ルーヒー・ジストーン

登録日:2017/01/24(日) 21:17:22
更新日:2023/08/30 Wed 12:03:09
所要時間:約 7 分で読めます




ルーヒー・ジストーンとは、小説『這いよれ!ニャル子さん』及びその派生作品に登場する宇宙人である。
アニメ版CVは國府田マリ子

メイン4人の中で一人だけ旧支配者の名を冠しておらず、水を司る神・クトゥルーの眷属・クトゥルヒがモデル。
クトゥルフ神話においてはクトゥルーの落とし子、使い魔的な種族だが、本作においては「クトゥルー星人の中の一部族」みたいな扱いである。


概要

普段は人間の美女の姿をしている。
蛸足のような緑のうねる髪が特徴的で、頭頂部でヤシの木のように束ねている。前髪は左半分だけ上げている。
眼鏡をかけており、吊り上がった切れ長の真紅の眼は深い知性を感じさせる。
かなりの美女であり、とてもおっぱいがでかいその胸は豊満であった。作中言及されているキャラだけで言えばおそらく1位である。
いつもタイトスカートの黒スーツとブラックのストッキングを着用しているが、下乳どころか鳩尾ギリギリまで胸元は露出しており、非常に目のやり場に困る。
(原作やスパニャルでは何度かシャツのボタンを留めている挿絵がある)
描かれ方からして間違いなくノーブラであろう出来れば下もそうであってウアアアア 下は履いていてほしいものである。
原作小説及びアニメ版の登場初期には赤いリップをつけていたが、途中でナチュラルメイクに変更されている。
あとスマホは下乳とワイシャツの隙間に差し込んでいる。もう何も言うまい。

ちなみに頼子ママンによれば「着やせするタイプ」らしい。バケモノか…。

年齢は宇宙四捨五入でギリギリ20代とのことなので、まあ外見+数歳って所か(実年齢は5桁超えてそうだが)。



クトゥルー星人は「水」属性の邪神であるが、ルーヒーは「氷」に近い形質を有しており、クトゥグアとは逆に怒りなどの感情で体温がドンドン下がっていく。
氷柱や氷の槍を作る、相手を凍らせる、物体の運動エネルギーを奪って落下させるなど、本人の高い知性も相まって非常に便利な能力。
アニメでは相性最悪のはずのハス太*1と打ち合わせ無しで合体攻撃を繰り出していた。
原作小説ではそもそも戦闘シーンがほぼ無く、2回も敵に拉致されている(1回目は本人の同意有り)のだが、
『這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム』ではクー音が「たとえばさぁ、あんたが本気で暴れたとして…止められるのってあたしくらいじゃね?」
言っているため、戦闘力自体は三バカから大きく劣るわけではない様子。高温と低温という相性もあるのだろうが。
なお同書によれば水属性の邪神は水の庇護を受け決して溺れないらしい。(シャンタッ君は「おっぱいがでかいから浮いて沈まない」と勘違いしていた)

後述する通り凄腕のハッカーであり、電子戦であれば作中に並ぶ者はいない…のだが、あまり作中では披露する機会がなかった。

その属性通りクールビューティーを絵に描いたような人となりであり、頭もよく行動力も抜群。
しかし予想外の事態に慌てることも多く、ハッカー引退後は(メインキャラ最年長ということもあり)ツンの部分がどんどん溶けていく。



来歴

初登場は原作5巻でハス太と同期。アニメでは第5話から。

黒一色のローブ(アニメではシスター服)に身を包んで真尋の母・頼子を誘拐した。
その正体は「キューワンダイバー」の異名を持つ凄腕のハッカーで、ハス太の実家である株式会社ハスターとはライバル関係にあるクトゥルー社の社員だった。
所属するゲーム開発部で新開発VRゲーム「X・Oth」の開発に協力させるべく、地球屈指のゲームハードヲタである頼子を傘下に置こうとしたのだが、
カチコミを入れたニャルラトホテプ一行とぐたぐた漫才している間に、本社はゲーム部門からの撤退を下す。
それにより宙ぶらりんになってしまったルーヒーはX・Othの試作機を強制起動させテストプレイを行って撤退を検討させようとするも、
あまりに精巧に作りすぎたVRは使用者も現実とゲームの世界の区別がつかなくなってしまうという欠点を露呈する結果となり、
実験は大失敗、試作機も全てクトゥグア(クー子)によって滅却処分された。

