宇宙戦隊キュウレンジャー

登録日:2017/02/19 Sun 09:09:09
更新日:2024/04/08 Mon 12:08:40
所要時間:約33分で読めます


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1人1人がスーパースター、9人揃ってオールスター 2010年代戦隊 88星座 9 9人の究極の救世主 LUCKYSTAR Say_The まさかの9人組 まさかの人外 オールスター キュウレン究極救世主 キュータマダンシング! ギスギスシーン多し シリーズ最多戦士数 スペースオペラ スーパー戦隊シリーズ ダンスED ダーツの旅 テレビ朝日 下山健人 中盤は鬱展開 九人 井上テテ 人外戦隊 個性のバーゲンセール 倒幕 口あり戦隊 唐橋充 宇宙 宇宙戦隊 宇宙戦隊キュウレンジャー 宇宙鬼 宴会芸みたいなED 意欲作 戦隊 所要時間30分以上の項目 救世主 星座 望月卓 木村昴 本名呼び戦隊 東映 柴崎貴行 毛利亘宏 無限のプレイバリュー 特撮 異色作 究極 荒川稔久 追加戦士の一人はショタ 静岡県




時は遥か彼方の未来……宇宙は泣いていた。
88の星座系は宇宙幕府ジャークマターに支配され、希望は失われたかのように見えた……。

しかし、宇宙には1つの伝説が伝えられている。

『宇宙が心無き者の手に堕ち、人々が涙する時、9人の究極の救世主が宇宙を救う』!


「お前らの運、試してやるぜ!!」



『宇宙戦隊キュウレンジャー』とは、ニチアサキッズタイム内のスーパーヒーロータイムで放映された特撮ドラマである。
放送期間は2017年2月12日から2018年2月4日まで。話数カウントは「Space.〇〇」
歴史あるスーパー戦隊シリーズ第41作目にして、これまで以上に型を破ったことで話題となった戦隊だが、詳細は概要にて。
作品キャッチコピーは「9人の究極の救世主」「1人1人がスーパースター、9人揃ってオールスター」






〇概要☆

作品タイトルでもある「キュウレンジャー」に関しては、元祖戦隊である『秘密戦隊ゴレンジャー』に倣い、
初心に戻りつつ新しい時代を切り開くという願いを込めてつけられたという逸話がある。

近年主流だった“〇〇ジャー”というタイトルからも離れ、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』以来実に10年ぶりの“〇〇レンジャー”となった。
そしてこのキュウレンジャーの「キュウ」に関しては作品でもピックアップされており、『9』人の『究』極の『救』世主と韻を踏んでいる。

今作のアイテムは「キュータマ」という『球』体状のアイテムとなる。
前作の『動物戦隊ジュウオウジャー』のアイテムが立方体だったのに対抗したのかは不明。

モチーフは『宇宙』や『星座』で、マスクのバイザー部分にも星をイメージしたラメ加工が施されている。
この星座はテーマとして挙がりやすい黄道十二星座だけではなく、88星座を全て扱っており
メインメンバーにもカメレオン座やカジキ座など比較的マイナーなものも採用されている。
劇中に登場する星座のイラストの担当は、なんと海堂直也/スネークオルフェノクでおなじみ唐橋充氏である。

世界観は「遥か彼方の未来」「西暦20XX年」と明言されており、主な舞台が現代の地球ではないという大きな特徴を持っている。
当の地球はプロローグでいきなり敵勢力に制圧されている。
1995年放送の『超力戦隊オーレンジャー』が1999年を舞台としていたため唯一とは言えないが、かなり久々な冒険と言える。

ただし、『ジュウオウジャーVSニンニンジャー』に先行登場したり、春映画でも仮面ライダーエグゼイドと共演する事となったが、細かいことは気にしないでおこう。
ちなみに過去の作品でもそのような部分があり、前述のオーレンジャーも『忍者戦隊カクレンジャー』、『激走戦隊カーレンジャー』と普通に共演している。
なお『スペース・スクワッド』公開記念として『特捜戦隊デカレンジャー』と『宇宙刑事ギャバンtypeG』との共演回であるSpace.18にて、所謂レジェンド戦隊の活躍した世界とは別世界の宇宙が舞台であることが明示された。
地味に同年度から始まった平成ライダーも歴代シリーズとは似たような関係となっており、これもある種の奇縁だろうか?

様々な惑星を表現するために離島ロケが頻繁に行われているため、風景も見ごたえの一つと言っても過言ではない。

先ほどはさらっと流したが、最大の特徴は初期メンバーの人数が史上最多の9人となっていること。
これは司令官やサポートキャラを含めた数ではなく、純粋に変身して戦闘するメンバーが9人いるという事であり、他にもキャラはまだまだ存在する。
更に9人の中で役者が顔出しで演じる、いわゆる人間タイプのキャラは5人。

キャストの年齢も幅広く、ハイティーンの若手から、初期メンバーの最年長は27歳で元新撰組リアンメンバーの榊原徹士も起用されている。
また、スティンガー/サソリオレンジを演じる岸洋祐は歌手でもあり、キャラクターソングの作曲を自ら担当した。
他の4人と司令官はなんとロボや獣人など、歴代シリーズでは追加戦士、番外戦士並みの重要ポジションにいるような濃いキャラがこれでもかと詰め込まれており、いずれも人気声優が当てられている。
中でもラプター283/ワシピンクには、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイイエロー/ルカ・ミルフィ役で知られるM・A・O(市道真央)が起用され、初期の女性メンバーを2回演じた初のケースとなった。
まさにキャッチコピー通り、1人1人がスーパースター、主役級のキャラを持っていると言えよう。

スーツに関してもかなりの自由度で、初期メンバーに金銀が使われていたり、レギュラー初採用となる女性グリーンなどはまだ序の口。
羽根や尻尾、体毛が生えていたり、マスクのバイザーがはみ出したり尖っていたり、首から下のスーツも細部がメンバーによって何かと異なっていたりと、特徴を書いていけばキリがない。

この異例の試みは放送開始前から大きな話題となっており、「そんな大所帯を扱いきれるのか?」とファンからも心配されていた。
しかし流石に9人を一度に前線に出す事は滅多に無く、その都度数人ずつ入れ替えるというパターンを取っている。
元々の構想は大多数から5人を選んだ出動させるという演出がしたかったとの事で、むしろ全員が出るのがイレギュラーらしい。

