ポケモンリーグ(TVアニメ版ポケットモンスター)

登録日:2016/11/20 Sun 23:42:36
更新日:2023/07/24 Mon 15:02:35
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リーグ優勝の報告待ってるから。




アニメ・ポケットモンスターシリーズにて主人公であるサトシをはじめとしたトレーナー達が出場する大会。
主人公が四天王とチャンピオンに挑戦していくゲーム版とは異なり、数十~数百名の一般トレーナー同士が優勝目指してバトルを繰り広げるトーナメント形式。


●目次

概要

参加資格はゲーム版と同様にその地方のジムバッジを8個集めること。
アニメの世界では各地方にかなりの数のジムが存在しているので、手強いジムリーダーを回避したり、相性で有利なジムを優先することも可能。
とはいえジム巡りを始めてからリーグ開催までにバッジを集めきれないトレーナーも少なくない。参加するだけでもハードルはかなり高い。

また必ずしもバッジを集める必要はないらしく、無印には卒業すればジム巡りをしなくてもカントーリーグへの出場権を得られるポケモンゼミナールという学校が登場している。
しかしその分入学金と授業料やたらと高く、実質お金持ちしかこの方法を使えない。そのためこれを聞いたサトシは「裏技すぎる」と言っている。

開催周期については不明だが直近の大会に間に合わなかったとしてもそのまま継続してバッジを集めれば次回以降の大会には参加出来る模様。
無事バッジを集め終えて参加したとしても基本的には一度敗北すればその時点で敗退が確定してしまうという厳しい世界である。
使用ポケモンの数は勝ち進むごとに増えていくため、半数以上の出場者が初戦で1VS1のバトルを行っただけで敗退してしまうことも。
大会によって、更に特定の大会においても進出した段階で休息に費やせる試合の間隔が異なる等の条件の差も出るため、
優勝ともなると自身の実力や強いポケモンは勿論運など数多くの要素が必要となる。
そのため、サトシやシンジのように各地を渡り歩くトレーナーでも中々到達できない。

開会式には、伝説のポケモンの炎を用いた聖火リレーを行う手順を踏んでいる。
ジョウト地方のみホウオウのせいなるほのおを用いて、それ以外のカントー・ホウエン・シンオウはファイヤーが担当している。
シンオウリーグまでは恒例の開会式だったが、イッシュリーグ以降は聖火リレーといった描写は存在しない。

会場内にはホテルやコテージなどの宿泊施設が出場者とその関係者のために解放されている。
個室などに設置されているパソコンでは出場者の使用ポケモンなどのデータを閲覧することが出来る。
これにより事前に対戦相手を分析したうえで作戦を練り、必要であれば手持ちにはいないポケモンを研究所などから呼び出すことも可能である。
当然ポケモンセンターも用意されているが、ポケモンへのダメージがあまりに大きいと、次の試合までに回復が間に合わない場合もある。

大会の様子は開催地方以外の場所でもTV中継されている(マサトはホウエン地方でサトシの参加したジョウトリーグをテレビで観戦していた)。


サトシが出場した各地方のリーグ


・ポケモンリーグ(カントーリーグ)


開催地:セキエイ高原
参加人数:256人
主な出場者:サトシ、シゲルヒロシ、カオルコ、コーム
優勝者:不明
サトシの成績:ベスト16

カントー地方のポケモンリーグ。
本来は他の地方のリーグ同様にカントーリーグと呼ぶべきなのだろうが、当時は他の地方が登場していなかったため作中ではこの名称。
ゲームではセキエイ高原は全ポケモンリーグの本部だったが、この設定がアニメ内に反映されているかは不明。

予選が四回戦まで行われ、使用ポケモンは3体。
各試合ごとに四つのスタジアムに用意された岩、水、氷、草のフィールドで戦い、勝ち抜いた者が決勝リーグに出場することが出来る。

