SCP-1153-JP

登録日:2017/02/17 Fri 19:11:35
更新日:2024/03/20 Wed 00:32:36
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ゴミを一つの部屋に貯めておくのは、果たして本当にいいアイデアだろうか。


SCP-1153-JPとは、シェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト(SCiP)。
項目名は「一人去るとき」。
オブジェクトクラスはEuclid。
JPのコードが示す通り、日本支部で生まれたSCPである。



概要

まず前提として頭に置いてもらいたいのは、このオブジェクトは日本支部にある、ということである。
正確には日本支部が収容しているオブジェクト、ということだ。

肝心のコイツが何かというと、三組の数字で表される(例えば10・05・12)座標の、海溝に存在する用途不明の機械装置である。
どうもコイツ、相当にデカくて相応に重いらしく、引き上げは難しいとの見通しが立てられている。

というわけで、現在では専任の管理チームによる調査と管理が実行されている。

さて、次は異常特性である。
SCP-1153-JPは、およそ162時間から432時間毎に、比較対称量子化に類する性質を持つ、未知である低温の粒子放射線を放出する。
この粒子放射線は空間を構成する重力比率を変成することで、リーマン幾何学的な空間の曲率変動を局地的に誘発し、接触しうるあらゆるエネルギーもしくは空間・非空間中に於ける量子化的現象のベクトルを湾曲してしまうのだ。
これらは未知の原因により、非量子力学的な心理影響特性に対しても作用し、現実性への介入という形で発露される空間への改変についても有意な結果をもたらしている。

何を言っているのかわからないのであれば、「この装置は未知の放射線を発しており、それによってあらゆる事象の発生を捻じ曲げる」と理解してもらえればいい。乱暴な例えだがそう間違ってはいない、はず。
まあ要するに、広域に現実改変を起こすマシーンなのである。

とはいえこの特性上、外的要因による遮断もしくは減衰は難しい。加えて予定外の接触が致命的な結果を及ぼしかねない、という嬉しくない余禄がある。
よって、コイツが発する粒子放射線の放出角度と強度の実数値を参考に、進入禁止エリアが各海中ポイントに設定されている。

一覧はこんな感じ。

01・04・12
01・04・36
01・04・60
01・04・86
01・27・35
01・27・59
01・27・85
01・56・48
02・07・49
02・07・74
02・07・99
02・33・21
02・33・45
02・33・70
02・33・95
02・51・58
02・51・83
02・79・16
02・79・44
02・79・69
02・80・02
02・80・27
02・80・51
02・80・75
03・19・31
03・19・57
03・19・81
04・01・41
04・01・65
04・01・90
04・44・44
04・44・69
04・89・35
04・89・60
04・89・85
04・90・01
05・09・20
05・09・44
05・09・69
05・09・94
05・22・37
05・22・62
05・22・87
05・23・12
05・64・72
05・64・97
05・80・10
05・80・35
05・80・61
05・80・85
05・81・01
05・97・26
05・97・51
05・97・75
05・98・01
06・04・53
06・04・78
06・05・04
06・28・51
06・28・76
06・29・02
06・47・19
06・47・43
06・47・68
06・47・94
06・61・43
06・61・67
06・61・92
06・83・23
06・83・49
06・83・74
06・83・99
07・56・22
07・56・46
07・56・71
07・56・95
07・72・18
07・72・45
07・72・70
07・72・95
08・18・18
08・18・44
08・18・70


多すぎねえ?
ともかく、これらポイントに接近した場合、簡単に言うと警告され、バリアに阻まれ、捕まって記憶処理される、ということになる。

ちなみにこのオブジェクト、発する放射線の強度や方向に一貫性がないため、壊れていると考えられている。
そのため現在は専門チームによる修復作業が進められており、これが終われば無力化出来るだろうとされている。



