STAR WARS エピソードⅠ ファントム・メナス

登録日:2016/09/17 Sat 01:20:28
更新日:2023/12/08 Fri 23:02:24
所要時間:約 31 分で読めます






遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・


STAR WARS
EPISODE Ⅰ
THE PHANTOM MENACE






1999年に公開された、スター・ウォーズシリーズ第4作。監督はジョージ・ルーカス。配給会社は20世紀FOX。
今やSF映画の古典的名作、神話とまで崇められるSWシリーズのスタート地点である。

現在っ子は「なんで第4作がエピソードⅠやねん」と疑問に思うかもしれないが、
これは本作品~エピソードⅢが、アナキン少年が暗黒面に堕ちダース・ヴェイダーとなるまでの経緯を描いた内容であり、
SWシリーズ第1作に当たる『エピソードⅣ』に至る前日譚(つまり時系列的には本作品が先)となっているため。


概要

そもそも『SW』は長大なサーガである。その部分部分を切り取り、エピソード題をつけて公開している。
『エピソードⅣ』からの公開となったのは、シナリオの区切りとまとまりが良かっただけではなく、当時の特撮技術でも十分見ごたえのある画作りが出来ると判断された為であった。

だが、1984年に『エピソードⅥ』を公開してサーガに一応の決着をつけたばかりのジョージ・ルーカスには、SWを作る意欲自体が残っていなかった。
類まれなる世界観創造能力を持つルーカスではあったが、元々の内向的な性格も相まってその脳内で描いた世界観を他人に明確に伝えきることができず、スタッフへの指示に苦労し、時には食い違いから喧嘩をすることもあった。
必然的に、彼は全体を総括する監督・製作総指揮の立場にありながら、各部門(特に編集)スタッフの仕事に突っ込んで指示を出さねばならなかった=文字通り自分の手で映画を形にしなければならなかったのだが、持病の高血圧は精力的な行動の障害になっていた。
『EPⅣ』撮影中の入院、『エピソードⅤ』でのゲイリー・カーツとの決別、『EPⅥ』公開後に拗らせたファンや批評家から寄せられた低評価。
ルーカスは完全に疲れ果てていたのである。いくつかの災難は自分が蒔いた種だったとはいえ、当時の彼の心労たるや察するに余りある。

幸い『SW』のヒットでルーカスフィルムと特撮担当のインダストリアル・ライト&マジック(ILM)には有り余るほどの金と実績があったため、ルーカスは自らの理想の映画スタジオ「スカイウォーカー・ランチ」や、現在もなお映画音楽界で光を放つ「スカイウォーカー・サウンド」を設立。
盟友スティーブン・スピルバーグやフランシス・F・コッポラたちに協力する傍ら、制作総指揮として映画を作ったり、他社に自社の設備とILMを貸したりするスタイルに移行。映画界全体への貢献を果たす。
一方、ルーカス個人としては87年に夫人と離婚して多額の慰謝料を払い、制作総指揮を務めた映画は『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』以外どれもパッとしないと、かつての栄光は見る影もなかった。

ルーカスの人生の幾度目かの転機となったのは、CG監修手伝いとして参加したスピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』だった。
VFX業界の最先端を突っ走っていたILMのCG特撮で見事に表現された恐竜の姿を見たルーカスは「これならいい画が撮れる」と確信を抱き、三部作のリマスター版となる『特別編』を制作する傍ら、遂に新たな三部作の脚本に手を付けたのである。

未だ銀河共和国が健在だった華やかなりし頃。
後にダース・ベイダーとなるジェダイの騎士アナキン・スカイウォーカーや、その師匠となった若き日のオビ=ワン・ケノービの軌跡。
EP4で一言だけ登場した大戦争・クローン大戦の物語……。
プリクエル(prequel)」、即ち旧三部作の前日譚となるサーガ。


スポンサーにどうこう言われない完全自費制作体制。圧倒的経験値を積んだILM。ルーカスは再び監督のメガホンを取った。


SW最大の異色作

EP1は他の作品とは毛色が違いすぎる作品に仕上がっている。

最も顕著なのは画作りに関してだろう。EP4のどこか殺風景な画作りと比較すると一目瞭然で、全編に渡って鮮やかな画作りが心がけられている。
人々の服装はカラフルで、宇宙船も武骨な直線ではなく優雅な曲面構造が目立つ。これはEP4以前、まだ戦争が始まる前の平和な時代を取り扱っているためでもある。
実際にアメリカの歴史を見てみると、戦時中はどこか武骨で飾らないファッションや車が流行り、平時はデザインが凝ったものが流行っている(第二次大戦後からベトナム戦争期までを見比べるとわかる)。

もう一つの理由は、シリーズ通しての主役(?)であるアナキン・スカイウォーカーが脇役に近い立場にいること。
本作は幼少期のアナキンがジェダイになる「きっかけ」の話であるが、全体のストーリーテリングはアナキン個人よりも、作中当時の世相の紹介が主となっている。
あえてそうしたのは、後に続く戦乱の時代を描くための布石であろう。
主役らしい主役も特にいない。強いて言うならオビ=ワン……よりも、オビ=ワンの師匠である新キャラのクワイ=ガン・ジンか。

