ギャラクトロン

登録日:2016/10/16 Sun 19:36:07
更新日:2024/04/11 Thu 20:32:22
所要時間:約 12 分で読めます





ギャラクトロンは、ウルトラシリーズに登場するロボット
別名は「シビルジャッジメンター」及び「奇機械改竜」(後述)。



【概要】

全長:61m
体重:6万1千t
最大飛行速度:マッハ3
最大走力:マッハ0.5
最大ジャンプ力1000m
水中潜航速度:マッハ1.5
地中進行速度:マッハ1.5
腕力:15万t
握力:10万5千t


ウルトラマンオーブ』の舞台となる宇宙に突然舞い降りた謎のロボット怪獣
全身が未知の物質で構成されている、ゲル状のバネによるサスペンション機能を搭載しているなど、物理法則を無視した構造から、
別次元からやって来たロボットだと推測されるが、詳細はほとんど不明である。

外見は二足歩行の竜人を思わせる非常に格好良いスタイルで、金色や黒で彩られた純白のボディが非常に神秘的。
そして外見からも分かる通り、「全ての戦いを終わらせる」と言う強い意志を持つ、正義のロボットである。

その体は文字通り全身が武器となっており、以下のように豊富な武装を有している。 

  • ギャラクトロンシャフト:後頭部からポニーテールや辮髪のように伸びる巨大アーム。ウルトラマンほどの巨体でも軽々と持ち上げる凄まじい力を誇る。
  • ギャラクトロンブレード:左腕に装着されている回転式の巨大な。どんな装甲も貫く切れ味の良さが自慢。
  • 右腕:アームのような形をした右腕はロケットパンチの如く発射し、自在に操る事が可能。さらに上部の宝塔からは雷撃を発射する事も出来る。
  • 閃光光線:赤く輝く瞳や胸や右腕からはどんな物体でも爆発させる光線を発射。対象物に当たるとコーラスのような音と共に魔法陣が現れ、その後大爆発を起こす不思議な仕組みを持っている。
  • ギャラクトロンスパーク:ギャラクトロン最大の必殺技。天高く掲げたギャラクトロンシャフトにたくさんの魔法陣を纏わせながら宙に浮かび、無数の炎を吸い込むようにエネルギーを溜めた後に超巨大な魔法陣と共に胸から発射する。


また、攻撃を事前に魔法陣のようなバリヤーを這って防ぐなど攻防双方において優れた、まさに無敵のロボットである。
一方、争いを終わらせる事を目的としているためか、喧嘩が起きると優しい音楽を流し、人々の苛立ちを鎮める力を持つ模様。
「正義を守る」という強い意志の現れなのかもしれない。
他にも全身からソナーのような音を出し、地球ほどの巨大惑星でも1日で全て分析する事が可能。


まさに人類の希望のごときその雄姿に、多くの人々は期待を寄せていたのだが……。

なお、名付け親は後述の通りSSPの3人組だが、『ウルトラマンジード』など別の世界観を舞台にした作品でもそのまま「ギャラクトロン」という名前が用いられている。
まあ、ウルトラマンという名前自体がそうであるようにウルトラシリーズではよくある事。
また、他作品でもその圧倒的な力を存分に発揮し、毎回の如くウルトラ戦士を苦戦させている……あれ?

そして、2018年に上映された映画『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』において、その正体や真の目的が明らかになり……。



【主な活躍】

◆『ウルトラマンオーブ』



突然、SSPの前に出現した謎の巨大ロボット。

シンは「平和を守るスーパーロボットだ」、な~んて騒いでいるが、
果たしてこいつは、敵か味方か……?

