ケツァル・コアトル(Fate)

登録日:2017/02/12 Sun 02:05:53
更新日:2024/04/20 Sat 20:29:19NEW!
所要時間:約 19 分で読めます




ハーイ!!女神ケツァル・コアトル、出番と聞いて駆け付けたわ!

…あら?裸の神官かと思えば、随分可愛らしい召喚者なのね。

フフッ、背の高いお姉さんは嫌いかしら?



ケツァル・コアトルは、Fate/Grand Orderに登場するサーヴァント
クラスはライダー。レアリティは☆5(SSR)。


イラスト:広江礼威
CV:遠藤綾


身長:181cm
体重:64kg
出典:アステカ神話
地域:中南米
属性:秩序・善
性別:女性
分霊のひとつにサーヴァントとしての形を与えて現界している。


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B B B+ EX A+ EX


【スキル】
○クラス別スキル
  • 対魔力:A
魔術に対する抵抗力。AランクではAランク以下の魔術を完全に無効化する。
事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。

  • 騎乗:EX
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
竜の神である彼女は、騎乗スキルの範疇外である竜種さえも乗りこなす。


○保有スキル
  • カリスマ:A+
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。
時に文明を見守る神として、時に国を治める王として在ったケツァル・コアトルのカリスマはほぼ最高ランクのものと言える。
A+ともなれば最早呪いの類である。ゲーム中では味方全体の攻撃力をアップさせる(3ターン)。

  • 善神の知慧:A
人々に数多を教えた叡智を示すスキル。
肉体面での負荷や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、Aランクの習熟度で発揮可能。
他サーヴァントへ賦与する事も可能。十分な魔力を所有してれば、サーヴァントではない存在にも賦与できる。
本来は権能の一種だが、分霊として現界しているためスキルへと劣化している。
ゲーム中では味方一人にBuster効果アップ(3ターン)&ガッツを付与(継続3ターンで1回。回復量は1000固定)する。

  • 自由なる闘争:EX
ルチャ最高デース!
ゲーム中では自身にスター集中状態&クリティカル威力アップを付与(いずれも1ターン)しつつ、NPを増加する(初期で20、レベルMAXで30増加)。

  • 女神の神核:EX
生まれながらに完成した女神であることを表す固有スキル。神性スキルを含む複合スキル。
精神と肉体の絶対性を維持する。精神系の干渉を弾き、肉体は成長・変化しない。
ちなみに本来は男性神。


宝具
炎、神をも灼き尽くせ(シウ・コアトル)
ランク:A 種別:対人・対城宝具


熱い展開デース! もう止まりまセーン!

あなたには高さが足りまセーン!!私は蛇!私は炎!

ミツェトランに招待するわ。輝ける金星、燃え盛る太陽! 陽は沈めども、命は消えず!

炎、神をも灼き尽くせ(シウ・コアトル・ツァレアーダ)』!!

ん~、adios rudo!


シウ・コアトル(・ドライバー)。
かつてケツァル・コアトルがアステカを去った折、数々の財宝が悪神テスカトリポカに渡らぬように自らの宮殿を灼き尽くしたという炎の再臨。
周囲を炎が包み、敵対者の宝具の真名解放を一時的に阻む―――

のだが、本人がルチャにハマってしまったので極めておかしな宝具になってしまった。
基本的には相手を空中に舞上げてからの脳天落としだが、状況によっては高度1000メートルから相手にめがけてキックをかます、という流星の如き打撃技にもするとか。
本人はウルティモ・トペ・パターダと名付けている。

ゲーム中ではBuster属性の単体攻撃宝具。加えて敵に1ターンの宝具封印状態と5ターンのやけど状態を付与する。

アニメ絶対魔獣戦線バビロニアで披露された際は、キック形態であったが、その口上では、「われら南米のシバルバー(恐怖の場所)、多くの生命を絶滅させた大衝突の力を見せてくれる。我が身を燃える岩と成し彗星となって大地を殺す。」とあり、白亜紀大絶滅を引き起こし、南米の神々(の元)が乗ってきたとされるチクシュルーブ小惑星激突を模しており、もはや別の宝具なのかもしれない。であれば始原の竜であるティアマトには特効が予想されるのだが、ティアマトの結界を全て打ち破るも本体にはほとんどダメージを与えられなかった。