戦乱に巻き込まれた当事者のナブー人と、黒幕の暗黒卿を除けば、敵も味方もどこか平和ボケしている感覚。
映画全体を貫くどこかのどかな空気は、まだ銀河が一応は平和だったころの話を表現するための狙いがあったのだろう。
非常に華やかなビジュアルシーンの間に、僅かに挿入される黒いシーンが映えるのである。
前日譚としての作りに特化した作りがEP1最大の特徴であり、最大の魅力といえる。

このため、EP1は「本編ではあるがどこか外伝っぽい」作品となった。
本作からEP2までは一気に10年の時間が経ち、より旧三部作の空気に近づけた描写が行われるようになるため、余計にシリーズ全体から浮いて見えるのである。
というか(いささか暴論ではあるが)、SWサーガを見る上では本作を飛ばしてしまっても特に問題はなかったりする。
「前日譚過ぎて本編でありながら本筋との関わりが薄くなっている」点は好みがわかれるところだろう。

また、上述したようにわかりやすい主人公がおらず、アナキンやオビ=ワンといった全体の語り手として相応しい人物もさほどクローズアップされない。
その一方でアナキンやオビ=ワンがその後どうなったか、という結末は旧三部作で既に提示されているのもあって、シナリオ全体を通してみると今一つ盛り上がりに欠けるところがある。
「それぞれのシーン・カットは十分面白いのだが、それをただ纏め合わせただけ」という印象を持つファンもいる。

コメディリリーフを狙った新キャラのジャー・ジャー・ビンクスは「キャラ付けが作風から激しく浮いている」「デザインがやたら生々しい」「動きや訛りの強い喋り方がとある差別的映画を彷彿とさせる」等と散々に叩かれ、第20回ラジー賞にて最低助演男優賞を受賞してしまった。
どのくらい不興を買ったかというと、後年EP7『フォースの覚醒』監督のJ.J.エイブラムスが同作公開前に雑誌インタビューで
「砂漠にジャー・ジャー・ビンクスの骨を置いておこうかと考えているんだ。本気だよ。3人ぐらいしか気が付かないだろうけど、彼らはそのシーンを気に入るよ」
とか語った辺りからもお察しください。幸か不幸かそんなシーンは(今のところ)確認されていないが。
海外ではラッキーキャラはあまり好かれないが、まさかここまでいくとはルーカスも予想外だっただろう……。


20世紀最大の期待はずれ作?

実はこの映画、公開当時の古参SWファンをものすごくガッカリさせた作品でもあった。
今でもネットで感想を検索すると古参ファンによるバッシングレビューがそこそこヒットする(これは新三部作全てに共通する悲しい事実ではあるが)。
EP1は決して駄作ではない。圧倒的VFXやCG品質は2010年代以降でも特に意識せずに観ることが出来るほどで、物語もわかりやすく、見せ場もいくつかある。それが何故こうも低評価される羽目になったのか?


――ファンは期待しすぎていた。長いブランクの間、自分たちのSW像を作り上げ過ぎていた。
曰く、SWとは廃墟とアウトローの物語である。
曰く、ジェダイとは賢者であり完璧超人である。
曰く、フォースとは科学を超越した神秘の力である。

12年待たされ、延々ルーク達を主役にして刊行され続けるスピンオフで
辛うじて生きながらえていた彼らの前に現れたEP1は、余りに彼らのイメージとかけ離れていた。
なお後年、複雑化しすぎたスピンオフの大半は非正史としてバッサリ切り離されるのだが、それはまた別の話

作品全体に溢れる華やか過ぎる色彩、シンプルで流線的なデザインのドロイドやナブーのメカ、多彩過ぎるクリーチャー、どこか平和ボケした空気感の全てが、とにかく旧三部作とは違い過ぎたのだ。
スピンオフの設定がバッサリなかったことにされた部分もあった。いくつものスピンオフで言及・示唆された「共和国軍」なる組織も本作の公開で「EPⅣより30年ほどまえの時期には影も形も無かった」ことになったのはその筆頭だろう。
確かにストーリーの都合による冗長感は否めない。当時最先端のCGも、2年前に模型特撮の頂点に近い『特別編』を改めて見せられたファンには「なんかキモイ」「派手なだけ」と思ってしまうのもやむを得ない。
悪いところは確かにある。しかし過去作と比較した圧倒的な「コレジャナイ」感は、古参ファンに必要以上のネガティヴな評価を出させる要因になってしまったのである。


繰り返すが、EP1は決して娯楽映画としての質は低くない。むしろ良い。
実際「特別編から入ったちびっ子だった」人や「EP1が初SWだった」人からはおおむね良好な評価を得ている
成長してからレビューを見て「何故こんなに評判が悪いのかわからん」と首をひねったような感想も多い。

