タイムロボ

登録日:2016/10/19 Wed 21:37:14
更新日:2024/04/18 Thu 21:47:27
所要時間:約 23 分で読めます







タック!

了解!緊急システム、発動依頼!



タイムロボとは、スーパー戦隊シリーズ第24作『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する巨大人型ロボット
本項目では、2号ロボのタイムシャドウ、及び派生合体についても記述する。

テーマソング:「OK! タイムロボ!!」(歌:高尾直樹)



【概要】

初登場はCase File.2「見えない未来」。
囚人マークを引き剥がす、もしくは事故でマークを破かれてリバウンド(巨大化)したロンダー囚人の猛攻に対し、
ナビゲーターロボのタックが緊急システム発動要請シグナルを西暦3000年に向けて発することで、
それを受信した時間保護局内のプロバイダーベースから5機の超時空戦闘マシン・タイムジェットが発進する。

発進の際、ゲートロボ・プロバイダスがタイムジェットの後部を伸ばした右拳で殴りつけ、その衝撃を利用してタイムジェットがタイムゲートに突入。
恐竜が吠える原始時代、ピラミッドがそびえ立つ古代エジプト、忍者と侍が刃を交える江戸時代と遠回りしてから観覧車及び東京ドームからタイムゲートが開かれ、西暦2000年に到着。

タイムレンジャーも小型飛行メカタイムフライヤーに乗り、上空からコックピットに乗り移り、それぞれが編隊飛行を取りながら合体に移行する。

このタイムロボの最大の特徴といえば、5機のタイムジェットが3種類もの形態(しかもそのうちの2つが人型)に合体するという、
スーパー戦隊では例を見ないオンリーワンな特徴であろう(5機のメカが2形態に合体変形する例ならば、ジェットイカロスダイボウケン他、多数あり)。
そのため、ファンからは「戦隊のゲッターロボ」と称されることもままある。

最初の合体は「3Dフォーメーション」、戦闘中の変形合体は「チェンジフォーメーション」と呼称される。

合体後は基本的にどの形態も座席のない無機質なコックピットに集合し、そこから伸びた起動スティックを握ることで、各レンジャーの意識・思考をトレースさせる操縦方式となる。

巨大戦を終えた後、タイムロボは自動的にタイムジェットに分離し、30世紀に帰還。
搭乗していたタイムレンジャーも強制的にコックピットから放り出される仕組みとなっている。ちょっとパイロットに不親切じゃないですかね……?
Case File.3「夢の加速度」では、巨大戦終了後に外に放り出された際に、何故かユウリ以外のメンバー全員がずっこけて着地。その際ドモンが「忘れずに俺達落として行くもんなぁ~(汗)」と愚痴をこぼしていた。


ここまで読んで聡明な諸兄は気づいただろうが、このマシン、完全に時間保護局からの借り物なのである。
タイムレンジャーが触れるのは巨大戦の間だけで、普段は日常的なメンテナンスすら一切触れることはない。
まあ、タイムレンジャーはアパートの一室が基地という庶民派戦隊なので待機場所がないなど現代に置いておけない理由はあるのだが、
マシンが組織の持ち物な戦隊の中でも、ここまでノータッチを徹底した戦隊は他に例を見ない。


【タイムジェット】

タイムロボに合体する5台の超時空戦闘マシン。
曲線が印象的に使用されたフォルムを持ったサイバー感溢れるデザインが目を引く。
それぞれ黒と銀を主体にしたカラーリングに加え、機体毎にパイロットのパーソナルカラーが施されている。
  • タイムジェット1
全長:34m
全幅:24m
全高:13m
重量:1300t
スピード:マッハ5

タイムレッドが操縦し、タイムロボの中心を担う機体。
タイムロボα&βの頭部と胴体、γの機首を構成。主翼部はクロノシールドの中央連結部となる。

  • タイムジェット2
全長:40m
全幅:35m
全高:15m
重量:1400t
スピード:マッハ3.5

タイムブルーが操縦。
αの左足、βの左腕、γの右サイドに合体。
2枚の大きな主翼が特徴。

  • タイムジェット3
全長:40m
全幅:20m
全高:15m
重量:1400t
スピード:マッハ3.2

タイムグリーンが操縦。
αの右足、βの右腕、γの左サイドに合体。
タイムジェット2と対になるデザインだが、こちらはウイングが4枚になっている。

  • タイムジェット4
全長:28m
全幅:20m
全高:13m
重量:950t
スピード:マッハ4.5

タイムイエローが操縦。
αの左腕、βの右足、γの左後部エンジンに合体。機首は分離してクロノシールドの下側となる。
ウイングが小さい……というより全くないため、5機の中ではSFメカ感が特に強い印象。コロンとしていてちょっとカワイイ