ウルトラマンオーブ(2016年7月9日~12月24日) 第14話「暴走する正義」予告ナレーションより




登場:第14話「暴走する正義」、第15話「ネバー・セイ・ネバー」
熱血漢のヒビキ隊長小舟社長が率いる、バネを専門に扱う小舟製作所
一仕事終わり、松戸シン達SSPの面々や納品先であるビートル隊のシブカワと一緒に焼きそばパーティーをしていた時、突然空から魔法陣のような光と共に謎の巨大ロボットが降臨した。
これにシンは思わず空の…贈り物…と言う。

興奮するSSPの男性陣のうち、ジェッタは「ギャラクシードラゴン」、シンはサイバトロンサルヴァトロン」と名前を考えて揉め出したが、
ナオミの仲裁と不思議な音色により、2つの候補名をフュージョンアップさせて「ギャラクトロン」という名前となった。

その格好いい外見を気に入る3人であったが、突如ギャラクトロンはナオミの体を不思議な光でスキャン。
しかし、その際にナオミは「平和を守る」という強い意志を感じ、ますます3人はギャラクトロンを正義の味方として持てはやすのであった。

その後、色々あってビートル隊から託された小舟製作所による調査が進む中、上記のような不思議な特徴が次々と明らかになった他、ソナーのような機能を持っている事も発覚。
そんな摩訶不思議なロボット・ギャラクトロンの眠る雄姿に向けて、シンは自らの持つ希望に満ちた思いを語るのだった。



だが翌日、状況は急変した。

ソナーのような音が感知されなくなった直後、それまで静止状態だったギャラクトロンが突如行動を開始し、車の中に取り残されていたナオミを吸収したのである。
そして彼女を無数のコードで縛り上げた挙句、耳から無理やりコードを脳内に差し込み人質の如く乗っ取ったギャラクトロンは、彼女の声を借りて人々に自らの目的を語り……。


この世界の解析は完了した。
各地で起きている紛争、差別、残虐さを理解した。

この世界のために、争い全てを停止させる。
別の世界でもそうさせてきたように、全ての争いを止める。
すなわち、この世界をリセットする。
それが我が使命。我が正義。

……その言葉に基づき、街を蹂躙し始めたのである。

そう、確かに「概要」での説明通り、ギャラクトロンは正義を守るという思いに満ちたロボットである事は間違いなかった。
だが、このロボットが守ると断言する正義は非常に一方的、独断的なものであり、しかもそれを強引に実行しようとしたのである。

この有様は、この世界にやってきた真相を「正義」ぶりに手を焼いた別次元の人々が不法投棄したのではないかとクレナイ ガイやジェッタが推測するほどであった。

お前は答えを急ぎ過ぎなんだよ!

大混乱に陥った街と捕まったナオミを救うために参戦したウルトラマンオーブ
ところが、何故かオーブをスキャンしたギャラクトロンは彼を無視し、そのまま人間をリセットしようと動き続けた。
一方のオーブもギャラクトロンを目から放つビームでスキャンし、ナオミが囚われていた位置を確認。

何とか被害の少ない山奥へと戦いの場所を移動させ、ナオミを救おうと奮戦するオーブであったが、
奇妙な攻撃や防御の前に大苦戦を余儀なくされ、凄まじい力と魔法陣のようなバリヤーを突破する事が出来ず、ハリケーンスラッシュの必殺技・トライデントスラッシュすら弾き返されてしまった。
そして、辮髪のように伸びたギャラクトロンシャフトでオーブの動きを封じたギャラクトロンはギャラクトロンブレードで腹部を貫き、変身を解除させるほどの大ダメージを負わせてしまった。


私は、私に与えられた唯一のコマンドを実行中だ。
君はこの星と無関係な存在。邪魔はするな。

そんな中でシンはギャラクトロンが永遠なる勇者になるのを期待していた事をコフネ社長に打ち明ける。
これにコフネは「2種類の人間がいるんだよ、シンくん。他の連中が疑ってるものを信じるやつと、他の連中が信じてるものを疑うやつ。発明家はその両方でなくちゃあいけねぇ。だから、無理にでも顔を上げて前を見るんだよシンくん!」と返す。
そして、駆けつけたシン達の前でさらにギャラクトロンはとんでもない事を発言した。
この星の人間から争いが消えない根本的な要因は、宇宙に存在するエネルギーを使わずわざわざ別の生物から頂く「食物連鎖」そのものにある。
これのせいで争いが頻発し、資源を掘り尽くす低レベルの文明が生まれてしまう、と。


耳が痛いか だから君達は耳を塞ぐ。都合が悪いから無視する。
だがこの星は、君達の都合で存在しているのではない。
よって、この星の文明と「食物連鎖」という間違った進化を選んだ生態系全てを……リセットする。


