ナマコブシ

登録日:2017/02/17 (金) 21:55:00
更新日:2023/09/05 Tue 10:34:07
所要時間:約 5 分で読めます





全身体液でヌルヌル。うっかり踏むと転んでしまうし怒って殴ってくるぞ。




出典:ポケットモンスター、76話『ゼンリョク!アローラ無人島レース!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ナマコブシとはポケットモンスターシリーズにサン・ムーンから登場したポケモン

■目次


■データ


全国図鑑No.771
アローラ図鑑No.200
アーカラ図鑑No.127
分類:なまこポケモン
英語名:Pyukumuku
高さ:0.3m
重さ:1.2kg
タマゴグループ:水中1
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず

特性:とびだすなかみ(倒れた時、最後に残っていたHP分のダメージを相手に与える)

隠れ特性:てんねん(相手の能力変化を無視する)

HP:55
攻撃:60
防御:130
特攻:30
特防:130
素早さ:5
合計:410

努力値:防御+2


■概要


第七世代から登場したみずタイプのポケモン。名前の由来は「ナマコ」+「拳」。
名前の通りナマコがモチーフとなったポケモン。おはぎのような見た目に赤い角が何本か生えている。
フワンテのような可愛い顔をしておりどことなくゆるキャラっぽさを感じさせる。
顔文字まで作られている→(・大・)ぶっし…
フワンテは(・×・)プワーン。間違えないように。

しかし実際はあまりゆるキャラとは言えないポケモンである。
公式サイトの「口から出る内臓で殴りかかる ナマコブシ」という物騒な説明にもある通り、
人に触られたり踏まれたりすると口から内臓を吐き出すというグロテスクなポケモンである。
なお内臓は白い拳のような形状でありゲームではそこまでグロくない。
お尻から少しはみ出ているのも内臓の一部である。
ナマコブシの取扱いに気を付けないともろにパンチを食らうため非常に危険。
だが手足がない彼らにとっては大事な器官であり、この内臓を使って彼らは餌の確保や戦闘をしているようだ。

ナマコブシが気に入った場所を見つけるとそこから動かなくなるという習性があり、誰かが動かしても元の場所に戻ってきてしまう。
周りの食べ物がなくなってナマコブシが飢えてしまう前に、餌のある海に投げて戻してあげるというのがアローラ地方の習慣である。
まあそれでも元の場所に戻ってきてしまうのだが。

元ネタの通りナマコブシの体は粘液でおおわれており、この粘液は1週間乾燥しない驚異の保湿効果がある。
アローラ地方の人々はスキンケアに利用しているのだとか。あの暴れナマコからどうやって粘液を採取しているのだろうか…
なお実際のナマコも化粧用品の成分として使われることはあったりする。

リフレでの喜びポイントはお口、嫌がるポイントは上の突起。内臓でピースサインをしてくれるというユニークな動きが見れる。

色違いはおはぎからずんだ餅みたいな見た目になる。竹串さしたい。


■ゲームでのナマコブシ


恐らく大半のプレイヤーは最序盤で彼らを目にするだろう。よりによってハラ宅の「トイレ」で。
しかも3匹も床に配置されており話しかけると「ナカミィ…」といった独特の鳴き声を出す。第一印象が最悪ってもんじゃない。
アレをイメージしていようがなかろうがヌメヌメしているトイレとか使いたくないです…。

出現する場所は7番道路かハノハノビーチ。ハノハノビーチでは「ナマコブシ投げ」というアルバイトもすることができる。
前述の通りナマコブシが飢えないように、また観光客が踏んだり気持ち悪がるために海に帰さなければならない。
探すこと自体は簡単であり、逃げることもない。ただ捕まえて投げる光景はものすごくシュール。更に妙な虚しさまでが襲ってくる。
バイト代はなんと20000円。しかも毎日アルバイトが可能。ここまで楽な小遣い稼ぎがあっただろうか。

