アリエナイザー(特捜戦隊デカレンジャー)

登録日:2017/1/24 Tue 22:44:00
更新日:2023/09/01 Fri 19:14:11
所要時間:約 39 分で読めます






宇宙人犯罪者、それがアリエナイザーだ!

どいつもこいつも悪党だったぜ!

地球にはいいエイリアンもいるのにね!

うん!

人間の姿を借りて……ね。……フフッ

ジャスミン……君、もしかして……?





Judgement Time!!

  

アリエナイザーに対しては、スペシャルポリスの要請により…はるか銀河の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下される!






デリート許可!!



アリエナイザーとは、特撮テレビドラマ『特捜戦隊デカレンジャー』における特定の組織…ではなく、惑星間における犯罪を起こした宇宙人の総称。
本作における「スーパー戦隊の敵組織」に当たるが、その中では異端とも言える存在。

なお、デカレンジャー及びTVの前の視聴者には、ジャッジメントタイムは「あっという間に死刑判決が出ている」ように観測されるが、
これに関しては宇宙最高裁判所のある惑星「ゴワシチョル星」が「シオン・モウ・ロス現象」なる重力の歪みやらなんやかんやで時間の速さが通常の200万分の1という特性を持つことを活かした裁判システムであるため。
つまり「あっと言う間に判決を出しているように見えるだけ」で実際には地球時間にして8ヶ月位は審理を行っているとの事*1



【概要】

本作では敵を「犯罪そのもの」とし、明確な敵組織が設定されていない。
アリエナイザーも様々な宇宙人であるため、姿に統一性はないのは勿論、共通した巨大化手段を持たず、巨大化能力を持つ者は非常に少ない(いるにはいるが、どう考えても「どこの星の誰にでもできる方法ではない」手段で巨大化している)。
シリーズ中に登場したアリエナイザーの大多数は、最低でも数十人単位での大量殺人や、地球襲来前に惑星を破壊と言った重罪を犯している危険極まりない連中ばかりな為、宇宙最高裁判所からのデリート許可(いわゆる死刑執行許可)を下され、抹殺される事が多い。
2000年に流れ着いたロンダーズファミリーのギエンや、後の宇宙の無法者デスガリアンの首領・ジニスが出会ったら喜んで自軍にスカウトしようとするのは想像に難くないだろう

ただし、軽い傷害や器物損壊みたいな軽犯罪を行う宇宙人も逮捕の対象となる*2ので、「アリエナイザー=冷酷非道な凶悪犯しかいない」という訳ではない。
勿論軽犯罪の場合、実際の警察同様に取調室に入れられる。
あくまでもデリートが許可されるのは救いようのない残虐非道の極悪宇宙人のみである。

基本的に巨大ロボット「怪重機」に搭乗して巨大戦を行う。

多くは宇宙犯罪者のリストである「パンスペースクライムファイル」に記載されているが、名前だけは知られているものの出身の星が不明の者もいる。
中にはたった一人で天体を消滅させるという、これまでの歴代戦隊の敵組織がなしえなかった暴挙を働いた者もそれなりに多く存在する。

なお、逆に犯罪を起こさない宇宙人は「エイリアン」と総称され、普通に地球上で共存している*3
職業は宇宙警察関係者からミュージシャン、パワレン版のみのキャラだが、飲食店経営など様々。
我らがボスことドギー・クルーガースワンさんも「エイリアン」に分類される。
平穏に暮らすエイリアンもまたアリエナイザーの被害者であり、彼らを守るのもS.P.D.の大事な仕事である。
バンが第1話で結婚式を挙げていたリア充を(故意ではなかったが)爆破してしまったのはこの際置いておこう…

名称は「エイリアン」のもじりと「あり得ない」をかけた造語で、メインライターの荒川稔久氏が幼少期に「ALIEN」を正しく読めず「ありえん」と読んでいた事に由来する。
また、デカレンジャーが敵対する相手がこのような形になった事について、制作サイドによれば「デカレンジャー5人のドラマを描く為」との事。

関連用語

エージェント・アブレラが販売する戦闘用アンドロイド。今作の戦闘員相当で、以下の3タイプがある。
価格別に3種類存在し、どれも人間に擬態出来るが、価格が安いものは知能も戦闘力も低い。


  • アーナロイド
安価なだけに上位2種に比べると知能も戦闘力も低いが、掌サイズに小型化することが可能で、持ち運びが非常に簡易な下級タイプ。
ただし、それでもアブレラによるデカベース襲撃時はデカベース職員の銃撃による防衛線をものともせず、職員たちを蹴散らしながら進撃しており、並の地球人では歯が立たない程度の戦闘力はある様子。
言葉は話せず、「ウィーン」という鳴き声(駆動音?)を発するのみ。
基本的に数合わせ以上の役には立たないが、購入者側もその辺はある程度割り切って購入している様子。

  • バーツロイド
そこそこの値段と戦闘力、言語能力があり、ボディーガードや怪重機のパイロットとしても運用できる中級タイプ。
アーナロイドと違い言語でコミュニケーションを取ることができるが、地球語である日本語には非対応。
判断力もイーガロイドには及ばないようで、アブレラが「バーツロイドではフォローしきれなかったか…」と愚痴るシーンがある。


  • イーガロイド
声:中井和哉
最高級品のドロイドであるため値は張るが、知性も戦闘力も下位2種を遥かに凌駕する。日本語を含めた殆どの言語を流暢に話し、1対1の戦闘ならばデカレンジャー相手でも全く引けを取らない上級タイプ。
ゲド星人ウニーガをモデルに開発されており、彼を模した声を発し、彼からコピーされた剣術や彼の得意技であるクロスバーストを使用可能。
ただし、オリジナルであるウニーガに比べるとクロスバーストの威力は劣り、さらにウニーガの必殺技であるウニーガ・ダイナミックは、そのあまりの威力の高さにデータ化できず、コピーすることができなかったため使用不可能。
それでも、序盤と中盤にかけてデカレンジャー達を大いに苦しめ、アブレラも「格が違う」と太鼓判を押す目玉商品である。

エージェント・アブレラがアリエナイザー達にレンタル・販売を行っている有人操縦型巨大ロボット。
アリエナイザーは一部を除き、巨大化能力を持たない者がほとんどのため、作中での巨大戦はこれに搭乗して行われる。
基本的にはドロイドと同じアブレラの扱う商品であり、バージョン違いが存在する量産タイプから1点モノのオーダーメイドタイプまで種類は多種多様。

凶悪な武装に加え、甚大な被害をもたらす可能性のある非合法な技術を積んでいる機体も珍しくないが、真の恐ろしさは操縦法さえ知っていれば誰でも簡単に乗りこなせる点。
単なる宇宙人のギャルや何らかの戦闘訓練を全く受けていない金持ちのバカ息子であろうと手軽に操縦でき、ド素人が操縦しても宇宙警察が開発したデカマシンとそれなりに戦えるある意味で非常に優秀な兵器群。


  • マッスルギア
戦闘強化服マッスルギア。あらゆる攻撃を跳ね返す頑丈なボディに数々の破壊兵器を搭載。光学迷彩で透明になれば、闇討ちも簡単だぞ!
このマッスルブレスで、君も今すぐ装着だ!!

中盤で登場したアブレラが製造・販売を開始したアリエナイザー向け戦闘用パワードスーツ。
普段はブレスレットの状態で、ブレスレットのボタンを押すだけで装着できる。所謂変身アイテムの一種。
装着者の力を増幅させる事で超怪力を発揮可能な他、光学迷彩機能も搭載するなどお手軽かつ多機能なスペック。
劇中では金色と銀色の2種類が登場し、直接的な戦闘力を持たないアリエナイザーに度々使用された。
見た目はあまり変わりないものの、性能はバージョンアップが行われている模様で、アブレラの死後も売れ続けているロングセラー商品となった。
亜種としてはアブレラ傭兵軍団用に特注した「ハイパーマッスルギア」や、
Vシネマ『10 YEARS AFTER』にてカイト・レイドリッヒが装着した「ネオハイパーマッスルギア」も存在する。
第32話のEDのおまけコーナーでは、アブレラ自身の手でまさかの視聴者に向けてマッスルギアの売り込みが行われた。


【一覧】

レギュラー登場したアリエナイザー

声:中尾隆聖

私を倒して終わりと思うなぁ!?この宇宙に人類がある限り、絶対に犯罪は無くならない!誰の中にも、私と同じ欲望があるのだ…!!

