ヨワシ

登録日:2016/12/03 Sat 10:00:44
更新日:2023/08/02 Wed 08:48:25
所要時間:約 6 分で読めます




ヨワシとはポケットモンスターシリーズにサン・ムーンから登場したポケモン


■データ


アローラ図鑑No.110/メレメレ図鑑No.110/全国図鑑No.746
分類:こざかなポケモン
英語名:Wishiwashi
高さ:0.2m(単独)/8.2m(群れ)
重さ:0.3kg(単独)/78.6kg(群れ)
タマゴグループ:水中2
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず
特性:ぎょぐん(Lv.20以上になると、戦闘中のみ「むれたすがた」になる。HPが1/4になると、「たんどくのすがた」に戻る)

HP:45
攻撃:20
防御:20
特攻:25
特防:25
素早さ:40
合計:175

  • 種族値(群れ)
HP:45
攻撃:140
防御:130
特攻:140
特防:135
素早さ:30
合計:620

努力値:HP+1


■概要


アローラ地方に生息する小魚型のポケモン。
涙で潤ませた瞳以外は、ほとんど現実世界の小魚と変わらないすがたを持つ、非常にシンプルなデザイン。
公式でも「一匹のヨワシはとても小さく弱い」と言及されている程だが、アローラ地方の人々には「海の魔物」と呼ばれ、非常に恐れられている。

その理由は、ヨワシがピンチに陥ると、瞳からSOSの光を発して仲間を集め、「群れた姿」になるため。
その姿はあのギャラドスさえも逃げ出すといわれるほど。経験を積んだヨワシであるほど、多くの仲間を集めることができるという。
力を合わせて放つみずでっぽうの威力はハイドロポンプを凌ぐのだとか。
この姿の元ネタは『スイミー』である。
その割に、特性の効果上ピンチになると群れは解散してしまうのだが。
名前の由来は「鰯」。漢字が「魚」と「弱い」で構成されているのとかけていると思われる。
しかし後述の理由から、プレイヤーからは逆に「ツヨシ」という愛称で呼ばれている。

なお、コイキングと違って非常に美味らしい。
そのためかホエルコに毎日3333匹のヨワシが食べられている。


■ゲームでのヨワシ


アローラ地方の各地で、釣り竿で釣れる。
前述の通り、Lv20になるまでは単独の姿のままなので、育てるのが非常に大変。
攻撃技を覚えないことはないが、基本的には顔出しするだけで経験値を稼いでいく方がいいだろう。
ある意味コイキングの再来ともいえる。
群れた姿が解禁されれば、後はステータスの高さに物を言わせた暴力を存分に振るうことができる。
ただし、鈍足のため野生ポケモンから逃げにくいし、HPも低いままなので耐久面も過信はできない。

アーカラ島のスイレンの試練のぬしポケモンとしても登場。
まず前座として弱い状態のヨワシと2回戦うことになる。
SMではこの時は「まだ」試練ではないのでボールも投げられる。
……が、こいつら、ボールを投げられる戦闘にも関わらずぬし特性持ちと言うことで、最初に居るヨワシは相方が居ない場合絶対に仲間を呼び続ける
一見普通の野生ポケモンのような扱いなのだが、上記の通りぬし特性なので状態異常を当てようが呼ぶ
最初に居る方を倒した場合、無限増援が止まるので横にいる呼ばれたヨワシを捕まえることは可能。

スイレンに導かれるままにラプラスに乗ってせせらぎの丘を進んでいくと、ラプラスが突然怯え始め、湖の波紋を調べると戦闘に入る。

ヨワシのぬしオーラの特性は防御1段階上昇。
Lv20のため最初から群れた姿になっており、加えて天気は永続の雨。
序盤から合計種族値600越えという破格のステータスを持っているため、一筋縄ではいかない。
特に、最初にニャビーを選んでいる人にとっては、まさに鬼門といえる試練である。

攻撃技は「みずでっぽう」しかないが、そのステータスと雨天候の中で味方の繰り出される「みずでっぽう」は脅威となる。
また、「てだすけ」で自身をサポートしてくれるヨワシ(単独)やママンボウを呼び出すことがある。
天候補正+「てだすけ」補正の掛かった「みずでっぽう」は天候補正「てだすけ」補正なしタイプ一致「ハイドロポンプ」をわずかに下回るほどの威力を誇る。
ヨワシは放っておいても問題はないが、ママンボウは「てだすけ」に加え「いやしのはどう」でぬしヨワシを回復してしまう。
このため、ママンボウを先に倒しておかないと、苦心して削ったHPを延々と回復され、圧倒的攻撃で叩き潰されてしまう(アニメでも再現された)。
「みずびだし」で単水タイプに変化させる妨害行為もする。
これによって火力が減少してしまうので、更にじり貧になってしまう。
更にぬしヨワシは「オボンのみ」を持っており、一撃で倒さない限り最低2ターンは行動されてしまうことになる。
アカネミルタンクの再来ともいえよう。ぬしツヨシ。

