタミア神話における冥界の女神。エレキシュガルではない。エレしゅきガールと覚えよう。
「天の女主人」であるイシュタルと対を成す「冥府の女主人」であり、神話においてはイシュタルの姉に当たるとされる。
しかし姉妹仲は最悪の一言。「イシュタルの冥界下り」においては、七つの門によってイシュタルの権能を剥ぎ取り、丸裸にしたうえで槍でめった刺しにして一度殺している。
その為、イシュタルはエレシュキガルを大の苦手としている。ゲーム上のクラス相性も最悪である。

『Fate』においてはイシュタルとエレシュキガルは元々同一の神性から分かれた鏡面存在とされ、
「生を育む女神は、その後死を象徴する女神となる」という属性を二柱の女神で体現する存在となっている。
そして、第七特異点「絶対魔獣戦線バビロニア」においてイシュタルの召喚の器になったが二面性が強く、
善性と悪性が綺麗に分かれた性格であった事で、
善性と悪性がそれぞれイシュタルとエレシュキガルの器になって二人の女神を同時に召喚していたのだった。
と、いうよりそういった二面性を持つから器になったと言うべきか。
ちなみにどっちが善でどっちが悪かは明言を避けさせていただく。ゲーム中にもどっちがどっちか選ぶ展開もあるしね

その為、エレシュキガルも凛の姿をしているが、『Fate/stay night』の黒髪凛の姿のイシュタルと違い、『Fate/EXTRA』の金髪凛に近い姿となっている他、よく見ると瞳の色も微妙に違ったりする。*1ただ、イシュタルは黒髪凛、エレシュキガルは金髪凛をそれぞれ依代にしているというわけではなく、どちらも同じ依代を器に召喚されている。つまり髪や瞳の違いはただの神霊間の差異である。

きのこによれば、イシュタルは『颯爽と生きる、責任感のある女』としての凛部分で、
エレシュキガルは『生真面目な秀才、恋にも真剣な少女』としての凛部分、との事。
ちなみにその影響で本来の性格より明るくなっているらしい。

エレシュキガルは冥界から出る事が出来ないため、イシュタルが眠っている間にその肉体を操って地上で行動している。
その為、第七章で夜に出てくるイシュタルは少なくとも中盤までは大体エレシュキガル。
本人は完全にイシュタルの振りをしているつもりだが、くしゃみで姿がエレシュキガルに変わってしまい、
しかも自分ではそれに気が付かないというポンコツぶりを見せたりもする。
最後に至っては最初からエレシュキガルの姿で登場してた。
この体になった時点でうっかりからは逃れられない定めか…。
ちなみに普段はイシュタルと同じ喋り方だが、興奮すると「~だわ、~なのだわ」といった口調が出る。
…あくまで口癖であって、ルビーちゃんに洗脳されているわけではない。

冥界における絶対権力者であり「冥界にいる限りエレシュキガルの法と律には神であろうと逆らえない」という性質によって冥界では無敵を誇る。
ただし、これは神々によって冥界の管理を押し付けられた事によるものであり、エレシュキガルは冥界から出る事が出来ない。
加えて冥界のルールに縛られるのは死者と神のみであり、生者はまず殺さなければそのルールに縛ることが出来ない。
といっても冥界は人間の運命力を削り取っていくため、長居すれば地上に出てもすぐに死んでしまう。
これらの点も踏まえ、ギルガメッシュはイシュタルに比べれば神としての格は落ちるとしている。

ちなみにエルキドゥはイシュタルを嫌っているが、エレシュキガルには礼を尽くしていたそうな。
その縁もあってエルキドゥの死後、その遺体を冥界で預かっている。

死霊たちの女王という関係から、ニトクリスにはシンパシーを感じている。


◆ゲーム本編

第七特異点「絶対魔獣戦線バビロニア」では、『三女神同盟』の一角として登場。
全ての人間を殺し、魂を冥界に納める事を目的としている。
当初、三女神同盟はゴルゴーンケツァル・コアトル、イシュタルの三柱だと思われていたが、イシュタルは別に関係なかった。