決勝リーグからはメインスタジアムが戦いの舞台に。
決勝リーグ初戦(五回戦)での使用ポケモンは予選に引き続き3体で、次の試合からは6体でのフルバトルが行われる。

他の地方でのリーグに比べると試合での判定がかなりシビアで、ポケモンを戻した場合やポケモンが眠った場合でも戦闘不能とされてしまう。

8個のバッジを集めた者だけでなく、ポケモン検定試験に合格した者やポケモンゼミナールを卒業した者にも参加資格が与えられるらしい。
このような特殊な参加条件が他地方のリーグでも存在しているのかは不明。

『ポケットモンスターバトルじてん』ではアニメ本編ではカットされたバトルも記されている。

現在までサトシが参加したリーグにおいて、唯一優勝者の詳細な情報が明らかにされていない。


・ジョウトリーグ


開催地:シロガネタウン
参加人数:200人以上(予選リーグ出場者48人)
主な出場者:サトシ、シゲル、ハヅキ、ジュンイチ、モエ、トシヤ*1
優勝者:トシヤ
サトシの成績:ベスト8

ジョウト地方のポケモンリーグ。
尚ゲームの第二世代では主人公はカントーまで越境してポケモンリーグに挑むため、「ジョウトリーグ」はアニメオリジナルである。

開会式前に選考会が行われ、予選リーグへ進出するトレーナーが48人に絞り込まれる。
出場者はここでそれぞれ三回ずつ他のトレーナーとバトル。使用ポケモンは1体のみ。
勝ち負けだけではなくバトルの内容も評価しているため、仮にここで負けたとしても勝ち進める可能性はある。

予選リーグでは16グループに分かれ、各グループで3人のトレーナーによる総当り戦が行われる。使用ポケモンは3体。
試合に勝つと三点、引き分けると一点が与えられ、それぞれ二試合での総得点数が一番高い者が決勝リーグに勝ち進む。
試合の結果次第では3人の総得点数が並ぶこともありえるが、その場合はもう一度総当り戦をやり直すらしい。

決勝リーグは16人のトレーナーによるトーナメント形式で試合もフルバトルに。
どちらかのポケモンが三体倒れた時点で休憩時間が入る。
バトルフィールドは岩、水、氷、草からランダムに決定される。

大会全体を通じて試合開始までに予め使用するポケモンを登録しておかなければいけない点が特徴的。

メタ的な事を言うと、放送当時の2002年は日韓ワールドカップで盛り上がっていた時期であり、ジョウトリーグのシステムにも影響を受けたと思われる箇所が見られる。

・ホウエンリーグ


開催地:サイユウシティ
参加人数:600人以上(予選リーグ出場者256人)
主な出場者:サトシ、マサムネテツヤ、カエデ
優勝者:テツヤ
サトシの成績:ベスト8

ホウエン地方のポケモンリーグ。

開会式前に予備選が行われ、事前登録したポケモン1体でのバトルで予選リーグへの出場者を決定する。
タケシ曰く参加者の数は全部で600人以上らしいが予選に勝ち進んだのは256人なので単純な勝ち抜け方式ではない模様。

予選リーグは256人でのダブルバトルによるトーナメント。
控えとの交代制はなく、試合開始時に出した2体が倒れた時点で敗北となる。

予選リーグでの三回の試合を勝ち残った32人が決勝リーグに進出。
ここからは試合形式がフルバトルとなり、ポケモンの交代なども可能になる。
試合開始時とどちらかのポケモンが3体倒れた時に岩、氷、水、草からランダムでバトルフィールドが選択される。


・シンオウリーグ


開催地:スズラン島
参加人数:64人
主な出場者:サトシ、シンジ、ジュンコウヘイ、ナオシ、タクト
優勝者:タクト
サトシの成績:ベスト4

シンオウ地方のポケモンリーグ。

出場人数が比較的少ないためか一回戦からトーナメントが開始される。

一回戦、二回戦は三つのサブスタジアムに分かれ、通常のフィールドで3VS3のバトル。
三回戦は使用するポケモンの数は変わらないが、戦いの場がメインスタジアムへと移りフィールドもランダムで選ばれる。

