Undyne the Undying(UNDERTALE)

登録日:2017/02/10 Fri 00:08:31
更新日:2024/03/18 Mon 22:13:14
所要時間:約 7 分で読めます





※この項目にはUndertale Gルート中盤におけるネタバレが含まれています。













 ・・・heh・・・"It's nothing"・・・ 
(・・・ハハ・・・こどものてまえああはいったものの…)

No・・・ s-somehow, with just one hit・・・
(どうやら・・・いまのいちげきで・・・)

I'm already・・・
(わたしは・・・)

Already・・・
(もう・・・)

D・・・ damn it・・・
(ダ・・・ダメ・・・らしい・・・)

Papyrus・・・Alphys・・・Asgore・・・
(パピルス・・・アルフィー・・・アズゴア・・・)

Just like that, I・・・
(すまない・・・どうか・・・)

I've failed you.
(ゆるしてくれ・・・)















No・・・
(いや・・・まだだ・・・)

My body・・・ It feels like it's splitting apart.
(このからだは・・・)

Like any instant・・・ I'll scatter into a million pieces.
(いまにもこなごなにくだけちりそうだが・・・)

But・・・Deep, deep in my soul.
(それでもまだ・・・このタマシイのおくに・・・)

There's a burning feeling I can't describe.
(なぜか・・・ちからがもえたぎっている・・・)

A burning feeling that WON'T let me die.
(わたしはまだしぬわけにはいかない・・・)




This isn't just about monsters anymore,is it?
(これはもはやモンスターだけのもんだいではない・・・そうだな?)

If you get past me, you' ll・・・You'll destroy them all, won't you?
(わたしがここでくいとめなければ・・・きさまはすべてをはかいするつもりだ・・・)

Monsters・・・Humans・・・Everyone・・・
(モンスターも・・・ニンゲンも・・・みさかいなく・・・)

Everyone's hopes, Everyone's dreams, Vanquished in an instant.
(ゆめも・・・きぼうも・・・いっしゅんでにぎりつぶす・・・)

But I WON'T let you do that.
(だがこのわたしがさせはしない)

Right now, everyone in the world・・・I can feel their hearts beating as one.
(いませかいじゅうのすべてのタマシイの・・・こどうがひとつになっている)




And we all have ONE goal.
(われわれのもくてきはただひとつ・・・)

To defeat YOU.
(きさまをたおすことだ)

Human. No, WHATEVER you are.
(ニンゲンよ・・・いや・・・きさまのしょうたいがなんであろうと・・・)

For the sake of the whole world・・・
(せかいをすくうため・・・)









I, UNDYNE, will strike you down!

(わたしがかならず きさまをうちたおす!)












*The heroine appears.

(ゆうしゃがあらわれた。) 



「You're gonna have to try a little harder than THAT.」
(さあ きさまのほんきをみせてみろ)







Undyne the Undying(ふじみのアンダイン)とは、インディーズゲーム「UNDERTALE」におけるボスの1体である。
プレイヤーがモンスターを虐殺する道を選ぶルート通称Gルートにのみ登場する。

概要

モンスターの子を主人公の攻撃から庇って致命傷を負ったアンダインが、すべてを殺し尽くさんとする主人公から世界を守るため、
決意(DETERMINATION)を抱いて復活、パワーアップした姿。

胸の部分にハートが付いた鎧を身にまとい、左目からは絶えず眼光が迸っている。

その前までのボス(トリエル, パピルス)がプレイヤーの善意に訴えることでGルート進行をやめさせに来ていたのに対し、
彼女は情け容赦のない猛攻によってプレイヤーを直接止めに来る。

元々、モンスターは人間と比べると、肉体が魔力で構成されているため非常に脆い。
(Gルート時はともかく)ただの子どもでしかない主人公に、おもちゃ程度の武器で攻撃されてやられてしまう辺りに、その儚さがうかがえる。
魔力が感情に呼応するため、身構えていればある程度防御力を上げられるものの、気を抜いて油断していると大抵のモンスターは大ダメージを負ってしまう。
停戦状態にあるモンスターに大ダメージが入りやすいのはこれが原因。
加えて言えば、天敵と言えるのは相手からの“殺意”。人間の冷酷な殺意を身に浴びてしまえば、ひとたまりもない。
子どもとはいえ主人公を片腕で掴んで自身もろとも跳躍したり、メタトンを含む大柄な連中をまとめて担げるなど、
モンスターとしては規格外と言える屈強な肉体を持つアンダインだが、モンスターである以上冷酷な殺意の前では一撃死は免れない。
……しかし、Determinationの力を得た彼女は、なんと数度の攻撃を受けても耐えてみせる。
これはGルートのボスの中でも唯一のものであり、どれだけ彼女が堅いDeterminationを抱いているかが言外に表れている。
事実上の最終ボスも同じだが、本来であれば例え彼女を殺してもこの姿になることはない。全てを殺戮するGルートはそれだけ異常な事態なのだ。
取り繕い様がないほど完全で、もはや人間もモンスターといった枠組みすら超えた“悪”として立ち塞がるからこそ見られる勇姿……なんとも皮肉なものである。

