オルドビス紀生物群

登録日:2017/02/10 Fri 02:29:30
更新日:2023/11/19 Sun 21:22:41
所要時間:約 6 分で読めます




ここでは、オルドビス紀に登場した生物たちを解説していきたい。なお名前は勝手につけたものである。


概要

オルドビス紀はカンブリア爆発と同様に生物が発達した時期にあたる。
約4億年程前の頃で、当初は温暖であったが、だんだん寒冷化してきた時期。
この時期の動物は、オウムガイに代表される軟体動物や三葉虫のような節足動物、筆石のような半索動物などが代表的である。

この時期は魚類の登場や、コケ・シダ類の陸上進出のあった時期である。
…とされていたが、ミロクンミンギアの発見のせいで魚類の登場はもっと遡ることが判明。

見た目はカンブリアンモンスターに似ているものも多いが、より化石に残りやすくなった時期であると言える。
…その分「やっべえこんなん発見しちゃったぜ」って驚くことも少ないのでエディアカラ生物群とかバージェス動物群みたいな呼び名がない。

ぬいぐるみでもおなじみ。

説明

★はぬいぐるみが存在する種。

★プレウロキスチテス/Pleurocystites



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体長はだいたい10cmくらいとされている。デカい。分類は棘皮動物門に属している。
つまりウニやナマコのご先祖さまシュマゴラスの親戚みたいな見た目をしているが、れっきとした動物。
何十もの節のついた尾を海底に固定し、2つある触手をふよふよ動かして獲物をゲットし、食べる。なにこれキモい
その見た目から、愛好家とかには別名『ウミリンゴ』という愛称で呼ばれることもある。りん……ご……?
どちらかといえばリンゴというよりホヤである。じゃあウミホヤ? いいや、それは普通のホヤだ。

フィギュアもある。

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★ウミサソリ


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節足動物門鋏角亜門剣尾綱(けんびこう。別名カブトガニ綱)に属する生物の総称で、
シーラカンスや三葉虫等と同じく特定の種を示す名称ではない。
広い意味では、カブトガニ、ウミグモ、サソリサソリモドキウデムシヒヨケムシ、ダニ、ザトウムシなどのクモの一族で、
古代生物ではサンクタカリスが近い仲間と言える。

前述の通り、カブトガニと綱レベルで同じとされる場合が多いが、独立の広翼綱*1としてカブトガニ綱と区別する場合や、
サソリ目と近縁としてクモ綱に含めウミサソリ目として扱う場合などもあり、系統上のことはよく判っていない。
……まぁ、鋏角類だということがほぼ確実なだけ、バージェスの連中より遙かにマシだが。
その形態と生態は種によって様々で、遊泳生活をするものも底性生活していたものまで。
名前に「ウミ」と付きつつ、淡水域にまで進入している辺り、当時としては革新的と言える*2
尾の形も様々で、オール状だったり。針のように鋭かったり。中には現在のサソリさながら、
先端に針のある尾を持ち上げ、陸上を歩いていた種もいるようだ。……こうなるとさすがに節操が無い気もするが。

当時の古代の海にて、最大最強の捕食者だったと言われている。
彼らを当時の覇者たらしめているのは、その巨大さであろう。
プテリゴートゥス と言う種は、全長3メートル前後などというとんでもないサイズだった。
また、後期にはクモと同じく呼吸器官に書肺を獲得したらしく、ガス交換の効率が大幅に上がり、活発に行動していた可能性はある。
被食者側から見れば巨大で俊敏な機動兵器のようなもので、シルル紀の狂気の沙汰と言うより他ない。

……尤も、触肢や付属肢の関節の構造が単純で、ハサミの力も貧弱とされたり、
泳ぎも遅いとされる種も多く、腐肉食者説もある。
しかも絶滅の原因が「大きくなりすぎて動きが鈍くなり、捕食や移動に支障を来したから」などという説が採用される始末。……見かけ倒しとか言うな!

ぬいぐるみの他に、プラモデルやロボットにもなっている。


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★ネオアサフス・コワレフスキー/Neoasaphus kowalewski


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オルドビス紀中紀に生息していた三葉虫の一種。名前から解るとおりロシア産。
カタツムリのような伸びた目を持っている。
身体を海底の泥の中に隠しつつ海中の様子を探るためだったと言われている。

★カメロケラス/Cameroceras


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オウムガイのご先祖様。この時期の最も強力な捕食者として君臨していた。
極めて大型の種で、全長は実に11m。近い時期に生きていた同じオウムガイ類のエンドセラスですら5m、現生最大の頭足類であるダイオウイカすら限界まで触腕を伸ばしてようやく6.5mほどだといえばその巨大さがよく分かる。
古代生物というとすぐに思いつきそうな感じの見た目をしている。
殻はまっすぐ。

エストニオセラス/Estonioceras

オウムガイの仲間。
アンモナイトのように殻が巻かれているが完全ではなく、外側の部分がややほどけているのが特徴。
アンモナイト類はオウムガイ亜綱の一部グループから進化したものと考えられており、エストニオケラスもアンモナイト類へと進化する過渡期にあった生物だったのかもしれない。
体長は10cm程とかなり小型。


★キルトグラプトゥス/Cyrtograptus


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筆石のひとつ。なんと形容したらいいのかわからない。
ぬいぐるみもなんと形容したらいいのかわからない。
ぶっちゃけ被り物にしか見えない。ってかなんで作ったんだよ。

★アランダスピス/Arandaspis


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無顎類という初期の魚類。
ヒレが一切ないという驚きの見た目をしている。当然泳ぐのは下手で、流されるままに生きていた。
顎がないため、泥に含まれる有機物を濾し取って食べていたようだ。
むろんそんなんで弱肉強食の世界を生き抜けるはずもなく、エンドセラスその他原始オウムガイ類の格好の餌になっていたらしい。
みんなは流されるままに生きるのは駄目だぞ!

ぬいぐるみはシュールではあるが、他に比べるとまだ需要はあると思う。

ハチノスサンゴ(ファボシテス)/Favosites

原始的な群体珊瑚。見た目が蜂の巣に似ているからこの名前が付いている。
体壁を成す細長い管状の内部は床板という仕切りがあり、
イソギンチャクなんかが住んでいたらしい。

ぶっちゃけこれこそぬいぐるみを作れよ!




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最終更新:2023年11月19日 21:22

*1 こうよくこう。別名ウミサソリ綱

*2 この頃、淡水域は酸化鉄だの珪酸アルミニウムだの土壌成分が直接流れ込んでいたり、植物の進出も不十分で溶存酸素量が少なかったりと、動物が生息するには過酷な環境だった