ま、SWシリーズは公開されるたびに「こんなの僕/私が求めていたSWじゃない!」と叩かれるのが恒例だしね!
ちゃんと寝ずに観た結果、ジャージャーをこの世から消したくなったり、時間を無駄にしたと後悔しても、アニヲタWIKIは一切関知いたしません


興行

古参ファンからは難色を示されたEP1ではあったが、興行的には十分すぎる大ヒットを飛ばし、いくつかの記録も打ち立てた。
アメリカ・シカゴの地方紙は「220万人のフルタイム従業員がEP1のために仕事を休み、2億9300万ドルの経済損失が出る」などという記事を載せている。
一方関連商品は不調だった。理由はブランド過信からの作り過ぎによる供給過多。
このあたりの詳細はWikipedia辺りを参照して頂きたい。

第72回アカデミー賞は視覚効果賞、録音賞、音響編集賞にノミネートされたが、まさかの無冠に終わった。
ほとんどを『アメリカン・ビューティー』と『マトリックス』に持って行かれた結果である。
一部のSWファンは「マトリックスの特撮は使い古された技術、新技術を積極的に導入して成果も出したEP1が無視されるのは少しおかしくないか?」という負け犬の遠吠えを上げたとか。

いずれにせよ本作の商業的な成功は「SW再始動」を大きくアピールし、その後の更なるスピンオフ展開を活発化させることになった。


日本邦題はシリーズで唯一、原題そのままの読みで通されている。
「THE PHANTOM MENACE」を訳すと「見えざる脅威」「幻の脅威」となるが、まだ新三部作の全貌がわからなかった当時では、あいまい過ぎて、EP1だけを見ても何の事だかよくわからない邦訳をタイトルにしてしまうのは商業的にはよろしくないと判断されたのかもしれない。
字幕翻訳は『特別編』の林完治に代わって戸田奈津子が担当。例によって全体としてはともかく、幾つかの名詞が頓珍漢に訳されている。

月刊コロコロコミックでは麻宮騎亜による漫画版が1999年7月号から8月号にかけて前後編形式で掲載された。
ただし、麻宮氏の急病(原稿を落としただけとも)により後編は映画の途中で終わってしまう。その後、映画公開後に刊行された単行本ではラストまでの物語が描き下ろし掲載された。
内容は順当に本編をなぞったもので、麻宮氏の高い画力(癖は強いが)が堪能できる。古本屋で見かけたら手に取ってみるのもよいだろう。
ちなみに後編のページに穴が開いた部分に急遽掲載されたのが「薬売りのメソメソ」である。


その後

DVD版では、劇場公開版ではカットされた追加シーンが多く収録されている。
特に中盤のポッドレースがかなり長くなっている。……劇場版ですら長い長いと言われていたため、削ったのは英断だったと言えよう。

2012年には3D映像編集版が全世界で公開された。そのまま順次6部作が3D化されていく予定……だったのだが、EP7からの新しいプロジェクトが立ち上がったことでお流れになってしまった。




ストーリー

幾多もの星系が連合する銀河共和国と、その平和を守るジェダイ騎士団が在りし日。

辺境惑星間の課税権を巡る交渉は暗礁に乗り上げていた。
商業組織・通商連合は業を煮やし、自前の武装商船とドロイド軍を持ち出して、辺境の惑星ナブーを武力封鎖するに至る。
腐敗しきった共和国元老院はこの状況に有効な手立てを打てぬまま。時の元老院最高議長フィニス・ヴァローラムは、秘密裏にジェダイ騎士団に特使の派遣を要請する。

ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンと、その弟子のオビ=ワン・ケノービはナブー封鎖艦を訪れ、通商連合を束ねるヌート・ガンレイ総督との交渉に臨む。
しかし、交渉前に暗殺されかけた2人は命からがら逃亡。降下艇に紛れて惑星へ降り立った2人は、
ナブーの指導者であるアミダラ女王を救出するため、惑星首都のシードを目指すのであった。

……強欲ではあるが根は小心者のガンレイが、何故これほどの強硬手段に出たのか?
全ては通商連合の背後につく、黒いローブを羽織った謎の人物と、その弟子である恐ろしい入れ墨の男の差し金であった。
そして女王を守るべく戦う2人のジェダイの前には、ある一人の少年が現れる――


物語の舞台

◆ナブー
湿地帯と草原に恵まれた美しい辺境惑星。惑星内部のコアは水が満たされた空洞状になっている。地上の生物は温厚だが、水中は恐ろしい巨大肉食魚が泳ぎまわる魔窟と化している。
知的生命体としては両生類系のグンガン族と、後から入植してきた人間のナブー族が生息しているが、両者の仲は悪く、文化的にもほぼ断絶している。
政権はナブー族が握っている。惑星首都シードには、アール・ヌーヴォー調の大王宮が建てられている。主産業は観光と農産業。軍事面は小規模な義勇軍があるのみ。
グンガン族は水中に独自のコロニーを築いている。彼らは生活様式こそ原始的ではあるが、保有するテクノロジー自体はかなりのハイテク。プラズマエネルギーを利用した防御フィールド技術はかなりのレベルである。

