鬼哭街

登録日:2009/06/09(火) 23:53:54
更新日:2024/02/19 Mon 10:24:31
所要時間:約 3 分で読めます




鬼哭街 -The Cyber Slayer-
(きこくがい ザ サイバー スレイヤー)

2002年3月29日にニトロプラスから発売された武侠小説を下地とする18禁ノベルアドベンチャー

シナリオ:虚淵玄
原画:中央東口
音楽:ZIZZ STUDIO

ニトロが誇る最強、否!!
「最凶」コンビが誇る作品。

「物語を純粋に楽しんでほしい」という製作側の意図として一切の分岐(選択肢)を廃された異色作。
というか、もうギャルゲー成分が一切無い。まぁ、ニトロ(虚淵)製だから仕方ないか。

虚淵曰く「脊髄の赴くままに書いてしまった。」とのこと。

小説・ドラマCDが出ている。



○ストーリー

間違った未来、誰かが選択を誤った世界。
犯罪結社・青雲幇の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。
彼の名は孔濤羅。
かつては幇会の凶手(暗殺者)であり、生身のままにサイボーグと渡り合う『電磁発勁』の使い手である。
仲間の裏切りによって外地で死線をさまよった彼が、一年の時を経て上海に戻ってみれば、すでに裏切り者たちは幇会の権力を掌握し、そればかりか濤羅の最愛の妹までもが辱められ殺されていた。
怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、その手に復讐の剣を執る。

仇は五人。

いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを、一人また一人と血祭りに上げながら、孤高の剣鬼は魔都上海の夜闇を駆け抜ける。


サイトHPより。



○そもそも武侠って何よ?

簡単に言うと中華圏における時代劇&武芸モノ。
剣術・体術といった肉体そのものを鍛え駆使する『外功』、いわゆる気のような内力を駆使し肉体や武器を強化したり治療したりする『内功』
この2つを合わせた武術でもって、武林(武術会)を渡り歩き、色々面倒事に巻き込まれながら斬った張ったするのが基本スタイル。
内功と比べて外功は速成しやすいが、修行の末に極めた内功と比べるとその力は劣るのが一般的(達人ならば草木で木を真っ二つにもできる)。
しかしサイボーク化が容易になったことで、内功の修行をせずとも肉体を強化することが可能なったこの世界では
次第に内功の使い手は廃れてなってしまったのである(内功は生身でなければ練ることができない)
だが、内功の使い手の中には対・サイボーグのための術としてサイボーグの生命線である回路を
気の運用によって発生させたパルスで破壊する 『電磁発勁』を開発した。その使い手こそが主人公タオローである。


○キャラクター説明(CVはドラマCD判/全年齢版)

声:井上和彦
人呼んで『紫電掌』。ニトロが誇る最強の主人公にして兄貴
セクースはおろか、パンツすら脱がない漢。そのおかげで、「カッコ良いけどエロゲとしてはダメだろ」という理由で、一時期ダメ主人公扱いされたことがある。
肉体に多大な負担を強いる『電磁発勁』を駆使するも、そもそも鋼鉄叩き斬れるレベルに刀術極めてるために作者にも使う必要ないのではと疑問視される。
ぶっちゃけこの人には特に非がないのにやたらと悲惨な目に。


  • 孔瑞麗(コン・ルイリー)
声:田村ゆかり
濤羅が連れている少女型ガイノイドで妹。ぶっちゃけこいつが元凶。
数少ない非改心型のキモウト


  • 樟賈寳(ジャン・ジャボウ)
声:小杉十郎太
人呼んで『金剛六臂』。
色々と豪快。
かませ犬の中のかませ犬でそれが人気を博した。


  • 朱笑嫣(チュウ・シャオヤン)
声:折笠愛
人呼んで『羅刹太后』。おぱーいもろ出しのエロい姉ちゃん。
ドS。兄貴との絡みを期待したかもしれないが、実際は顔面パンチを食らった。
なん…だと……?


  • 呉榮成(ン・ウィンシン)
声:大塚芳忠
人呼んで『網絡蠱毒』。
ハッカーで姑息な策士。だが、彼と兄貴とのバトルは今作一の燃え所。


  • 斌偉信(ビン・ワイソン)
声:青野武/藤原啓治
人呼んで『百綜手』。
ぶっちゃけいらない子。
ドラマCDでは何故か熱血親父化した。


  • 劉豪軍(リュウ・ホージュン)
声:鈴置洋孝/速水奨
人呼んで『鬼眼麗人』。
ラスボスにして今作最強のヤンデレ
実は今作一の被害者。


  • 謝逸達(ツェ・イーター)
声:家弓家正
人呼んで『左道鉗子』。
瑞麗を5等分にした闇医者。何気に唯一の生存者。だけど、片足を失った。


ドラマCD版には未登場

  • 李天遠(レイ・ティェンユェン)
青雲幇の寨主。兄貴のためにあっさりと用無しに。


  • 元(ユン)兄弟
人呼んで『元氏双侠』。
シャム双生児として生まれるも、サイボーク化したことで分離に成功する。
かつては兄貴と友好を結んでいたが…


  • 染力為(リャン・リクウァイ)
兄貴を慕っているが、その兄貴に殺される不憫な人。


  • ミハイル・スチュグレフ
ロシアンマフィアの破壊工作員で兄貴と手を組む。そのため、上記の人は用無しに…



中二っぽい二つ名を持つ事や序盤の展開から少年漫画みたいな展開を期待した人もいるはず。
しかし、虚淵製なのでどうしようもないくらい救われなく鬱度が半端ない。
つーかそもそも作中みたいな呼び名は武侠では普通であり、ぶっちゃけ中二でも何でもない。
そして、名前・設定付きのキャラの死亡率の高さが異常。

だけど、この作品でニトロは安定した地位を得る様になった。
まさかうけるハズがあるまいと思っていた作者虚淵もこれにはビックリだったとか。

小説 仮面ライダー鎧武』には上述のミハイルと同名のキャラクターが登場している(所謂スターシステム)。



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最終更新:2024年02月19日 10:24