ネタ感が強いポケモンではあるがちゃんとした戦闘能力はある。
防御と特防が130と非常に固い反面素早さはたったの5。ツボツボゴンベレベルである。要するに最鈍。
技もソーナンス系統の再来であり憶える攻撃技は「カウンター」と「がまん」のみで自力で攻撃する技は覚えない。わざマシンは使えるが「からげんき」「めざめるパワー」も覚えない。
「Zがまん」などで相手に攻撃できなくもないが威力はお察し。
その分変化技は豊富で有用なものが多い。
新特性の「とびだすなかみ」は「倒れた時、最後に残っていたHP分のダメージを相手に与える」というもの。
「ゆうばく」とは異なり与えるダメージが不定ではあるが、うまくいけば大ダメージを与えることも可能。
しかしやはり攻撃技を持たないせいで使いにくさは否めないため、あまりストーリー向けのポケモンとは言えないだろう。
第8世代では「がまん」を没収されたが、新たな攻撃技「ミラーコート」を習得。
トレーナに関しては一般トレーナーが使用するのみだが、うっかり一撃で倒してしまうとこちらが瀕死になる事も有り得る。


■対戦でのナマコブシ


優れた耐久能力を持つが攻撃面や素早さに関しては致命的。そのため高耐久を利用してどう行動するかが基本的な戦法となる。
一応「トリックルーム」下では最速だが利点はない。
型は「Zじょうかバトン型」が有名である。
今作からの新技である「じょうか」はシングル戦だと使いにくいが、Z技にすると「全能力1段階上昇」というおまけ効果があることが重要。
この後に「バトンタッチ」で能力を強化したまま後続を出すことが出来る。
後続のポケモンとしてよく使われるのはワルビアルゴロンダ。理由としては能力が上昇した場合「つけあがる」(物理版アシストパワー)が威力120以上の壊れ技となるため。
さらに、ワルビアルは相手を倒すと特性「じしんかじょう」で攻撃が更に上がり手が付けられなくなってしまう。
一方、ゴロンダは特性「かたやぶり」で相手のがんじょうやてんねんも意味を成さなくなる。先制技「バレットパンチ」もじょおうのいげんやビビッドボディを貫通する。
ただいかんせんワルビアルとゴロンダ自体が単体では少し使いにくいのでガルーラボーマンダガブリアスカプ・テテフゲンガー辺りの定番どころと組んでいる事も多い。
また、この手の戦法は「強制交代技」「てんねん」に弱いという欠点がある。必ずしも万能ではないという事は理解しておこう。
なおイーブイの「ナインエボルブースト」でも同じような芸当が出来るが、素早さや防御の面から安全かつ楽に後続へとつなげられるのはナマコブシの方である。

前述した専用特性「とびだすなかみ」は相手に一撃で倒してもらえれば大ダメージが期待できるため、あえて低耐久にする人もいる。
もし倒されきれなかったとしても「いたみわけ」でHPを分かち合うことで瀕死圏内に持っていくことは可能。
保険として「ゴツゴツメット」を持たせる人が多い。

高耐久を利用したい場合は隠れ特性「てんねん」がお勧めである。積みアタッカーに対する受け性能が強く、
自身の体力が減ったら「じこさいせい」で回復…と非常にいやらしい戦法が出来る。「みずびたし」→「どくどく」や「いばる」で相手の自滅を待とう。
かたやぶり」持ちには特性の効果がないので注意する事。


■アニメでのナマコブシ


SM1話で登場。サトシが海中で触ってしまい、挨拶(?)として内臓でピースサインをしてきた。思ったより友好的…なのか…?

再登場は新無印37話でこれまたアローラでの話。今度はゴウがゲットした。CV:真堂圭


ポケットモンスターSPECIALでのナマコブシ


第14章の冒頭から登場。
足を骨折していたサンがナマコブシ投げのバイトをしていたところ、誤ってムーンの顔面にぶつけてしまったことが物語の始まりとなる。
またサンは本業の運び屋のほか、ナマコブシの粘液をビン詰めにして売る副業もしているようだ。


■余談


見た目が非常に可愛くマスコット的なポケモンであり、本編のスーパー・メガやすでは「ナマコブシだきまくら」という物が売られている。
リアルでも2017年5月20日から全国のポケセンでぬいぐるみが発売され、「ナマコブシ投げ」を再現することが可能になった。



追記・修正はナマコブシ投げを終えてからお願いします。

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最終更新:2023年09月05日 10:34