イエス・キリスト

登録日:2016/12/22 Thu 07:33:39
更新日:2024/01/28 Sun 18:53:11
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■イエス・キリスト(Jesus Christ)



『イエス・キリスト(Yhoshuah ha-Mashiah)=救い主たるイエス』キリスト教の掲げる救い主。神の子。
日本語訳として最も使われるイエス・キリスト(基督)はギリシャ語読みの音(Χριστος)を元にしたものである。

紀元前30年頃に誕生したとされるユダヤの宗教改革者ナザレのイエス“神の子”と認められると共に信仰の主体とされた概念である。*1
英語読みだと“ジーザス・クライスト”
……パンクな生涯に相応しい妙にカッコいい響きである。後の世にロックミュージカルとして描かれたのも宜なるかな。

イエスの生涯の軌跡や、その位置付けについてはキリスト教の宗派内ですら一定していないが、
信仰の前提となる部分であるため、イエスは神の子であり、救世主である。と云う部分を本項目では事実であるものとして記述していく。
というよりキリスト教徒視点からしても真偽不明や要検証な話が多すぎて*2話が進まない。

より深く踏み込んだ内容や解釈や翻訳の違い等については、各自で聖書や専門書や『聖☆おにいさんを参考になさってください。


【大まかな生涯】





……以上が、イエスの大まかな生涯の記録である。
イエスが伝道の旅をしたのは3年程の期間であったとされている。
無論、このように伝えられる生涯の全てが史実であるとは考え難いし、事実、後世の都合のいい解釈や付加された部分も指摘されるが、
こうして世に後々にまで広まっていることから、少なくともイエスの言葉が語り継ぐに相応しい重みがあったことは間違いないであろう。


ただし、イエス自身はあくまでもユダヤ教のある一派を信仰していたはずである。
キリスト教は関係者がイエスの教えとされるものを織り交ぜて布教した形になっているため、そのユダヤ教と相反する教えがあったりする。
その他に諸々の過去から当のユダヤ教からは異端扱いされていたりする(気にしない人・ある程度受け入れている宗派もあるが少数とされている)。
…と、キリスト教とユダヤ教の違いの詳細は置いておくとして*20、イエス自身に着目すると何だかよく分からないことになっているのでは?と感じなくもない。


誕生日(降誕日)は12月25日とされる。
ただし歴史学的な根拠は無いし、聖書にもそう明記されているわけではない。*21
旧世界の信仰より引き継がれた、元はミトラス教の生誕祭だとされつつも、新時代の秩序たるキリスト教でも旧暦の冬至の終わるこの日がイエスの誕生日=生命が新たに活動を始める日として定められたのである。
ついでに西暦は彼の生誕を元年として定められたものだが、
生誕の話に登場したヘロデ王の在位期間は 紀元前37年~紀元前4年
歴史学的には 実際のところイエスは紀元前8~4年生まれとする説が有力 である。そもそもイエスの生年もまた聖書には記述されておらず、西暦を定めた6世紀ローマの神学者ディオニュシウス・エクシグウスの「計算ミス」が定着してしまったためとされる。
現住所は立川、及びサウスパーク。 (後述)
あと青森県に墓がある。その手のネタが好きな人には大人気の知られざる名所。
ついでに石川県にはモーセの墓があるが、青森のイエスの墓と比べると異様にショボい。

また宗教関係なので当然のことなのだが、キリスト教圏では「ギャグ化」することに対してシビアなものがあるらしく、
かの「モンティ・パイソン」の面々が、
イエスと同時代を生き救世主に間違えられちゃった男の人生」を描いたコメディ映画『Monty Python's Life of Brian(ライフ・オブ・ブライアン)』を発表したら苦情が殺到したという。


フィクションにおけるイエス・キリスト

長髪で描かれることが多いが、使徒パウロ*22「男に長い髪があれば彼の恥になり」*23と説いているため、実際には髪は短かったのではないかと言われている。

小説

  • 百億の昼と千億の夜
光瀬龍のSF小説。地球の惑星管理員という設定。
萩尾望都の原作小説に比べて遥かに分かり易い漫画版では出番が増やされ、作中における事実上のメインヴィランを務めており、その冒涜レベルのウザさはある意味必読。

漫画

立川でブッダと同居生活している神の子。お調子者のお人好しで、ジョニー・デップ似。

日本中から集まった無数の仏像の中から現れた。何故だ
主人公・雷音竜を抹殺するため、世界で一番強い男として宮本武蔵ブルース・リーをチョイスし復活させた。
その正体はキリストに化けていた大悪魔。

「愛は決して滅びない」
ぶっ飛んだ漫画の割にはイメージに近い。

  • ノリ・メ・タンゲレ
原案:麻城ゆう、作画:道原かつみの漫画。未来人に精神を乗っ取られて歴史改変をもくろむ。

  • イエス
安彦良和の歴史漫画。おおむね史実通りだが人間としてのイエスがテーマ。


北米各所に散らばり、スタンド能力を与え、成長させる「聖人の遺体」がキーとなる。
明言はされてないが、その姿と過去はどう見ても…

  • 妖女伝説
星野之宣の漫画作品。「砂漠の女王」のエピソードに登場。
概ね史実と同様の人物像で描かれるが、その結末で示された「一つの推測」が本エピソードのキモ。

アニメ

サウスパークに住み、人気の無い人生相談の番組を持っている。スタンの相談に乗ったこともある。
カトリックを初めとしたキリスト教やイスラムの主張を他所に、ブッダやクリシュナと聖人によるヒーローチーム“スーパー・ベスト・フレンズ”を結成し、世界の悪と戦っている。