余ったメンバーは装備の点検やオペレーターなどで出撃メンバーをサポートしたり、別働隊として他の惑星に派遣するといった大所帯ならではの扱いが可能。
ちなみに、劇中における理由づけとしてはショウ曰く「コストとか色々タマらんの!」とのこと。

チーフプロデューサーは『仮面ライダー鎧武』以来、戦隊やライダーのサブプロデューサーを担当した望月卓で、本作が初のチーフ担当となった。
『鎧武』時代にはサブキャラのキャスティングを担い、呉島貴虎鳳蓮・ピエール・アルフォンゾなどの配役を行なった。
宇宙モチーフなだけあって『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のような明るい作品にしたいと意気込みを見せていたため、各サポートキュータマなどが織りなすツッコミどころ満載の展開やギャグ怪人も多いが、
その反面、各メンバーの抱える悲しい過去や苦悩が度々ピックアップされたり、メンバーの離散及び対立が起きたりそれぞれの試練や逆境を乗り越えていく展開も多く見られ、シリアス色も強い作風となった。

楽曲担当は山下康介。
歴代シリーズでは『魔法戦隊マジレンジャー』、『ゴーカイジャー』、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に携わった経験あり。

ナレーション、及びセイザブラスターをはじめとした各種アイテム音声は、新生ジャイアンでおなじみ、声優の木村昴が担当。
『ジュウオウジャー』に登場したプレイヤー「ボウリンゲン」から昇進という過去の作品にもあった通例である。

脚本は『仮面ライダーOOO』以降、特撮界隈での活躍も多い毛利亘宏で、メインライターとしては初の担当。
近年では『仮面ライダーゴースト』におけるスタッフの方が迷走していた夢の世界の回(通称「カノンがいっぱいだ!」の回)や、『ニンニンジャー』における八雲回など、はちゃめちゃな回を担当することが多い。
無論それだけでなく、上記『OOO』のバッタヤミー回や、『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』などのシリアスな話も数多く手掛ける実力派といえよう。
また、サブライター陣には『ニンニンジャー』メインライターの下山健人に戦隊シリーズ常連の荒川稔久、そして戦隊・仮面ライダーシリーズのライブショーの脚本を手掛け、本作が映像作品初参加となる井上テテが名を連ねた。

なお、本作は『電磁戦隊メガレンジャー』から約20年ぶりとなる放送時間帯の変更(朝7時30分→朝9時30分)がなされた。

前作『動物戦隊ジュウオウジャー』と本作が共演するスーパー戦隊VSシリーズは製作されず、代わりに『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』として制作された。
これについては『ジュウオウジャー』側のキャスト陣のスケジュールの都合と、次々回作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』がVS作品になるので競合を避けたかった為とされている。

パワーレンジャーシリーズにおいては「メンバーの人数が多過ぎて扱いきれない」という理由から長らくスキップされている*1が、
現在のパワーレンジャーシリーズは1年に2クールのペースで2年かけて放送される形式となっているので、本作の大所帯ぶりを考えれば妥当な判断であろう。
しかし、2023年放送の新作『パワーレンジャー・コズミックフューリー』では遂に本作が原作に抜擢され、
「等身大戦はオリジナルデザインのスーツを使って現地で新撮し、巨大戦の映像のみ流用」という変則的な形でのパワレン化が実現することになった。

「47戦隊47都道府県」では静岡県を担当。
ディスカバリーパーク焼津天文科学館や函南に月光天文台がある事、または1話でラッキーが着陸成功した浜松アクトシティがある事が理由として挙げられている。


〇あらすじ☆

レジスタンス組織『リベリオン』のメンバー、ハミィ、チャンプ、スパーダは『宇宙幕府ジャークマター』との戦いを続けていた。
彼らは伝説の後継者たる9人の戦士となるため、残り6人の仲間を探していた。
彼らが戦いを続ける中、空から1隻の小型マシンが墜落してくる。
マシンは周囲のジャークマターの兵士を巻き込む大事故を起こすが、墜落してきた男は大したケガも無い様子でこう叫んだ。

「よっしゃ、ラッキー! 着陸成功!」

どう見ても不時着な状況でもラッキーと言い張る青年。
これが「ラッキー」とキュウレンジャーの出会いであり、彼らの果てしない戦いと新しい伝説の始まりとなる事は、今はまだ誰も知らない……。


〇登場人物☆

キュウレンジャー(解放組織リベリオン)

宇宙幕府ジャークマターの支配に抵抗するべく結成されたのが、解放組織リベリオン。
キュウレンジャーはその一員で、キュータマに選ばれた戦士の事を指す。
ジャークマターからも特に疎まれており、高額の懸賞金をかけられる事となった。

  • No.1! "スーパースター" シシレッド/ラッキー
演:岐洲匠

宇宙の果てを見るため、バイクのような小型マシン「ラッキー号」で宇宙を旅をしていたシシ座系出身の冒険家。口癖は「よっしゃ、ラッキー!」
ハミィ、チャンプ、スパーダの戦いぶりに惚れてキュウレンジャーになることを決める、良く言えば思い切りの良い、悪く言えば行き当たりばったりな性格。
多少のミスでは動じない程のついてついてつきまくる強運の持ち主で、やたらと幸運なことが彼の身を助けている。異能生存体の疑惑あり。
と言ってもただ幸運だけの男という訳ではなく、「自分は強運の持ち主である」と言う自負から来る超ポジティブシンキングでピンチをラッキーやその前触れと捉え、実際にチャンスを逃さず掴み取る行動力も持つ。
むしろその意思と行動力こそが彼のラッキーの本質であると、ショウ・ロンポーは分析している。
反面自身の幸運に絶対の自信があり過ぎる分、運勢が悪いと診断されるなど幸運に対する信頼が揺らぐと一気にポテンシャルが下がってしまう精神的な欠点を抱える。
生身で宇宙に放り出された結果、獅子座流星群に助けられてキュータマを手に入れた。
Space.36にて実はジャークマターに占領されたシシ座系の惑星・カイエンの王子であることが明らかになる。
ちなみに、ラッキーを演じる岐洲氏は牡羊座で、その辺りは別に統一はしていない模様。
余談だが崎洲氏はプライベートでスティンガー役の岸に自販機のジュースを奢ってもらったところ、ルーレットが当たりもう一本ゲットした(しかも9999のゾロ目)というリアルラッキーなエピソードがある。

