ゴッグ/ハイゴッグ(MS)

登録日:2012/02/01 Wed 03:29:38
更新日:2024/04/05 Fri 21:27:57
所要時間:約 4 分で読めます









「さすがゴッグだ、なんともないぜ」
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->
   /_`シ'K-───‐-、l∠ イ   
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    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
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●MSM-03 ゴッグ

頭頂高:18.3m
本体重量:82.4t
出力:1,740kw
推力:121,000kg
武装:
 腹部メガ粒子砲×2
 腹部魚雷発射管×2
 フリージーヤード
 アイアンネイル×2



【解説】

ゴッグとは『機動戦士ガンダム』に登場する水陸両用MSである。
ジオニック社がMSの水中対応を目指し開発したザク・マリンタイプからもたらされたデータを元にツィマッド社が開発、プロトタイプゴッグの実験やMSM-02水中実験機(後述)との競作を経て、量産化が可能になった。

本機体の特徴はツィマッド社の装甲技術が生かされた重装甲。
材質はチタン・セラミック複合材であり深度200mの水圧にも耐えるその装甲はバルカンやミサイル程度の実弾兵器を受け付けない強度を誇る。
が、その反面ビーム兵器の前では無力であり、重装甲故に動きが鈍る陸上ではビーム兵器のいい的である。
対空迎撃能力も低く(水面近くで背泳ぎ状態で腹部のメガ粒子砲を使うしかないため、航空機に胴体正面を晒すうえ、射角が不自由)連邦の対潜爆撃機に破壊されるケースもあった。特にドン・エスカルゴは天敵だったという。
腕部にはフレキシブル・ベロウズ・リムを採用しているためフレキシブルに動かすことが可能。
水中では海水を利用した熱核水流ジェットによって最高速度70ノットで航行。航行時は水の抵抗を減らすため
腕部をショルダーアーマー内に収納し手の甲で蓋をする形になる。
ジオン脅威のメカニズムである。

また頭部から「フリージーヤード」と呼ばれるゲル状の物質を発射し機体を覆うことで、機雷等を無効化することができる。
ただし取水口に詰まって機体の動作に害を及ぼす恐れがあったりといまいち使い勝手が悪かったのか、量産機でこの装備を採用したのはこのゴッグだけで、他にはMSV-R登場した試作機「ジュリック(MSM-06)」、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』で登場した特殊仕様のアッガイ、「機動戦士ガンダムF90 FastestFormula」での F90Mタイプ など、試作機や特殊仕様機での採用に留まっている。



【武装】

  • アイアン・ネイル
読んで字の如く鉄の爪。
ゴッグはその運用の都合上オプションを持たせにくかったのでマニピュレーター自体を武器にしてしまおう、という発想から持たされた。
ゴッグの重装甲・ハイパワーと相まって相性はバッチリで、敵艦やMSの装甲を容易く切り裂き、いざとなれば盾代わりにもなる。

ハイパーハンマーを受け止めたシーンはあまりにも有名である。

  • キアM-23型メガ粒子砲
腹部に搭載した2門のメガ粒子砲。
エネルギーCAPを用いないジェネレーター直結方式で、ジオン軍製MSのビーム兵器はここで遂に実用的な物に仕上がった。

しかし収束率が悪く意図せず拡散してしまう*1ために出力*2の割に威力はザク・マシンガンの2倍くらいで射程も僅か1kmと、ビーム兵器としては目眩まし程度のドムの胸部拡散ビームよりマシ程度でしかない。
そして何より、ジェネレーター直結なので装備位置が腹部にしか取れず、真正面にしか撃てなかった。
しかも砲口の直上がコックピットという不安の残る配置である。

またこの時期には連邦はガンダム用ビームライフル(高価で限定生産)はおろかジム用ビームスプレーガン(廉価量産型)まで完成させており、「十年先を行く技術力」はビーム兵器においては確実に連邦側にあった。

  • 魚雷発射管(ミサイルランチャー)
メガ粒子砲の両脇の穴は魚雷発射管となっている。
資料によってはミサイルランチャーとも。

  • フリージーヤード
頭頂部のマルチプルランチャーから発射されるカプセルに入っているゲル状物質。
発射されるとカプセルが割れてゲルが全身を覆い、機雷や爆雷を絡め捕る、または爆発の衝撃を低減する効果がある。
更にソナーにも引っ掛かりにくくなるらしい。

