新・13日の金曜日(映画)

登録日:2017/01/13 Fri 00:03:56
更新日:2023/05/31 Wed 10:57:51
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おぞましい呪いとともに墓場から蘇ったのかジェイスン!?



新・13日の金曜日』とは、1985年に公開されたアメリカのホラー映画。

13日の金曜日シリーズの第5作目。
原題は「FRIDAY THE 13TH PART V:A NEW BEGINNING」

前作でジェイソンを葬った少年トミーが成長し、再び現れた殺人鬼に挑む内容となっている。
切り裂かれても車にひかれても立ち上がる殺人鬼の不死身ぶり、そして犠牲者の数は過去作を上回る。
キャッチコピーが何故か誤植。



【あらすじ】


かつてジェイソンを倒したトミー少年は18歳に成長した。
しかし当時のショックから今も立ち直れず、精神病院で治療を続けていた。
何とか少しずつ病状が回復し、森の中の比較的自由な雰囲気の病院へと移ることに。
しかしトミーが入所して間もなく、患者の一人が別の患者をで殺してしまう。
それを皮切りに、不可解な連続殺人が起きていく。
ホッケーマスクを付けた人物の姿も目撃され、警察はジェイソンによる仕業だと確信する。



【登場人物】

※日本語吹替は地上波で放送された当時の音声であり、現時点ではDVD&BDには収録されていない。

  • トミー(演:ジョン・シェパード/吹替:塩沢兼人
本作の主人公。前作でも主人公だった。
前作の事件で母親をジェイソンに殺され、共に生き延びた姉・トリッシュとは引き離されてしまう。
ジェイソンに襲われた経験がトラウマとなり、18歳になってもその悪夢から逃れられずにいたため、精神病院を転々としていた。
アンガー神経科病院からパインハースト青少年育成センターに移送された事で再び惨劇に巻き込まれる。


  • パム(演:メラニー・キンナマン/吹替:土井美加)
本作のヒロイン。精神病院の院長・マットの妻でトミーを心配している。
いつも抜け出す男女カップルをレジーたちと探しに行くついでに彼の兄・ディモンと会う事になる。
精神病院で次々と起こる殺人に対して、新入りで不安定だったトミーを疑っていた。
クライマックスではチェーンソーを持ってジェイソンに立ち向かう。


  • レジー(演:シャバー・ロス/吹替:堀絢子)
きかんぼうで元気のいい黒人の少年。クモの玩具で悪戯したり怖いモノはないと自負する。
彼は患者ではなく祖父が精神病院で料理番や雑用などをしているので、共に住み込みで暮らしているだけ。
最後はトラクターでジェイソンに反撃するなど見せ場がある。


  • マット(演:リチャード・ヤング/吹替:小川真司)
パムの夫であるパインハーストの院長。
「パインハースト青少年育成センター」は心を病んだ未成年患者の治療と社会復帰を目指す更生施設。
マットの考えで各自入所者が自分で仕事をして共同生活を営んでおり、自主性と自由を重んじていた。
帰ってこない患者を探しに行き、そのまま帰ってこなくなる。
その後、森の中でレールスパイクを額に打ち付けられて死亡しているところをレジ―に発見された。
17人目の被害者。


  • ヴァイオレット(演:ティファニー・ヘルム/吹替:神代智恵)
精神病院の患者その1。
黒のメッシュが入った金髪が特徴の音楽好きなヤンキー娘。
自室でダンスを踊っている最中に壁に押し付けられながらで腹部を刺されて死亡。
15人目の被害者。


  • ヴィクター・J・ファーデン(演:マーク・ベンツリニ/吹替:大友龍三郎)
精神病院の患者その2。本作における惨劇のキッカケを作った人物。
序盤で同じ患者であるジョーイと喧嘩になり、更にはでジョーイをメッタ打ちにして殺害した。
直後に逮捕されてフェードアウト…すなわちコイツだけ人を殺した上に普通に助かっている。


  • ジョーイ・バーンズ(演:ドミニク・ブラスシア/吹替:安西正弘)
精神病院の患者その3。やや肥満体で少し知的障害がある。
些細な喧嘩がもとでブチキレたヴィクターにで惨殺された。一人目の被害者。
彼の死が本作の全ての連続殺人に繋がっていると言える。
本人はずっと天涯孤独だと思っていたが?


