RVロボ

登録日:2016/11/12 Sat 19:16:35
更新日:2024/02/22 Thu 23:25:02
所要時間:約 13 分で読めます





「あーっ!巨大ボーゾック!」
「いよいよレンジャービークルの出番ね!」
「でも、運転するのに大型免許は……?」
「アホ、そんなもんええから出動や!」
「よっしゃ! 激走合体!!」

次回!


この先激走合体


車のすぐ後ろで遊んじゃ、危ないよ!








スーパー戦隊シリーズ第20作『激走戦隊カーレンジャー』に登場する巨大ロボットで、今作における1号ロボを務める。

第4話「巨大化に赤信号」ではレンジャービークルとして初登場、
第5話「この先激走合体」にてRVロボに初合体する。

第4話、総長ガイナモのおまぬけな姿に吹き出して彼の怒りを買ってしまった宇宙暴走族ボーゾックのグラッチ。
慌てて腹ペコの状態のままチーキュ(地球)に逃げ出してしまい、せっかくだからとチーキュのおいしいものをたらふく食べていく中、
偶然芋長の芋羊羹(税抜100円)を食って巨大化する能力に気付いてしまう。
いつもの攻撃も通じず、必殺のフォーミュラーノバすらも跳ね除けるこの脅威に立ち向かうべく、
カーレンジャーは自分たちも巨大化しようという提案を却下された後、巨大な何かをどうやって作るのかと悩む。
偶然にもレッドレーサーこと陣内恭介が手にした『夢の車』の模型が輝き、一同は5つの車型星座が重なるイメージを見る。
ダップの故郷たる惑星ハザードに伝わる星座伝説の第2章にはこうある。

車を象った5つの星座は、正しく美しい魂によって大いなる姿となり、一つに集う時、戦う神となる……。

偶然にも、恭介らが作った『夢の車』の模型は伝説の5つの星座と同じ形をしており、
正しく美しいイメージを持てば『夢の車』は巨大化し、合体して巨大ロボになるだろうと確信したダップは、
5人と力を合わせてクルマジックパワーで戦う神のイメージを思い浮かべ、それを巨大な車・レンジャービークルへと変えた。
自分たちが思い描いた『夢の車』が実現し、巨大化したボーゾックと戦えるとカーレンジャーとダップは大喜び。
早速「RVロボ取扱説明書」片手に操縦・合体方法を学んでいく。

一方、グラッチはボーゾック一の大食いMM(モーモー)モグーを引き連れてチーキュを花火にしようと張り切るが、
肝心のMMモグーはファミマコンビニの芋羊羹(税込208円)を食った影響でミニチュアサイズにまで小さくなってしまうのだった……。


【レンジャービークル】


レッドレーサー「ダップ、レンジャービークルだ!」

ダップ「レンジャービークル!」

略してRV。本来のRVは「Recreational Vehicle」*1の頭文字を取り略したものだが、
こちらのRVは「Ranger Vehicle」の略となっている。

本来は、恭介ら5人が社長の天馬総一郎から「好きなように『夢の車』を作っていい」と言われて就職した際、
この小さな模型しか作れなかったが、ダップのクルマジックパワーを介することで巨大化した。

ガソリンではなくクルマジックパワーで動くため、排ガスは一切出さないチーキュにも宇宙にも優しい自動車となっている。
なお、運転する際に大型免許は必要ない。

ダップが首からぶら下げているペンダントの5色のランプが輝くことで、ペガサス内のガレージからレンジャービークルがエンジン始動。
シグナルが赤から青に変わることで、海外輸出も兼ねた「POWER VEHICLE」と記されたタイヤが回り出し、
道路が2つに割れて発進ゲートが展開、レンジャービークルが5台揃って激走する。

なお、取扱説明書によると合体方式は以下の通り行われる。

1.激走戦隊カーレンジャーに変身する

2.スピーダーマシンに乗り込む

3.レンジャービークル出動

4.スピーダーマシンがレンジャービークルに収納されコックピットとなる

5.合体フォーメーション開始。時速800kmまで加速・合体

6.巨大合体ロボ完成

第5話にて、グラッチが自腹で芋長の芋羊羹を購入したことでMMモグーが巨大化に成功。
出動したカーレンジャーはゼルモダ率いるバリッカー軍団と熾烈なデッドヒートチェイス合戦を強いられながらも、アクセルを緩めずにこの説明書に従い、RVロボへの合体に成功。
MMモグーを見事に撃破するのだった。