で、オブジェクトである以上特別収容プロトコルは当然存在する。
ところがコイツの場合、何とプロトコルの部分にセキュリティクリアランス4が要求されるロックがかけられている。
概要ならまだしも収容手順をロックするという異常事態である。
正確には、クリアランス4を要求する情報開示プログラムの方にプロトコルが記録されているのだが、普通にアクセスすると、Qクラス記憶処理を食らうプロテクトがかけられている。

財団世界においてはカノンや細かい設定は筆者に任されるが、大まかな傾向として、記憶処理はAが一番下で、B、C、Dと進むほどに強く、長い期間の処理になるとされる。
それに従えば、Qクラス記憶処理が如何に厳しいかはご理解いただけることと思う。

しかし、何だってプロトコルをそこまで秘匿するのだろうか。
そもそもオブジェクトの存在については報告書が読める時点でわかっているのだから、収容手順を秘匿する意味はないはずだが。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-1153-JP - 一人去る時
by locker
http://ja.scp-wiki.net/scp-1153-jp

この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。



















ある本部職員は言った。

日本にはSCPを生み出すSCPがいる」と。

それほどに、日本ではオブジェクトが急速に増え続けている。
まさに異常事態……異常な現象。







ならば、それこそがSCPオブジェクトと言えるのではあるまいか?







































See You









Meet 00……









※クラスQ記憶処理プログラムへの異常が検知されました※

不正なアクセスを検知しました
セキュリティRの起動を確認………
セーフティの発動を確認……

警告:エラー®çš†æセッ¡動作に失敗しました

クラスQ記憶処理プログラム画像データが破損された可能性があります
セキュリティRの起動を確認中……………………..
セキュリティRの正常な襍キ蜍輔r遒コ隱阪@縺セ縺励◆
繧ッ繝ゥ繧ケQ險俶�蜃ヲ逅�r蜀榊ョ溯。後@縺セ縺�………………………
繝励Ο繧ー繝ゥ繝�縺ォ髫懷ョウ縺檎匱逕溘@縺ヲ縺�∪縺�
不正 クセス







…………………………………….


RELOADED……




不明なデータベースがインポートされました







これを読むんだ。















このオブジェクトのプロトコルにロックがかけられているのは、もちろん相応の理由がある。
それは、このオブジェクトは、財団が―――より正確には、財団本部が作り上げたオブジェクトだからである。


そしてそのプロトコルをまとめると、

  • 日本支部のデータベースに一応記録してあるけど、レベル6の機密にしてるよ
  • 日本支部の職員がアクセスして来たら、画像によるQクラス記憶処理するよ
  • 他のオブジェクトの脅威が取り除かれるまで、このオブジェクトは日本支部がSCP認定してないとダメだよ
  • 日本支部のデータベースの保護と進入禁止エリアの保全は、本部の専門チームがやるよ
  • このチームはO5-2とO5-5が歴任するから、連絡するときはこの二人経由ね
  • オブジェクトそのものは整備も修理もいらないよ
  • プロトコルD・I・Gの実施に必要な機器と設備は3週間ごとに点検がいるよ
  • このプロトコルの人事権はO5-10が持ってるよ
  • 関連職員の情報はセキュリティクリアランス5以上の機密になってるよ
  • 進入禁止エリアの監督は別のチームがやるよ
  • このチームはプロトコルD・I・Gの職員だから、記憶処理はしないよ
  • このプロトコルに基づいてオブジェクトを起動するときは、その時生きてるO5の9割の承認がいるよ
  • オブジェクトが起動した後で摩耗したり、中から壊されたら困るから、日本支部には攪乱用の有機ドローンを置くよ

と、こんな感じ。
つまり、本部が作り上げたこのオブジェクトは、日本支部に対して徹底的に存在が秘匿されている、日本に対して何かをするためのマシーンなのである。
他にもある「財団製SCP」の例に漏れず、真のオブジェクトクラスは「Thaumiel」である。
では、財団は何のためにこんなもんを作ったのか?

