真・女神転生Ⅳ FINAL

登録日:2017/01/21 (土) 18:32:20
更新日:2024/04/08 Mon 10:15:25
所要時間:約 22 分で読めます






一神教VS多神教


ヒトは、“神殺し”の道具なのか…?


選択せよ、か 皆殺しか……。



『真・女神転生IV FINAL』とは、2016年2月10日に発売されたニンテンドー3DS専用ソフトである。


概要


前作のニュートラルルートから派生した続編であり、『真・女神転生』に対する『真・女神転生Ⅱ』に当たる存在。
アトラスは完全版を出すことが多いため勘違いされやすいが、れっきとした完全新作である。
前作をプレイせずとも丁寧な導入や設定をまとめたメモが用意されているため十分楽しめる。
ただ、前作をプレイすればより楽しめることは言うまでもない。

前作の世界観を継承しつつ、前作で上がった様々な不満点を解消した作品に仕上がった。
UIや快適度が大幅に向上し、バランス調整も上々。評価は高く、「このシステムで前作もやりたかった」と言われる出来になった。
少なくとも前作の悪評は払拭できる出来に仕上がった作品であり、メガテンシリーズ初心者にもオススメできる。
ただし、全体的に登場人物の年齢が低めなため、ダークな雰囲気はやや薄れた。序盤からゴミのように死人が出まくるが

歴代作品の中でも特に神話色が強く、「人と神のあり方」に疑問を投げかけたストーリーになっている。
現実の神話における神の扱いともリンクした要素が多いため、公式HPにあるコラムも一読を推奨する(余談を参照)。
皆殺しのエグさはいつものメガテン通りだが、絆ルートに関してはNルートもビターな終わりに定評ある歴代シリーズでは屈指の大団円で終わるのも有名。

DLCでは、なんと今までのシリーズ主人公と共にスティーブンと戦うものもあったりする。
特に人修羅は人気が高く、彼を使用できることを喜んだ人も多いとか。

前作との主な変更点


  • 悪魔のリファイン
前作では絵柄の統一感のなさから不評が相次いだことを受け、本作は土居政之氏が一人で担当している。
前作で外注されたキャラクターも土居氏の絵柄でリファインされており、絵柄の統一感が生まれた。
特にメデューサは不評だった目を可愛く変更されており普通に美人と言われるようになった*1
ただし、シナリオ上仕方がないが必殺の霊的国防兵器などは大幅にリストラされている。逆に、リストラされなかったテンカイはなぜかフリンと行かなかったということになるのだが。
ミノタウロスなど評判の良かった悪魔も大半はいないためそこは仕方がない。


  • パートナー
前作の「同行者」を発展させたシステム。メインパートナーを選ぶと戦闘中にそれぞれ異なったスキルで戦闘をサポートする。
メンバーのスキルはどれも個性があり、場面と戦略にあったパートナーを選ぶことが重要。
今作ではパートナーもレベルアップし、レベルに応じたスキルを覚えるようになる。
前作のように耐性無視して突貫する味方と異なり、今作では敵の耐性に合わせた攻撃を行ってくれる。
さらに倒れても一定時間経過後に自力で復活する。回数制限もないため最悪デコイとして利用することも。

メインパートナーが一定回数行動するとゲージが溜まり、最大になると「アシストアタック」という強力な攻撃が発動する。
ゲージは戦闘後も維持される他、ボス戦では選択肢によって増減したりする。
ターン終わりに 敵のターンを潰した上で回復、補助、一斉攻撃を仕掛けてくれる もので、戦力の立て直しやダメ押しに非常に有用。
ちなみに、ターンをしっかり終えないと発動しないため、1ターン目に殲滅する・意図的に悪魔を怒らせてターンを奪われるなどしてゲージをボス戦まで温存することが可能。

また、パートナーは物語の進行に合わせて戦闘中や遺物拾い時に見せる反応が変化する。かなり細かく変化するのでパートナーを色々変える楽しみもある。
前作のようにいつの間にか進行によって所有する仲魔が変化するということはなく、基本的に自身の技能を使う*2。現在何ができるかはステータスから確認可能。
助太刀どころか邪魔になることすらあった前作の同行者と違い、本作のパートナーは非常に優秀。
一応全員使える場所があり誰かが誰かの下位互換になるようなことはない……はず(後述)。状況に合わせて変更するといい。
その影響か、悪魔が覚える有用なスキルは軒並み習得レベルが上がっていたりする。


  • 悪魔の個性化
本作では悪魔ごとに扱うスキル属性の得意・不得意を表すスキル適正が追加。
スキル適正が高いと消費MP軽減・威力上昇といった恩恵があり、低いと逆に消費MPが増加し威力も低下してしまう。
ステータスを上昇させるより効果が高いため、単に「強力なスキルを持たせればよい」というだけではなくなった。
ステータスも前作のような全ステータスゾロ目といったものはなくなり、個性が出るように調整された。
さらに悪魔やパートナーに戦闘中ボイスがついた。攻撃時や倒された時など様々な反応を見せてくれる。
オーディンやミロクなど固有ボイスを持つ悪魔もいる。

特にスキル適正はスキル習得の自由度と個性を両立させたものとして評判がいい。


  • 「ニヤリ」の仕様変更
ニヤリ状態になっても超回避はなくなり、敵がニヤリしても回避されてすぐ敵ターンということはなくなった。
ニヤリ状態になれるスキルやニヤリを解除するスキルも登場し、前回よりもニヤリになりやすいため、メンバー全員ニヤリで回復はなくなった。
また、ニヤリ時にのみ別効果が発動するスキルが登場。
即死効果のハマ・ムド系は今作ではダメージスキルに変更され、ニヤリ時に一定確率で即死効果が発動するようになった。 今後もこの仕様ならコウハ・エイハの立場がなくなってしまうが。

そのほか細かいところではフィールドでの剣の攻撃判定が早く広くなっていたり、
剣を振らなくても敵を回避できるエストマが復活したりと細かいUIに改善点が見られる。



ストーリー


西暦203X年、閉鎖空間・東京。
東京上空の天井にある「東のミカド国」よりやってきたサムライの少年・フリンの活躍によって東京の天使や悪魔の勢力を次々と倒し、
いつしかフリンは東京の民から「希望の星」と呼ばれるようになった。
そしてフリンは、唯一神より遣わされた大天使メルカバーと神への反逆を目論む魔王ルシファーの討伐に動きだそうとしていた。