  • No.2! "ポイズンスター" サソリオレンジ/スティンガー
演:岸洋佑

銀河系最強と名高い戦士で、無口かつ狼のガルを差し置いて一匹狼な性格。
一族を裏切った兄の情報を得るためエリードロンと手を組んでいたが、その一方で己の戦いに横やりを入れるジャークマターにも攻撃を仕掛けるなど、謎が多かった。
後にショウ・ロンポーがジャークマターに送り込んだスパイであったことが判明。
ただし、ショウ・ロンポーがそれを伝え忘れた為に、いらぬイザコザを招くことになった。
チャンプからは彼がアントン博士を暗殺したと思われており、真実を知らされるまで目の敵にされていた。
スティンガー自身もスコルピオの罪は自身の罪と感じており、滅多に語ろうとしなかった。
しかし、ラッキーは「キュータマに選ばれた戦士に悪い奴はいない」と彼をキュウレンジャーに加えようと奮闘するが、正式にキュウレンジャーに加わった後も、当初はオリオン号に留まらず地球で単独行動していた。
人間型ではあるが変身前も後もサソリの尻尾がついているのが特徴で、その棘には毒と解毒剤があり、任意で使い分ける。
毒の致死性の強さは明確ではないが、有機生物やロボットを問わず刺されば即座に活動不能になる即効性があり、戦闘においては非常に強力。
スーパー戦隊シリーズにおいてサソリをモチーフとしたキャラは少なく、ヒーローとしては初めての採用となる。
また、過去にバトルコサックトッキュウ6号、ジュウオウバードなどオレンジ色の戦士はわずかながら存在したが、名称にオレンジが使われたのは彼が初めてで、オレンジ戦士のレギュラー出演はバトルコサック以来38年ぶりである。

  • No.3! "ビーストスター" オオカミブルー/ガル

ジャークマターに星を支配された人々が集う惑星ジャグジャグにて出会った、オオカミ座系出身の獣人。
青をメインとした体で、右目が青、左目が赤のオッドアイ
広島弁っぽい口調で、語尾に「〇〇ガル」と付いたり付かなかったりする。
かつてジャークマターと戦っていたが、その末に一族を滅ぼされた過去を持っている。
獣らしく力には従順で、弱い者が戦う事は罪だと思っており、一族が滅んだのも「弱いのに戦いを挑んだ罰だ」と考えていた。
しかし、ラッキーと拳を交わし目の前で戦うキュウレンジャーのメンバーを見て覚醒。
ラッキーと直接言葉を交わした為か、誰よりも彼の男気を認めており「ラッキーが言うなら」と彼の言う事を全面的に信頼かつ肯定する。また彼が落ち込んでいる際には真っ先に駆けつけ、ぶん殴ってでも目を覚まさせる役目を持つ。
獣人だけあってその身体能力は随一。走ることは得意だが鋭い歯ゆえに歯磨きが苦手。
地球人年齢に換算すると35歳、好物は干し肉だがカレーも好きらしい。
青い狼で一族の生き残りだが次狼でもなく、狼のジューマンでもない。
変身後に鼻がどこに行くのかは気にしてはいけない。たとえ某ボス_トロンベさんがTwitterで自分を例に挙げつつ指摘していたとしても。
かつてはイガイガ君ヒラメクことに定評のある害地副大臣や、光の巨人だったのかも知れない。

  • No.4! "トリックスター" テンビンゴールド/バランス

ナーガ・レイと共にジャークマター相手に盗みを働く「怪盗BN団」として活動する機械生命体。
口癖は「チョリーッス!」「ゴイスー!!」「〇〇でぇーす」「シクヨロ!」などの若者言葉が多いが、年齢は300歳。
Space.14にて宇宙竜宮城からこっそり盗んだ玉手箱を開けて400歳になるが、これでも一族の中では一番若いとのこと。
腕から延びる触手と機械を支配する能力、そして電撃を操る。その能力ゆえリベリオンではメカニックを担当し、キュータマの改造もお手の物。
機械のわりには世渡り上手で軽い性格なチャラ男で、初対面のラッキーのことも簡単に売った八方美人。
だが、ナーガに対してだけは仲間として信頼を寄せている。
他のメンバーは制服着用で、チャンプですら肩にマントのようにしてかけているのだが、一人だけ塗装で済まされている。
ちなみに、OPで披露しているハイドロフライトはクリス・ペプラーしの協力もあって実現したもの。
世界では魔王と化し、本作と並行して「息子」と死闘を繰り広げていた。

  • No.5! "リングスター" オウシブラック/チャンプ

凄まじいパワーと巨体を誇る、オウシ座系の工業星出身の戦闘ロボ。アントン博士によって作られた。
その名の通り、ロボとロボ同士が己の誇りをかけてリングで戦う『ロボレスリング』のチャンピオンで、9度に渡って防衛を成功させる実力者。
地球人年齢で30歳という設定。
明朗快活で猪突猛進、同義に反することには厳しい真っすぐな性格で、博士の仇がスティンガーではないと知るや否や「相棒」呼ばわりするようになった。
しかし、その義理堅さゆえスティンガーを庇いSpace.20に至るまでリベリオン本星での修理を余儀なくされたり、300年前の過去で歴史改変を防ぐためショウ指令と共に残ると扱いがやや不遇。
口癖は某燃える闘魂のごとき「1!2!3!モー!!」で、オウシ座系の流行語ともなったとのこと。
ロボではあるが筋トレは欠かさない。得意技はS・B・T(スペース・ブル・トルネード)。具体的にどういう技かは不明なままだった。
担当声優はかつてスクラップの戦士イエローの戦士の声を入れ替えたオヤジ声のカナリア、ウブな災魔の戦士、果てはダブスタ冥府神と、怪人役を多く演じていたが、今作でめでたく味方入り
(吹き替え版なら黒いニンジャや声的に銀の賢神が変身したウルトラマンパワードの声を担当したことがある)。
スーツアクターは当然のごとく次郎さん
正直声と体型から色んな意味でこいつだけでいいんじゃないかなと思わせる頼もしさを持っている。
ちなみに、よく見ると変身後の姿の下半身や肩から先などが変身前と全く変わっていなかったりする。


