大神龍

登録日:2017/01/08 Sun 01:45:00
更新日:2024/01/01 Mon 20:27:41
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突然、亀夫が『恐怖の大王』の出現を予知し、コウの身体から妖力が溢れ出す。

その上、パチンコ大名人が街を破壊する。

そして、必死に戦う5人の前に…とてつもない怪物が現れた!


五星戦隊ダイレンジャー!


必見!! でけェ奴








止めや!愚かな戦いは止めや!

そんな事してたら、『奴』が地球を滅ぼしにやって来るがね!!


大神龍(だいじんりゅう)とは、『五星戦隊ダイレンジャー』に登場する超宇宙生命体である。


概要

ダイレンジャーとゴーマの前に宇宙から姿を現した謎の存在。
龍星王同様、巨大な東洋龍を象った機械金属生命体であり、自我を持っているが、言葉を話すことはない。亀夫いわく「恐怖の大王」
移動形態である「昇龍形態」と戦闘形態である「龍神形態」に変形する。

その正体は、宇宙の秩序を守るために宇宙そのものが生み出した、いわば感情なき秩序の番人というべき存在である。
ダイレンジャーとゴーマの戦いが宇宙の秩序を乱す発端になると判断し、この戦いを止めるために地球にやって来た。

大神龍の使命は「争いを根絶すること」であり、それだけ見ると一見平和主義で温和な印象を受けるが、そのやり方は生温さも一片の容赦もない
争いに加担するものは善だろうが悪だろうが、各々の陣営がどのような事情や背景を抱えていようが一切構わず、全てを滅ぼすために攻撃を行う。
逆に言えば、争いが収まればあっさり手を引いて宇宙に帰っていく等、その行動原理はとにかくシンプル。


さて、大神龍の特徴と言えば、一言で説明することが出来る。


強い。


無茶苦茶強い。



あり得ないほど強い。



どれくらいとんでもないかというと、まずは防御力。
未知の金属・メガトロニウムで構成された機体は、比喩ではなくどんな攻撃も受け付けず、傷一つつかない。
こう書くと使い古された「ぼくのかんがえたむてきのきんぞく」に思えるが、一切の誇張抜きの事実がコレである。
本当にあらゆる攻撃が通用しない。というか、それ以前に全くもって戦いにならない。

続いて攻撃力。
口から放つプラズマ衝撃波は半径10kmを消し炭の廃墟と化す。もうこれだけで冗談抜きの脅威である。
文章にすると簡単だが、劇中では山手線圏内がほぼ消滅しており、実際の被害はシャレにならない。
劇中で大五もその初被害の巻き添えを浴びた時「あんな化け物、戦いようがないぞ!」と述べており、亀夫も「大神龍を止めるには、戦いをやめるしかないがや!」と述べている。

そしてスピード。宇宙空間では光の速度、大気圏内ですらマッハ30という恐るべきスピードで飛行する。
そこから発せられるソニックブームは、高層ビルを枯れ木のようになぎ倒すのだ。

さらに特筆すべきはそのサイズ。
なんと、地球上からでも月に映るシルエットで存在が確認できるというデカさを誇る。
一応、設定上のサイズは昇龍形態で500mとされているが、描写されている大きさは明らかにそれ以上である。天空気殿ですら全貌を把握できない。
他のものとの対比から見ると最低でも1000m(龍神形態)は下らないような具合だし、昇龍形態で飛行する時には設定の10倍の5000mはありそうな姿で現れたので、本当にそのサイズくらいはあると思われる。
龍神形態での戦闘力は上に示した通りだが、パチンコ大名人をあっさりと踏みつぶして倒してしまったり、体長100m以上のサイズのダイムゲンをもガンガン踏みつけられるほどデカくなる。

『ダイレンジャー』を見たことがないという諸兄は想像していただきたい。500m超えの巨大ドラゴンが音速の30倍で飛び回り、一撃で東京を廃墟にするレベルで暴れるのである。
太刀打ちとかそういう問題ではない。
事実、ダイレンジャーもゴーマも大神龍に対しては全く歯が立たず、互いに大神龍の破壊を止める為には一時的にでも停戦するしかなかった。