翼ある蛇(ケツァル・コアトル)
ランク:A 種別:対人・対軍宝具 レンジ:2~80 最大補足:1~200

ケツァル・コアトル。
ライダーのクラスを有する理由となる宝具。
自らに由来する名を与えられた白亜紀の翼竜、ケツアルコアトルスを召喚、騎乗する。
実際に白亜紀に棲息したケツアルコアトルスよりも遥かに強化された、幻獣~神獣クラスの幻想種である。
ケツアルコアトルスは、史上最大の飛翔動物として知られている。
真名解放時には、これに騎乗したケツァル・コアトルが風雨と雷の大規模操作を行うが、……この効果は本作に於いて基本的に使用されない。

ストーリー中での対決時にはこれと同名のスキルにより、「善属性の攻撃を無効にする&中庸・悪属性の攻撃を半減する」という非常に強力な特性を発揮している。
クラス相性が有利な中庸・悪属性のアサシンであれば等倍のダメージを与えることは可能。
ちなみに狂属性のバーサーカーか、花嫁とか夏属性のサーヴァントに対しては効果が発揮されない。


太陽歴石(ピエドラ・デル・ソル)
ランク:EX 種別:対軍・対城宝具 レンジ:0~99 最大補足:900

過去は此処に───!
現在もまた等しく。未来もまた此処にあり。風よ来たれ、雷よ来たれ!
明けの明星輝く時も! 太陽もまた、彼方にて輝くと知るがいい!

───『太陽歴石(ピエドラ・デル・ソル)』───!

ピエドラ・デル・ソル。
ケツァル・コアトルの奥の手。古代アステカの巨石。
世界の過去と未来を示すというアスティックカレンダー。
直径3.75メートルのこの巨石が頭上に出現し、これを「門」とし、神霊そのものとしての大本であるケツァル・コアトルによる権能の一部を引きずり出す。
広範囲にわたって荒れ狂う強烈な太陽風はまさに神威そのものとして映るだろう。



彼女は第七章においてウルクに召喚された際、この宝具を神殿のシンボルとして祭壇に設置することで、
本来縁のない土地であっても高い神性を保持し、神としての権能を振るうことが出来た。
真名解放することで文字通り小型の太陽となり、強力な太陽風を放出する。
その威力はイシュタルをして、「あんなものをウルクに落とされていたら一発で都市が壊滅していた」とまで評されるほどのもの。
その分負担が大きいようで、莫大な魔力消費に加え、発動中は身動きが取れない状態となっていた。


概要

ケツァル・コアトルは今の中南米における神話、アステカ神話で最高存在の一柱として伝えられる神である。
その名は古代ナワトル語において「羽毛ある蛇」「翼ある蛇」という意味を持つ。因みに男神。

今のメキシコ辺りに住むトルテカ族から特に厚い信仰を得ていたようで、
王族や神官が時にケツァル・コアトルの名を名乗ることがあったようである。

神話においては風の神であり、文化神であり農耕神でもあり、
太陽神でもあり金星の神でもある平和の神といった具合に時代によって様々な属性が追加されてきた神様。
他の神々と同一視されることもあり、金星の神であるトラウィスカルパンテクートリやマヤ神話の創造神ククルカン、
風の神エヘカトルなどと同一存在として見られることもあった。

人身供犠を嫌い、人々に生贄の儀式をやめさせた善神。対となる悪神テスカトリポカとは幾度となく対立し、
殺し合う宿命のライバルのような関係。ただ協力しあって世界を創造したという神話もある。

生贄をやめさせて平和な時代を築いたケツァル・コアトルの治世を快く思わなかったテスカトリポカは、
姿を蜘蛛(または老人)に化けて呪いがかかったプルケという酒をケツァル・コアトルに飲ませる。
すると彼は正気を失い、妹であるケツァル・ペトラトルと肉体関係を結ぶなど醜態を晒すことになり、人々からの信頼を失うことになる。
その後は自身の宝を隠し、宮殿を焼き払い、「一の葦の年に帰ってくる」と予言してその地を去ったとも、
「一の葦の年に復活する」と自身を生贄として火葬されたとも伝えられる。