罪状:銀河消滅及び惑星間戦争における大量殺人

通称「エージェント・アブレラ」
宇宙を又に駆け、裏社会で暗躍する闇商人で、陰でアリエナイザー達に怪重機やドロイドを売りさばいていた存在。

地球署が設立されるより以前から宇宙の武器商人として金を荒稼ぎし、
他のアリエナイザーに武器やメカ人間、怪重機を提供する形で間接的に数多の銀河や星を滅ぼした。因みに使用通貨単位は「ボーン」
宇宙で最も優れた頭脳を持つレイン星人であるが、生まれながらにして悪の心と金銭欲に秀でるほどの冷酷さをも併せ持つ危険人物である。
が、京都弁を使いだしたり、EDを乗っ取って深夜に放送されるテレビショッピングのように強化装甲・マッスルギアを宣伝したり、トリノイドの特徴(とぼけた奴等が多いこと)を知って愕然としたりお茶目な一面も持つ。

TV本編におけるラスボス………なのだが、アブレラ本人はあまり強くない。
一応脳みそ以外の肉体全てを強化改造しているため、デカレンジャーと渡り合えるくらいの戦闘力はあるのだが、それでも一部のアリエナイザーには及ばない。
そのため、騒動を起こす場合は基本的にアリエナイザーに犯罪を依頼したり、アリエナイザーを高額の報酬などで雇って兵力として扱っている。
劇中ではデカレンジャーに商売の邪魔をされ続け、終盤では損失が100億ボーンを超えた事で本格的に地球署の殲滅に乗り出すようになる。


その他デリートを許可されたアリエナイザー達

演:菊池隆則(現・樋口隆則)

この私が、宇宙警察になど負けるはずはない…!

罪状:警察官に対する殺人、危険運転致死、地球資源強盗の罪

Episode01~02に登場。
地球上のどんな物質よりも硬い皮膚を持つディアマンテ星出身のアリエナイザー。ドクターライダー1号とは関係ない。
劇中最初のアリエナイザーで、地球に来る前の段階でスペシャルポリス7名を殺害し、逃走中に幼い子供を轢き逃げして殺害した凶悪犯。
詳しくは個別項目を参照。


声:酒井敬幸

てめえらだけは、絶対にこの世から消してやるっ!

罪状:営利誘拐、29の星における殺人罪

Episode03に登場。
ドラマティックな一生を送るものが多いとされるグローザ星出身のアリエナイザー。
パワー増幅効果を持つウェルネストーンを狙ってリコモ星人ケバキーアと共謀しフラグラント星の王女衛里香を誘拐した。
詳しくは個別項目を参照。

声:戸部公璽

許さないぃぃぃ…僕を倒した奴は、許さないぃぃぃ…!!

罪状:営利誘拐

Episode03~04に登場。
星に住む全ての住民が自分のホームページを持っているとされるリコモ星出身のアリエナイザー。
ヘルヘヴンと共謀して営利誘拐に走った。
詳しくは個別項目を参照。


声:三宅健太

あがいても無駄だ!宇宙のどこかで燃え尽きろ…!

罪状:5つの星における殺人、人間ガソリン化未遂

Episode05に登場。
実は歌がうまいとされるアンリ星出身のアリエナイザー。
5つの星で犯罪を犯しながらも頑強な装甲で身を守り宇宙警察の追撃から逃れてきた。
地球に来た目的は「地球人をスペースガソリンに変える」こと。
顛末についてはエピソード項目を参照。


声:林知花

こんな野蛮な星の人間達と共存しようだなんて!もっと大事な事が私達にはあるというのに…

罪状:数々の星の侵略、殺人罪

Episode06に登場。
ベジタリアンが多いと言われるリドミハ星出身のアリエナイザー。
妹のカーミアを殺害し、その罪をジューザ星人ブライディになすりつけようとした。
リドミハ星は原因不明の砂漠化により滅びかけており、リドミハ星人全員が星を捨て水が豊富な星を密かに侵略しようとするという暴挙に出ていたタチの悪い宇宙人。
詳しくは個別項目にて。


声:高戸靖広

もーじき、この星のフィギュアコレクションも完成だ~♪

罪状:24の星における人間フィギュア化致死罪

Episode07~08に登場。
星に棲む全ての住民が星占いに詳しいクウォータ星出身のアリエナイザー。
「全宇宙の人間のリアルフィギュアを集める事」を夢に掲げ、人間を加工したフィギュアをコレクションする事を好む典型的なオタクっぽい性格。
子供のような喋り方をするが、実は10708歳とこれでも立派な成人である(クウォータ星の成人年齢は一万歳)。
エスパー少年・氷狩を巧みに誘惑して自分に協力させ、怪重機 エンバーンズを使って建物ごと人々を誘拐していた。
金持ちらしくアブレラが提供する高額兵器で身を守っていた。
詳細は個別項目を参照。


  • 通り魔の男*4
演:岡元次郎

知られたからには、お前も生きてはいられない!目を開け...目を開くんだ!

Episode08のジャスミンの回想内で登場。
目を合わせた相手を炎上させる能力で通行人を殺害していたところをジャスミンに目撃され、彼女も手にかけようとしたが、駆け付けたドギーに銃撃されデリートされた。


声:日下秀昭

…宇宙警察か。俺を見つけたところまでは、ラッキーの女神が微笑んでいたかららしい。ここから後は、涙雨だぜ!

罪状:監獄衛星プリズロン爆破事件の主犯として宇宙騒乱罪及び大量虐殺の罪

Episode09~10に登場。
ナルシストが多いと言われるザムザ星出身のアリエナイザーで、監獄衛生プリズロンから脱獄し同衛星を爆破した。
嘘をつくことを一番の罪と定めているザムザ星人でありながら、約束を破り信頼を裏切ることを全く気にしない極悪人。
犯罪に使用されることを承知でアリエナイザー達に爆弾を売りさばいていたため、監獄衛星プリズロンに収監されていた。
しかしエージェント・アブレラの力を借りプリズロンを爆破して脱獄し自分の開発した爆弾を強化するための薬品を入手するために地球に襲来する。
声を担当した日下氏はドギーのスーツアクターも兼任しているが、声の演技はライブマンガードノイド・ガッシュジェットマングレイなどで折り紙付き。
詳細は個別項目にて。


声:郷本直也

「誇りだけで生きていけるか…!金以外に正義なんかないんだよぉ!

罪状:複数の星における広域殺人罪

Episode11に登場。
住民全員がせっかちな性格だとされるビリーザ星出身のアリエナイザーで、元スペシャルポリス。
ホージーとはあらゆる分野でトップを競い合った警察学校時代の親友で射撃の腕はホージーを凌ぐ。
昔は共に平和を誓い合う仲だったが、金に目が眩み殺し屋に転落した。
自分の体を改造して殺し屋「ギガンテス」を名乗り、幾つもの星で要人を暗殺。
出身星も年齢も一切不明の凶悪指名手配犯として宇宙警察にマークされていた。
地球にもアブレラ経由でベン・Gにドギーを殺害するように依頼され地球へ侵入。ドギーを暗殺しようと目論む。
詳細は個別項目にて。


声:檜山修之

てめえにやられた恨みは必ず返す…百倍にしてなぁ!!

罪状:13の星における宇宙地上げに関する大量殺人及び宇宙警察官略取の罪

Episode13に登場。
住民全員が怨みがましいと言われるカジメリ星出身のアリエナイザー。
ギガンテスによるドギー暗殺未遂事件の首謀者で、逆恨みでドギーに因縁を付け、彼の殺害を企んでいた。
元地上げ屋でかつて惑星イクザスで地上げを行っていたが、ドギー・クルーガーからの逃走中の事故が原因で死亡したと思われていた。
しかし密かに肉体の90%をサイボーグ化することで蘇生。ドギーへの復讐の鬼と化した。
デカマスターのお披露目回に登場し、ドギーのアーナロイド100体斬りの生贄になった。
ギガンテスによるドギー暗殺が失敗したことで遂に自ら手を下すべくスワンを人質にとり、ドギーを誘い出した。
声の人が神風大将ボンバー・ザ・グレート、そして銃頭サンバッシュこと檜山氏なのか、よく叫ぶ。
詳細は個別項目にて。


  • クリスト星人ファーリー
声:江川央生

これで太陽の下でも好き放題だぜ!