しかし纏わり付いたゲルが冷却用のウォーターインテークに詰まらないように閉じなければならないので長時間の使用が出来ず、絡まった機雷は不発になった訳ではないので早く処理しなければならない(処理しなければ機雷をずっと纏わり付けたまま動き回る羽目になる)など問題が多かった。
そもそも接触以外で爆発する機雷はどうするのだろうか。

アイディアが先走って今一歩実用性に欠けている感は否めず、結局ゴッグ以外ではあまり使われなかった。

  • フォノンメーザー
側頭部から発射される光線兵器。たぶんゾックのやつと同質の物。
劇中では魚雷の迎撃に使用していた。

劇中で使用されていたにもかかわらず、何故か資料で明言されることは少ない謎兵器。



【劇中での活躍】

1st第26話でベルファルト基地を攻撃するために登場。

ここまでのジオン軍MSは旧ザクから連なる「汎用性重視の普通の機体」だったのだが、ジオン軍の方針が変わったため今までのものと全く違う初の水陸両用MSとしてでてくる。
バルカンの集中砲火をものともせず、そのままガンダムと対峙、ハイパーハンマーを両手で受け止めるといったパワーを見せつけるが、前述の通りビーム兵器に滅法弱いためあっという間に雑魚化してしまった。

放送当時の漫画版ではあらすじはほぼ同じだが、終盤が若干違いハンマーを受け止められずそのまま破壊される。
だが、アムロが気が付かなかった2体目が現れガンダムを魚雷で攻撃し、ハンマーを落としたガンダムを追い込むが、援護に来たホワイトベースののしかかり攻撃で破壊された。

機動戦士ガンダムΖΖ』にもスタンパ・ハロイのコレクションとして登場。を装備したりといろいろカオスになっている。



ゲームの活躍】

水陸両用機の中ではかなり早い段階で入手できる。
ゴッグの機動力はザクⅡと同程度だが、ハンマーに耐えるだけあり防御力は高い。
魚雷は水中戦でしか使えないが、メガ粒子砲があるので地上戦も最低限はこなせる。
正直水中戦の機会が少ない(それ以前に、ガンダムが水中戦もこなせる)本シリーズでは水陸両用機の育成自体が趣味の領域だが。
ハイゴッグはビームカノンやハンドミサイルユニットの存在から地上戦でもそれなりに戦えるほか、「ジェネシス」では参戦作品が限られてることや水中適正がSに強化されたことから水陸両用機としてはトップクラスの性能となった。

IMPACT』では序盤の初見殺しとして有名。
第1話において、水に囲まれた獣戦機隊基地にいる自軍に向かって、水中からメガ粒子砲を連発してくる姿が非常に印象的。
地形適正のおかげでとにかくアホみたいに固く、主人公機ダンクーガの攻撃が通らず唖然としたプレイヤーも多い。
ゲッター3さえいてくれたら……」と思いたくなること請け合いである。
実際は強く感じるのはゴッグの領域である水中で戦うからで、しっかり陸に誘き出してから叩けば第1話相応の強さの雑魚なのだが、
IMPACTはシステム面で(特に序盤は)早解き強制とも言える仕様な上に、折角基地があるんだから地形効果に頼って待ち伏せしようとしたら、これまたシステム面で陸ユニットは基地に入れない(このせいで肝心の陸地も狭くなってる)という……
ちなみに同作のプロデューサーである森住惣一郎氏が後に企画でこの第1話に挑戦する事になったのだが、案の定アルトやダンクーガを突貫させてボッコボッコにされていた。

本ゲーム中最大の問題児。歩きながらメガ粒子砲撃てない、原作の硬い装甲設定はどこに行ったのやら…

  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
コスト300スタートの強襲機として登場。
防御面ではより上のコスト550帯に匹敵する総合防御力に加えて「衝撃吸収機構」や「ダメージコントロールLv3」といった優秀な対よろけスキルを備えており、かなりタフで殆どよろけない。
その能力を活かし「さすがゴッグだ、なんともないぜ!」の言葉のまんま相手に強引に近付いてクローの一撃をお見舞いできるのだが、代償として旋回を始めとした機動面がかなり低く、更にはヒットボックスも大きい為に死角から張り付かれてしまうと折角の優秀な防御面を活かせぬままスクラップになりがち。
故にいかに先手を取り、ヘイトが自分に向いた時の管理能力や支援機への最短援護ルートを常に確保して行動できるかが求められる玄人向けの機体という渋いポジションである。
よろけ手段が少ない相手には一方的な強さを誇るが数少ない天敵がイフリート系列。
イフリート改とナハトを除いて高蓄積のショットガンを装備できるためダメージコントロールを貫通するほどの蓄積値で簡単によろけさせられてしまう。