その頃、錦糸町で人外ハンター見習いとして働く主人公はある日の任務で悪魔の襲撃に遭い、命を落としてしまう。
死後の世界で主人公はダグザという悪魔に出会い、
現世への復活を代価に自身の「神殺し」になれという契約を交わし、悪魔の力を得て現世に蘇生する。

しかし、この一件を境に魔神クリシュナの率いる「多神連合」が介入することになり、事態は一変する。


用語など

  • 多神連合
これで流れが変わる…

さあ 偏在する神々に号令を

ボクら多神連合の≪救済≫を開始しよう

魔神クリシュナが筆頭となってオーディン、ミロク菩薩らを率いてメルカバーとルシファーの戦争に介入した第三勢力。
唯一神に虐げられた神々の復興と人々の「救済」を掲げて行動する。
救済とはいっても前提として唯一神が与えた肉の器を否定するため、要するには死ななくてはいけないため容易に肯定できない存在。
作中では《救済》と語って東京で行動を開始するが、やっていたことは傍から見れば東京住民の大量虐殺である。
メガテンお決まりであるロウ、カオス、ニュートラルの対立に風穴を開けた存在であり、その立ち位置は非常に珍しい。
ロウとカオスの対立を「唯一神の掌で踊る喜劇」と断じるなど、何から何まで異端な集団である。

とまああるが、要は唯一神によってその神格を貶められた悪魔たちが集う集団である。ちなみに、あまり唯一神が関与していないと思われる国津神も降っているらしい。
唯一神への復讐や魂をもらうだけなどその目的は個々により様々であり、まさに烏合の衆という感じが強い。
没案では多神連合の中でも目的の相違から仲たがいを起こすことも考えてあり、オーディンとダグザの仲はその名残。
恐ろしきはこれだけの集団を纏め上げたクリシュナの手腕と言うべきか。

どのような経緯で貶められたかは語られないため、神話を自分で調べるとより理解が深まるであろう。
余談にある「神話世界への旅」も一読の価値あり。


  • 神殺し
今作では、神同士の争いでは完全に決着をつけることは不可能で、敗者が封印するに留まるという設定。
そのため神や悪魔を完全に消滅させるには後述の「観測の力」を持つ人間によって相手を殺害することが必要不可欠。
神殺しとは、神や悪魔を殺しうるだけの力を持つ人間の刺客の事を指す。


  • 観測の力
《大いなる理》が人間に与えた力。答えなき事象に答えを与え、
形なきものを器に封じ、順わざるものに方向性を与える、人間のみが持つ「存在を定義する力」。
現実的に見ても、暗くて底が知れなくて恐ろしい何かを「闇」、熱くて死をもたらす危ない何かを「火」とするなど、人類が今日まで発展した根源ともいえる力である。

唯一神は、この力で観測された全てを掌握下に置くことで支配している。
逆にいえば、唯一神は自意識を持つ人間があって初めて存在意義を持つということになる。
数多の自然の脅威、理不尽や災厄あるいは奇跡や救いを観測・認識できるようになったことで畏敬から信仰が形成され、本作における神々や悪魔が生まれた。
人間が望めばその方向性を変容させることも可能であり、神々や悪魔はその力を自分の望む通りに向けさせようとしている。

「神殺し」と「観測の力」についてはあまり正確な定義が把握しづらいのだが、要するに
  • 神や悪魔は人間の心から生まれるものであり、人間のみが悪魔、ひいては神を殺すことができる
  • 人間の信仰しだいで悪魔が変容したり力が増減するため、神々や悪魔は人間が自身に都合のいい存在でいてほしい
ことさえ把握すれば何も問題はない。


  • 東狂
ストーリー中盤以降になると行けるようになるランダム生成ダンジョン。
「魔人が現れ、さらに救世主が現れなかった東京」というifの世界であり、中はひどく悪魔に汚染されている。
中は魔人が支配しており、強力な力を持つ彼らを倒さないと先には進めない。
ボス戦は10ターンと言う制限があるため対策を練らないと倒しきるのは難しい。
ただし削ったHPは持越しされているため挑み続ければいつかは倒せる。

ストーリー上進む必要はないが、魔人の合体制限の解除のためや力試しのために尋ねる価値はある。
また、「○○の戦術書」というスキル適正を上げるアイテムが入手できるため、好きな悪魔を極限まで育てるには来る必要がある。
DLC前は1周回に1度しか回れなかったため、後述の「ハマ貫通+ゴッドアロー」で高速で周回する 戦術書マラソン が流行した。

後に、DLCであるエンノオヅノを倒すと、敵が強化された上で魔人が再配置される、というシステムが実装された。
加えて、この周回数ごとに入手できるアイテムの種類が増加する*3、という恩恵もあるため、レアなアイテムも複数そろえることは可能。
ちなみに、2周目以降は彼らをかたどった武器を入手することもできる。性能はまちまちだが。


キャラクター


本作の主人公。ハンター見習いの15歳の少年。左右に分けられた見事なアシンメトリーなヘアスタイルが印象的。
アドラメレクに襲われ命を落とすがダグザと契約し、黄泉帰る。
襲撃の際に右あごに切り傷がつくが、前作にもそんな傷のついたキャラがいたような……?ちなみに、体には契約の影響で輝く文様が現れている。
デフォルトネームではなくキャラ名として「ナナシ」が設定されており、名前を変更してもアサヒからはナナシと呼ばれる。
変更した名前は、ハンターとして活動する際に登録するハンターネームという扱い。

シリーズ恒例の自己投影型の主人公だが、遺物の説明などからその性格や生活の様子が推測できる。
拘束具の説明に「 昔アサヒに使って怒られた 」とあるあたり年相応のヤンチャ坊主だったのだろうか。
遺物関連では、他にも過去に足を折って松葉杖のお世話になった事やアサヒとお医者さんごっこに興じた等々の経歴がうかがえる。
ちなみに、とある装備では『女装』をすることが出来る。一見の価値あり。


ケルト神話に登場するトゥアハ・デ・ダナーンの最高神。命を落としたナナシを自身の「神殺し」とした悪魔。
彼と主人公の出会いが『IV』と『IV FINAL』の世界を分ける、本作の最重要悪魔である。実は前作『Ⅳ』にも名前だけ登場している。
多神連合とは協力関係にあるが、それとは別に彼にはある目的があるようで……。
ナナシのことは「小僧」と呼ぶ。