  • No.6! "サイレントスター" ヘビツカイシルバー/ナーガ・レイ
演:山崎大輝

物静かで合理的な行動を求める気難しい性格をした、ヘビツカイ座系出身の銀髪の青年。
彼の種族はかつて争いを避ける為に感情を捨てたが、その結果感情表現が苦手で、変なところで笑ったり、喜ぼうとすると怒ってしまったりする。
そのため、感情を手に入れる事が彼の夢。
また、一族には他にも老若男女全てが銀髪で同じ顔をしているという特徴も持つ。
ラッキー達と出会う前はバランスと共に行動をしていたが、基本的にバランスのやりたい事にただ付き随うだけであった。
だが絶大な信頼と共にバランスに無茶振りを仕掛けて振り回す事もあったりと、案外釣り合いの取れたコンビである事もうかがわせている。
一時期はその願望ゆえフクショーグン・アキャンバーに目をつけられ強制的に感情を引き出されて狂戦士ヘビツカイメタルに変貌したが、ラッキーとバランスの奮闘で元に戻り、任意にヘビツカイメタルに強化変身できるようになった。
目を蛇の如く光らせ、睨む事でごく僅かの間だけだが人を操る事が出来る。
蛇使い座だが、バイザーのデザインはコブラ(本来の神話としてはアスクレピオス、簡単に言うと医者の物語がモチーフ。蛇要素自体はあるがコブラではないと思われる)。ヘビ関連モチーフのレンジャーはゴセイブラックに次いで2人目。

  • No.7! "シノビスター" カメレオングリーン/ハミィ
演:大久保桜子

あらゆる忍術とネットスラングJK用語をマスターしている、カメレオン座系出身の明るい少女。
口癖は「超ウケる」な笑い上戸。
ノリの軽いおちゃらけた性格と思いきや、実際は幼い頃から一流の忍者になる為の修行を積み、キュータマに選ばれて以降は打倒ジャークマターの為に人一倍努力を重ねてきた努力家。
自分の様に特訓も重ねずに変身したラッキーには激しい嫉妬を感じ、一時期は反感を抱いていたが、彼の本質を知ってからはラッキーへの反感は収まっている。
シノビでスターだがロックスターは関係ない。天然ボケでKYな妖精も関係ない。
TVシリーズのレギュラーメンバーとして女性レンジャーがグリーンを担当するのは歴代初。

  • No.8! "スピードスター" ワシピンク/ラプター283
CV:M・A・O

リベリオン製の女性型アンドロイド。
キュウレンジャーの母船「オリオン号」のパイロット兼司令官秘書で、キュウレンジャーのナビゲーションも任されている。
真面目な性格だが妄想癖があるらしい。
そして地球に降り立った際に、妄想が夢へと変わり、キュータマに認められて正式にキュウレンジャーの一員となった。
ナンバーの283は、おそらく「翼(つばさ)」からきているのだろうか。
変身後はスーツの背部に羽が生えるが、鳥人戦隊孤高の荒鷲大空の王者や天空の王者のような収納式ではなく空を飛ばなくてもそのまま出た状態である。
かつてはギャラクシーラインのマペットだったかも知れない。


  • No.9! "フードマイスター" カジキイエロー/スパーダ
演:榊原徹士

宇宙で一番のコックになるために旅をしていた、カジキ座系出身の青年。
料理人らしく、料理に見立てた言い回しを多用する。
故郷のカジキ座系でも、ジャークマターの搾取により食糧難に喘いでいたなか、幼い弟や妹達を養う為に料理したこともあってか、その腕は本物。
その旅の経験から、メンバーにも頼りにされているらしく、食料を独り占めするダイカーンには容赦しない。
カジキモチーフのマスクがやたらとがっているのが特徴で、正面から見たらそれほどでもないが、横から見ると一目瞭然。
そのトンガリを利用して敵を攻撃する事もある。
ドラマCDでは主役を務め、彼がキュウレンジャーに選ばれた経緯も語られている。なお、CDの帯裏には彼の家系図が記されており、それによると本名はスパー太


キュウレンジャーをまとめる、リュウ座系出身の龍人の司令官。
一人称は「ボクチン」で、相手の事を「YOU」と呼ぶ。
どことなく宇宙警察に通じる、おいしそうな名前をしている。
かなり適当な性格で、キュウレンジャーが窮地に陥っても別の事を考えており、ラプターからもその態度に憤慨するほど。とはいえ、そのおかげでキュウレンジャーの掛け声である「オッキュー!」が誕生した。
そんな彼だが、己の暴走で多くの仲間だけでなく彼の上官であるビッグベア総司令を死なせてしまった重い過去を持っており、それを繰り返すまいとキュウレンジャーの行動を諌めるような面がある。
普段から手にしている杖・リュウツエーダーにリュウキュータマをセットすることでリュウバイオレットに変身。
キュウレンジャーを手玉に取るイカーゲンとマーダッココンビと互角に渡り合うが、リュウキュータマがチェンジキュータマでないため、変身時間が限られていた。
しかし、キュウレンジャー(主にラッキー)の熱い想いに応えるかの如く9人の持つチェンジキュータマが奇跡を起こし、リュウキュータマがチェンジキュータマに変化。10人目の正式なキュウレンジャー・リュウコマンダーとなる。
300年前の過去で戦士オライオンの死と共に発生した歴史改変を防ぐためチャンプと共に過去に残り、かつてのツルギのようにキュウレンジャーと合流するため冷凍睡眠についていた。
決め台詞は「龍の道に生き、龍の道を進む。私がやらねば誰がやる!」
さらなる詳細は該当項目を参照。

  • No.11! "ビッグスター" コグマスカイブルー/佐久間小太郎
演:田口翔大

Space.5のゲストだった佐久間兄弟の兄の方。
幼いながらも弟の次郎(演:大藤瑛史)と共にジャークマターに立ち向かう勇気を持っており、9人揃ったキュウレンジャーの雄姿に感動してSpace.8にて「サソリのお兄ちゃん」ことスティンガーと再会。
キュウレンジャーに入れてもらおうとオリオン号に居つくことになった。
Space.10にてジャークマターから地球を守りたいという意志をオオグマキュータマに宿ったビッグベア総司令に認められ、11番目のキュウレンジャーに選ばれる。首にぶら下げたマフラーをヌンチャク代わりに振り回して戦う。当初は他のメンバーと違ってキューウェポンを使えなかったが、後にリベリオン本部で研修を受けてから、サソリオレンジと同じキュースピアを使えるようになった。
オオグマキュータマを使うことで一時的に巨大化することも可能。

