ゴーグルロボ

登録日:2016/11/03 Thu 18:24:13
更新日:2023/01/15 Sun 18:31:06
所要時間:約 6 分で読めます






ゴーグルシーザー、発進!




ゴーグルロボとはスーパー戦隊シリーズ第6作「大戦隊ゴーグルファイブ」に登場する巨大ロボット。
第1話「暗黒科学の来襲」から登場。
数々の文明を滅ぼしてきた暗黒科学帝国デスダークの脅威に立ち向かうべく、未来科学研究所の本郷博士が開発した巨大ロボで、
戦闘母艦ゴーグルシーザーから発進された三機のゴーグルメカが合体して完成。
デスダークの合成怪獣・モズーが操縦する巨大怪人ロボ・コングを迎え撃つ。



達也「リフトアップ!」

「発進準備!」

春男「発進!」


【ゴーグルシーザー】

全長:120m
重量:1550t
最高速度:マッハ5(飛行時)/200km/h(走行時)

ゴーグルファイブの空力両用戦闘母艦で、ゴーグルメカもここから発進される。
ゴーグルレッド/赤間健一の号令を受け、未来科学研究所でゴーグルファイブをサポートする、
天才少年少女チーム・コンピューターボーイ&ガールズ(通称コンボイ)らがコンピューターを操作することで発艦エリアが浮上する。
その位置は、なんと後楽園球場の下に建造されており、
野球に熱中している観客およびプロ野球選手に気付かれないほど静かに浮上し、そこからゴーグルシーザーが発進される。

ゴーグルレッドの「搭乗!」の号令と共にトラクタービームが発せられブリッジに転送、もしくは五人が直接ゴーグルシーザーに駆け出した後、それぞれが各メカのコックピットに乗り込む。
初搭乗時はコンボイの指示に従いメンバーがそれぞれのマシンに搭乗。
ゴーグルレッドはゴーグルジェットゴーグルブルー/青山三郎ゴーグルタンクゴーグルイエロー/黄島太ゴーグルダンプのコックピットに向かう。

ちなみにゴーグルブラック/黒田官平ゴーグルピンク/桃園ミキはゴーグルシーザーのブリッジを担当。
レッドらのサポートに回る。

レッドの号令以外でも発進可能で、第14話「大変だ!地球沈没」ではピンクの号令により発進、
レンズ磨き職人・神谷鏡太郎により丹念に磨かれた巨大レンズにより強化されたアンコウモズーのヒートビームに苦戦する四人の窮地を救った。
コンボイの単独指令でも発進可能で、第34話「出た!黄金必殺技」ではゴーグルビクトリーフラッシュをも跳ね除けるワニモズーの猛攻から遠ざけるため
上田達也の号令で発進、ゴーグルファイブを乗せ戦線離脱させた。

先端部分からは2連装ミサイル砲が展開し砲撃するが、その巨体ゆえにデスダークの小型戦闘機・デスファイターとの交戦は不向き。
機首先端部には冷凍光線や熱光線も搭載されている。
第14話での巨大戦では、アンコウコングのヒートビームの影響で急上昇したコックピットを冷却。
第21話「恐怖!魚が化石に」での巨大戦では、熱光線を発射。
シーラカンスコングの化石攻撃を受け身動きが取れなくなったゴーグルロボの窮地を救った。

第40話「秘密基地が危ない」では温度センサーも搭載していることが判明。
地表の温度が高ければ赤く、低ければ青く表示されるのが特徴で、
セイウチモズーの冷凍ガスを受け氷漬けにされた達也が捕らえられた地区を探すためににブラックが単独で操縦、発見に成功している。

第47話ではハイトロンエネルギー探知機で最終兵器ダーク砲を探し当てた。

ゴーグルメカを発進する重要拠点のためか、デスダークもこの母艦をターゲットにすることもある。
第33話「シーザー大爆破?!」では生あるものすべてを不死身にするパルジャン国の秘宝・天と地の腕輪を装着したトラモズーに
超破壊ミサイルを背負わせ特攻させる作戦を立案したが、結局失敗に終わっている。



【ゴーグルメカ】


ゴーグルシーザーから移動式のタンクコンテナのハッチが展開することで3機のゴーグルメカが発進される。
いずれも、暗黒科学に立ち向かうために未来科学の粋を集めた防衛の要といえる。

ゴーグルジェット、発進!

