生存説

登録日:2016/10/20 Thu 17:31:00
更新日:2024/01/27 Sat 23:35:53
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……貴様、生きていたのか!!






生存説とは、公式・一般的には亡したとされる人物などについて、「実はそれ以後も生きていた(生きている)」という俗説・噂の総称である。
逆に公式に死亡したとされていない人物が「実は死亡している」(歴史上の人物の場合「もっと早く死亡していた」)という俗説は死亡説

●目次

現実世界編

現実の歴史上の人物に関する生存説は数限りが無く、不死伝説などと呼ばれることもある。

大きく分けて次の2パターンが存在する

  • 大きな功績を挙げ、または大志を抱いていながら、志半ばで死去した人物に関するもの(判官贔屓パターン)

  • 名家や高名な人物の子息として生まれながら、幼くして死去した人物に関するもの(貴種流離パターン)

特に戦乱の最中で死亡して遺体が確認できなかった人物や、政治的な混乱期に死亡した人物、そもそも遺体を残さず行方不明のまま消息を絶った人物などについて発生することが多い。
ただし公的に遺体が確認されている人物であっても
「死んだのは替え玉だったんだよ!!」
「死亡診断書は偽造だ!!」
などの裏技が使える。

特に戦争などの混乱の中では、討った側とすれば彼らを討ったことにすれば功績を上げたとして評価され、敵の士気を落とすことができる可能性が高いため、早く死なせたことにしたい。
また江戸時代以前は身分証もなく、衣服や所持品で判断することがほとんどであったため、ちょっと似た人物の死体の衣服を変えたり所持品を持たせるだけでも簡単にごまかせる。
「逃げる主君の鎧兜をつけて主君の馬に乗り主君の名を名乗り、追ってくる敵に突撃して戦死した忠臣」なんて話があるわけで、そういう死体の偽装がよく行われていたと推測される*1
写真もなく肖像画もあまり似ておらず、死者の特定は縁者などの証言に頼るしかないが、死体は腐りやすくて特定も簡単ではないし、縁者の場合庇うことも考えられる。
他方、生存者側としてみれば、自分は死んだことにしてひっそりとしていればこれ以上追われることはない。
全国を網羅する戸籍もなく、別人として生きていくだけならそんなに困らないので、実は双方に利がある取引ともいえる*2
なので実は歴史の表舞台に出ることなく生存していた、というのは特に生存説が上がっている人物でなくとも意外とあり得ることではある。
もちろん、歴史の表舞台に出ることはないので「証拠もないが否定もできない、ただの歴史ロマン」にすぎないのだが。

当然ながらというか、一般的に若くして悲劇的な最期を迎えた人物について発生することが多い。
大衆の同情心および「もっと活躍してほしい」という願望によるものと言えよう。
ただし日本の場合、「坂本龍馬」という、悲劇的な最期・若死に・政治的混乱期に死亡・国民的英雄という条件を備えているのに生存説がほとんど発生していない巨大すぎる例外が存在する*3

死亡届の手続きが整理された近現代のケースでは都市伝説として語られることも。

生存説を扱った創作作品はそれこそ無数に存在するが、アニヲタ的には味方側のメインキャラクターに「生存説のある実在の人物」を多数起用した漫画「ドリフターズ」が有名だろうか。


日本編

  • 源義経
おそらく日本史で最も有名な生存説の主役。
判官贔屓パターンの代表格であり、そもそも判官贔屓という言葉の語源である。
かくまっていた奥州藤原氏の裏切りによって衣川で戦死したというのが史実とされるが、実は生き延びていて北東北・さらには蝦夷地に渡ったといういわゆる義経北行伝説がある。
さらに義経・チンギスハン同一人物説までもが存在する。

義経北行伝説はあくまでも義経への同情に加えて、自分の家の系図に義経やその関係者を加えて見栄を張ろうとした人々と、アイヌへの同化政策のために義経が利用された結果である。
(ちなみにアイヌの伝説では、義経は悪役で登場することが多い)

義経・チンギスハン同一人物説はずっと後の時代に唱えられたもので、江戸時代にシーボルトが海外に紹介し、大正時代に小谷部全一郎の著作で一躍有名になった。
当時チンギスハンの前半生が不詳であったことや、稀代の英雄という共通点、戦法が類似していることなどを根拠とする。
しかし現在ではチンギスハンの前半生はかなり詳細にわかっている上に、実際の戦法に類似性もあまり見られず、他の類似点すらこじつけであることが指摘されている。
「九郎判官」と「チンギスハン」の音が似てなくもないとか、ただのダジャレとしか言いようがない。
江戸時代前期には既にこの説があったようだが、誰が言い出したのかは謎である…とは言え生存説は基本的に出所不明の噂程度のものばかりなので特におかしいことではないだろう。

一応、義経が死んだ後の首実検(身元確認)には義経の死亡からは43日かかっており、しかも夏場だったという記録があるため、
「本当に身元を確認できたのか?死んだことにしておきたくて替え玉を使ったのでは?」という推論も成立しなくはない。
とはいえ、これだけでいきなり生存説が成り立ってしまうなら歴史上のほとんどの死亡記述は信用できなくなってしまうことだろう。
ましてや北行伝説やチンギスハン説に至っては、学術的にどちらもはっきり否定されている説である。


  • 弘文天皇(大友皇子)
天智天皇の息子で、持統天皇の異母弟でもある人物。
父の死後、その後継者として統治したとされるが、叔父・義父(妻の父)・姉(持統天皇)の夫である大海人皇子が父の死から半年後に「壬申の乱」を起こし、
弘文天皇は敗北し、首を吊って自害。乱の終結後、勝利した大海人皇子が天武天皇として即位した。
ちなみに彼の妻は天武天皇の娘であるが、姉である持統天皇の娘ではないので(血縁上は)近親婚には当たらない。
なお、「父の死後、壬申の乱が勃発する半年間は統治した」とみられることから、明治時代に「弘文天皇」として歴代天皇に列せられたが、
史実では彼が統治の際、天皇(大王)に即位したかは定かではなく、書物によっては「大友皇子」表記となっていることもある。
一部の伝承では東国に逃れた、さらに叔父ともう一度戦って敗れて死亡したなどとされている。


  • 源義親
八幡太郎義家の息子で、頼朝・義経の曽祖父に当たる平安後期の武将。
略奪行為により流罪となった先でも暴力を働いたため、平正盛(清盛の祖父)に攻め滅ぼされた。
しかし、剛勇なことで知られていた義親が、それまで目立った武功もない正盛に滅ぼされたことを疑問視する声が当時からあった。

そのためか、後に4人も義親を自称する者が出現することとなる。
特に1129年~1130年に現れた2人は、同時期に京都におり、「義親(を称する者)が同時に2人いる」という奇怪な状況を呈した。
なお、4人ともほどなくして殺害されており、いずれも正体は不明。


義経の叔父に当たる平安末期の武将。
某大河ドラマでガンダムと呼ばれるほど規格外の弓の名手だったとされるが、保元の乱で伊豆に流罪となり史実ではそこで反乱を起こして戦死した。
琉球王朝の正史では、実は生き延びていて琉球王家の祖となったとされる。
ほぼ東国の伊豆から沖縄へ行くのは難しいんじゃないかなあ…


  • 安徳天皇
源平合戦の頃はやたらと生存説が多いが、天皇家にも存在する。
後白河法皇の孫であり、平清盛の娘「徳子(建礼門院)」を母に持った第81代天皇。死没時はわずか8歳(満年齢では6歳)だった。
史実においては平家に京から連れ出され、最期は壇ノ浦の合戦で入水して崩御したとされる。
なおその際に三種の神器のうち勾玉と剣――天叢雲剣(草彅剛草薙剣)も共に沈み、勾玉は後に引き揚げられたが剣は見つからなかったという。
だが「入水したのは替え玉」という噂や、瀬戸内一帯を中心に「実はこの地に流れ着いて生き延びた」という伝説が多数存在する。貴種流離パターンの典型例である。
ちなみに彼が平家に連れ出された後、彼が退位してないのに法皇によって即位したのが後に「承久の乱」で流刑された異母弟後鳥羽天皇だった。