ガンプラ

旧キットは1/144と1/100が発売。
1/144は腕部の伸縮ギミックを再現しているものの巡航形態は再現されておらず、単色成形の微妙なプロポーションに微妙な可動とイマイチな出来だが、1/100は3色成形でほぼカラーリングを再現しており、当時としては珍しいモノアイや腰の可動、腕部の伸縮や差し替え無しの巡航形態を再現した逸品。
強いて決定を挙げるなら脚部が短く可動が悪いくらい。

その後は2000年にHGUCより発売。
カラーリング、プロポーション共にほぼパーフェクトの逸材。ただ、流石に巡航形態は差し替えで再現。

そして2003年にはMGも発売。
当然のように色分け・可動・ギミックは抜群、肩アーマーが旧1/144のように固定になったが、腕部の可動自体が広いので気にならない。
ゴッグ好きなら買って損はないだろう。




●MSM-03-1 プロトタイプゴッグ

頭頂高:17.5m
本体重量:58.4t
出力:2,690kw
推力:4,300kg
武装:
 腹部メガ粒子砲×2
 ハンド魚雷ポッド×2

その名が示す通りゴッグの試作機。出展はM-MSV。
シルエットはゴッグと変わらないが、この段階ではフレキシブル・ベロウズ・リムを採用していない他、細部の形状が異なっている。
なぜかジェネレーター出力が完成品ゴッグよりも1.5倍もあるが、なぜか推力は完成品ゴッグの1/30ぐらいしかない。中身別物じゃねーか
(ちなみにゴッグは出力1,740kw、推力121,000kg。さすがに推力はゼロを一つつけ忘れたと思いたいところ)



●MSM-02 水中実験機

頭頂高:17.7m
本体重量:58.3t
全備重量:95.4t
出力:1,370kW
スラスター総推力:61,400kg
装甲材質:チタンセラミック複合材
センサー有効半径:3,150m
武装:
   肩部ミサイルランチャー
   対艦・対空ミサイル
   腕部70mmバルカン砲

ツィマッド社がザク・マリンタイプのデータを基に新規設計した、水陸両用MSの試作機。
プロトタイプゴッグの競作機だが、どちらも同じツィマッド社製。

ザクの面影を残しつつも水の抵抗を減らす流線的な形状と、ハイドロジェットエンジンの実装、当時開発中のドムから流用したジェネレーターによって、水中での運動性をザク・マリンタイプ比で10~20%ほど向上させた。
しかしゴッグに比べるとMSの形状を残しすぎたため、軍から要求されたほどの運動性ではなく、冷却システムの問題で陸上での稼働時間も短い。
なにより陸上での運動性能は劣悪の一言で、ザク・マリンタイプよりも悪かった。

それでも試験的に少数が生産されたが、ゴッグのほうが完成度が高いと判断されて生産は打ち切られた。



●MSM-06 ジュリック

開発:ツィマット社
頭頂高:18.7m
本体重量:84.6t
武装:
 アイアンネイル×2
 腕部メガ粒子砲×2
 腹部メガ粒子砲×8
 フリージーヤード

大戦末期にロールアウトした水陸両用MSの最終機。

ジオン軍の水陸両用MS開発は様々な試作プランが推進されていたものの、ゴッグ及びズゴックの完成度が高く十分な戦果を挙げられていた為にこれ以上の新規開発の必要性は無いと判断され、多くの計画が凍結された。
ツィマット社が開発したジュリックもその中の一つで、ゴッグをベースにズゴック、ゾックなど他社製MSの長所も採り入れた正統派(?)水陸両用MSである。


最大の特徴はゴリラナイズされたその見た目。
長くぶっとい腕部、ドデカい頭と上半身に釣り合っていない小さな下半身というアンバランスな体形が目を引く。
流石にアレだったのか、『バトルオペレーション2』参戦時にリファインされてスタイリッシュゴリラと化した。


だが、性能はそのゴリラな姿に違わぬ強力なもの。
ゴッグ譲りの重装甲に武装は両腕のアイアンネイル、腕部メガ粒子砲と腹部全周に配置された8門ものメガ粒子砲によって全方位に攻撃が可能。*3
冷却装置の改良で地上での活動時間も長い。


しかし、基礎設計がU.C.0079年3月には完了していたにもかかわらず一度凍結された影響で試作1、2号機の完成が11月初めと遅れに遅れ、試作1匹目は試験中の事故で喪失、試作2匹目は南米で実戦を経験したものの戦後に鹵獲と、さしたる戦果はあげられなかった。