……そして時は流れて16世紀の初頭。奇しくも予言にあった「一の葦の年」と重なったその年に海の彼方からやって来たある一団を見て、
アステカの人々はケツァル・コアトルの再来だと信じ、歓喜した。
しかしそれは彼らが信仰する平和の神とは程遠いスペインからの侵略者であり、対応が遅れたアステカの人々は滅ぼされることになったのである。



人物

「~デース!」「~マース!」という片言の日本語とスペイン語が入り混じった口調で話す、陽気で長身なお姉さんタイプのサーヴァント。
その性格と口調から一部ファンからはメキシコからやってきた金剛型1番艦と呼ばれているとか。中の人はビスマルクだけどな
本人にも片言口調になる理由が分からず、何でも楽しいスイッチが入ったらこうなってしまうらしい。
とは言え普通の口調が出来ないわけでなく、シリアスな場面だと真剣な口調で話をする。

身長は181cmと、バーゲストが登場するまでの当時の女性サーヴァントの中ではトップクラスの高身長。ただ高すぎる身長を気にしているようで、見上げられると悲しくなるらしい。
少しでも低く見せるため、頭の髪飾りを取ることを検討している。

上記の通り様々な側面を持つ神であるが、今作では現代メキシコで隆盛を誇る自由なる闘争、
ルチャ・リブレ(プロレス)を愛する神という新しい側面を持って現界している。
勿論ケツァル・コアトルがルチャの神様として祀られている、というわけではない。

その経緯は単純。何処かの時代に召喚された際に偶々ルチャ・リブレを目にしてしまったようで、
その衝撃が座にいる本体にまで焼き付いてしまったかららしい。
何でも風の神、そして金星の神として、翼持たぬまま自由の飛翔するルチャドール(女性はルチャドーラ)を見て、
感動と感涙、そして未来を感じたとか。ルチャすげぇ。

本人曰く「そう、肉体!殺し合いの時に武器を使うとか、極力避けるべきだったのデスネ!話し合いの時もルチャるのが最適デース!」とのこと。
そこから持ち前の克己心と勉強好きが幸いして、ルチャマスターになったらしい。
大好きなルチャドールはラ・ミスティコ。恐らく実在するメキシコの国民的英雄であった初代ミスティコの事だと思われる。

因みに神話だと男神として伝えられるが、ここでは女神。身も蓋もない言い方をすればFate恒例の女体化なのだが、理由はちゃんと存在している。
1つは彼女が金星の神と同一視されていることから、金星といえばヴィーナスということでそっちのイメージに引っ張られたのでは?という理由。

そしてもう1つが、型月世界における南米の神話体系によるもの。
型月世界における南米の神々は、元々は白亜紀に隕石とともにやって来た地球外の存在であるらしい。
隕石が衝突した際についていた微生物が植物に寄生することで生き延び、アステカの文明が生まれたらしい。
ケツァル・コアトルも人間を媒体とした伝承保菌によって存在していたらしく、
サーヴァントとしての姿も保菌者の一人である女性の姿を借りているようである。

一癖も二癖ももある神々の一柱であるが、彼女は基本的に人間大好き。
人間は自身の生き甲斐だと言い、人間の繁栄と存続を何よりも願う善神の名に相応しい存在である。
しかし一方で神様らしい獰猛で残忍な一面も持っている。人間という種を存続させるために「一部を伸ばし、一部を削り、環境に適応させる」
という神様視点の考えも併せ持っており、時に試練として立ち塞がることもある。
なので彼女を言葉で説得させることはかなり厳しいがやはり人間は大好きなので、
例え力が弱くても自らに全力で挑む人間には惜しみない賞賛を送り、分かりやすく惚れちゃったりもする。



作中での活躍

初登場は第七章「絶対魔獣戦線 バビロニア」にて。人間を滅ぼさんと結託した「三女神同盟」の一柱として、主人公達の前に立ち塞がる。
最高存在の一柱だけあってその実力は凄まじく、本気を出せばティアマト神の力が宿り力を増しているゴルゴーンすら上回るらしい。

ウルク市から南部にある密林、その奥地にあるエリドゥの神殿を拠点としており、
人間を一人一人、一日100人ぶち殺して、自分の本拠地に持ち帰るという行為を繰り返していた。
もっとも実際には彼女には人間を滅ぼそうという気などサラサラなく、即死級の一撃を加えた後に、即死級の蘇生をかけていたのであり、
彼女による死傷者数は実は0だったりするのだ。

