フーカ・レヴェントン

登録日:2017/01/03 Tue 23:52:00
更新日:2022/05/16 Mon 06:01:06
所要時間:約 7 分で読めます





強くなりたかった、大切なものを守るために。

じゃけど、幸せや大切なものは、いつも壊れていってしまう。

弱いせいで何かを失うのは、もう嫌じゃ。



フーカ・レヴェントンとは、『ViVid Strike!』のヒロインズの一人。


本作は『魔法少女リリカルなのはシリーズ』であるが、全くの新キャラであるフーカが主人公として抜擢された。


物語の中盤まではライバルであるリンネ・ベルリネッタや先輩たちに食われてやや空気な感が否めなかったが、
なんやかや成長や鍛錬の様子も要所要所で描写されており、終盤ではしっかりと主人公している。



■プロフィール


広島弁にしか聞こえない訛りで話す孤児院出身のポニーテールの少女。一人称は「わし」。
幼少時代から広島弁でわし少女である。
関西弁のジークといい、ミッドチルダの方言はどうなっているのか……。

どういういきさつで孤児になったのかは全く描かれていない。*1

孤児院に入ったリンネとともに過ごしていたが、リンネはベルリネッタ社長夫妻の下に養子に出た。
フーカはその後もリンネを気にかけて試合を見に行ったりもしていたのだが、格闘選手となり変貌してしまったリンネと決別してしまった。
そして、孤児院を出たフーカはすぐに不良と暴力込みのケンカを始める生活に身を落としていた。
しかし、怪我をして行き倒れていたところをアインハルトに救われてその格闘技の才能を見出される。

最初はお金持ちお嬢様の道楽とケンカ腰に対応していたフーカ。
しかし、フーカにはどのみち行き先がなく、ジムに所属すればバイトとしての仕事がついて衣食住は何とかなる。
なにより、リンネともう一度向き合うにはこれしかない。
結果、フーカはナカジマジムで住込みのアルバイトとして生計を立てながら、選手としての道を歩みだしたのだった。
ジムに入って以降、何に返答するにも「押忍!」と返事をするようになっている。*2


■性格


孤児院に入って最初のうちは、孤児と言う立場の自分に希望なんかないと悪態をついていた。
だが、明るく前向きなリンネと共に過ごすうちに、笑顔を見せるようになっている。ちなみにリンネからの呼び名は「フーちゃん」。

基本的に切り替えが早くさっぱりした性格。
リンネの過去を知った時には流石に衝撃を受けていたが、「友人がグレたのが気に食わないから殴る、後のことはそれから」という
シリーズの伝統に則った魔法少女アニメらしからぬ
方針のもと、心配する周囲の選手より早く切り替えていたし、リンネが裕福な家庭に引き取られた時も、全くひがむ気配もなく快く送り出していた。

しかし、そんなフーカもリンネの変貌には半ば自暴自棄となりケンカ漬けとなってしまっていた。
フーカにとってリンネはそれほど大きな存在であった。


また、血気盛んな性格でもある。
幼少時代から、絡んできた男子の金的を蹴っ飛ばしているし、ケンカ漬けになっていたのもこの性格が一つの原因であったと言える。

ただし、血気盛んといっても粗暴な礼儀知らずではなくむしろ礼儀は正しい方であり、序盤の荒れっぷりは周囲の環境が悪すぎた面も大きい。
ジム入りして以降、礼儀正しいジムのメンバーに囲まれたためかすぐに落ち着き、試合前に挑発してくる相手にもきちんと対応できるようになった。
特に自身を拾ったアインハルトに対しての敬意は相当なもので、「ハルさん」と呼び慕う。流石にハルにゃんとは呼べなかった
自身のバリアジャケットも、アインハルトのものをモチーフにしていた。
ヴィヴィオをはじめとした年下の先輩たちは「ヴィヴィさん」「おちびさん」などと呼んで頭ナデナデまでしているが、
決して見下しておらずむしろ先輩として敬意を持っている。



アルバイトという立場もあったと思われるが、ジムに入って以降、己の希望を押し立てようとすることはなく、周囲のお膳立てに乗って活動することが多かった。
ただし、強くなろうという意識は決して押し着せられたものではないし、周囲のお膳立ても良い方向に働いた。
結果として、リンネとの本当の意味での再会や選手としての早い成功を果たしている。