マフラーが首元に装着したのは『大戦隊ゴーグルファイブ』以来35年ぶり(ゲスト出演なら『光戦隊マスクマン』のX1マスクがいる)。
同時期の別世界にて登場した怪物に育てられた少年の幼少時代の姿が彼に酷似している。

演:南圭介

ホ、トモ、リュウコツのキュータマで復活したアルゴ船内の冷凍睡眠カプセルで眠っていた謎の男。本人の話では300年前に入ったらしい。
チキュウ生まれのチキュウ育ちで、自らを「伝説の救世主」と称している。
一人称は『俺様』
決め台詞は「括目せよ。伝説が今、始まる!」
さらなる詳細は該当項目を参照。


宇宙幕府ジャークマター

宇宙の99%をも支配していると言われる、大星団ゴズマ宇宙帝国ザンギャックはおろか、バッフ・クランもびっくりな超巨大組織。
惑星を構成するエネルギー「プラネジューム」の収集を各惑星のダイカーンに命じている。
その本拠地はミナミジュウジ座系の惑星サザンクロス。そこにジャークマターを統べるショーグンたるドン・アルマゲもいるらしい。
詳しくは個別項目にて。


その他の登場人物☆

  • ホシ☆ミナト
演:松本寛也

宇宙No.1の超大物タレント。エンディングにもちらっと映っている。
ボクサーや教師エンジニアだった過去もあるかもしれない。
Space.35にてその過去が描かれ、ジャークマターお抱えのミュージシャンとなっていたことが判明。
真実を見抜くエリダヌスキュータマの力で取り憑いていたドン・アルマゲの分身が暴かれて正気に戻った。
なお、彼のマネージャーとして変身したアキャンバーが付き添っている。

  • アントン博士
演:うじきつよし

チャンプの生みの親である科学者。
ロボでありながらチャンプに人としての心を芽生えさせた立派な人物。
元・ジャークマターの科学者で破壊兵器の開発やフクショーグンの改造も行っていたが、最終的に反乱分子としてスコルピオの猛毒で息の根を止められる。
スティンガーが駆け付けた時には解毒すら間に合わず、その様子を毒殺したと思い込まれチャンプから恨まれる結果となった。
なお、スコルピオに暗殺されるまで幾度もサイボーグ手術で延命しており、333年も生きたというトンデモな技術の持ち主でもある。
その正体は……。


  • ペガさん
CV:てらそままさき

ペガサスキュータマから召喚されたペガサスを模した意志を持つ鎧。聖衣ではない。
元々はペガサス座系の惑星に住む聖獣。
一人称は『ワイ』。
関西弁のおっちゃん口調で話す、マイペースで遠慮の無い性格で、更に自分を装備した相手が自分へ付いて来てないのも御構い無しに動き回って振り回す。
しかしただ遠慮が無いだけではなく、努力を重ねる者を応援して特訓に付き合ったりと面倒見は良い。
彼を装備することで、シシレッドは"ダンシングスター" ペガサスシシレッドに変身する。
なんかニチアサでは定期的に聞く声な気がするが多分気のせい。

  • ビッグベア総司令

過去にリベリオンを束ねていた存在で、ショウ・ロンポーの上官だった。
イカーゲンとマーダッコから義憤に駆られ増長していたショウを庇う形で自爆し果てた。
しかし、Space.10でその魂がオオグマキュータマに宿っていることが判明。
その理由は、自身の遺志を受け継ぎ指令となったはずのショウのテキトーぶりに安心出来なかった為らしい。
過去と違い変身者の意識を乗っ取ったりはしない。

  • エリス
演:彩川ひなの

森の惑星キールに住む妖精で、アルゴ船を復活させる最後の鍵・リュウコツキュータマを木の杖に封じ守っていた。
容姿は金髪に黄緑色のドレスを着たいかにもな森の妖精という感じだが、気難しい性格な上にイケメンに弱く、当初はスパーダにメロメロ状態だった。
しかし、スコルピオに人質にされた際、リュウコツキュータマと引き換えに彼女自身を救ったラッキーにかつての英雄・オライオンの面影を見て彼に鞍替えする。

  • クエルボ

カラス座系出身の鳥人で、300年前にツルギと共に戦った88星座の戦士の一人。
ツルギとは作戦参謀兼朋友にあたり、いざとなれば自身が盾となると称するほど信頼関係は強かった。
ドン・アルマゲとの決戦の際、ツルギに全てを託してその言葉通り盾となり戦死。その最期は今でもツルギの記憶に深く刻み込まれている。
担当声優は初代デカレッドのレオン星人冥府神マシンワールドの炎神などでファンからもおなじみ。

  • エキドナ
演:山崎大輝(ナーガと兼役) / CV:恒松あゆみ

ナーガと同じヘビツカイ座の戦士で、感情を求めて掟を破り脱走したナーガを罰する為にチキュウに来訪した。
狂戦士と化したナーガを救い出そうとするキュウレンジャーとは対立するが、彼を救い出し任意にヘビツカイメタルに変身出来るようになったのを見て態度を改め、宇宙の平和を託して去った。

  • オライオン
演:宍戸開

300年前にツルギと共に戦った88星座の戦士にして、オリオン座系最強の戦士。
棍棒を武器とし、戦闘力も過去からの来訪者であるキュウレンジャーと肩を並べるほどだった。
傷ついたツルギを冷凍睡眠させてアルゴキュータマを三つのキュータマに分けたのも彼によるもの。
実はラッキーの祖先であり、「宇宙は宇宙に生きる皆の物だ」という2人の強い信念はサイコーキュータマを生み出す。
しかし真の姿を現したドン・アルマゲの攻撃で致命傷を受けており、シシレッドオリオンとなったラッキーの雄姿に全てを託しながら息を引き取ったが、その魂はオリオンキュータマに宿っている。

  • ヤギュウジュウベエ
CV:???

ククルーガとチャンプに酷似した牛型汎用破壊兵器ゼロに苦戦するキュウレンジャーの前に現れた覆面ロボレスラー。
燃える炎の猛牛マスクと額と左胸に施された(牛)マークと金色のチャンピオンベルト、左腕に巻かれたボロ切れの布が特徴で、チャンプとはロボレスの仲間だったらしい。
なぜかゼロとアントン博士のことも知っているようだが…。


〇キュウレンジャーの装備☆


マワスライド!