それは、1945年に新たなる元素、「クラウチテニウム」が発見されたことがきっかけであった。
まずこのオブジェクト、SCP-1153-JPは、特定の放射線を発するマシーンである。
この装置はクラウチテニウムの発見と、その性質の解明により、当時の財団が立ち上げていた大規模収容計画「D・I・Gプロジェクト」のために製造されたものなのだ。

クラウチテニウムの詳細な特性と原理と作用については、専門用語の羅列になってしまうため詳説は避ける。
簡単に結果だけ言うと、この元素は間接電離放射線に曝露することで、「クインツ粒子」という荷電粒子を出すのだ。
このクインツ粒子は、重イオンビームによる誘導と、特定の空間領域へ固着させることが出来た。そして固着したクインツ粒子は、ある種の層を形成する。

重要なのはこの層で、これがあると現実性に介入する、つまり現実改変を起こしやすくなるのだ。
このことに目を付けた財団は、クインツ粒子を用いたSCPオブジェクト収容計画を早期から立案していた。

SCP-1153-JPはその最終形であり、太平洋戦争の後、日本の無条件降伏によって、計画実行に最適な立地と十分な面積を持った土地が手に入ったことで運用されることになった。
ただし、日本にも財団の支部を置くことが同時に決定された。そこで、彼らに対してこれを秘匿するべく、別のオブジェクトとしてのデータを記録。最終的なフェイルセーフとしての権限は本部のO5に委任されている。

ちなみに、現在ではクラウチテニウムの絶対量の不足により、これ以上SCP-1153-JPを作るのは無理だとされている。




さて、ここまで聞いただけだと「ん?」と思うかもしれない。
財団の最終兵器、K-クラスシナリオヘの対抗策であるならば、何で当事者であるはずの日本支部がハブられているのか?
そもそも日本に支部が置かれたのはこの後の話である。


そのことについての説明に移る前に、O5-1からのお言葉がある。


兼ねてより懸念されていた、SCPオブジェクトの収容限界に由来する大規模な収容違反によってもたらされうるK-クラスシナリオの予防策として検討されていた「石棺計画」について、改めて正式に承認する。この度、承認に至った要因を以下に列挙す。計画の実行にあたっての要点として留意すべし。

  • 実施最適地の速やかかつ、最低限の地形への被害に留めた上での確保
  • 実施最適地に於ける主要権力組織の効率的な解体・掌握・吸収の完了
  • 実施最適地に於ける財団組織の編成と情報網の構築、機密情報の移動と工作員の潜入について最上の防諜成果を得つつの達成
  • 地形的制約、ないし周辺国家勢力の調整の成功
  • インターヒューム・システム「Balance」構築完了の見通し
  • 規定量のクラウチテニウム確保の見通し
  • クインツ照射器の設計上の不備に於ける改善の確認
  • クインツ照射器の半永久的な維持機構の実現

時、満ちぬを祈る
O5-1





肝心の日本支部がハブられているのは、ちゃんとした理由がある。
それは、D・I・Gプロジェクトの概要が物語っている。



どんな計画なのか?






簡潔に言おう。











日本列島自体を大規模な収容室として扱い、万が一の時には隔離する計画である。







財団の規模はでかいが、限りがある。
収容すべきSCPオブジェクトは、この先いくら出て来るかわかったものではない。
いずれ、収容の物理的限界に行き当たる。その先に待っているのは、大規模収容違反によるK-クラスシナリオである。

D・I・Gプロジェクトは、その「大規模収容違反によるK-クラスシナリオ」のリスクを日本という小規模にとどめ、万が一の時には丸ごと封じ込めてしまおうというとんでもない試みである。

では、何で本部は日本に目を付けたのか?
実は、このプロジェクトの候補地にはもう一つ、イタリアがあった。それでも日本が選ばれた理由を説明するが、ただ内容を羅列するだけでは味気ないので、実際に語っていただこう。