  • タイムジェット5
全長:28m
全幅:20m
全高:13m
重量:950t
スピード:マッハ4.2

タイムピンクが操縦。
αの右腕、βの左足、γの右後部エンジンに合体。機首は分離してクロノシールドの上側となる。
タイムジェット4と対になるデザインだが、そちらと比較してクロノシールドになる部分が機首及び主翼として自己主張したデザインとなっている。


【タイムロボα】



3Dフォーメーション・タイムロボα!


全高:56m
全幅:41m
重量:6000t
出力:1500万馬力

タイムロボの基本形態。
タイムジェット1を中心に、タイムジェット4とタイムジェット5が両腕、タイムジェット2とタイムジェット3が両脚に変形し、合体した姿。
箱に近いシルエットに、銀と赤のカラーが特徴。

胸部に施された時空間ゲート・タイムトンネルから現れる長剣・時空剣と、
タイムジェット1・4・5の主翼が連結して完成するクロノシールドを武器に巨大ロンダー囚人と戦う。

主に地上戦と剣戟を得意としており、パワー・スピード共にバランスが取れた形態。
クロノシールドで攻撃を防ぎながら、時空剣で攻撃する戦法が得意。
時空剣は刀身からベクターハーレーの応用で時空剣ハーレーという光線を放ったり、光のブーメランバーチャルブーメランに変えて攻撃も可能。

必殺技は時空剣から放つプレスブリザード
発動の際はタイムレンジャーが起動スティックを握り、意識を集中させることで等身大の時空剣にモーフィング変形。
手にしたレンジャーが引き抜いた後、その動きをトレースして十字状に展開。
空間が歪み、アナログ時計の文字盤にも似たフィールドが発生する*1

その後、居合いめいてロンダー囚人を横薙ぎに斬り裂いた後、「タイム・アップ!」の号令で、テレビの時報にも似た音と共に左右の側面ブレード部が1時間ずつ移動。
刀身と同じフィールド内の12の方向を指した後、ロンダー囚人は圧縮冷凍され、囚人カプセルに収納される。

「タイム・アップ!」の号令はシャドウと合体した形態でも使われる。この時は囚人が技を受けてから一度停止した後、号令と共に爆散・圧縮冷凍となる*2
圧縮冷凍の際には爆散したカットが通常再生の後に逆再生(巻き戻し)されるという凝った演出を行った回も多かった。
話の都合上、「タイム・アップ!」の号令や文字盤の演出は省略されたり、斬られると同時に一瞬で圧縮冷凍されるというケースもある。

時空剣は主にタイムレッドが使用するが、他のレンジャーが使用する場合もある。
Case File.5「第3の合体」ではタイムピンクの肉親の仇である殺し屋・マッドブラストを逮捕させるためタイムレッドが彼女に直接手渡し、
Case File.14「デッドヒート」ではタイムブルーが旧友のマッドレーサー・バロンを止めるため使用した。


【タイムロボβ】



チェンジフォーメーション・タイムロボβ!


全高:60m
全幅:43m
重量:6000t
出力:1200万馬力

タイムジェット1を中心に、タイムジェット4とタイムジェット5が両脚に、タイムジェット2とタイムジェット3が両腕となり合体した姿。
タイムロボαと異なり、細みのシルエットに巨大な両肩、三角状の頭部、そして銀と青のカラーが特徴。
タイムフライヤーが変形した光線銃・フライヤーマグナムを武器とし、そこから破壊光線クロノストロームを放ってロンダー囚人を攻撃する。
また、フライヤーマグナムから追尾光線バーチャルシュートや捕縛弾である球体バリアなども放つことも可能。
巨大メカに対しては最大出力で破壊することも出来、圧縮冷凍の必要のない相手への決め手となる。