罪状:19の星における合計257件の強盗殺人罪

Episode14に登場。
にんにくに弱いと言われるクリスト星出身のアリエナイザー。
日光に弱いクリスト星出身であるため、太陽の下でも思う存分悪事を働くことができればと常々考えていたが、
光を吸収する特殊金属・ルナメタルの噂を聞きつけ強奪するべく地球へ襲来する。
クリスト星は太陽の光が届かない辺境にあり、一日中闇に包まれている。
そのためクリスト星人の目は夜でも見えるように発達し、光に対しての免疫がないため太陽の光をあびるとダメージを負ってしまうというハンデを持っていた。
一日中夜しかないクリスト星には、「おはようございます」という挨拶はありえないらしい。


声:小谷津央典

辞世の句、裁かれて、刑場の露となるよりも、自ら割れて、割けて散るかも…

罪状:34の惑星で発明した兵器を使い破壊活動を繰り返した上での大量殺人

Episode15~16に登場。
住民がかく汗は熱湯のティタン星出身である、技術者タイプのアリエナイザーで、自称「宇宙の破壊王」
金次第で犯罪を犯し、惑星破壊の為に独自開発したロボット兵器ギーガスを地球に放ったが、制御装置を紛失したため来訪した。
ジャッジメントを受けず、「宇宙の破壊王」というプライドを守る為小型爆弾で自殺した……と思われたが、ドギーにはお見通しだった。その顛末は該当項目を参照。
ティタン星人の平均体温は52℃と非常に熱く、それに比例してか好戦的で熱血漢な者ばかりで、ティタン星人に冷めた性格の者はありえない。
顔の形は炎ににており、剣や頭も炎の形そっくりである。
また独自に自己成長型ロボットを開発するなど何気にアブレラ以上の技術力を持っている


  • オズチュウ星人イーアル

お前らから、揚げ餃子にしてやる!

罪状:宇宙薬物取締法違反及び35の星における大量餃子化殺人

Episode17に登場。
中国人に似た姿をしており、一発ギャグが得意とされるオズチュウ星出身のアリエナイザー。
常習性のある麻薬「悪魔のスパイス」を使用した巨大餃子を売り捌き、餃子の材料として生きた人間を使用していたカニバリズム趣向者。
「大銀河飯店」オーナーシェフ・ワンと名乗り、デカレンジャーの男性陣を「悪魔のスパイス」を混ぜた料理を食べさせ、動きが鈍ったところを巨大揚げ餃子に調理しようとした。何処ぞの宇宙暴走族だよ…。
宇宙酔拳の使い手でツボを押して巨大化するなど、作中では数少ない「怪重機を用いずに自力で巨大化したアリエナイザー」
声優があのダンディ坂野だったからか、持ちネタ「ゲッツ!」も使用。
オズチュウ星は遥か4000億年という長い歴史を持ち、住民は長きにわたって食文化を研究し続けてきた。
宇宙広しといえど料理の知識でオズチュウ星人を上回る者は存在せず、何でも料理にしてしまうオズチュウ星人に好き嫌いはありえない。
ちなみに、オズチュウ星の由来は東映撮影所の向かいにある西友の大型ショッピングモール『LIVINオズ大泉』のレストラン街にある中華料理店から。


声:堀之紀

こりゃあいいぜ!この身体があれば前よりでっかい悪事ができるっつーの!

罪状:窃盗、建造物破壊、7つの惑星における58の連続強盗殺人

Episode19に登場。
おまじないが得意な住民が多いウージョン星出身のアリエナイザー。
地球に来る前に既にデリートの許可は下りていた*5宇宙の広域指名手配犯。
引率のホージーと自分の精神を交換して偽デカブルーとなり、脱走に成功する。
姿を入れ替える事でホージーに罪を被せ後述の翻訳装置を破壊してデリートの危機に追い込んだ。
詳細は個別項目を参照。


声:関智一

面白いよ?みんなぜーぜー言いながら走り回って、最後はドカーンって星ごとぶっ飛んじゃうんだ~!

罪状:15の惑星破壊罪、騒乱罪、及び地球破壊未遂

Episode20に登場。
星に住む全ての民がクイズを作る事を好むと言うゲルマー星出身のアリエナイザー。
「ターゲットの星に惑星破壊爆弾を仕掛けその在処をクイズにして挑戦する」という手口で星々を荒らし、今度は地球署に挑戦した陽気な性格の愉快犯。
実はゲルマー星人の平均身長は5.8cmと、携帯電話型無線機の中に潜り込める程に小さい。
その体質を利用して15の星を破壊する犯罪を繰り返してきたが、「バイズ・ゴア」という名前以外の情報が一切不明となっていた。
通信用無線機はバイズ・ゴア専用の宇宙船も兼ねており今までは惑星を爆破すると同時にこれで逃亡していた模様。
詳細は個別項目にて。
ちなみに中の人はVシネマ『スペース・スクワッド』にも顔出しと声で両方ゲスト出演し、その後ギョク・ロウ・アブレラ・ドギーの中の人とデカブレイクのスーツアクターを自身の主演舞台へと招いた。

  • ドラド星人ゴルドム
声:黒田崇矢

これだけの金があれば、一生仕事をしないで左団扇で暮らせるぜ…

罪状:子供を誘拐し罪もない宇宙人を騙して利用した罪、99の星における銀行強盗、その際の大量殺人

Episode24に登場。
住民は絶対に禿げないといわれるドラド星出身のアリエナイザー。
バリス星人アルパチJr.を誘拐し、彼の父であるバリス星人アッティカ・アルパチ「息子は宇宙警察に誤認逮捕された」と嘘を吹き込むことで立てこもり事件を起こさせた。
そして付近が無人になった隙に地球銀行の地下金庫を襲撃し保管された金塊を奪おうとした。
ドラド星人は逆立った髪の毛と大きくつり上がった瞳と鋭い牙が特徴で、身嗜みを大事にし、特に髪のケアには気を遣っている。
また、硬く鋭い牙はあらゆるものを噛み砕く事ができ、虫歯になる事はありえない。


  • スピリト星人ビョーイ
声:塩野勝美

宇宙警察か…!

罪状:48の惑星において住民に乗り移り、破壊の限りを尽くした罪

Episode25に登場。
身も蓋もない言い回しが好きだとされるスピリト星出身のアリエナイザー。
ガス状の体を持つスピリト星人であるため、メカの操縦には、魔法瓶型コクピットが必要。
通常善良なスピリト星人は他の宇宙人に取り憑くようなことはしないが、
ビョーイは別で様々な宇宙人に取り憑いては犯罪を繰り返してきた凶悪犯。
前述の通りスピリト星人は身体がガス状のため、彼らが身体を鍛えることはありえない。


  • バリゲ星人ミリバル
声:大林勝

説教はたくさんだ!人がどうなろうと、俺さえ儲かりゃいいんだよッ!

罪状:48の惑星における窃盗と大量殺人罪

Episode27に登場。
冬に弱いとされるバリゲ星出身のアリエナイザー。
強力な竜巻を作り出す能力を持つ種族だが、特訓を重ねたミリバルは900ヘクトパスカル*6まで到達するほどの強烈な風を生み出せる。
元々は兄貴分のワンデ星人ニワンデと共に義賊として働いていたが、増長したミリバルが警備員を殺害してしまったことで監獄惑星アルカポに収容された。
竜巻を起こすというのはバリゲ星人共通の能力で、この星の住人にとって眼を回すというのはありえないらしい。
そのためかミリバルは人間に化けて遊園地のスピニングコースターを好んでいる。
「怪重機を用いずに自力で巨大化したアリエナイザー」の1人。


  • パウチ星人ボラペーノ
声:坂口候一

どうだい?僕の犯罪ショー、素晴らしかっただろぅ?

罪状:様々な凶悪犯人に変身し、コピー犯罪を犯した罪

Episode28に登場。
住民はモノマネ芸人が多いとされているパウチ星出身のアリエナイザー。
細胞が一つあればどんな宇宙人であっても完全にコピーする事ができる。
ジェニオを崇拝する犯罪マニアで、彼に認められるためにこれまで地球でデリートされたアリエナイザーの姿をコピーし彼らと同様の犯罪を行った模倣犯。
自身の能力により宇宙警察も気づかれず既に幾つかの惑星で数千人を殺害していた凶悪犯。
ほんの微量な血や汗が一滴あれば細胞からその持ち主の姿・能力をコピーできるパウチ星人だが、この行為を他の星で悪用することは固く禁じられている。
なおコピーを行うためのDNAは、アブレラから購入している。
パウチ星人は同族同士では相手がどんな姿でも見抜くことができ、彼らはパウチ星でお互いに化けあって楽しんでいるという。
また、パウチ星人は顔にこだわらない性格であるため、彼らにはお見合い写真はありえない。
口がある以外はほぼ全身が真っ黒な黒タイツのみという非常に斬新なデザインの怪人。


  • プコス星人ジャッキル
声:遠近孝一

オレの弾丸を心臓で受けたら教えてやるよ!