  • 平家盛
平清盛の異母弟で、史実では保元の乱の前に若くして亡くなったとされる。
しかし長崎県の五島列島宇久島には、壇ノ浦の戦いの後に流れ着き、戦国時代に五島列島を支配した宇久氏(五島氏)の祖になったという伝承がある。
公的な死亡時期と生存説に登場する時期がやたら離れている人。


  • 公暁
鎌倉幕府二代将軍源頼家の息子。貴種流離パターン。
叔父である三代将軍実朝を父の仇と思い込み、鶴岡八幡宮で暗殺する。
史実ではその後あてにしていた身内に見捨てられ、追っ手によって追討される。享年20。
事件自体の不透明さや朝廷と幕府の対立関係もあって、「実は生きている」という噂が同時代からすでに存在していた。


  • 武田勝頼
武田信玄の息子で、急死した彼に代わって武田家を継ぐが、偉大な父の急死は家そのものを揺るがし、
混乱する隙を衝くように攻めてきた織田信長に「長篠の戦い」で手痛い敗北を喫した後、続く「甲州征伐」でトドメを刺されて武田家は滅亡。
史実では勝頼も天正10(1582)年に天目山で自害したとされるが、土佐に逃れて来て大崎玄蕃と名を変えたと伝わる。
なぜ土佐なのかはよくわからない。
父・信玄は遺言で自身の死を秘匿しようとしたことで知られているが、それが功を奏さなかったのに対し、
滅亡する家と運命を共にしたはずの息子の勝頼の方には生存説が持ち上がるというのは、なんとも皮肉な巡り合わせである。
領土とまったく関係ない土地で生存説が立っても信玄としてはうれしくないだろうが。


史実では「本能寺の変」で主君である織田信長を討った後、信長の後釜を巡っての羽柴(豊臣)秀吉との合戦「山崎の戦い」に敗れ、
坂本城に落ち延びようとしたが、道中で落ち武者狩りに遭い、彼らに討たれたとされる。
「実は生き延びていて、天海と名を変えて家康に仕え、江戸幕府の成立に貢献して100歳以上まで生きた」というのが有名な生存説である。
テレビ番組の企画で光秀と天海の筆跡比較が行われたことが2度ほどあり、2度とも「光秀と天海の筆跡には類似性がある」という結果が出ていたりもする*4
このへんもあってか「日本史としての真偽は置いておいて、この作品では光秀と徳川家臣の天海は同一人物です」で話を進める戦国もの作品も結構ある。
ただし、家康側が光秀の顔を知らなかったとは思えず*5、年齢もおかしなことになる(享年116辺り?)。明確な出所も明治時代の作家と見なされていて俗説に過ぎない。
そのあたりを解決するために「家康に仕えた天海は光秀本人ではなく子供」という説も存在する。
別パターンとして「天海ではなく千利休と同一人物」という説、歴史の表舞台に登場せず一介の隠者として余生を送ったという説もある他、
岐阜県には明智光秀の墓だと伝わる「桔梗塚」というものがあり、伝承では山崎の戦いで亡くなったのは「荒木山城守行信」という影武者で、
彼が身代わりとなってくれたおかげで生き延びた光秀は、その忠義に感謝して「荒深小五郎」と名を変え、僧の姿(雲水)で諸国を巡った後、
関ヶ原の戦いに東軍として参加しようとした道中で水難に遭って死亡。上述の影武者の子が遺骸を回収し、埋葬したのが件の「桔梗塚」であるという。


史実においては「本能寺の変」で光秀の謀反に遭い、奮戦するも火をつけた寺で自害したと伝わるが、
鎮火した後、明智の軍勢が必死に遺体を捜索したが、見つからなかったと言われている。
そのため「薩摩に落ち延びたが、怪我が悪化して没した」「逃げのびたものの、秀吉によって大阪城に幽閉されてしまった」という生存説があるが、
どちらにしても歴史の表舞台に再び立つことなく人知れず消えてしまうという地味な展開であり、そもそも生存説自体も、それこそ信長を討った光秀と比べてもとてつもなく少ない。
これについては、生前の凄まじいまでの世間への影響力から、もしも生き延びていたなら遅かれ早かれ再び歴史の表舞台に立っていたに違いなく、
逆説的に、史実では信長当人はもちろん、彼の遺臣たちも(信長が生きているという前提で)動いていない以上、遺体が見つかっていないだけでまず死んでいると看做されたのかもしれない。

ただし、遺体が見つかっていない以上は生きている可能性はゼロではなく、さらに、現代と違って特に「本能寺の変」直後は間違いなく死んでいると看做せる判断材料も少なかったことから、
当時の信長の遺臣や関係者たちは信長が生存していた時のリスクを考えて光秀の呼びかけに慎重な態度を取り、その影響もあって手勢を集められなかった光秀は秀吉に敗れ、「光秀の三日天下」を導いた。
実際に中国大返し中の秀吉は意図的に信長が生存していたという情報を流して判断を決めかねていた武将を牽制している。
ある意味、日本の歴史を変えた生存説と言えるかもしれない。


  • 伊達小次郎
伊達政宗の弟で、史実では兄弟対立の果てに起きた政宗暗殺未遂事件の責任を問われて政宗の手で殺されたとされる。
実は政宗暗殺未遂事件自体がお家騒動を未然に防ぐために政宗と小次郎が共謀して行った狂言であり、事件後は秀雄と名を変えて大悲願寺の住職になったという説がある。


史実では関ヶ原の戦いに敗れて斬首される。
実は榊原家もしくは佐竹家にかくまわれて生き延びたという伝承がある。


  • 島左近
石田三成配下の武将。関ヶ原の戦いで戦死。
遺体が見つかっていなかったため京都の寺の住職となり1632年まで生きた説(その寺には墓や位牌もある)や、静岡で百姓となった説がある。


秀頼は貴種流離パターン、信繁は判官贔屓パターン。
史実ではともに大坂の陣で死去。秀頼の遺体は見つからなかったが、1980年頃に秀頼のものではないかとされる骨が大阪城から見つかった。
信繁の遺体については現代では不明だが、首を当時の徳川方が確認したとされている。
生存説では信繁が秀頼を連れて九州に落ち延びたと言われる。どういう経緯か九州にも秀頼の墓があったりする(正式な墓所は京都や大阪に存在する)。
そこから後に島原の乱の首領となった天草四郎時貞は秀頼の子という派生説までもある(もちろん信ぴょう性は低い)。
その他処刑されたとされる秀頼の子・国松が、豊後日出藩に匿われ、「木下延由」という交代寄合になったとする説もある。


  • 明石全登
大阪の陣で真田信繁らと共に戦ったキリシタン武将。
夏の陣での死亡が定説となっている秀頼や信繁とは異なり、明確な死が確認されず行方不明となっていることから当時から生存説が存在した。
キリシタンへの影響力を懸念した幕府も数十年に渡って「明石狩り」を行い、彼の息子を捕縛するなどしたが、ついに本人の生死は確認できなかった。
現在でも彼の末裔を自称する明石家が複数存在するが真偽のほどは不明である。


  • 天野康景or松平信康
天野信景による江戸期の随筆『塩尻』によれば1633年頃、西国から江戸に向かう飛脚が掛川の辺りで70半ばほどの老人から「今は誰の治世か」「土井甚三郎は元気か」と問われたという。
飛脚は今が誰の治世かも知らないこの老人のことをボケていると思い、また土井甚三郎という人物も知らなかったので聞き流したのだが、
実は土井甚三郎とは当時の老中・土井利勝の幼名であり、江戸でこの話が伝わると、
この「土井利勝を幼名で呼び、世間との交わりを断っている老人」とは、「死んだことになっている徳川関係者の誰かではないか」と噂されたという。
有力候補としては、生きていれば90歳代後半になるが岡崎三奉行の一人で後に改易させられた天野康景説と、
土井利勝との繋がりが不明瞭だが、生きていれば70半ば頃になる、徳川家康の長男で、若くして自害させられた徳川(松平)信康説がある。
どちらにしろ情報源が心許ない上に推定の根拠も乏しいため、真面目な話にはとても出て来ないが、創作には採用されることも。


  • 平賀源内
「日本のダ・ヴィンチ」とも言われる江戸時代の発明家。
殺人により投獄され、獄中で死亡したとされるが、親交のあった田沼意次、もしくは故郷の高松藩で庇護されて余生を送ったとする説もある。