の祝福により、復活(死後3日後に復活どころか、即時新しい肉体を得て任意の場所に降臨する一種のデスルーラ)や、手かざしによる傷病治癒など様々な奇跡と、魚増やしたり水をワインに変えたりのような人気取りの手品を起こす事ができるが、可能な限りは奇跡に頼らず物理で解決を図る肉体派。また元大工という経歴もあって木工の腕も超人級である。
バチカンを始めとするカトリック系組織には「生き神」として祀られているが、S11E10では架空キャラクターが集うイマジネーションランドに居たりと虚実が曖昧な存在でもある。
またS11E05では組織を私物化した米国カトリック協会会長 ビル・ドナヒュー に異端宣言されるも、映画『ブレイド』のウェズリー・スナイプスばりのアクションで邪教徒ビル・ドナヒューの首をチョンパし、信仰を取り戻した。


追記修正は聖夜にたまには救い主を思いつつお願い致します。

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  • イスラム教(愛の牧師)

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最終更新:2024年01月28日 18:53

*1 ※実在がほぼ特定されている釈迦やムハンマドと違い、当時のユダヤではヨシュア(イエス)が一般的な男性名詞である為か、実在したにしてもモデルとなったイエスなる人物は複数居たのではないかとする説もある。

*2 全てを真実と仮定しても、いずれにせよ教えは多くの人を介していることもあって時代に応じた変化や解釈の幅が幅広い。例えば旧約聖書と新約聖書でも同じことが言えるし、1世紀頃の話に限定しても当時から派閥によって言うことや解釈が食い違ったりしているらしい。

*3 ※青年から老年までと年齢がハッキリとされていない。老年とされたのはマリアの処女懐胎の信憑性を高める為に過ぎない。

*4 ※今日では男性を知らない処女とされるが、原型では普通に若い女性(乙女)。程度の表現であった模様。

*5 ※ナザレの地には受胎告知教会があり、ガブリエルが降臨した洞窟が今もそっくりと残されている。

*6 ※イエスはマリアの処女懐胎により生まれたとされるが、血統としては父方の祖父であるヤコブから連なると云うことの方を大事にされていた。これは、ユダヤの救世主が民族に最大の栄華をもたらしたダビデ大王の再来=子孫であると信じられていた為である。

*7 ※ベツレヘムには十字軍時代に建てられた生誕(降誕)教会がある。ローマ・カトリック、ギリシャ正教会、アルメニア使徒教会が分割所有する、如何にも複雑な歴史を感じさせる管理がされている。

*8 ※三賢者とも。よく知られる呼び名はメルキオール、バルタザール、カスパール

*9 ※この頃にエルサレムの過越祭に参加。帰途の最中に行方不明となって三日も探し回った両親に対し、見つけたユダヤの神殿で「私が父の家に居るのは当たり前でしょう?」と言ってのけるお茶目をやらかしている。

*10 ※イエスの6ヶ月前に生まれた従兄弟。同じくガブリエルの預言を経て誕生し人々を導き、イエスに洗礼を施す役目を与えられたとされる。尤も、現在の研究では彼自身がユダヤのエッセネ派の宗教改革者であり、イエスの師にあたる人物であったと考えられている(後に決別)。

*11 ※この地はジェリコ近郊の「誘惑の山」とされる。東方正教会系の修道院サランダリンオンには今も祈祷と瞑想を捧げる修行者が居る。

*12 ※これにより、このガリラヤ湖北方の小高い丘は「祝福の山」と呼ばれるようになる。頂上に建つフランシスコ会の八角聖堂には八福のラテン語が8つの壁のそれぞれに記されている。

*13 ※律法研究を重視し礼拝所「シナゴーグ」を拠点にして活躍した「ファリサイ派」の人々を指す。ちなみに現代ユダヤ教主流派の先達でもある。

*14 ※一説にはイエスの妻ともされるマグダラのマリアと同一視されるが、これはカトリックのみの独自見解である。また、恐らくは後世の創作された付加部分であるとされる。

*15 ※「ファリサイ派」のライバルだった「サドカイ派」の人々。つまり意見の対立している連中すら共同してイエス排斥に乗り出していたらしい。

*16 ※聖母マリア永眠教会の南側にこの場所とされる建物がある。

*17 ※油絞りの意味。オリーブ林と搾油所があった場所だと云う。

*18 ※聖墳墓教会はギリシャ正教会が管理するゴルゴダの丘(殉教聖堂)と、カトリックが管理する墓所(復活聖堂)に分かれ、地下には墓所の発見者であるヘレナ大后の墓所がある。ゴルゴダの直下にはアダムの墓とされる場所があり、ここにイエスの血が流れて原罪が洗い流されたと解釈されている。一方、エルサレムにはプロテスタントが主張する「園の墓」と呼ばれる素朴な石窟墓所が花園の中に存在する。

*19 ※因みに、イエスが創作でも有名なロンギヌスに槍で刺されたとか、盲目であった彼の目がイエスの血により開いた等とする記述も聖書には無い。唯一、イエスが槍で突かれたとする『ヨハネ黙示録』ですらも、ロンギヌスの名は無く、槍で突かれたという記述も単にイエスの死を強調したいが為に挿入されただけ、と考えられている。

*20 細かく違いを検証しても両宗教における前提がそれぞれ異なるため、泥仕合にしかならない

*21 ※この為、誕生した日ではなく、救世主として復活した日とも解釈される。

*22 目から鱗が落ちた人。ただし生前のキリストと直接会ったことはない

*23 コリント人への第一の手紙より。