シャアボイスで人間の弱さについて色々語り、孤高でいるべきことをナナシに呼びかける。
ただ、厳しい言い方ながらも要所要所でナナシのサポートをするため、なんだかおかんのようだともっぱらの話。
特にシェーシャ戦前に わざわざ有効な武器を装備しているかどうかを聞いてくれる あたりは世話焼きのイメージに拍車をかけた。

伝承では毛皮の短衣を纏い三つの神器を携えた恰幅の良い大男の筈だが、本作では骸骨のような容貌で甲冑に身を纏い、神器を持つ様子もない。
これは彼の隠された目的がそのような姿を取らせているとも言われる。

彼寄りの選択をずっとしておきながら最後に彼を裏切った場合、 仲魔を全て消去する というとんでもないペナルティを課すため注意。さらに直後にボス戦が入る。

+ その目的、ネタバレ注意
その本質は、自身が「かつて人間が畏敬を抱いた自然現象」であることの自覚が強すぎるため、観測の力で定義された「ダグザ」という存在であることを拒絶している、というもの。現実に当てはめると、同一性障害などにあたる。
そのため、唯一神の世界から脱するというところまでは一致している多神連合とは協力関係にあるが、自身が神であるという定義までは手放す気のない彼らとは根本的な所で相いれない。

分かりやすく言えば、
強制的に高校デビューさせられたけどもう辞めたい。でも、今の自分を人を知る人が多すぎて無理 今の自分を知る人を皆殺しにしよう!
という感じ。観測の力を利用し世界を支配した唯一神まで殺すあたり筋金入りである。
原典からしておかゆにつられてミスをする、フォーモリアとの戦いで腰をやられ引退するなど最高神らしからぬ威厳のないエピソードが見られるため
そういった過去もなかったことにしたいと考えれば、本作における神はやたら人間臭いとも考えられる。

ちなみに神が自己否定的になると神性がガタ落ちしてしまうらしく、
実体化して戦闘を行ったのは特殊な空間である宇宙の卵内部だけだった。
ちなみに専用スキルの名前はディナイアル(denial=否定。克己という意味もある)。


ダグザに付き合う皆殺しルートでは最終的に旧宇宙の縁が消失したことで「ダーナの主神ダグザ」という定義が失われて消失し、自然現象に回帰する。そして新世界は遺された一柱の神……ナナシの元で歴史を刻むことに。

一方で彼と決別する絆ルートでは息子との決別を覚悟した母ダヌーによって人間の観測に基づいた(所謂神話の設定通りの)新たなダグザが降誕し、新ダグザの神殺しとなったナナシによって討たれる。
最後の一撃が体に滑り込んだ瞬間、彼が遺した言葉は……(テキスト無しなのでヘッドホン推奨)


前作の主人公。東京の天使や悪魔の勢力を次々と倒し、
阿修羅会やガイア教団に壊滅的な打撃を与え、救世主として東京中の話題になっているサムライの青年。
ほとんど一方的に期待を向けられているという非常にプレッシャーのかかる立場にある中、毅然とした態度を見せる。
序盤に多神連合を率いるクリシュナらにより、自らの「神殺し」にするために拐われる。後に救出されるが、聞こえないはずのナバールの声に反応、すぐにでも着手すべきマサカド公復活を有耶無耶にするなど、わずかに違和感を見せる。

本編冒頭のフリンはマサカドの太刀を携え東京各地で人々の希望を集めながら最終的に銀座へ向かっていたことを考えると、
前作におけるNルート終盤の「希望の大魂を捧げよ」クエストの進行中だったものと思われる。
前作はそのままマサカド公を復活させてスカイタワーから東のミカド国へと進軍していったのだが、
今作では多神連合の妨害を受けて公の復活に失敗。歴史が分岐していくことに。

終盤に彼が同行してくれるが、前作のカツアゲ王っぷりは健在。
条件を満たすことで、なんとナナシがファンドをした際に援護をして搾り取る金額を吊り上げてくれる。通称『追いファンド』
「それだけかい?」「まだ、あるんじゃないか?」 と優しい口調で威圧する姿は救世主の貫禄充分。
なお、ルートによって立ち位置やボイスがかなり異なるキャラでもある。


メインパートナーたち

  • アサヒ(CV:清家とも子)
本作のヒロイン。主人公の幼なじみの少女。人外ハンターに憧れ、手柄を挙げようと奮闘する。
明るく前向きな性格の正統派ヒロインだが、人外ハンターへの憧れの強さから功を焦っている面が強い。
ナナシには幼馴染以上の好意を向けているが、中々素直になれない。その為、割とナナシに対してストレートなトキをライバル視してるような描写がある。
好意かは不明だが、彼にとってもアサヒは大事な相手である。

前述の通り正統派ヒロイン。真Ⅱのような重すぎる裏設定も特には無いが、真・女神転生のヒロインが終始無事でいられる筈もなく…

パートナーとしては回復担当。序盤は悪魔がいうことを聞かないことがありやや不安定だが、終盤の安定感はトップクラス。
味方一人にニヤリを付加する「チアリング」は屈指の便利スキル。俺もアサヒに応援してほしいと思ったプレイヤーも多い。
……ちなみにあるイベントで 悪魔が召還できないときには発動しないため、悪魔のスキルと思われる 。こんなのってないよ!
多分悪魔総出で応援しているんだよ。悪魔にも有効なんだし。

また悪魔にダメージを与える行動が最終的に最も少なくなるため、
前作からおなじみの緊縛ファンド(麻痺させた悪魔に会話スキル「ファンド」を使うと成功率100%でマッカを奪い取る)のベストパートナーとなる。

初期案ではもっと高年齢であり、男勝りで口汚い予定だった。
没ビジュアルはまんま『ペルソナ4』の天城雪子である。
また、清家氏はもともと舞台俳優であり声優は初挑戦。他に比べやや棒気味であることを指摘されることもあるが、温かい目で見守ろう。