主に空中戦を得意とし、高い機動力でロンダー囚人と立ち回る。
攻撃を受けた後、空間を歪ませてトランポリンの応用で跳躍するバーチャルターンで体勢を立て直し反撃。
そのパターンは空中からフライヤーマグナムで牽制攻撃するだけでなく、相手に飛び込んでパンチを放ったり、
空中できりもみ回転しながらドリルキックを放つ、フライヤーマグナムを手にしながら『マトリックス』の如き空中銃撃戦を行うなど多彩。

タイムレンジャーが初めて合体したロボであり、通常戦闘においてはαより優れているものの、
タイムシャドウ及びタイムロボシャドウβが登場する前は圧縮冷凍が出来ないがために巨大戦の〆がαに持っていかれがちで、パワードスーツや完全なロボットといった相手のみを制する役割だった。

だが、βは最後まで名サポートしてあり続け、本編最終回であるCase File.50「無限の明日へ」では、
時空剣を折られたαに代わって最後の敵・ネオクライシスの足止めに成功し、タイムレッドとブイレックスのマックスバーニングのヒットに繋げた。

全体を通してみると、タイムジェットの最初の合体形態を飾り、最終回でも最後に合体する……とタイムロボはβに始まりβに終わったといえる。


【タイムジェットγ】



チェンジフォーメーション・タイムジェットγ!


全長:51m
全高:15m
全幅:44m
重量:6000t
スピード:光速の99%

Case File.5「第三の合体」で披露された、三角状の大型ジェット形態。
タイムジェット1を先頭に、左右にタイムジェット2とタイムジェット3、後部にタイムジェット4とタイムジェット5が合体して完成する。
タイムジェットを大型化したような姿で、カラーリングは合体前と同じく銀と黒が特徴。

必殺攻撃は超高速で旋回して放つ竜巻ガンマトルネード
発生時にはロンダー囚人を怯ませ、攻撃を弾くほどの勢いを持ち、
これを利用しながら機首部から放つガンマレーザーでロンダー囚人を迎撃、怯んだ隙を突いてタイムロボαにチェンジすることが多かった。

タイムシャドウが登場してからは出番が減ったが、本編最終回であるCase File.50では、ユウリ達がプロバイダーベースでγ形態で格納されているタイムジェットを駆り、2001年に帰還。
ネオクライシスに苦戦するタイムレッドとブイレックスを救った。


【タイムシャドウ】



ブワッ!


テーマソング:「タイムシャドウ 〜姿なく、音もなく〜」(歌:山形ユキオ)


今作における2号ロボ。
Case File.18「影の予感」ラストにてシルエットで顔見せ、Case File.19「月下の騎士」で本格登場する。

新エネルギー・λ2000を手にしたギエンが、ドン・ドルネロのあずかり知らぬ場所で開発した破壊兵器・ノヴァ。
その戦闘力に苦戦するタイムレンジャーを救わんと現れたのが、このタイムシャドウである。

タイムシャドウは時間保護局とインターシティ警察が対凶悪犯罪者用に共同かつ極秘裏に開発していた自立型戦闘システムであり、
λ2000から生成される高純度のエネルギー・Ζ-3を動力源としている。

本来なら西暦3010年に完成する予定だったが、何故か10年繰り上げて投入されている。
これは時間保護局のリュウヤの権限によるものらしいが、歴史を守るために西暦2000年に来たタイムレンジャーが、皮肉にも歴史を変えている要因の一つと化している事の現れなのかもしれない。

「人型に変形するデルタステルス機」「合体もする二刀が武器」「1号ロボの背中に合体」と、ある意味ではゴセイアルティメットの先輩的ロボと言えるかもしれない。


ステルスモード

全長:38m
全高:22m
全幅:66m
重量:4000t
最高速度:マッハ3(通常空間)、高速の99%(時間流内)

タイムシャドウもタイムジェットと同様、この形態でプロバイダスが後ろから殴りつけることで時間移動する。
その回り道は海を割り十戒を掲げんとするモーゼ、月光が射す中美女を襲う吸血鬼ドラキュラ、
そして月面着陸に向かう宇宙飛行士とタイムロボよりもスケールがアップしている。

タイムゲートの出口は何故か皆既日食の起こった太陽。
そのためか、戦闘シーンは闇夜の中で行われる。

この時の武装は両翼部の大型エンジン部に施されたビーム砲・シャドウブラスト、左右の主翼に施された5連装のパルスビーム砲、機体下部に施されたビームレールガン
これらの武装で攻撃しながら光学迷彩で姿を消し、四方八方から砲撃。
その隙を突いてバトルモードに変形する。