本作のキーアイテム。
キュウレンジャーの証で、様々な星座の力を宿した小さな球体。
変身や各特殊能力の使用、ボイジャー召喚、巨大化してボイジャーの操縦などにも使う。
宇宙のあちこちに散らばっており、キュウレンジャーに適した人物を自ら選ぶ模様。
元々持っていたのが何がしらの行動を見せたことで選ばれることもあれば(ガルなどのパターン)、たまたまキュータマと遭遇してその場で選ばれる(ラッキーやBN団のパターン)こともあり様々。
ラッキーたちが変身時に使うキュータマは「チェンジキュータマ」と呼称され、それ以外の様々な能力を秘めたものは「スキルキュータマ」と呼ばれる。
各キュータマは、概要項目を参照。

  • セイザブラスター

セイ・ザ・チェンジ!

腕に装着している、ガントレット状の変身アイテム兼武器。
キュータマをセットし、腕を伸ばした状態から前後左右それぞれの方向に引くことで変身(前)、攻撃(後ろ)、キュウボイジャーの召喚(左)、キュウレンオーへの合体(右)を行う
銃や通信機としても利用可能で、必殺技は装填されているキュータマの色をした球状の弾丸を一斉に放つ『オールスタークラッシュ』
9人で同時に使用した場合、相手を五箇所から取り囲んで星型のエネルギーフィールドを発生させる強力なものとなる。
リュウコマンダーとコグマスカイブルーを加えた11人では『キュウレンオールスタークラッシュ』
ホウオウソルジャーを加えた12人では『アルティメットオールスタークラッシュ』へと強化された。
グリップやトリガーのある拳銃のようなデザインだが、(少なくとも玩具では)ガントレットから取り外して使うという事は出来ない。

  • キューザウエポン

ギャラクシー!

キュウレンジャーの扱う可変武器
グリップ・大型の両刃・小型の剣先の3つのパーツの組み合わせによって9通りの形態に変形することができ、状況に応じた形にして扱う。
キュウレンジャー個々人に応じて得意武器は異なるため、『設定上は共通武器だが、演出上は個人武器扱い』というややこしい立ち位置。
グリップ部分にキュータマを装填することで、形態に応じた必殺技を発動する。複数人で同時に発動すると技名が『オールスターインパクト』となる。

  • キューレット

キューレット・ザ・チャーンス!
\キモッタマッタマッタマ キュッキュッキュー/
\キモッタマッタマッタマ キュッキュッキュー/
\キモッタマッタマッタマ キュッキュッキュノキュー/

キュータマを利用したガラポン。
キュウレンジャーの力の源「キューエナジー」を節約する為に用意された装置で、出撃メンバー5人を選定するために利用される。
また、番組冒頭のコーナーでも利用されている。
ショートドラマではなんとショウ司令が度々不正を加えていたことが発覚した。
企画段階ではダイカーンの能力に合わせてメンバーを選定する方式で、本来は登場予定がなかったが、
それでは持ち味が「宇宙一の強運」であるラッキーの出番がなくなってしまうので、彼の強運と「誰が出ても勝てる」ことを表現するためくじ引きが採用されたという経緯がある。

  • リュウツエーダー
リュウコマンダー用変身アイテム兼専用武器。
元々はスキルキュータマを使い疑似的にキュウレンジャーに変身させる為の試作品だった。
普段はロッドモードを使うが、変身時に龍の顔を模したグリップ部にリュウキュータマをセットし上顎部を動かした後、「ガリョウテンセイ!」の掛け声と共にショウ・ロンポーをリュウコマンダーに変身させる。
遠距離攻撃および必殺攻撃時にはグリップが展開し、ライフルモードに変形する。
必殺技は上顎部を動かしてエネルギーをチャージし、紫色の龍型光弾を放つ『ドラゴクラッシュ』

  • ホウオウブレード&ホウオウシールド

カモン・ザ・チェンジ!

ホウオウソルジャー用変身アイテム兼専用武器。
ホウオウブレードの柄部にホウオウキュータマを装填後、「スターチェンジ!」の号令と共にホウオウシールドから引き抜くことでツルギをホウオウソルジャーに変身させる。
炎を纏った剣戟はビッグモライマーズ艦隊をも両断する威力を持ち、ホウオウシールドは先端からエネルギー弾を放つ。
必殺技はホウオウブレードをホウオウシールドに収め、引き抜くことで不死鳥型の斬撃を放つ『フェニックスエンド』


ねっ、おじさま?
\オーリーオーン/

キュウレンジャーが宇宙を旅する為の巨大宇宙船。全高150m、全長250m。
球状の船体にオリオンを模したギリシャ風の裸の男性「おじさん(正式名称)」が突き出しているという攻めたデザイン。
前述の通り、ラプター283が操縦を務める。
「オリオン」と言葉を発する事も可能で、ラプターからは「おじさま」と呼ばれているが、意思があるかは不明。
トケイキュータマの入手後はタイムマシンとして運用されたが現代に帰還する前にドン・アルマゲの襲撃を受け航行不能の状態にまで陥り、
Space.32でククルーガによるモライマーズ落としからチキュウを守る為に自力で特攻、ついに大破してしまった。
Space.33以降からオライオンが密かに開発していた対ジャークマター用超巨大宇宙戦艦バトルオリオンシップを旗艦としている。
詳しくは該当項目を参照。



キュウボイジャー&巨大ロボ☆


セイ・ザ・ゴー!