準々決勝からメインスタジアムにてフルバトルで対戦。
試合中のインターバルは無く、どちらかのポケモンが全て倒れるまで立て続けにバトルが行われる。

他のリーグに関しては不明だが、少なくともシンオウリーグには伝説のポケモンの使用を制限するルールはないようである。そういうことです。


・イッシュリーグ


開催地:ヒガキシティ
参加人数:128人
主な出場者:サトシ、シューティーコテツバージルケニヤンベル
優勝者:バージル
サトシの成績:ベスト8

イッシュ地方のポケモンリーグ。

リーグ開始後、予備選として1VS1でのバトルが複数のスタジアムにて同時進行で行われる。
ここで敗北した時点で敗退が即確定するようなので実質一回戦と言えなくもない。

予備選終了後、勝ち残った64名でトーナメントが開始。
一回戦では2VS2、三回戦では3VS3での試合を行う。
二回戦については作中で完全にカットされているため詳細は不明。

フルバトルは準々決勝からスタート。
コテツがとあるミスをやらかしていることから恐らくジョウトリーグのように使用ポケモンを登録する必要はないものと思われる。
シンオウリーグ同様に試合中のインターバルは存在しない。

大会全体を通じてバトルフィールドは全て通常のもので統一されている。


・カロスリーグ


開催地:ミアレシティ
参加人数:64人
主な出場者:サトシ、アランショータティエルノトロバ
優勝者:アラン
サトシの成績:準優勝

カロス地方のポケモンリーグ。

シンオウリーグ同様参加人数が少ないためか、一回戦から3VS3でのバトルが始まる。
作中で大会の経過が大幅にカットされているが、準々決勝までは全て3VS3の試合で進行することになっている。
バトルフィールドは試合ごとにランダムで変更され、作中では草原、荒野、森、街、水と岩のフィールドの五種類が登場している。

準決勝からのフルバトルではどちらか3体のポケモンが倒された時点でインターバルが挟まれる。
ホウエンリーグ同様にここでもフィールドがランダムで変更されるため、試合展開がそれまでと大きく変わる可能性も。

優勝者のアランは後述のチャンピオンリーグに参加出来るはずだが、設定が消滅したのか、アラン自ら辞退したのかは触れられていない。
ポケモンリーグ終了後にフレア団事件で大混乱が生じたこともあり、優勝後の話は有耶無耶になってしまった。

『サン&ムーン』ではカロス地方に留学しているイリマが参加していることが判明しているが、準優勝のサトシを見ても何もコメントしなかったため参加時期は不明になっている。


・アローラリーグ


開催地:マナーロ・スタジアム(人工島)
参加人数:151人
主な出場者:サトシ、カキスイレンマーマネマオリーリエグラジオハウグズマ
優勝者:サトシ

アローラ地方のポケモンリーグ。
アローラ地方にはそれまでリーグ自体が存在しておらず、サトシらが参加した大会が第一回目の開催となる。
みんなでバトルを楽しむことを重視しているためか、アローラ地方のトレーナーであれば誰でも参加出来るという点が歴代のリーグとは大きく異なる特徴である。

予選では参加者全員入り乱れてのバトルロイヤルが行われ、使用ポケモン一体が戦闘不能となった時点で敗退となる。
他のトレーナーと協力して一対多の状況に持ち込むといった行為も戦法の一つとして認められている模様。

その後、バトルロイヤルを勝ち残った16人による決勝トーナメントが開始。
使用ポケモンの数は一、二回戦では一体、準決勝では二体、決勝では三体と大会全体を通じてフルバトルは行われない。
フィールドに関しては全試合シンプルなもので統一されており、従来のリーグのように変更されることはない。