エリドゥにて一戦交えた際に主人公は、設置されている「太陽の石」を砕いて力を削ぐ事ではなく、
人間としての決意を示すことが彼女を打倒する唯一の方法だと気づく。
そして主人公の決意の証である高度200mからのプランチャ(ボディアタック)を見事に避けず受けきり、
「受け止めてくれると信じてました」or「だって人間大好きなんでしょ?」と言われたことで完全にノックダウン。
主人公にべた惚れし、仲間となる。

ゴルゴーンとの決戦の際は北壁でキングゥと交戦。
そしてマーリンの合図と共にエリドゥと同等の重量を誇るマルドゥークの斧を鮮血神殿の方角にぶん投げ、その後は神殿近くで待機するマーリンがどうにかするという作戦だったはずが、マーリンがビーコン代わりの杖を神殿に向かって投げたせいで斧はそのまま神殿に直撃。
「互いに危害を加えない」という女神の誓いを破ったとして彼女の神性が半分以下までに落ちることになる。

ビーストⅡティアマトが目覚めた後は召喚したケツアルコアトルスに主人公達を乗せ、戦場を縦横無尽に飛び回る。
そしてティアマトがケイオスタイドの上でしか移動できないことが判明した後は、時間稼ぎのため太陽の石(ピエドラ・デル・ソル)の真名を解放。
ラフム達からの攻撃に耐えながらも、一時は強力な太陽風でケイオスタイドを蒸発させることに成功するが、
すぐにティアマトの足元から新しいケイオスタイドが湧き出してくる。
ラフムの執拗な攻撃に倒れかけるも、最愛のマスターの顔を思い浮かべて奮起。
再度宝具を発動し、何とか冥界の穴を移動させる時間を稼ごうとするが、ここでティアマトが空を飛ぼうとしている事に気づき、この作戦では意味を成さないことを悟る。

地上に一度戻った彼女は主人公に口づけし、元気をもらった後に再び飛翔。
自身の全てを掛けた渾身の『炎、神をも灼き尽くせ(シウ・コアトル)』、ウルティモ・トペ・パターダを発動し、完全に燃え尽きた状態で黒い海へと落ちていった。

結局彼女の全力の一撃でもティアマトは無傷、僅かに後退させたに留まったが、
その後援軍に来たゴルゴーンの、こちらも命を賭けた一撃により角を折ることに成功。
ティアマトが空を飛ぶという最悪の事態は避けることができ、神嫌いのギルガメッシュも褒め称えたのであった…。

このまま退場…かと思われたが、実は燃え尽きていたところをジャガーマンが海に落ちる前に回収しており、密林に戻って土壌に埋めた結果何とか復活。
最終決戦後に(仕方なかったとは言え)自分を嵌めてくれたマーリンにお返しとしてコブラツイストを決めた。いいぞ、もっとやれ!

そして最後はこれから魔術王との決戦に向かう主人公達を激励し、ジャガーマンとともに退去した。



ゲームでの性能

最高レアリティの☆5ライダー。7章クリア後にガチャに追加される。
カード構成はQuick:1、Arts:2、Buster:2という平均的なもの。
ATKが現状ライダークラスでトップの火力型ライダー。スキル構成も火力を上げる攻撃的なものが揃っており、いずれも優秀なスキルである。
単体攻撃宝具持ちの☆5ライダーはメイヴオジマンディアスに続き3体目。
同じく攻撃型ライダーのオジマンディアスと比較すると、彼女の強みは3つのスキルが噛み合ったときの爆発力。
味方全体のNPチャージや強化成功率アップという独自の支援能力を持つオジマンディアスに対して、
彼女は自分にスターを集めてBusterで殴るという最高に頭のいいシンプルかつ強力な運用が可能。


「カリスマ:A+」は便利な全体攻撃アップスキル。A+にもなると上昇する倍率もかなり高く、CTも短めなのでガンガン使っていける。

「善神の知慧:A」は3ターン任意の味方にBusterアップとガッツ付与という優秀なスキル。
自分にかけて火力を底上げするのが基本になると思われるが、敵のクラスによっては味方にかけても良いかもしれない。

