登録日：2017/01/20 (金) 23:38:07
更新日：2024/03/07 Thu 18:43:17
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そいつには形がない。どこからでも浸入し、襲うことができる。
概要
『ブロブ／宇宙からの不明物体』とは、1988年に公開されたアメリカ映画。
58年に公開された、スティーブ・マックイーン主演のB級モンスター映画『マックイーンの絶対の危機(TV放映邦題:人喰いアメーバの恐怖)』のリメイク作品。
監督は『マスク』のチャック・ラッセル。脚本は『
ショーシャンクの空に』『
ミスト』のフランク・ダラボン。
平和な田舎町を、突如飛来したアメーバ状の異生物が襲い町の住民を次々と食い恐怖のどん底に陥れるモンスターホラー映画。
80年代後半の特殊技術全盛期に制作され、CGを使わずにアメーバのモンスターが人間を溶かし、捕食する様子を、極めて質の高い特殊メイクや造形を用いてリアルに見せている。
アメーバの「捕食方法」も、58年版から大幅にバリエーションが増え、その分アメーバであることを最大限に活かし、
「こんな死に方だけはしたくない！」と言いたくなる無残な死に様のオンパレードとなっている。
また、脚本の作りこみやキャラクター造形も細かく、生活感を感じさせる人々の攻防や、B級ホラー特有の「喰われる人選」があまりに意外性の高いストーリー展開で、
B級モンスター映画の中でもトップクラスの評価を獲得している。
日本では長らくDVD化されていなかったが、2016年にTSUTAYAの名作映画復刻企画で、晴れて初のDVD化がなされた。
ストーリー
平和な過疎気味の田舎町、アーバービル。
真冬のクリスマスの近い週末、町の中は高校のアメフト大会で賑わっていた。
その日の夜、突如として空から怪しい金属製の隕石が町外れの森に墜落。
不審に思ったホームレスが隕石に近づくと、隕石の中から溶け出したピンク色の「物体」が腕に纏わりついてきた。
苦しむホームレスを、地元の不良高校生ブライアンと、偶然二人を車に乗せたメグとポールのカップルが病院に運ぶ。
しかし、「物体」はあっという間にホームレスの下半身を溶かし、メグの目の前でポールを飲み込んでしまった。
そして、逃げ出した「物体」は下水管を通って町へと侵入し、次々と町の住民を捕食して巨大化していく…。
登場人物(ネタバレ内は死に様)
演：ケヴィン・ディロン
主人公。
バイク乗りが趣味でサボり魔の不良青年。
他人に対してドライな態度だが、いざという時は助けに駆け付ける熱い心の持ち主。
ブロブ退治に尽力。ブロブの弱点が冷気だと見抜き、人工雪トラックを動かし、あわや餌食になるところだったが寸前で助かった。
演：ショウニー・スミス
ヒロイン。
高校のチアリーダーで、アメフトのエースの彼氏がいる勝ち組女子。薬剤師の父がいる。
目の前で彼氏が食われ、誰も信じてくれない中でブライアンと行動を共にし心を通わせる。
弟や友人が危険に晒されると迷わず自ら助けに行く勇敢さを持つ。
何度も食われそうになったが助かり、最後はブライアンを助けるために自らマシンガンを手に取って囮役を買って出た。
のちに
拷問脱出ゲームを仕掛けるジジイの弟子入りをしたとか。
演：ドノヴァン・リーチ
メグの彼氏。
高校のアメフトチームのエース。
彼女の見ず知らずの他人にも気をかけられる根っからの好青年で、従来なら主人公とされる人物。
病院で天井から降ってきたブロブに食われ、メグの目の前で徐々に溶かされ形象崩壊した。
演：ジェフリー・デマン
町の保安官。
ブロブによる最初の事件を担当したがメグの話を作り話だと一笑する。
よくブライアンを補導しており、彼が悪いことはできないと信じている。
フランのダイナーに向かおうとした際にいつの間にかブロブに食われていた。
演：キャンディ・クラーク
ダイナーの女主人。人のいいおばさん。
ゲラー保安官とは恋人同士。
ダイナーがブロブに襲われ、電話ボックスに駆け込んで保安官に助けを求めようとしたが、ボックス全体をブロブが囲い込み脱出不能になる。
さらに溶けかけの保安官を目撃し、必死で扉を抑えようとしたが、壁をブチ破ったブロブに丸飲みにされ、死亡。
演：ポール・マクレーン
ゲラー保安官の部下の巡査。
米軍の言うことを鵜呑みにし、ブライアンとメグを逮捕しようとする。
市民ホールの籠城中に、バリケードの隙間から侵入してきたブロブに捕まり、前からくの字に胴体を折られ隙間に引きずり込まれた。
演：リッキー・ポール・ゴールディン
ポールのチームメイト。
彼女と車で初Hに持ち込もうとして寝ている彼女の胸を揉もうとしたら、体の内側から湧き出てきたブロブに胸の穴から引きずり込まれ、丸呑みにされた。
