ナノナノ・プディング

登録日:2016/11/13 Sun 14:24:29
更新日:2023/01/04 Wed 17:30:14
所要時間:約 13 分で読めます




ナノナノなのだ!


ギャラクシーエンジェルⅡの登場人物。

年齢:実質年齢1,2歳(精神年齢は12歳前後)
身長:145cm
誕生日:8月13日(ヴァニラに発見された日)
血液型:不明
星座:しし座
声優明坂聡美
テーマ曲:テ・ト・テ・ト
(以上のデータは初登場時のもの)

●ゲーム版

前作「ギャラクシーエンジェル」から4年後、新たに発足されたエンジェル隊、ルーンエンジェル隊の隊員のひとり。
水色の髪にヘッドセットを付け、猫のような尻尾があり、どことなく猫っぽい姿が特徴。階級は少尉。

その正体は、惑星ピコの衛星フェムトで発見された意思のあるナノマシンの集合体。
ナノナノを発見して目覚めさせたのはムーンエンジェル隊のヴァニラ・Hであり、ヴァニラのことを「ママ」と呼び慕っている*1
ナノナノの名前はヴァニラが付け、名字のプディングはナノマシン生命体の総称「プディングシリーズ」から取られたもの。
ナノナノと同じ姿をしたナノマシンの集合体が他にも4095体存在するが、目覚めたのはナノナノ一人だけだった。

無邪気で、明るく元気なムードメーカーであり、一人称は「ナノナノ」、語尾に「なのだ」とつけるのが特徴。
しかし、目を覚ましてからそれほど時間が経っていないため、少々幼さが残っている。
ナノマシンテクノロジーの扱いに長けており、前作のヴァニラと同様に治療をするのが彼女の役目である。
普段から医務室でモルデンの手伝いを行っており、医療関係に勉強し始めたりしている。
後に大喰いということがわかり、いっぱい食べる場面もたびたび出てきた。

ナノマシンを使用すると、猫のような尻尾が短くなるが、補給することで元に戻すことが可能。
自我を構成するナノマシンを使用することも可能だが、使用すると自我の欠損により意識が保てなくなり、昏睡に陥ることになる。

また、ナノマシンの集合体ということもあり、他人に変身することも可能。
だが、変身すると自分の人格とは違う他人の人格が入って気持ちが悪いからという理由で変身は滅多に行わない。
ただし、適当な人格だったりする場合は嫌がることもなく、顔面を福笑いのように使われたこともある。

カズヤをはじめ、他のエンジェル隊のメンバーとも仲は良好であり、特にアニス・アジートと仲がいい。
仲間になる前のアニスが起こしたブレイブハート強奪騒動の際に、ナノナノはアニスに命を救われており、そのことから「親分」と呼び慕っている。
後に、あの場面でアニスが助けなくてもナノナノは死ぬことはなかったことが明らかになるが、アニスに救われたことでできた絆だと語っている。

また、「なのだ」という口癖も実は過去にピコの研究員に助けられた時に聞き取った第一声が「なのだ」だったからである。
この口癖はいつでも治すことができ、標準語で話すことも可能だということが明かされている*2

乗機はRA-003ファーストエイダー。
ヴァニラのハーベスターと同様に紋章機を治す能力を持つ支援タイプの紋章機。
また、ヴァニラのハーベスター同様に全紋章機を治す「リペアウェーブ」を使うことができる他、攻撃系の必殺技である「ニードルフレシット」を持っている。





以下、各作品中の活躍。
ネタバレを含むので注意。



  • GALAXY ANGEL Ⅱ 絶対領域の扉

カズヤとはピロティでカルーア・マジョラムと使い魔のミモレットと共に出迎える形で出会っている。
その際、ミモレットの顔をいじって遊んでおり、ミモレットは迷惑していた。
その後、研究室で会った後に、医務室でモルデンの手伝いをしており、ムービー付きでカズヤの怪我を治している。

戦いの最中に怪我人が多く出てしまい治療用のナノマシンがなくなり、軽い気持ちで自我を形成するナノマシンを使用してしまう。
その結果、先述の通り自我の欠損により昏睡状態に陥ってしまった。
その後、衛星フェムトに向かい、ナノナノが眠っていた培養槽(メンテナンスマシン)に入れることで復活している。

ナノナノがヒロインの時、ホッコリーの出来事からカズヤと急接近して早い段階で結ばれている。
次の章では大体はカズヤとヒロインの関係で不調になる中、ナノナノだけは通常通りに戦うことができ、最初からカズヤと合体紋章機で戦うことになる。

戦闘後に敵艦らしきものを発見して、カズヤとナノナノは偵察に向かった。
だが、敵艦は動く気配はなく、戦闘時に破壊されたものだとしてそのまま偵察終了しようとした時に敵艦が突然動き出し、ナノナノ達を襲ってきた。
不意打ちを食らったファーストエイダーは動くことができず、このままだと狙い撃ちにされることから、ファーストエイダーからブレイブハートを分離してカズヤは敵艦に向かって特攻。
なんとか撃墜には成功するが、最後の敵艦一撃がブレイブハートに直撃して、カズヤは右腕を吹き飛ばされ即死した

