バーンマイト(ウルトラマンオーブ)

登録日:2016/11/19 (土) 18:30:55
更新日:2024/04/10 Wed 02:04:39
所要時間:約 8 分で読めます






タロウさん!
\トアーッ!/


メビウスさん!
\セヤッ!/



熱いやつ、頼みます!!


フュージョンアップ!





ウルトラマンオーブ!


バ ー ン マ イ ト !



画像出展:ウルトラマンオーブ(2016年7月9日~12月24日) 第3話「怪獣水域」より
@円谷プロ、「ウルトラマンオーブ」製作委員会


バーンマイトとは、特撮ドラマ『ウルトラマンオーブ』に登場するウルトラマンオーブフュージョンアップ形態のひとつである。
決め台詞は、「紅に、燃えるぜ!!」。何気にオーブに変身するクレナイ・ガイとリンクしているのが芸コマ。



《スペック》


身長:50m
体重:5万t
飛行速度:マッハ11
走行速度:マッハ2.7
ジャンプ力:900メートル
水中潜行速度:マッハ2.4
地中潜行速度:マッハ3
腕力:10万t
握力:7万t



《概要》


ウルトラマンタロウ」とその弟子たる「ウルトラマンメビウス」のウルトラフュージョンカードを使ってフュージョンアップする紅の姿
名称の由来はメビウスの強化形態「バーニングブレイブ」とタロウの必殺技「ウルトラダイナマイト」から。

変身バンクはウルトラマンタロウとメビウスのタイトルの演出とぐんぐんカットを合わせたものとなっている。
どういうものかというと……、

暗闇の中心に向かいロケット花火が飛んでいき、光が迸る炎をバックに∞マークが浮かび上がり、手を広げたバーンマイトが出現背後の爆発と共に波紋のマークが浮かんで巨大化
という流れ。

赤い全身に頭部から伸びる角・ウルトラホーンと全体的にタロウの要素が強調されているが、額に伸びるなめらかな赤いラインや腕部・肩・胸にかけた金のファイヤーシンボルなど、随所にメビウスの要素も所々に見られる。
カードに描かれているのは通常のメビウスなのに、なぜバーニングブレイブの要素たるファイヤーシンボルがあるのかはは気にしちゃいけない。

かつてタロウと一体化していた東光太郎と同様に格闘戦を得意としており、特にパンチ系や投げ技を得意とする。
そして、最大の特徴はみなぎる力を炎に変える能力。全身に力を籠めると炎が迸り、攻撃力を強化させ、敵に攻撃すると爆発音が鳴り響く。

変身ポーズはタロウのウルトラバッジによる変身のように一度大の字に構えた後、
メビウスの変身シークエンスのごとくオーブリングを真上に突き出す、というもの。

形態別にテーマBGMが異なるオーブだが、この形態になるとギンギンのギターサウンドが鳴り響く。
ストロングコロナといいこの形態といい、パワー/格闘形態はロックンロール的な印象があるのだろうか?

また、この形態の時はかなり感化されているのか、いつもよりガイさんの性格が熱くなる特徴がある。

外見・技ともタロウとメビウスを強く反映している一方、映像作品に登場したフォームの中ではオーブオリジンの要素が皆無に近い。


《使用技》


ストビュームダイナマイト

バーンマイト最大の必殺技。
技名の由来はタロウの「ストリウム光線」とメビウスの技の多くに使用されている単語「ビューム」、
そして二人に共通する大技「ウルトラダイナマイト」と「メビュームダイナマイト」から。

赤い閃光と共に、両腕を胸部の位置に交差させるとオーブの全身が金色から七色へと発光し、全身が炎に包まれる。
その勢いを保ったまま駆けだして突撃し、敵を羽交い絞めにした後一気に大爆発する。

一見、自爆技に見えるシークエンスだが、分類的には体当たり技に相当し、
ウルトラダイナマイトやメビュームダイナマイトより威力は低めなのか、負担は現在のところは見られず、応用が利くのが特徴。
ライブステージでは体当たりであることを利用し、多数の敵をドミノ倒しの要領で蹴散らしていた。


