宇宙恐魔人ゼット

登録日:2016/12/07 (水) 06:59:47
更新日:2022/08/12 Fri 16:48:33
所要時間:約 4 分で読めます






無駄だ……私がいる限りお前達の消滅は絶対だ……。



宇宙恐魔人ゼットとは『ウルトラマンフェスティバル2016』の第2部「ウルトラマン episode‐Z 〜脅威のゼットン軍団〜」に登場した史上最強ゼットン




概要

バット星人が対ウルトラマン用のゼットンとして誕生させた人工生命体。
全てのゼットンの頂点に君臨する。

対ウルトラマンに特化させたせいか、通常のゼットンよりも人型寄り。
というかウルトラマンの姿に似ており、胸にはカラータイマーのようなものまで付いている。ウルトラマンとの対比のためか常に赤色。
要は「ウルトラマンゼットン」とでも言うべき存在。


性格

一人称「私」。ナレーションがゼットを「全てを終わらせる男」と呼称している事から性別は雄。

バット星人曰く「これまで歴代のゼットンはウルトラマンを倒し切る事が出来なかったのは『心』が無かったせいだ」と語る。
そのためこのゼットには「悪の心」が植え付けられており、ゼットン(基本的に飼い主がいる)としては珍しく自分の意思での行動を至上とする。

全てのゼットンの頂点に君臨すると称されるのは伊達ではなく、戦闘能力は極めて高い。
スーパーグランドキングを余裕で倒し、ウルトラの父初代ウルトラマンでも敵わないほど。
その一撃は非常に重く、ただのパンチ一発で初代ウルトラマンを光の粒子にしてしまうほどである。
武器として二股のを持ち、その扱いはウルトラマンゼロウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュの2人がかりでも互角に渡り合ったほど。

しかし仮にもゼットン種でありながらテレポートやゼットンシャッターといった超能力は使わず、それどころか代名詞たる一兆度の火球すら使わず光線を使っていた。

また他のゼットンを操る能力も有している様子であり、操る数に制限はなく、ゼット自身を倒さない限り無尽蔵にゼットンがウルトラ戦士を狙う。
ちなみにこの軍団にゼットン星人が何故かいる。


作中での動向

「誰の命令にも従わない」という理念の元にバット星人を開始早々に抹殺し*1、誰かに言われたからではなく、自分の意思でウルトラ戦士の殺害を目論み、M78星雲・光の国にゼットン軍団を連れて攻め込んだ。
その場にいたウルトラの父とウルトラの母を瞬殺し、初代ウルトラマンが駆け付けると彼を地球で倒すため、ゼットン軍団を土産として置いていく。

地球ではゼットン軍団を相手にウルトラマンエックスが一人で戦っていた。
ゼットがそこに現れると事態を解決しに初代ウルトラマン・ゼロ・ウルトラマンメビウス(バーニングブレイブ)が駆け付け、ゼット率いる軍団と出会う。


ここで討たせてもらうぞ、ゼット!



……とゼットはご丁寧に死亡フラグを立てつつ、初代ウルトラマン達と対峙し、「ゼロがただのゼットンでは通用しない」と、新たにマガゼットンを召喚。

その後ウルトラ戦士を一時撤退に追い込み、自らの手で初代ウルトラマンの抹殺に成功する。
しかし、そこにウルトラマンオーブが参戦し、戦場は泥沼化。徐々に不利になっていく。

そして……

ギンガさん!エックスさん!未来への可能性、お借りします!!

子供たちの持つ杉田ギンガの力と中村エックスから借りた力で現れたライトニングアタッカーによってマガゼットンは大ダメージを受け、他の仲間達の協力光線で倒された。


その後、復活した初代ウルトラマンと一対一で再戦。
ウルトラの歴史に終焉を迎えさせようとするゼットと、「始まりのウルトラマンとして終わらせるわけにはいかない」と決意する初代とで激しく争う。
しかし光線の撃ち合いで押し負けてしまい敗北、ウルトラマンの力の秘密を知ったゼットは「勝てぬ訳だ」と言い残して爆発した。

最後に切り札・ゼットンバルタン星人を残して……。


その後の登場

『EXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ』にも登場。
こちらは映画『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』Blu-ray特装限定版封入特典の作品解説書の年表でも触れられていた事から、『ウルトラマンタイガ』においては正史扱いの模様。

自身の存在意義である、最強であるために強者を求め、U40に襲来。
時間稼ぎに残ったウルトラマンジョーニアスと互角の戦いを繰り広げるが、その間に邪悪なものを封じる力を持つU40の秘宝・ワイズマンソードを手に入れて戻ったウルトラマンタイガの手で封印……
ならず、闇の力が強過ぎたため、ワイズマンソードと対消滅した。

ジョーニアスからは戦闘力以外の強さがある事を説かれ、最強だけが目的でその力で成したい事を持たない点を憐れまれていたが、ゼットは愚弄されていると捉えていた。

ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では蘇生させられた『ウルトラマンサーガ』のバット星人が造りだした別個体が登場。
通常のゼットン2体、EXゼットン、ゼットン・ファルクス、ハイパーゼットン2体の複製ゼットン軍団を率いてタイガらトライスクワッド3人を襲撃した。


余談

演じた杉田氏はウルトラシリーズ本編においてはウルトラマンギンガダークルギエルという主役ヒーローとラスボスを兼任している。
この兼任は意味があった事と『ウルトラマンギンガS』で明かされたため、役者が発表された時にゼットもギンガに関係しているかと思われていたが、特に関係はなかった。
なお、第一部にはギンガとルギエルが同時に登場する。

ちなみに演技自体はギンガともルギエルとも変えているが、方向性としてはギンガに近いか(時折ルギエルのような声も出すが)。
そのため、近年の杉田氏が演じたキャラの中では珍しいのではないだろうか。


ウルトラマンのようでもあり怪獣のようでもあるスーツが特徴だが、一部のファンからは「そのディテールが映画『ULTRAMAN』に登場したウルトラマン・ザ・ネクストに近い」と指摘されている。

翌年の『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』に登場し、デザインにも類似性がある亡霊魔導士 レイバトスは、お蔵入りになった続編で使用予定だったスーツ*2を流用している事が示唆されており、
ゼットのスーツが死蔵同然に保管されていたそれらのスーツ群をベースに制作された可能性もある。




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最終更新:2022年08月12日 16:48

*1 だが、バット星人本人はこうなることを予測していたようだった。

*2 後に語られたスタッフの発言から、制作中止が決まった段階で既に数体分のスーツが作られており、一部シーンは撮影も始まっていたとのこと。