◆タトゥイーン
ナブーからは通常航行で数日~数週間の距離にある砂漠の惑星。本作では交易都市モス・エスパが舞台となる。
犯罪王ジャバ・ザ・ハットが主催するポッドレースの興行が行われている。

◆コルサント
銀河共和国首都惑星。もはや惑星の地表がわからないほどに高層建築物が立ち並ぶ、半機械化惑星と言っても過言ではない大都市。
ジェダイ騎士団の本拠地である寺院(テンプル)もこの地に存在する。
これまでスピンオフ小説でさんざん描かれ、EP6特別編で僅かに映像化されただけだったが、進歩したVFX技術によってその威容が存分に描かれることになった。



基礎用語

ジェダイの騎士
2万5千年の長きに渡り、銀河共和国を守護してきた戦士達。万物に宿る力「フォース」と共に歩み、光線剣「ライトセーバー」を振るう。
彼らはジェダイ騎士団(オーダー)を構成し、厳格な戒律の元に修行を積み、銀河各地の紛争解決のため飛び回っている。
修業は基本的にマンツーマンの師弟制度で行われる。一人前のジェダイは「ナイト」、その下につく弟子は「パダワン」と呼ばれる。
パダワンをナイトに育て上げあげるか、何らかの功績を上げ人望も大きいナイトは「マスター」の称号を得る。
最高意思決定機関は12人のジェダイ・マスターで構成されるジェダイ評議会。基本的に共和国には協力こそすれ肩入れはしない中立を保っている。

フォース
森羅万象に宿る不思議な力。素質のある人物は訓練を積むことで、このフォースを自在に操れるようになる。
具体的には瞬間的な未来予知や透視能力、対象の精神操作やサイコキネシスによる攻撃など。
ジェダイの間では「 フォースと共にあれ 」「 フォースが共にあらんことを 」という言いまわしが激励の文句として使われている。
血液サンプルから観測できる「ミディ・クロリアン」という成分が、その人物のフォース感応力を測る基準として用いられている。
このミディ・クロリアンは「フォースの神秘性を汚した」「変な設定付けるな」とボコボコに叩かれ、以後映画では言及されることはほぼ無くなったが、アニメ「クローンウォーズ」やEP3では普通に言及されており、EP1本編からシーンごと削ったりもされていない。

シス
遠い昔にジェダイと分派したフォース使いの集団で、平和を重んじるジェダイとは違い、自らの野望のためにフォースを利用する。
1000年前の大戦で滅んだはずだったが、その生き残りは長年ジェダイへの復讐の時を待ち望んでいた。
なおスピンオフで頻出していた「シス」という用語自体が映画本編で登場したのは本作から。

◆銀河共和国
数万の星系が連合する巨大連邦国家。首都はコルサント。政治運営は元老院と加盟惑星の議員達が担っている。
かつては銀河の平和を維持する為に、唯一無二で必要な政治体制として支持されてきた。
しかし、加盟惑星が増え過ぎて規模が膨張するにつれ、権利構造が過度に煩雑、硬直化。
議案を一つ成立させるだけでも、数十から数百に及ぶ委員会や公聴会、省庁の認可を必要とし、
最早、どの惑星の議員や役人達にどのような賄賂を贈るか見極める能力こそが共和国元老院議員に求められる全てとなってしまう程に、
長い歴史の中で政治的遅滞と腐敗が進んでいた。

◆通商連合
惑星ケイト・ニモーディアを本拠地とする、巨大貿易・運送業者。首脳部はケイト・ニモーディア人のニモーディアン族で占められる。
ニモーディアンの種族病として強欲かつ臆病。

◆オータ・グンガ
グンガン・シティとも呼ばれるグンガン族の水中都市。彼らが誇る流体フィールド技術により、完全に水を遮断した快適な空間が構築されている。

◆クレジット
銀河共和国の共通通貨単位。当然ながら共和国非加盟圏ではゴミクズ同然と化す。

◆奴隷制度
共和国憲法では廃止されているが、当然ながら非加盟圏や辺境惑星では平然とまかり通っている。
大抵の奴隷は体内に爆弾を埋め込まれ、逃走や反乱を企てると容赦なく処刑される。

◆ポッドレース
二機の超巨大エンジンとコクピットを、ケーブルを使って二頭立ての馬車の要領で連結したレースマシン「ポッドレーサー」を用いて行うレース。
最高時速は時速900km/hにも達する危険極まりない競技。鋭敏な触角や複数個の眼をレーダー代わりに使える、幾つもの腕や足を同時に動かし繊細な操縦を可能にする等、明確な身体的アドバンテージかジェダイ染みた予知能力でも持たない限り、どう足掻いても事故死する。
そのため、レーサーは全員人間以外の種族で占められる。ポッドレースに複数回参加しても五体満足で生き残った人間なぞアナキン以外居なかったと言っても過言ではない。
走行相手への妨害は禁止(走路妨害や軽度の接触は不問)されているが、何分荒くれの集う賭場でもあるので、中継カメラの死角をついて相手を始末しようとする悪質なレーサーも多い。
タトゥイーンは「ブーンタ・イブ・クラシック」レースの開催地として名高い。