ストビュームバースト

胸のファイヤーシンボルに炎のエネルギーを集め、七色の光と共に渦巻く火球弾を放つ。
メビウスバーニングブレイブの必殺技「メビュームバースト」と同系統の技。


ストビュームカウンター

燃える炎を拳に宿して放つカウンターブロー。
ヒットした部位が爆発し、凄まじい爆発音と共に大打撃を与える。
相手に直接打ち込むストビュームカウンターゼロもある。


ストビュームフット

火花を走らせた後、すれ違いざまに炎を纏ったスライディングキックを与える。


スワローキック

タロウが得意とした蹴り技で、空高くジャンプし、空中回転しながら相手を蹴りつける。
タロウ同様、変身後の初手で繰り出すことが多い。
なお、ジャンプし空中回転する際はタロウと同じSEが鳴り、攻撃がヒットすると爆発音が鳴り響く。


ストビュームダイナマイトキック

スワローキックの強化版で、燃え盛る炎を纏って蹴りつける。


ストビュームディフェンサー

∞の形をしており、メビウスのメビウスディフェンサークルに酷似したバリア。


ストビューム光線

劇場版オーブで披露した光線技。
ストリウム光線のごとく全身を七色に発光させた後、メビュームシュートの応用で両手を十字に交差することで放たれる。


ストビュームファイヤーダッシュ

作中未使用。タロウの「ファイヤーダッシュ」の派生技。
体内のエネルギーを炎に変換して撃ち放つ。


ストビュームスパウト

作中未使用。タロウの「タロウスパウト」の派生技。
体をスピンさせ、炎の竜巻を作り出す。


ストビュームカッター

作中未使用。タロウの「タロウカッター」の派生技。
腕から三日月型のカッター光線を飛ばす。


ストビュームホーンレーザー

作中未使用。タロウの「ブルーレーザー(別名:ホーンレーザー)」の派生技。
頭部のウルトラホーンから熱線を放つ。


バーンアロー光線

作中未使用。タロウの「アロー光線」の派生技。
ウルトラホーンの脇から矢じり状の光線を放つ。


《劇中の活躍》


第1話にてメビウスのカード、第2話にてタロウのカードを入手しており、初登場は第3話から。


第3話『怪獣水域』

この話でバーンマイトがデビュー戦を飾る。
水ノ魔王獣マガジャッパ放たれる異臭に対抗するため、「こうなったら……この力を!!」とガイは異臭に耐えながらスペシウムゼペリオンからフォームチェンジ。

空高く幾度もジャンプし、宙返りと共にスワローキックをマガジャッパの頭部に炸裂させて登場した後、燃える炎を背に名乗りを上げる
左正拳突き→膝蹴り→空手チョップのコンビネーションをやっぱり漂う異臭にしかめながら与え、
SSPトリオの声援を受けた後、なぜか左人差し指でマガジャッパの鼻をほじくってから首を掴んでジャイアントスイング
立ち上がった後もすかさずフライングボディプレスで追い撃ちし、ストビュームカウンターで大打撃を与える

マガジャッパも負けじと鼻から鼻水マガ水流を放つが、バーンマイトはすかさず回避しストビュームフットで相手の足を崩し赤く発光。
「俺に触れると、火傷するぜ!!」と熱く吠え、
銭湯に入れない怒りを込めたストビュームダイナマイトでマガジャッパを倒した。



第4話『夏の空に火の用心』

ナオミからのヒントを得てバーンマイトに変身、
太陽を背に熱く燃え、「今度の俺は、ちょっと違うぜ!!」と火ノ魔王獣・マガパンドンに二度目の戦いを挑む。
まず、マガパンドンの火炎弾に怯まず、爆風消火の応用でストビュームバーストを放ち、マガパンドンの周囲に張り巡らされた超高温の火の玉を吹き飛ばす。

そして、真の姿を現したマガパンドンと格闘。ほぼ互角のパワーで激闘を繰り広げるが、
マガパンドンが左右の頭部から火炎弾を放つより先にバーンマイトが口を両の拳で塞いだことで形勢逆転。
顔面膝蹴り→ボディブロー連発→右脚を掴んで大回転投げのコンボで牽制した後、
スペシウムゼペリオンに変身しマガパンドンを倒すのだった。