  • 大塩平八郎
社会不安の高まりの中で、江戸時代後期に大阪で乱を起こした学者。
史実では捕縛される前に火薬に火を付け自害したが、遺体の損傷が極めて激しく、人相も判別できなかったことから「実は生きていて、ロシアに亡命した」という風説が生まれた。
乱を起こしたのも困窮する民衆を救済するためだとされており、いかにも生存説が生まれそうな人物である。
生存説を幕府は否定し続けたが、当の幕府も大塩死亡の1年後に起きた江戸城の小火を、生きていた大塩が攻撃してきたと大騒ぎになった事がある。
また、平八郎もしくはその息子が「中国に渡って洪秀全になり、太平天国の乱を起こした」(大塩平八郎→太平)という珍説もある。


  • 原田左之助
新選組十番隊組長。
新選組から離れたのちに彰義隊に加わって上野戦争で負傷し、そのまま死去したとされる。
しかし約40年後の日露戦争頃の話として、「上野では死なずに中国大陸に渡って馬賊の頭目となり、最近帰国して弟や甥に会った後、再び満州に帰っていった」という説がある。
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である相楽左之助の原作ラストの展開は、この説を応用したものであろう。

  • 土方歳三
新選組鬼の副長。
戊辰戦争の最終盤、五稜郭を舞台にした「箱館戦争」に置いて戦死したとされているが
遺体は土方の部下が密かに埋葬したとされるため、死亡説に懐疑的なものもいくらか存在した。
実はロシアに落ち延びて生存した或いは何らかの方法で不老不死になって、現代になってから大ヒット漫画家になったと言われている。


  • 西郷隆盛
薩摩藩における明治維新の立役者にして初代陸軍大将。判官贔屓パターン?。
史実では西南戦争の旗頭として戦死するが、その人気故に実は生きていて亡命したという噂が流れた。
西郷は写真嫌いで一枚も自身の写真を撮っておらず、彼の没後に作られた肖像画や銅像の類は遺族の顔や証言を基にした想像で描かれたものしかなく*6
その亡骸も首が切り離されており、西郷だとする根拠はその亡骸の陰嚢が巨大だったから*7なのも生存説に拍車をかけた。
※なお、実際には戦闘終了後に介錯によって斬られた西郷の首も発見されており、死亡したのはまず間違いないとされる。

後に最後のロシア皇帝となったニコライ二世(当時は皇太子)が来日した時には、「一緒に西郷も帰ってくる」という噂が広まったほど。
しかもよりによってニコライ二世の警備担当が西南戦争で出世した人物だったため、警官がロシア皇太子に斬りつけるという大事件(大津事件)を招いた。
火星の人面石は地球から亡命した西郷の石像? 知らんな


  • 杉野孫七
日露戦争で戦死した海軍軍人。彼を探しに行った広瀬武夫少佐も共に戦死したことで知られる。
遺体が発見されなかったため戦死直後から生存説があり、満州の特務機関に所属したという噂もあった。
そして死から40年以上経った1946年~1947年頃には、満州から帰国した日本人の話として、朝日新聞や大分合同新聞に
「船の爆発後に漂流していたところ現地人に助けられたが、本国では軍神扱いされていたため帰れず、やむなく現地に定住した」と語る老人がいたとする記事まで載った。
ちなみに、この人の長男はエリート将校になり、ポツダム宣言受諾時には戦艦長門の艦長にまで出世している。
(どんな思いで父の生存説を聞いていたのだろう?)


世界編

ユダヤ教の改革者にしてキリスト教の開祖。
十字架にかけられて死去したというその最期については言うまでもないだろうが、いくつか生存説がある。

メジャーなものではイスラム教の聖典クルアーン(こちらでは預言者扱いでイーサーと表記)に、磔をどうにかして免れ、天寿を全うしたとされている。
免れた方法は曖昧な書き方だが、幻覚を見せたか影武者とすりかわったという解釈が有力。

余談だが、日本の青森県戸来(へらい)村のいわゆる「キリスト落人伝説」ができている。
ちなみにキリストがいたかは別にして、赤子の額に十字を描く風習や残されてきた謎の歌がヘブライ語に翻訳可能などキリスト教やユダヤ人との関連を見出せる面白いところもある。
当然ながら学問的には説明がつかないため、学会では半ば無視されている。


  • モーセ
ユダヤ教の預言者。
実在性自体が不確かな人物ではあるが、聖書では約束の地に辿り着く前に亡くなったとされ、埋葬地も明らかになっていない。
だが実は生き延びていて、はるばる日本の石川県にまでやってきてそこで死んだ。墓も残っている

……というのが石川県宝達志水町のいわゆる「モーセ落人伝説」である。
上のキリスト落人伝説とモロかぶりである(実は言い出しっぺも同じ竹内巨麿という人物。偽書の項目も参照)。
信憑性についてはもう各自ご判断ください
だが上のキリストの墓が観光資源として活用されているのに対して、こっちは犬の墓レベルとすら呼ばれるなんとも言えない味のある光景となっている。


  • 董白
ゲーム「三国志大戦」で知名度を上げた、魔王董卓の孫娘。
幼いながらも領地を与えられたとのことであり、存在していたことは間違いないらしいが、董卓の死後、王允によって一族諸共誅滅されたときに彼女の名前はない。
しかし逆に生かしておく理由もないのでその時に彼女も処刑されたか、董卓がまだ生きている時になんらかの理由で亡くなった可能性が高い。
…が、最期すら不明の為「生き残り、董卓の血を残した」と言う事も考えられる。
描写が少なすぎて生きているか死んでいるかも不透明という珍事だが、これを逆手に取って各種創作では処刑から逃れ、以降は普通の娘として生きるifが描かれることが多い。
年齢的に董卓の死の時点では彼女はまだ幼い少女だった事から貴種流離パターンと言えるだろうか。

なお、同じく
  • 「『この武将には娘がいた』以上の記録がない」
  • 「扱っている三国志作品の方が少ないほどのマイナー人物」
  • 「『三国志演義をやるならほぼ確実に出てくる』武将が父」
呂布の娘も董白同様の扱いを受けることもあり、こっちは新しい方の三国志大戦で「生存説ってだいたい他所に落ち延びるよね」とばかりに、
下邳落城*8後に呂姫*9が各地を転々とするストーリーモードが実装されてしまった。
さすがにというか、張春華伝を名乗るサンタさん伝とか同様「史実をなぞることを目的としていない」と断ってはいる。



234年、諸葛孔明は司馬懿率いる魏の大軍と五丈原で対峙中、過労がたたり死去。
柱石を失った蜀軍は撤退を開始したが、諸葛亮の死を察知した司馬懿は蜀軍に追撃を仕掛けた。
ところが頑強な抵抗の構えを見せた蜀軍に対し、司馬懿は「さては死んだと嘘情報を流して俺を釣りだしたのか!?」と思って慌てて後退*10
蜀軍は被害を受けることなく本国に撤退。
後に「死せる孔明生ける仲達を走らす」と語り継がれたが、司馬懿は「生者の相手は得意だが死者の相手の仕方は知らん」と笑い飛ばしている。
自らの負けを認める司馬懿の潔さを表したエピソードではあるが、同時に生存説を信じてしまった証拠とも言えるだろう。

三国志演義では、孔明の木像を見せることで司馬懿に孔明は生きていたと思わせ、司馬懿を逃走させている。
また29年後、蜀が滅んだ際もこれと同じ計略が使われ、蜀軍が魏軍を撃退する演出がされている。
創作物たる演義のみながら「本当に死んだ」と「釣り・陰謀論として生存説が流された」の双方が明確になっている、ある意味珍しいパターン。


  • 楊貴妃
唐の玄宗の寵姫。
玄宗の堕落と一族の専横を招いた挙句安史の乱の原因となったとされ、史実では別に本人は悪くないのに殺害された。
生存説では実は生き延びて日本に逃げたとされ、山口県長門市にその墓がある。
キリストといいモーセといい、どうなってんだ古代日本


