ジュナイパー

登録日:2016/11/27 Sun 23:18:42
更新日:2024/02/11 Sun 23:29:04
所要時間:約 9 分で読めます





翼に仕込まれた矢羽を番えて放つ。100メートル先の小石も貫く精度。


ジュナイパーとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。


■目次

■データ


全国図鑑No.0724/アローラ図鑑No.003/メレメレ図鑑No.003
分類:やばねポケモン
英語名:Decidueye
高さ:1.6m
重さ:36.6kg
タマゴグループ:ひこう
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:くさ/ゴースト
特性しんりょく(HPが1/3以下の時、くさタイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:えんかく(自分が使う技が全て非接触になる)

HP:78
攻撃:107
防御:75
特攻:100
特防:100
素早さ:70
合計:530

努力値:攻撃+3

進化:モクロー⇒フクスロー(Lv.17)⇒ジュナイパー(Lv.34)

■フクスロー


全国図鑑No.0723/アローラ図鑑No.002/メレメレ図鑑No.002
分類:はばねポケモン
英語名:Dartrix
高さ:0.7m
重さ:16.0kg

タイプ:くさ/ひこう

■モクロー


全国図鑑No.0722/アローラ図鑑No.001/メレメレ図鑑No.001
分類:くさばねポケモン
英語名:Rowlet
高さ:0.3m
重さ:1.5kg

タイプ:くさ/ひこう

■概要


アローラのくさタイプ御三家である、モクローの最終進化形態。
フクロウがイケメンスナイパーに進化し、タイプ2がひこうからゴーストへ変化。
御三家ポケモンで、既存タイプが進化により変化するのはジュナイパーが初。また、ゴーストタイプも御三家初である。

自身の翼をに、首の下にある羽を弦のように扱い、翼に仕込まれた矢を放つのが得意技。
矢を抜いてから撃つまでのスピードはわずか0.1秒で、1km離れた的にも正確に命中させられるという。

自身の気配を完全に消して、行動することが可能という、忍者のようなポケモン。
そのイケメンな外見に違わずクールな性格らしいが、予想外の事態には狼狽してしまうこともあるらしい。
ちなみにスナイパーモチーフらしく自身も「ふいうち」を覚える。まあ、 ポケモンではよくある事だ

色違いは翼が黒くなり、頭の羽根が緑からやや青みがかった緑になった。
なんだか雪国にでもいそうである。こおりタイプが弱点のくせにとか言わない

たねポケモンのモクローは、ベージュ色の毛並みや首の緑の飾りから「ラブライブ!」に登場する南ことりを想起させる人もいるとか。*1
ジュナイパー自身も、「緑の弓使い」繋がりでロビンフッドを彷彿とさせる容姿をしており、
そこから草・ゴーストタイプであることも手伝って仮面ライダーゴーストのロビン魂にも似ていると言われ、
そっくりさん関連で外見上でネタにされやすい一族となっている。

また、モクローはリアルポケモンセンターでも注目されており、サンシャインシティの「メガトウキョー」前の広場が「モクロー広場」という名称になっていたり、その広場にモクローの像が設置されていたりもする。
また、ツツケラポッチャマ等の鳥ポケモンと共にデザインされた雑貨シリーズ「MOKUROH’S GARDEN」というシリーズなんてものもあった。

ひこうタイプからゴーストタイプになった理由として、モチーフのプエオ(ハワイ特有のフクロウ)が
ハワイ人にとって神聖な力やご先祖様の霊が宿っていると信じられており、
そこからゴーストタイプになったのではないかと有力視されている。
進化前のモクロー、及びフクスローも並べると「喪に服す」という読み方に出来なくもない。

■ゲームでのジュナイパー


御三家なので、アローラではゲーム開始時から使用できる。
専用技はゴーストタイプの一致技「かげぬい」。
威力80/命中100と優秀なうえ、「くろいまなざし」の追加効果も備えている。
これを越える威力の技は溜め技のゴーストダイブや専用技になる為、威力に欲を張ってはいけない。
一致物理最高威力が60止まりの奴もいたんだから。
ジュナイパーZ」を持たせると、この技が「シャドーアローズストライク」に変化する。
ジュナイパーを運用する為には重要となる技だろう。
ちなみにこのかげぬいという技、剣盾でラプラスに渡されたうたかたのアリア・わざレコードでばら撒かれたDDラリアットと違い未だジュナイパー専用技である

くさタイプ御三家はストーリーでハードモードという風評があるが、そもそも『サン・ムーン』は全体的にストーリー自体の難易度が高い。
その中でも難関とされるスイレンの試練やアセロラの試練があるのだが御三家でモクロ―を選んでいた場合はどうなるのか。
スイレンの試練の頃は全体攻撃で急所に当たりやすく弱点も付けるはっぱカッターを。アセロラの試練の頃にはかげぬいとジュナイパーZを獲得できる。
それぞれ有利な技を使うことができるためむしろ序盤~中盤の難易度は低いという声も(後者は初手で撃つとヤバいけど)。
せんせいのコイルカキの試練?そこは他のポケモンに頑張ってもらおう!

