ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)

登録日:2016/11/05 Sat 07:30:00
更新日:2023/02/10 Fri 07:05:26
所要時間:約 4 分で読めます








ペンパイナッポーアッポーペン




ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)とは、ピコ太郎による楽曲及び動画である。


【概要】


ピコ太郎は千葉県出身のシンガーソングライター。プロデューサーである青森県青森市出身の古坂大魔王(元底抜けAIR-LINE)とは蒼月昇と古谷徹くらいよく似た別人。
プロデューサーの古坂大魔王はお笑いの他、音楽活動でもそれなりの実績を残してきており(mihimaru GTや鈴木亜美などに携わる)その二つを融合させたプロジェクトとして「ピコ太郎」を立ち上げた。
しかしその活動第一弾として発表したこの楽曲が世界中で旋風を巻き起こすとは当の本人も思いもしなかったであろう。


【内容】


ピコ太郎がPPAPする時間はわずか1.08分に過ぎない(後にロングバージョンが発表されたが、それも2:00と短め)
それではそのプロセスをもう一回見てみよう。


1.ピコ太郎のロゴが浮かび上がる
「ピッピコッピコ ピッコッ太郎ー ピコッ」の電子音声と共に白い画面からロゴが浮き出す。


2.タイトルが浮かび上がる
「ペンパイナッポーアッポーペン Pen Pineapple Apple Pen」の文字が白い画面から浮き出す。


3.ピコ太郎登場
パンチパーマにヒョウ柄の衣装をまとったピコ太郎が登場したところでミュージックスタート。


4.PPAP開始
赤文字で「PPAP」が浮かび上がった後カメラワークがズーム→引き気味→ズームと変化。


5.アッポーペン
右手を出して「I have a pen(持ってない)」、左手を出して「I have an Apple(持ってない)」の動作を行った後、「アッポーペン!(Apple pen)」のテロップと共にペンをリンゴに突き刺すような動作をする。


6.パイナッポーペン
左手を出して「I have a pen(持ってない)」、右手を出して「I have a Pineapple(持ってない)」の動作を行った後、「パイナッポーペン!(Pineapple pen!)」のテロップと共にペンをパイナップルに突き刺すような動作をする。


7.ペンパイナッポーアッポーペン
ペン側を持ったような感じで「Apple pen(持ってない)」と「「Pineapple pen(持ってない)」を両手に構えたような動作を取ったのち、「ンン"ッ」の
呻り声を上げてから両者を突き合わせるような動作をし「ペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-PenPineapple pen!)」


8.ペンパイナッポーアッポーペン(再)
突き合わせたなポーズをしたまま後ろに誰かいるか確かめるように右から振り向くような動作をし、誰もいないと確認したかのように元の位置に戻り
もう一度「ペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-PenPineapple pen!)」


9.蛇足
両手を上に突き上げてからゆっくりもとに戻し、最後は女の子が両手を拳にして「がんばるピコ!」とやっているかのようなポーズを取る。正直気持ち悪い。


10.ロゴ再掲
「ピコ太郎」のロゴがもう一度登場し「ピコッ」の電子音声で〆。


【なぜウケたのか?】


はっきり言って初見では「なぜこれがそこまでウケたのか?」がわからないことは必至である。
そこに至るには幾つかの理由があった。

1.ジャスティン・ビーバーが大絶賛
世界的に有名なミュージシャン、ジャスティン・ビーバーがこの動画(の二次創作)を見て絶賛したことで、世界中から注目が集まった。
その結果元の動画も7000万回を越える再生数を叩きだし、アメリカのビルボード(音楽チャート)にランクインした事で更に注目されることになった。
これにより「世界一短い楽曲でビルボードにランクイン」というギネス記録も得ている。

2.二次創作が盛ん
元の動画が短く模倣しやすいこともあり、動画サイトではピコ太郎のフォロワーとして様々な動画が投稿された。
このムーブメントは日本におけるMAD文化・コラ文化の海外版と言えるだろう。
ちなみに日本では仮面ライダー鎧武仮面ライダービルドでMAD動画が作られたこともある。

3.海外ウケする要素が満載だった。
SNS上ではピコ太郎の海外ブームに対してこのような分析があった。

『ペンパイナッポーアッポーペンはもともと外人から見て面白かったものだから面白さがわからない人は変な外人が


「ミギテニ スシ ヒダリテニ シュリケン…ン"ン"--!!!!スシシュリケン!!!」


とか言ってんのを想像して貰えばなんとなく日本でもウケそうなのわかるでしょ」』

また衣装がONE PIECEの黄猿に似ていたこと、典型的なジャパニーズヤクザのいでたちであることなどが「日本的」として海外ウケしたと分析する向きもある。

また、単純な音ネタとしてのクオリティの高さも見逃せず、打ち込みによる独特のリズム音はRoland TR-808という歴史的にも有名な機材(の亜種)によって製作され、少しずつテンポを可変させながら鳴らすことによって微かなグルーヴを生み出したり、また、画像・音ともに『スマホで視聴するのに最も丁度良い情報量』というのを心掛けていたらしい。
そういった細かな工夫も、ヒットするうえでプラスに働いたといえるだろう。


【展開】


世界中でブームになったのを機に公式コラボがいくつか行われている。

まずは音ゲー「jubeat」とのコラボ。いくらブームになったとは言え収録があまりに迅速だったことから当初は「ブーム自体が音ゲー業界のステマだったのでは?」と疑われたが、
実際は古坂大魔王が所属していた音楽ユニット「NBR」がかつて音ゲーに楽曲提供をしていた縁での収録だったことが判明し、音ゲーマーたちはテノヒラクルーした。

また映画「デスノート Light up the New world」とのタイアップとしてリュークがPPAPをしている動画が公式に公開された。
こちらも旬の2つのコンテンツが合体したという話題性から、公開直後からかなりの再生数を叩きだしている。

魔進戦隊キラメイジャー」の古坂大魔王演じるキャラクターのペン立てに何故かリンゴとパイナップルが置いてあったが上述の通りピコ太郎と彼は別人である。


【PPAP-2020-】


2020年4月には新たなバージョンの動画である「PPAP-2020-」が投稿されている。

その内容は下記の通り。

1.導入部はかつての動画と同じで変わるのはPPAPと表示されてから。

2. 右手を挙げて「I have a hand(私を手を持っています)」、左手を挙げて「I have a soap(私は石鹸を持っています)」と両手を広げる。

3.「Wash!Wash!Wash!」と連呼しながら丹念に手を洗う動作を行う。

4.丁寧な手洗いを終えた後にピコ太郎が両手を合わせてながら

「Pray for Peaple and Peace(平和と人々のために祈る)」

5.さらにその後、両手を広げて

「We wil win(私たちは負けない)」

と呼びかけた後に最後はピコ太郎の顔アップで動画終了。


このように、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に手洗いを呼びかける動画となっている。
こちらも再生回数が700万回を突破しており、芸能人が行ったこの手の啓蒙動画としてはトップクラスと言える再生数を叩き出した。
一見ふざけているようにも見えることもあってかそれなりに低評価もついている。だが、子供にも楽しい形で丁寧な手洗い方法を伝える内容だと評価する声もある。






I have a 追記 I have a 修正
ン"ン"ッ…ツイキシュウセイ(Tsuiki-shusei)


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最終更新:2023年02月10日 07:05