ちなみに漫画版では即座にクビを宣告されており、悪あがきすらさせてもらえなかった。


その後はアトラク部門に左遷回されていたのだが、
その仕事というものが「遊園地のアトラクションショーで、魔法少女イーベル・ルーヒーとして出演しろ」という憤死モノの内容であり、
本人も観客の茶々(主に子供)に耐え切れず辞職している。
アニメ版に至っては、いつもの4人にこの現場を目撃されて、あまりの羞恥に脱兎のごとく逃げ出している程である。
(※ただしハス太は気に入っていたらしく、後に小説版10巻でニャル子が魔法少女になりたいと言い出した時にも真っ先に思い出している)

その後クトゥルーを退社し、唯一作れる料理だったタコ焼きで生計を立てることになる。
全く可愛くないゆるキャラを自作したり、「ダゴン焼き」なる胡乱な品名を堂々と掲げたりと胡散臭い屋台で活動しているが、
昼間はオフィス街を足場に活動しているらしく、味も悪くないので収入も安定している…らしい。特に若い男性のファンが多いとか…。
アニメ版では上記のクソ役職(9話で登場)を差し置いて第8話で先行登場しており、海の家でタコヤキを作っていた。

地球で生活を続ける中、自らに生まれ出ずる感情が何なのかを確かめるため、真尋たちの高校に教育実習生として赴任を決意。
担当教科は情報技術。このチョイスに時代の移ろいを感じる。
その後(ハス太誘って購買部をジャックしたり)ひと悶着あった末に辞表を出してタコ焼き屋に戻るが、
漫画版では打ち切…短期終了のためにそのまま居着いている。


お住まいは原作小説・スパニャル版では高級マンション。アニメ版では不明。



人物関係

基本的に異星人組は地の文同様種族名で呼び捨てにするものの、初登場の一件で一時的に手を組んだ
(クトゥルー社のオンラインゲームマニアでトップランカーだった)クー子のみ「女王(クイーン)」と呼称している。
そのクー子の従姉であるクー音とは同級生で今も電話するほど仲がいい。
二人が並ぶと氷のおっぱいと炎のおっぱいの双巨頭であり、スパニャル版で海の家の手伝いをした際には男性客がゾロゾロ釣られていた。

アニメ版では年長者ということで頼子との絡みが多く、OVA『F』では混浴でおっぱいを揉まれていた
…マリコ様と頼子ママンの中の人が「某美少女戦士」の先輩後輩だからジャナイデスヨエエ

年下であるニャル子には舐められっぱなし(というか、ニャル子にとって「年上の美女」というだけで弄り甲斐がある)で、
アニメ『W』11話ではなぜか惚れ薬のせいで彼女に求婚し、縛り上げられるという謎シーンがある。

性欲と脳が直結している三バカとは異なり真尋に対してイヤラシイ感情は全く抱いていないが、
根が善人なため真尋から呼び捨てにされたり手ひどく突っ込まれたりしても冷たくあしらうことは無い。(無論真尋もルーヒーを刺したことは一度もない)
そもそも連中は全員成人してるんだから色々問題のある行為のはずだが