戦闘開始時のナレーションが「The heroine(ヒーロー)」、日本語公式版では「ゆうしゃ」と、なかなか逸品な表現がなされている。
くろい かぜが ないている…」というテキストもあり*1、アンダインが「瀕死の状態から立ち上がった正義のヒーロー」であることが強調されている。
同時に、テキストの元ネタを考えるとアンダインに避けられない死の予兆が迫っているとも……やはり皮肉なものである。


こういった理由から、純粋な難易度においても、一人の戦士としても、Gルート終盤のボスと並び「Undertale」史上最凶クラスのボスモンスター。


攻撃

こちらのソウルを緑色にして四方向から来る矢印で防ぐ…という基本的なスタンスは通常状態と同様なのだが、飛んでくるパターンが複雑化。
遅い矢印と速い矢印を組み合わせたパターンや、常時遅い矢印だが密集しており見切るのが困難であったり、逆に単純だが超高速で素早く動かさないと当たるなど、
通常時と同じ考えでは到底防ぎきれない。

そして、ある程度戦闘が進むと通常の矢印に混ざって黄色い矢印が飛んで来るようになる。
この黄色い矢印はプレイヤーに一定以上まで近づいた瞬間反対側に回り込んで飛んで来るため、非常に混乱しやすい。

また、戦闘が佳境に差し掛かってくると通常の赤いソウルの状態でソウルを包囲するように槍を配置して発射という攻撃パターンを使用。
ゆっくり回りながら迫ってくるパターンと止まった状態で配置し一定時間後に発射されるパターンの2つが存在し、
前者は攻撃時間はそこそこかつ攻撃間隔も長めだが回りながらなため避けづらく、後者は逆に攻撃時間が長く攻撃間隔が短く非常に厄介。

また、HPとATK共に非常に高く猛攻撃をくぐり抜けながら何度も攻撃しないと倒せず、逆に攻撃を1度でも食らうと大きなダメージを受ける。

倒すと肉体が決意の力に耐えきれず溶け出してしまうが、残った仲間に望みを託したと最後まで希望を捨てず消滅する。

BGM

BGMは通常時とは異なり専用BGMの「Battle Against A True Hero(ほんもののヒーローとの戦い)」となる。
静かなピアノから始まり(この部分のアレンジが「Power of NEO」である)、トランペットの勇ましいメロディのサビに入る、その曲調は鉄のように冷たく硬い彼女の意志と、何としてでも勝つという熱い想いを感じさせる。

ちなみに余談だが、『Spear of Justice』にも使用されているトランペットの音源であるSD-90は、作者が参考にしたゲームに挙げた東方シリーズで頻繁に使用される音源(所謂ZUNペット)である。
神主もこの曲と演出は好きなのだそう。

公式のアレンジでは、KONAMIのBEMANIシリーズとのコラボという形でいくつかの作品に収録。
KONAMI所属の作曲家である渡辺大地(PON)によるシンフォニックメタルアレンジとなっており、これがとてもカッコイイ。
なお、このアレンジで渡辺大地が使用した名義はラスボス曲などでおなじみの「Porwer of Nature」。この名義を使ったのはおそらく「Power of NEO」を意識したものだろう。

…そして時が流れて2023年。なんとこの曲を神主自らがアレンジした。
二次創作、とはいえ神主公認作品の一つ「東方ダンマクカグラ」にてZUNとTobby Foxのコラボという形で「U.N. Owen Was Hero?(U.N.オーエンは英雄なのか?)」を発表。*2
U.N.オーエンは彼女なのか?」と「Battle Against A True Hero」のそれぞれの作曲家自身によるマッシュアップというもはや豪華とかいうレベルではないナニカが誕生してしまった。


追記・修正は決意の力によってパワーアップしてからお願いします。

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最終更新:2024年03月18日 22:13

*1 このメッセージはNルートのアンダイン戦でも見られる。アンダインのHPが半分を切ると流れるようになる

*2 神主は割と軽いテンションで二次創作の作品に普通に現れて書き下ろし曲や書き下ろしストーリーを普通に書いていくくらいにはフットワークが軽い。つまり平常運転。