  • 建文帝
明の二代目皇帝。初代皇帝である洪武帝の孫。
皇太子だった父親が早く死んだため、わずか16歳で皇帝となった。
即位後に皇帝権力の強化のため中国各地に封じられていた諸王の領土を削減しようとするも、それに反発した叔父の燕王(後の永楽帝)が反乱を起こし逆に首都である南京を攻め落とされる。
高評価されている歴史書『明史』によると、「その死体は確認されておらず、南京を脱出したという人もいる」とあるため、当時から生存説があったらしい。
生存説によると、建文帝は南京陥落時に僧侶に変装して宮殿を脱出し、中国南部の異民族地域に逃れ、そこで老人になるまで生きていたとされる。
祖父である先代・洪武帝から「身の危険があったら開けるように」と言われていた箱をこの時に開けると、剃刀と金子*11が入っていたなんて伝説もある。

また、永楽帝は即位後も建文帝が実は生きているのではないかと疑っており、鄭和の遠征も建文帝の探索が真の目的だったという説もある。

ちなみにこの伝説をもとにしたのが幸田露伴の小説「運命」である。
本書は田中芳樹が「運命 二人の皇帝」のタイトルでジュブナイル向けに翻案しており、読んだ方もおられるのではないだろうか。


  • フリードリヒ一世
神聖ローマ帝国皇帝。別名バルバロッサ(赤髭)。
課題まみれだった神聖ローマ帝国を立て直した名君だったが、史実では第三回十字軍の総隊長として進軍中に川で行水していて溺死という、君主としては類例の無い死に方で世を去ってしまう。
混乱期に安定をもたらしてくれた名君の存在は人々の記憶に深く刻み込まれ、
「実は生きており、帝国が再び彼を必要とするまでどこかの城の中で眠り続けているだけ」という伝承を生んだ。


判官贔屓パターン。
英仏百年戦争のフランスの英雄。イングランド側により火刑に処されて刑死。享年19。
その5年後に本人を名乗る女性が現れ、しかもジャンヌの実の兄たちが本物だと認めたため、彼女は盛大に歓迎された。
1436年11月にリュクサンブール(ルクセンブルク)公国の貧しい老齢の騎士でジョルニー領主一族のロバート・デ・ザルモアーズと結婚。
彼女はジャンヌ・デ・ザルモアーズ(Jeanne des Armoises)あるいはジャンヌ・ダルクが国王から紋章ととも一族に授かった名の通りジャンヌ・デュ・リスと呼ばれた。
本人しか知らないようなことを口にしたとも言われるが、裁判では別人だと判定された。
彼女は夫とともにジョルニーから移り住みリシャールメニル辺りで暮らし、1446年に死亡。ピュリニーの教会に埋葬された。
ジャンヌと10か月違いの妹カトリーヌであり、一家ぐるみで一芝居をうったのではないかという説もある。
ジャンヌはフランスでの影響が凄まじく(当時のフランス情勢はかなり混迷していたことも大きい)、この他にも彼女を名乗る女性は同時代に多数現れている。


  • ウグリチのドミトリー
あのイヴァン雷帝の息子に当たるロシアの皇子。これまた典型的な貴種流離パターン。
9歳の時に癲癇の発作がもとで事故死したが、同時代から暗殺説が流れた上(現在はほぼ否定されている)、
後に皇位に着いた兄も早死にしたことでイヴァンの直系子孫がいなくなったことから大混乱が生じる。
この時「密かに逃げて生きていたドミトリー」を名乗る人物が実に3人も現れ、
国内外の反ロシア勢力を結集して、正統な皇帝に匹敵もしくは凌駕するほどの勢力を形成した。
一人目の僭称者は実際に短期間ながら皇位に就き、二人目も王宮の陥落まであと一歩というところまで迫った。
後世の与太話か、せいぜい面白い逸話止まりの物が多い生存説の中にあって、表の歴史にダイレクトに影響を与えた例である。


  • ルイ17世(ルイ=シャルル)
フランス革命で処刑された最後の王、ルイ16世の長男。貴種流離パターン。
父の死の二年後に幽閉先で幼くして死去したが、幼さもあってか生存説が絶えずに数年後には「自分がルイ17世だ!」と名乗り出る人物が続出する事態になった。
さらに後世になっても子孫を自称する人物がヴェルサイユ宮殿の所有権を主張したりしていたが、
残されていた心臓のDNA鑑定の結果、幽閉先で死んだのはルイ17世本人であることが確定した。*12
ちなみに漫画『ベルサイユのばら』では生存説を採用し(単行本の作者解説で史実での最期も記されている)、「革命勢力によって母から引き離され、家族のことを忘れ市井の子に」とされた。


  • マリア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
ロシア・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の第三皇女。貴種流離パターン。
ロシア革命によってニコライ二世とその一族は全員銃殺刑に処されてしまうのだが、彼女については生存説が何度となく流れた。
劇場版『名探偵コナン 世紀末の魔術師』もこの説を取り入れていた。
2007年ぐらいになってようやく残された彼女と妹のアナスタシアの遺骨が見つかり(これで家族全員分)、2009年に科学的手法で証明されたとされる。


  • アナスタシア・ニコラエヴナ
ロシア・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の第四皇女(マリアの妹)。貴種流離パターン。
姉共々処刑されたのだが、後に自殺未遂から助けられた女性が「私こそ真のアナスタシアだ」と名乗りを上げた。
…が言動が怪しかったり、「アナスタシアとしての財産をよこせ」等と裁判を起こしたりしたため「山師やペテン師じゃ?」という感じになり、
死後に行われたDNA鑑定によって「本人」だった可能性は無くなった。他にも彼女を名乗った人物は複数いる。
この「自殺未遂した女性がアナスタシア」説を基にハリウッド映画化されており、20世紀フォックスによるアニメ映画化やら島田荘司が「ロシア幽霊軍艦事件」でこの説を書いたりしている。
ゴルゴ13にもゴルゴのルーツに係わりそうな立場で登場している。
前述のマリアの項目でも書いたように、後の科学検証で一家全員が処刑されていたらしいことが確定された。


ご存じナチス総統。
史実では地下室で愛人と共に自殺しているのだが、遺体をガソリンで即座に焼いた事と検死が秘密主義のソ連側だけで行われた事から各種クソ映画を除いても生存説は根強く、
「Uボートに乗って南極まで逃げてそこで生きている」などと言われたこともある(この説によると、UFOの正体は南極のナチスの飛ばしてる秘密兵器だという)。
一説にはソ連の最高指導者、スターリンまで生存を疑っていたとか。
総統が最期まで残っていたベルリンを占領したのはソ連軍であり、彼は一番容易に真相を知ることができただろう国家元首なのだが……本当なら影武者でも疑っていたのだろう。スターリン自身も影武者を多用していたし。
ゲーム「Hearts of Iron IV」ではドイツ内戦ルート(ドイツ帝国を復活できる)でナチス打倒後にヒトラー遺体発見イベントが起きるが、
超低確率でイベントが発生せず、その後変装して名前を変えた亡命ヒトラーがアメリカかアルゼンチンの国家元首として再登場するイベントが用意されている。


  • スバス・チャンドラ・ボース
インドの独立運動家。
終戦直後、満州でソ連と交渉するために台湾から出発しようとしたが、搭乗した九七式重爆撃機が離陸直後に墜落炎上、大やけどを負ったのちに死亡した。
しかしインド国内では生存説も根強く、シベリアやヒマラヤ山中で生存していた、または1985年にインド北部で死亡した男性がボースだとする説などがある。
このような生存説が続く状況で、2016年にボースの娘は父の死亡を確定させるために、日本の寺に埋葬されたボースの骨と自分をDNA親子鑑定にかける意向を示した。
また、同じくインド独立運動家でもあった人物が、同じくボースと呼ばれる人物*13であったため、こちらと混同されることも多い。*14 *15


  • 川島芳子(愛新覺羅顯㺭)
清の皇族、第10代粛親王善耆の第十四王女。
男装の女性スパイとして有名で、日本軍の工作員として活躍したとされるが実際の活動内容については謎に包まれている。
第二次大戦後に国民党政府に捕えられ処刑されるが、人気故に現在に至るまでしばしば生存説が流れている。
貴種流離パターンと判官贔屓パターンの両者の側面を持つ人物。ちなみに愛新覺羅家自体はラストエンペラー兄弟(共産党政府に拘束された)や彼女の妹(こっちも川島家の養子に)等生き延びた人が結構いる。