罪状:57の星における殺人罪及び王女様の殺人未遂罪

Episode31に登場。
ただでさえうるさいがお酒を飲むとさらにうるさくなるとされるプコス星出身のアリエナイザー。
凄腕の殺し屋である人物の依頼を担い、ウメコと瓜二つなトカーサ星の王女イオを暗殺しようと地球に潜入した。
プコス星人は感受性が高く、皆大声やボディアクション等で極めて豊かに感情を表現する。ジャッキルはプコス星人の中でも特に感情表現が豊か。
腕の良さのみならず「イヨッホー」と叫びながら仕事を完遂する奇妙な殺し屋として、アリエナイザーの中では有名な存在だった。
うるさい宇宙人と言われがちなプコス星人だが、ショービジネス界や政治家などの人前に出る職業で成功している者も多く、かしましい彼らには引っ込み思案な者はありえない。


  • カラカズ星人サノーア
声:田中総一郎

…甘いな。戦いの場で大事なのは、強力な指揮官とそれに従う兵隊だ。仲良しじゃねえ。

罪状:組織犯罪による大量殺人、及び宇宙警察官略取の罪

Episode32~33に登場。
住民は全て口が悪いとされるカラカズ星出身のアリエナイザー。
宇宙マフィア「ズンダーズファミリー」のドン。
戦術において必要なのは、優秀な指揮官とそれに従う部下だと信じ、部下を自分の兵隊としか考えない冷酷な男。
素では貧相だが、後にゾータクがアブレラから購入したパワードスーツマッスルギアを着込んでパワーアップした。
カラカズ星人の粗いヤスリのような鮫肌の皮膚はうっかり触れてしまうと怪我をするほど鋭く、これはカラカズ星人同士でも同様なため、彼らの衣服には半袖半ズボンはありえない。


  • ボッツ星人ゾータク
声:川津泰彦

油断せずに見張るズラよ~!と言っても~、誰がやってきてもこの俺様がやっつけるだけなんだけどね~ヘヘヘヘ…

罪状:組織犯罪による大量殺人、及び宇宙警察官略取の罪

Episode32~33に登場。
星に住む全ての民が穴があったら入りたくなる習性を持つというボッツ星出身のアリエナイザー。
サノーアの忠実な部下であり、その腕力を買われてボディーガードとして取引に同行している。
実力こそ本物だが居眠りや遅刻を繰り返すおっちょこちょいで、サノーアには毎度怒鳴られていた。
サノーアのSOSを居眠りでうっかり聞き過ごしてしまったことでサノーアが逮捕されてしまい慌てふためき、金に糸目を付けずにアブレラに助けを懇願。
大金を叩いてマッスルギアを購入しデカレンジャーを苦しめた。
4つの目を駆使して360度を全て見渡せるボッツ星人にとって死角というものはありえない。


声:山口勝平

デーチョ、シロガー!…“遊び”なのに、なんて酷い事をするんだ!

罪状:ゲームと称して多くのエイリアンを殺害した罪

Episode34に登場。
住人は皆ゲーム好きとされるサウザン星出身のアリエナイザー。
星間評議会議長の父親を持ち、その権力を傘に不遜な態度で他者を見下し、下記の取り巻きと共に狼藉を働いてきたドラ息子。
「水晶に似たターゲットボールを拾った罪のない宇宙人を標的に怪重機でハンティングする」というどこぞの無法者達を思わせる最低最悪のゲームで多くの異星人を殺害してきたが、
親の七光りによるものか今まで罪に問われることはなかった(本人の発言から、少なくともこの「ゲーム」で彼自身は456人殺害してきたらしい)。
どんな凶悪犯罪者でも顧客として接するアブレラに裏で露骨に嫌悪感を抱かれ存在を唾棄されたある意味稀有なアリエナイザー。アブレラにはアブレラなりに最低限のラインはあるようだ。
詳細は当該項目を参照。


  • ハンドレ星人デーチョ
声:高瀬右光
  • テンテ星人シロガー
声:北島淳司

「ゲームだろ?」
「ああ、いつもやっている事だ。」

罪状:ゲームと称して多くのエイリアンを殺害した罪

Episode34に登場。
ギネーカの遊び仲間兼取り巻き達で、ギネーガの父親の力を傘に来てやりたい放題をしていた。
親が大金持ちのドラ息子達だが権力には雲泥の差があったのか、遊び仲間というよりはギネーカの太鼓持ちと書く方が正しい。
しかしギネーカ主催の『ゲーム』に嬉々として加担するなど非道な悪行三昧を送っていたのも事実であり、軒並みデリート許可を下された。


声:田中亮一

冥土の土産に教えてやるよ。そのリボルバーでお前の娘に銃弾を撃ち込んだのは、確かにこのラジャ様さ!ハハハハハ…!

罪状:103件の連続強盗殺人及び殺人未遂罪

Episode35に登場。
住民はとても長生きするといわれるテンカオ星出身のアリエナイザー。
かつて仲間のゴレン・ナシヤム・トムクンと共に連続強盗殺人を働いていた。美味しそうな名前の異星人どもである
偶然自分達のアジトに忍び込んだテラン星人チョウ・サン刑事の娘リルルを殺害していたが、証拠不十分の為に釈放されていた。
その後、地球で再び悪事を働いていたようだが、最終的にはデリート許可が下された。
なお、自身も戦闘能力はないためデカレンジャーに対してはアブレラがあらかじめ強化改造したマッスルギアを使用している。
他の宇宙人にはあまり知られていないがテンカオ星人は3本腕であり、いざという時は真ん中に付いている腕を使うため、彼らには「猫の手も借りたい」という言い回しはありえない。


声:辻本祐樹

姉さんは元気そうに見えるけど、このまま放っておいたらあとわずかしか生きられないんだ!
何と言われようと、俺は姉さんを助ける!!俺がやるしかないんだ!!

罪状:7つの惑星において人体実験を重ね数十人を殺害した罪

Episode37に登場。
住人全員が歌を好むというマイク星出身のアリエナイザー。
幼くして宇宙船事故で両親を失い、姉と二人きりで暮らし、猛勉強して異例の若さで医者となった。
しかし生活を支えてきた姉が宇宙放射線の強い鉱山惑星で重労働に身をすり減らした挙句、重度の放射線障害に侵されたため、姉を助ける特効薬を作ろうと青い花を人体に咲かせる実験を繰り返し、
7つの星で特定の栄養素のみを抜き取って数十人にも及ぶ殺人を実行。
実験の結果、若い女性の地球人が最適とに気づき、次々と青い花を咲かせる栄養素を抜き取り殺害していった。
本来は姉想いの優しい青年だったが、実の姉を救うために後戻りできない道に足を踏み入れ、無辜の人々を殺害し続けるというその凶行を見て、
私情と任務の狭間に苦悩したホージーの取った手段は……
その結末は該当項目にて。


  • アラドン星人ギャンジャバ
声:岡本美登

すんなり足を洗えるなんて甘えんなよ?裏切った罰だ!!そのまま地獄までサイクリングしな!

罪状:三千以上の金庫を破った強盗及び、両親を殺害し幼いヤーコを誘拐し、使役した罪

Episode38に登場。
簡単に約束を破ってしまう住民が多いアラドン星出身のアリエナイザー。
幼い頃に強盗に両親を殺害されたファルファ星人ヤーコを拾い育ててきたがそれは真っ赤な嘘に過ぎず、
実際にはファルファ星人の幼体が持つ鍵開け能力を利用する為に彼がヤーコの両親を殺害していた。
その後「犯罪から足を洗いたい」というヤーコから金庫のパスワードを聴き出すべく、壮年の男性に擬態してバンとヤーコを爆弾付きの自転車に乗せる罠に嵌めた。
「爆弾解除と引き換え」という口実でヤーコから金庫のパスワードを聴き出した後は彼女の両親の死の真相を嘲笑いながら伝え、
自分を裏切った罰としてバン諸共躊躇なく爆殺させようと目論むも、ヤーコが成体に至って罠を突破して自身を裏切り、バンと共に自身に立ち塞がったのを見て「育てた恩も忘れやがって!」と罵った身勝手極まりない卑劣漢。
アラドン星人の皮膚に付いている模様は地球人の指紋と同じように2つとして同じものがなく、それ故に同じ模様の者は決してありえない。
人間態を演じていたのも声と同じくスーツアクターの岡本美登氏。人間態、声、スーツアクターと三通りの意味での中の人を演じている。