「自由なる闘争:EX」はスター集中&クリティカル威力アップ&NP増加という、彼女の主力とも言えるスキル。
スター集中はライダーのクラス補正と相まって高い集中率を得ることが出来、クリティカル威力アップは1ターンのみだが倍率はかなり高い。
宝具がBusterカードなので、「カリスマ」+「善神の知慧」+「自由なる闘争」がかかった状態の宝具BBEXのブレイブチェインの破壊力は、
圧巻の一言。NP増加効果によって宝具を発動させやすいのも魅力である。

宝具の『炎、神をも灼き尽くせ(シウ・コアトル)』は自前のスキルで火力が底上げできる上に、宝具封印の付与率も高い。
上述した通りバスターブレイブチェインの起点となってくれる、優秀な宝具と言えるだろう。

またクラススキルで「対魔力:A」、そして「女神の神核:EX」を持っているので、デバフ耐性は結構高め。
無論かかるときは普通にかかるので過信は出来ないが、弾く時は結構弾いてくれる。

弱点としては、スキル構成が攻撃寄りなので耐久面に不安が残ることと、自身のスター生産能力がそれほど高くないことがあげられる。
「騎乗:EX」であるがQuickが1枚しか無いので、性能はいいが流石に物足りない。スター生産役を一緒に入れてあげるのが良いだろう。



人間関係

初対面の時点で目を付けていたが、エリドゥでのやり取りで完全に惚れてしまった最愛のマスター。
マイルームでも最初から好意的で、本編ではボロボロにされても彼(彼女)の事を思い浮かべて奮起する、
特攻する前にキスをして元気をもらうといった具合に相当入れ込んでいる模様。
……なのだがその主人公を想起するシーンで女主人公なのに、男主人公のグラフィックが表示されるという、
色々と致命的なバグが存在していた。

「ワーオ…ジャガーの気配がするよー!……ちょっとマカナであの草むらあたりをフルスイングしてみマース!」

陽気な彼女が存在すら否定したがるほど辛辣な対応を取る相手。それもそのはず、ジャガーは「戦い」と「死」を象徴する存在であり、
彼女にとって宿命の敵であるテスカトリポカのナワル(守護霊のようなもの)もジャガーなのである。
このジャガーマンもテスカトリポカのナワルとしての側面が依代を使って現界したものなので、本来は両立し得ない存在なのである。
因みにジャガーマンからは同一視されているククルカンからもじってククるんと呼ばれている。

「ゴルゴーンも強情なのよね。友は不要だとか、理解者はいらないとか、そんな事じゃいつまで経っても独身じゃない?
そのくせ、私の方がお姉さんだって言うと、姉貴分は私だって譲らないし。友人として、この先が心配だわ…。」

彼女のことを友人だと思っており、本当はティアマト神の存在が彼女の裏にあるということを主人公達に伝えなかったのも、
もっと強大な敵が控えていると思わずにゴルゴーンの暗く深い復讐心を真摯に受け止めてほしかったため。
マイルームでは人を遠ざけようとするその性格を咎めようとしている。
しかし自分のほうがお姉さんであると主張すると、彼女もまた自分が姉貴分だと主張するらしく、頭を痛めているようだ。

「イシュタルちゃ~ん、チャオー! ねえ、アレやって、あの金星投げるやつ!
一度打ち返してみたかったのよね、私の自慢のこのマカナで!」

同じく金星を司る神として姉妹のような関係と言えなくもなく、割りと気は合うのか本編中での絡みも多い。
神霊クラスの規模でやらかすイシュタルの「うっかり」を何とかできる規模を持つケツァル・コアトルは何かと尻ぬぐい役に回りやすい。

マイルームでは彼女の投げた金星を手に持つマカナで打ち返そうとするという、ちょっと意味がわからないことをやろうとしている。
イベント『デスジェイル・サマーエスケイプ』ではイシュタルがケツァル・コアトルの存在に気づいて「迂闊に金星落とししなくて良かった」と
本気で警戒していたため、何かの例えではなくやろうと思えば金星落としをリアルに打ち返す事もできる模様。

「むむっ。あの狐耳のキャスター……開放的で獣性があってお姉さん系……被ってる!私たち被ってる!
さては太陽系ね貴方!」

開放的で獣性があってお姉さん系で太陽神ということで、キャラ被りであると主張している。
ついでに主神格の分霊がサーヴァント化したという点も被っている。
確かに持ってる属性で見れば被ってるように見えなくもない…のだが、総合的に並べてみるとあんまり似てない。