  • ナバール(CV:大畑伸太郎)
前作にも登場した元サムライの青年。
前作では悪魔の恐ろしさから精神に異常をきたし、フリンにつれられ東京へ逃げてきた。
本作ではなんと緑色のプリケツ幽霊として登場。
つまらないことで死んで成仏できないでいたが主人公が認識できたため取り憑いた。
尊大な部分は残っており調子に乗るし臆病だが、やるときはやる憎めないキャラになっている。
前作の彼を知っているとそのギャップに驚くことになる。死んでしがらみから解き放たれたのもあるのか、間違いなく一番の変化を遂げたキャラであろう。
ちなみに死んだ理由は 川で水浴びをしていた女性ハンターを覗き見していたら川に落ちて溺れ死んだとのこと
度重なるショックから衰弱しきっていたとはいえ、弟ガストンからボロクソに罵られてもやむなしである。本人もかつての己の不甲斐なさや愚かさなどは基本的に認めている。
マグネタイトによる実体化等をしていないためか、PT内でもアサヒやガストンといった純粋な人間にはその姿や声を認識する事が出来ない。
逆に彼を認識できる者はその素性に何かあるという事でもある。
某所のヤクザとその舎弟が典型。


メインパートナーにすると攻撃アイテムや補助魔法を使ってサポートしてくれる。
序盤から消費の重い補助技をガンガン使うためありがたい存在だが、使う補助自体はランダムである。
また、攻めにおいても潤沢にドロップする攻撃アイテムを適切に使ってくれるため撃ち漏らした相手にトドメを刺してくれることも少なくない。

また、新システム「ヒスイの守刀」も担当する。宝石類の主な入手先であるため、非常に重要。

終盤のルート選択の際、今までの仲間の信頼を裏切るような選択をすると、彼から アイテムを全部捨てる という手痛いペナルティをもらうので注意。
彼の残すハンターメモは一読の価値あり。相棒という意味でのパートナーは間違いなく彼であったと確信できる。


  • ノゾミ(CV:園崎未恵)
前作にも登場した元ハンター&写真家で人間の女性。
前作ではモブグラだったが今作では固有の変なグラサングラをもらっている。大きな胸にへそ出しスタイル、尻まで見えそうな短いパンツが大変エロい。
前作で関連クエストを完遂した流れで現在は妖精の女王として妖精の森を治めており、女神ダヌーの力を受け継いでいる。
パートナー内でも年長であり、個性や所属がバラバラな主人公一行をまとめ上げる姉御肌の人物であるが、妖精たちには甘い。

メインパートナーにすると銃を使った攻撃やカメラで状態異常を起こす攻撃を使ってサポートする。特に「ニヤリ」の解除に向いている。
本作のAIは優秀なため、銃撃の効かない相手に手を出すことはない。
前作では衝撃無効のアスラにザンマをパナすアホ行動で大暴れしていたため、実に大きな成長である。
ただし、雑魚戦主体な部分はトキとかぶる上、性質上「ニヤリの解除はターンの最後でなく最初にしておきたい」のが本音。
軍勢やニヤリを使うボスよりかは、複数の雑魚戦が見せ場になる。


  • ハレルヤ(CV:増田俊樹)
阿修羅会に所属するナナシと同じ年の少年。聖獣チロンヌプという悪魔を使役している。可愛い。
スーツの上に派手な黄色のスカジャンという奇抜な格好であるが、少し頼りなさげで人当たりのいい性格。
ある場面でナナシが危うい立場になったときも疑うことなく同情的な言葉をかけるなど優しいやつ。何か隠し事があるようだが……?

メインパートナーにすると状態異常を防いだり、食いしばり効果を付与したりする。
ゲーム中盤から終盤に状態異常を多用する強敵がおり、そのボス相手にはまさに救世主と呼べるほどの活躍を見せたりする。
ただし、バステ予防をしてほしいときに限って食いしばりばっかりするのもお約束。 まあ、どちらも強力な効果なわけで、おとなしく諦めよう。
また、衝撃属性を食らった際に低確率で起こる状態異常「迷子」を防止するパッシブスキルも覚える。
こちらは 悪魔が使えない状況でも発動するため、ハレルヤ自身が体を張って吹き飛ばされた悪魔を捕まえている とかネタにされる。
+ ...
中盤からは自身の秘密を明かした上で、魔法攻撃を使用するようになる。
魔法の威力はかなり高いが、もともと彼に求められていた役割は状態異常のブロックと迷子の阻止であるため、
そちらを行ってくれる割合が減少してしまい、事実上のパワーダウンとも言われたりしてしまっている。
状態異常を多用するボスとの戦闘が出自を明かす前なのが救いか。

ちなみにチロンヌプは作ることが可能。
解禁はレベルの割に クリアデータを引き継いだ周回後 と非常に遅い。やはりバステのブロックは凶悪だからだろうか。

ナナシと同世代、明るい性格でいいやつ、暗い過去を抱えるなど様々な点からイザボー系大きなお姉さま方からは大人気。


  • ガストン(CV:前田剛)
サムライ衆の青年。なんとあのナバールの弟だが、家名を汚した犯人として兄を恨んでいる。
汚名返上にこだわるがあまり手柄を挙げることに執心し、周りと足並みを揃えようとしない。
悪い奴では無いのだが。現サムライの中で実力ナンバーワンだが自身の実力を過信しており、その横暴な性格は前作のナバールを彷彿とさせる。

優秀なパートナーのそろうこのゲームで随一のダメパートナー。
槍を使った高攻撃力の物理技主体だが、目立ちたがりの性分からなんと こちらのアイコンを勝手に使って勝手に行動することがある
頻度も結構高く、 2ターン分8回も連続で割り込まれて何もできずに全滅した と言う報告もちらほら。
メインで運用するにはどうしても運が絡むため、「縛りプレイご用達」というなんとも悲しい称号を欲しいままにしている。

ただしストーリー中何度も戦うことになるシェーシャ戦においては話が別。
というのも、シェーシャは 主人公が持つとある装備とガストンの槍以外攻撃が通らない のである。
そのためこのボス戦時にガストンをパートナーにしておくと、単純にダメージ効率が倍になり非常に楽になる。
ある意味一世一代の見せ場なので、この時くらいは使ってあげよう。

装備変更に伴い、メンバーの中で唯一外見がちょっと変化するという無駄な特徴を持つ。
礼を言われた時の反応が素敵なので、ナナシ君からもぜひ言ってあげてみて下さい。

ガイア教団の暗殺者の少女。メンバー中最年少だが修行のため感情をほとんど表に出すことはない。
最初は仮面をつけているのだが後半は素顔で加わる。整った顔立ちだが白面に麻呂眉と萌えを狙っているとはいいづらい。
命令に従うため自身の感情を封じ込めているが、ストーリーが進むにつれ年相応の感情を見せるようになる。
ちなみにナバールの事が見える一人。

