ビグ・ザム

登録日:2012/05/25 Fri 16:34:04
更新日:2024/03/12 Tue 13:14:38
所要時間:ビグザムが量産の暁には、所要時間なぞあっという間に6分で読めてみせるわ!





来るぞぉ木っ端ども!! このビグ・ザムが、そこらのモビルアーマーやモビルスーツと違うところを見せてやれ!!



BYG-ZAM

ビグ・ザムとは、『機動戦士ガンダム』に登場するMA(モビルアーマー)である。


データ

型式番号:MA-08
頭頂高:59.6m
本体重量:1,021.2t
全備重量:1,936.0t
出力:35,000kw×4
推力:580,000kg
センサー有効半径:134,000m
装甲材質:超硬スチール合金

武装
大型メガ粒子砲
メガ粒子砲×28
105mmバルカン砲×2
クロー×6

特殊装備
Iフィールドジェネレーター

パイロット
ドズル・ザビ
マイヤー(副パイロット)
ガルマ・ザビ(ゲーム機動戦士ガンダム ギレンの野望』)



概要

ジオン公国軍がジャブロー攻略を想定して開発した機体のひとつであり、圧倒的な攻撃力と防御力が求められた結果、全高60mにもおよぶ巨大MAとして誕生した。

外観は巨大な楕円形の円盤に大きな二本足のみという昔の巨大怪獣のようなデザイン。
機体の全周に張り巡らせるように配置された拡散メガ粒子砲や主砲である中央部の大型メガ粒子砲など火力は当時最大級。
また、巨大な足はそれ自体が凶悪な質量兵器であると同時に、爪部分は対空防御ミサイルとして飛ばす事も可能。
さらにマゼランサラミス両級のビームをも無効化する高出力のIフィールドバリアを備える。
Iフィールドでは防げない実弾兵器に対してもボールの主砲程度ではびくともしない装甲を持つなど、高い攻撃力と防御力を兼ね備えた凄まじい機体である。


だが、これだけの火力を持つ機体に付きまとうのは例によって冷却の問題であった。
本機の場合、ジェネレーター出力は140000kwにも及ぶが、安定した冷却ができない問題は解決できず、全力で動ける時間はわずか20分ほどしかなかった。
建造コストはムサイ三隻分とも言われ、量産性ガン無視のあまりにハイコストな機体だった。


また、本来は地上に下ろしてジャブローを攻略する予定だったとされていたが、巨大な円盤状の胴体に対して、脚部が細すぎるうえに歩幅も小さいため、
足場の凹凸が激しい地上ではまともに歩くどころか立つことも難しかった危険性がある。
地雷落とし穴にも弱いだろうし、足爪の発射なんてしたら転倒不可避。
おまけにジャブローはアマゾン流域にあり、全体重が足にかかれば、あの構造では泥に埋まっていた可能性も考えられる。
ジオンは地上研究を疎かにしていたため*1、脚部が貧相なビグ・ザムではジャブロー攻略は無理だったろう。
例示すると東京タワーは約4000トンを4つの脚で支えているため、約1900トンを2本の脚で支える本機と一脚当たりの負荷は近い。
だが東京タワーは自重と強風と地震に耐えてそこに立っていればよく(それだけでもかなりのハードルだが)地中深くまで支柱を埋めて体を支えている。
対してビグ・ザムはあんな上半身に重心が偏った体格で、不整地かつ強固ではない地面の上を敵の攻撃の中で歩行して進軍というのは無茶だろう。
(実際、後述の量産型では脚部が非常に大きくなっている。また同じ用途のアプサラスはそもそも脚部を排除している)
活躍できたのは脚部の貧相さが問題視されない宇宙空間に限られたと思われる。