第6話『入らずの森』

アリブンタの火炎攻撃に油断しながらも、「害虫駆除は大変だぜ!」とスペシウムゼペリオンからバーンマイトにフォームチェンジ。
ジャンプしながら両の拳から炎を放ちアリブンタの火炎攻撃を相殺。「これが爆風消火ってやつさ!」
この後、販促期間というのもあってハリケーンスラッシュに活躍の場を譲るのだった。



第7話『霧の中の明日』

ホーとの第一戦でバーンマイトに変身、火炎弾と共に登場。
ウソ泣き光線をかわした後、ヘッドロック→アッパー→ヘッドバッドのコンボで間合いを取る。
しかし、ここでまたもやウソ泣きに油断し反撃を受ける。頭突きを腹部にくらった後、光線を受け地に伏してしまう。
三度に渡るヤクザキックや倒れ込まれた際の追い撃ち蹴りを受けカラータイマーが点灯し、ピンチに陥るが辛うじて脱出し、
ファイヤーダッシュを思わせる高速移動からのストビュームダイナマイトで撃破する。
しかし、マイナスエネルギーの集合体であるホーは瞬時に再生。
背後から不意打ちを仕掛けるが、それに気付いたバーンマイトは跳躍し回避。
スペシウムゼペリオンに変化しスペリオン光線でホーを浄化するのだった。



第10話『ジャグラー死す!』

宿敵・ジャグラス ジャグラーが召喚したブラックキングに対し、
最初はハリケーンスラッシュで挑むが、そのタフさに対しバーンマイトに変身し対抗する。

高速でタックルし投げ飛ばした後顔を掴み上げてショートレンジからのウェスタンラリアットを豪快に決め
赤色破壊光線・ヘルマグマをかわしてスワローキックを放つが、なんと片手で掴まれ防がれてしまう
続けてストビュームバーストを放つバーンマイトだが、ヘルマグマで相殺された挙句爆発に紛れ込んで強烈な頭突きを喰らってしまう
ここでカラータイマーが点滅、ヘルマグマを受けて更なるピンチに陥る。
しかし、ジャグラーがナックル星人ナグスの不意打ちで暗殺されたことでバーンマイトの怒りが爆発。全身に炎が迸り、ヘルマグマを吸収
逆にそのエネルギーを利用しストビュームカウンターの威力を増幅させてブラックキングを弾き飛ばし、ストビュームダイナマイトで逆転勝利するのだった。

後に、「ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ」第16回「腐れ縁の男」でバーンマイトがピックアップされた際、バーンマイトと同じくタロウの力を宿したパワー形態・ベータスマッシュを持つゼットから「アレですかね~?タロウ兄さんの力が入ってると、熱い感じに酔っちゃうんですかね~!?」とべた褒めされている。ジャグラーに関する話から脱線していたのか、オーブ(オーブオリジン)は「さっきから話の趣旨がぶれるんだが……」とやや引き気味であった。


第11話『大変!ママが来た!』

ジャグラスジャグラーが復活させた、大魔王獣・マガオロチと交戦。
だが、今までの魔王獣や怪獣とは段違いな力の前には有りとあらゆる攻撃が全く通じず、一方的にやられてしまう。
バーンマイトにも変身するが、ストビュームダイナマイトも通じず、ストビュームディフェンダーもマガ迅雷に1秒も耐えられずに割られてしまい完全敗北するのだった。



第16話『忘れられない場所』

ジャグラスジャグラーが合体・誕生させた合体魔王獣ゼッパンドンとの戦いで変身。
スワローキックは避けられるも、ストビュームダイナマイトによって発生した爆炎を煙幕代わりにして戦線から離脱することに成功した。