  • ユイルワー星人ミーメ
声:富沢美智恵

結構遊んだから、そろそろアンタの魂も貰おうかなぁ~♪

罪状:宇宙薬事法違反、及び若返り薬製造を目的とした大量殺人の罪

Episode39に登場。
枕が変わると眠れないものが多いとされるユイルワー星出身のアリエナイザー。
ユイルワー星人は魂の状態になって他人の夢の中に入り、その夢をコントロールできる能力を有しており、
中には心理カウンセラーなどの職掌に就きその能力で人々を癒している者も多いという。
飲んだ人間の脳波を自分が最も入りやすい状態にする薬を作って「若さを保つ薬」と称して街にばらまき、上述の「夢に入る能力」を悪用し若い女性達の夢の中で殺害する形で魂を奪った。
その目的は100人の若い女性の魂を集めて若返り薬を作ること。
自分は衛星軌道上で若返り薬製造設備を搭載した怪重機に乗りながら高みの見物を決め込んでいた。
悪夢に囚われた人間をジワジワ甚振り追い詰めて殺す事を好む典型的なサディストだが、自分が逆に幻覚を見せられ眠らされたことを知るや否や、
自分の悪事を棚に上げて「卑怯よアンタ達!」と身勝手に糾弾。ウメコに「アンタが言うな!!」と当然の如くガチギレされた。
ユイルワー星人は自分に合う夢を見てスッキリ目覚められるので、彼らには朝寝坊はありえない。


  • アサシン星人ジンギ

今、なんつった…?「下らない」だとぉ…!?

罪状:殺し屋として1000人以上のエイリアンを暗殺した罪

Episode41に登場。
サングラスを必要としないとされるアサシン星出身のアリエナイザー。
裏社会のアリエナイザーに高額で雇われる暗殺者だが、自らを「暗殺者」ではなく「イレイザー」を自称する自意識過剰で高慢な性格。
普段はダウナー気味だが余裕で冷静な口調だが自身の会得した「秘技」を侮辱された場合、途端に口調が荒くなり依頼人さえも容赦なく手に掛ける程に逆上する凶暴な性格。
アサシン星人は昆虫のように大きな目が特徴で、感情によって発光する。彼らのコミュニケーションは言葉よりこの目が光る現象が重要である。
それ故にいつしかまぶたが退化して無くなっているため、現在のアサシン星人にまばたきはありえない。


  • スマスリーナ星人ニカレーダ
声:柴本浩行

アレは強力な生物兵器になるんでなぁ。あちこちの星でコツコツ育てて、売りまくってんだよ!

罪状:殺人及び危険指定生物繁殖条例違反にまつわり七つの星を滅亡させた罪

Episode42に登場。
サボリ好きが多いと言われるスマスリーナ星出身のアリエナイザー。
スマスリーナ星人は暑さに強く2~3日ほどは水分を全く摂らなくても活動に支障がない。
故に彼らの星では飲み物が店にしか売っておらず、街角に自販機はありえないという。

惑星を主食にする宇宙生物ブラウゴールを様々な星に持ち込んで繁殖させ、7つの星を滅亡させていた悪徳商人。
地球にもアブレラの協力を経て卵を2つ持ち込んだ。
更にブラウゴールの成長に必要なグロンチウムを含んだ巨大隕石を呼び寄せる為に、ミノロ星の天文学者・モンテーン博士を殺害し、彼に成り変わっていた。
彼が密輸したブラウゴールが滅ぼされたことでアブレラは大損害を被り、以後地球署を目の敵にするようになる。


声:草尾毅

お前のせいで道場を継げなかった俺は、素浪人として生きていくしかなかったんだ!俺の方が強いことを思い知れ!!

罪状:決闘を装い999人の剣士を騙し討ちし殺害した罪

Episode44に登場。
水芸が得意な住人が多いとされるボクデン星出身のアリエナイザー。
かつてはドギー・クルーガーとともに銀河一刀流を学んでいたドギーの弟弟子だが、不意打ちや騙し討ちなどの卑劣な手段を使うために父親から免許皆伝を授けられなかったためにドギーを逆恨みしている。
ドギーを倒すために宇宙中を回って出会った剣豪に挑んでは殺害して回っていた卑劣漢。
アブレラが企画した『宇宙警察なんて怖くないキャンペーン』の為にアブレラに雇われ地球に来訪。
依頼の遂行と同時に憎きドギーへの見せしめも兼ねてホージー達を奇襲し宇宙警察のバッジを奪っていった。
詳細は当該項目を参照。


声:細井治

どうせプロポーズを受けたが最後、砂になって消えちまうんだ。どんだけ傷付こうが問題ねえだろ!

罪状:結婚詐欺及びピュアハート吸引による273の殺人罪

Episode46に登場。
着る衣服は全部オーダーメイドと言われるスケコ星出身のアリエナイザー。
スケコ星人なら皆持っている優れた話術や美的センスと、食べることで1時間だけ相手の理想とする姿に変身できる「サイコマッシュ」で宇宙で多くの女性の命を奪ってきた宇宙広域指名指定の結婚詐欺師。
地球ではアブレラからサイコマッシュを購入して人間に変身し、女性の純粋な気持ちの「ピュアハート」を喰らっていた。
その詳細はエピソード項目を参照。


  • ダイナモ星人テリーX
声:浜田賢二

へえ、あの頃に比べて装備が充実しているな…でもやめとけ。お前らも、"あいつ"みたいに再起不能になりてえか?

罪状:445個の惑星における人間乾電池化殺人の罪

Episode47に登場。
ヘソがないとされるダイナモ星出身のアリエナイザー。
ダイナモ星人は空気中のあらゆるエネルギーを取り込んで稲妻にすることが可能だがテリーXはエスパーをプラズマ化できる特異体質者。
プラズマ化したエスパーは1本が火力発電所と同じパワーを持つ人間乾電池「プラズマX」の素材にされ、プラズマXを大量に製造し裏社会で売り捌いて大金を得ていた。
なお乾電池化された被害者はその時点で完全に死亡しており、テリーXが倒されても元に戻ることはない。
地球署が出来て間もない頃、ギョク・ロウにデリートされたと思われていたが実は生き延びており、潜伏期間を経て活動を再開。
大量のプラズマXを欲するアブレラから非エスパーの人間もプラズマ化できるようになる「フィルターアタッチメント」を受け取ったことで町に繰り出し、白昼堂々無差別殺戮を繰り返した。
「乾電池化」という形でマイルドに描写されてはいるものの、本編の映像内で描写された殺人件数はTV本編中最多件数を誇る超凶悪犯であった。

ギョク・ロウが現場から退く原因を作り、ホージーとジャスミンにトラウマを植え付けた2人の因縁の相手である*7
ダイナモ星人は貯めた電気を日常生活に使用するため、それを妨げるゴム製品はダイナモ星ではありえない。


  • クラーン星人ジェリフィス
声:塩屋浩三

邪魔な奴ら全員片づけて、広い海を独り占めだ!楽しいったらないね!

罪状:8つの惑星を水没させた罪、並びに人の体を操って犯した673件の窃盗と214件の殺人罪

Episode48に登場。
住民はみな別荘好きとされるクラーン星出身のアリエナイザー。
相手の身体に寄生する能力を持ち、寄生する際には身体を液状化させて神経と結びつくため絶対に離れない。
これは宇宙法でも固く禁じられている違法行為だが、ジェリフィスはこれを承知の上で能力を使用していた。
地球の陸地を全て海に沈めて9つ目の自身の別荘に変えるため地球に襲来。
スドラ星人ギレーヌの身体に寄生し、大量破壊兵器用の圧縮エネルギーが詰まった違法危険物「ココ・カプセル」を持ち出して逃走。
バンに捕まるとギレーヌを自害させバンに寄生し人質に仕立て上げたが、デカブレイクに緊急変身したテツの超電撃拳・スーパーエレクトロフィストにより強制的に心停止状態にさせられて分離したことが仇となって逆転を許しデリートされた。*8

しかし実際はアブレラが自らの計画を成功させるべく、デカレンジャーとその戦力をデカベースから引き離すためのアブレラにとっての捨て駒にすぎなかった。
クラーン星は星の面積の89%が海となっており、クラーン星人は海中で生活することを好むため、彼らには風呂に入るという習慣はありえない。


  • 最強最悪の傭兵軍団(アブレラ軍団)
声:中井和哉(ウニーガ) 岸祐二(ガニメデ) 篠原恵美(スキーラ) 園部啓一(アンゴール)

「衰えちゃいねえな。それでこそ倒し甲斐があるぜ!」
「俺が相手だ…!ヘヘヘッ、正義のジャッジメントはミーがするアルヨ!」
「今度こそ、2人仲良く天国に送ってあげるわ…」
「ハイハ~イ!今度こ~そ、やっつけちゃうもんね~!」