車で寝ている最中にブロブに体内から食われ、肉体がグチャグチャに縮んでいった。
演：クレイトン・ランドリー
フランのダイナーの従業員。
洗い場の排水口の詰まりを抜こうとしたら、排水口から飛び出してきたブロブに顔を掴まれ、そのまま排水口に首から引きずりこまれる。
最期は全身の骨を無理矢理砕かれ、排水口に骨一つ残らず丸呑みにされた。
演：マイケル・ケンウォーシー
メグの弟。
友達とホラー映画を見に行き、映画館でブロブに襲われる。
下水道を通って助けに来た姉と共に脱出し、辛うじて生還。
演：ダグラス・エマーソン
ケヴィンの友達。
映画の上映中にヘッドホンで音楽を聞いており、ガラは悪い。
メグやケヴィンと共に下水道を通ってブロブから逃げていたが、下水道の水の中のブロブに捕まり、無残に溶かされた。
演：ビリー・ベック
森に落ちた隕石を見に行き、まだ小さかったブロブに右腕を食われる。
斧で腕を切断しようとしたが叶わず、居合わせたブライアンに助けられ病院へ。
演：デル・クローズ
町の路上で神の教えを説いている変わり者の宗教家。
ブロブに襲われる町を見て、「黙示録の再来」と神の存在を過信し、狂喜する。
軍の火炎放射の誤射で火傷を負うが生還。
しかし、冷凍され退治されたブロブの欠片を保管し、瓶の中で蠢くブロブを見ながら次なる終末を望んでいる。
いわゆる、『ミスト』のカモーデイ夫人の走り。
演：ジョー・セネカ
町を封鎖した米軍の作戦部隊の指揮官。
生物兵器であるブロブの捕獲と兵器運用に執着し、その機密隠蔽のためには民間人の殺害も厭わない。
ブライアンとメグを殺そうとしたら、マンホールから出てきたブロブに捕まり、防護服の中に入り込んだブロブに中身だけ溶かされた。
登場クリーチャー
宇宙から飛来した金属体に潜んでいた、アメーバ状の異生物。
非常に獰猛で知性を持ち、
あらゆるものを溶かして自分の養分にする。
全身が軟体であるためあらゆる狭い場所にも潜り込み、伸縮自在で敵を襲い、獲物を食えば食うほど巨大化する。
初期形態は薄いピンク色だったが、人間を捕食するごとに毒々しい赤に変化した。
熱にも耐性があり、銃や火薬も効かず、むしろ獲物として好む体質がある。
唯一冷気に弱く、冷気にさらされると凍結し活動不能になる。
その正体は、米軍が極秘裏に開発した対ソ連用の生物兵器。
人工衛星に搭載していたが、事故で墜落し、暴走を開始してしまった。
米軍は機密保持のために滅菌作戦として町を封鎖、住民の口封じを行おうとしたが、作戦自体は失敗に終わる。
追記修正は排水口の滑りをとってからお願いします。
- 対ソ連用なのに冷に弱いのか…… -- 名無しさん (2017-01-20 23:58:44)
- 重要施設・都市にバラまく⇒住民死んで冷える⇒ブロブ死ぬ。って感じで使おうとしたんじゃね。兵器は盾と矛だし -- 名無しさん (2017-01-21 01:07:02)
- 主役のブライアンの吹き替え担当はあの坂上忍 -- 名無しさん (2017-01-21 01:54:13)
- ホームレストボール伏せる意味ある? あらすじに書かれてるし -- 名無しさん (2017-01-21 06:56:47)
- ABC兵器は無力化したり中和する方法作ってからじゃなきゃ意味ないって仮面ライダーの悪役だって言ってるってのにモー！ -- 名無しさん (2017-01-21 08:00:52)
- 宇宙生物と思いきや実は地球出身という -- 名無しさん (2017-01-21 10:18:28)
- 女神転生のブロブの元ネタなんだろうか？ -- 名無しさん (2017-01-21 11:26:40)
- ↑ そのとおり。PSの頃までのメガテンはけっこう映画・ホラー小説出身の悪魔が多い。 -- 名無しさん (2017-01-21 13:06:03)
- 子供でも容赦なく喰ってくブロブやべえ -- 名無しさん (2017-01-21 15:43:30)
- 原作の小説も結構怖いのでオススメ。こっちは生物以外も食えれば食うのでやったか！？⇒ギャー の描写が怖い -- 名無しさん (2017-06-30 13:14:43)
- 序盤はポールが主人公だと思ってた。良い奴だったのにあの死にざまは気の毒 -- 名無しさん (2021-01-01 19:07:39)
- スライムが強いと言うのは別に珍しいことでもないと言う作品 -- 名無しさん (2021-11-13 20:29:21)
- 冷気に弱いという弱点はあるけど活動不能になるだけだし、モンスター映画の怪物としてはかなり強いよね -- 名無しさん (2024-03-02 00:18:47)
最終更新：2024年03月07日 18:43