それにもかかわらず劇中では圧倒的な姿を見せつけており、第36話のタイトル「恐怖!機動ビグ・ザム」に嘘偽りはなかった。



武装

大型メガ粒子砲

外見上の『口』部分に相当する部位に内蔵された本機最高火力のビーム砲。
一発放てばMS群は忽ち蒸発・爆散し、掠めただけで戦艦すらも轟沈せしめる当時最高峰の出力を誇る。
砲口はある程度上下に可動する。

メガ粒子砲

機体の胴体外周に並べられた多数のメガ粒子砲。
固定配置で射角は狭いが、360度全周囲に向けて一斉発射が可能な規格外の攻撃範囲を持つ。
直撃すれば巡洋艦も一撃で沈める。
砲門数は26~28だったり44門だったりとまちまち。

105mmバルカン砲

モノアイと大型メガ粒子砲の間に内蔵された実体弾兵装。
巨体に見合った口径だが、劇中では未使用。

クロー

脚部の爪先に搭載された紫色の爪。
地上でのスパイク効果を期待して搭載されたが、映像化作品では宇宙のみの運用なので実質的に未使用。

宇宙では脚部方面への対空防御として射出して敵機に突き立てることが可能で、アニメ本編・劇場版共通でこれでスレッガー機を撃墜している。

Iフィールドジェネレーター

中・遠距離のメガ粒子砲を拡散し無効化するシステム。
戦艦数隻の主砲の一斉射すら一方的に無力化していた。
宇宙世紀では初の搭載となる。

機体の周囲に膜のように展開するので、至近距離からのビームは通る他、サーベルのような常に発振しているビーム兵器にも弱い。
実弾は素通りするが、それは本機の堅牢な装甲で半ば強引に解決している。

元々は単なる磁気ビームバリアとして設定されたが、後付けでIフィールドとしてすげ替えられた。



劇中での活躍

ギレン・ザビから援軍としてソロモンにパーツの状態で送られ、ソロモン内部で組み立てられた。
だがドズルは「戦いは数だよ兄貴!」と憤っていた。*2
「いくら強力な機体が1機あっても、弾より多い敵には勝てない」という極めて常識的な発言であるが、ドズルはソロモン戦以前にシャア・アズナブルへの当てつけにホワイトベース隊へと差し向けたコンスコン艦隊のリック・ドム18機を潰されており、ある意味では自業自得である。
(本機の代わりに本当にリック・ドム10機が送られていたとしてもアムロ・レイに数分で全滅させられただろうとか言ってはいけない)

そしてソロモン脱出の時間稼ぎのため発進。
その異形な姿を現し、要塞内部の敵をまとめて葬っていく。ジムパイロットの悲鳴が響き渡る様はまさに「恐怖!」である。
一方、全力のメガ粒子ビームを要塞内部で撃ちまくったため、内部の施設も巻き添えで破壊してしまい、ドズルが冷や汗を流す場面も。

そこでドズルはビグ・ザムと親衛隊を要塞から出し、脱出部隊を助けるため、そして連邦軍への打撃を与えるため、ビグ・ザムと自らと親衛隊で特攻を開始する。

連邦ティアンム艦隊が放つ雨のような長距離ビームを電磁バリアで蹴散らしながら肉薄し、接近してからの全方位メガ粒子ビーム一斉発射で、無数の大型戦艦を光の球に変えてしまう勢いはアムロをして戦慄させた。
その際ドズルが発した「ビグ・ザムが量産の暁には、連邦などあっという間に叩いて見せるわ!」という台詞はこの時点のジオンにそんな余裕はないというツッコミも合わせてあまりにも有名。
まあでも、ここまで圧倒的な力を発揮すればそう言いたくもなるだろう。
主砲の大型メガ粒子砲はかすらせただけでサラミスを爆散させ、機体全周から放つメガ粒子砲の一撃は数隻の軍艦をまとめて破砕する。
ついにはソロモン攻略部隊の旗艦たるティアンム提督の戦艦「タイタン」も撃沈するなど、単機で十数~数十隻を葬り去ってみせた(リック・ドム10機どころかムサイ三隻分を遙かに上回る大活躍?何のことかな)。