罪状:様々な特殊犯罪によって特殊刑務所へ収監

Episode49~50に登場。
かつてドギー・クルーガーに逮捕され、警備厳重な特殊刑務所に収監されていた4体のアリエナイザー。なぜデリートされなかったのかは不明。
ゲド星人ウニーガドラグ星人ガニメデジャーゴ星人スキーラギモ星人アンゴールの4名から成り、アブレラがデカベース制圧作戦のため刑務所から脱獄させた。
全員に各々の特性を更に高める調整が為された専用のハイパーマッスルギアが与えられ、ウニーガは剣術、ガニメデは防御力、スキーラはスピード、アンゴールはパワーが強化されている。
任務でデカレンジャー達が出払っている隙にアブレラと共にデカベースに奇襲を仕掛け、ドギーも卑劣な戦法で撃退しまんまとベースの制圧に成功した。
トゲトゲしい性格の住人が多いゲド星人は身を守るため体中に固い棘を持ち、身に危険が迫ると防衛本能で新たに生えて数が増える。この棘が多ければ多いほど数々の修羅場を潜り抜けた証として尊敬されるため、自身の身体のトゲの本数にこだわらない者はありえない。
じゃんけんに弱いとされるドラグ星人の鋏は左右で大きさが違い巧みに使い分けて器用に解体作業などを行うことができ、この鋏に切れないものはありえない。
ブランド好きなジャーゴ星人は動体視力がとても発達しており、どんなに素早い動きでも確実に捉えることができる上、素早い身のこなしが得意らしく俊敏な彼らにはのんびり屋はありえない。
そして、寒さに強いとされるギモ星人は頭部の提灯と顎髭のような部分からの光により鳥目になることなどありえない。


特キョウ指定

「特別指定凶悪犯」の略称で、アリエナイザーの中でも一際凶悪なアリエナイザーのことを指す。
通常の宇宙警察が対応するには難易度と危険度が高いため、基本は「特別指定凶悪犯罪対策捜査官」と呼ばれるエリート刑事が対応にあたる。

声:土田大(ブリッツ) 桜井敏治(ボンゴブリン) 蒲生麻由(サキュバス)

「もっとじわじわ恐怖を味わわせてからでいい。熟成した恐怖の方がはるかに旨いからな…」
「何てことするんだぁッ!!のどちんこ撃ったら巨大化しちゃうだろぉ~!!」
「お兄ちゃん、恐怖に震えたヤツらの生命エネルギーは格別ね…」

罪状:大量殺人、破壊、略奪の限りを尽くし、79の惑星を消滅させた罪(ブリッツのみこれらに加えて地球に混乱を巻き起こした罪も適用)

Episode21~23に登場。
一人っ子が存在しないと言われるリバーシア星出身のアリエナイザーの三兄弟。
長兄がブリッツ・ヘルズ、次兄がボンゴブリン・ヘルズ、末妹がサキュバス・ヘルズ
宇宙各地を荒らし回って79もの惑星を滅ぼし、特キョウからマークされる程の凶悪犯罪者。
地球署で最初に対処した特キョウ指定アリエナイザー。
標的と定めた星を徹底的に蹂躙する為、一時は彼らの襲来を察知したアブレラが地球での商売を断念しようとしていた程の実力者達。
特に長男のブリッツは、人質など策を用いず真っ向勝負でドギーを苦戦させた唯一のアリエナイザーである。
リバーシア星人は家族間の繋がりが強く、子だくさんかつ兄弟姉妹を必ず持ち、外敵には一致団結し、
家族や仲間の為に自らを犠牲にすることもいとわない厳しい掟を持つ。
彼らは家族で住む住居にとても拘る為、彼らの星には様々な家が建ち並ぶ。
それぞれ自分の家が1番だと思っており、それ故にリバーシア星にホテルはありえない。


声:佐藤正治

君ならジーバ以上のスターになれる。どうだ、私と組まないかね?勝ち続けるのは気分がいいものだぞ?

罪状:賭博場開帳図利罪、薬物密売罪、及びそれにまつわる大量殺人の罪

Episode26に登場。
住民は皆トマトジュースを好むタイラー星出身である、特キョウ指定のアリエナイザーの1人。
中毒性のある非合法筋肉増強剤「メガゲストリン」を流通させ、宇宙法で禁じられている違法賭博闘技場「イリーガルマッチ」を開催。
マッチの生中継を会員制のネットを通じて宇宙に放送し大儲けしていた。
タイラー星人は冷静でとても頭が良く、特に経営能力に優れており、中には事業で成功し大金持ちになっている者も少なくないという。
彼らは「人に使われて働くくらいなら、どんなに小さくても自分で起業する」といった考えを持つため、アルバイトをすることはありえない。
該当項目も参照。

他所の星なのにトマト…?収斂進化の一種*9か何かだろうか?


声:野田圭一

母親の言葉を思い出せないと言ったねぇ。知りたくはないかい?坊や。ママの最期を…

罪状:124の惑星で一万人以上の人たちの自由を奪い鏡の世界に閉じこめた誘拐及び幽閉罪

Episode28~29に登場。
自らの体を光に変えて反射物の中に自由に入り込める能力を持つスペキオン星出身のアリエナイザー。
特キョウ指定のアリエナイザーの1人で、自身の種族の能力を解析し自分以外の物質も光に変える技「ミラーイリュージョン」を開発。
それを悪用し多くの人間を鏡の中にに閉じこめポートレートに変えてきた。
独特の美的センスの持ち主で、ポートレートを「芸術品」と嘯いている事から、アリエナイザー達のカリスマ的存在として崇められる天才犯罪者。
詳細は個別項目を参照。
スペキオン星は町のそこら中に鏡やガラスが設置されており、夜でも煌びやかに輝いている。
住人はこれを用いて瞬時かつ自由にどこへでも移動できるため、住人が遅刻する事はありえない。


  • パイロウ星人コラチェク
声:島田敏

俺のバースデーを邪魔しやがって!その罪、万死に値する!!

罪状:23件の惑星放火を含む4103件の放火の罪

Episode40に登場。
住民はみな熱血漢と言われているパイロウ星出身のアリエナイザー。
出身星含めて正体不明のまま長年放火を繰り返していた連続放火魔だが、実態は炎に限りなく近いエネルギー生命体のような宇宙人で、普段はアブレラが開発した「フレイムギア」と呼ばれる特注品のパワードスーツを着用し外見を擬態している。
放火現場ではフレイムギアを脱ぎ捨て炎そのものとなって暴れることから燃え盛る炎との区別がつかなかったのが正体不明の理由であった。

自己顕示欲の塊であり、目立ちたがり屋かつハイテンションな性格。
誕生日が近づくと建造物をバースデーケーキの蝋燭などに見立てて無差別に放火しては暴れはしゃぎ回る傍迷惑極まりないアリエナイザーで、自分の邪魔になるなら幼児すら躊躇いなく焼き殺そうとした冷酷さをもつ。
主な攻撃手段はスーツの手から放つ3000℃以上まで加熱できるほどの超高温の火炎放射。
そしてフレイムギアを纏っての格闘戦も非常に強く、スーツ自体がディーリボルバーの銃撃を受けても大したダメージにならないほど強固。
何より特キョウ指定アリエナイザーらしく、犯した犯罪件数は作中トップクラスの多さを誇る強豪である。

パイロウ星人は体そのものが炎と酷似した性質を持ち、住民の基礎体温は2500度にも達する。
それ故に彼らは熱い物が好きで冷たい物が大嫌いであるため、彼らの星には冷たい飲食物はありえない。



本編外のアリエナイザー

  • ガスドリンカーズ
声:遠藤憲一(ヴォルガー) 田村円(ブランデル) 天祭揚子(ジーン) 岡本美登(ウインスキー)

「知ってるか?俺にも時間が止められる。お前達の生きる時間をな!」
「そんな技では俺は倒せん!」
「小娘が…アタシと張り合おうなんて、100万年早いわよ!」
「ギッタギタに切り刻んでやるぅッ!」

罪状:人間機械奴隷化、惑星壊滅

映画『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』にて登場。
リーダーのヴォルガーを筆頭に、ブランデルジーンウインスキーの4人で構成されるアルゴル星出身の犯罪者集団。
人間を機械奴隷に変えてしまう「金色の雪」をばら撒きレスリー星を制圧。
次なる目標を地球に定めて来襲する。
彼らの出身星であるアルゴル星は、住民が機械の身体に魂を宿した生命体となっているという。
なお、ガスドリンカーズのキャスト陣は全員過去のスーパー戦隊シリーズにて敵幹部を演じた経験のある面子で構成されている。
名前の由来はこれでも意識したのか、全員アルコール飲料*10

  • ギンジフ星人カザック

おいアブレラ!喰わせもんやったら"ブチッ!"とその翼毟り取ったるけんのう!