マーラ様と並び このゲームのCEROを引き上げた原因
ナナシに対して好意を持つのだが、中盤では喘ぎ声を出し、終盤のイベントではヤンデレさながらのストレートな爆弾発言を連発し、プレイヤーを凍りつかせた。中々アレな部分が目立つが絆ルートラストの場面は必見。
初登場時の無機質さとその後の性格のギャップから大いに人気を得た。
ちなみにナナシの幼馴染であるアサヒに対しては内心では羨望と嫉妬を抱いている。

また、初期案とは特に変化のあった一人であり、「ガイア教の少女」という点以外に共通点がないほどの変遷が見られる。

ガストンと同じく物理技主体でサポートするが、彼女は攻撃力より追加効果がメイン。
特に、暗殺者らしくターンの合間に割り込んで敵を即死させることがある。確率も結構高いため、雑魚戦ではうってつけ。
ボス戦でも予備のダメージソースとして一応機能するため、迷ったならとりあえずこいつを出しとけ。
おまけにアイコンを消費することはないなど大変便利。ガストンとはどこで差がついたのか……。
先制で殴りに行く特性があるので悪魔と会話したい場合は外しておいた方が無難。


前作から引き続き登場する女性サムライ。サムライとしての高い力量と優れた人間性を併せ持ち、特にアサヒからは慕われている。
拐われたフリンを救出するために同行する。 自分のすべきことを見つけたからか前作とは違って優柔不断な部分は見られない。

ハンターメモに「耽美系の漫画に手を出した」とかかれてしまったため、プレイヤーからはもっぱら腐女子扱いされている。*4
東のミカド国の人物が東京の住民をケガレビトと呼ぶのに関連し、通称「 クサレビト 」と言われてしまうかわいそうな子。
前作ヒロインでニュートラルルートからの派生なのもあってか、フリンに対して異性として意識している描写が目立つ。
なので皆殺しルートではもっとも悲惨な目に遭ってる気もするが…


加入時のレベルが高く、四属性大攻撃と回復、能力アップバフと隙のない構成。しかし終盤はやや火力不足になる。
器用貧乏なあたりもイザボーらしいと言えばらしい。ただし誰かの下位互換になることはないので安心しよう。要は平均値というべき立ち位置。




その他の登場人物


  • ニッカリ(CV:松本忍)
元自衛官のベテランハンター。主人公とアサヒのハンターの教師。
腕利きのベテランハンターとして信頼されていたが、アドラメレクに襲撃されマナブと共に命を落とす。
彼の遺品であるスマホを使うアサヒが女性悪魔しか使わないがために、プレイヤーからムッツリ扱いされる悲しい男 である。
ただ、少なくとも彼のレベルに見合わない弱小女性悪魔を入れていた事実だけは揺るがない。
アサヒたちがスマホを持ったら与える予定だったんだろうか。

  • マナブ(CV:木島隆一)
主人公とアサヒの先輩ハンター。レゲエ風の格好をしており「 ヤーマン 」が口癖。
まだ若手ながら中堅クラスの仕事をこなすなどハンターとして将来を嘱望されていたが、アドラメレクに襲撃されニッカリと共に命を落とす。

目立つ見た目、あっさり退場する活躍のなさ、よくわからない口癖などからよくプレイヤーからはネタにされる。
ナナシやアサヒに先輩風を吹かすなどあまりよい先輩とはいいがたい感じだが、
実際は襲撃の際に自身の命より彼らをかばうことを優先した先輩の鑑である。

  • マスター(CV:ふくまつ進紗)
錦糸町の人外ハンター商会のマスター。
アサヒの父親でナナシの育ての親。「なってねえな」が口癖。
実はマスターのグラフィックは開発初期の主人公の案を流用したもの。その時にあった飛行帽はアサヒに受け継がれている。

タヤマなき後に組長代行として阿修羅会をまとめた人物。ルシファーを崇拝している。
ハレルヤは「兄貴」と呼んで慕っている。 その経緯から何かと怪しい部分があるが・・・。
+ ...
その正体はアルゴン重工の工場長魔王シェムハザ。そしてハレルヤの実父でもある。
このことからハレルヤは伝説の巨人・ネフィリムと同一の生まれという事が分かる。

実は初登場の時から
「これまで悪魔憑きにしか認識されていないナバールを認識している」
「阿修羅会とはなんら協調関係にない天使を単身の取引で撤退させる」
「ルシファーに対して妙に親しい態度を取る」等、
色々と妙な様子を匂わせてはいた。

本編開始の十余年前、岩盤に封じられて間もない東京に潜入し、
そこで出会った少女アヤコと縁を持ちハレルヤを儲けたが、
JKのカッコしたルシファーに同行せざるを得ず妻子を捨てた。
後に何らかの機会があってアヤコらを探したようだが、
嘗ての住まいに残されていたものはアヤコの遺品となった日記帳だけだった。

我が子に直接的な情を示すシーンはないものの
孤児を攫って赤玉の素材にしている阿修羅会において
ハレルヤが構成員として保護されたこと、
アベ台頭後に何名かの構成員が不自然な失踪を遂げたことなど、
直接的な描写こそないが妻子への贖罪でシェムハザが動いたのではないかと
思わせる描写が見られる。

そこそこ重要なキャラなのに悪魔の姿は旧作のまま。しかもボス撃破時の演出の仕様のせいでやられるときは尻からヒビ割れる

名前の由来は不明。ハレルヤとの関係からラテン語で祈祷の言葉(Ave Maria)からかと思われるが、特に公式で見解はない。
「安部」「阿部」など本当に日本人らしい苗字かもしれないし。


  • ミイとケイ(CV:谷育子)
ガイア教団ユリコ派のトップの双子の老婆。トキを暗殺者として育てた人物。
ミロク派によってガイア教団が乗っ取られ、反攻の機会をうかがっている。
何故か常に正座のまま浮いており非常に不気味。名前の元ネタは往年の有名アイドルユニットからか。

  • スティーブン(CV:Cho)
相変わらず謎だらけの、車椅子に乗った男。
本作はニュートラルの中での立ち位置に関するストーリーのため、前作以上に主人公たちに絡む。
後々明らかになるが、人間の組織に表だって技術協力するなどこれまでにない積極性も見せた。
一緒に現れる白い少女は前作ではNルート以外では謎のままだったが、
今作はスティーブンが簡単に素性を紹介してくれるので未プレイ組もご安心である。
DLCでは彼と戦うことも可能。ただしパートナー不在の上かなり強いため気を引き締める必要がある。