簡潔に言うと、日本はまず政治的に介入がしやすい。プロジェクトの前身である「石棺計画」においても、日本の無条件降伏は必須事項だったからな。機密を維持したまま計画を進めるには、政治的影響力の強固な基盤がいる。そういう意味では日本でもイタリアでもよかったんだ。
最終的に日本が選ばれたのは、島国だからだ。イタリアは大陸と地続きになっているから、交通網などを考慮しても万一の封じこめは難しい。しかし、日本はどっちを向いても海だ。「離脱」した時の流通や情報網の調整も、イタリアより楽だからな。
三つ目の理由は、一定の収容技術が見込めたからだ。D・I・Gプロジェクトはその性質上、最適地に求める条件としては、その地における収容技術の確立がある。無条件降伏の時点では、日本の技術力・工業力は実に粗末だった。だが、財団日本支部の形成過程に於ける技術の吸収能力や、一般社会での工業技術水準の向上の傾向、これらが認められたのだ。
最後に、日本は官民ともに防諜意識があまりにも低い。いうなれば平和ボケしている。これを日本支部設立時に受け継がせれば、計画に伴う情報操作は容易になる。理由としてはこんなところだ。

このような理由から、D・I・Gプロジェクトは日本で行われることになったのだ。
しかし、日本に支部を置く以上、彼らもまた財団として活動する。その場合、SCP-1153-JP……否、クインツ照射機が発見されてしまう可能性が高い。
だからといって、管轄外の施設を作る、収容能力を削ると言った措置は本末転倒もいい所。
そこで財団は、クインツ照射機をあえて日本支部のデータベースに登録。「SCP-1153-JP」のナンバーを割り振り、クインツ照射機の敷設地点を進入禁止エリアと策定した。

財団には「そこにあるものが不明であるならば、財団の理念に基づく調査が独自に実施されなければならないが、そこにあるものが判明しているのならば、収容プロトコルを優先する」という規定があり、これを逆用した形である。
ちなみに上で述べたプロトコルD・I・Gだが、手順はこんな感じ。

  1. 日本支部で大規模な収容違反が起き、最高機密のコードUU-726が発令されたら、生存しているO5の9割以上の賛同を得て、プロトコル実行が承認される。この動議は発令から1分以内に完了される。
  2. 敷設したクインツ照射機をフル稼働。クインツ粒子を球状に散布・固着し現実改変領域を設定する。
  3. 日本以外の全ての国に、化合物ENUI-5を散布。それにより日本国家の全領域に関する記憶と認識を変える。
  4. 通常の情報操作手順に従う、日本周辺領域の浄化と封鎖、社会構造への介入による物流ルートの改変。
  5. 以上の手順が完了したら、以後は粒子障壁の外側から専門チームが監視する。
  6. 機密違反が起きた場合、人員の記憶を含む全データを機動部隊アルファ-1が破壊する。

そして、ここでO5-1のお言葉がもう一つ。



今日、全ての準備がようやく完了した。
我々は日本という優良地を手にし、日本支部という収容能力を与え、「Balance」によって多数のオブジェクトが日本支部管轄区で発生するようにした。
数多くの危険極まりない異常存在が日本国内に収容され、彼らの努力の限りそれらは恐ろしいまでのスピードで蓄積されていくだろう。
しかし、そこにもはや恐怖はない。
「どうして」という問いに「さらば」とのみ応える日が、いずれ来るだろう。
重要なのは、その時に我々が何者であろうとも、必ず「さらば」と応えなければならないということだ。
確保、収容、保護。
多くの者よ、軽々に唱えるなかれ。
O5-1



要するに、このプロジェクトの全貌は、「日本列島にSCPオブジェクトが集中するような現実改変システムを配置し、万一の場合はそれらのオブジェクトごと日本を隔離してしまおう」というものである。
財団本部で管理できるオブジェクトの数には限りがある。ならば、日本支部ではなく、日本そのものを本部管轄の収容室にしてしまえばいい、という発想から成り立つものだ。

日本にとってはたまったものではないが、世界の、ひいては宇宙のためならば、日本人ごときは何万人死のうがどうでもいい。収容違反によるK-クラスシナリオで死ぬか、K-クラスシナリオに繋がらないために隔離された収容室で死ぬか、その違いだけだ。

