5主人公(幻想水滸伝)

登録日:2012/01/08(日) 00:15:55
更新日:2023/09/24 Sun 21:13:44
所要時間:約 6 分で読めます




5主人公とは、『幻想水滸伝シリーズ』の登場人物。『幻想水滸伝5』の主人公である。

CVは浪川大輔(声A)、皆川純子(声B)*1


◇名前
幻水シリーズのナンバリングタイトルお馴染みのデフォルト名なしで、名前はプレイヤーが自由に決められる。
コミックではアーディル、小説ではフレイアドゥール、幻水5データ入りメモリーカード*2ではファルーシュという名前が設定されている。
他のキャラからは専ら「王子」と呼ばれるので、ファンの間の愛称もこれが定着している。


◇外見
年齢は公表されていないが、外見や諸々の設定から鑑みると15、6歳前後と思われる*3
青みのかかった白銀の髪を結ってまとめおり、見目麗しい青眼の美少年である。
外見的な特徴はだいたい母・アルシュタートから来ており、見た目には父・フェリドとあまり似ていない。

その類い希なる容姿と爽やかスマイルで、作中も数々の女性を落としている。しかし残念ながら、美少年攻撃には未参加である*4


◇生い立ち
ファレナ女王国女王、アルシュタート・ファレナスと夫のフェリドの第一子として生を受ける。
大きな国家の第一王子という非常に高貴な身分ではあるが、国名が示す通りファレナ女王国では男子に王位継承権はないため、
一部の口さがない貴族からは「他国へ婿に出すぐらいしか価値のない者」と軽く見られる事もあった。

一方で愛情深い両親、懐いてくれる可愛らしい妹、頼れる叔母や親しい騎士たちに囲まれ育ったため、
屈折した部分はあまりなく品の良い美少年に成長した。
王族ゆえの苦労もあったにせよ、母を早くに亡くした1主、養父に育てられた2主、母を亡くし父は行方不明のクリス、
使用人として育った4主らと比べると比較的恵まれた環境と言え、公式アンソロジーや4コマでも、
育ちの良い面や世間知らずで天然気味な所を強調されたネタが多い。

しかし、ゴドウィン家のクーデターにより両親を失い、妹とも離れ離れとなり、自身も追われる身となる。
家族を、国を、全てを奪還する為、彼は仲間と共に戦いに身を投じていくのであった……。


続きは追記を待つかプレイして下さい


◇人物
過去のシリーズ主人公に倣いセリフは選択肢のみのため、細かな性格付けはプレイヤーのイメージに委ねられているが、
周囲の反応や選択肢の傾向から、不正に怒り、不条理に心を痛める心優しい人物としての側面が強い。
王族として責務を果たそうとする姿勢も一人前であり、過去に問題の起きた地域の視察等も積極的に行っていた。

プレイヤーの選択によって漢にもヘタレにも鬼にもなるが、ストーリーがストーリーなので妹命なシスコンという印象は、
多くのプレイヤーの共通認識になっている。


◇家族
  • アルシュタート
主人公の母にして女王。優しく美人で聡明。2人の子供たちへ愛情を注ぎ、
また女王としても内外に優れた統治者として知られている。
まさに理想の母親であり王だが、数年前に太陽の紋章を宿してから時折感情が制御できなくなる事がある。
因みに彼女が危ない時の選択肢は数秒間しか表示されない。

  • フェリド
主人公の父親にして、女王騎士の騎士長。生まれは前作の舞台となった群島諸国で、オベル王国海軍総督スカルド・イーガンの長男。
外遊中に出会い心を通わせたアルシュタートの闘神祭が開かれた際は、後ろ盾になるファレナ貴族もない中、
身一つで優勝し夫の座を手に入れた武勇伝がある。
女王を支える騎士としても、夫としても優秀な人物。そして何より親バカないい父ちゃんである。