なお、直前の草むらにパラスが生息しており、特性かんそうはだで攻撃を無効にするという救済策は用意されている。
かんそうはだの仕様上永続雨で回復するうえにぬしヨワシへのダメージソースにちょうど「どくのこな」もあるので苦戦する場合は活用しよう。
また、モクローを選んだ場合やしまスキャンでチコリータを手に入れていれば、「はっぱカッター」の急所狙いでオーラの効果を無視するといったこともできなくもない。

…余談だがこの試練、厄介なのはぬしのヨワシだけではない。
キャプテンのスイレンがジョークを交えた口車に乗せてトレーナーを謀って来るのだ。
彼女の会話に乗せられていると、知らず知らずのうちに試練のゲートをくぐってしまう
そしてレポートが書けず回復もできないままいきなり試練に突入。
哀れ傷ついたポケモン達は普通に戦っても強いヨワシの餌食に…なんていうトレーナーが散見された。
漁師なだけに釣り(ネットスラング的な意味で)がずいぶんと上手いキャプテンである。
(#^ω^)ビキビキ


マイナーチェンジのUSMでもスイレンの試練はヨワシを追い詰めぬしポケモンを呼び寄せるというものだが、
最奥まで追い詰められたヨワシ達が集結し始めた背後に謎の影が現れ……

本作では「ヌシール」を集めることでぬしと同じサイズのポケモンを貰えるようになった。
しかし、サイズの巨大化ではなくフォルムチェンジによってぬしの役目を果たしていたヨワシはこの中に含まれていない。


■対戦でのヨワシ


「むれたすがた」のヨワシは、先述の通り、その合計種族値は禁止級を上回り、非伝説を除けばあのケッキングに次ぐ。
個々の種族値も、従来ポケと比較すると

ドサイドンと同値の攻撃・防御
メガルカリオと同値の特攻
ハピナスと同値の特防

となっている。

反面、「たんどく」のヨワシは文字通り非常に弱く、コイキングどころかヒマナッツさえも下回る合計175と、全ポケモン中最低を更新してしまっている。
「たんどくのすがた」になってしまうともはや戦闘を続けられる望みはほとんどないため、いかにHPを維持しながら戦うかがカギとなってくる。
尚、フォルムチェンジのタイミングはターン終了時のため、仮に1ターンでHPを1/4以下まで削られたとしても、1度は「群れた姿」で行動できる。
オボンのみ」を使えば確実に1/4以上のHPは回復できるので、非常に相性が良い。
また、一度「ぎょぐん」が解除になっても、HPを1/4以上に回復できれば復活する。

群れたヨワシは非常に種族値が高いとはいえ、素早さは無いに等しく(それどころか単独より遅い)、致命的なのはHPが単独ヨワシと全く変わらず低いままなこと。
再び従来ポケと比較すれば、ヤドランカビゴンらと同値である種激戦区な素早さと、ヨノワールと同値でギリギリワースト5入りを逃れてるHPである。

そのため、高い種族値に反して実際の耐久はそれほど高くない。HPが低い割には高耐久といった程度である。
実際HP252振りで耐久無振りメガラグラージといい勝負の耐久指数。
何より、魚群が解散すればその時点で戦闘はほぼ終了してしまうも同然なので、実質的なHPはもっと低い。
このため、努力値振りでHPを上げる事は、他に特別な意図がない限り必須と言える。
また、その低すぎる素早さを補うため、トリパでの活用も視野に入るだろう。

レベルが上がるにつれて、「アクアテール」や「ハイドロポンプ」等の高威力技を習得できるが、サブウェポンは今一つ。
一応弱点に対して「れいとうビーム」と「じしん」などで相性補完は可能。
種族値的に両刀型にもなれるが、習得技は特殊技の方が威力・命中率共に安定している。
魚群解散後も意識する場合は、相手を弱体化させられる「マッドショット」や「なみだめ」、一矢報いるための「がむしゃら」なども候補だろうか。
「ねむる」+「カゴのみ」で魚群完全復活を狙う戦法も考察されているが、そこはお好みで。

なお、フォルムチェンジに関する特性は「いえき」や「スキルスワップ」等で無効化できないため、ダブルで使う際には注意。


追記・修正は群れを維持しながらお願いします。

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最終更新:2023年08月02日 08:48