少なくとも、本部はそう思っているのだろう。
忘れるなかれ、財団は残酷ではなくとも、冷酷ではあるということを。










が、肝心のインターヒュームシステム「Balance」についてはこんな意見がある。



このシステムが、宇宙の保護に寄与するとは思えないのです。



この人物の意見をまとめると、

  • 現実改変が起きる時には現実性の歪曲が起きる。
  • それが一定の、収束しようとする、集まろうとする法則があるのもわかっている。
  • だけど、それが向かう先の特異点を誘因する要素はわからなかった。
  • 仮説では、量子力学的なアプローチから、時空が歪み、現実を構成する因子がひずみ、その溝にそって物質が不規則に運動する、となっていた。
  • だが、問題は非量子的な確率論だった。「要因はない」、それが答えだった。
  • 物理法則に一切作用されない確率というのは確認不能だが、自然に発生する特異点はまさにこれだった。
  • Balanceはこの特異点に溝を掘るシステムだ。これによって、異常現象の発生する地点を偏らせることが出来る。
  • だが、これでは異常現象の発生総数は変わらない。どこか一か所に集約して他を楽にしても、総合的な重さは同じままだ。

D・I・Gプロジェクトの根本的な欠点。
それは、「発生・発見されるSCPオブジェクトの総数は変わらない」という点である。
そもそもが、本部ではいずれ収容限界が訪れることが目に見えているのだから、これから発生するオブジェクトを日本に集約させ、いざとなったらまとめて隔離してしまおうというのがこの計画である。

だが、財団の理念は確保、収容、保護。
オブジェクトがどれほどあろうと、それは揺らがない。だから、発生する場所をコントロールするだけのこのシステムは意味がない。要するに、日本をオブジェクトの掃き溜めにしているようなものである。


「Balance」をプレゼンした研究者は、このシステムは財団の理念にそぐわないと懸念を表明しているのだが、日本そのものを使い捨ての超大規模収容施設として使える目途が立ったことにより、プロジェクトは実行に踏み切られたわけである。
どこか一か所に集約してもそれを収容できなければ無意味だが、まとめて隔離できる方法があるのだから万が一の時はそうするべきである、という話だ。




しかし、忘れてはならないのは、その時隔離される日本に残されるのはSCPオブジェクト、常識の通用しない異常の塊である。しかもとんでもなく大量の。
財団がどんなに手段を講じても、止めきれないものは多々ある。本部には既にしてApollyonクラスがSCP-2317、SCP-3999の二つもある。
日本支部にも同様のオブジェクトは色々とあるし、万が一緋色の鳥でも解放された日には全ての封じ込めが無意味化する。

オブジェクト同士のクロステストは厳重に管理されているが、もし「その時」が来れば、日本支部は全力を以て抵抗するだろう。本部はそれをさせないための攪乱用有機ドローンを配置しているのだが、SCPオブジェクトが大量にあふれ返った場所に対してそれがどれほど意味を成すのか?

さらに、機動部隊アルファ-1は日本の存在を消すため、また日本支部の職員から機密が漏れることを防ぐため、データや記憶の破壊を担当することになっている。
それはつまり、大規模収容違反が起きたその時、日本で暴れているSCPオブジェクトを制御するものが存在しない、ということになる。

クインツ粒子障壁で阻めればそれでいい。しかし忘れるなかれ、それは現実改変によるものである。
日本にだって現実改変オブジェクトはあるし、「Balance」によってオブジェクトの発生自体が日本に集約されるのだから、粒子障壁を凌駕する現実改変能力が出てきたって不思議ではない。

それに、宇宙から迫ってくる日本に対してはこれは全く意味をなさない。落着した時点ですべて終わりである。




ある部屋に危険なゴミを詰め込み続け、入りきらなくなって溢れたら部屋を中の管理人ごと封鎖する。
そして、責任を逃れるため管理人の記憶を消します。







SCP-1153-JP

When you leave(一人去る時)




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最終更新:2024年03月20日 00:32