代表的な悪魔たち

ロウ陣営

汚れし身体、卑しき心 堕ちたる魂 それらが成したる 災厄の種共よ

主の御名において あるべき秩序に則り 汝らの存在を消し去ってくれる

四大天使が合体した最高位の熾天使、「神の戦車」。
ヨナタンの変わり果てた姿。
「ケガレ」を排斥し、神々が統治する完全なる秩序の世界を望む。

四大天使が合体した姿のため、四大天使は本作にはシルエットのみの登場となった。
+ ...
ある選択をした場合、一戦のみ彼と共闘が可能。
前作と違いカットインが入った後ダメージを与えるという形になっており、
ハマ無効の敵にマハンマオンをパなして戦況を不利にしたメルバカーっぷりはなくなっている。


カオス陣営

我らを神の意にそぐわぬ故に≪悪≫と謗り 追放してくれた屈辱を 今こそ晴らさん

我ら混沌に生きる者の自由と尊厳のため この世界を≪秩序≫の側には渡さん

かつては熾天使だったが神に背き堕天した「悪魔王」。
ワルターの変わり果てた姿。
悪魔たちを率い、強い者が望むだけ変えられる世界の実現を目指している。
メルカバーと違い、こちらは特殊ルートでも共闘できない。

前作で ハゲ と呼ばれ散々な言われ方をしたが、本作では12枚の羽をかたどった装飾のある椅子に座るグラになった*5顔が黒くなったので煮卵と言われたりも
本作におけるルシファーは特殊な出自にあり、それゆえかオーディンから「唯一神がいないと存在意義を見出せない噛ませ犬」などと
酷いことを言われた。当人もYHVHを否定しながら結局は天使の階層制度を再生産したような
魔界統治になってしまっている事には自身の限界を感じているのか、
「結局この身は熾天使の出」と自嘲する一幕も。
でも、直後に出た作品では間接的に雪辱を果たせた。というか、むしろ今作の対比なんじゃないかというくらい逆な状態に。

  • 堕天使アドラメレク
ルシファー配下の悪魔。
悪魔らしい悪魔であり、慇懃無礼で残忍。作中冒頭で腹ごしらえと称して主人公を襲撃する。
何度か会う機会があり、そのたびにこちらを見下す態度をとるイヤーな悪魔。


多神連合

  • 魔神クリシュナ(CV:津田健次郎)
ボクは必ずこの世界を キミたちを 創造主の支配から解放する

今のキミたちにとって≪救済≫が受け入れ難いものであるのは分かった…

だが ボクはキミたちを諦めない 絶対に救い出してみせるよ

叙述詩『マハーバーラタ』に登場する、主人公アルジュナの導き手。ヒンドゥー教の神ヴィシュヌの化身とも言われる。
多神教の神々を率いて多神連合を結成した実質のリーダー。
人々の「救済」を掲げ、そのためにフリンを自分達の神殺しに仕立て上げる為連れ去った。
天使・悪魔双方に存在を危険視されていたため、物語開始時は神田の社の最深部に多重の封印を施されて封じられていたが、オーディンに騙される形で主人公が封印を解いてしまったことで復活した。

唯一神による支配からの開放を謡って物語を引っ掻き回し、要所要所で策を仕掛ける策士。
彼が考える人類救済法は人間が持つ可能性を縛る肉の器から魂を抜き出し己と合一するというもの。
人間のことは「自分の夢の住人」と認識しており、神らしく独善的で一方的はあるが本心から人間を救おうと考え見下している様子はあまりないなど、
メガテンにおける悪魔勢力のトップとしては異色な思考の持ち主。
ねっとりとした海馬社長ボイスは必聴の価値あり。
なお、最終撃破後に彼が封じられていたアークまで行かないと解禁されないので注意が必要。

ちなみに、何で日本に封印されていたのかというと、封印される直前には「黒天」として日本にやってきていたため。
ダグザと出会い、多神連合を結成したのもこの頃である。
テンカイが発動した徳川曼荼羅と追討による日本からの妖魔駆逐の折に封印された。


仏教において衆生を救済するという菩薩。メガテンでは珍しく名前に漢字が入るが、ミロクとしか呼ばれない。
多神連合のボス格の一人として、クリシュナ、オーディンとともに人々の救済を目論む。
ガイア教団内にミロク派と呼ばれる派閥を築いており、ユリコ亡き後にガイア教団を掌握した。
唯一神を打倒した後は、人々の魂を輪廻転生の苦行から解放しようしていた。

通称 マツコ・デラックス 。というか、確実に似せに来ている。
宣伝用バナーにも用いられるほどにビジュアルのインパクトが大きく、その体型・顔立ちからそう呼ばれる。
「実に哀れだな・・・本来のあり方を忘れ、行動が目的に矛盾している・・・」 という台詞も汎用性が高く、主にネットの荒らしに対する煽りに使われたりもする。

メガテン3のミロク敬典との関連は不明。遥か未来に現れるという救世主とガイア教はあまり一致しないため、こちらの方がよほど近くはあるのだが。


北欧神話に登場する最高神。多神連合のボス格の一人。
クリシュナ、ミロクともに一神教勢力の打倒を目指す。本作では同じく全知全能の神であるダグザの分霊と言う扱い。
シリーズ恒例の悪魔だが、ビジュアルは大きく変更されており特撮番組に出てきそうである。 デュワッとか言うし
…とか言ってたらそっちでそっくりさん現れた。もはや事故。
実は前作のチャレンジクエストで登場し、フリンのおかげで本来の姿を取り戻している。恩を雷で返す悪魔の鑑にて最高神の屑。
唯一神を打倒した後の新世界では、肉の器から解放された魂を使い新たなヴァルハラを築こうと目論んでいた。

上二人のインパクトが強すぎるが、彼は彼で色々とネタにされる部分は多い。
ちなみに彼との負けイベントで無理に勝とうとするとゲームがフリーズするため注意。現在はパッチで修正されているが。