  • ロビン(演:ジュリエット・カミンズ/吹替:玉川紗己子)
精神病院の患者その4。
メンバーの中ではマトモそうな人。ジェイクに口説かれたが笑って相手にしなかった。
その後ジェイクに悪かったかなと自室のベッドに入ってジェイクの死体を発見。
驚いた直後下からでベッドごと胸を貫かれて死亡。14人目の被害者。


  • ジェイク(演:ジェリー・パヴロン/吹替:三ツ矢雄二)
精神病院の患者その5。
どもり症である模様。本編後半でロビンに告白したが、あえなくフラれて撃沈。
部屋に帰る途中、施設の廊下で顔面に肉切り包丁を叩き込まれて死亡。13番目の被害者。


  • ティナ(演:デビ・スー・ボーヒーズ/吹替:鵜飼るみ子)
精神病院の患者その6。
シリーズお約束のリア充であり、エディとは恋仲である。
彼と森でイチャイチャした後、その場で寝ていたところを植木バサミで両目を潰されて死亡。七人目の被害者。
何の因果か演者の姓がボーヒーズキャラの名前がティナだが、別に何の見せ場も関係もない。


  • エディ(演:ジョン・ロバート・ディクソン/吹替:大塚芳忠)
精神病院の患者その7。
ティナの恋人。トミーの自作マスクを勝手にいじってトミーを怒らせてしまった。
森でティナとイチャイチャした後、小便をする為にその場を離れている間に恋人が殺される。
彼女の死体を発見した直後に両目を革ベルトで目隠しされ、激痛を味わいながら頭部ごと木に締め付けられて死亡。
ちなみにその時の無惨な様子が映画のチラシに描かれている。八人目の被害者。


  • レイモンド(演:ソニー・シールズ/吹替:不明)
エセルに食べ物を分けて貰おうとし、ティナ達のいちゃいちゃを眺めていた職探し中の浮浪者。
覗きに夢中になっている最中に鉈で腹を刺された。六人目の被害者。


  • ジョージ(演:バーノン・ワシントン/吹替:峰恵研)
レジーとディモンの祖父。
良い人そうな精神病院の用務員。
いつの間にか両目を抉られ殺され、施設に窓から投げ入れられた。18人目の被害者。



  • ディモン(演:ミゲル・A・ナネッツ・Jr./吹替:堀秀行)
アニタの恋人であるレジーの兄。どことなくマイケル・ジャクソンっぽい。
弟思いで自分を訪ねてきたレジーを歓迎していた。
最期はトレーラーパークの屋外トイレの中で壁越しにっぽい棒で足を刺され、背後から腹部を貫かれて死亡。
十人目の被害者。


  • アニタ(演:ジェア・フィールズ/吹替:小宮和枝)
ディモンの恋人。悪戯好きで恋人が入っているトイレを揺らすタイプ。
トレーラーパークの屋外トイレの外で歌っていたところ、いつの間にかノドを斬られて死亡。
九人目の被害者。


  • エセル(演:キャロル・ロカテル/吹替:此島愛子)
パインハーストの近所に住んでいる女性。
息子を溺愛しており、精神病院の若者達を毛嫌いしている。ホームレスのレイモンドに何かを命じた。
自宅の台所でシチューを調理中、窓越しに顔面に包丁を叩き込まれて死亡。
12人目の被害者。シチューの具になる。


  • エセルJr.(演:ロン・スローン/吹替:天地麦人)
エセルさんちのバカ息子。バイクで馬鹿みたいに叫びながら走り回るアホ。
トミーに喧嘩をふっかけるも逆に殴り倒され、それに怒ってバイクで庭をぐるぐる回っていて首を斬り落とされた。
こいつが精神病院に入っていないのが不思議でならない。11人目の被害者。


  • タッカー保安官(演:マルコ・セント・ジョン/吹替:中田浩二)
本作の連続殺人を捜査していた保安官。ジョーイを殺したヴィクターを逮捕した。


  • ロイ・バーンズ(演:ディック・ウィアンド/吹替:池田勝)
救急隊員で救急車の運転手をしている。気が弱く重傷者をみて寝込んでしまうこともあるらしい。
そのためか惨殺されたジョーイの遺体を見た時に激しいショックを受けていた。