NINTENDO64とPCでこのレースを題材にしたゲームが発売されている。
レースゲーとしては良質だがとにかく難易度が高く、高難易度コースは「ジェダイ専用ゲーム」「アナキンを超えるためのゲーム」とか言われたり言われなかったり。


登場人物

味方サイド

クワイ=ガン・ジン(演:リーアム・ニーソン)(吹替:津嘉山正種)
事実上の主役その1。ライトセーバーは緑
60歳近くになる歴戦のジェダイだが、必要と判断すれば評議会の決定を公然と無視したり、詐欺まがいの交渉やイカサマを平然と始める問題児。そのせいで騎士団の主流派から敬遠されている。
一方、既存の考えに囚われない柔軟な思考を持ち、弱き人々を見捨てない人格者の一面もある。彼がアナキンを見出したことが全ての始まりとなった。

SWの撮影に参加することを非常に楽しみにしていた名優ニーソンだったが、実際に撮影が始まると特撮優先の現場に振り回され、すっかり萎えてしまう。
結果として本作のみの出演で終わり、以降の作品では本作の撮影データを切り貼りしたライブラリ出演に留まっているが、本人はルーカスとの仕事自体は好意的に評価しているらしい。

オビ=ワン・ケノービ(演:ユアン・マクレガー)(吹替:森川智之
事実上の主役その2。ライトセーバーは青
旧三部作では若きスカイウォーカーを導いた彼も、当時は25歳の独り立ち目前の時期。クワイ=ガンのパダワンとして、師の型破りな行動に頭を抱えつつ付き従う。
真面目な委員長タイプではあるが、後のエピソードを見るに、なんだかんだで師の独特すぎる行動力と発想力を受け継いでいる。
本作では短髪で若々しい姿のマクレガーが、シリーズを経るにつれてだんだんと旧三部作でオビ=ワンを演じた故アレック・ギネスに似ていくのも、新三部作の見どころの一つである。
ちなみにマクレガーは、旧三部作にウェッジ・アンティリーズ役で出演している叔父のデニス・ローソンを見るために実際に劇場に行ったそうな。

○アミダラ女王(演:ナタリー・ポートマン)(吹替:坂本真綾
惑星ナブー元首。伝統的な白塗りメイクと棒読み気味の抑揚のない演技が特徴。このメイクと演技はとある理由のため、自分の素を出さない工夫である。
弱冠14歳ながら非常に聡明な指導者であり、自ら解放作戦の先頭に立つ胆力と戦闘力を持ち合わせる。
何着もの超豪華な衣装は本作の見どころの一つ。これらを作るために1000人を超える美術スタッフが世界中を駆け回ったとか。
そして新鋭気鋭の女優として注目されていたポートマンは、この役でその評価を不動のものとする。

○パドメ・ネイベリー(演:ナタリー・ポートマン)(吹替:坂本真綾
女王侍女団の1人である14歳の少女。女王の命を受け、タトゥイーンにてクワイ=ガンと行動を共にする。
少し世間知らずながらも、言いたいことははっきり発言する感情豊かな女性。アナキンと出会い、彼の友人、そして初恋の人となる。
修道女じみた侍女服はともかく、タトゥイーンでのメイク控えめで素朴な服装のスタイルは非常に可愛らしい。

○シオ・ビブル(演:オリバー・フォード・デイビス)(吹替:阪脩)
ナブー首相。逆探知のため、通商連合に何かと女王に通信を送らされているのが彼。

○パナカ隊長(演:ヒュー・クォーシー)(吹替:梁田清之
ナブー義勇軍・王宮警護隊の隊長を務める黒人男性。
彼の名を冠したBGM「パナカと女王の護衛たち」は数多くのテレビ番組に引用される名曲。

○サーベ(演:キーラ・ナイトレイ)(吹替:坂本真綾
女王侍女団の1人。ナイトレイのデビュー役でもある。

○リック・オーリー(演:ラルフ・ブラウン)(吹替:小島敏彦)
ナブー義勇軍・戦闘機隊「ブラボー中隊」の隊長。ロイヤル・スターシップの主任パイロットも務める。

R2-D2(演:ケニー・ベイカー)
ロイヤル・スターシップに搭載されたアストロメク(修理用)・ドロイド。
封鎖線突破時の功績がアミダラに認められ、タトゥイーンでパドメと行動を共にすることを命じられる。後の相棒であるC-3POと出会った他、アナキンとも仲良くなる。
旧三部作からの再登場は、皆勤賞伝説の始まりでもあった。