●MSM-03C ハイゴッグ


「間に合いません!強行します!」
           ,. ‐''7"ヽ、,.‐" ̄`''o┬、─、
           < / = ,イ      ノ >┴'7 ̄iニ=-、
           `''''7-''i! ! ,,   / "ゝ、-〈  〈   \
             ,'=レ'!,゚ヾvィッ‐'。 ゚ ノ,,\,.,rTi--'''" ̄` 
            /ヽノ `i、'r'" rt''''彡'〉 くヘ〈,
            」^、ノ   '┼t'i"L, ‐''ニ ト/^レノ
          /,〉レ' , ‐''"|〉o /''"ハ"ト,/⌒iハ
        ,‐i''´ -レ' ノ-i__i.o〈 /| レ'へノヽ!、
        //  ノ  ∧_人 `'''" /   /ヾノ ヽ、
      /  ,-'   !,_ '-|    ノ  リ /|    l
     ,ヘヘイ 〉   / `l  !  ノ // / i ┌--、|
    ノリ//ノフ  -=┤r-、r'`テ' /  ` /  ヽ   ノ
   ,i/ソソ レ   /ー-'/" ,ワクヘ/Y  ∠',/'◇'ヘ二=-
     //     く__,,/   ノ// ハツ    |   〈
               -='-┤|〈 "ミ、  └==┘
                  レヽ>

全高:15.4m
本体重量:54.5t
出力:2,735kw
総推力:86,000kg
武装
 ビームカノン×2
 120mmマシンキャノン×2
 魚雷発射管×4
 ハンドミサイルユニット×2
 バイスクロウ×2



【解説】

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場。
MSの合理化・効率化を図るためのプランである統合整備計画によって再設計されたゴッグ。
新設計と言っていいほどの改良が加えられており、軽量化(82.4t→54.5t)とジェネレーターの高出力化(1,740kw→2,735kw)により運動性能が向上している。
しかし、30%以上もの軽量化と引き換えにゴッグと比べて防御力が著しく低下してしまっている。また推力はゴッグの121,000kgから86,000kgと七割に低下していた。
航行時にはズゴックEと同様のジェットパックを背部に搭載する。
後のカプールに設計思想は引き継がれている。



【武装】

  • バイス・クロー
アイアン・ネイル程鋭くはなくなったが、指に関節が設けられたのでバイス(万力)の名の如く「掴む」ことが出来るようになって汎用性が増した。

  • ビームカノン
ズゴッグの設計を反映してか、腹部から腕部に移されたので使い勝手は大きく向上、エネルギーCAP技術の導入によって威力・速射性も十分。

  • ハンドミサイルユニット
ビームカノン発射口に取り付けるオプション装備。
水中航行時の抵抗を抑えるために未使用時はフェアリングで覆っているが、ミサイルの発射と同時に排煙圧でパージされる。一発撃ち切りの使い捨て。

  • 120mmマシンキャノン
腹部に2門装備。
ザク・マシンガンと同じ120mm口径なので兵站に優しい。

  • 魚雷発射管
頭部に4門装備。
ロケット推進なのか、「魚雷」の名に反して地上でも使用可能。

  • ジェットパック
ズゴックEと同様のオプション装備。
数十mの崖を飛び越すだけの上昇力を持ち、水中から警備の厚い沿岸を飛び越して一挙に敵地の中枢部へ侵攻することを可能とした。

なお、「ジェットパック」なのに化学燃料式のロケットという設定。どっちだよ。



【劇中の活躍】

サイクロプス隊が地球連邦軍の新型MS=NT-1を破壊するための強襲作戦に運用。3機が運用され北極基地を強襲した。
その機動性とパイロットたちの技量が相まったトリッキーな動きでジム寒冷地仕様を圧倒、性能の高さを見せつける。
だがNT-1を搭載したシャトルを追撃しようとしたアンディが搭乗した機体がジム寒冷地仕様の集中放火を受けて撃破されてしまい、軽量化による防御力の低下が仇となって作戦は失敗に終わった。
また外伝のブルーディスティニーにも登場した。



【その他の活躍】

やはりスポットが当たることは少ないが、UCの水陸両用機としては性能・武装の質共にトップクラス。
GENESISではアビスガンダムなどアナザー系が不在なので水陸両用機全体の中でも最強レベルとなる。
本作では水中の地形適性もAからSに強化された。