★ ゴーグルジェット
全長:25m
全幅:15.5m
重量:30t
最高速度:マッハ10

ゴーグルレッドが操縦する戦闘機型ゴーグルメカ。
発進時はコンテナのハッチが展開され、そこから飛び立つ。
その巨体と裏腹な旋回性能と機動性で大空高く舞い上がり、
ホーミングミサイルや尾翼からのロケット砲でデスファイターやコングを迎撃する。
設定では、状況に応じて宇宙空間も飛行可能。


ゴーグルタンク、発進!

★ ゴーグルタンク
全長:19m
重量:285t
最高速度:250km/h

ゴーグルブルーが操縦する戦車型ゴーグルメカ。
発進時にはゴーグルシーザーからタンクコンテナが発艦され、現地に向かい移動するが、
到着されるまでまったくの無防備なのが弱点。

現地到着後、ハッチが展開されることでゴーグルタンクが発進。
フロント部から四連装砲・タンクミサイルが展開され、コングを迎撃する。
分厚い装甲を活かした突進攻撃も可能。


ゴーグルダンプ、発進!

★ ゴーグルダンプ
全長:32.5m
重量:650t
最高速度:150km/h

ゴーグルイエローが操縦する六輪ダンプカー型ゴーグルメカ。
発進時・現地到着後はゴーグルタンクと同じシークエンスで発進、こちらも現地到着までまったくの無防備。
背部からダンプハンドが展開され、踏み潰そうとするコングに反撃。重心を崩していく。



本郷博士「『マニュアル005』に従って、合体資料を出しなさい!」

達也「ゴーグルロボ、合体準備完了!」

ゴーグルレッド「合体だ! ゴー!」

ゴーグルブルーイエローゴー!!

ゴーグルレッド「ゴーゴーチェンジ!!」

ゴーグルブルー「ゴーゴーチェーンジ!!」

ゴーグルイエロー「ゴーゴーチェンジッ!!」


【ゴーグルロボ】

全高:55m
重量:965t
最高速度:
最大出力:300万hp/t
装甲材質:FSI合金

ゴーグルレッドの号令を受け、ブルーとイエローが続けて号令することで空中で合体開始。
「マニュアル005」に従い、ゴーグルメカそれぞれが変形シークエンスを開始する。
ゴーグルジェットの主翼と尾翼が畳まれ、頭部と胸部が形成。
ゴーグルタンクは内部から割れ、キャタピラ部が収納される代わりに両腕部が伸び、ゴーグルジェットと合体し背部となる。
ゴーグルダンプは先端部が爪先とロケット噴射口となり、荷台部が回転し膝部を形成しゴーグルジェットと連結される。
最終的にはゴーグルジェットのコックピット部が反転し、トンガリ頭に人の顔を模した頭部が現れ、
額部に施されたランプ「シグナルセンサー」が点灯することで『合体完了!』
ジェット噴射で減速しながら地上に降り立ちコングを迎え撃つ。

装甲材質の『Future Science Institute』合金は硬質かつ軽量が持ち味で、
巨体に見合わぬスピーディーかつパワフルなパンチ攻撃が得意。状況に応じて様々な技・武装を使い分けるのも特徴。



【装備・技】


  • ハンドミサイル
第1話から初使用。
右手に電送される鋭利なツメ・ゴーグルカッターをロケットパンチの応用で拳ごと発射する。
コングの武装を破壊するほどの威力があり、ヒットしても右拳が瞬時に再生する便利な仕様でもある。

  • ゴーグルシールド
こちらも第1話から初使用。
ゴーグルファイブのシンボルであるが刻まれた巨大な
コングの攻撃はあらかたこれで防いでおり、光線を反射することもできる。

  • ゴーグルスピン
第2話「起て!未来の戦士」から初使用。
六角形状の巨大なベーゴマを、某超電磁マシーンよろしくワイヤーで投擲。
高速回転しながらコングにダメージを与える。

  • ゴーグルハンド
第3話「デストピアを撃て」から初使用。
マジックハンド状のアンカーで敵を捕縛する。空飛ぶコングに対しても有効。

  • ゴーグルフラッシュ
第5話「悪魔がひそむ昔話」から初使用。
全身を発光させて放たれる光の竜巻で、毒ガスなどを吹き払う際に使われる。
攻撃技としても使用可能。全方位に渡る攻撃範囲は消えたコングをも攻撃できる。