  • リムスレーア
アルシュタートの第2子であり主人公の妹。愛称はリム。可愛い。
「主人公の戦う目的」「囚われの姫」と、ある意味この作品のヒロインである。
後述の様に他に継承権を持つ女性がいないため、齢10の幼女にして次期女王。
次期女王としての自覚は一人前で、10歳とは思えない芯の強さや行動力もあるが、年相応に家族に甘えたい部分も目立つ。
主人公に対して昔はきつく当たっていたらしいが、今はベッタベタのお兄ちゃんっ子である。
序盤の「あにうえ???!!」に悶えた人は何人いただろうか。
クーデター後は軟禁状態に置かれるが、主人公が必ずゴドウィン派を討ち果たし自分を助けに戻ってくると信じて気丈に振る舞う。

  • サイアリーズ
アルシュタートの妹。王族の割には砕けた性格をしているが、主人公と共に国内の視察を行うなど、自らの職務はしっかりと全うしている。
母・ファルズラームと、その姉・シャスレワールの姉妹による骨肉の権力争いを目の当たりにした結果、
王位継承権を放棄して、生涯未婚、子供も儲けないと宣言した。
ファレナス家の血筋らしく、美人でグラマラス。しかし寝起きは最悪で、リオンに「起こしに行きたくない」と言われるほど。
主人公とリムスレーアにとっては優しい叔母であり、我が子のように成長を見守っている。

  • ハスワール
聖地ルナスの斎主。アルシュタート、サイアリーズ姉妹の従姉(↑に登場するシャスレワールの娘である)。
ハスワールも前述の母と叔母の政争を間近に見ており、同様な権力争いの火種となるのを防ぐため、
サイアリーズと共に継承権の放棄、生涯未婚、子供を儲けない事を宣言している。
聖地の代表に相応しい気品を持つ女性だが、言動がフワフワしており、可愛いものに抱き着き「○○ちゃん」と呼ぶ癖がある。
主人公やリムスレーアも当然そのターゲットであり、会うたびにスキンシップを図っている。


◇交友関係
  • リオン
フェリドが数年前に拾ってきた少女。
現在は女王騎士見習いとして働いているが、幼い頃から主人公の護衛として仕えていた為、
主人公にとって専属の騎士であり家族も同然の存在。
常に主人公を中心に考え行動するため、自身へ向けられる好意などには非常に鈍感。
ゲーム中も一部期間を除いて王子の後に付いてお供をしてくれる。たとえ超速移動しようが付いて行く。
ゲーム中の最強レベルの人間なのではという噂もチラホラあるとかないとか。

  • ミアキス
リムスレーア専属の女王騎士。マイペースで本心を見せない飄々とした悪戯好きな女性。
護衛対象のリムスレーアに対しても悪戯を仕掛けるなど、年の離れた姉妹の様な間柄。
ゴドウィン家のクーデター後はリムスレーア共々軟禁状態となるが、後にリムスレーアと引き離されたうえに、
主人公たちと戦うために前線に送られ自暴自棄となりかけるが、主人公の説得によって共にリムスレーアを救い出す決意を固める。
一部期間、リオンに代わって主人公の護衛役として同行してくれる。

  • カイル
イケメン女王騎士。軽く軟派な言動が目立つが王族への忠誠心は本物。
ゴドウィン派に所属するアレニアと衝突する事が多いため、周囲からバロウズ派とみなされているが、
本人は派閥争いに興味はない穏健派である。
主人公にとって兄貴分的な存在で、上下の立場は弁えながらも親しく接している。
序盤は貴重な水の紋章持ちで頼れる回復役。

  • ガレオン
最古参の女王騎士。シルヴァ女医とはかつて夫婦だった。
王家への忠誠心の塊の様な老臣で、暗殺者たちの襲撃時はフェリドと共にアルシュタートを守るため奮戦した。
クーデター後は、「女王の命令」という体裁をとるゴドウィン家に抗えず主人公たちと敵対するが、敗れて投降、
クーデター時にフェリドとアルシュタートの身に起こった出来事の真実を主人公に伝えた。