  • 龍王シェーシャ(声 - 梶裕貴)
多神連合が東京に放った巨大な竜。示威行動の為に天井に大穴を開けるというインパクトの大きい登場をする。
完全なる不死身かつ進化・成長し続けるという悪魔であり、作中何度も彼とは戦うことになる。
最初は植物のような姿だったがナーガのような半人半龍の姿に成長し人語を解するようになり、そして……
ちなみに前作にいた龍王アナンタはシェーシャと同一の起源のため、特に固有グラでもなかったのにリストラされている。


  • 地母神イナンナ(声 - 笹島かほる)
オリエント神話における万物の母に当たる存在。
ダヌーの母に当たる悪魔であり、彼女に移ってしまった自身の力を取り戻す為にダヌーの力を狙う。
前述の通り大地母神としての力がダヌーに移ってしまっており、
人間の情欲を封じた五色不動でその力を補っていた模様。

初遭遇時の幻影は、ボス戦直後な上に弱点無しという結構厄介な相手。

ちなみに95年の真・女神転生デビルサマナー以来21年ぶりの登板である*6

  • 鬼女メデューサ
前作でスカイタワーを根城にしていた悪魔。フリンに倒されていたが多神連合により復活した。
前作ではビジュアル(特に目)が大変不評であったが、本作ではリファインされ普通に美女になっている。
性格自体は何も変わっていないが。


その他

  • ダヌー (CV:伊藤美紀)
アイルランド神話の妖精の女王でダグザの母。ノゾミと共に妖精の世界を復興しようとしている。
息子であるダグザを危険視している。基本的にはノゾミを見守り表立って行動することはない。


  • 英傑テンカイ
必殺の霊的国防兵器の一柱。前作でフリンと交戦し、その実力を認めた。でも同行はしなかった。
本作のストーリーでも少しだけ関るが、本来は登場予定はなく唐突なリファインに土居氏は慌てたとのこと。
上記の通り、必殺の霊的国防兵器の中でクリシュナと間接的ながら因縁があるためだろうか。
もっとも、そのことについて言及されることはないのだが。


  • 鬼女マーメイド
本作発表時に早い段階で明かされた新登場の悪魔。
可愛い顔立ちに肌色面積の多い衣装、さらに 魚の部分が膝からであり普通に人間の股と尻がある のが特徴で大変エロい。
メデューサとマーメイドを書いてから土居氏はエロい人呼ばわりされることが増えたとか。エラい人なのに。


仏教における魔王。「魔」そのもの。
当シリーズにおいては『真Ⅰ』以降、様々な作品に登場しているが、伝承とは一味違った味付けが成されている。
そして本作では…

見よ この反り返った逞しボディ。他者を圧倒する太ましさ…

およそ人間には持ち得ぬ逸品に お主は対抗できるかの?

まさかのフルボイス参戦。このゲームのCEROを引き上げた元凶その2。
今作では一般市民マルヲの「人の役に立ちたい」という願いに付け込んで憑依。
マルヲに不思議なカリスマと大量の脂肪を与えることで人々を集めカルト教団を結成させ、力を蓄えていた

フルボイスで主人公を「お盛んボーイ」と例えるのは序の口。
  • 「うひょひょ みなぎるぞぉ~… 人間の精気(せいし)はたまらんのう」
  • 「ワシは完全体 バッキバキじゃぁ!」
  • 「共に 更なるお盛んな境地へ行こうぞ!」
  • 「なに ワシ1人でイケと…? その齢にして なんというプレイ」
など、「CEROなんぞ知るか!」とばかりにはっちゃけた言動を宣ってくる。フルボイスで。
今作では女性キャラが多くパーティにいることを前提で考えると今回のマーラ様のアウト感は更に増す。
また技についても地獄突きや新技「マラマラダンス」まで習得した。


前作では名前だけ登場し、今作でははじめからよく話題の上がるお方。
多神連合にとってはその呪縛から逃れるべき宿敵であり、クリシュナとダグザは特に嫌っている。
ルシファーも打倒を目指しているが、クリシュナからすれば「唯一神の掌で踊らされたコマ」だという。
詳細はリンク先で。 ネタバレ全開のため閲覧は自己責任で
もっとも悪魔だらけの東京で生き抜くことさえ難しいハンターたちからすれば彼にかまう余裕もないはずだが・・・
YHVHの正確な読みは不明という宗教に配慮したのか、登場人物が名を呼ぶときはノイズが入る。

名を知らぬ者はいないであろう、美しさで有名なエジプトの女王。有料DLC『湾岸の逆ピラミッド』にて登場。
約1600人もの女性を、体の一部を奪った上で殺すという手でパーツを集め、現世にファラオとして復活しようとしていた。
最後にアサヒの鼻を求め彼女をさらうが、追ってきたナナシと戦闘になる。
金髪の白人であった説を採用しており、非常に豊満な胸とスリットから見える生足と尻で多くのプレイヤーを魅了した。


  • 魔王メフィスト
ゲーテの戯曲「ファウスト」に登場する悪魔。有料DLC『ハワイ記聞』にて登場するかぼちゃパンツ野郎
ナナシに仲間たちとともにハワイで遊ぶ夢を見せ、その対価に命を狙う。
いわゆる水着イベントであり、仲間たちの水着差分が用意されているからか、クレオパトラのDLCより50円高い。
しかし、このDLCでのみ入手可能な「呪殺貫通」をアリスに移すための 呪殺貫通引換券 扱いされる悲しい悪魔である。


  • ザ・ヒーロー/アレフ/人修羅/フリン
DLC『金剛神界の救世主たち』で登場する我らが前作の主人公(救世主)たち。
今作の唯一神にその存在を恐れられ、因果を捻じ曲げてでも消されそうになったところをスティーブンに保護される。
その後、スティーブンに助ける価値があったかを試すという名目で戦闘になり、ナナシと共闘する。

各自別世界の宇宙から呼ばれており、その詳細は以下の通り。
フリンは『Ⅳ』からの出演であるため『ⅣF』のフリンとは別人でありナナシと面識がない。
中でも人修羅は、声優変更、一人称が「俺」、最後にやや砕けたセリフを話すなど、少々物議をかもした。

 ザ・ヒーロー(Ⅰ):ルート確定前、ICBMに巻き込まれた直後。
 アレフ(Ⅱ):カオスかニュートラル?メギドアークに焼かれたらしい。
 人修羅(Ⅲ):アマラルート、ルシファーと戦いデコピンクリティカルを食らいまくって敗れた。
 フリン(Ⅳ):ニュートラル?希望の聖杯を満たそうとしている最中にヨナタン(メルカバ―)の作った大アバドンに巻き込まれたとのこと。