三女神同盟に加わった理由は「人間の時代を迎えさせないため」。
神々を棄て自分たちの世界を作ろうとする人間の在り方を「苦しいだけ」と哀れんでおり、
多くの苦しみ、多くの無慈悲を「神様のせい」に出来る神代を存続させることを望んでいる。
曰く、「人間の敵ではなく、人間の世界の敵」。

しかしそんな中、イシュタルが主人公達の陣営に加わった事で興味を持ったのか、イシュタルの器を借りて主人公と対話を繰り返すようになる。
そこで前述したくしゃみで変身をするわけだが、本人は最後まで隠し通せていると思っていた。
その中で主人公が繰り広げてきた冒険の話をとても楽しそうに聞いている。冥界から出られないエレシュキガルにとって、冒険は憧れるものであったからだ。
そして同時に、どの時代の人間も諦めずに戦っていた事を知り、やはり人間はそうでなくてはと口にしている。

そんな中、ギルガメッシュが死亡。更にウルク民にも被害が出ていた事で原因はエレシュキガルの死の香気とされ、主人公達は冥界へと赴くことになる。
ちなみに、ウルク民を殺し冥界に捕えたのはエレシュキガルだが、ギルガメッシュは過労死していただけでエレシュキガルは関係なかった。
ちなみに道中でイシュタルの冥界下りの七門を通ることになり、そこで質問に答える事になるのだが、1つを除いて全部の質問が「イシュタルかエレシュキガルか」という答えになる。
そしてエレシュキガル寄りの答えを選ぶと襲ってくる敵が明らかに弱くなる。露骨!

そして自分の元に辿り着いた主人公に満を持して正体を見せる…つもりだったが、当然主人公はその姿を知っているので、色々台無しになってしまった。

それはともかく、冥界の女神として、全ての人間を殺し、その魂を冥界に納めることを己の義務とし、そこに何の後悔も自責もないと語るエレシュキガルだが、
それでも主人公には問いかけずにはいられなかった。



私は気の遠くなる時間、ここで死者の魂を管理してきた。

自分の楽しみも、喜びも、悲しみも、友人も――――

何もないまま、自由気ままに天を翔る自分の半身を眺めてきた。

その私に罪を問うの?今さら、魂を集めるのは間違っていると指さすの?

ずっと一人で―――この仕事をこなしてきた私の努力を、誰も褒めてはくれないの?


興味ない。それは、アナタが行うべき役割だ。



苦しみを持つものに賞賛を示してはならない。逃げずにこなし続けた己の義務を卑下する事は悪であり、その苦しみを賞賛する事は侮辱に他ならない故に。
賞賛すべきはその苦しみではなく、彼女が成した偉業であり、その心の傷を他人である以上理解できなくとも、アナタの仕事は尊敬に値するものだ、と。
彼/彼女はそう言った。



――――いいでしょう。その傲慢な返答を後悔させてあげます。

私はエレシュキガル。死の静寂を守り続けた、神々によって生贄にされた女神。

この憎しみ、この苦しみ――――取るに足りないといった貴殿らに、しっかりと叩き付けさせてもらう!

この戦闘時は冥界の権能により毎ターン確率で宝具とスキルを封印され、非常に面倒。
が、攻撃はそこまで強くないのでセイバーを並べてゴリ押せば楽勝だったりする。
戦闘グラフィックは巨大ゴースト。ぶっちゃけ怖い

激戦の末に敗れたエレシュキガルは自分は支配欲で人間を滅ぼそうとしたと嘯き、首を落とすように迫るが、ジウスドゥラによって同盟の契りを断たれる。
そして彼によって人間を殺そうとした理由は一つでも多くの魂を冥界に保護するためであり、冥界の静寂を守る事が女神としての矜持であった事を語られる。
そうして主人公の戦いに協力する事を決めたエレシュキガルだったが、借りを返すまでは契約は出来ないと、まずは世界を救う事を優先した。
意訳すると「ピンチになったら颯爽と駆け付けるからそれまで待っててね」という事である。