キュウレンジャーがセイザブラスターにセットされたチェンジキュータマを外側(左)に動かすことで発進されるスペースマシン。
いずれもキュウレンジャーのスーツに対応した星座の意匠が施されており、
ジャークマターのダイカーンが巨大化もしくはモライマーズロボと交戦した場合にはロボ形態に合体する。
なお、リュウコマンダーおよびホウオウソルジャーはリュウツエーダーおよびホウオウブレード&シールドを使いそれぞれの専用ボイジャーを発進させる。
詳細は該当項目にて。



〇惑星☆

  • クロトス
Space.1前半の舞台で、メンバーとラッキーが出会った星。
球体ではなく上部が平面になった円錐状の形をした惑星で、近未来的な都市が築かれている。
エリードロン率いるジャークマターの艦隊に襲撃され、ハミィ達によって住民の救助には成功するもそのまま征服されてしまった。

  • ジャグジャグ
Space.1後半の舞台。
森林や海岸などの自然が多く残っており、ジャークマターに母星を追われた人々が落ち延びる難民の星。
メンバーとガルが出会った星。
また、この星出身の著名人として『ウルトラマンオーブ』シリーズのジャグラス ジャグラーがいる。
ジャグラーを演じる青柳さん本人が言ってるんだから間違いない。

  • ジガマ
Space.2の舞台。
工場が立ち並ぶ優れた工業惑星であり、巨大な金属のリングが外周を囲む。
メンバーとバランス、ナーガが出会った星。
支配するダイカーンはガメッツイ。

  • ニードル
Space.3の舞台。
街どころか建物の影すらうかがえない荒廃した惑星。
プラネジュームが枯渇しかかっており、キュウレンジャーが到着した時点で既に爆発まで3時間を切っていた。
メンバーとスティンガーが出会った星であり、またスティンガーとスコルピオの故郷でもあった。
支配するダイカーンはモーレツヨインダべー。

  • チキュウ(地球)
Space.4以降の舞台。Space.1のアバンで早々に征服された。
子供の食事にすら困窮している有様で、大人達に至ってはキュウレンジャーの反乱活動を「余計な事」と白眼視するほど絶望し、荒んでしまっている。
更にはスコルピオの言葉巧みな煽りによりキュウレンジャーを罵倒して石を投げつけたりもしたが、彼らの活躍に考えを改めていき、アントン博士が同様の手段で煽った際には逆に彼に攻撃を加えた。
ちなみに公用語らしき書き文字はアラビア語に似ている。

ジャークマターにとっては重要な意味を持つ星らしく、それを示すかのように本来各惑星に一人ずつのはずのダイカーンが複数で分割支配しており、モライマーズも各都市に刺さっている。
支配するダイカーンはユメパックン、デンビル、トゥーミー、モズマなど多数。
今回も「チーキュ」ではなく、より現地語(日本語)に近い発音がなされている。ちなみに18話ではジャークマターのいない、また別の宇宙*2にあるという設定でチーキュ……つまり、"歴代スーパー戦隊のいる地球"も登場しており、『特捜戦隊デカレンジャー』『宇宙刑事シリーズ』*3とキュウレンジャーが共演した。

  • ジーシャック
Space.8中に登場。
強力な磁場が発生している星で、宇宙からの外観はまるで巨大なコンパスのよう。
この星の洞窟内部にはラシンバンキュータマが封印されており、バランス、ナーガ、チャンプが回収に向かった。

  • ルイス
Space.1で名前のみ、Space.12でラッキーの回想にて登場。
シシ座系の辺境惑星で、ジャークマターの勢力圏外に位置する。
幼少期のラッキーが救命ポッドで流れ着いた星であり、両親と離れ離れになった彼の実質的な故郷。

  • ぜいたくヘブン 宇宙竜宮城
Space.14にて登場。
惑星ではなく、宇宙を移動する娯楽宴会施設。
ジャークマター御用達の施設ではあるが、一般人も利用できるフリーダムな空間。
従業員の中にはあの男の姿もある*4
なお、ホシ☆ミナトが歌うCMソングは、『宇宙戦隊キュウレンジャー オールスター全曲集』にちゃっかり収録されている。

  • ベラ
Space.15にて登場。
リゾート雑誌にも乗るほどの海の惑星で、ホキュータマの所在地でもある。
海の幸も豊富なのも特色だが、救世主を名乗りそれを捧げられビーチを食い散らかすダイカーン・ゴネーシが支配していた。
挙句の果てにその正体を見た少女マアサを生贄に捧げよと命じられるが、キュウレンジャーの活躍で阻止された。

  • キール
Space.19にて登場。
新緑が生い茂る緑の惑星で、妖精エリスがリュウコツキュータマを守護していた。
住民を強制労働させて石像を造らせるダイカーン・オメーガが支配していたが、キュウレンジャーの活躍とスコルピオの介入でそれが破られることになる。

  • トキ
Space.25にて登場。
ドン・アルマゲを倒す目的で過去に飛ぶ為に必要なトケイキュータマの所在地。
Space.24でツルギはスパーダとラプターをいち早く向かわせるが、トケイキュータマを得る為には惑星にある12のゼンマイを巻く必要があった。

  • ピコーク
Space.35にて登場。
ジャークマター放送局の所在地であるクジャク座系の惑星。
ナーガの証言でホシ★ミナトがジャークマターに操られているのではないかと疑うキュウレンジャーは、そこで行われる新人オーディションに潜入し、真実を暴き出した。
新人オーディションにはラッキー、ナーガ、ハミィが新人アーティストに、スパーダはマネージャー、ツルギは事務所社長に変装している。
ちゃっかり着ぐるみを着てバランスとラプターも入り込んでおり、真実を知らない観客を怯えさせない為に誘導を促した。

  • ザキーセ
Space.35、ハミィの回想シーンにて登場。
レチクル座系の惑星で、ジャークマターから故郷を脱出し様々な星を転々と渡り歩いて荒み切っていたハミィが
路上アーティスト時代のホシ★ミナトの歌に励まされた思い出の地でもある。

  • カイエン
Space.37の舞台。
シシ座系の惑星でアスラン、そしてラッキーの一族が納める平和な国だったがジャークマターの侵攻で恐怖政治が支配する国となる。
実質上、ククルーガとジューモッツが支配していたが己の運を信じるラッキーらの前にその支配は崩れ去った。

  • アチョルク
Space.38の舞台。
ケフェウス座の惑星でケフェウスキュータマの眠る地。ツルギがクエルボと共に9つの試練を乗り越え、ケフェウス座の戦士を引き入れた地でもある。
ケフェウス座系のカローはデスゴンで、九林寺九房でショウ、ツルギ、ガル、ナーガ、ハミィ、ラプターに9の倍数のつく試練を強いた。

  • ゲム
Space.39の舞台。
メカマーダッコが統治するペルセウス座の惑星で、ペルセウスキュータマが眠っている。
ラッキー、スティンガー、バランス、チャンプ、スパーダ、小太郎がキュータマの使えない空間に閉じ込められ、某予算の少ない冒険活劇のごとき戦いを強いられた。