そして、ナオミを勝手に吸収し、利用している事を問い詰めるジェッタの発言に耳を塞ぐかのように、
ギャラクトロンは不気味なほど美しい音色を立てて浮かび上がり、ギャラクトロンシャフトに幾つもの魔法陣を形成した。

そしてコーラスのような音と共に無数の火柱をチャージし、必殺技「ギャラクトロンスパーク」を発射。
地平線を覆う超巨大な魔法陣が現れた直後、ギャラクトロンの視界に広がる森を生態系を形作る全ての生き物もろとも焼き尽くしたのである。

このまま放置しておけば、間違いなく地球の全生命は暴走する正義によってリセットされてしまう。
最悪の事態を前に、ガイ=オーブは再びあの恐怖の力を使う事を決意し……。


やるしかねぇ!!


ベリアルさん!
ゾフィーさん!
闇との力、お借りします!


……ギャラクトロンの前に禍々しい瞳をしたウルトラマンオーブ サンダーブレスターが立ちはだかった。

……だが、ギャラクトロンに攻撃しようと近づいたビートル隊のゼットビートルを邪魔だといわんばかりに撃墜させつつ、サンダーブレスターはギャラクトロンの巨体を無理やり地面に引き摺り下ろした。

当然抵抗し、互角の戦いを繰り広げようとしたギャラクトロンだが、電撃を発射しつつロケットパンチの如く放った右腕の無線接続を力ずくで切られて逆に武器にされた事で怯んでしまい、その隙に頭部のギャラクトロンシャフトを引きちぎられてしまう。
それにより内部に閉じ込められていたナオミの洗脳が解かれるも、サンダーブレスターは容赦なくナオミが閉じ込められている胸部を重点的に攻撃。
悲鳴をまったく聞かず、鮮血のようなオーラを纏った腕で次々にダメージを負わせた。

そこにいるのはもはやウルトラマンではなく、力のまま暴れるもう1体の怪獣であった。

ナオミの身を案じて「攻撃を止めろ」と絶叫するジェッタに、シンは力なく「暴走する力の前に出来る事など何もない」と告げる。

ジェッタ君……オーブはもうすぐ消えてくれます……

だが、カラータイマーが鳴ろうとサンダーブレスターの猛攻は止まらず、引きちぎったギャラクトロンブレードを鈍器のように使い、ますますダメージを負わせる事となった。
懸命に止めようとするジェッタの言葉を受けて一瞬オーブが我に返った隙に、何とかギャラクトロンは目から放つビームで牽制し、立ち上がる事に成功。

そしてボロボロになりながら、オーブを宥めるようにも命乞いのようにも聞こえる優しいメロディを響かせたギャラクトロンであったが、
もはやサンダーブレスターの凄まじい力を止める事は出来ず、内部にいるナオミ諸共ゼットシウム光線を受け、爆発四散した。

それはまさしく、暴走する審判者がさらに暴走する災害によって粉砕されるという皮肉な結末だった。
そして同時に、100年近く前にオーブ=ガイが犯した過ちの再来であった……

幸い、撃墜されてしまったゼットビートルのパイロットも小舟製作所製のバネのおかげで脱出に成功し、ナオミも何とか一命を取り止める事が出来た。
だが、力を持ったが故に暴走する「闇」がもたらした、大事な仲間に取り返しのつかない事を招いてしまったという結果を受け、
ガイ=オーブは小舟社長が残した「闇を消すのではなく、明るさで包み込む事こそが大事」という言葉の真意を探すため、SSPの面々の下を去っていくのだった……。

俺は、オーブを許せない……

自らに対し、それほどの言葉を向けるほど悲痛な思いを胸に抱いて……
そして、彼が小舟社長の言葉の真意を見つけることが出来るかは、「復活の聖剣」にて明らかに……。

なお、この戦い(と後述の奇機械改竜ギャラクトロン)が切っ掛けでガイはギャラクトロンの真相について興味を持ち、
その捜索を行っていた事が後述の『つなぐぜ!願い!!』におけるガイの登場理由となっている。


◆『ウルトラマンジード

登場:第7話「サクリファイス」、第8話「運命を越えて行け」
表向きはSF作家でありながら、ウルトラマンベリアルを崇拝しベリアル融合獣を召喚する謎の男・伏井出ケイにより怪獣カプセルから召喚され、ウルトラマンジードを苦しめた。