ちなみにエレシュキガルが冥界に捕えた魂はギルガメッシュが遺体を保存していたため、その後きっちり生き返った。
なんでも三女神同盟の中では被害総額はぶっちぎりで格下だったらしい。その為、遺体の保存も容易く行えていたのだとか。


そしてティアマト神が復活した後、ティアマトを落とす為、ウルクの下に冥界を移動させる役割を担う事になる。
本来であればその移動には10年以上かかるはずだったが、ウルク憎しで前々から企んでいたらしく、三日あれば可能な段階まで準備を進めていた。

しかし流石にティアマトの侵攻の方が早く、主人公達は総力を挙げてティアマトの足止めを行い、
キングゥがティアマトを抑えきった事でぎりぎりの所で冥界の相転移を完了させ、
イシュタルの宝具によってウルクに風穴を開け、ティアマトを冥界に叩き落とすことに成功する。

冥界の防衛機構によってティアマトは多大なダメージを食らったが、本来の姿を現し、ケイオスタイドによって逆に冥界の侵食を開始。
更にラフムを撒き散らし、そのまま地上に脱出しようとする。

しかし、マーリンがケイオスタイドを中和し、山の翁が角翼を断ち切りティアマトに死の概念が付与された事で形勢は逆転。
エレシュキガルは主人公達に冥界の加護を与え、その戦いを全力で援護する。

だが、冥界の主人であるエレシュキガルが生者、それも人間に代償なく力を貸す事は女神の禁を破る行いであり、そのまま力を貸せばエレシュキガルは消滅する。
消滅するのはあくまでも今のエレシュキガルであり、エレシュキガルという神性自体が消え去るわけではない。
しかし、今の彼女が消え去れば主人公との縁もなくなり、再会は叶わなくなる。
今すぐ冥界の護りを解けとエレシュキガルを止めようとするイシュタルだったが、エレシュキガルは決して彼らの護りを解こうとしない。


でも、それでもいいわ、私。私は『今の私』が好きなんじゃなくて、

あの人間の在り方を気に入ったんだもの。あの子が変わらなければ、それでいい。

それに、あの子が私を覚えていてくれるなら、必ずまた会えるわ。

それを知っているから、私はここで、私のすべてを投げ出せるのよ。

そうして、戦いは終わり、エレシュキガルは消滅した。





…と、思われていたが、最終特異点「冠位時間神殿ソロモン」にて、冥界に落ちたレオニダス牛若、弁慶の三人を引き連れ、救援に登場。
何でも禁を破って深淵に落とされたエレシュキガルを主人公が助けたらしい。
しかしそれは未来の話のようで、今の主人公には覚えがない話だった。


私はここで退去します!

せいぜい頑張って、いつか私を助けに来なさい!

そして…………




私は人間になんて興味はありません。生きてるものって気持ち悪いし。でも、アナタがどうしてもっていうなら、死を前提にお付き合いしてあげてもいいわよ?


身長:159cm
体重:47kg
出典:メソポタミア神話
地域:メソポタミア
属性:混沌・悪


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
A B D B B A


◆クラス別スキル
対魔力:D
Dランク以下の魔術を無効化する。
冥界の陰気にひたされた事で死が日常化してしまい、対魔力が著しく下がってしまった。

陣地作成:A+
冥界の七門を自在に呼び出す。
エレシュキガルが立つところ、即ち、死が容易に振る舞われる冥界となる。

女神の神核:B
生まれながらに完成した女神であることを表すスキル。
精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。精神系の干渉を殆ど緩和し、肉体の成長もなく、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。
神性スキルを含む複合スキルでもある。
疑似サーヴァントであるため、ランクはB止まりとなる。