ここからは、大神龍の暴れっぷりをかいつまんで解説する。


一度目の襲来

第37話「必見!!でけェ奴」にて、顔見せという形で初登場。
知とコウを自宅に呼んで一緒に趣味の天体観測をやっていた亀夫が、たまたま月に望遠鏡を向けた時、
月を背後に動く影を発見(なお、この月に写るカットは玩具CMにも使われている)し、それを見た途端*1、「恐怖の大王がやってくるがや!」と恐れおののいた。
知もコウもそんな亀夫の怯える様子に困惑するだけであり、しかも翌日に知がにその事を伝えるが、その途端にリンからコウに異変が起こった事が知らされ、亀夫が恐怖する理由について考える暇もなかった。

コウの異変……それはコウの十歳の誕生日が近付いた事で、ゴーマの血を抑えている封印が弱まった為だった。
さらに死んだはずの息子の阿古丸がゴーマ十五世の手で地獄から蘇り、再びコウを狙い始めた。
この事態に功を焦ったシャダムが取り憑いたパチンコ大名人の干渉によってコウは操られ、ゴーマの手先となってダイレンジャーに襲いかかる事態に。
龍星王とパチンコ大名人の戦闘が繰り広げられる中、亀夫の呼び掛けも虚しく、遂に大神龍が地球に降臨。
その巨体と天変地異を起こすほどの圧倒的な姿に両陣営は戦いを中断。リュウレンジャーが正体を見極めようと天空気殿を呼んで接近するが、それでも全体像が掴めない程だった。

続く第38話「えーッ!!停戦!?」で、地上に降り立ち、亀夫が恐れていた恐怖の大王の力を見せつける事となる。
その山をも凌ぐ巨体と威圧感の前にパチンコ大名人はショックのあまり巨大化状態から元のサイズに戻ってしまい、同時に取り憑いていたシャダムまで分離し、そのまま3幹部共々退却。
その様子から知は「あいつは僕達の味方みたいですよ」と口にするが、そう思いかける前に問答無用でプラズマ衝撃波が放たれた。
それはゴーマだけではなく、建造物も人々も、そしてダイレンジャーさえも無差別に見境無しに攻撃するものであり、将児は「何が味方だ!誰彼構わずじゃねえか!!」と憤った。

大神龍の乱入で行方が知れないコウを探しに出たリンを除いたダイレンジャー基地で、ダイレンジャー達と道士・嘉挧に亀夫は言う。
大神龍には正義も悪もない、ただ争いを止めるために争う生き物を滅ぼそうとしている、そのために地球にやって来たのだと。

道士・嘉挧ですら大神龍の情報は持っておらず、唯一その存在を知る亀夫=超気伝獣ダイムゲンからその存在理由と目的が明かされた事で、亀夫が言うように戦いを止めて、宇宙に帰らせるしかない現実を思い知らされる。
大神龍の想像を絶する力の前にはダイレンジャーの……いや地球や、そこに住む全ての生命の及ぶ次元ではない。

しかし、戦いを仕掛けているのはゴーマ。ダイレンジャーは迎え撃っているだけであり、彼らの意志では止めようがない。
放っておけば地上はゴーマに征服されてしまう、だが、それを止めようと戦えば大神龍に滅ぼされる。八方ふさがりであった。

東京を焦土と化した大神龍は世界各地に飛来しては暴れ回り、各国の主要都市を次々と破壊していく。
ダイレンジャーでもゴーマでも対処不能な相手に、地球はただその脅威に晒されるしかなかった。

嘉挧はその後、謎のルートを経由してゴーマ十五世と対面。
大神龍の脅威を伝えて停戦を試みるが、十五世は「戯けたことを」と信用せず、この混乱に乗じて地上を我が物にしようと目論んで一蹴し、巨大化したパチンコ大名人を日本で暴れさせていた。
このまま放置はできないと、ダイレンジャーは亀夫の制止を振り切って転身、大連王を合体させてパチンコ大名人を迎え撃つ。

だが、ゴーマ十五世が「ダイレンジャーが敗北を認めない限り、戦いはやめない」と断言した次の瞬間、大神龍はゴーマ宮を急襲。
その暴威はゴーマであっても到底刃向かえるものではなく、嘉挧に辛くも救われ、怯えきるゴーマ十五世。それでも十五世は停戦を拒むが、その間に大神龍は日本にとんぼ返り。
パチンコ大名人を踏み潰した挙句大連王を一撃で撃退、合体していた各気伝獣は散り散りになってしまい、龍星王だけが辛うじて残った。
亀夫はダイムゲンとなって龍星王を守るが、それをも石ころのように蹴り倒して踏みつけ、苦も無く追い詰める大神龍。
だが、このタイミングで命の危機に恐れおののいた十五世はとうとう協定を呑み、これを感知した大神龍は宇宙へ帰って行った。