1 レッドビークル
全長:22m
全幅:10・6m
全高:8.5m
重量::900t
最高時速:マッハ1.5
タイヤのインチ:400

「よし!練習の成果を見せてやるぜ!」

レッドレーサー/陣内恭介が操縦するレンジャービークル。
スポーティーで流線形なクーペをモデルにしており、レンジャービークル内でも最速を誇る。
RVロボ合体時には頭部・胸部を構成する。
初合体時、激走合体を妨害するゼルモダに対し、説明書片手に非常ボタンを押して頭部を展開。
ゼルモダに向かい「注意一秒怪我一生!」と言い放ち、油断させながら窮地を脱した。こっちみんな


2 ブルービークル
全長:26.5m
全幅:17.8m
全高:18.2m
重量:2500t
最高時速:800km
タイヤのインチ:1000

「行きますよ、レッドレーサー!」
「頼むぜ、ブルーレーサー!」

ブルーレーサー/土門直樹が操縦するレンジャービークル。
荷台部の側面に5連ライトのついたフレームのあるピックアップトラックをモデルにしており、
RVロボの胴体・太腿部を担うためか、全レンジャービークル内では最大の大きさと重量を誇る。
第5話ではその巨体を活かした突進攻撃でバリッカーを撃破、レッドレーサーの窮地を救っている。


3 グリーンビークル
全長:25.8m
全幅:12.8m
全高:14.8m
重量:1500t
最高時速:840km
タイヤのインチ:800

「黙って俺らの息の合ったトコ見とけ!……やっぱめっちゃ怖~い!」
「やっぱ超心配……」
「大丈夫ですかね~……」

グリーンレーサー/上杉実が操縦するミニバン型レンジャービークル。
RVロボの右脚部を形成。


4 イエロービークル
全長:25.8m
全幅:12.8m
全高:14.8m
重量:1500t
最高時速:840km
タイヤのインチ:800

「グリーンレーサー、1・2の3で行くわよ!」
「……へ? は、はい……! 1……」
「2の……!」
3!!

イエローレーサー/志ノ原菜摘が操縦するSUV*2型レンジャービークル。
グリーンビークルとほぼ同型で、RVロボの左脚部を形成。


5 ピンクビークル
全長:23m
全幅:12.8m
全高:6.9m
重量:1100t
最高時速:889km
タイヤのインチ:600

「ピンクレーサー!ガツンと行くけど、我慢してくださいね!」
「大丈夫、大丈夫!」

ピンクレーサー/八神洋子が操縦するステーションワゴン型レンジャービークル。
走行中でも機体を左右に分離することも可能で、第5話では前後からのバリッカーの突進に慌てながらも思わず分離スイッチに触れたことで回避した。ラッキ~!
分離した状態からRVロボの両腕部に変形、ブルービークルと合体する際はその衝撃に耐えられるようエアバッグも装備されている。


【RVロボ】


激走合体!


!」


バトルモード・チェンジアップ!


エンジン快調!RVロボ!!


「これが俺達のRVロボか!」


全高:55m
重量:7500t
出力:2000万馬力

テーマソング:「激走合体!RVロボ」(歌:高山成孝)

5台のレンジャービークルが激走合体した姿。
各レンジャービークルが合体する度、各レンジャーがブルービークル内にある集合式コックピットに自動的に集合。
レッドビークルがジャンプし収納された後、コンソールに施された鍵穴にアクセルキーを装填し回すことでメンバーの色に合わせたランプ部が点灯。
ハンドル部が操縦桿に変形され、ブレーキを思い切り踏み込んだ反動で機体が立ち上がり、
レッドビークルの後部がせり上がりながら頭部が出現。ブルービークルのフレームが装填されることで
背後にR Vマークを輝かせながら合体完了する。

5人の心が一つにならないと合体バランスが崩れ、第6話「私達……一方通行」のようにパーツが勝手に動き出しコンビネーションに支障を来してしまう。
また、5人全員がコックピットに乗らないと本来の力が発揮できず、ピンチに陥ってしまう。
遠隔操縦も可能だが、本来の性能より60%も下がってしまうのも弱点。
ちなみにそんなコックピットだが、去年のアレは何だったのだろうかと言える程広い。中で白兵戦しても支障ないレベル。