◆保有スキル

秘められた大王冠:A
イシュタルから取り上げたとされる宝によって作られた女神の冠。
天と地、表裏一体の女神としてイシュタルの持つ様々な権能を己のものとするが、その効力は若干、暗い(陰気)ものに変化している。

魔力放出(檻):A+
エレシュキガルは勤勉で真面目、そしてやや根暗な女神である。
彼女は普段から暇さえあれば魔力を槍檻に蓄えており、戦闘の際、それを使用する。

冥界の護り:EX
冥界の柱として捧げられ、支配したエレシュキガルの権能。
その終わりまで冥界を統べた彼女は冥界そのものであり、また、冥界に護られる女王となった。
味方全体を支援し、また、彼女の宝具の性能を変化させる。


宝具
『霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)』
ランク:A 種別:対山宝具

いいわ、地の底まで堕としてあげる!

天に絶海、地に監獄。我が昂こそ冥府の怒り!

いでよ、発熱神殿!

反省するのだわ。『霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)』ーッ!!


クル・キガル・イルカルラ。
イシュタルの宝具、アンガルタ・キガルシュと同じもの。ただしこちらは大いなる天から大いなる地に向けて放たれるものではなく、地の底から地続きに行われる冥界の女主人の鉄槌である。
地震、地殻変動によってエビフ山脈を崩壊させるアースインパクト。
威力ではイシュタルの金星ブラスターに劣るが、この宝具の神髄は『地形を冥界にする』事にある。冥界であれば絶大な権力を持つエレシュキガルは、彼女と共に戦うもの、そのすべてに強力な護りを与える事だろう。

遂に2017年12月16日、イベント「冥界のメリークリスマス」にて期間限定☆5ランサーとして実装された。喜ぶのだわ!
ネタバレ防止のためかイベントは第7章をクリアしなければ参加できないが、入手は誰でもできるのでご安心を。
実装に伴い各種プロフィールも公開されたが、見事にイシュタルとは反転している。

マイルームではイシュタルとは別側面で依代の様子を覗かせる。
どうやらかなり気合を入れて出てきたらしく、わざわざ外出着を新調してくるほど。再臨のたびに着込む女性サーヴァントにしては珍しいタイプ。しかしそれだけ気合を入れても即座に退去させられるという事実をまだ知らなかった。
特殊会話はギルガメッシュ、イシュタル、エルキドゥ、ケツァル・コアトル、アルテラサンタに反応する。


◆性能

性能面では超の付くほどのHP偏重のステータスであり、ATKに至っては星5で最下位クラスどころか一部の星4と同等である。

カード構成はB2Q2A1のランサーの典型。
Bは1HITで普通の性能で、Qは4HITするが騎乗スキルを持っておらず素の性能も普通なので特筆するところは無い。

しかし残る1枚のAの性能が異常とも言えるレベルで、素の性能だけでも全サーヴァント1位のNP獲得量を誇る上、
陣地作成EXのクラススキルを持つため、とんでもないNP効率を誇る。
具体的に言うと、自身の『冥界の護り』によるNP獲得量バフだけの状態でも、
他サーヴァントのAを始点にして3枚目に自身のAを置き、Artsクリティカルを出すと一撃でNPが100%溜まるほど。

ただし上述の通りAは1枚しかないため、このAがうまく引けるかどうかで全体的なNP効率は大きく変わる。
ぶっちゃけAが引けない時の彼女のNP効率はかなり悪い。
もっともスキルや宝具が下記のような性能であったため、これでNP効率が良かったらとんでもない性能になっていただろう。

「秘められた大王冠」は自身にランダムで弱体無効&即死無効&強化解除耐性アップ&確定で無敵を1T付与する効果。
強化解除耐性アップにより強化解除を先に行う宝具の宝具に耐えられるようになり、他の効果も非常に便利だが、スキルレベルを最大にしても無敵以外は確定にはならない。
ファラオに補助してもらうのも手だが、思い切って無敵だけの回避スキルとして割り切って使うのもありである。