ただし、くさ複合の弱点の多さはきっちりあるので、事故死には注意。
ちなみに今作の序盤鳥ポジションであるツツケラは、ツツケラの時点で攻撃種族値が75と、序盤にしてはやたら高い。
そのため最初のポケモンにひこう弱点のモクローを選んだ人は、最初の草むらに出てくる最初の野生ポケモン(ツツケラ)によってあっけなく自宅送りというアローラ流の洗礼を受ける可能性がそれなり程度にある。

LEGENDS アルセウスでは再び御三家として登場。さらに第7世代初にして唯一のリージョンフォームとしてヒスイジュナイパーが新たに登場した。初登場した次の世代でリージョンフォームを獲得したのも初にして唯一である。

その縁もあってか、第九世代でも引き続き参戦。
他の過去作御三家同様、最強の★7レイドで先行登場となっている。何気にオシャボも解禁された。

■対戦でのジュナイパー


攻撃・特攻が高く、特防も高めと御三家らしくバランス重視の性能。
しかし意外にも素早さはやや低め。ずっしりした見た目をしている先輩のカエルや後輩のゴリラに負けている。しかしこれでもアローラ御三家最終進化形では最速である。
最速スカーフならば130族をギリギリ抜ける等絶妙な数値。

一方で実は物理耐久に関しては フクスロー時代から全く変化していない
と言うより同期程ではないが能力傾向が結構ガラリと変わってしまっている。
さすがに進化前より能力は下がったりしないが。

なお、歴代の鳥御三家と違って「こうそくいどう」は残念ながら覚えない。
その為素早さの補助は「ふいうち」や「かげうち」(USUM以降)に頼る事になる。

草・霊複合は弱点5に対して無効2・半減4と強弱がはっきり出るタイプ。
メジャー処に弱点が多いのはくさタイプの宿命と受け入れるべきか。
とは言えでんきじめんかくとうと現環境でも猛威を振るうタイプが半減以下と言う点は地味に大きかったりする。

くさタイプらしく変化技が多く、「フェザーダンス」や「あやしいひかり」を搦め手に使う戦法も得意。
苦手な物理攻撃に対しけん制をとることができ、また回復技の「こうごうせい」や「はねやすめ」も備えている。
物理技は「リーフブレード」や「ブレイブバード」といった強力な技が覚えられ、特殊技は「ソーラービーム」や「エナジーボール」・「リーフストーム」(USUM)等が候補に挙がる。
Zワザを活かすならば「ハードプラント」も候補に挙がるか。
ただ特殊技はサブウェポンが乏しすぎる(他がめざパ位)なので、物理の方が動かしやすいか。
さらに「とんぼがえり」を覚えることができるため、「かげぬい」「フェザーダンス」「のろい」等で場を整えた後で自軍と交代するといったトリッキーな戦法も展開することが可能。

一方でアローラ出身のくさタイプらしく変化技のラインナップはやや悩ましい方。
くさタイプの「やどりぎのタネ」や各種粉技、ゴーストの「おにび」や「みちづれ」など耐久戦向けの技が無い。
バトンタッチ」も覚えるのだが積み技でめぼしい技は「つるぎのまい」「わるだくみ」程度。「かげぬい」の縛り効果を引き継げないのが悔やまれる。

アローラの同期では、くさ/ゴーストの交代禁止技も同じく習得するダダリンと何かと比較されてしまっている。
あっちは鈍足物理アタッカータイプで、むしろ比較先はオーロットなのだが。
むしろあちらもあちらで別の問題点を抱えているので、無理矢理比較するにしてもほとんど優劣は付けられないだろう。
団栗の背比べとか言うな

ただ前述の通り耐性はわかりやすく、「かげぬい」の交代封じ自体は相応に強力。
その為変化技でトリッキーに立ち回るよりも、「かげぬい」を活かしたサイクル操作を主とした方が立ち回りやすい。
ちなみに カプやボルトロスキノガッサに対して滅法強かったりする