第22話『地図にないカフェ

ブラック指令と一体化したノーバとの戦いで久々に変身。
脱力しそうな仕草に調子が狂うが、その隙を突かれて触手でしばかれてしまう。
怒りの連続ストビュームカウンターで反撃するバーンマイトだが、攻撃が全く通じず目からの怪光線を受けてしまい、
ストビュームダイナマイトすらも素早い瞬間移動で避けられてしまい、背後からの攻撃を受けてしまう。
ノーバの吐く赤色のガスに苦しめられながらもヘッドロックで反撃し、てるてる坊主にも似た顔を両手で風船のごとく握りつぶした後、トドメを譲る形でオーブオリジン形態に変身した。



第25話『さすらいの太陽』

超大魔王獣・マガタノオロチとの戦いでスペシウムゼペリオンから飛び上がる形で変身。
炎を纏ったスワローキックでマガタノオロチにダメージを与えたかに見えたが、然したるダメージは与えられなかった為オーブオリジン形態に変身した。

…テレビ後半の出番が少ないって?言うな。


劇場版『絆の力、おかりします!』

宇宙魔女賊ムルナウがブルトンの怪獣カードで生み出した異空間内において、因縁の敵のひとりであるガピヤ星人サデスと交戦時に使用。
燃えるプロレス技で圧倒しストビューム光線で大打撃を与えるが、なお平然とするサデスに対してハリケーンスラッシュに変身した。


ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!

第4話、ストロングコロナ形態になるゼロともどもオーブもバーンマイトに変身。
「紅に!!」「燃えるぜ!!」とガルネイトバスターとストビュームバーストの合体攻撃を放ち、
亡霊魔導師レイバトスにより再生したビクトルギエルを消滅させた。


劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!
ギャラクトロンMK2相手にハリケーンスラッシュから変身。
パワー形態とウルトラホーンおよび炎繋がりでジードマグニフィセント、ストロングコロナゼロと共闘した。
MK2をパンチによる同時攻撃で圧倒したが、サイバー空間に取り込まれたジードを助けるため、オーブトリニティへとトリニティフュージョンした。
トリニティの項目でも言っているがバーンマイトに、ギンガ、ビクトリー、エックスの姿重なり合うように変身するのでかなりかっこいい。

《余談》


  • 変身バンクで使われているタロウの声は映画『ウルトラマン物語(ストーリー)』や近年のウルトラシリーズで声を担当している石丸博也氏のものではなく、
    タロウ』放送当時に東光太郎を演じた篠田三郎氏のライブラリ音声が使われている。
    また、メビウスの声も同様に近年では映画『決戦!ウルトラ10勇士!!』などで声を担当している福山潤氏のものではなく、
    メビウス』放送当時にヒビノ・ミライを演じた五十嵐隼士氏のものが使われている。

  • サンダーブレスターが登場するまで、バーンマイトはオーブ最大の切り札として、
    スペシウムゼペリオン→ハリケーンスラッシュを経て強敵を相手にする際に使われていた。
    オーブ真の姿であるオーブオリジンが出て以降は他のフュージョンアップ形態と共に弱体化の煽りを喰らうのではないかと不安視された。
    のちに登場したが、やはりノーバに苦戦する形で予想が的中してしまった。
    おまけに販促用アイテム持ちのハリケーンスラッシュやよりパワフルなサンダーブレスターに出番を持ってゆかれがちになってしまう。
    一応、最終話で新技を見せてはいるものの結局マガタノオロチに大打撃を与えることはなかったのが残念といえる。

  • このバーンマイトは、フュージョンアップ形態の中では結構すんなりデザインが決まったとのこと。
    スペシウムゼペリオンの項目にある通り、初代ウルトラマンは「(オーブを含む)全てのウルトラマンの大本」である分、特色ある要素としては扱いづらいという苦労があったそうだが、その点、タロウもメビウスも特色があって使いやすかったようだ。
    また、タロウの角が生えたデザインは、同じくタロウから力を得た戦士であるギンガストリウムに角をつけられなかったことへのリベンジでもあったそうな。角の造型はウルトラの父のイメージも取り入れられていて、角があることによって頭でっかちに見えないよう、肩部にもボリュームを持たせている



追記・修正は火傷するくらい熱くなってから、『頼みます!』


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最終更新:2024年04月10日 02:04
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