バトルモード

全長:50m
全幅:66m
重量:4000t
出力:1000万馬力

自立型ロボであるタイムシャドウは自らの判断でロボットモードに自動変形する。
機体下部のジョイントが左右のエンジン部と接続し、中央へと連結することで下半身が完成。
主翼部から両腕部が展開され、機首部が伸びると共に頭部がせり上がり、下半身がガウォークチックに地表に向けられた後、頭部が展開、カメラアイが点灯。
両脚部に内蔵されたクリアニウム製の長剣・シャドウセイバーを両手に携え、戦闘態勢に移る。

初登場時は三日月を背に変形したが、Case File.20以降は高速飛行しながら変形している。

シャドウセイバーを武器に敵の砲撃を瞬く間に避け、両翼部に内蔵された6連装ミサイルライトニングシュートを発射し反撃。
砲撃をかわしながら壁走りのごとく周囲のビルを土台に駆け抜け、空間の揺らぎにも似た速さで敵を追い詰めていく。

必殺技はシャドウセイバーを連結した半月状の双刃ダブルシャドウを構え、高速でジェット噴射してX字に斬り裂くブルームーンスラッシュ
圧縮冷凍の必要のない敵には両断されるエフェクトの後、脚部にシャドウセイバーを納めることで相手は爆発する。

第19話のAパートにて、仮想空間での訓練シーン*3で、サブタイトルのように騎士というよりは『忍者』を思わせるアクションを見せつけている。

前作『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のライナーボーイを思わせるロボだが、彼と違い「ブワッ!」という叫び声以外声を発しない。


【タイムロボ シャドウα】



デルタフォーメーション・タイムロボシャドウα!


全高:64m
全幅:66m
重量:10000t
出力:1800万馬力

タイムレンジャーの号令を受け、タイムシャドウとタイムロボαが合体した姿。初合体はCase File.21「シオンの流儀」。
戦闘終了後はシオンを除くメンバーが違法アルコール「パワースプリッティ」の影響で二日酔いの状態となってしまい、フィニッシュ後にコックピット内で吐いてしまうという前代未聞のデビュー戦を飾ってしまった。

タイムシャドウがステルスモードに変形後、プロバイダーベースから専用武器・プロディバイダーが射出。
ステルス胴体部に施されたタイムトンネルを通じて西暦2000年に転送される。

その後、機体を展開して強化外骨格エクソ・スケルトンに変形したタイムシャドウにタイムロボαが降り立つ事で両足・胸部に接続され、背部からキャノン砲が展開される。
そしてプロディバイダーを手にした後、頭部にバイザーが覆いかぶさるように転送されて完成する。

コックピットも一新され、起動スティックの下からはコンソールパネルが生成されており、スティックを握ると等身大のプロディバイダーが瞬時に生成される。

タイムロボαのパワーが強化されており、背部のキャノン砲から電磁網バーチャルネットが発射され、ロンダー囚人及びヘルズゲート囚を捕縛。
この後、プロディバイダー・ソードモードで円月殺法で文字盤状のフィールドを生成、12の位置で一刀両断する必殺のブリザードスラッシュで圧縮冷凍する。
レンジャーの動作が袈裟切りなのと一致しないのは気にするな!


【タイムロボ シャドウβ】



デルタフォーメーション・シャドウβ!


全高:75m
全幅:66m
重量:10000t
出力:1500万馬力

タイムレンジャーの号令を受け、タイムシャドウとタイムロボβが合体した姿。
初合体はCase File.20「新たなる絆」で、タイムロボ シャドウαより早い。
強敵ブラスター・マドウ相手にαの時空剣が折られて詰みかけたところ、タックのアドバイスでシャドウと合体した。

基本的にはタイムロボシャドウαと同じ合体方式。
肩に干渉するためキャノンは展開せず、胸部装甲の色はβに合わせて切り替わる。
また、シャドウαのバイザーが1本角型なのに対し、シャドウβは2本角。
プロディバイダーはブレード部が折り畳まれ、レーザー砲になる。