○ボス・ナス(声:ブライアン・ブレスド)(吹替:大平透)
グンガン族の長。堅物だが、一度気を許した相手には豪快に接する。ナブー人を強く嫌っている。

○ジャー=ジャー・ビンクス(声・モーションアクター:アーメド・ベスト)(吹替:田の中勇)
不祥事が元で追放されたグンガン族の若者。バトル・ドロイドに危うく殺されかけたところをクワイ=ガンに救われ、以後彼に同道する。
おっちょこちょいなトラブルメーカーで、実際道中でもあまり役に立たなかった。しかし、ナブー王室と関わった彼の存在がナブーとグンガンの和解の鍵となる。
終盤、凄まじい悪運により大活躍を遂げるが、それがかえって大不評となってしまった。

○アナキン・スカイウォーカー(演:ジェイク・ロイド)(吹替:矢島晶子
砂漠の惑星タトゥイーンに暮らす奴隷の少年。当時9歳。いつか自由の身となり、砂だらけの星を離れて宇宙船パイロットになることを夢見ている。
人懐っこく、母を深く愛する少年だが、かなりの負けず嫌いで、事態を自分に都合よく解釈する一面も見せている。
母の処女受胎、境遇の割には並外れた工学知識のレベル、人間とは思えないほどの反射神経といった不思議な境遇を知ったクワイ=ガンは、彼こそがジェダイの予言に伝わる存在ではないかと考えるのだが……。
タトゥイーンを去る彼の影が暗黒の甲冑になっているティザーポスターは恐ろしくも切ない。
配布・販売禁止として配られたはずの劇場用ポスターが何故か流出し、ポスターショップで裏取引されていたとかなんとか。

悲しいことに、映画で一躍有名になってしまったロイドはSW関連の過密スケジュールで疲弊したばかりか、出演をネタに学校でいじめられるようになってしまったため、この時期を「暗黒時代」だったと振り返っている。
大卒後の2015年には無免許運転をしてパトカーから逃れるためにカーチェイスをやらかして逮捕され、まさかのリアル暗黒面に墜ちてしまった。さらに気の毒に16年には統合失調症の療養に入っている。

○シミ・スカイウォーカー(演:ペルグラ・アウグスト)(吹替:鈴木弘子)
アナキンの母。彼女も奴隷として在宅勤務を強いられている。
不思議な息子を深く愛するが、同時にその境遇を憐み、いつか彼が旅立つ運命を感じている。

○C-3PO(演:アンソニー・ダニエルズ)(吹替:岩崎ひろし)
アナキンが母の手伝いとして組み立てた人型ドロイド。外装が未装着で配線がむき出しになっている。
なので旧作やこれ以降の金ピカな外見からは一変、電気コードやブリキ板で出来た人体模型、といった感じの独特な見た目になっている。
今回はその構造上、中に人が入って演じることが出来ないため、ダニエルズは自分の体の前にめちゃくちゃ重い実寸操り人形をくっ付けてパントマイムをこなした。
歴史を遡ると、R2-D2との長い付き合いも今作から始まった。

コルサントの人々

○フィニス・ヴァローラム(演:テレンス・スタンプ)(吹替:金尾哲夫)
元老院議長。善良な人物だが、汚職が進みきった議会への影響力は無きに等しく、ナブー封鎖の一件では有効な手を打てずにいる。

●パルパティーン(演:イアン・マグダーミド)(吹替:小林勝彦)
ナブー選出の元老院議員。人柄のよい中年男性で、アミダラをやさしく支える。
しかしその思惑は……。本作では明言されないがファンはすぐにピンと来たことだろう。パンフレットで思いっきりネタバレされてんだけどね。
演じるマグダーミドは、かつて演じた役の若年期を再び演じるという珍しい体験をすることになった。

 ルーカス「パルパティーンを演じるのは誰がいいだろうか?」
 マグダーミド「目の前にいるだろ?」

のやり取りは有名。

○マス・アミダ
元老院副議長を務めるシャグリアン族。ヴァローラムの側近だが、パルパティーンは通商連合の手先だと分析している。

○アスク・モー
惑星マラステア選出の元老院議員。通商連合の議員団に賛同する。

○ベイル・アンティリーズ
惑星オルデラン選出の元老院議員。次期最高評議長の椅子を狙う。
後のベイル・オーガナ議員やアンティリーズ船長、ウェッジ・アンティリーズとは別人。オルデラン人は似た名前が多すぎんだよ!