だが、バリアはゼロ距離攻撃は無効化できないことを見抜いたスレッガー・ロウによって、ガンダムと共に接近される。
クローを発射してスレッガー機は撃破するもガンダムに取りつかれビームライフルを喰らい、
トドメににビームサーベルで斬りつけられ敗北。
それでもドズルはガンダムを倒さんとオーラを出すほどの執念を見せた*3が、結果的には機体が爆発して戦死した。

映画『機動戦士Ζガンダム A New Translation』に基づいた漫画『デイアフター・トゥモロー カイ・シデンのレポートより』では、
カラバと結託したジオン残党がキリマンジャロ降下作戦でこの機体を多数投入した。
局地(寒冷地)戦仕様のチューンが施されており、脚部には雪駄を履いている。



関連機体

  • ビグ・ザム(ザビ家仕様)
型番:MA-08S
「ギレンの野望 ジオンの系譜」と「ギレンの野望 アクシズの脅威Ⅴ」に登場。
ミサイルランチャーが追加された他、ミノフスキークラフトによって陸上での行動範囲が広がっている。また装飾も豪華になっている。

  • ビグ・ザム(地球連邦軍仕様)
『0083 REBELLION』に登場。
『ガンダム』本編で撃破されたビグ・ザムを戦後に連邦軍が回収、
グリーン・ワイアット大将主導の下、ジオン残党への心理的効果を狙って修復した機体。
各部に連邦機っぽい意匠が加えられ、特に顔部分はバイザー状のカメラアイの周囲にジムのものによく似たカメラが多数配置されているという極めて異様な外観をしている。

  • ビグ・ザム(アクシズ仕様)
ゲーム『ガンダムトライエイジ』に登場した機体で、トライエイジ初のオリジナルMS
ビグザムをアクシズが改良した機体であり、地上適性が向上している。
外見はカラーリングがキュベレイ同様の白とパールピンクとなっている以外に変化はない。

ゲーム内の性能は通常版のビグ・ザムと同じ受けに特化しており、高いHPと「不沈」のアビリティで非常にタフ。
ただ、難点としては宇宙と地上以外の適正が「×」である点と打撃攻撃に弱い事である。これは通常版も変わらない。
ちなみに専用パイロットはハマーン・カーンであり、通常版のビグ・ザムの専用パイロットであるドズルよりもカードが排出されているので専用機補正も受けやすい。

  • 量産型ビグ・ザム
型番:MA-09
SDガンダムGジェネレーションシリーズ』に登場。
ジャブロー戦を想定したコンセプトに立ち戻り、陸戦に特化した設計になった。
最大の相違は脚部の巨大化。というより、巨大な脚の間に胴体+メガ粒子砲が挟み込まれているレベル。
見ようによっては、胴体に立派な肩部が生じ、その肩から太い脚が直接伸びている、ともいえる。
また迷彩柄が施されているほか、コスト削減のためIフィールドが耐ビームコーティングになっていたり、肩部にミサイルが仕込まれていたりと、変更点が多い。
主砲のメガ粒子砲の威力は本家には劣るが、それでも十分な威力を持つ。
漫画『ガンダムKATANA』ではシン・フェデラルの機体としてまさかの登場を果たした。

  • ビグザム改
型番:MA-08-2
機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場。
ビグ・ザムの改良型のようだが、見た目はあまり変わっていない。
シャアが巨神に対抗すべく2機投入したが、どちらも撃破されている。

  • ドグ・ザム
「MSV90」に登場。
ビグ・ザムの発展機として考案されたが、開発前に一年戦争が終わってしまった。

  • ジャムル・フィン
型式番号:AMA-01X
機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。
ネオ・ジオンが初のMAとして開発を進めていた機体で、元々はビグ・ザムのコンセプトを受け継ぎ、ビグ・ザムを上回る大型MAとして建造される予定だったが、戦況の悪化により計画は頓挫。胴体のみを流用して、MS形態に可変できるMAへと姿を変える事になる。

