バスター・ブレイダー(遊戯王OCG)

登録日:2017/01/12 (木) 22:42:17
更新日:2023/12/15 Fri 20:56:18
所要時間:約 25 分で読めます





ドラゴン族を抹殺する伝説の剣士
バスター・ブレイダー!!


「バスター・ブレイダー」とは遊戯王OCGに存在するカードの1つ。


《バスター・ブレイダー/Buster Blader》
効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2600/守2300
(1):このカードの攻撃力は、相手のフィールド・墓地のドラゴン族モンスターの数×500アップする。

【概要】

「竜破壊の剣士」の異名を持ち、相手のフィールドと墓地のドラゴン族に対して攻撃力を上昇させる効果を持つ。
見た目は全身隙間の無い黒い鎧を着用し、アメコミっぽいマスク(素顔?)の騎士と、和希らしく非常に独特。

原作のバトルシティ編で闇遊戯が使用したカード。
相手のドラゴン族に反応して攻撃力が上がることから、おそらく社長が使う青眼の白龍のメタカードとして採用したのだろう。
神のカードとの初めての戦いでもある「人形」とのデュエルで登場。
この時なぜか「モンスターではない神」であるはずのオシリスもドラゴン族と判定して攻撃力が上がり、多くの視聴者から突っ込まれた。*1
まあ、原作ではドラゴン1体につきとしか書いてないからドラゴンとドラゴン族は別なんだろう。
よもやこれが後のドラゴン族認定厨ネタの予言になろうとは当時だれも思わなかった

が、二つ名に反して原作では結果としてスライムしか斬ってない
アニメオリジナルのデュエルを含めても獣族悪魔族しか倒してない
竜破壊の剣士とは一体……

また、青眼の白龍に対抗するためのカードだったはずだが、
実際に社長とのデュエルでは超魔導剣士-ブラック・パラディン融合素材になっただけ
そちらに引き継がれた対ドラゴン能力でフィニッシャーにはなってるが。

融合素材になった関係か、「奇跡の復活」や「熟練の~」など、ブラック・マジシャンと一部サポートが関連しあっている。
ただ、遊戯の象徴とも言えるほどの扱いを受けるあちらに比べると影は薄い…ステータスはブラマジより上なのに……


アニメGXでは最終回で永続魔法亜空間バトルの効果で選択され、手札に加えられた。
そのほか、装備魔法『フュージョン・バスター』のイラストに描かれている。
そこにはサイバー・エンド・ドラゴンをぶった切るバスター・ブレイダーさんの姿が! 
バスブレさん、それ機械族! ドラゴン族なんかじゃない!

アニメARC-Vではスタンダード次元で特別番組や雑誌「Dステップ」に書き下ろし漫画があったようだ。
しかし本人は一切登場しない。

……と、闇遊戯が使ったモンスターにもかかわらずかなり微妙な立ち位置だった。


OCGでは第2期の「Curse of Anubis -アヌビスの呪い-」で初登場。
この時は表紙を飾っており、CMにも出演していた。
カードイラストは、原作が立ち姿を斜め前から捉えたものだったのに対してOCGでは原作の召喚時のコマのイラストが元になっている。
だが、所詮は攻撃力が上がるだけの重い脳筋モンスターであり、
むしろ「人造人間-サイコ・ショッカー」や「王宮の勅命」「抹殺の使徒」「早すぎた埋葬」「リビングデッドの呼び声」などのカードが注目されていた。

第3期では「黒魔導の覇者」で魔力カウンターに関するカードとともにレリーフで再録されるも、使いづらさは改善されず。

第8期後半からはOCG15周年記念として、過去のカードやテーマの強化、再録がなされることとなった。
特にブラマジが強化される=魔導剣士も強化されることによって融合素材にできるバスブレも相対的強化を受けられる一筋の希望が見えたと思ったのだが、それも束の間。「ティマイオスの眼」の登場によってついにブラパラの融合素材としてもいらない子になってしまった。

長きにわたって不遇をかこっていたのだが、第9期にようやく転機が訪れる。

青眼の白龍ブラック・マジシャン真紅眼の黒竜カオス・ソルジャーら看板モンスターに続き、このカードにも待望の強化がなされる。
2015年10月17日発売の「ブレイカーズ・オブ・シャドウ」を皮切りに優秀なサポートカードが追加されていった結果、初登場から15年の歳月を経てドラゴン族メタをコンセプトにしたテーマデッキとして成立。
十分に戦えるカードとなった。


【新たなサポートカード】






【関連モンスター】

  • 「バスター・ブレイダー」モンスター
みんな「バスター・ブレイダー」なので区別が非常にややこしい。
ついでに受けられるサポートも『バスター・ブレイダー』(本人)と『「バスター・ブレイダー」モンスター』(派生カード)で違う。

カードのテキストはよく確認して使うようにしよう。





  • 破壊剣
バスター・ブレイダーに装備できる効果を持った効果モンスター達。
イラストは武器を加えた伴竜で、レベルが上がるほどに成長した姿になっている。
効果は成長前の方が強いことに触れてはいけない。それともカード名的にはあくまで剣が本体なのか?