殆ど的だったゴッグよりも強化され、大分使いやすくなった。
でも水中ミッションがあまり無いのがネック。

ザクⅡ改のアシスト機体として参戦。両側に2機登場し、それぞれハンドミサイルユニットを発射してくれる。
発生と弾速が遅いため生当てには使いづらく、専らサブ射撃のグレネードの爆発で浮いた敵機にとどめを刺す要員として扱われていた。
EXVSMBONではビームカノンを撃つコマンドが追加。弾幕形成に優れるなどのメリットはあったが、戦術スタイルからしてグレネードからのミサイルが安定だったのであまり使われなかった。
EXVS2からは代わりにケンプファーが実装されたため引退。

  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
コスト350スタートの汎用機として登場。
見た目でわかるように非常に横長なヒットボックスでかなり被弾しやすく、それを補うかのように同コストの機体より飛びぬけたステータスを有している。
射撃はビームカノン、魚雷発射管、マシンキャノン、ハンドミサイルユニットと手数が豊富で、格闘のクローも下格闘が超過力。
地上と水中適正で機動力も補強され、緊急回避やマニューバアーマーをともに持ち、横長の肩へのダメージは緩衝材で3割カットする。
ステータスや武装性能だけ見るとトップクラスの強さに見えるが、横長のヒットボックスが足を引っ張っているため実践値は標準に留まっている。
ゆえに上級者向けで、ヒットボックスという大きな弱点をどうカバーできるかで結果が変わってくる。

  • ギレンの野望シリーズ
ゴッグは動きは遅いが高い火力と耐久値を誇り
ジオン公国軍ではゴッグを開発する事で海を逃げ回る潜水艦を即撃沈でき海の制圧スピードが格段に上がる。
連邦軍ではこいつが開発される前に各地の海を制圧し防衛戦力を整える必要があり
ジオン、連邦共に序盤の海戦において重要なMSである。
しかし空へ攻撃できないためフライマンタやドンエスカルゴの良い的である。
MSとの戦闘ではメガ粒子砲の火力が高いため活躍できたが
火力が高過ぎた事とズゴックとの差別化のためなのか、アクシズの脅威Vでは
メガ粒子砲の射程が2-2という2マス先にしか発射できない謎の調整を受けてしまった。(ただ火力は高く後ろから支援攻撃できるので前作より息は長くなった)
ハイゴッグも原作と同じく耐久は下がった代わりに機動力が上がった。
火力だけ見ればゲルググに匹敵するほどでありかなり使いやすいMSになった。

小説版の後半ではジオン軍のジェーンが屍食鬼隊のリーダークロードを止めるために、「このハイゴッグなら彼の乗るゲルググを倒せる」と判断し半ば強奪のように搭乗。
最初はクロードの説得を試みるが失敗した為戦闘を開始、コクピットをバイス・クローで貫いて因縁にケリをつけた。
ちなみにこの小説版ではズゴックズゴックE、そしてこのハイゴッグとやたら水陸両用MSが強く描かれており、水泳部必見となっている。



ガンプラ

1/144とHGUCより発売。

1/144は1989年発売。
旧キットながら高クオリティとして有名な0080シリーズということで色分け・ギミック・可動など全面的に優秀。ただし爪は可動せず差し替えで再現しており、ポロリしやすい。

HGUCは2003年発売。
2024年現在からみればやや古い造りだが、旧1/144から順当に進化した良キット。




余談

  • ゴッグのデザインは富野喜幸氏のラフデザインを大河原邦男氏がアレンジ、更に安彦良和氏がクリンナップしたもの。
    大河原デザインの時点でほぼ完成しているが、決定版よりもやや細身。


ハイゴッグのデザイナーは出渕裕。
ポケ戦のMSは多くが元々はリメイクデザインであり同一機体という設定が商品化の都合上別機体ということになったのだが、ハイゴッグだけは元からゴッグの改良型としてデザインされたようである。
ただし当時のカードダスでは茶と黄のハイゴッグがゴッグ名義で登場している(夢のマロン社宇宙の旅では同じ塗装でハイゴッグ名義だが)。
設定上は上記の通りカプールに繋がるが、製作上はこれ以前に出渕がカプールのラフデザインを担当しており腕の機構などをこちらに流用した形となる。







追記・修正は強襲作戦に成功してからお願いします。

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最終更新:2024年04月05日 21:27

*1 ある程度は制御可能らしい。

*2 2.8MW。ガンダムMk-Ⅱのライフルの通常出力よりちょっと高い

*3 ただし、一斉射は出来ないとされる。