ケイは自らの講演会に来た多くのファンを人質に、伊賀栗レイトと融合したウルトラマンゼロに「自らの命を差し出せ」と要求。
ゼロを失わせないと朝倉リクジード プリミティブに変身してギャラクトロンと交戦するが、力の差は歴然としていた。
ギャラクトロンシャフトで拘束され、かつてのオーブのごとくギャラクトロンブレードで腹部を貫かれんとしたその時、
レイト=ゼロが駆け付けてジードの身代わりとなり、電撃光線を受けて意識が消滅。同時にウルトラゼロアイも石化してしまった。

目的は果たしたと踵を返して戦場を去らんとするギャラクトロンに対し、ジードは怒りのコークスクリュージャミングを放つが、
ギャラクトロンシャフトと左腕を破壊しながらも、その歩みを止める事は出来なかった。

ケイのフィンガースナップを受けてギャラクトロンは一時的に機能停止。ジードの再フュージョンライズに必要な20時間後に活動を再開する。
ゼロの復活を信じるリクもまた、レムからの13回に渡るシミュレートを経てプリミティブに再変身、リターンマッチに挑む。
ゼロを失い、戦意を喪失したはずのレイトもまた、両者の戦場に駆け出していた。

そこへ石化したウルトラゼロアイを手にした鳥羽ライハも駆けつけ、普段はあんなに頼りないリクがウルトラマンとして戦う様を羨ましく見て、
同じウルトラマンの運命を背負ったレイトに「あなたはウルトラマンの力で何がしたいの?」と問う。

ウルトラゼロアイを再び手にしたレイトは「守りたい…僕には、二万年早すぎますか? それでもやってみたいんです! みんなを守るってことを!!」と、勇気を振り絞り決意を新たにする。

その言葉と共にウルトラゼロアイが光を取り戻す。

俺の相棒だったら、もう30分早く判断しろ…!

そしてレイトはウルトラゼロアイをかざしゼロに再変身、戦場に舞い戻る!


俺はゼロ…ウルトラマンゼロだ!!

遅いよ!

へっ、よく言うだろ? 『主役は遅れて来る』ってな!


そしてギャラクトロンに挑むダブルウルトラマン!
その様を見たケイは心が躍ったのか臆せず、なんと怪獣カプセルで2体目のギャラクトロンを召喚、2対2の死闘が繰り広げられる。

もう一体のギャラクトロンが繰り出すギャラクトロンブレードを受け、地に伏すゼロ。
ウルティメイトブレスレットが壊れた状態でどう立ち向かうのか……窮地に陥った瞬間、ウルトラマンヒカリからゼロとレイトに贈り物が授けられた。


探したぞ、ウルトラマンゼロ…新たな力を授けに来た。

ニュージェネレーションカプセル。ゼロ専用のパワーアップアイテムだ!

さあ、行け!

そしてレイト=ゼロはニュージェネレーションカプセルを使い新たな姿にネオ・フュージョンライズ!


俺に限界はねぇ!

ニュージェネレーションカプセル!

αβ

ウ ル ト ラ マ ン ゼ ロ ビ ヨ ン ド !

俺はゼロ…ウルトラマンゼロビヨンドだ!


名乗りを上げたウルトラマンゼロ ビヨンドはクアトロスラッガーを放ちジードを援護、ジードもアクロスマッシャーにフュージョンライズし反撃開始。

アクロスマッシャーがスマッシュビームブレードで目にも止まらぬ乱れ切りを決めれば、ゼロビヨンドがかつてのウルトラマンサーガのごとく猛烈なオラオラ拳のラッシュからアッパーで空に打ち上げ、その勢いを保ったままドロップキックで地面に叩き付ける!

やがて鳴り響くジードのカラータイマー。
アクロスマッシャーはディフュージョンシャワーで、ゼロビヨンドはバルキーコーラスで2体のギャラクトロンを完全に粉砕するのだった。

その後、ケイは第22話でギャラクトロンカプセルとキングジョーカプセルを使用してフュージョンライズ、ベリアル融合獣・キングギャラクトロンとなってジードとゼロを再び襲う。


◆『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!