  • エルヴィス・プレスリー
アメリカのミュージシャン。1977年没。
現在語られている生存説の中でも最も有名なものの1つであり、現在でもあちらのタブロイド紙では定期的に「生きていたプレスリーを発見!!」という記事が出てくる。
生存説が浮上した理由としては、42歳という若さでの急死であったこと、葬儀が身内と友人だけでひっそり行われたことによる。
また、映画『メン・イン・ブラック』にて、エージェントKがエルヴィスの「Promised Land」を聞いてゴキゲンなエージェントJに「エルヴィスはもう死んだんだぞ!」と突っかかり、
それに対してエージェントJは「いいや、故郷の星に帰っただけだ」と告げるシーンがある。


  • ハロルド・ホルト
第17代オーストラリア首相。
1967年に「在任中に海水浴をしていてそのまま行方不明に」という、主要国の指導者として例を見ない亡くなり方をした。
状況が状況なだけに「実は生きていて、溺れたふりをして潜水艦に乗り込んで中国かどっかに行ったのだ」
などという噂が絶えない(事実と仮定するとなんでそんな回りくどいことを……)
結局2005年に水死と言う公式発表があるまで、ホルト首相の死はミステリーに包まれていた。


ご存知ハハッなアニメーションの創設者。
1966年に急逝した氏だが、死の2年前に実用段階に入った冷凍睡眠技術を用いてコールドスリープに入り、
米カリフォルニア州のディズニーランド「カリブの海賊」地下で蘇生の日を待ち続けて眠り続けているという。
実際に火葬した診断書まであるのだが、これはディズニーが晩年「自身の死」を極端に恐れていたことから派生した噂であるらしい。


生ける伝説とまで言われた世界のキング・オブ・ポップ。
2009年6月25日に自宅で心肺停止状態で発見され、死亡が確認された。
そのあまりにも突然すぎる死をどうしても受け入れられないファンの間で、死後一ヶ月もしないうちに生存説が飛び交うようになった。
「搬送された病院の裏口からマイケルが出て行くのを見た」、「救急車からマイケルがこっそり降りるのを見た」、
「自らの葬儀に参席する女装したマイケルを見た」といったような噂が実しやかに囁かれ、証拠とされる動画が今もYouTubeに多数投稿されている。
なお生存説のなかには日本が舞台のものがあり、「マイケルは実は生きており、日本の駒込に潜伏している」と某新聞が報じたこともある。
また2012年のロンドンオリンピックで最後に聖火を持ってくるランナーとして登場するのでは?などと言う珍説まであったとか。


  • シャーガー
人ではないがここに掲載。アイルランド産のサラブレッドである。
1981年のエプソムダービーを10馬身という大差で圧勝。その後種牡馬入りし、約43億円という超高額のシンジゲートが組まれたが、
2年後に誘拐、その後犯人側から約8億円の身代金を要求されるものの、馬主側がそれを拒絶したために連絡がつかなくなり、シャーガーの行方も闇に消えた。
犯人はアイルランド共和軍(IRA)のメンバーとされている。後に「車内で暴れ出し、手に負えなくなったので射殺された」とIRAのメンバーが証言している。
しかしその事件から8年後、イギリスの新聞に「シャーガーは生存しており、7月のキングジョージに出走する」という内容の記事が掲載された
もっともこの記事はエイプリルフールのジョークであるが、その後もたびたびエイプリルフールになるたびシャーガーの発見報告が上がっている。
シャーガーの遺体らしきものも何度か発見されたが、DNA鑑定で全く違う馬と判定されている。

ちなみに彼の息子アウザールは引退後日本に輸入されたが、2001年の種牡馬引退後の消息が不明となっている。
そして一部から「日本に来なければシャーガーのサイアーラインを残せたのに」という批判の声が上がった。一応母系で今でもシャーガーの血は残っているが。
但しアウザール産駒の一頭イブキラジョウモンは種馬にこそなれなかったものの土佐黒潮牧場で余生を過ごし、2017年25歳でこの世を去ったという。


創作世界編

漫画やアニメ、映画やドラマなどにおいて人気キャラが死亡という形で退場した時、その描写が、

「爆発の中に巻き込まれる」
「崖の下に落ちていく」
「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」
「水落ち」

などのように、はっきりその死が描かれない形であった場合、しばしば生存説が発生する。

中には「本当に生きてました」となるパターンもある。
もしかしたら、「読者・視聴者の要望に応えて、予定外だけど生きてたことにするか」というパターンもあるかもしれない。というかある。
時には「生きていたけど、敵に洗脳されており主人公と死闘を繰り広げる」というハートフルボッコな展開が待っている事も…

公式に否定された場合や断言できる材料が乏しい場合は都市伝説として語られることも。


主人公・夜神月の手によって殺害されるのだが、「死亡した」という明確な描写が無かったため、
本人の存在感と人気(尻)もあってかなり後期になるまで生存説があった*16
最終巻刊行後に発売された公式ガイドブックのナオミの項で命日が書かれたことにより、描写がなかっただけで本当に死んでいたことが確実となった。


長く男運の無かった残念美人・まつざか先生の恋人として登場するも、化石の発掘調査のため滞在していた南アフリカで爆弾テロに巻き込まれて死亡。
あまりに唐突な展開だった上、『クレヨンしんちゃん』自体が毒が強めだとは言えあまりそういうことを描かないコメディ作品だったということもあって、
「実は記憶を失って入院しているとかいうオチだろう」と予想する人も多かった。
アニメではファミリー向けの作品である為、徳郎は南米に赴任中のままで再登場しておらず、まつざか先生との交際は継続しているが近年のエピソードでは徳郎自体が存在しなかったような扱いになっている。
なお、徳郎が死ぬというエピソードは作者の臼井儀人氏の提案だった事が2011年に発売された『クレヨンしんちゃん大全』で編集担当だった増尾徹氏が証言している。


最後のアクシズ押し戻しの後にそろって行方不明となっている。
明確に死亡として扱ってしまった後の作品もあるが、その一方でラストシーンにアクシズから離れていく光が密かに描かれているため、そこで脱出したと考えるファンも多い。
ちなみに公式では生死不明という扱いであり、どちらとも明言されてはいない。
ただし、『UC』にて「アムロが2階級特進*17している」、「フロンタルを指して『シャアはやっぱり生きてたんだ』と扱われる」、
『閃ハサ』にて「ふたりの遺志を継ぐ前提でハサウェイが旗揚げする」等、宇宙世紀の世界観の中においては2人とも「アクシズ・ショックの際にあのまま戦死した」と扱われているようだ。
そして、『逆シャア』公開から34年後の2022年、この事実をこの上なくかつての視聴者へと突きつける人物が姿を現す事になる……


「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。
ジュドーの説得に応じるものの、プルツーは乗機だったクィン・マンサの爆発に巻き込まれ重傷を負ってしまう。
ネェル・アーガマに収容されたプルツーは最終回でジュドーを助けるためにニュータイプの力を使う。
ジュドーの無事を悟ると、クルー達と共にその生還に喜び満足そうな顔をして力尽き倒れる。以後本編ではその姿は映し出されていない。
ジュドーが木星に旅立つ際の見送りには1話以来負傷でフェードアウトしていたサエグサ(死んだかと思われていた)すら映っているのに。
その人気からファンの間では生存説が絶えず、本編の後を描いたOVA作品『GUNDAM EVOLVE.../10』に登場する彼女のパイロットスーツを着た人物こそプルツーであるとするものがある。
しかしアニメのノベライズである小説版では死亡し葬儀も行われたとされる。その他メディアでも基本的に死亡したものと捉えられている。

「爆発の中に巻き込まれる」パターン。
怨敵と相打ちになる形で戦死するのだが、ムウの前例もあったため一部ファンからは「実は生きていてセカンドシーズンで再登場する」と予想されていた。
それに制作側が思うところがあったのか、ゲーム版特典映像や総集編において、「ヘルメットのバイザーが割れたロックオンの遺体が宇宙空間を漂う」という新規カットを公開する形で死亡確定させた
ちなみにティエリアやラッセも死んでそうな描写だったのに何事もなくセカンドシーズン第1話から登場した。ティエリアは性質上死なないけど

そして運命のセカンドシーズン。
「ロックオン・ストラトス」の後任としてソレスタルビーイングに、前任のニールに瓜二つの男が参加したが、
その正体は、実は生きていたニールでも、ニールそっくりの容姿に調整されたイノベイドでもなく、ニールの双子の弟であるライル・ディランディであった。