タイムロボβの持つ機動性がさらに上昇し、更なる速度で飛行できるようになった。
また、タイムロボβの状態では出来なかった圧縮冷凍も可能となった。
必殺技は上空からプロディバイダーで地上に向けて12発のエネルギー弾を放ち、アナログ時計状のフィールドで敵を捕縛。高出力の圧縮冷凍弾を放つプレッシャーカノン


Case File.44でのGゾードの決戦以降は歴史が修正された為、リュウヤはタイムロボもタイムシャドウも送らなくなった。
タイムロボは最終回で参戦したが、タイムシャドウは奪取に間に合わなかったためか参戦できず、シャドウαおよびシャドウβの参戦もされなかった。
敵に破壊されたわけでも、スーツの問題でもなく、スーパー戦隊の所属組織の都合で出なくなったのは非常に珍しいパターンである。

基本的に目立った苦戦はなかったものの、スーパー戦隊VSシリーズを時系列に含んだ場合、
「Case File 35」と「Case File 36」間に当たる『未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』にて、
タイムロボ シャドウαがボリピエールに大破寸前にまで追い込まれた(タイムロボはこの時無事だった)場合がある。



【他シリーズとの共演作において】

タイムロボαのタイムトンネルが西暦1999年のベイエリア55と連結。
そこからスペースゴーライナーが西暦2000年に向けて出発進行、
大魔女グランディーヌと、彼女が操るジルフィーザⅡ及びサラマンデスドラゴンとの激闘の末に巨大戦力を失った救急戦隊ゴーゴーファイブビクトリーロボに搭乗させた。

ビクトリーロボはタイムロボと共に呪士ピエールが殺人ボクサー・ボリバルと災魔合身した合成災魔・ボリピエールを迎え撃つ。
決め手となったのはビクトリーロボのブレイバーソードから放たれたプラスエネルギー。
そのエネルギーがとなり時空剣に灯され、タイムロボαはブイレックスに騎乗してプレッシャープロミネンスを放ち、ボリピエールを倒した。


  • 『タイムレンジャー』Case Fiie.51「スーパー戦隊大集合」
秘密戦隊ゴレンジャー』から『ゴーゴーファイブ』までの歴代スーパー戦隊の歴史を追いかけるため、5機のタイムジェット及びタイムジェットγをタイムマシン代わりに使用。
30分しかないため、駆け足気味なのが残念。
その際、ポーズを決めるジャッカー電撃隊の上を飛行したり、バトルフィーバーロボに激突しそうになったりしていたが、後者の場合は最悪歴史を変えてしまっていた可能性がゼロではない。危ねえ!

なお、歴代スーパー戦隊の活躍を見て興奮したシオンが大連王を真似て時空剣を振り回していた事から、タイムジェットγの状態でもコンソールを時空剣に出来る事が明らかになった。


  • Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』
諸事情で歴代レッドメカと共に駆けつけたタイムレッドのメカはブイレックスとなっており、本来のタイムレッドの乗機であるタイムジェット1は未登場に終わった。


人々の思いが実体化した歴代スーパー戦隊のロボと共に、黒十字王軍団と交戦。
タイムロボα形態で他のロボと並び立った後、タイムジェットγに変形。ダイデンジンが変形したデンジファイター、ジェットイカロスが変形したイカロスハーケンと共に、黒十字城に戦闘機攻撃を仕掛けた後、そのままサイボーグのブレドRUNにも攻撃した。


  • 映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊』
ワイルドドウサイシュリケンキングが「ジュウオウニンニン・スーパー戦隊バースト」を放つ際、タイムロボ シャドウαが他の歴代戦隊のスーパー合体ロボと共に姿を見せている。


【玩具】

バンダイからは「3Dフォーメーション DXタイムロボ」が発売された。

設定通りα、β、ジェットγの3形態に合体可能。
各ジェットの個別カラーを違和感なく隠したり配置換えしたりしつつ、左右対称メカを作り上げるギミックは見事の一言。
ただし、メインのαのバランスを重視したためか、βは異様に大きい肩に小さい腕と割りを食った感は否めない。ジェットγは比較的良デザイン。
また、フライヤーマグナムに変形するタイムフライヤーは別売なのでβは丸腰。

各タイムジェットはコクピットハッチが開くが、コクピットに乗せるタイムレンジャー人形もタイムフライヤー付属なので別売。
現在ではもしかしなくてもDXタイムロボよりタイムフライヤーセットの方が高価かもしれない。というか放送当時からしてタイムフライヤーセットは瞬殺されロボ本体よりも遥かに入手困難だったらしい。

