ナスタシア

登録日:2017/02/17 Fri 20:20:30
更新日:2023/08/14 Mon 23:24:52
所要時間:約 6 分で読めます




「引き返す? アナタに引き返せる道などもうありませんわ」


ナスタシアとは、スーパーペーパーマリオに登場するキャラクターである。
敵組織ザ・伯爵ズの一員だが、非戦闘員。
名前の由来はロシアの女性名「アナスタシア」だろうか。英語版では「Nastasia」。


※この項目はネタバレを含みます


【概要】
勇者マリオたちの最大の敵「ザ・伯爵ズ」の女性メンバー。
ノワール伯爵の側近であり、ドドンタスマネーラディメーン、そしてミスターLを従える大幹部。
容姿はインテリ眼鏡にお団子髪というオーソドックスな秘書スタイル。前作の登場人物、キノシコワによく似ている。
一人称はワタクシで、基本的には誰に対しても敬語で話す。
大幹部とはいえ部下からは呼び捨てで呼ばれるが、マネーラからは「ナッちゃん」と某ジュースのごとく呼ばれている。
作中では美人設定らしく、度々「キレイな人」と呼ばれ、ウラハザマタウンには彼女に恋焦がれているモブ男までいる。

彼女の能力は、眼から出る催眠光線。作中では眼鏡をちょっとずらすことで発動させている。
本人も「チョーサイミンジュツ」と呼ぶほど強力なものであり、彼女が部下を従えられるのもこの能力のお陰だろう。
冒頭の結婚式シーンで嫌がるピーチに無理矢理この能力を使い、(クッパに愛を)「誓います」と言わせる。
このため、本来なら交わることのない「清らかで美しい姫」と「猛々しく恐ろしい魔王」から邪悪な力、コントンのラブパワーが生まれてしまう。
しかしこの催眠術は戦闘には向かないためか、ナスタシア自身とマリオたちが戦う場面はない。
よってザ・伯爵ズの中で唯一テーマ曲や戦闘BGMがない…。

非常に真面目かつ冷静な性格で、伯爵に対し絶対の忠誠を誓っている。命令に逆らう者や楯突く者には容赦しない。
ステージ2、3終了後には暗黒城をさまようピーチやクッパ軍団の様子が描かれるのだが、いずれも彼女に発見され、催眠光線で洗脳されてしまっている。
(ただし、ピーチだけはすんでのところをある人物によって救われている)
洗脳されたクッパ軍団は開口一番「ビバ! 伯爵!!」と叫び、彼女の命令に従うようになってしまう。
本作に登場するサングラスをかけたノコノコは全て彼女に洗脳された個体という設定。
そして、中盤から登場するザ・伯爵ズの新メンバーのミスターLも、誰かさんが洗脳された姿である。

と、このように最初は冷酷な悪の幹部として描かれていた彼女だが、中盤から次第に様子が変わり始める。
伯爵に対し考えを改めるよう進言したり、「なぜアナタがこんなことを…」と嘆く様子を見せたりと、何か事情があることを匂わせる。
ステージ7終了後の作戦会議では、ディメーンが不意に口にした伯爵の本名を聞き、ひどく動揺した様子を見せた。
他のメンバーと違い、彼女だけは伯爵の過去を知っているようだが…?


最終面、8-4「暗黒城エリア4」で、ノワール伯爵の敗北後に登場。
(実はピーチ、ルイージ、クッパと違い、マリオがナスタシアに会うのは実はこの8-4が初めてだったり)
アンナに自らの罪を語り始める伯爵に不安そうに寄り添っていたが…


ディメーン「ちっ。伯爵を庇うとは…。余計なことを…」


突如ディメーンが放った魔法攻撃から咄嗟に伯爵を庇い、命を落としてしまう。
更にディメーンは「後でゆっくり始末してやる」と伯爵をディメ~ン空間に追放し、彼女も巻き添えにした。