戸籍改竄による地球への逃走ルートを確保中にヒットマンの銃撃を受けて地に伏せた。
今でこそ、二次創作や公式による派生作品の普及により死亡シーンがガンダムシリーズを通して有名になってしまい大投票でトップ3にまで上り詰めているが、48話放送時には上記のガエリオ同様に生存説が非常に根強かった。
というのも、この一連の流れがこれまで本作で退場したキャラクター達とは明らかに演出が異なっていたことが視聴者に生存説を浸透させたのが大きいと言える。
仮にも指名手配中にも関わらず、顔を隠したりしないどころか堂々と鉄華団のジャケットを身に付けるという不自然なまでの無警戒さで街中で行動していたり、
銃撃されて致命傷を負った割にそこまでの負傷をしているようには見えなかったり、死亡した瞬間の表情が視聴者には分からないようになっていたり、
何よりもオルガの死や、その遺体に関する言及を翌週以降誰一人としてしなかったことと、
やけに軽いラスタルやノブリスの反応もあって、実は死亡したのはカモフラージュで身を隠しているのではないかという予想が当時は強かったりした。


「爆発の中に巻き込まれる」パターン。
ショウ並びにトッドと共に召喚された地上人の一人だが、第1話の間にあっさり戦死した。
作中設定としては明確に死亡したとされる人物だが、描写としても墜落した乗機が爆発炎上したに留まりトカマク本人が直接絶命するシーンが描かれず、
何より「主人公と同系統の機体(ダンバイン)を与えられながら物語序盤で消息不明に近い形で退場した」という点が創作意欲を沸き立たせたのか、
非公式の外伝では「実はトカマクが生存していた」という設定で書かれた作品が幾つか存在している。
具体的には、アンソロジーに寄稿された長谷川裕一の漫画『狩りの日』、並びにゲームブック『妖魔城塞ザーウェル』が該当。
方向性としてはやや判官贔屓パターンに近いと言えるか。


父であり師であるダンカンとの確執の末、弟弟子のマッシュに果し合いを挑み、マッシュの必殺技ばくれつけんの前に敗れる。
その後は一切登場しないのだが、
  1. 倒されたときのエフェクトがバルガスと同じであるキャラはいずれも死亡せずに再登場している(ジークフリード、ゆきおとこ等)
  2. マッシュがバルガスを死に至らしめていたのなら、ダンカンと再会したときにひと言あってもよさそうなはずだが全く触れられない
  3. そもそも親父のダンカンのほうも死んだと思われていたのにピンピンしてたし…
といったことから生存しているという説がある。
とはいえ生存していたところで、結局出番は皆無なのだからその後の可能性を取り沙汰しても仕方がない
わ!


オープニングイベントで登場するアルベルト軍曹の同僚。
クーデターに際し大統領を国外脱出させる任務に従事中、敵の攻撃を受け乗機を破壊され死亡する。
それだけの出番なのだが、最序盤に専用顔グラと名前付きで出てきてすぐ死ぬという姿はやけに印象が強く、
ファンの間ではネタ半分で生存説(おもに死を偽装して黒幕として暗躍していたというもの)が囁かれている。


  • シヴァルツ(同上)
敵組織ソサエティの幹部であり、シビルスカにてテロリスト集団を隠れ蓑に新兵器のテストをしていた。
ロシア大統領から依頼を受けたアルベルトに討たれ、機体の爆発の中に消える。
だがその後、ソサエティから流出した高性能兵器を取り扱っている隠しショップにまったく同じ顔グラの店主が登場。
曰く、
おれがどっかの誰かに似てるだと!?
けっ!知らねえな
とのこと。
彼がシヴァルツ本人か親族か他人の空似かは定かではない。


「爆発の中に巻き込まれる」パターン。
公式の歴史では死亡扱いだが遺体は不明のままで、そのことと生前の影響が偽ギュスターヴ誕生とその後の戦いの火種にもなった。
ラムザと違いこちらはプロデューサーは「はっきりさせたくなかった」とのこと。
アルティマニアでの巻末小説では明確に死亡シーンが書かれている。

「爆発に巻き込まれる」パターン。
デストロンの日本全滅作戦に加わったが、28話ラストでアジトが爆発し、29話冒頭でドクトルG/カニレーザーが首領に「ショッカー4大幹部まで死なせた」と叱責されていたが、
それを言われてるドクトル・ゲー自身が爆発の時4大幹部と一緒にいたので、条件が同じ4人も生きているのではないかと囁かれている。
特にダイヤ好きと子供アレルギーのそっくりさんが目撃されている二人
ライスピでは完全に死んでる前提になっていた。


主人公の一人・左翔太郎の師匠にしてヒロイン・鳴海亜樹子の父親であり、本作における0号ライダー。
前日譚にあたる「ビギンズナイト」にてミュージアム戦闘員に背後から撃たれて死亡したとされている。
この際、遺体は崩れ落ちる床と共に落下し、その後遺体も見つかっていない事から「実は生きているのではないか」と言われている。
また、劇場作品『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』にて、変身する事が出来なくなった翔太郎の前に現れてロストドライバーを託した仮面ライダースカルの正体について言及されていない事も、この生存説に拍車を掛けている。
ただ、公式の続編である『風都探偵』にて語られたビギンズナイトにて「おやっさんのロストドライバーは捨て身のタブー・ドーパントの攻撃により破壊されていた」「スカルメモリもフィリップ救出の際に失っていた」事、
加えて「もし本当に生存しているなら地球の本棚にその事が記載されており、それをフィリップが調べていないはずがない」事から、やはり死亡しているという見方も強い。
またメインライターの三条陸氏の執筆ではないが、鳴海荘吉が死者であるという前提で書かれた外伝作品も存在する。
ちなみに、演じた吉川晃司氏はインタビューにて「もし再び鳴海荘吉を演じて欲しいと言われたら?」という質問に対して「あのまま彼が生きていたとしたら、というような設定で『その後の鳴海荘吉』ならやってみたい」と答えている。


「すべてを悟ったように目を閉じそのままフェードアウト」パターン。
白面の者と決着をつけうしおに別れを告げ光の中へ消えていったが、エピローグにて雲外鏡が「土から生き返るのが妖怪」と意味深な語りをし、最後のコマではうしおととらのいつものやり取りがセリフのみ描かれ終了する。
作中における日常の一コマを切り取っただけなのか、それとも本当に黄泉返ったか明言されていないため、復活については完全に読者の想像に委ねる形になっている。


「フェードアウト」パターン。
敗けた後も割と元気そうにしてて、トドメ描写もサンシャインに星のダンベルをゴルフスイングの要領で振るわれ文字通り「星に帰った」というレベルで遠くにカッ飛ばされたというもので、
確実に死亡と断定できるシーンが描かれていない。(完璧超人が初登場した)タッグトーナメント編でも超人は宇宙遊泳くらい普通にやってのけるシーンがあった影響もあるか。
もっとも完璧超人始祖の中で扱いが特に悲惨だったが故の希望的観測も混じっており、ある意味では「判官贔屓」パターンと言えるかもしれない。
のちにゆでたまごの嶋田先生がtwitterに投稿した打ち合わせ用に担当が作った資料には生存組として扱われていたが作者自身がどう考えているかは不明。まあゆでだしどうなるやら


月光のバローネとのラストバトルに勝利し、地球に打ち込まれたコアを破壊するために神々の砲台を起動して脱出…しようとするも、
バトル中に獅機龍神ストライクヴルム・レオと魔導双神ジェミナイズがコアブリットに衝突していたため脱出装置が働かず、
そもそも「勝った方が引き金を引く」のではなく「勝者自体が砲台の引き金」であり、砲台からもたらされる効果は引き金の命を代償にしたものだったため、ダンは自らの運命を受け入れて消滅…
と、展開と場面だけ見れば完全に死亡しているのだが、ダンが消え去る直前にマザーコアが出現しており、
クラッキーが「マギサなら…ダンを…!」と発していること、エンドロール後に彼のパーソナルカラーである赤い光が空に輝いたことから、
「あの時マザーコアが出現したのは光主のマギサがダンを救うために地球に訪れたからで、実はダンはグラン・ロロで生存している説」がEDの歌詞にあるとおり「ダメかもしれない、ダメじゃないかもしれない」とファン間で囁かれていた。そして……