■格闘の実力


登場して早々、ケンカで不良の大群を相手に立ち回りを演じており、それなりに強かった。
とはいえ、これは所詮町のケンカだからであり、選手たちと最初から戦えたわけではない。

その後のジムでの本格的な訓練期間はわずかに4カ月である。
最初期は基礎練習についていくのに息が上がり、年下のヴィヴィオはおろかジムメンバーの中でも格闘が苦手な部類に入るコロナにさえ全く歯が立っていなかった。

フーカに対し、師匠となったノーヴェは半ばバクチではあったが、アインハルトの仕込む古流武術『覇王流』をメインにしつつも、
近代格闘技のストライクアーツを並行して教えるという策を取った。
ケンカでそこそこの体力はあったこと、更にど素人で下手な事前知識がない分指導を吸収する能力が非常に高かった。
自分の体をイメージ通りに動かせるセンスも加わり、ジムのメンバーの戦法をある程度同時に使いこなすことが可能になっている。

さらに、骨格レベルで恵まれた拳の一撃は、作中最強キャラであるジークから「命中すればそこが急所になる」神撃の世界に足を踏み入れ始めていると言われる。*3

スパーリングの相手にも所属選手はもちろん、U19の有力選手が集まってきており、恵まれていた。

こうした条件に恵まれたこともあり、初参加となったウィンターカップでは予選を1位通過。
本戦もなんと決勝まで勝ち進んでいる。リンネを破ったヴィヴィオが負傷棄権したという幸運はあったが
リンネとの試合も既にワールドランク1位のリンネと互角かそれ以上の試合を見せた。リンネが心を乱した面もあったが
そのため、リングアナウンサーから「奇跡のルーキー」と呼ばれる実力になっている。

決勝でU15の絶対王者であり自身の師匠でもあるアインハルトとあいまみえたが結果は明示されていない。*4


なお、魔力の素質も高いものがあるらしい。魔力光は青
しかしU15のルールの都合上、作中で魔法を変身以外に使うシーンはほとんど見られなかった。
リンネも試合シーンでは描かれなかったが魔法を射砲撃等に用いて総合戦にも出ているので、将来は魔法技術も身につけていく可能性もある。



◆ウラカン


ウィンターカップ参加前にプレゼントされたフーカの愛機。名前はスペイン語で『ハリケーン』の意味。
ウラカンの名はフーカに渡された時にもともとつけられていたもので変えることもできたが、フーカは「いい名」としてそのまま採用。
ただし、呼びにくいとしてフーカと響きの似ている『ウーラ』の愛称もつけた。

アインハルトの愛機・アスティオン(ティオ)と同じく猫っぽい豹型だが、ウーラは黄色いティオと違って白っぽい。
ティオも本来「雪原豹」だったため、白っぽいウーラの方が本来普通なのかもしれない。

視聴者からは絶妙に可愛くない顔をしているという声もありつつも作中ではティオと並ぶことで周囲を癒すマスコットとしても活躍した。
リンネのパンチのクリーンヒットを食らったフーカが戦闘継続可能だったのはウーラの頑張りがあってのことと思われる。なにかとボコられるフーカを支えた優秀な相棒だったといえよう。

CVはずっと伏せられていてDVDなどでも明らかにされなかったが、公式イベントで明らかにされた中の人はリンネの中の人である小倉唯でした







追記・修正は朝4時半に起きてから寝るまでトレーニングとバイトに精を出してからお願いします。


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最終更新:2022年05月16日 06:01

*1 リンネと違って孤児時代の名字がはっきりしているため、リンネとはまた違うのかもしれない。

*2 他の選手たちも「押忍!」と言うが、フーカほど言わない。

*3 作中でその資質を持っていると明示されているのはジーク、アインハルト、ミウラの3人である。

*4 ただし、試合後に撮った記念写真を見るに明らかに一方のバリアジャケットがぼろぼろだったので、結果はだいたい予想がつく。どちらがぼろぼろだったかは、本編を見てみよう!