ディメ~ン空間の中で、コントンのラブパワーを奪われ、全てを諦めかけていた伯爵のもとにドドンタス、マネーラの二人が現れる。


伯爵「オ、オマエたち…どうしてここへ!?」

マネーラ「アタシは、伯爵さまのことならなんでもわかるんです」

ドドンタス「ウソですよ! ナスタシアが教えてくれたんです。ここに伯爵さまがいると…。いえ…そんな気がした…ということですが」


死しても尚伯爵を助けようとする彼女の強い想いと、ドドンタス・マネーラの忠誠心の強さがピュアハートに再び力を与える。
輝きを取り戻した八つのピュアハートは、ラスボス・スーパーディメーンの無敵のバリアを打ち砕き、マリオたちにも活力を与えた。


そしてエピローグ。
愛の力で世界は救われ、マリオたちとザ・伯爵ズの生き残りはハザマタウンに戻って来ていた。
ジゲンの穴は閉じ、滅びた世界は元に戻り、彼女、ナスタシアもまた息を吹き返す。
このときドドンタスは「なんたるキセキ!!! うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」と歓喜していた。
ちなみにこのシーンで彼女の眼鏡の下の目を見ることができる。意外にも可愛らしい二重瞼だった。
世界は救われ、伯爵も時を越えて約束を果たしアンナと共に旅立ったことを知り…


うわ~~~~ん!

ばぐじゃぐざば~~~! ワタクシは…残されたワタクシは…!!

これからどうすればいいんですか~!!


…と、常に冷静だった彼女のまさかの大号泣。これにはドドンタスとマネーラも驚愕。
しかしドドンタスとマネーラに慰められ、これからは伯爵が本当に望んでいた争いのない世界を創ることを決意し、僅かに笑顔を見せた。
ちなみにマネーラは「一緒にイケメンハーレムを作りましょ」と慰めている。それでいいのか
エンディング後はウラハザマタウンにいる。伯爵がいなくなった哀しみから抜け出せないものの、いつか前だけを見て進めるようになりたいと語った。
ドドンタスに惚れられているのは気が付いていない模様。

ストーリーを通して、おそらく最初と最後で印象がガラリと変わるであろうキャラクター。
身を挺して伯爵を庇ったことや、エンディングでの号泣で好きになった人もいるとかいないとか。
また、ただシリアスなキャラという訳ではなく、部下にたびたび「ビバ!伯爵!」と言わせたり、ドドンタスに自作の妙な応援歌を1000回歌わせたりとネタ要素も少なからず持ち合わせている。


【考察】
ウラハザマタウンのドリンクバーではマスターから様々な興味深い話を聞くことができるのだが、
その中のひとつに「オトコとコウモリ」という物語がある。
内容は「恋人を探し旅をしていたある男が、罠にかかっていたコウモリを助けた。コウモリは男に恋をし、人の姿になって彼の部下となった」というもの。
本編と照らし合わせて考えると、「恋人を探し旅をしていた男」というのがノワール伯爵で、この「コウモリ」がナスタシアで間違いないだろう。
現に彼女もステージ3終了後の作戦会議のシーンで「アナタに命を救われた」と語っている。

彼女の伯爵に対する恋心は強く、一度彼に(遠回しに)告白したこともあるが、あっさりと断られてしまった。
最終的に生存していることも含め、愛する人と結ばれ姿を消したアンナとは真逆のキャラクターとして描かれている。
本人も叶わぬ恋であることは認めているというような描写がある。


【漫画版】
スーパーマリオくんでも伯爵の側近として登場。やはりマリオと戦う場面はない。
なぜかボケキャラになっており、しきりに伯爵に「詳しくは漫画を読め」と宣伝したため伯爵からは「編集部の回し者か」と突っ込まれた。
更に伯爵の過去を聞いたときには「たかが失恋ごときで世界を滅ぼすなんて身勝手な」と文句を言うなどキャラ崩壊気味。
しかし、ラストでアンナと共に旅立った伯爵に対し泣いているシーンがあるので、片思い設定は一応存在しているのだろうか。



そ、そうですわね……。
いつまでもメソメソしていたら冥殿さまにしかられてしまいます。
ワタクシたちは冥殿さまの本当の心がもとめていた理想のWiki…
だれもが同じように追記・修正ができる、自由で争いのないWikiをつくっていかなければなりません。

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最終更新:2023年08月14日 23:24