そして最大の奇縁といえば、なんといってもハス太くんとであろう。
冒頭で述べた通りクトゥルーとハスターは犬猿を通り越して存在すら許さないほど仲が悪く、
「奴らは敵だ」という洗脳に近い教育を散々受け続けてきたルーヒーも、登場当初はハス太のことを侮蔑し、蛇蝎の如く嫌悪していた。
しかし、失脚後は頭がクールダウンしたのか次第に角が取れていくと共に、ハス太に対しても他の邪神や人間と変わらぬ扱いをするようになっていった。
そうした中、怨敵と教え込まれてきたハスターとも雪合戦やらプールやらで次第に絡みが増えていき、
自分の豊満な胸の奥に生まれてきた温かみに気が付くこととなる。

その気持ちを探るために彼女は教育実習生に扮し、真尋たちの高校に赴任。
そしてハス太が真の姿である「黄衣の王」となって自らを不当に拘束した空鬼に怒りの鉄槌を下したことで、彼女の「思い」は「想い」へと明確に変化した。

「八坂真尋。これからは『恋敵』ね…」

以降はハス太と親友となり、本当の姉弟であるかのように二人の絆は深くなっていった。
…しかしハス太は相変わらずホ○のままだし、こと異性愛に関しては途轍もなく疎い(黄衣の王であっても同じ穴の貉である)ため、
ハス太の純粋無垢な言動にルーヒーがぶん回されることもしばしば。
寝取りマニアのアト子にハス太が抱擁された時など半狂乱になっている始末であり、彼女の手が離れた途端に猛然と抱き付くほど。

その次の巻ではハス太から「会いたいです。おうちにうかがいます」という直球すぎるメールを受けて狂喜乱舞、
ピンポンが押された瞬間に出迎え、ハス太の目的が「そうじゃなかった」ことを知るや否や凍り付いていた。
この頃になるとハス太との仲を主要人物ほぼ全員が認識しており、クー子はソファーのクッションが黄色であることを見抜いたり、
ニャル子に至っては露骨にハス太との同棲を唆したりと完全にいじられキャラとなっていた。

そして最終巻では自分の生声入り目覚まし時計というしょーも…もといコメントに困るものをハス太にプレゼントしており、
真尋があきれる一方でハス太は超嬉しそうに枕元に置いていたダメだこいつら…早く何とか…しなくていいや、もう。

ちなみにこの二人の仲に関しては
  • 真尋→厄介なホ○を押し付けられてラッキー
  • ニャル子→恋敵が減ってくれて何より
  • クー子→上記の理由より出来る限り阻止したいが、この二人なら面白いゲームハードを作れそうなので支援
と各々の想いが錯綜しつつも誰一人否定的な見解を有しておらず、この二人が異種間の架け橋となれることが示唆されている。


『這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム』ではこれといってハス太との仲は進展していない。
その一方でシャンタッ君(♀)とナッ子ちゃん(野良のナイトゴーント、仮面ライダーで言う所のショッカー戦闘員)を拾って育てる、
二人の可愛すぎる戯れに身震いするなど子供好きな一面が強調されており、カバー下漫画では毎巻三人でつるんでいる。
ただし友人が持ってきた「ウ・ス異本」を読んで「女性と見まがうばかりの美貌の少年」の魅力に気付いてしまい、
コミケで箱買いした挙句部屋に閉じこもり「とてもお肌が綺麗になる運動」を一日中行ったそうで、
どうもその方面にストライクしてしまったようである。結果より過程が気になる
3巻ではハス太がキノコをおすそ分けしただけで無茶苦茶恥ずかしがっているあたり、やっぱりそのケはあるのかもしれない…。

とか言ってたら4巻ではクー音に対して「いつか迎えたい『客』がいる」と顔を赤らめて発言しており、
同巻のエピローグ(単行本巻頭カラー)では人物紹介欄に「ハス太の事が」まで書かれて切られている
こちらでもどうやら心の奥底に秘めていた真意に気が付けたようで何よりである。過程はどうあれ。

まあ『スパニャル』版のハス太君は真広に自分の睾丸食わせようとするほどのガチホ○だけどな!!




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最終更新:2023年08月30日 12:03

*1 もっとも、当人同士の種族間の敵愾心が消滅しているため、属性的な相性は「冷気」と「風」で非常に良い。