  • SBC
Space.40の舞台。
カシオペアキュータマが眠るカシオペア座の惑星で、野球用のボール状の惑星に野球スタジアムのごときフィールドが目を引く。
ここでキュウレンジャーは、カシオペア座のカロー・グローブンからジャークマターのデスマッチ野球・デースボールの勝負を挑まれた。

  • サザンクロス
Space.41~43の舞台にして、ジャークマターの本拠地。
惑星の周囲にはバリアが張られており、突破するにはアンドロメダ/ケフェウス/ペルセウス/カシオペアの4つのキュータマを使わなければならない。
また、バリア突破後はミナミジュウジ座系のカロー・サザンキングが守備する制御室を制圧しなければ、ドン・アルマゲのいる中心部には辿り着けない。

  • ベローナ
Space.44の舞台にして、過去にツルギとクエルボが出会った思い出の地。
カラス座系の惑星で、ジャークマター監獄が存在していた。



〇主題歌☆

  • OP:LUCKYSTAR
歌:幡野智宏(Project.R)

まさかの「〇〇戦隊」も「〇〇レンジャー」も含まれていないタイトル(このパターンは後の『王様戦隊キングオージャー』の主題歌「全力キング」も同様)。
歌詞の中でもバックコーラスで「キュウレンジャー」と入るだけで、主な歌詞には一切含まれない。
さわやかかつノリのいいテンポでテンションを上げてくれる良曲。
メンバーの構成によって映像が変わり、Space.1の時点の変身シーン等はハミィ、チャンプ、スパーダの3人だけでラッキーすら不在という事もあった。
また、その回の劇中で使われる映像も少しだけ見ることが出来る。
作詞担当の藤林聖子氏は歌詞の通りの展開が作品中で再現されることから預言者と揶揄されるが、なんとこの歌では初回でラッキーが歌詞通り流星群に乗って変身したため、
一話目から予言達成という偉業を成し遂げた。

  • ED:キュータマダンシング!
歌:松原剛志(Project.R)

安定のダンスED。
しかし魚眼レンズ風の映像に「ポワッポワッポワ~~ン」という腰砕けなイントロから始まる「タマタマキューキュー」というインパクト抜群の歌詞、
そして2度のアップテンポで畳みかけてくる恐ろしいスルメ曲。
なお、作詞はまさかのショウ・ロンポーと井上望。
振り付けはラッキィ池田。ラッキーつながりということだろうか。
Space.12から一部振り付けが変更されている。腰の動きのせいだろうか。しかしその後の一回転するときの振りは変わってないので流れがやや不自然になった気も。
エンディングの映像も回によって仕様が代変わり、画面下にはその回で活躍した2名のダンス映像が表示される。
イントロコーラスで「キューキューレンジャー」と言っているが、巽一家は関係ない。



〇劇場版☆

春映画。2017年3月25日公開。
並行世界である仮面ライダーたちのいる宇宙が舞台となる*5ので、キュウレンジャーたちは別宇宙の住人という扱い(ただしキュウレンジャーたちは気付いていないっぽい)。
基本的に仮面ライダーエグゼイドがメインであるが、心を持たないナーガが重要なキャラとして着目されている。
時系列はドラゴンマスターが登場しない事から察するにコラボ回である7話+『仮面ライダーエグゼイド』24話のすぐ後。

夏映画。2017年8月5日公開。同時上映は『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』。
時系列はSpace.25と26の間に当たり、スコルピオの死後ウヤムヤにされていたチキューの真の開放について描かれている。
いわば前半の折り返し地点と言える作品。



〇Vシネマ☆

  • Episode of スティンガー
スティンガーを主人公とした前日譚。本編の半年前が舞台となっており、ギャグがほとんどないシリアスな物語。
戦隊シリーズでは初のメンバー個人を主題としたVシネマである。

本編終了後を描いた後日談。『スペーススクワッド』シリーズのスピンオフに当たる。

恒例のVSシリーズ。時系列的には『VSスクワッド』の前に当たる。



〇余談☆

爆竜戦隊アバレンジャー』以降の作品で恒例となっていたイベント「プレミア発表会」だが、キュウレンジャーでは残念ながら開催されなかった。
だが、代わりに『仮面ライダー生誕45周年×スーパー戦隊シリーズ40作品記念 感謝祭』にて初お披露目と相成った。

DXロボ玩具も例年通り放送1日前に発売。
しかしメイン5機以外の4機のボイジャーも同時発売された。全国のお父さんの財布は死んだ。
メインとなるシシボイジャーには乾電池を利用した音声、発光ギミックも仕込まれている。
両ギミックを備えているのはエンジンオー以来のこと。
また、ソフビも9人一斉に発売されたが、数の多さもあって全員揃えるとキュウレンオー単体の値段を超えるという珍現象が発生した。

今年もデータ放送は健在で、ガラポンの中から出てくるキュータマの色を当てる「ラッキーキュータマ運試し」が行われている。
昨年までは(紹介するキャラがほぼ正解だったとはいえ)ノーヒントだったのに対し、今年は色にちなんだ物をヒントとして挙げてくれる親切設計。
「ピーマン? なら赤だぜ!」といった引っ掛けも特に無い模様。


2017年7月30日の『日曜もアメトーーク!!』では映画の宣伝も兼ねて『スーパー戦隊大好き芸人』が放送され、
番組後半ではテレ朝を破壊しようとした野球仮面相手にキュウレンジャー(とカズレーザー)が立ち向かった。




追記・修正はキュータマダンシングを踊ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 12:08
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*1 ファンの間では「カジキイエローの尖ったバイザーが現地の玩具規制に引っかかるから」という噂もあるが、『ビーストモーファーズ』で尖ったパーツが無数に備わったダンガンロイドが問題なくフィギュア化されていることを考えると信憑性は怪しいところ。

*2 ウルトラシリーズで言うところのレベル2マルチバース。

*3 バン、センちゃん、ウメコ、ボス、撃が登場。バンと撃は変身・戦闘もした。

*4 もっとも前述の通り『キュウレンジャー』の世界観は過去シリーズと直接地続きでないため、恐らくは着ぐるみを流用しただけの別人と思われる。

*5 ラスボスがモライマーズを召喚しているが、これは電脳世界で作られたダミーなのでキュウレンジャーの世界から呼び出したわけではない模様。