劇中の巨大戦では無敵を誇った大連王だけではなく、最強の気伝獣であるダイムゲンですら手も足も出ないどころか戦いにすらならないという描写は、大神龍の恐ろしさを視聴者にまざまざと印象付けた。


二度目の襲来

コウの出自に大きく関わった第42話「母ちゃん一直線」にて再度登場。
ゴーマが簡単に諦めるはずもなく、喉元過ぎれば何とやら。

ダイ族とゴーマ族の血を両方引き、10歳の誕生日までに母と対面せねばゴーマになってしまうキバレンジャー・コウ。
彼をゴーマに引き込もうとする阿古丸の下僕・イカズチと、コウを守ろうとするダイレンジャーとの戦いの中、ゴーマが再び戦いを始めたことを感知して地球へ襲来。
阿古丸の妖力で暴走したコウの操るウォンタイガーが、イカズチと巨大戦を繰り広げていた龍星王に襲い掛かった直後に姿を現し、街をひとしきり破壊した。

その後はなぜか龍神形態のまま町でじっとしており、人々の興味を引いていた(第43話「激白! 禁断の過去」)が、ここに来て大神龍は単なる力技ではない別の手を使用。
街の人々を催眠にかけてビルの屋上に並ばせ、人々を指先一つで投身自殺出来るようにして、「戦いをやめないのならこのようにして人々を皆殺しにする」とダイレンジャーを脅迫したのである。

そして、コウにまつわる因縁が決着した第44話「感動!!君も泣け」で、コウについては割愛するが、戦いがやむ気配がなかったため、遂に集団自殺を実行させる。しかし、嘉挧が人々を気力のバリアーで保護、事なきを得た。
大神龍はこれに対して何を思ったか、昇龍形態になってその場を去ると、今度はゴーマ宮を襲撃。
壊滅寸前まで追いつめられたゴーマのもとに嘉挧が現れ、「今度こそ完全に停戦しろ。これを呑むのであればダイレンジャーを解散する」と持ちかけたことで彼らはこれを受諾。
その後、コウと彼の母を巡る混乱の中、いつの間にか地上から姿を消していた。

ただ暴れるだけではなく、脅迫などの心理戦にも長ける、単純なシステムではないという一面も垣間見せた一件であった。


三度目の襲来

第48話「壮絶!道士死す」で自ら皇帝となり、ゴーマ族から侵略を奪おうとした嘉挧の目論見はシャダムとの次期皇帝の座を巡った一騎打ちで阻まれ、敗死して潰えた。
それと同時にゴーマ3幹部の一人、ザイドスを倒した後の、第49話「最終決戦だァッ」で、嘉挧の敵討ちのためゴーマ宮に乗り込むダイレンジャー。
そして、シシレンジャー・大五とホウオウレンジャー・リンの2人が3幹部の1人・ガラと対峙し、その戦いは宮殿の外へと展開される。

一度はガラに圧倒されるものの、2人の必殺技が炸裂した事で逆に追い詰められるガラ。
その時、クジャクの力で転身を解かれた2人の前に、本物のガラの魂を伴ってクジャクが出現。
本物のガラの力によってザイドス、ゴーマ十五世と同じシャダムに操られる泥人形だった偽のガラは砕かれ、ひとまず戦いは終わった。
そして、クジャクは昇天間際に大五に対して「急いで戦いを終わらせなければ、巨大な力によって地上が滅ぼされる」と警告を発していた。

しかし、時既に遅し。大五とリンがその意味を理解する前に大神龍が出現し、ゴーマ宮にプラズマ衝撃波を浴びせ始めた。
愕然とする大五の横で、リンはクジャクの警告が大神龍を示していたことを悟るのだった。
そしてコウを連れて駆け付けた亀夫から「停戦協定が破られた事で地球に来た大神龍は、今度こそゴーマ宮を完全に破壊するまで力を出し続ける気だ」と知らされる。
大神龍の攻撃に気付いた亮達3人もゴーマ宮から脱出しようとするが、それをゴーマ十六世となったシャダムが妨害。
シャダムもダイレンジャーさえ倒せば大神龍は地球を去ると思い、最後の戦いを仕掛けてきたのだ。