「魔力放出(檻)」は自身のBusterカード性能を1Tアップ&NPを増やす効果。
ランクがA+と高いため火力不足なエレシュキガルにとっては大幅な火力増強が期待できる。
NP増加も最低で30、最大50%チャージとなるため、各種初期NP50%チャージの礼装から即座に宝具を打つ運用も選択肢に入る。
また、このスキルのお陰で周回適正も非常に高い。

代名詞とも言えるスキル「冥界の護り」は味方全体に「冥界の護り」状態付与&防御力アップ&NP獲得量アップ&最大HPアップを3T付与するというもの。
NP獲得量アップや最大HPアップは第7章終盤のパッシブスキルにもあったものだが、それよりも弱体化している。
しかし代わりに防御アップ効果が付与されるため使い勝手は上々。
HP増加は最大で3,000まで増加し、さらに仕様上擬似的な回復スキルにもなるため防御力アップと共にかなり打たれ強くなる。
「冥界の護り」状態は単独では何の効果もないが、宝具と組み合わせることで味方全体の火力を増強することができる。

宝具は上記の通り。Buster属性の全体宝具で、自身のBusterカード性能を1Tアップ、「冥界の護り」状態の味方全体の攻撃力を3Tアップする。
味方全体の攻撃力アップは「冥界の護り」効果中のみ受けられる効果である都合、事実上「冥界の護り」と同時に使うことが前提。
倍率はカリスマA:Lv10と同等とかなり高い。
自身のバフは他にもバフ効果が多いからか元の倍率が低く設定されておりOCなどで重ね掛けしたとしても控えめな火力となっている。
稀に冥界繋がりでメジェド様・第七特異点繋がりで山の翁のどちらか又は両方が登場するレア演出があったりする。

独自のバフと防御型のスキルを持つため、味方の支援をしつつ自身も宝具でアタッカーとしても立ち回れる。
しかし強力なバフを使っても素のATKの低さによる火力不足は否めなく、強力なアタッカーがいる場合は完全にサポートとして割り切って使うのも手である。

スキルは全て最短でCT6と悪くないのだがその育成によりにもよってセイレムにて追加されたばかりの宵哭きの鉄杭をスキル1つに72個、合計で216個も必要であり、実装されたイベントでは交換アイテムの20個だけしか手に入れられなかったため、サポート枠ではスキルが8/8/8のエレシュキガルで溢れかえった。

相性がいいパートナーはバスター系のカードを主力とする高ATKのアタッカー。バスター強化を持つマーリンとも当然相性が良い。
なお、彼女を始めバスター宝具を持つランサーは全体を支援しつつ自分も大火力でぶん殴るのが得意なサーヴァントが多く、単純にバスターランサーでまとめるだけでも殲滅力が高くなりやすく扱いやすい。
また、その異常なまでの高性能を誇るAと、NP効率を大幅に上昇させる「冥界の護り」を存分に活かすならば水着BBがかなり有力な選択肢として挙がる。
Aカードを引いている手札を固定しておけば、あとは(バフやクリティカルの入り方にもよるが)宝具を三連打するという芸当が可能。
宝具時点で倒すとNP回収が出来ないため、ブレイクゲージを持つボス戦や、高HPの敵が複数並ぶような高難易度クエストで可能な運用方法である。
もしハマれば、宝具で敵をなぎ倒しつつ、バフが終了しても冥界の護りで全体に掛けた火力上昇が効いてくる。
ただし、この運用方法はエレシュキガルのスキルがしっかり伸びている事が前提である上に、クリティカルを狙いたい都合上、水着BBのスキルレベルも可能な限り高める必要が出てくる。
要するに、かなりハードルが高いので、そこは承知しておきたい。