【魔法・罠カード】






【関連カード】


【相性のいいカード】




【新マスタールールによる影響】

2017年3月25日から新マスタールールが施行され多くのデッキが影響を受けた。
【バスター・ブレイダー】もその1つであり、EXデッキのモンスターを2体並べることが前提の動きを取るため、それまでの展開ルートが使えなくなってしまった。

これに対応するためリンク先を確保する方法がいくつか考えられた。
「異次元の精霊」が注目され、「プロキシー・ドラゴン」を一時的に除外することでメインモンスターゾーンに帰還させる動きが取り入れられた。
また、「伴竜」をサーチできる「青き眼の賢士」を採用し、「光の霊堂」で光属性・レベル1チューナーの召喚権を増やして展開するという動きが開発されたりもした。

「テラ・フォーミング」が徐々に規制されたことでこの動きも取りづらくなっていったが、
同年11月25日には「LINK VRAINS PACK」で「水晶機巧-ハリファイバー」が登場。
「ジェスター・コンフィ」などを採用し、「伴竜」とリンク召喚することで2か所のマーカーを確保できるようになった。
「ドラゴンバスターブレード」もリクルートできるため、素材として墓地に落とすことで「蛮竜」の効果で装備する動きも狙いやすい。

手札の「バスブレ」や「破壊剣」をデッキに戻せる「鎖龍蛇-スカルデット」、下級のドラゴン族を素材にできる「守護竜」など、このデッキと相性のいいリンクモンスターもいくつかある。
待望のカテゴリリンクである「守護絆竜」の登場を初めとして、新マスタールール以後で強化された面もあるので、色々と試行錯誤してみるといいだろう。

2020年4月からは再びリンクマーカー不要でEXからのモンスターを複数並べられる様になった為、更なる展開が見込める。


【弱点】

まず、根本的な問題として事故が起きやすい。
単体では準バニラに近い「バスブレ」の墓地送り、レベル8シンクロの呼び出し、リンクマーカーの確保など、やるべきことが多い。
さらにそこから融合モンスターも出すとなるともう一工夫必要である。

必然的に「伴竜」や「揺籃」に依存することになるので、サーチを封じられたり、効果を無効されると苦しい。
サーチカードを多めに採用するか、それらなしでもある程度回るような構築にしておきたい。

また、封殺する対象がモンスターに偏っているため、魔法・罠への耐性は乏しい。
せっかく「竜破壊の剣士」+「破戒蛮竜」の布陣を整えても、次のターンであっさり「ブラック・ホール」を喰らって全滅ということもあり得る。
このデッキタイプならS召喚しやすい「レッド・デーモン・アビス」や、カウンター罠の「神の宣告」「魔球の賄賂」が対策となるので一考に値する。

特殊召喚・墓地利用・サーチへのメタが刺さる。まあこれが刺さらないデッキの方がレアだが。
種族変更ありきのデッキなため、そこを除去されると弱い。
他にもモンスターに対する影響力は高い反面、魔法罠にはほとんど干渉できない。そこは汎用カードで補おう。

そして伴竜・蛮竜が展開の起点になるため、ドラゴン族メタがコンセプトでありながらドラゴン族メタが滅茶苦茶刺さる。
そういうわけでミラーマッチだと意外にも互角にならず融合バスブレを先に出したほうが圧倒的優位に立つ。
…だから竜破壊の剣士がそれでいいのか。


【余談】

ドラゴン族デッキに対する地雷としてそこそこ有名な【バスター・ブレイダー】ではあるが、関連パーツは驚くほど安い
「クラッシュ・オブ・リベリオン」以降光りものの封入率が上昇したので、環境入りしていないテーマのカードが安価になるのは自然な現象なのだが、
「ブレイカーズ・オブ・シャドウ」にはトップレアとも言える「神の通告」と「ツインツイスター」が収録されたため、ガチプレイヤーを中心に剥かれまくった結果、
「使い手」も「破戒蛮竜」も「竜破壊の剣士」も中古市場にあふれかえってしまったのである。

切り札となる「揺籃」に至ってはノーマルカードであり、収録されたのが「灰流うらら」を輩出した「マキシマム・クライシス」なので、ショップのストレージボックスから数十円で拾えるレベル。

まあ、安いということはそれだけ組みやすいということなので、興味があるプレイヤーはぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。



追記・修正はドラゴン族をぶった斬ってからお願いします。

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  • 原作出身

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最終更新:2023年12月15日 20:56

*1 当然ながらOCGだと幻神獣族なので攻撃力は上がらない