ニーナ&サリー(クレヨンしんちゃん)

登録日:2017/01/21 (Sat) 12:10:10
更新日:2023/06/06 Tue 20:00:48
所要時間:約 4 分で読めます




「私たちは秘密結社ホワイトスネーク団の」
「幹部よ」
「命が惜しくば」
「その子供を寄こしない」

  • 概要
劇場版クレヨンしんちゃん第2作「ブリブリ王国の秘宝」の登場人物。
上記の台詞の通り、本作の悪役である秘密結社「ホワイトスネーク団」の幹部……と言えば聞こえは良いが、実質的には雇われの中間管理職であり、ボスのアナコンダや直属の上司であるミスター・ハブに顎でこき使われている立場である。
本人達も(根がそこまで悪人ではないという事もあり)そんな扱いには不満タラタラで、アナコンダ及び組織への忠誠心は皆無。

声:屋良有作(ニーナ)
声:塩沢兼人(サリー)

  • 人物
・ニーナ
スキンヘッドにサングラスをしたタラコ唇が特徴の若干褐色肌のオカマ。
ピンク色の男性用スーツに帽子を被っている。相方のサリーと比べると性格はやや丸くマイペース。
オカマキャラよろしくキレるとドスの効いた声になるが、意外にも北本さん(隣のおばさん)を脅した時以外では終始普通の喋り方をしている(飛行機で寝ていた野原一家に怒鳴りつけた声は似ているがニーナの発言かは不明)。
根っからの悪人というわけでは無く、しんのすけの寝顔をかわいいと言う、遺跡の急な階段を上る際にしんのすけ達を抱えてあげるなどハブやアナコンダと比べると人情味がある。
しかし、ホワイトスネーク団の散弾銃に撃退されたブリブリ王国の親衛隊や遺跡の仕掛けで死亡した戦闘員には同情しながらも割とドライな反応をしている。
サリー同様に男らしさやクールな男に惚れる性格だが髭の濃い人は苦手らしい。

・サリー
茶髪のロングヘアーに口紅をした色白のオカマ。
緑色の女性用スーツ(ミニスカタイプ)を着ている。(髭を除けば)見た目は女性的で本人も「女の勘」と言って遺跡の最深部の危うさを感じ取っていた(直後にしんのすけに突っ込まれているが)。
割と穏やかなニーナと比べると口調、行動共に荒い方。作中ではしんのすけの発言や行動によくツッコミを入れている。
ニーナ同様に根っからの悪人では無いがドライな部分も共通している。クールな男や男らしい男に惚れるが、髭の濃い男は苦手らしい。お前らが言うな
愛銃はブローニングハイパワー。

  • 戦闘力
武術の達人であるルルやハブには遠く及ばないが体術の心得はそれなりある。




  • 本編での活躍

ハブからの命令で部下と共にブリブリ王国王宮に潜入し、スンノケシ王子を誘拐する。この時は戦闘員と同じ全身白タイツ姿をしていた。
その後は日本に向かい、カスカベの商店街で福引き露店を装ってしんのすけにブリブリ王国旅行券を引かせて野原一家をブリブリ王国におびき寄せる。
ホワイトスネーク団所有の飛行機内で正体を明かし、しんのすけを確保しようとするがケツだけ星人に意表を突かれた隙に脱出を許してしまう。しかし、かろうじて発信機はつける事に成功しており、今度はハブの同行の元、後を追う。

発信機を辿って野原一家の乗った列車を強襲。部下とともに再び確保に向かうが、一家の味方に付いていたルルに邪魔される。この時に知らずに発信機を取り付けられる。ハブがルル撃破した後に身を挺して立ち塞がるひろしに色仕掛け?で隙を作ってしんのすけを拉致、小型ヘリで逃亡する

「ごめんなさーい、髭の濃い人苦手~」
「あたしも!」
だからお前らがry

逃亡中にブリブリ王国親衛隊の追撃に遭うが、ホワイトスネーク団本隊と合流した事で親衛隊を撃退、潜水艦で古代遺跡へと向かう。

遺跡最深部の祭壇についた後は急な階段の途中で疲れて一休みし、そんな中必死に駆け上るアナコンダを見て秘宝の横取りを企む。
最上部でアナコンダに続いて到達するが秘宝の見てくれが古びた壺だった事に落胆する。
アナコンダがしんのすけのせいで悲願成就をぶち壊された際にしんのすけの抹殺を命じられるが、これまでの扱いの雑さと汚れ仕事ばかりさせられた鬱憤が爆発し離反。