ヨーダ(声・演:フランク・オズ)(吹替:永井一郎)
齢800を数えるジェダイの長老。本作では真面目に評議会をまとめる仕事人だったころが描かれている。
本作では昔ながらのパペット(人形)撮影と、フルCG描画された姿が混在して描写される。パペットは一度リテイクをくらい、同族のジェダイ・マスターのヤドルに流用された。
2011年のBD版以降では、パペットで撮影されたシーンもフルCGに置き換えられている。

メイス・ウィンドゥ(演:サミュエル・L・ジャクソン)(吹替:玄田哲章
スキンヘッド黒人のジェダイ・マスター。ヨーダの側近的立場にある。オビ=ワン以上の堅物。

キ=アディ=ムンディ(演:サイラス・カーソン)(吹替:水野龍司)
頭の長いスリアン族のジェダイ・ナイト。ヨーダ、ウィンドウと共にアナキンの未来を不安視する。
後にアナキンが、「評議会のメンバーにしておいてマスターにはしない?ジェダイの歴史に前例がない」が憤るが、今作時点ではキ=アディは評議会のメンバーではあるが、ジェダイ・ナイトであったり、
彼の種族は極端に男性の出生率が低いための例外的な措置として、妻帯が許可され子供もいたりと、かなり例外だらけの人。

通商連合(トレード・フェデレーション)

ヌート・ガンレイ(声・アクター:サイラス・カーソン(二役))(吹替:鈴木勝美)
通商連合総督のニモーディアン族。赤いローブを着ているのが彼。
ニモーディアン族の例に漏れず強欲かつ小心者で、今回のナブー封鎖も彼が主導したものではない。ただ能力そのものは高い。

●ルーン・ハーコ(声:ジェームス・テイラーアクター:ジェロマ・ブラカ)(吹替:龍田直樹
ガンレイの側近であるニモーディアン族。青めのローブを着ているのが彼。

●ロット・ドッド
元老院へ派遣されている使節団の代表。

ちなみに彼らニモーディアンは冠や帽子をかぶっているが、実は着ぐるみの顔面を動かす装置を隠すためだったりする。

バトルドロイド
ニモーディアン族の骸骨をイメージして作られた通商連合の戦闘用ドロイド。コスト削減のため各関節は磁力連結され、ドロイド司令船から一括コントロールされる。
とにかく多数でブラスターを打ちまくる集団戦法が基本だが、貧弱な外見の割に重く、グンガン族の戦士に殴られても問題なく動く。
ただし耐衝撃性能は低く、何かの拍子で転んで全身を強打すると途端に動かなくなる。
赤いマーキングは警備隊機、青いマーキングは操縦兼整備機。黄色いマーキングは指揮官機で、このタイプは唯一独自判断が出来る人工知能を搭載している。

ドロイディカス(デストロイヤー・ドロイド)
甲虫を思わせる通商連合の重戦闘ドロイド。体を丸めて転がる高速移動形態から立ち上がると防御シールドを展開し、両腕の二連ブラスターを連射する固定砲台と化す。
携行ブラスター程度なら全く効かないが、さすがに戦闘機レベルの威力だとシールドごと吹っ飛ぶ(それでも充分強いが)。
シールド展開中はほとんど動けなくなるため、野戦ではシールドを解除して戦うこともある。
クワイ=ガンとオビ=ワンのコンビでも手こずる強力なドロイドだが、当然高コストな上に汎用性が低いことから、少数投入に留まる。

シス

ダース・シディアス(演:???(二役))(吹替:坂口芳貞)
1000年の昔に滅んだと言われる、シスの暗黒卿の末裔。通商連合を裏から操る。

ダース・モール(声:ピーター・セラフィノイス、演:レイ・パーク)(吹替:山路和弘
頭に角をはやしたザブラク族の男で、シディアスの弟子。顔面は赤と黒の隈取りを思わせる入れ墨で覆われている。
それまで誰も見たことが無かった赤い双刃のライトセーバーを操り、アミダラ一行を強襲する。
アクションシーンを演じるパークは元々本職のスタントマン、且つ若くして道場を開いていた格闘家で、現場で殺陣の指導に来た彼を気に入ったスタッフが正式にアクターとして起用した経緯を持つ。
その体術たるや凄まじく、ある意味本作が他の作品から浮く原因のひとつになっている。
作劇上はあまり恵まれていないが、そのビジュアルから本作屈指の超人気キャラとなり、スピンオフに引っ張りだことなる。


その他

●ワトー(声:アンドリュー・セコム)(吹替:麦人)
タトゥイーンのモス・エスパで大きなジャンクパーツ屋を営むトイダリアン族。スカイウォーカー母子の所有者。
強欲で偏狭だがアナキンの才能を高く評価しており、機械類の整備等を丸投げしている。
それどころか愛称の「アニー」で呼んだり、仕事が済んだらさっさと帰らせたり、自分のポッドレーサーを(賭けの道具にするために)貸したりと、奴隷にあるまじき高待遇を与えている。
EP2の小説版ではアナキンも「他の奴隷主より遥かにマシだった」と回想している。ある意味「面倒な近所のオジサン」的な立場だったのかもしれない。

○ウォルド
アナキンの友人の1人である、太っちょのローディアン族の少年。おそらく奴隷仲間と思われる。
ポッドレースではアナキンのピットクルーとして参加している。

グリード
アナキンの友人の1人で、細身のローディアン族。数十年後、EP4にも登場して正当防衛を捏造されて一躍有名人に。
未公開シーンではアナキンのイカサマを疑い、激怒した彼に殴りかかられ、ウォルドに宥められる。