クロノシールドの部分はβでは余剰となるが、ジェットγでは機体下部に装着させ地上走行形態をとらせることができる。

中古でも入手は比較的容易と思われるが、古いものなので大抵合体ジョイントが割れていて保持力がなくなっていることが多いので注意。

後に発売された「デルタフォーメーション DXタイムシャドウ」「ボイスフォーメーション DXブイレックスロボ」とも連動。
武器、ヘッドギア以外が分離することなくタイムロボと合体する『1ピース変形』が大きな売りになっていた。

DXタイムシャドウには電飾・音声ギミックのあるプロディバイダーが付属。
さらに玩具オリジナルギミックとして機体上部にはプロディバイダーを乗せることも可能。
また、同様にオリジナルギミックとしてタイムトンネル部を展開するとタイムレンジャー人形を乗せるスペースが現れる(劇中で乗せた事は一度もない)。
プロディバイダーもきちんと変形し、ソードモードとバスターモードで音声ギミックが変化する。

シャドウα&シャドウβの強化合体も再現されており、形式だけだがタイムジェットシャドウγの疑似合体も可能。
ただし、玩具の構造上無理があるのでただ乗っかっているだけの状態だが……。

なお、DXブイレックスロボとの連動はブイレックスの状態で背中部に乗っかるだけ
ブイレックスのパートナーたるタイムファイヤーが、戦う敵を同じくしながらも立場上は第三勢力だった関係から、
テレビ本編ではあまり見られず、『タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』では巽モンド博士がいなかったら実現しなかった貴重な形態と言える。


一応、タイムジェットが発進するプロバイダーベースの玩具についても記述。

いわゆる飛行場型の基地メカに発進ロボプロバイダスが付属する。
一応劇中通りの発進シークエンスが取れるのだが、光らない・鳴らない・収納しない(ジェットは露天駐機)・ギミックは手動とバネなせいか、どうにも地味な感じは拭えない。

一応単体でも遊べるよう時間飛行体イグレッグが付属するが、タイムロボは買ってもらえなかったのにプロバイダスを買ってもらった子供とか悲惨すぎだろ、常識的に考えて……
悲しみに包まれた一部の子供は前作のマーズマシン等やその他別の玩具を複雑な表情でプロバイダスにふっ飛ばさせたとか、させてないとか……


【余談】

視聴者の間ではわりと有名だが、3Dフォーメーション時のタイムジェット4とタイムジェット5の側面の色が、合体シークエンス上タイムロボα、βともに「青」面が視聴者側に見えなければないのだが、3DCGの2機は両者共に「赤」になっているというミスがあった。
実はこれ、よく見ると分かるのだが、タイムジェット4とタイムジェット5のCGモデルが取り違えられているために発生しているミス。

CG以外のパートでは彩色が正しいため、3DCGから実写になったと思ったらいきなり色が赤から青に変わっているため、否が応でも目立つ。
一応修正バージョンもあるのだが、『タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』などでは未修正バージョンが使用されている。


追記・修正は西暦3000年に発動依頼してからお願いします。

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最終更新:2024年04月18日 21:47

*1 この時、刀身が12の方向を指すのに対し、側面の刃部はそれぞれ3と9を指している。

*2 これは当時の映像技術の都合を応用した演出。当時は敵が倒される際の爆破シーンでCGが使われる前で、ガソリンやナパームといった火薬を利用した爆破を多用しており、倒れる怪人の着ぐるみの至近距離で爆破させる事は安全上不可能だったため、一旦着ぐるみが倒れるカットを撮った後にカメラを止めて着ぐるみを捌けさせ、火薬やガソリンを用意してから再度カメラを動かして爆破させる……という流れだった。その間、ヒーローやロボのスーツアクターは同じ決めポーズのままじっとしていなければならなかったのでカットが変わって爆破する瞬間に腕が若干動いていたりしていた。「タイム・アップ!」の号令はそのカットが変わるという部分をうまく使った演出である。

*3 30世紀のビルからビルへと飛び移り、炎の中なり雨に打たれたりしながらシャドウセイバーを振るった後、天井に張り付いた状態で待機する場面。