「オカマオカマって気安いんだよこの変態ジジイ!」
「子供を殺すなんて嫌なこった!」

直後に追ってきたルルたちにホワイトスネーク団からは離反した事で巻き添えになるのを回避、野原一家に寝返る。
更にハブがアナコンダを裏切って黒魔神の力を手に入れようとした時には一家と共に邪魔しようとするが、アナコンダに出し抜かれてしまう。

ルルが身を挺して自分達を含む全員を守ろうとした時には感涙の涙を流した。
その後は、一度敗れるもひろしの足の臭いで目を覚ましたハブとの戦いでルルに加勢し、ハブの圧倒的な力に蹴散らされるも祭壇崩壊の隙に2人掛かりでハブの身体を押さえつけ、ルルの止めの一撃に一役買う。
遺跡崩壊後はルルの救命ボートで一命を取り留め、王子の計らいで王宮に来るように言われたが実際に行ったかは描かれなかった。


<原作版>
一応幹部として一般団員を統率していた映画版とは違い、こちらでは明確に臨時雇いの社員と言われており、扱いはさらに雑。
無茶な命令で自分達を振り回すハブに口答えしただけでギャラをカットされ、しんのすけにも同情される姿は哀愁すら漂う。
着ぐるみ姿は描かれず、素顔のままでくじ引きを行っていた。
ホワイトスネーク団を脱退した際には「悪だけど殺しと婦女暴行はしない」という信念を口にし、事件後は罪を償うために逮捕された。

余談ではあるが、原作42巻に登場したモロダシ共和国のヒップ副大統領の私設部隊の一員であるスーネもニーナ&サリーと似たような行動をしている。
その時、私設部隊のリーダー格であるフクラ・ハギ大佐が部隊を全滅させたしんのすけに拳銃を向けるシーンがあるが、部隊のメンバーであるスーネがスコップで大佐を倒し*1、スーネも「心ヲ入レカエルヨ」と言って、罪を償う為に原作のニーナ&サリーと同じように逮捕された。


  • 主な台詞

こちら警備室。王子、どうかなされましたか?
あ~ん♡大丈夫、なんでもないわよ♡
わあああああっ!!王子の部屋にオカマがいるぞ!!おいオカマ!そこで何をしているんだ!!
オカマオカマってうるせんだよぉ!!……見つかっちゃった
当たり前でしょ!

うるせェんだよ!ババア! 痛い目に遭いたいの? ウッフン♡

悪いけど私たち冗談は嫌いなの 好きなのは・・・オトコ♡

出てらっしゃい!さもないと鉛の弾をお見舞いするわよ!

出てらっしゃい!もう一回出てらっしゃい!

ごめんなさーい、髭の濃い人苦手~ あたしも!

寝顔だけは可愛いじゃない 寝顔だけはね・・・

(黄金の祭壇を眺めながら)素敵・・・ あっ、よだれが出ちゃう

オカマは欲張りなのよ 女以上にね・・・

こんな急な階段造るなんて昔の人って何考えてんのかしら?

あんたの裸だったら遠慮したいけど あたしもパスよ

オカマオカマって気安いんだよこの変態ジジイ!
子供を殺すなんてやなこった!
なにぃっ?
宝はあんたが独り占め、汚い仕事はみーんな私達、それじゃあ、

もう階段はうんざり 困った人は助けましょうって、学校で教わったでしょ


  • 余談
劇場版では初の敵から味方への寝返り、共闘キャラ(前作のハラマキレディースは改心したものの寝返り、共闘したわけでは無い為)。
また、両者の声優とも以降の劇場版でもゲストキャラを演じている。



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最終更新:2023年06月06日 20:00

*1 部隊が全滅する直前、しんのすけを見たスーネは病気で亡くなった弟を思い出して涙するシーンがある。