●セブルバ
銀河を股にかけるダグ族のポッドレース・パイロット。ブーンタ・イブ・クラシックでは賭けの一番人気になっている。
非常に暴力的かつ狡猾な男で、ポッドレーサーには違法改造を施し、試合前からの対戦相手への妨害も厭わない。

ジャバ・ザ・ハット
タトゥイーンの支配者で暗黒街の帝王。
しかし今回は、表の家業であるポッドレースの興行者としての顔を見せており、邪悪さは控えめ。
ちなみにポッドレースの興行主なのにポッドレースには興味がなく、居眠りをしていた。

ガーデュラ・ザ・ハット
ポッドレースでジャバの背後にさりげなくいるもう一人のハット。女性人格。
以前スカイウォーカー母子を所有していたが、ギャンブルに負けてワトーに渡すことになった。
邪悪と醜悪の権化のようなハットがジャバ一人ではなかったという事実は衝撃を与えたが、映画本編の出番はごくわずか。


メカニック

○ナブー・ロイヤル・スターシップ
シード宮殿宇宙船工学部隊が建造したJ-327ヌビアンを王室仕様に改装した小型艇。
剣を思わせる船体から伸びる、ナブー特有のエンジンポッド構造がカッコいい。
クローム加工された鏡のような塗装は職人たちの手作りで仕上げられている。ほとんどワンオフに近い工芸品。
平和を好むナブー人の気質を反映し、武装は一切積まれていない。

○ナブー・N-1スターファイター
シード宮殿宇宙船工学部隊の手になる制式戦闘機。クローム加工とイエローに彩られた流線型デザインが美しい機体。
武装は2連ブラスター・キャノンとプロトン魚雷。ブラスター・ビームはこれまでTiEファイター=敵側のものだった緑色になっている。

○フラッシュ・スピーダー
ナブー義勇軍が用いる戦闘スピーダー。EPⅣで登場したランドスピーダーにブラスター・キャノンを乗っけただけと言っていい。

○共和国クルーザー
2人のジェダイを乗せてナブーを訪れた共和国の船。赤いカラーリングは安全を保障されるべき外公船であることを意味する。
ガンレイがジェダイ抹殺を決めた為、待機中にブラスター・キャノンを叩き込まれ爆散する。
EP4のブロッケード・ランナーポジション。

通商連合バトルシップ
ルクレハルク級LH-3210貨物船を戦闘仕様に改装した白い大型艦。搭載火器は全て艦体内部に格納可能で、通常の商船としても変わらず使える。
強靭な防御シールドを持ち、並の戦闘機では全く歯が立たない。一方で火器の射角が狭いという弱点があり、艦載機の支援は欠かせない。
欠けたドーナッツのような形状の船体と、「ドーナッツの穴」の部分に収まる球形のコア・パーツ(この中に艦橋や動力炉がある)から構成される。
また、ドロイド部隊を一括管理するドロイド司令船も登場。こちらは船体の切り欠きの反対側に無数のアンテナが追加されている。

ヴァルチャー・ドロイド・スターファイター
完全自動制御される可変戦闘機。地上モードでは四足歩行で警戒し、いざ空戦となれば即座に離陸して敵を排除する。
武装はブラスター・キャノン4門(ビームの色は赤)とエネルギー魚雷。戦闘力は申し分ないが、独特な固形燃料を使用しているため、戦闘可能時間はおよそ30分程度しかない。
通商連合はバトルシップ1艦あたりに1500機を搭載してローテ運用している。

●AAT(装甲型強襲用戦車)
バトル・ドロイド地上部隊の主力であるホバー戦車。アイロンみたいな独特の造形で正面からの被弾率が酷そう。
旋回式のブラスター・キャノン主砲、機体側面の補助ブラスター、前面スカートのエネルギー弾発射装置6門を備える。

●MTT(大型兵員輸送車)
バトル・ドロイドを輸送する大型カーゴキャリア。正面ハッチからのバトル・ドロイドの展開シーンは見せ場の一つである。

●STAP(シングル・トルーパー・エアリアル・プラットフォーム)
バトル・ドロイド一体が立ち乗りで操縦する空中用スピーダー。高い機動力と強力な2連ブラスターを備える。

●シス・インフィルトレーター「シミター」号
ダース・モールが使用する潜入艇。ナブー・ロイヤルシップと似た構造をしているが、側面にはTiEファイターを思わせるソーラー翼がついている。
偵察用ドロイドやスピーダー・バイクを搭載している。

○ポッドレーサー
中盤の山場であるレースでは多種多様なマシンが登場する。映像ソフト版では更によくわかる描写が多いのでチェックしてみよう。
アナキンのポッドレーサーは操縦桿が不自然に上部に跳ね上がっているが、これは操縦桿捌きを分かりやすくして、アナキンの才能をアピールしようというルーカスの発案によるもの。残念ながら上手くいかなかったが……。









THE STAR WARS SAGA CONTINUES――
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最終更新:2023年12月08日 23:02