ブレイブハートをルクシオールに着艦させた後、タクトはカズヤが死んでいることに対して絶句。
もはや、ナノマシンの治療ではどうすることもできない状態だとタクトは判断して、モルデンを呼ぶように指示した。
だが、ナノナノは諦めず、ブレイブハートに乗り込み、治療用ナノマシンだけでなく、自我を構成するナノマシンを全て使い、カズヤを蘇らせた。
その引き換えとして、ヘッドセットのみを残してナノナノは肉体を消失した。

目を覚ましたカズヤは最初は絶望するが、ナノナノの自我が自分の中に残っていることを理解。
ナノナノの自我が訴えた内容をカズヤは理解して、ルクシオール内で合体紋章機からリペアウェーブを発動して、ナノナノの肉体を復元。
そして、カズヤの右腕に残っていたナノナノの自我のナノマシンを、ナノナノの肉体に移し、ナノナノも無事復活することができた。

EDでは、ヴァニラとナノナノで展望公園でピクニックに出かけている。
その際、カズヤとナノナノは勝手に死んだり消えたりしないことをお互い約束している。
その後、ヴァニラからナノナノの再検査が必要になったと言われ、嫌がるナノナノの姿があった。


  • GALAXY ANGEL Ⅱ 無限回廊の鍵

前作から半年、所属を軍からUPW(並行世界連合)に移している。
タクトがUPWの長官に就任した為、ココ・ナッツミルクの指揮下で戦う事になった。

前回と変わらず医務室で治療をしているが、前回昏睡状態に陥ってしまったこともあり、クルーが少しの傷だったら治療しに来ないことに不満をもっている。
また、惑星ピコの解放戦時にはロゼルと共に衛星フェムトに乗り込み、防衛システムの再起動させて、三侯爵の一人であるヴェネディクタインの奇襲に成功させている。
その際、ロゼルから妹のビアンカを失ったことや、妹のために操縦技術を学んできたことを聞くなど、他のヒロインの時とは違いロゼルの過去を聞くことになる。

ヒロインルートでは、ロゼルがビアンカの命日が近いこともあり気落ちしている現場をカズヤとナノナノが目撃する。
その後、元気のないロゼルを励ますために、ナノナノはロゼルの妹であるビアンカに変身することで喜ばせようと行動する。
ロゼルはビアンカにもう一度会えたことで喜び、ナノナノの作戦は無事成功した。

だが、ロゼルは元気になったものの、ナノナノが様子がおかしいという話を聞くことになる。
その夜、たまたま見かけたカズヤがナノナノを追っかけると、そこにはロゼルがビアンカに変身しているナノナノと会っているところに遭遇する。
事情をナノナノから聴こうとするが、ナノナノは無意識でビアンカに変身しており、元の姿に戻れないまま意識を失ってしまった。

そう、変身した姿を元に作り上げたビアンカの疑似人格が発達して、ナノナノの意識を乗っ取りかけるという異常事態が発生したのである。
ロゼルを説得してビアンカの人格を引っ込めようとするが失敗して、カルーアの魔法でカズヤの意識をナノナノの精神世界に送りナノナノの意識を引っ張り出す方法を選んだ。
だが、ナノナノの精神世界にいるビアンカの疑似人格はロゼルが妹をまた失いたくないという深層心理が助長しており妨害が激しく、最終的にはナノナノだった記憶をすべて置き換えてしまった。
このまま為す術がないと思われていたが、必死でカズヤを追い出そうとするビアンカの疑似人格の反応から、カズヤの右腕に眠るナノマシンの記憶までは消去できなかったことにカズヤは気付いた。
そして、右腕の記憶によってナノナノは自我を取り戻し、ナノナノは無事元の人格に戻ったのであった。

EDで展望公園で死んだロゼルとのことをカズヤとナノナノは思い出していた。
そして、ナノナノは、ナノナノの中で生まれた疑似人格に変身して、ロゼルの残したビアンカの記憶や思い出を医療用ナノマシンに移して放出して天に送った。


  • GALAXY ANGEL Ⅱ 永劫回帰の刻

ウィルに故郷の惑星ピコを狙われてしまい、ピコに戻ることになる。
そこで、衛星フェムトに眠っていた仲間たちが全員いなくなっていることに気付いた。
ウィルによってプディングシリーズが全員連れ去っていたが、一体だけ赤ん坊のナノマシンの集合体を発見する。
そして、赤ん坊のナノマシンをナノナノは「クッキー」と名付け、医務室で管理されることになり、クッキーと共に発見されたコンソールを持ち帰って解読することになる。