  • ゴーグルビーム
第10話「珍獣ポマトの秘密」で使用。
全身を発光させ、まとわりついたネズミコングのネズミ爆弾を振りほどいた。

  • ゴーグルビクトリーパンチ
こちらも第10話から初使用。
両の拳を打ち合わせ、Vの体勢を取ると光り輝くVマークが浮かび上がり、強力なパンチ攻撃が放たれる。
「ビクトリーパンチ」とも呼称される。

  • トリプル攻撃
第25話「恐竜は悪魔の使者」で使用。
上空に飛び上がり三機のゴーグルメカが分離し攻撃。
上空からゴーグルジェットがジェットミサイルを放ち、
地上でゴーグルタンクがタンクミサイル、ゴーグルダンプがダンプハンドを立て続けに繰り出した後、ゴーグルシーザーのミサイル攻撃を受けて再合体する。

  • ゴーグルハエ叩き
第29話「眠りの街の恐怖」でのみ使用。
その名の通り巨大なハエ叩きで、空を飛び回るハエコングを滅多打ちにした。

  • 地球剣
ゴーグルロボ必殺の長剣で、これから放たれる『地球剣・電子銀河斬り』が必殺技。
ゴーグルレッドの号令に続き、ブルー、イエローが技名を叫んだ後、ゴーグルロボが技を叫ぶことで発動。
満月を描いた後、地球と宇宙のパワーが刀身に宿り、横一文字に搭乗しているモズーごとコングを両断する。
第12話「嘘から出た砂地獄」では横一文字にアリジゴクコングを薙ぎ払った後、袈裟斬りに移行して撃破するバリエーションを見せた。
第38話「友情のアタック!」におけるサイコング戦からはレッド単独によるレバー操作で発動となる。

  • ゴーグルサンダー
第34話におけるワニコング戦で初使用。
地球剣の刀身から電撃を放ち、固い装甲のコングに大ダメージを与える。
49話ではダークビーム砲を破壊した。

  • ゴーグルロボ大竜巻
第39話「悪魔の人食い絵本」におけるミミズクコング戦で初使用。
空中で大の字を作り横に回転しながらゴーグルフラッシュを発射する。

  • ゴーグルロボアイキャッチ
第46話「超エネルギー出現」で使用。
腐れガス弾で姿を消したスカンクコングを目を発光させて発見した。

  • 地球剣・電子銀河ミサイル
最終話のみ使用。
地球と宇宙のパワーを結集し地球剣を投擲、この技で総統タブーを撃破した。
特撮史上最強秒殺ロボ戦隊ロボの始祖に連なる最大最後の必殺攻撃でもある。


【その後のスーパー戦隊での登場】


Vシネマ「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」では、ガオライオンの雄叫びを受け、歴代レッドメカと共にゴーグルジェットが発進。
はぐれハイネス・ラクシャーサに攻撃した。

ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」では、
人々の想いが歴代スーパー戦隊の一号ロボと共にゴーグルロボを実体化、黒十字王軍団と交戦する。
ゴーグルロボはサンバルカンロボビクトリーロボと共に戦った。

ゴーグルロボとサンバルカンロボは同じ太陽系惑星の力で戦うのが共通項で、
ビクトリーロボとはゴーグルファイブの企画当初が『ゴーゴーファイブ』だった時の繋がりだと思われる。
なお、スーツは残っていないため、アクションシーンは当時のフィルムを流用している。


【余談】

ゴーグルロボの合体シーンに関してだが、リモコンやモーターで行われず、すべて手作業による操演で行われていた。

1992年6月25日にリリースされた、映像ドキュメント『スーパープレミアムビデオ 東映特撮大図鑑 ~「ジャイアントロボ」から「大予言」まで~』(東映ビデオ・現在廃盤)の「変形合体開発史」コーナーにて、『宇宙刑事ギャバン』の電子星獣ドルの変形シーンに続けて、以下のナレーションと共にゴーグルロボの変形シーンが映っている。

ゴーグルロボの変形では、ラジコンなどが全く内蔵されていない変形用ミニチュアを
すべてワイヤーワークにより動かし、まるで自動的に飛行しながら変形しているように見せる。
実際には、ミニチュアの周りには多数のピアノ線がひしめいており、まさにワイヤーワークの神技といえよう。

CG技術の進歩によりミニチュア・ラジコン撮影が減少していく中、こうした職人芸は今見てみると当時の特撮技術の苦心や試行錯誤による、上記のナレーションの通りの神技芸を感じさせてくれるだろう。


テーマソング:「出撃! ゴーグルロボ」(歌:Mojo)


地球剣! 追記・修正斬り!!


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最終更新:2023年01月15日 18:31