USUMでは他に「ゴーストダイブ」「ギガドレイン」「おいかぜ」も増えた。
特においかぜは他の草霊複合の差別化にも役に立つ。

余談だがSMでは自力取得での最強技はブレイブバード
フクロウ型のポケモンであり設定上は空を飛べるのだが、わざマシンで「そらをとぶ」を覚えることが出来ない
一方で、ジュナイパー一族の直接攻撃モーションやモクローの図鑑説明から蹴り技に秀でているとされているが、実際に覚えられるのは「ローキック」しか存在していない。まあ、同じように図鑑に書かれつつ蹴り技を一切覚えない焼き鳥よりはマシ
もう一度言うが、 ポケモンではよくある事 である。

隠れ特性は「えんかく」。一切の接触判定を無視できるという物。
主力技である「かげぬい」が元々非接触技なのが痛いが、、それ以外の主要な物理技は大抵接触技なので地味に役立つ可能性はある。
何よりもサイクル戦では、「さめはだ」や「てつのトゲ」等の接触判定に反応する特性やゴツゴツメットの存在が面倒なので、それに対処できるだけでも十分だろう。

剣盾では「のろい」「おいかぜ」「はねやすめ」などの優秀な変化技を何故か軒並み没収されるという仕打ちを受けた。
しかしその反面、溜めがあるが高威力物理くさ技「ソーラーブレード」やひこう特殊技「ぼうふう」を新たに習得。
更に「はたきおとす」をしれっと習得可能に。ガオガエンは叩きを没収されてるのに…範囲は一致技と被るが効果は優秀。えんかくとの相性も○。
DLCでは教え技で「グラススライダー」「ポルターガイスト」「はいよるいちげき」「ダブルウイング」と多くの新規技を習得した。特にポルターガイストの習得は大きな強化であり、かげぬいの拘束効果を捨てて大火力を狙えるようになったことで貴重な攻めの選択肢を増やすことに成功。
この様に良くも悪くも「かげぬい」の影響が強かった第7世代とは違う方向性を得たと言えるだろう。

剣盾でも変化技の没収の憂き目に遭わされていたが、SVでは剣盾で習得した教え技が軒並み没収される仕打ちを受ける。
その代わり、「ダブルウイング」に代わる連続攻撃の「タネマシンガン」、相性補完に嬉しい「けたぐり」を習得した。
一方で、剣盾で失った「おいかぜ」「はねやすめ」も何気に再習得可能に。
多弱点多耐性という事もあり、テラスタルとの相性はなかなか。

■アニメでのジュナイパー一族


CV:林原めぐみ
モクローが、サトシが初めてアローラ地方でゲットしたポケモンとして登場。
元々はツツケラ一族の元で一緒に孵化され共に育ってきたが、モクローの力を見込んだサトシと互いに気に入り、友情ゲットされた。*2

また、サトシがお馴染みの序盤鳥(ここではツツケラ系統)を現在ゲットしておらず、
6話ではモクローにピカチュウを助けさせるなど彼(?)が序盤鳥に多い雑用の役割を担っている。
のんびりやで食いしん坊な性格。サトシのリュックの中がお気に入り。
その可愛さに悩殺される人たちが続出している。
2017年には実際に「ポケモンぬいぐるみ モクロー サトシのリュック」として商品化された。


ポケットモンスターSPECIALでのジュナイパー一族


主人公の一人、ムーンの手持ちとして活躍。
ムーン自身が弓の使い手でもあるゆえか、手持ちの中では比較的出番が多い。
詳細はムーンの項目にて。


ポッ拳でのジュナイパー


Nintendo Switch専用ソフト「ポッ拳DX」にてプレイアブルキャラとして参戦した。

スタンダードタイプに位置付けられているが、
主な戦い方はかげぬいを始めとした飛び道具で牽制をかけ、追加効果で相手をチョコチョコ弱体化させながら戦うというかなりテクニカルなものである。
その為か体力が若干低めなのでインファイト頼りのゴリ押しは禁物。
見事なまでの原作再現である

鳥ポケモン故にリザードンハッサムよりも高速で空中移動する「ソアリング」も持ち合わせており、派生で空中投げ等に以降できる。
バーストアタックは「シャイニングフェザー」といい、リーフストームで相手を拘束してからかげぬいで射抜くというもの。


追記・修正は、伝説のメイドになって森でジュナイパーに会いながらお願いします。

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最終更新:2024年02月11日 23:29

*1 実際に向こうのキャラデザイナーも「モクローとかいうのがことりちゃんすぎて可愛い」とツイッターを残していた。一方、ジュナイパーはどちらかと言うと園田海未に設定的に近いとか何とか。

*2 なお、サトシはモクローがツツケラ一族と仲睦まじい様子を見て「大切な家族だから邪魔しちゃいけない」と考え、一度はゲットを諦めている。しかしモクローが一族に快く送り出されて自分に付いてきたことを知り、改めてゲットすることにした。