罪状:179の星における殺人、および数々の悪行三昧

Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャーvsアバレンジャー』に出演。
仁義がないといわれるギンジフ星出身のアリエナイザー。
広域宇宙暴力団「ビローノファミリー」の幹部で、広島弁で喋る典型的なヤクザの様な宇宙人。
変身能力で他者に成りすます能力を持ち、劇中ではハリケンレッドに化けてデカレッドとアバレッドに不意打ちした。
劇中では死者を蘇らせる力を持つエヴォリアンのトリノイド0号サウナギンナンを復活させ勢力拡大を目論む。しかしとある言葉の綾から…?


  • チグカデ星人ビルヂーク
声:なし

オヅゥー、オヅゥー…

罪状:618件の営利誘拐の罪

『マジレンVSデカレン』に出演。
アブレラの後継者である謎のエージェントX率いる宇宙広域指名手配犯の一人である、チグカデ星出身のアリエナイザー。
ジャスミン命名「ガブッとバクッと君」。
エージェントXにバボンと契約し、巨大な口で食べた物を別の場所に転送できる能力を使い
小津五兄弟&ヒカルのいるレストランごと『天空の花』を奪おうとした。
最終的に緊急出動したデカレンジャーに逮捕されたが、口封じのためバボンに始末されてしまった。
チグカデ星人は胃袋に入れた物を別の次元に飛ばす能力を持つため、チグカデ星のデパートに配送サービスはありえない。


  • アルゴル星人バボン
声:長嶝高士

俺はムサい男とちっこい女には興味ねえ。消えろ!!

罪状:営利誘拐及び数々の犯罪における惑星破壊の罪

『マジレンVSデカレン』に出演。
すでに宇宙裁判所からもデリート許可が下りている宇宙広域指名手配犯のひとり。
エージェントXと共謀し『天空の花』を利用するため地球に来た。
劇場版『フルブラスト・アクション』に登場したガスドリンカーズと同じアルゴル星人で、エージェントXの手で施された魔導陣によりビーム攻撃を吸収し、体内で増幅し武器発射エネルギーに変換する能力を持つ。

ムサい男と背が小さい女性に興味がなく、逆に背が高くたくましい女性には目がないらしい。


  • エージェントX
声:竹本英史

私に抜かりはありません。これでこの星の人間どもは、愛を失う…!

罪状:大量の武器密輸・違法開発及び惑星破壊による大量殺人の罪

『マジレンVSデカレン』に出演。
エージェント・アブレラの弟子と言われているが、出身星不明・本名さえ謎の死の商人。
ギョク・ロウ率いる「赤い特キョウ」ことファイヤースクワッドは、この不可思議すぎる不可思議犯罪を捜査しており、
バンも担当地区を滅ぼされ、そこに住む家族を守れなかった弔い合戦のため地球に帰還した。
ジャスミンとマジレンジャー小津麗を人質に、マジトピアの秘宝『天空の花』を狙い、アブレラを超えんとした。

果たして、悪魔のようなこのアリエナイザーの正体とは……?


  • トリガー星人ブラムド
声:桐井大介

遂に発射の時が来た。これで全世界の主要都市が消えてなくなる!

罪状:いくつもの惑星を破壊した罪

スーパー戦隊シリーズ第35作『海賊戦隊ゴーカイジャー』の『デカレンジャー』レジェンド回に登場。
特殊な発火神経をもつトリガー星出身のアリエナイザー。
すでにデリート許可が出ており、宇宙帝国ザンギャックに潜り込んで行動隊長にまで上り詰めた。
地底ミサイルで世界各地の主要都市を同時多発爆発させんと目論んだ。
開発技師インサーンの改造を受け、カスタムメイドのハンドガンを取り付けられている。
二丁拳銃による射撃に応じて、腕のハンドガンも発火神経に反応して標的をあっという間に蜂の巣にしてしまうほど。

  • グリンカ星人チイタ/アリエナイザケンナー
声:小村哲夫

こんなパーティーなんかぶち壊してやる!

罪状:みんなの楽しいクリスマスを邪魔した罪

講談社の幼児雑誌特別付録のドラマCDに登場。このCDはデカレンジャーとふたりはプリキュアのクロスオーバーとなっている。
プリキュアの敵であるザケンナーに憑依されてアリエナイザケンナーとなってバンとホージー、そしてプリキュアの2人に音を当てるクイズ対決を挑むが、デカレンジャーとプリキュアが全問正解したが自身は全問不正解をするなど、意外とマヌケ。
凶悪犯には違いないが、それにしては罪状が軽すぎる。恐らく大量殺人などの余罪もあったのだろう。

余談ではあるが、銀河戦隊ギンガマンギンガイエローもグリンカ星人である。同族であろうか?


  • カイト・レイドリッヒ
声:小山力也

貴様らはクルーガーと繋がっていた反逆者として抹殺されるのだ!

罪状:宇宙マフィアと結託しての機密漏洩、数多の殺人罪

Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』にて登場。
宇宙警察銀河系管区警察局局長。
通常の人間に近い「正義の顔」とカブトムシのような角が生えた「悪の顔」の2つの顔を持つ。
厳格な性格だが、その正体は宇宙マフィア「キルリアンファミリー」と内通し悪事を働いていた汚職警官。
2年前自身の正体に感づいたドギー・クルーガーに重傷を負わせ、
ミラージュ・ディメンジョンでドギーに成りすまして用済みになったマフィアの構成員と目撃者であるクレメント星人キャリーの父をも殺害。
その上で全ての罪をドギーに擦り付けた凶悪犯。
加えて地球署に配下であるアサム・アシモフとムギ・グラフトンを新人警官として潜り込ませ、ドギーも毒により長い間昏睡状態にしており、地球署を内側から混乱に陥れた。
戦闘時はネオハイパーマッスルギアを纏っていた。
報・連・相も一切行わない。
好物は甘い蜜。


  • バーグ星人クローネン
声:関智一

何のつもりか知らんがそんなに俺の弾丸を浴びたいなら…お前聞いてんのか!俺を馬鹿にしやがって…

罪状:88の惑星で犯した大量ライフル殺人の罪

Vシネマ『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』に登場。
宇宙でも名の知れた傭兵であるバーグ星出身のアリエナイザー。
邪教団・幻魔空界に入った当初はラーズに雇われただけだったが、『ギャバンVSデカレンジャー』本編の時点では完全なフメインの狂信者になっていた。

金のためなら親でも殺すと言われている残忍な性格である。
右手に弾倉を掴むことで、右腕をライフル銃のように変形させる能力を持つ。
強力な弾丸が入った黒い弾倉とヒルのような宇宙生物に変形する特殊な弾が篭もった赤い弾倉を使い分けて、銃撃戦を得意としている。

マッドギャランの指示で特殊弾丸を使っていた変身能力をもった人間の血を集めていた連続吸血魔事件の犯人。
サタンゴース復活に必要なシェリーを捕獲するために、偽の取引でおびき出し誘拐する。
終盤でスワットモードに変身したデカレンジャーと銃撃戦を繰り広げるも、ウメコの罠にまんまと引っかかり連携攻撃を受け、最期はストライクアウトでデリートされた。

名前の元ネタは映画監督の「デヴィッド・クローネンバーグ」。



デリートされずに済んだアリエナイザー達

  • ラブーリ星人バラン・スー
演:(CG作成されたキャラクターの為無し)

太陽系第3惑星への、侵入に成功したぞ。約束を果たせ!

罪状:バスジャック

住民は絶対に浮気をしないとされるラブーリ星出身のアリエナイザー。
天秤のような二本の長い腕を持つ巨大な姿をしており、ドン・モヤイダに無許可且つ格安で地球に入れると騙されて密入国したが、実際は体内に怪重機ファンクラッシャーのコントロール装置を飲み込まされており、その運び屋にされていたのであった。
地球に到着するもドン・モヤイダに用済みで切り捨てられたことで自棄を起こし、逃走用のロケット目当てでバスを持ち上げて脅迫するが、バンを除いたデカレンジャー4人の敵ではなく、目にも止まらぬ早業であっさりと現行犯逮捕された。
ラブーリ星人はとてもドライな性格で何事も二者択一で考え、常に自分に有益な方をシビアに選べる彼らには「義理人情」という言葉はありえない。


  • ドルトック星人マノマーク
演:みのすけ

あの小娘がしつけた犬で探すとは。…で、私はダメだった時の保険かな?