  • ビグ・ザムール
型番:AMA-01S
『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-』に登場。
ジャムル・フィンをジオンマーズが独自に設計して完成させたMA。というかビグ・ザムっぽい本体にジャムル・フィンの胴体部を二つ重ね合わせで内部に埋め込んでいる。
本来は第一次ネオ・ジオン抗争での運用が想定されていた。
ビグ・ザムの欠点だった稼働時間の改善や逆関節の採用による地上の走破性の向上などが行われ、ビグロの技術も取り入れられている。

  • グランザム
型番:OMAX-01
宇宙世紀0120年代の火星独立ジオン軍が開発した、ビグ・ザムを参考に地上用として再設計を行ったMA。
地上での運用を重視し、巨大なホバーユニットを搭載しているほか一応手もあり、より怪獣らしくなっている。
おなじみの大型メガ粒子砲や全身の拡散メガ粒子砲など火力は申し分ない。だが完成前に組織は壊滅し、出番はなかった。
ビグ・ザムそのものをリファインしたわけではないため、RFシリーズ特有の「RF」の名は敢えて外されている。

元々はゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』のラスボス機として考案されたものの、実際には登場しない設定のみの機体である。

  • カングラザム
機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場。
ビグ・ザムの上にグラブロをひっくり返して乗せ、さらにその上にカングリジョを乗っけた豪快かつ珍妙なミキシングビルド。
3機のジェネレーターを合わせることで、整備が不十分になりがちな『DUST』の時代においてもビグ・ザムの強力なメガ粒子砲を十分に使う事が出来るようになる。
それぞれ分離しての稼働も可能だが、その場合は最大のアドバンテージを捨てることになってしまう。
なお、『DUST』の時代背景は宇宙世紀169年というジオンどころかザンスカールすら滅んだ後の世界観であり、
オリジナルのビグ・ザム(及びグラブロ)が残っているはずもないのだが、
地球圏のどこかにある製造プラントにて様々なレプリカモビルスーツが製造されており、カングラザムに使われている2機はそこで製造されたレプリカであると思われる。
ちなみに読者公募機である


  • ビグ・ザム(サンダーボルト版)
機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場。
今作の敵「南洋同盟」においてサイコ・ザクに並ぶ切り札である……のだが、なんと南洋同盟の旗艦として登場。
具体的にはソーラ・レイの直径に匹敵する全高を備え、機体内部に戦艦のようなMS整備ドックを完備。実際に多数のMSを格納・整備できるだけでなく胴体部のハッチからMSの発進もできる。
機体両舷には2基の大型核パルスエンジンを搭載し、コロニーを移動させるほどの強大な推進力を発揮可能。
更にパイロットであるレヴァン・フウ僧正のニュータイプ能力を応用したサイコミュで敵のレーダーのハッキングやパイロットに幻覚を見せるオカルト要素まで完備した怪物となっている。

このようにMAの枠を超えてビグ・ザムの皮を被った巨大機動要塞の様相を呈しており、サイズも明らかに原典よりデカい。
一方で内装こそ徹底的に魔改造されてはいるが、外見は原典のビグ・ザムを大きく逸脱はしてはいない。



ゲームでの活躍

初代から量産型と共に登場。原作通り宇宙戦向けで、火力は申し分ないが燃費も悪い。
だが武装はMAP兵器もあるなど充実している上にジオンの強力なMAへの開発や設計の布石になるので作っておいたほうがいい。
(その分敵の時は注意せねばならない)
「魂」からはサイズの問題で少し使いづらいが、「脚部クロー」など接近戦が可能になり隙が減っているので使い方次第でいくらでも化けれる。