余談

  • ヒンドゥー教徒からの抗議
クリシュナはヒンドゥー教における神ヴィシュヌのアヴァターラ(化身)の一つであり、向こうでは人気が高い。
そのため彼を悪役として登場させることに対し、ヒンドゥー教徒から抗議文が寄せられた。
まあ以前からトールマンだのオザワだの、挙句に神聖四文字様を敵にしたりペルソナではヒトラーを出して警告をもらったり
そういうネタには事欠かないシリーズであり、そもそも初代デジタルデビルの時点で既に魔神として登場していた事*7から、ファンからすれば「何をいまさら」と言う感じに流された。


  • スキル変異マラソン、スキル移動バグ
自分好みの悪魔を作るためには労力を惜しまないプレイヤーの多さで知られるメガテンシリーズだが、本作も例外ではない。
特に 合体事故やオススメ合体で本来なら継承不可能なスキルを移動可能 ということが発覚し、大いににぎわった。
また、レベルアップ時にスキルがランダムに変化することがあるのだが、
それが''スキルの変化が確定した後それを行わずにその悪魔を邪教の館で合体素材にしても、
変化するスキルをもった同じ悪魔を呼び出せばスキルの変化が持続する''バグが発覚し
手順しだいで 複数の同じギガプレロマを重ねられる ことが判明。今日も廃人たちはリセットマラソンを続けている……。

また、アプデ前にはハマ貫通+ゴッドアローというバランス崩壊級の技があった。
「ゴッドアロー」は魔人ホワイトライダーのスキルで、本作では珍しくニヤリ状態じゃなくても確率で即死させられるハマ属性攻撃。
普通はボスに即死は効かないのだが、 「ハマ貫通」を持っているとどうやら即死効果も貫通する ことがあり、
一部ボスを除きバッタバッタと即死させられる最強の組み合わせであった。
おまけにこれもバグか、なぜか ハマ属性に限りスキル変異で貫通が出る(代わりにハマギガプレロマは出ない) こともあり、
これもスキル変異マラソンに拍車をかけた。

現在はアップデートにて修正がかかった。
まあゴッドアローの入手には本編ストーリーとは関係ない高難易度ダンジョンに挑む必要があるため、
バランスを崩壊させる手段としてはそれほど非難されず、やるなら自己責任でと言う形で黙認されていた。



  • バグの多さ
『真・女神転生Ⅱ』はドミネーターをはじめとしたバグの多さで有名だが、本作もバグは多い。そんなとこまでオマージュしなくても
長時間プレイするとフリーズするという声が頻発し、他にはHP0のまま行動する、負けイベントで勝つとフリーズする、
すれ違い通信がらみではデータを消さざるを得なくなる笑えない現象もあった。
フリーズ自体はNew3DSの場合はならないと言う声が多く、単にマシンスペックの問題かと思われている。
現在はパッチにより修正されているためご安心を。ただし上述のゴッドアロー貫通バグも修正されている。


  • 海外版のタイトル
海外版では『Apocalipse(黙示録)』というタイトルになっている。
日本でも「FINALとはどういう意味なのか」と言う声が多く、公式でもこのタイトルの是を問うアンケートが行われた。
「この作品がメガテンシリーズのFINALになるのでは」と危惧する声もあったが、新作が発売され、その線は消えた。

  • 頭身の低さ
前作に比べて意図的に登場人物の年齢が引き下げられており、キャラクターの頭身も低めにされている。
初期案ではマスターの姿のナナシと天城雪子似のアサヒであり、ハレルヤもチャラ男風であるなど色々と違う。
特にアサヒは完成した立ち絵を若干横に引き伸ばされているとのこと。
これは子供たちの成長や葛藤を描くためにわざとそう心がけたとコメントされている。

  • 塩田信之の真4Fと神話世界への旅
「塩田信之の真4Fと神話世界への旅」というコラムが公式HPにて掲載された。
このゲームに登場する悪魔をピックアップし、実際の歴史にて人間と神話がどのような関係にあったかを語るコラムである。
このゲームにおいての神々がどういった視点で扱われるのかわかりやすく解説されており、読む価値は十分にある。
HPで閲覧可能なほか、公式設定資料集にまとめて掲載されているため、興味のある人はぜひ目を通すといい。

  • コラボ
エイリムのスマホアプリ『ブレイブフロンティア』と本作がコラボを実施しており
こちらからはアサヒ、ノゾミ、フリン、メルカバー、ルシファー、クリシュナ、ダグザが期間限定ユニットで登場した。
アサヒが本来使わないマハブフダインやアイスエイジを使用するなど、その辺はご愛嬌。

  • 発売前の配信
本作の発売に合わせてナナシ役の下野紘氏がゲーム序盤をプレイするという動画が配信されたが、
その中で声優の小清水亜美氏がなぜか妖獣ピアレイのコスプレで登場した。なぜそのチョイス……?


小僧、今からお前は、俺の追記・修正殺しだ。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 真・女神転生Ⅳ FINAL
  • 真・女神転生Ⅳ
  • 3DS
  • 女神転生
  • メガテン
  • メガテン4ファイナル
  • ニヤリ
  • 多神連合
  • アトラス
  • 山井一千
  • 土居政之
  • 宮田裕介
  • 大山智
  • 小塚良太
  • フクダイクミ
  • 下野紘
  • モンスター育成ゲーム
  • ゲーム
  • FINAL
  • ニンテンドー3DS
  • RPG

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月08日 10:15

*1 ちなみに、ストーリー上、彼女はイナンナの力で生まれ直したという流れになっている。なんだかメタい感じがする設定である。

*2 アサヒのみ、仲魔が変化する。また、その所有悪魔にしてもおそらく彼女のスマホ(悪魔召喚端末)の前の持ち主であるニッカリが所有していたもの。

*3 戦術書以外にも、後述の武器や防具強化パックや全書タダチケットなどが入手できる

*4 実際には『ベルサイユのばら』が当該の作品と思われる

*5 アバチュっぽかった第二形態はオミット。

*6 デビルサマナー登場時は古代王国の姫がイナンナを神降ろしした姿(名義は古妃イナルナ)として登場しており、純粋な地母神イナンナとして登場したのは今作が初めて。

*7 合体でしか生み出せず仲魔中最強の能力を持つ。