後方部にタイヤが施されているためか、倒れてもペダルを踏み込むことで加速して敵の追い撃ちを妨害し、窮地を脱出する。

第29話「予期せぬ大怪獣事故!!」にてリッチリッチハイカー教授が作り上げた怪獣ロボット・ブレーキングに敗北する前はほぼ無敗を誇っていたが、
3号ロボたるVRVロボが登場して以降は比較的弱体化の煽りを受けている。

クリスマス決戦3部作の第43話ではVバルカンを装備したVRVロボと共にVバズーカを装備。
ランドズズーンにより遠隔操縦されたスカイギギューンを撃破した。

最終決戦では唐突に新必殺技を繰り出すも、エグゾス・スーパーストロングには勝てず、大破してしまったが
戦い終えた後のパーティーでは修復され、VRVロボとサイレンダーと共に並んでいた。


【装備・技】

  • RVソード
RVロボの主な装備たる長剣
エンジン部が高速回転することで右腕部から蒸気状のクルマジックパワーが発生し実体化。
剣部に光が灯ることで使用可能となる。

  • ラジアルシールド
中央部にカーレンジャーのエムブレムが記されたタイヤ状の円楯。
そのまま殴りつけたり、火炎攻撃を難なく受け止めながら落し蓋の応用で打ち消すことも可能。

  • プラグネードスパーク
胸部の5つのライトを点灯させ、ビームを放つ。

  • RVヘアピンキック
ブルーレーサーが得意とする「ヘアピンキック」のRVロボ版。
空中で回転しながら何度も蹴りつける。

  • RV浪速蹴り
グリーンレーサーが得意とする「グリーンレーサー浪速蹴り」のRVロボ版。
ジャンプしてRVロボの右脚部となったグリーンビークルで蹴り飛ばす。

  • イエロービークルキック
RVロボの左脚部となったイエロービークルで蹴り上げる。
上空に飛び上がり、黄色い発光と共に高速回転して左脚で蹴りつける「イエロービークル回転キック」という派生技もある。

  • ピンクビークルパンチ
RVロボの腕部となったピンクビークルで思いきり殴りつける。

  • 激走クーリングオフ
ボーゾック一の通販野郎DD(ドードー)ドンモがカタログ「宇宙通販生活 通販でゆとりある宇宙ライフ!!特集号」片手に選び出すアイデア武器に対し、
レッドレーサーのひらめきで「通販商品は1週間以内に返品可能」というのを利用した戦法。
ミサイルと共に送られるアイデア武器を右手で掴んでそのまま宇宙の彼方に投げ返す。
現実では通信販売にクーリングオフは適用されないので、ご注文は計画的に。

  • 激走回転クーリングオフ
上記の激走クーリングオフの派生技。
芋長の芋羊羹が「宇宙通販生活」カタログに載ってないため、ヤケクソでアイデア武器を送り付けるDDドンモに対し、
左手でラジアルシールドを構え、そのまま高速回転しながら弾き返す。
コックピット内のカーレンジャーが眼を回してしまうため、連続使用ができないのが弱点。

  • RV円盤投げ
ボーゾック一のアスリートVV(ヴゥーヴゥー)ゴリーン戦で使用。
ラジアルシールドをフリスビーの如く投擲し、大打撃を与える。

  • RVソード・激走斬り
RVロボ最大の必殺技。
RVソードを横水平に構えながらアクセル全開することで周囲が暗転。
猛スピードで激走しながら高速回転し巨大ボーゾック怪人を斬り裂く。
その派手な演出と爆発を背に剣を構える決めポーズはなかなかケレン味があっていい。

  • 秘打・激走返し
ボーゾック一のピッチャーにしてボーゾックの星HH(ヒューヒュー)デーオ戦で披露。
分身魔球を放ったHHデーオに対し、火の玉ボールに勝つためにレッドレーサーが猛特訓の末編み出した『見えないスイング』の応用で、RVソードを構え高速回転し打ち返した。

  • RV回転スイカ割り
ボーゾック一偏差値の高いTT(テーテー)テルリン戦で使用。
RVソードを真上に構えてジャンプし、高速回転しながら縦一文字に斬りつける技。

  • RVソード・ツイスターカッター
VRVロボとの合体技。
VRVロボがビクトリーツイスターを発射した後、RVソードを構えたRVロボが灼熱の竜巻を放ちながら高速回転。
その超スピードを活かした回転斬りでダップに当てないようにエネルギーを上下に分散させ、ランドズズーンを撃破した。