  • デューク(演:キャスキー・スウェイム/吹替:小島敏彦)
ロイの相棒である救急隊員。気の使い方がヘタクソでいらん事を言う。
パムが助けを呼びに行った救急車の中で死んでいた。16人目の被害者。


  • ヴィニー(演:アンソニー・バリル/吹替:二又一成)
殺され役の通行人その1。
精神病院の患者を色眼鏡で見ており、「あんなおかしな奴等、一人一人殺しちまえばいい」と吐き捨てていた。
エンストした自動車の修理中、火のついた発煙筒を口に突っ込まれて死亡。二人目の被害者。


  • ピート(演:コリー・パーカー/吹替:鈴木清信)
殺され役の通行人その2。ヴィニーと一緒にいた運転手。
トイレに行っている間にヴィニーが殺されるが、気付かずに車に乗り込む。
そして運転席の後ろからで喉をなで斬りにされて死亡。三人目の被害者。


  • ビリー(演:ボブ・デ・シモン/吹替:千田光男)
ラナの恋人でトミーが以前収容されていたアンガー精神科病院の職員。クスリをやってる。
ラナを待ちながら薬を吸引してたところ、による一撃を頭部に受け死亡。四人目の被害者。


  • ラナ(演:レベッカ・ウッド=シャーキー/吹替:高島雅羅)
ビリーの恋人でダイナーのウェイトレス。
待たせていたビリーがいなくなり不思議がっていたところをで殺害された。五人目の被害者。



ご存じホッケーマスクの殺人鬼。
前作でトミーに鉈を叩きこまれて完全に死亡したはずなのだが、何故か再び彼の前に立ちはだかる。
……何というか、本作では存在自体がネタバレのようなキャラとなっている。
トミーの夢の中では二人の墓荒らしに墓を掘り返されて復活し、墓荒らしを殺害していた。
…ある意味で予知夢とも言えなくもない。




※以下、本作の核心に関わるネタバレ






















  • ロイ・バーンズ
本作におけるジェイソンの正体。
序盤で起きた騒動で息子が殺された際に、その様子を目の当たりにしたのをキッカケに発狂。
息子の復讐のためにジェイソンに変装して次々と殺人を重ねたのが本作の真相であった。
つまり本物のジェイソンは本当に死亡しており、本作の時点で彼の遺体が墓に埋葬されていると思われる。
そのせいか、一部では『偽ジェイソン』と呼ばれている。ジェイスンだし

上記の通り、息子を殺したヴィクターは現行犯で警察に逮捕されたのだが、ロイにしてみれば本当に復讐すべき相手に手を出せない現実を意味していた。
その後、やり場の無い怒りに苛まれた結果なのか、完全に発狂した彼は既に正常な思考すら失ってしまった。
そして精神病院の近隣にいた人間達を手当たり次第に殺害し始め、遂には病院の関係者および患者を無差別に殺す凶行に出てしまった。ちなみに犠牲者は18人。
クライマックスでトミー達の活躍により串刺しになって死亡。直後にマスクの下の素顔が露わになった。
「子供を失った憎しみから殺人を繰り返す」という点では皮肉にもジェイソンの母親であるパメラ・ボーヒーズと共通している。

なお、偽物の伏線自体は存在しており、本物のジェイソンのマスクに施されたペイントが赤なのに対し、偽者の方は青であった。
しかし、作中では何故かチェーンソーで攻撃されたりトラクターに轢かれたりしても襲いかかってきたり、大柄の男性の死体を勢いよく建物内に放り投げたりする等、本物に劣らぬ頑丈さと怪力を披露していた。
この異常なまでの不死性と怪力については説明されていない。


【余談】


原題は「新たなる始まり」を意味しており、それに沿って前作で死んだジェイソンに代わる新たな殺人鬼誕生の物語となる予定であった。
次回作で無かった事にされたが
ラストでトミーがジェイソンのマスクを被るシーンは前述の名残であり、もし当初の予定通りに話が進んでいたらトミーがジェイソンの後継者となっていた模様。
見方によっては、次回作は本作のラストで分岐したIFのストーリーとも言える。


追記・修正は発狂してジェイソンの模倣犯になってからお願いします。

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最終更新:2023年05月31日 10:57