彼女はその分かりやすい特化性能から、得意とするクエストの性質がはっきり分かれる。
NP50%獲得に加えてBを50%バフするスキルを持つため、「出てきていきなり宝具をぶっぱする」という周回用途に限れば、
他のNP20獲得スキルとカレイドスコープで宝具を撃つサーヴァントより火力が上回りやすく、周回適性は高い。

また、「Aさえ引ければ宝具の連発が可能」「HPに特化し耐久に優れる」と言う点から、一部の高難度クエストにも適性がある。
主にアーチャーが敵に混ざり、複数の敵がいるクエストで強い。攻撃力アップの特効礼装があるとなお心強い。
この典型とも言えるのが2018年節分イベント『鬼楽百重塔』の高難度チャレンジクエストで、「無限に復活するお供の雑魚」「複数ゲージを持つボスの長期戦」「敵が全てアーチャー」「特効礼装あり」と、まさにエレシュキガルで蹴散らせと言わんばかりの仕様であった。
実際、エレシュキガルが居る(orフレンドで借りられる)人とそうでない人で難易度が激変していた。ストーリーガチャ限定のもう一人の適任(星5のほう)といい厳しい話である。

2021年8月5日に追加された強化クエストで宝具強化、
「Fate/stay night」20周年記念キャンペーンでは、
凛の誕生日に合わせてか、2月3日に2回目の強化が追加され、スキル強化。

◆イベントでの活躍

イベント内でももちろん主役。
初めは第三の門で、本来の門番のケツァル・コアトルを小人サイズにした上で地上に強制送還して主人公に立ちはだかる。
以前とはあんまり変わらない変わって冥界の女主人として振る舞うが、どうやら記憶を失っている様子で………









実はエレシュキガルはあの時消滅しなかった。いや、出来なかったのである。
神の消滅とはつまり信仰の消滅。あの時のエレシュキガルを覚えている人間がいて、あの時の状況を記録している場所があるのならエレシュキガルは消滅することはないのである。

しかしエレシュキガルが女神の禁を破ったという事実に変わりはなく、真面目な彼女は自分から第7章時点の自分を削ぎ落とすも、今度は「自分が何故女神の禁を破ったのか分からないけどとんでもないことをやらかした」と思うようになり、とある存在に諭されて自分が消える為にカルデアに攻撃を仕掛ける事になる。

ただ、異変の原因が冥界にあると察知した賢王によりカルデアのマスターが冥界に送り込まれたためか、再び諭されて今度は自分から霊基を消そうとする。

深淵の真水の影響で顔が腐ってしまった状態で主人公と再開したが、一緒にやってきたアルテラサンタの贈り物、「エレシュキガルの失われた記憶」を渡されたため、以前のエレシュキガルが完全復活。
元に戻ったエレシュキガルは、彼女を諭していたある存在―――「ネルガルの悪意」の思惑を聞くと主人公に加勢。
ネルガルの権能である「メスラムタエア」を用いてこれを退けた事で、エレシュキガルは元の姿のまま、カルデアの召喚に応じる事ができるようになった。
しかし、主人公は2017年、エレシュキガルは2016年にそれぞれいる為、召喚には最低1年のタイムラグが発生する。
それでもエレシュキガルは1年待つと返答し、しかしマスターのピンチなら駆けつけると宣言。ひとまず一旦のお別れとなった。


そして迎えた2017年、彼女はついにカルデアに迎え入れられた。





サーヴァント・ランサー。冥界の女主人、エレシュキガル。召喚に応じ参上したわ。

一個人に力を貸すのは不本意だけど、呼ばれた以上は助けてあげる。感謝なさい。




って、駄目だってばー!今かっこつけてるんだから引っ張らないで、ちょっと、もう!*2






















◆余談




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最終更新:2024年04月20日 19:48

*1 ねんどろいどで比べるとわかりやすい。イシュタルは赤でエレシュキガルは朱色。

*2 スキル使用時に稀に動物に服を引っ張られて慌てる際の台詞。