  • ルセリナ
バロウズ家の令嬢。ユーラムの妹。父や兄に似ず誠実で勤勉な奥ゆかしい美少女。
1のカスミ、2のアイリなどに連なる、「主人公を慕う女性キャラ」の系譜にあたる。
元々、政争に耽溺する父、堕落した貴族を絵に描いたような兄を引いた目で見ていたが、父の取り返しのつかない愚行を知り、
自らの意志で家と決別。主人公に付き従い、優れた事務能力を活かして本拠地のパーティ編成担当となる。
外見、能力、性格と一見完璧超人だが、美的センスと味覚が壊滅的*5という意外な弱点がある。



◇ゲーム中の性能
武器は連結式三節棍。武器レンジはMなので、オールラウンドに対応できる。攻撃回数は最大5回。
主人公の為、攻守共にバランスがいい。スキルも全てAランクまでは上がる等と安定している。

また、伝承スキルの王道楽土においては限界値まで伸びる為、魔力向上系の天地神明等と合わせれば物理でも魔法でも柔軟に対応できる。
因みにこの王道楽土、王子以外はロイぐらいしか使えない*6為、ほぼ固有スキルと言っても過言ではない。

物語中盤からは黎明の紋章が固定紋章となる。
レベル1の目覚めの刻とレベル3の払暁の輝きは回復系、レベル2の曙光と4の紅の天は攻撃系の魔法で、
回復・復活はもちろん、攻撃はアンデッド系にダメージ2倍と、攻防一体の強力な紋章である。
他の紋章の相性は特に不得意はないが、五行紋章あたりが安定している。

協力攻撃はお守り攻撃・ニセモノ攻撃・ファレナ攻撃の3種類。
お守り攻撃はリオンとの協力攻撃だが、ミアキス同行時はこの協力攻撃も代わりを勤めてくれる。
いずれの攻撃も各キャラクターとの好感度によってダメージ量が変わる為、多用するなら選択肢に気をつけなければならない。


◇小ネタ
CS版pop'n music13よりゲスト出演している。
持ち曲は猫叉Masterがアレンジする『女王騎士』。

因みに王子の出演はないが、ビートマニアにもアレンジ曲が登場していたりする。
どちらの曲も猫叉Master氏のアルバムにも収録されている。

ポップン風に可愛らしくデフォルメされているが、決めるときはビシッと決める男前。
アーケード版でも遊べる機種もあるし、自キャラにも選択できるので、是非遊んでみて欲しい。難易度も遊びやすい。






※ここからはエンディングネタバレにつき注意














◇その後
条件によってその後の人生が大きく異なる。

  • 仲間が70人未満かつリオンの好感度が低い
…誰にも知られず、1人旅立つ。その後の行方は不明。

  • 仲間が70人以上いるが、リオン死亡
…ゲオルグと一緒に旅立ち、諸国を巡る。

  • 108星集結かつリムの好感度が低い
…リオン、ゲオルグと共に旅立つ。

  • 108星集結かつリムの好感度が高い
…女王リムを支える女王騎士長EDか、リオン、ゲオルグとの旅立ちEDかを選べる。

ファンの間で話題の女王騎士姿は女王騎士EDでないと見ることはできない。

なお、ファンブック『まるごと!幻想水滸伝ブック』では女王騎士EDの数年後の書き下ろし漫画が掲載されている。
二十歳の王子、テライケメンすぎ。

そしてフェリドェ……




全てを、追記・修正する。

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最終更新:2023年09月24日 21:13

*1 青年風と少年風から好きに選べる。

*2 専用デザインのメモリーカード、シール、ケースがセットになった公式販売のグッズ。購入者へのサービスとして「王者の紋章」「金運の紋章」を所持したゲーム開始直後のデータが入っている。

*3 母親の闘神祭(結婚相手を定める武術大会。フェリドはこれに優勝してアルシュタートの夫となった)が16年前。見た目が瓜二つのロイが16歳、など

*4 外見が瓜二つで影武者も勤めるロイが美少年攻撃に参加しており、王子自身も容姿を褒められるシーンもあるため、設定的には美形扱いのようではある。

*5 「ケーキに塩」という謎の組み合わせを好む。父親譲りらしい。

*6 しかもロイはランクAまでしか上がらない