量産型は上記の設定通り本家に比べると様々な面で劣る。
基本性能の低下に武装の減少、Iフィールドはビームコーティングになり、宇宙適応は低いため地上戦向きで、かつサイズのデカさは本家と同等。
ただ、「WARS」「WORLD」「OVERWORLD」ではアビリティ「歴戦の勇士」「戦場の女神」持ちを乗せると本家を超える攻撃性能を発揮する。
特に武装が全て射撃系なので攻撃力と射撃値が上がる「戦場の女神」持ちを乗せるのがオススメ。
(残念ながら「GENESIS」ではこれらのアビリティは削除されてしまった)

なお「魂」のデモではビグ・ザムinドズルが量産型を率いて基地を襲撃するというものがあり、ある意味彼の夢が叶った瞬間である。

「WORLD」ではジェネレーションブレイクを発生させると、閣下がビグ・ザムからグランザムに乗り換えて再出撃してくる。
「まだまだだぁ!この程度でやらせはせん!!」


Iフィールドに加え高いHPと高威力のビームを持っているものの、旧式化も進んでいるので苦戦することは少なめ。
実は一次から登場しており、その際はステージ6のボスを担っている。
しかし自軍のビーム武器弱体化を狙い水中を多めにしたステージで、ビーム武器がメインの本機がボスになるという明らかな場違いっぷりを見せつける。
GCでは初めて原作シチュエーションを忠実に再現した他、なんと自軍でも使用可能。


  • 連邦VSジオン
高コスト機体として登場(ただし家庭用の対戦モード専用)
アニメ同様Iフィールドを持ち、耐久力と攻撃力が高く、さらに歩く度に足元に攻撃判定が付くかなりの強敵。
だが、エウティタのサイコガンダム同様実弾兵器に滅法弱いと言う弱点がある。
ガンダムvsZガンダムで宇宙世紀モードのハマーンEDでは、本機が量産され大量に配置されている光景を拝むことが出来る。
対戦では、連ジDXでは全機ビグ・ザムだと数分もしないで決着が付く事が多い(原因は大型メガ粒子砲がIフィールドを貫通し、かつ一撃で撃墜できるため)。
しかしガンダムvsZガンダムではメインサブ共に防がれるため、逆になかなか決着が付かなくなった。
ビグ・ザムの大型メガ粒子砲は一定時間攻撃判定が持続するタイプのビームとしてVSシリーズでは初めてのものであり、
口から垂れ流す見た目から、これ以降のVSシリーズで照射系ビームをゲロビと言うようになった。

  • GvsZ
上記の通り続投されているが、今作の宇宙世紀モードのハマーンIFルートのエンディングでは本当に量産されたらしく、キュベレイの背後にズラーッと並んだビグ・ザムというとんでもない絵面を見ることが出来る。


初代家庭用からボス専用機として登場。
広範囲のメガ粒子砲をステージ上にばら撒くため非常に厄介な存在で、原作さながらに肉薄しようものならタックルや掴み攻撃で痛い目にあう。


圧倒的な耐久力と攻撃力を誇るが、代償として物資の消費も凄まじいことになる。
また運動性能は低いため、NT等反応の高いパイロットを乗せても攻撃回数があまり増えない。
耐久値は高いが射撃・反応が低いキャラクターと相性が良いと言える。


  • ガンダム戦記(PS3)
オンラインモードの月面ミッションの一つにてなんと登場。
今作のジオン残党はゲームの都合であからさまに残党とは思えない戦力を有していることが顕著だが、当該ミッションにおいては合計で3機出てくる。
しかも多数のゲルググとザクの護衛付きという大所帯。

ご丁寧にビーム無効のIフィールドまで再現されており、食らったらほぼ即死のゲロビ、全方位メガ粒子砲、更には爪のミサイルまでしっかりと撃ってくるという妙な拘りを見せる。
実弾兵器は通用するので、マシンガンやミサイルランチャー、SMLガンキャノンのミサイルで集中砲火してやると中々に爽快。
他にもNPCの仕様*4を利用して僚機をガンタンクに乗せて補給エリアで砲撃させて沈めるなんて卑怯な戦法も出来る。