そして、後にノアとヴァニラがデータベースを調べた結果、様々なことが分かった。
ナノナノの名字の「プディング」というのは、ナノマシン生命体の総称「プディングシリーズ」であった。
そしてナノナノ以外の4095体はナノナノと違い機械を治すために作られた戦争用のナノマシンであることもわかった。
最初はショックを受けたナノナノだったが、その後にナノナノが目覚めた理由に聞かされた。
ナノナノを目覚めさせることができるのは、ナノナノと同じ遺伝子を持った人間でしか目が覚めないことが分かった。
つまり、ナノナノに遺伝子を与えた人物こそヴァニラの先祖であり、ヴァニラとナノナノは遺伝学的には血縁関係にあることを証明したのである。
自身の存在などで驚愕の事実ばかりで困惑していたナノナノだったが、ヴァニラと血縁があるとわかり泣きながら喜んでいた。

終盤になると、カズヤが赤ん坊のナノマシンであるクッキーに触ってしまう事故が発生する。
クッキーに触れると、相手のDNAをサンプリングして奪ってしまう特性があり、カズヤが触れたのは右手。
そう、カズヤを救うためにナノナノが命を懸けて復元してもらった右手のDNAをサンプリングしてしまったのである。
その結果、クッキーはカズヤとナノナノの子供になってしまい、急成長をして5歳児ぐらいの子供になった。
クッキーはナノナノと同様に大喰いだが、ナノナノと違い機械を治すナノマシンであるという違いはあった。

ナノナノは自分に子供ができたと大喜びして、クッキーにナノナノを「ナノママ」、カズヤを「パパ」と教えて育てることになる。
実際、クッキーと触れ合うナノナノの姿は母親そのものであり、カズヤもまた最初は戸惑いがあったものの、クッキーを自分の子供として触れ合うようになる。

だが、先の戦いで破損した艦底部がアームズ・アライアンスのパイクに墜落する可能性があるという事件が発生。
艦底部の破損が激しくクロノストリングの解放で破壊を試みようとしたが、その前にクッキーは艦底部を修復すると言い出す。
そして、カズヤとナノナノ、そして機関整備員のステリーネが同伴して艦底部へ行くことになる。
クッキーの修復で何とか最悪の事態は回避できたものの、脱出ポッドからの脱出の際に破片が激突して墜落の危機に陥る。
カズヤとナノナノは二人でなんとかしようとしたが、クッキーはみんなの命を救うために命を懸けて脱出ポッドの修理を始めた。
皮肉にも、カズヤとナノナノの自己犠牲精神がクッキーにも受け継いでしまったのである。

脱出ポッドの墜落は逃れ回収班によってクッキーも発見されたが、クッキーは元の素体の姿に戻ってしまった。
自分の子供を失ったことにより、ナノナノはショックを受けてしまい部屋に籠りっきりになってしまう。
だが、最強最後の敵「ウィル」により、ウィルの神の一人「セレナ」が実空間に現出する為の依代「女神」として付け狙われる事になる。
そして、ナノナノがふさぎ込んでいたタイミングでウィルによって捕えられ、救出に訪れたカズヤと辛い別れを経験する事になる。

しかし最終決戦では復活したカズヤによって能力を極限まで発揮し、エンジェル隊と共にビッグクランチ発動装置である「光の月」を破壊を試みる。
光の月攻略の際の彼女の役割は「ウィルに操られたプディングシリーズを制御すること」。
元々、ナノナノのヘッドセットは他の4095体のプディングシリーズを制御するために使用するものだと発覚。
ヘッドセットを使用して4095体のプディングシリーズを制御して、自分たちの味方に付けたのである。
最後は、カズヤと無事再会して、合体紋章機に乗り、ラスボスの超巨大双胴艦「アレルイヤ・ウィル」をニードルプレシッドで撃破した。

EDでは胎児の姿に戻ったクッキーが成長して、赤ん坊の姿に戻っていた。
それに伴いナノナノも急成長してしまい、子供っぽかった体系からカズヤと引けを取らない体格まで成長している。
その際、ヘッドセットを取り、髪型もロングヘアー、尻尾もなくなり、服装も今までの服装からタイトスカートになるなど大幅に姿が変えている。
また、一人称も「私」になり、口調も子供っぽいという理由から「なのだ」という口癖も直している。
そのため、ロゼルも一目見た時は、彼女がナノナノであることに気付いておらず、またクッキーをカズヤとナノナノの子供だと紹介された時は絶句していた。


  • アニメ版
見た目の猫っぽさが強調されており、猫らしい行動が目立っている。


  • 漫画版
ほぼゲームと同じ。
4コマでは、ナノマシンで大人になった姿で登場する場面もある。



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最終更新:2023年01月04日 17:30

*1 ヴァニラとタクトが結婚している場合はタクトが「パパ」になるのだが、タクトはあえて禁止している

*2 絶対領域の扉でも、その口癖を使わなかった場面がある