  • 激走斬り・ハイパークラッシャー
エグゾス・スーパーストロングとの最終決戦唐突に使われた最後の技。
RVソード・激走斬りの派生技で、激走斬りの高速回転を利用しながら浮遊。
その勢いを緩めないままRVソードを頭上に掲げ、ドリルのようにきりもみ回転しながら突貫し、胸に巨大な穴を開けたが、
全宇宙の邪悪のエネルギーを集めて強化されたエグゾス・スーパーストロングの再生能力の前では無意味だった。
ガイナモがエグゾスに腐った芋羊羹を食べさせなかったら倒せなかっただろう…。


RVロボ大逆走!

第29話「予期せぬ大怪獣事故!!」にてリッチリッチハイカー教授が作り上げた怪獣ロボット・ブレーキングに、
必殺の激走斬りを破られてRVソードを折られた挙句、尾部から放つ超電撃で機能停止。

その後、ゼルモダの指揮によるワンパーからコックピットに侵入されてバリバリアンに鹵獲され、
グラッチらの研究・分析により、第32話「RVロボ大逆走!」でボーゾック乾電池をセットされ、悪のロボと化してしまった。
その使われ方は、なんと韓国への遠出タクシー代わり。
ガイナモと共にパチスロでアルバイトしていた頃、チーキュの焼肉屋「宝苑」で食べたオイキムチの味が忘れられなくなったゾンネットのため、
ガイナモがボーゾック一のキムチ好きZZ(ヅケヅケ)ギューリーに命じて4人のワンパーと共に操縦させた。

ガイナモ「地獄で眠るリッチリ~ッチハイカー教授……本当のボーゾックの総長は、RVロボをこう使うんだ!」

破壊活動ではなくおつかい代わりに操られる1号ロボって……まあ、『カーレンジャー』にはよくあることだが。

とはいえ、ボーゾック乾電池は強力な爆弾にもなっており、
下手に攻撃するとRVロボが跡形もなく吹っ飛んでしまうため、VRVロボも防戦一方に陥ってしまう。

VRVマスターからのビデオレターで、
「これからのボーゾックとの戦いとRVロボを取り戻せるかは、カーレンジャーのリーダーとしての自覚次第だ」
と焚き付けられ無駄にハイテンションになったレッドレーサーの活躍でボーゾック乾電池は外され、ZZギューリーも撃破され、RVロボも奪還されたのだった。

この時、朝日を見ながらVRVマスター風にカッコつけるレッドレーサーの姿が、
後の『海賊戦隊ゴーカイジャー』第14話「いまも交通安全」に繋がろうとは、誰も知る由もなかった……。


【天下の浪速ロボスペシャル】


浪速ともあれスクランブル交差ロボ!?


うぉっしゃあ!みんな、合体や!

それってちょっと違うでしょ!?

RVロボと、VRVロボが…ごちゃ混ぜになっちゃうよ!

いや…でもダメだ!既にもう合体モードに入っちゃってる!

この勢いは止められないでございます!

イチかバチかでやるしかあれへんやろ!スーパー緊急合体や!

おう!!って…ホントに出来るの?


見てみろ!

名付けて『天下の浪速ロボスペシャル』じゃ!!


勝手に名前決めるな!!


全高:60m
全幅:45m
重量:11250t
出力:3000万馬力

第40話のみに登場した特殊形態。
レッドビークルとブルービークルを中心に、Vダンプ・Vドーザー・Vレスキューが緊急合体…もとい「スーパー緊急合体」した姿。
ボーゾック一口が上手いOO(オロオロ)バットンの罠で拘束されたVRVロボを救助に向かったRVロボが逆に手足部のビークルを壊された際、グリーンレーサーの機転でイチかバチかの緊急合体。
ご丁寧に合体後は背後に稲光と共に浪 速の2文字も光る。

RVソードは勿論のこと、VRVロボの必殺武器であるVバルカンとVバズーカも使用可能となり、
ビクトリーツイスターとプラグネードスパークの同時掃射でOOバットンを倒した。