  • ガンダム無双シリーズ
初出は『2』。『真』ではプレイアブルとしても使用可能。
やはりというかなんというか、UCのキャラとは掛け合いが発生する。


  • SDガンダム ガシャポンウォーズ
最高峰のHPと原作通りの火力を発揮し、拠点マスで性能が上がるので防衛や攻略で重宝する。
反面、原作通り機動力が劣悪なので、地上では3マス程度、宇宙でも毛が生えた程度しか動けず、戦艦に搭載して運んでもらわないと後方勤務になりがち。

CPU戦では『ゲキむず』辺りでキシリアが出してくる他、最高難度の『フリーダム』では上限12体の手持ち全てがビグ・ザムという地獄を見せてくる。
キシリアのCPUの設定上、本拠地を積極的に固めつつ数体を前進させる籠城戦法を取るので、無理に本拠地を制圧せず、デスティニーやジ・O等の大型ユニットキラーで前に出てきたビグ・ザムだけ叩いて、70%制圧などで特殊勝利を狙うのが無難。


  • 機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
使用可能機体である他、いくつかのステージでボス役を務める。
特に地上版ボスラッシュ「地上の悪魔」では、ジャブローと思しき密林に上空から大気圏突入してきたビグ・ザムが、凄まじい土煙を上げ木々をなぎ倒しながら降り立つ場面から始まる。


劇場版同様にスレッガー中尉のコア・ブースター特攻を受ける…のだが、そのままソロモン表面に座礁。
そこでプレイヤー部隊と戦う事になる。(メタ的に言うと、本作は宇宙空間のステージも全部床がある所でしか戦えないのでこうなったのだと思われる)
Iフィールドによりビームが効きにくいだけでは飽き足らず、本作のMAの例に漏れずやたらと運動性が高く、
こちら側のMSを蹴っ飛ばす、踏み潰す、体当たりするなど本当に特攻を喰らった直後なのか疑わしくなるほど機敏に動いて暴れ回るので、
一説には史上最強のビグ・ザムとも。


ガンプラ

1/550とSDシリーズで発売。
後者は足が短いので見た目のバランスが悪いが、SDプラモデルにしては珍しく膝の関節が稼働する。


余談

デザイナーは富野由悠季
ビグ・ザム初登場回当日、北海道新聞のラ・テ欄のサブタイトルの「機動ビグ・ザム」が「木戸ビグ・ザム」と誤植されてた。

また似たようなコンセプトにギニアス・サハリンのアプサラス計画がある。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するデストロイガンダム(MA形態)は本機がモチーフとなっている。
いわばサイコガンダムとの折衷案である。




このような素晴らしい項目が量産された暁には、クソ記事などたちどころに追記・修正してくれる。

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最終更新:2024年03月12日 13:14

*1 例えばガウ。空挺部隊を降ろすハッチが正面についているため、地上で空挺部隊を降ろすのが困難になった。空力抵抗が劣悪なドップ、砲塔部分を飛ばすマゼラアタックなど、畳の上の水練ならぬコロニー社会の陸戦兵器は、実際の地上ではまともに動けなかった。

*2 劇場版より。TV版では「新鋭モビルスーツの一機を回すぐらいなら、ドムの十機も回してくれ」と具体的に愚痴っていた。

*3 純粋な武人のように見られるドズルであるが、悪魔や怨霊のようなオーラの描写やアムロの反応を見るに、武人や軍人としての範疇さえはみ出した、捻じれた悪意の発露である模様。小説版では「こんなのがいるから戦争は終わらんのだ!!」とまで吐き捨てられた。

*4 狙撃指示をするとかなり遠くまで捕捉する&プレイヤーと違って補給エリアで回復したまま砲撃出来る仕様