の情報を求めて雨隠れの里へ潜入し、暁のリーダーがかつての弟子である長門と判明。
長門との戦いで致命傷を負って、深海へと沈んで命を落としたとされる彼だが、遺体があがっておらず、死亡した直後から「実はひょっこり生きているのでは?」とファンの間で噂されていた。
実際、ありとあらゆる名だたる忍者が掘り返されたと言っても過言ではないカブトの大量穢土転生でも転生されておらず*18、「生きていた」と言う伏線になる状態ではあった。

実は構想の段階では「実は生存しており最終決戦に現れる」というアイデアがあったが、終盤でのパワーインフレのおかげで出番を逃してそのままになったらしい。

続編の『BORUTO‐ボルト‐』にて謎の組織「」に属する仮面の忍「果心居士」が登場しており、正体が生きていた自来也ではないか、という疑惑が上がっている。
根拠としては、
  • 火遁を使う
  • 螺旋丸を使える*19
  • 蝦蟇の口寄せを使う
  • 仮面に浮かぶ「油」の鏡文字
  • 同様に死亡したと思われていたが生きており、さらに「殻」に属して敵に回っている
  • 『木ノ葉に登録のあるチャクラか否か』を識別する感知結界を通り抜けられる
などが挙げられているが、詳細は不明。
年齢が若いことから、自来也に限りなく近い何者か(クローン説もある)と目されていた。真相は果心居士の項目参照。


乱世編の主人公で伝承における「武蔵坊弁慶」をどこか彷彿とさせる木こりの青年「弁太」と、彼と平泉で出会い結ばれた元泥棒の女性「ヒエノ」。
成り行きで源義経の家来になりやりたくない戦に延々突き合わされ、その中で生き別れた幼馴染が平家の女として果て、ラストでやっと解放され平泉で帰りを待っていた妻と平穏な暮らしを
…と思っていたら、史実通り追討された義経達が自宅を占拠。
ついに怒りが限界を超え義経達を丸太で粉砕して脱出するも、既に周囲を取り囲んでいた義経追討軍に矢で撃たれ妻を担いだまま何処かへと消えていった。
その経緯の表現とエピローグ解説が単行本によって異なり、
  1. 手塚治虫漫画全集版:義経の頭を粉砕し逃げるもその後「白骨化した武者と女の亡骸」が発見され、義経達の遺体は頭が全壊していたため身元不明状態(≒義経の生存説が発生する余地あり)。
  2. 角川文庫版:頭を粉砕された部下を見て義経が逃走するも直後武蔵坊弁慶の如く矢を身体中に撃たれ崩れ落ち、弁太夫婦脱出後亡骸の絵が入るも、「海を越え蝦夷地へと逃げ出したとも噂された」と言う台詞と絵、そして彼を元にした歌が記される。
  3. 朝日ソノラマ版*20:義経は頭を潰され弁太は包囲網を突破。弁太達は白骨死体になったとも、船に乗って大陸の方へ逃げたとも伝えられている(歌はない)…と全集版と文庫版のベースとなっている。義経は誰が殺したかわからないので自害という名目で鎌倉に報告された。
と、公式サイドで死亡・生存両方の解釈が提示され、角川文庫版では義経の生存説が一部取り入れられていた。


フォックス・マクラウドの父親。オープニングで死亡したらしいことが告げられ
劇中の人物も皆、彼が死んだものと見ているのだが
「スターフォックス64」の真エンディングルートでは、彼に導かれる形で脱出する展開が存在する。
ただ、脱出後はすぐに姿を消してしまうため本物だったのか幻だったのかは不明。
「コマンド」でもルート次第で一時的に姿を現し、操作できる場面もあるがやはり台詞は少なく、直ぐに姿を消してしまう。
公式でも死亡したと言う人もいれば生存の可能性ありと言う人もいるため生死ははっきりしていない。
生きているなら息子が背負っているローンをなんとかしてほしいところである。


「スマブラのあのやたら濃い人」という印象が強いキャラだが、アニメではクールで頼れる正義の味方なんです。
最終回にて「ファルコンを超えた物だけがファルコンになれる」と言い残し、主人公リュウ・スザクに次世代キャプテン・ファルコンの座を任せ、
キャプテンファルコンは、暴走するダークマターリアクターから逃げ出そうとするブラックシャドーに渾身のファルコンパンチを放つ。
そして断末魔を上げるブラックシャドーと共にダークマターリアクターの爆発に巻き込まれて行方不明に。
数年後、彼の跡を継いだリュウはファルコンのヘルメットを被り、次世代キャプテン・ファルコンとして活躍していた……のはいいのだが、
一緒にダークマターリアクターと共に消えたはずのライバルキャラのゾーダが特に理由説明もなくしれっと復活しており、
再びリュウのライバルとして立ちふさがったため「本当にファルコンも死んだのか?」と疑問が残ることに。
一応「ゾーダはリアクターマイトを取り込んでいたから」という理由付けも出来なくはないが、作中でなぜ生きていたのかの説明もないため、ファルコン生存を信じている視聴者もいる。
仮に彼が生きていたとしても、ファルコンの称号は無事リュウ・スザクという次世代へと受け継がれているため、彼はもうキャプテン・ファルコンではないのだが。


  • 暁シドウ(流星のロックマン3 ブラックエース/レッドジョーカー)
大雑把に言えば「爆発に巻き込まれる」パターンだが少し変則的。
物語の佳境にて敵対組織・ディーラーのアジトを突き止め、ロックマンこと星河スバルが共通の宿敵・ジョーカーを撃破したのち、
黒幕の指令によるジョーカーの自爆から大切な人物たちを守る為そのエネルギーを真っ向から受け止める形で同時に消滅・退場した。
この際現場に一度戻ってきた黒幕によって消滅が確認されており、端末の反応も完全に消失しているという事がキザマロの口からも語られている。
その直後の展開では彼を失った悲しみに暮れ、泣き崩れさえするスバルの姿が描かれる*21
暫くしてシドウの身に何かあった時の為のメールが自動的に送信されてくるなどシナリオでは死亡したような扱いとなるのだが、セーブ画面でのNPCのブラザー表示やセーブ確認のメッセージに彼が健在している*22他、
スタッフロールの一枚絵の1つに「顔馴染みの人物たちに笑顔で看病されているシドウ」の姿があり、経緯はともあれ最終的に生存している可能性が少なからずある。
後に公式からもEDの絵については「ご想像にお任せします」という旨が明言されており*23、大方のファンは彼が生還したものとして扱う場合が多い。


上述のハロルド・ホルト生存説をもとにしたSCP。
ホルトを名乗る人物が34人も登場しており、その誰もがサメ人間だったりガイコツだったりなど何らかの不可解な性質を得ている。
そして全員が全く同じ思考回路を持っており、全員が「不死の体を手に入れるため、表舞台から姿をくらまし肉体改造を受けた」と主張している。
この他にもウォルト・ディズニーをもとにしたSCP-2805や、この記事では触れられていないアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンのSCP-2776も報告されている。


まず、「崖から落ちる」パターンで生存。
再登場のタイミングがちょうど、自分を倒した《地縛神 Aslla piscu》を操るカーリー渚が倒された直後だったことから、Aslla piscuの生け贄になっていたという説がある*24
十六夜アキを洗脳し不動遊星に襲い掛かるが、アキのデュエル相手であるミスティ・ローラの弟トビーを殺したのは自分だとカミングアウト*25したことでミスティの怒りを買い、《地縛神 Ccarayhua》に捕食された。
日本版での 彼の出番はここで終了。
捕食こそされたが彼自身の死亡や消滅の描写はなく、ミスティが倒れた時点で彼も復活したのでは?という説もある。
(根拠として、ルドガー・ゴドウィンが倒された時点で、地縛神 Uruの生け贄にされていたラリー・ドーソン達は復活していた)
その後、日本版では彼について言及されることは一切ないのだが、打ち切りに終わった海外版では彼がイリアステルの歴史介入を阻止していたという設定が追加されている。
ちなみにDSのゲームソフトでもアニメ通り地縛霊に加えるがその後ひっそりと復活している。