罪状:薬物取締違反及び人間ガソリン化による殺人予備罪

人間をガソリンに変えてしまう薬を作ったマッドサイエンティストのアリエナイザー。
地球では「岩木」という眼鏡姿の男性に化けている。
ベイルドンと組んで自分のガソリン化薬を彼に売りつける算段だった所、約束を反故にしたベイルドンに殺害されかけるも、こうなることを見越して薬から成分を抽出していた。
拘束されるもデカレンジャー相手に終始不遜な態度を取り、その上ウメコとマーフィーを「小娘と馬鹿犬」とまで罵倒する始末で、成分のありかを交換条件に自分を釈放する司法取引を目論むも、喧嘩しながらもマーフィーを最後まで信じたウメコによって成分を発見され、自分の罵詈雑言をそのまま皮肉として返された上にマーフィーにおしっこ(冷却水)をかけられ、そのまま留置場送りとなった。


  • ジューザ星人ブライディ
声:沼田祐介

てめえらデカか?ちょうどいい、ムシャクシャしてたとこだぁッ!!

罪状:器物損壊
ジャッジメント:◯(デリート不許可・逮捕)

フリーターが多いと言われているジューザ星出身のアリエナイザー。
元々は心優しかったが、交通事故で妻と子を亡くしたことで大の車嫌いになり、危険運転をする車にムカついて車を破壊する凶行に走ったが、運転手の殺害まではしなかった。
しかし、その犯行現場をカーサスを見られたことでスケープゴートとして彼女に妹のカーミアを殺害した濡れ衣を着せられた上に、カーサスの依頼を受けたアブレラの手で凶暴・巨大化。
理性を無くして暴れ回るが、デカレンジャーロボに取り押さえられ、一度デカベースに送られた。
その後、デカベースのメディカルスタッフによって元の大きさに戻ると、器物損壊の罪を負ったが、ボス曰く「そう重くはないだろう」とのこと。
ジューザ星人は両腕から伸びる大きな鎌が特徴で、これを器用に扱って木を切ったり料理を作ったりできるため、
ジューザ星にはチェーンソーやカッター、包丁といった道具が売られていることはありえない。


声:岩尾万太郎

拙者は、この都を江戸の昔のまま守りたかった。それが叶わぬ今、もうどうなろうと同じでござる…!

罪状:重要文化財窃盗
ジャッジメント:◯(デリート不許可・無罪)

厳密にはアリエナイザーではないが、便宜上ここに記載。Episode18に登場。
地球人とは比べ物にならないほどの寿命を持つゾイナー星出身のエイリアン。
江戸時代の頃に地球に不時着し、その時新選組にいたバンの先祖である赤座番之進に匿われ、剣術や武士道を学んだ結果地球を愛するようになった宇宙人。
詳細は個別項目を参照。


  • ビース星人ビーリング
CV:下山吉光

勝って賞金をもらうのは、俺だぁ~!!

罪状:常習賭博罪、薬物取締法違反、器物損壊及び迷惑防止条例違反

自分の大声でビックリする事があると言われるビース星出身のアリエナイザー。
ビース星人は腕力が強く好戦的で、片手で大木を容易く引っこ抜くことができる。
また、とても大きな声で少しガラの悪い喋り方が特徴。
ビーリングはその腕でダーデン主催の違法賭博闘技場「イリーガルマッチ」に参加して荒稼ぎを繰り返してきたが、違法筋肉増強剤「メガゲストリン」の度重なる服用の副作用によって前後不覚になり錯乱。
街中で見境なく暴れていたところをホージーとテツに取り押さえられ、メガゲストリンの流通元の情報を聞き出される事となった。


  • バンダレ星人ジーバ
CV:高階俊嗣

こいつを倒した所で自慢にもなりゃしねぇ…

罪状:常習賭博罪及び薬物取締法違反

風呂上がりに必ずポーズを決めると言われているバンダレ星出身のアリエナイザー。
バンダレ星人は他の宇宙人に比べて生まれつき筋肉が発達しており、ボクシングやプロレスなど宇宙の様々な格闘技スポーツ界で有名な宇宙人である。
見た目の肉体美としても体を鍛える事がとても好きで、ベンチプレスは老若男女一人一台持っており、幼児は立ち上がると同時に腕立て伏せも覚えるという。
ジーバはダーデン主催のイリーガルマッチで(ホージーとの初戦を含め)連続2000人抜きを達成し、チャンピオンとして君臨していた。
自分の腕に絶対の自信を持っていたが、相手を仕留める際に大振りになり右脇に隙ができる癖があり、ホージーとの再戦時にはその癖を見抜かれて敗れ、そのまま警察の御用となった。
後に釈放されて社会復帰を果たしテレビ局のADに就職。
かつての粗暴な性格が鳴りを潜め、花を愛でる陽気な性格に様変わりしていた。



茉莉花ちゃ~んの為なら~、ボクチンあいつの居場所探し当てられるかもぉ~?

罪状:41の惑星における122の窃盗の罪

武器を持つことを好まないワンデ星人のアリエナイザー。
かつて、ミリバルと共に強盗稼業に手を染めていたようだが…?
詳しくは個別項目参照。


  • トカーサ星人マチカ
演:河野しずか

王女様を暗殺して、外戚関係にある私の一族が王家を継ぐはずだった…

罪状:殺人幇助罪

地球人とそう変わらない見た目をしているトカーサ星出身のアリエナイザー。
イオ・ヨンマールイッチ王女に仕える侍従だが、イオの暗殺をジャッキルに依頼した張本人。
眼鏡で反射した光でジャッキルに合図を送って、暗殺に成功した…
と思いきや、狙撃したのはウメコであり、更に作戦がバレてしまい、説教を受けた後ジャスミンによって逮捕された。
イオの暗殺を目論んだ理由は、王位継承権のある自分の娘を王女にするためであった。
トカーサ星人は皮膚が火に強い耐性を持つ表皮に覆われているため、火傷を負うことはありえない。



スワンのロボなんかよりハイマルさんの怪重機の方がよ~っぽど凄いんです!

罪状:怪重機密造の罪

住民は皆特許を持っているとされるポッペン星出身のアリエナイザー。
かつて宇宙警察科学捜査研究所で働いていた科学者で、スワンの元同僚。
科学者としては非常に優秀だったが、サイテック賞を一度も受賞できないことからスワンに嫉妬し、逆恨みをした挙句宇宙警察を辞職した。
その後、エージェント・アブレラに唆されて怪重機・フランケンザウルスを密造しスワンに挑戦状をたたきつけた。
詳細は当該項目を参照。


【余談】

なお、テレ朝の公式サイトの怪人紹介ページでは『特徴』の項目が全て「~アリエナイ」で終わる形になっており、一部は本項でも「~ありえない」という表現として使用させていただいた。
解説文に否定形が入る奴がやたら多いのはそのせい。
更に怪人紹介の名称に誤字が散見され、放送終了後も修正される事なくサイト閉鎖を迎えた。



追記・修正は宇宙最高裁判所に向けて宜しくお願いします。

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最終更新:2023年09月01日 19:14

*1 Vシネマ『10 YEARS AFTER』より。

*2 因みに、少なくとも地球署には所謂「ブタ箱」が存在するのが劇中で確認出来る。「トラ箱」(泥酔者など、犯罪者ではないが、放っておく訳にいかない人物に入ってもらう部屋)もあるかは不明。

*3 某SF映画のイメージが強いが、本来であれば「異邦人」、つまりよそから来た人程度の意味合いになる。地球の言葉が出典となっているが、他所の星の宇宙警察では別に同じ意味の単語があるのか、はたまた地球語が宇宙共用語に組み込まれているのかは不明。

*4 番組クレジットでは単にアリエナイザーと表記されている。

*5 余談ながら、この辺の設定は後に「海賊戦隊ゴーカイジャー」のレジェンド回、「10 years after」で仕組みが補足された

*6 放映当時までに日本に上陸したどんな台風よりも強烈な嵐となるレベルである

*7 当時はまだデカスーツがなかったため、生身でアリエナイザーと戦う必要があった。

*8 その後、バンは出力を調整したテツのエレクトロフィストによる心臓マッサージにより息を吹き返している。

*9 似たような性質が要求される生物は、似たような姿に進化する…という考え方。モグラの前足とケラの前足などが好例で、一部のSF作品ではこれを根拠に「異星人は地球人そっくり」とされることもある。

*10 ヴォルガーがウォッカ、ブランデルがブランデー、ジーンがジン、ウインスキーがウィスキー。