最終話「行くぞォォッ」で3人を救出すべく、コウを伴って突入した2人によってダイレンジャー6人は揃い、
ダイレンジャーの天法来々の玉から発せられる凄まじい気力と、シャダムの大地動転の玉の絶大な妖力とが激突し、双方のエネルギーの激突によってゴーマ宮の天井が割れて、天空が現れた。

だが、その直後に、死んだ嘉挧の幻影がダイレンジャーとシャダムの前に現れ、「気力と妖力の戦いは永久に終わらない、戦うことをやめてここから逃げろ」と警告したのに続き、天宝来々の玉と大地動転の玉、そして亀夫の持っていた玉の全てが天へと吸い込まれて消失。これによってダイレンジャーの転身は解け、シャダムもゴーマ十六世から元の姿に戻ってしまう。

力を失ったことでダイレンジャーは崩壊するゴーマ宮から撤退するが、亮だけはただ1人、狂気のまま奥へ逃げた嘉挧の仇シャダムを追撃。
そのシャダムも亮との取っ組み合いの末に自分の持っていた短刀が突き刺さり、泥人形の正体を現し、全ての元凶と思われたシャダムまで泥人形だった事に茫然とする亮の眼前で崩れ去った。
そしてシャダムの死と、自らの攻撃でゴーマ宮を完全に破壊・消滅させた事で、ようやく戦いが終わったと判断したのか、大神龍は地上から去って行った。


……とまあ、この通り無茶苦茶な暴れぶりを見せた大神龍であるが、実はスーパー戦隊シリーズでは珍しい「最初から最後まで第三勢力だった存在」「最初から最後まで負けなかった第三勢力」「完全な中庸の敵キャラクター」である。
大抵の場合、スーパー戦隊シリーズの第三勢力は
  • あっさりと退場する
  • ヒーローの味方になる
  • 敵に加担する
などだが、大神龍は一貫してダイレンジャーとゴーマ、双方の「脅威」であり続けた本物のジョーカー、あるいはデウス・エクス・マキナである。
下手をすると、他のスーパー戦隊全部&彼らの敵勢力全部を同時に相手にしても、単純な戦力比較の時点で上回るだろうトンデモドラゴンである。それくらい強いのだ。

一方、放送当時の『てれびくん』と『テレビランド』で連載されていた漫画版では、展開を分かりやすくするためかダイレンジャーに協力。
『てれびくん』版では、嘉挧の頼みで彼とシャダムを宇宙の果てに連れて行き、戦いを終結させた。
『テレビランド』版では、ゴーマの猛攻で絶体絶命のダイレンジャーに自身のエネルギーを分け与え、それによりゴーマを上回る力を得たダイレンジャーはゴーマに勝利するという展開になった。

2017年時点でも「最強の怪人とは何か?」というテーマに対してそのナンバーワンとして名前が挙げられているほど。
ちなみに、候補は他にも『魔法戦隊マジレンジャー』の絶対神ン・マ、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のロンが挙げられたが、「結局負けた」として外されている。


そして、最終回で描かれた、50年後の新世代ダイレンジャーと新生ゴーマとの戦いの始まり。
大神龍が再び地上に現れるのは、もはや間違いないだろう……。


ちなみに3回あった出現時はいずれも共通して強大な妖力を振るうゴーマ族がいたことがポイント(シャダムが憑依したパチンコ大名人、強力な怪人であるイカズチ、ゴーマ十六世となったシャダム)。
大神龍の行動原理を考えると、強力なマイナスの力である妖力の高まりを感知して現れた可能性が高い。
そして、それに応じたプラスの力たるダイレンジャーの力の高まりによる強大な気力と、ゴーマの絶大な妖力のぶつかり合いによる戦いが激しければ激しく、そして長引けば長引くほど、地球どころか宇宙にも影響を与えかねない判断でやってきたのではないか?とも。


BGM

大神龍の出現の際に使われた曲は『ダイレンジャー』の劇伴曲ではなく、グスタフ・マーラーの「マーラー交響曲第5番第2楽章」の序盤。
ダイレンジャーもゴーマも寄せ付けずに荒れ狂う大神龍の圧倒感と暴威を表現するBGMとして効果的に扱われており、
超電子バイオマン』の後半登場の敵強力ロボであるバルジオンに、ペーター・チャイコフスキーの交響曲「悲愴」や、
超獣戦隊ライブマン』の中盤最大の敵である武装頭脳軍ボルトの最強戦力・ギガボルト出現時、グスターヴ・ホルストの「組曲 惑星」の「火星」が使われた以来の例となる。