同じ作品にクラッシュタウン編に登場する幼い姉弟の父親も高いところから奈落に落ち生死不明であるが、ゲーム版では生存が確認されている。


作中、暴力面で最強の一角として君臨し続けた元立会人。
因縁のあるキョンホ・ジョンリョが今まで全てのターゲットを殺してきた事、伽羅がそのターゲットになった後に出番がなくなった事、タワー編での貘の微睡の中で白骨死体の伽羅が「俺は今忙しい」と登場するなど一時期不安視する声もあったが当然のように生存。
プロトポロス編にてお互い毒を飲んだ上で解毒剤を奪い合う形でジョンリョと最終決戦。
勝負には勝ったものの傷は深く、そのまま死亡した。
……のだが、読者からは「どうせ伽羅の事だから生きてるだろ」と当然のように思われ、作者もその事を分かっていたためか、次話扉絵で死亡表記が成される、伽羅の死を悟った貘が愕然とするなど明確に死亡したものと扱われている。
しかし細かい伏線やどんでん返しで驚愕させるシーンが多かった本作ゆえにそれでも死を疑う読者が絶えなかった事で、色々な人物が彼の死体を訪れる際に伽羅の死体が腐敗していく過程を克明に描写。
これについては「本当に死んだからな!」という作者から読者へのメッセージとも言われた。
しかし、元々嘘喰いという作品が死んでそうな描写があっても生き残ってる事が多かったのもあって、上記の描写があってすら「あの死体は偽物でやっぱり生きてるんじゃないの?」と生存説が出る事も多い。
完結までの以降のストーリーにおいては一貫して死亡扱いとなっている為、まず間違いなくあの死体は本物と思われる。まぁそれでもやっぱり生きてたよとかやるのも嘘喰いなんだけども。


  • 西城KAZUYA(K2)
前作「スーパードクターK」「ドクターK」の主人公であるが、高校生の時に遭遇した原子発電所の事故により放射能に侵された影響もあり末期癌となっていた。
「ドクターK」では明確なシーンは書かれていないが、「K2」第2話で明確に死亡が明かされ、その後の話で彼の墓も登場していることから死亡したのは確実
時系列的には最新の状態で頬は痩せこけ、立つこともままならない状態だったのでこれで生きてたら逆に怖い
…しかし元々が伝説的な人物であった事から事情をよく知らない人間からは「生きている」と思われがち。
またKの一族は非常にKAZUYAのそっくりさんが多く、それもあちこちにいるのでそれを見て「生きている」と思った者もいるのかもしれない。
というかKAZUYAの妹・KEIも初登場時、明らかに体格も風貌も性別まで異なるのにその服装のためにKAZUYAと誤認されてたので、あの世界のKAZUYAそっくりさん認定は割と緩いのかもしれない
コミックス28巻に登場したキャラによると「死亡説」の他にも「廃業説」「海外に移住」「どこかの山奥で医者を続けている」と様々な生存説が医者の間で広まっているという。
読者は死んだと認識しているのに、作中世界では生存を信じている人がいるという、数ある生存説の中でも稀有な事例であろう。
とはいえ彼の人となりを多少なりと知っている人物たちは「生きていて欲しかった」と思いながらも既に死んだことは受け入れている。
なお「廃業」はKAZUYA本人が何故か高校の保健医になってたりする他、KAZUYAに似た獣医*26が登場した事が「海外」はロシアや中国にKの一族がいることが「山奥」はK2の主人公の神代一人の事が噂の発生源だろうか。
そもそもヤクザに冷凍庫に長時間閉じ込められて元気だったり、50万人もの死者を出した核爆発から運良く生き延びたり*27、頭に銃弾を食らってもちょっと記憶喪失になった後完全に元に戻ったりと殺しても死ななさそうなのも生存説に拍車を掛けている。





後に公式に生存が確認されたキャラクター




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最終更新:2024年01月27日 23:35

*1 まあそういう話が残ってるやつは生存がバレてしまった事例なのだが

*2 追手としてはそこで再起を図られてはたまらないので念入りに落ち武者狩りをするのだが

*3 もっとも坂本龍馬暗殺は実行犯も含めて暗殺時の詳細が明らかになっており、生存説を立てられるような隙がないという事情もあるだろうが。一時、龍馬がアメリカに亡命して「ルマン」と改名して悠々自適な生活を送った証拠である…とされる写真がネット上に上げられていたが、外国人の壮年の男性の立像写真の顔部分に、龍馬と風貌が近い日本人男性の顔をコラージュしたニセ写真であることが分かっている

*4 1度目は「同一人物の可能性がある」、2度目は「同一人物ではないが近親者である可能性が高い」という旨の鑑定結果であった。もちろん別々に制作された番組である

*5 仮に家康が光秀だと知っていた上で別人として重用し、その意向を汲んで家臣たちも別人として扱ったとしても、その正体に言及したことも、それに関する文書なども一切ないというのは不自然である。

*6 幼い頃に生前の西郷に可愛がられたという肥後直熊という人物が描いた絵以外は、身内や知人から「西郷はこんな顔してない」と苦言を呈されたとか

*7 フィラリアという病気で、陰嚢が人の頭大に肥大化していたとか

*8 要は呂布の死

*9 大戦における呂布の娘の名義

*10 それまで司馬懿は諸葛亮がどんなに挑発しても頑強に出撃せずにらみ合いを続けていた。

*11 前者は髪を剃って僧になりすますため、後者は逃走資金

*12 ついでに凄惨な虐待を受けていたことも判明したとされるが、Wikipediaの記述がほぼほぼ独自研究であって信憑性がないことが後に指摘されている。

*13 ラース・ビハーリー・ボース「中村屋のボース」とも呼ばれる、日本のインドカレーの父

*14 なお、中村屋のボースはチャンドラ・ボースと同じ年、1945年の1月に病没している

*15 朝日新聞が1990年に混同した記事を掲載し、翌日訂正している

*16 漫画連載中に刊行された所謂非公式の考察本の類では、「デスノートのルール上、生後すぐの赤ん坊を対象とする事はできないため、ナオミがレイの子供を妊娠していればノートが効かなかったのでは?」という推測もあった

*17 つまり戦死した前提で手続きが完了している。この言い回しそのものが「軍や公的機関ににおける殉職」の言い換えとして使われるくらい一般的な制度である

*18 沈んだはずの場所には水圧で侵入できず、DNAを採取できなかったため

*19 この術はミナト→自来也&カカシ→ナルト→木ノ葉丸→ボルトと受け継がれており、木ノ葉関係者以外で使用した者はいない

*20 昭和55年9月発行。

*21 同作ではもう少し前に「あるレギュラーキャラがロックマンの目の前で攻撃され消息不明になる」という事件が起こるが、この際スバルはブラザーバンドやレゾンの健在を理由にその生存を信じ諦めない姿勢を取っており、そのキャラも間接的にはそのお陰で無事生還している。それに比べると明らかに彼の反応が違う。

*22 このシリーズにおけるブラザーバンドは一度結ぶとどちらかが「死亡する」か「能動的に切る」かしない限り解除されないという設定があり、先述の事件が進展する根拠にもなっている。

*23 この絵については納期が間に合わずストーリーとの整合性がとれなかったという説もあるがソース不明

*24 ただし、地縛神は「人々を生け贄にして召喚」するモンスターであり、召喚されたAslla piscuに倒されているという点で厳密には正しくないのだが。

*25 遊星のデュエルディスクがマイクのような役割をしてミスティに伝わった

*26 医師への恨みからその容姿を利用して偽KAZUYAとして大金をだまし取る悪事を働いていた。KAZUYA本人も驚くほどの瓜二つぶりだが、後年、これほどにそっくりさんが多発するとは予想してなかっただろう。

*27 船に乗せられた上にアニマルウェポンの実験台にされ、更に見張りの船が見張っているという詰みも詰みな状況から、黒幕の一人が己のプライドを砕かれた仕返しで状況が好転しただけなので本当に運がよかっただけである

*28 ただし漂流していたヘルメットに関しては冷静に見ると装着していたものではない可能性の方が高い

*29 状況が状況なだけに死亡という見方が強かった

*30 戦友は気付いた

*31 ちなみにギース初参戦のKOF'96の際、開発中にギースがリアルバウトで死ぬことが判明したため、開発チームが真っ青になって餓狼側の開発チームに相談したら「お祭りだしアリでしょう」と参戦を快諾されたとか。

*32 ただし小説作品『超絶格闘王 せがた三四郎物語』では明確に死亡した扱いで描かれている。