優勝者にはロイヤルマスクへの挑戦権が与えられ、表彰式後にエキシビジョンマッチとしてフルバトル*2を行うこととなる。

出場者同士が戦う形式のリーグとしてはサトシが初めて優勝を果たした地方リーグである。
ただし、上記の通り他の地方のリーグのように出場条件を設けていないことや四天王やチャンピオンリーグなどが存在しないことからポケモンリーグ協会の公認大会であるかは不明。
(そもそも四天王やチャンピオンリーグといった概念がアニメにおいて不明瞭な設定ではあるのだが……。)


その他


・オレンジリーグ


オレンジ諸島で開催されているローカルなリーグ。
各地のジムを巡ってサザンクロスと呼ばれるトレーナーに勝利して4個のバッジを集めた者に挑戦権が与えられる。
リーグと呼ばれているが大会は行われず、バッジを集めたトレーナーがサザンクロスの頂点であるヘッドリーダーに挑むという形式。
ヘッドリーダーに勝利すると記念としてトロフィーが贈呈され、ウィナーズパレスにトレーナーと六匹のポケモンで撮影した写真や足跡が保存される。
言うなればゲーム版のリーグにおける殿堂入りのような扱いである。

前述のアローラリーグで優勝を飾るまでの長きに渡り、サトシが完全制覇した唯一のポケモンリーグであった*3


・チャンピオンリーグ


各地方のポケモンリーグ優勝者のみが参加することの出来る大会。
ジョウトにはジョウトの、ホウエンにはホウエンの、シンオウにはシンオウのチャンピオンリーグが存在している。
それぞれの地方のリーグで優勝したトレーナー同士が対戦し、そこで優勝した者が四天王への挑戦権を手にするらしい。
過去にシンオウリーグで優勝しているオーバも恐らくこの手順を踏んで四天王に就任したのだろう。

正直、非常に面倒くさい。

ニュアンス的になんとも微妙なところだが、過去に地方リーグで優勝した者も参加出来るものと思われる。
ちなみにこの設定が明かされたのはアニメ放送開始から十年が経過したDPでのことで、それまでは四天王というポジションはかなり曖昧なものだった。
そもそもそれまでに設定が存在していたのか、更には、最後に言及されたBW以降にこの設定が存在しているのかすら、神のみぞ知るところ。


ポケモンワールドチャンピオンシップス


名前の通り地方を跨いで開催されている大規模な大会。
一般のトレーナーのみならず各地方のジムリーダー、四天王、チャンピオンまでもが自由に参加可能。
勿論各地方のリーグとは直接関係は無いのだが、チャンピオンら強豪トレーナーと戦える大会として考えると設定や存在が曖昧なものとなってしまっているチャンピオンリーグのリニューアル版と捉えられなくも無い。


余談

ゲーム本編ではジムを勝ち抜いてポケモンリーグに挑戦するトレーナーがどこへ行ったのかが曖昧であり、そういう意味ではアニポケの設定も一理あるものとなっている。
優勝して更にチャンピオンリーグを戦わないと四天王に挑戦できないという設定はあんまりだが…
ゲーム本編でそのような「ジムを勝ち抜いた一般トレーナー同士がポケモンリーグで戦う」という設定がなかったのは、初代で技術的に再現不可能であろうことや、第二世代以降も初代のシステムを継承したためである。
アニポケのような「ジムを勝ち抜いたトレーナー同士が戦う」というシステムがゲーム本編で初めて導入されたのは剣盾であり、アニオリでポケモンリーグの設定が登場してから22年という月日が経過している。



8個のバッジを集めたトレーナーさんは追記・修正をお願いします。

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最終更新:2023年07月24日 15:02

*1 準決勝でハヅキを破ったトレーナー

*2 手持ちが少ないムサシやコジロウのように、手持ちポケモンが6体に満たしていない場合に、どのような処置が行われるかは不明。

*3 ポケモンリーグ以外も含めれば小規模な大会で優勝したことが何回かあるのでバトル形式の大会の優勝経験が全くないわけではない。また、同じく「既定のトレーナーに挑戦者が挑む」形式であるバトルフロンティアにおいてもサトシは完全制覇を達成している