因みに当時のバンダイから出ていた玩具は、RVロボとVRVロボの組み換えが可能だったらしく、このロボは正にそれを具現化したものと言えるだろう。

スチール写真ではVRVロボがグリーンビークル・イエロービークル・ピンクビークルに換装した合体形態が映っているが、本編には未登場。
一応、DX玩具でも再現可能。互いのビークルを換装することで互いの装備を持たせることが可能となっている。


【その後のスーパー戦隊シリーズでの登場】

Vシネマ『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』ではメガボイジャーと共闘し、巨大化したネジレ獣カニネジラーと宇宙暴走族ヘルメドーと戦い、最後はRVソード・激走切りでヘルメドーを倒した。

Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、歴代レッドマシンの活躍をVファイヤーに譲りレッドビークルは登場しなかったが、
映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では、人々の想いを受けてRVロボが歴代戦隊1号ロボと共に実体化。
同じ自動車戦隊たる『炎神戦隊ゴーオンジャー』のエンジンオーと共闘し、必殺のRVソード・激走斬りとゴーオングランプリの合体攻撃を披露した。
スーツが現存していなかったのか、CGや過去のフィルムの編集による登場となった。


【パワーレンジャーシリーズにおいて】

パワーレンジャーシリーズ』第5シーズン/第3作『パワーレンジャー・ターボ』では・『ターボメガゾード』の名称でで登場。

第4シーズン/第2作『パワーレンジャーZEO』と『ターボ』のミッシングリンクを埋める作品、
『パワーレンジャー・ターボ 誕生!ターボパワー(原題:Turbo: A Power Rangers Movie)』において、幻のミューランシアス島に突入するための新戦力として初登場。普段は普通の車と同じサイズで、メガゾードに合体する時に巨大化する。こっちも運転に免許はいらない
また、ターボブースターと呼ばれる推進装置も新しく設定され、
これを使って敵に突っ込みターボメガゾードサーベル(RVソード)で胴斬りにするオリジナル必殺技「ターボスライサー」も追加された。

初陣でボス格のマリゴルを粉砕して華々しくデビューを飾り、その後の物語であるTV版でも原典同様に活躍するものの、
最終話でゴールドゴイル(エグゾス)に敗れて大破し、直前に自爆したレスキューメガゾード(VRVロボ)共々失われてしまった。
その後ターボパワーが失われてしまったため、原典と違い修復もされていない。

映画では特撮研究所により新規のターボメガゾードの合体シーンが撮影された。
後のダイボウケンに通じる墨彫りの細かいメカ群がドッシリと合体する姿は、原典とはまた違った魅力があり、乙なものである。
ターボゾード(レンジャービークル)も、「キング・オブ・カスタム」ことジョージ・バリス氏の指揮の下、等身大形態時の撮影に使用する劇用車が作成され、実際に走行するシーンが撮影されている。

バリス氏は、日系オーナーの発注を受け作成した1951年式マーキュリーのカスタム車「ヒロハタ・マーキュリー」や、
あの1966年のTVドラマ版『バットマン』でフォード製のリンカーン・フューチュラを基に、
初代バットカー(バットモービル)を作成したカー・カスタマイザーとして知られており、
エルビス・プレスリーも、彼に二度も依頼して黄金のキャデラックをカスタマイズさせるほどだった。

他にも、バリス氏はTVドラマ『アダムスのお化け一家(原題:The Munsters)』、
『じゃじゃ馬億万長者(原題:The Beverly Hillbillies)』、そして『ナイトライダー』のナイト2000のデザインにも参加。
晩年にも『フリントストーン/モダン石器時代』『ジュラシック・パーク』、
『デモリションマン』などの映画や数々のショーに参加し数々のカスタムカーを世に送り出している。

2015年11月5日、惜しまれつつもバリス氏はご逝去。
その棺は金色のキャデラックを模したものとなっており、氏の自動車愛が感じられるものとなっている。


【余談】

Vシネマ『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』にて、RVロボとオーレンジャーロボが戦うシーンがあるが、
該当シーンを見るとオーレンジャーロボとRVロボが同サイズのように描かれているが、本来であればRVロボが55m、対するオーレンジャーロボは78mなので設定と矛盾が生じてしまっている。




追記・修正はレンジャービークルの戦いの汚れを落とし終えてからお願いします。

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最終更新:2024年02月22日 23:25

*1 直訳すると休暇・楽しみのための自動車。日本ではキャンピングカーとも呼称される。

*2 Sports Utility Vehicle(スポーツ多目的車)の略。