このうち、前者のバルジオンと大神龍も、どちらも後半のストーリーに絡んでくるという意味合いと、その強力な強さで主人公サイドの脅威となっていったという共通性はある(ギガボルトも中盤にはライブマン最大の脅威となっていた)。
しかし、「超強敵だったが、みんな(サポートロボのピーボやコロンも含めて)の力で倒せた」というバルジオンとギガボルトに対し、
「全員の力を結集しても、どうやっても倒せない」という大神龍とでは、与えたインパクトという意味でも大神龍に軍配が上がるのかもしれない。


余談

元々は龍星王の強化型としてデザインされており、気伝武人に変形する案もあった。

全てのスーパー戦隊シリーズと繋がる『海賊戦隊ゴーカイジャー』の時代では、明らかに現れるべき事態にもかかわらず音沙汰がなかったが、
竹本昇監督曰く「レジェンド大戦の時にザンギャックに倒されたんじゃないでしょうか」とのこと(同時に後に違う理由で出てこなかったことが明かされたニンジャマンについて「艦隊相手の巨大戦で倒されたので第1話冒頭にはいなかったのかも」とも語っているため、あくまで竹本監督個人の見解で公式設定ではないことに注意)。

他方、大神龍が前述の「感情なき秩序の番人」という観点から、「『武力支配』を掲げるザンギャックの方が、レジェンド戦隊とその敵組織と比較して宇宙の秩序を保っていたのでは?」と考察する声も。

『すごい科学で守ります!』の漫画家・長谷川裕一氏は「あれだけ長いのだから気も長く、登場したのはダイレンジャーの時だった」とコメントしている。
そして一方で長谷川説では大神龍は「6000年前のダイ族とゴーマ族の争いを見かねた賢者達が宇宙の風水で生み出した超巨大気伝獣だった」とするものと、
「宇宙空間を自在に移動でき、争いを生み出すものを排除する意志が過剰に働いて動く事から、星獣(『星獣戦隊ギンガマン』)ではないか?」というものの、2つの説に分けている。

個々の善悪や主義主張を問わず、ただ秩序という絶対の基準を以て判断し行動するその姿は、確かに神というにふさわしいのかもしれない。


パワーレンジャーシリーズでは?

マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』にて、悪のゾード「セルペンテラ」としてロード・ゼッドに使役される形で登場。
外見や変形機構、無茶苦茶な戦闘力などは大神龍を踏まえているが、原典になかった弱点として著しく燃費が悪い。
そのため、歴代レンジャーが束になっても敵わない恐るべき力で追い詰める→エネルギー切れで撤退を余儀なくされる、というパターンが成立していた。

ゼッドとリタが結婚してからはリタが操縦を担当。
その後、『パワーレンジャー・ワイルドフォース』では第34話で月に墜落しているのをマシン帝国の残党が発見。
だが、残党軍が10人のレッドレンジャーによって壊滅させられたのと前後し、レッドライオレンジャーの特攻を受けて破壊された。


玩具

こんな存在だが、放送当時ロボット(?)玩具が発売された。
バンダイからは放映後期に「DX大神龍」と、「スーパープラデラ大神龍」の2種が玩具として発売されている。
劇中とはシステムは異なるものの、昇龍形態と龍神形態に変形するDXと、龍神形態のみで変形はしないものの、サウンドアクション時に目と口が赤く発光するスーパープラデラのどちらも電子サウンドで鳴き声を出す咆吼ギミックを持っているが、劇中とは鳴き声が異なり、どこぞの怪獣王のモノになっている。

なお、DXは昇龍時には劇中イメージを再現した全長74cm、龍神時には身長45cmにもなり、龍神の時にうつむかせて頭部角を後ろに上げるようにすると、かるく50cmを越える程の大きさになり、下手な大型ロボット玩具が霞むビッグサイズとなる。
スーパープラデラの方も30cm近くとプラデラブランドとしても最大級の部類になる

この他放映時のデフォルメガチャでも、大神龍(龍神形態)がラインナップに加わっている。


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最終更新:2024年01月01日 20:27

*1 この時恐怖のあまり亀になってしまうが、すぐに人間の姿に戻っている。