余談

◆ケツァル・コアトルとは本編で第11節と第12節の2回戦うことになるのだが、7章における難所として知られる。
善神の頂点である彼女には善なるものでは敵わないとされ、善属性のサーヴァントでは彼女に一切ダメージを与えられないという能力を持つ。
更に中庸・悪属性の攻撃を半減するという効果も併せ持っており、兎に角固いのだ。
そして問題の第12節。戦闘前の選択肢によって難易度が変わるのだが、高難易度の方は悪夢と言ってもいいぐらい難易度が高い。
唯でさえ高い耐久性に加え、相性有利であっても削り殺されるほどの火力を併せ持ち、第一部屈指の強敵として立ち塞がる。
腕に自信がない人は、ご老体の忠告に素直に従い、低い難易度になる選択肢を選ぼう。
なお、サーヴァントは基本的に「善・悪・中立」のいずれかの属性を持つのだが、ごく一部「夏」とか「狂」と言った例外属性持ちがいる。
そういうサーヴァントは耐性をすり抜けて通常通りのダメージを与えられるという抜け道があるので、該当サーヴァントがいるなら連れて行くのも有効。

◆今回はライダーのクラスとして召喚された彼女だが、ゴルゴーンとキングゥからは「アヴェンジャー」の適性があることも示唆されている。
スペインからの侵略者達にアステカの文明が破壊されてしまったので、その心の中に深い闇を持っていたとしても不思議ではない。
もしも彼女がアヴェンジャーとして7章にて現界していたら…勝利することは、難しかったかもしれない。

◆Fate/Grand Order materialの因縁欄において、「●●●●・●●●●」という人物に対し苦しめ尽くして死んだも同然の姿で魂を固定して冥界の労働力送り(意訳)とばかりのとんでもない憎悪と殺意を向けている。
彼女がこれほどまでの感情をぶつける人物という点、及び文字数からアステカ帝国を征服したコンキスタドール「エルナン・コルテス」であるという説が有力。

◆作中で彼女は度々どう見ても悪役にしか見えない表情、所謂ゲス顔を披露することがある(本人曰く顔芸)。
彼女のイラストを担当したのは某登場人物がほとんどゲスキャラなことに定評があるガンアクション漫画で有名な広江礼威氏なのだが、
あれでもまだ抑えた表情である事が氏のtwitterで明かされている。
何でも菌糸類から「これは…さすがにもうちょっとこの、なんとかならか…」とリテイクを要求され、
度重なる「あかん、何度書き直してもひどいゲス顔になってしまう」というやり取りの末に、ようやく完成したらしい。
元々はどれほど酷かったのだろうか…。

◆因みにこの広江氏、商業デビュー作が『翡翠峡奇譚』というのだが、
この作品のヒロインがククルカン(=ケツァル・コアトル)の化身である少女であったということで、ケツァル・コアトルとは古い縁があった。
氏のtwitter上にはケツァル・コアトルとククルカンのコラボ絵が投稿されているので、ファンの方は必見である。

◆舞台『Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア』でケツァル・コアトルを演じたDDTプロレスリング所属の女子プロレスラー・赤井沙希は舞台の殺陣で使用した縦回転式ラ・マヒストラルを「ケツァル・コアトル」として実際のリングでも使用するようになった。仕掛ける前に「行きマース!」と叫ぶ。




自由なる編集、それがアニヲタwiki! 自由に追記・修正してくだサ~イ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Fate
  • GO
  • TYPE-MOON
  • Fate/GO
  • 三女神同盟
  • ククルカン
  • ケツァル・コアトル
  • 遠藤綾
  • 広江礼威
  • ライダー
  • ゲス顔
  • 最高神
  • 太陽神
  • 金星神
  • お姉さん系
  • ムーチョ、ムーチョ!
  • ルチャ
  • ルチャ・リブレ
  • ルチャマスター
  • 肉体言語
  • 関節技
  • 人間大好き
  • 主人公LOVE
  • 高身長
  • 翼ある蛇
  • 分霊
  • ゲス顔
  • FGO
  • ルーラー
  • サンバ
  • サンタ
  • 覆面
  • マスクマン
  • 赤井沙希

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月20日 20:29