まさかの劇場版ウルトラマンに2作連続出演。
といってもオーブとジード(あと一応ゼロも)に共通する因縁の敵のようなものなので、全員が出る本作の敵としては最適とも言える。

今作において、巨大人工頭脳 ギルバリスによって量産された自律型破壊兵器であるという事実が判明。
元は惑星クシアの民によって平和のために作られたギルバリスであったが、暴走の末に完全なる平和のために全宇宙の知的生命体を抹殺する事を決意。
その尖兵として生産されたのがギャラクトロンという訳である。

つまり、『オーブ』でのガイやジェッタの考察は完全に正反対であり、ナオミをも巻き込んだあの個体は不法投棄でもポンコツでもなく、
正当な目的をもって送り込まれた「正常」な個体だったのだ*1
一応個体単体の強さではウルティメイトフォースゼロのメンバー1人1人でも仕留める事は出来ている事も明らかになっている。

ギャラクトロンMK2が辛くも破壊された後、ギルバリス打倒のために開発された「赤い鋼」の破壊と、
地球の知的生命体及び生態系を司る全生命の抹殺のため、沖縄に無数の個体が転送されるという悪夢のような事態を巻き起こした。

今作の映画における巨大戦闘員再生怪獣にあたるポジションだが、恐ろしい事に強さはほとんど衰えておらず、
立ち向かったウルティメイトフォースゼロやジード、オーブ、今回の事件の引き金にもなった闇の戦士ジャグラス ジャグラー、そして獅子聖獣グクルシーサーを苦戦させる描写もあった。
お前のような戦闘員がいるか!

しかし、長い戦いを潜り抜けてきた戦士達や、沖縄の平和を守る強い意志を持つグクルシーサーの前には流石に敵わず、初対戦となったジャグラーも含めて最終的に敗北。
特に「赤い鋼」=ギガファイナライザーの力で誕生したジード ウルティメイトファイナルには文字通り手も足も出ず、あっという間に破壊されている。

とはいえ、ウルティメイトファイナル以外にはほとんどの機体が通常攻撃で破壊されてはおらず、
一撃で破壊された個体もほとんどないという面を見てもその強さが分かるだろう。
なお、『オーブ』のレギュラーであったジャグラーとギャラクトロンはこれが初顔合わせである。



また、『オーブ』の宇宙や『ジード』の舞台である「サイドスペース」以外にも各地の宇宙に送り込まれており、
映画『[ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国]]』などの舞台となった宇宙であるアナザースペースにも多数の個体が出現。
こちらも歴戦の戦士であるウルティメイトフォースゼロによって次々に破壊されていたが、数限りなく送り込まれていたらしく、グレンファイヤーもうんざりしていた。

おまけにギルバリスが数万年前から量産している事が判明しているため、ギルバリスが滅んだ今でも多数の機体が稼働状態と推測される。


【バリエーション】

奇機械改(ききかいかい)竜 ギャラクトロン

登場:『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』

外見上の違いは全くなく、コーラスのような音と共に放つ光線も健在だが、胸の赤い球体から当たった物体を煌びやかな宝石に変えてしまう光線「ギャラクトロンジェムスパーク」を放つ機能が追加されている。
また、それを示すかのように上記のように別名も変更されている。

映画の冒頭、ハワイのとある島でオーブと激突。
オーブの真の姿・オーブオリジンを相手に一歩も引かない強豪ぶりを見せつけたが、そこにゼロが別の宇宙から参戦。
2人のウルトラ戦士を相手に大暴れしたが、ゼロスラッガーとオーブカリバーによって両腕を切り落とされるなど次第に追い詰められ、
最期はオーブスプリームカリバーとワイドゼロショットを受け、大爆発したのだった。


◆ベリアル融合獣 キングギャラクトロン

登場:ウルトラマンフェスティバル2017、『ウルトラマンジード』第22話「奪還」など
ギャラクトロンとキングジョーの怪獣カプセルを使ってフュージョンライズしたベリアル融合獣。
左半身や顔にギャラクトロン、右半身にキングジョーの要素が歪に混ざっており、胴体部はベリアルを思わせる禍々しい形状になっている他、爪の色も深紅に染まっている。
『ウルトラマンフェスティバル2017』のライブステージが初出で、DCD『ウルトラマン フュージョンファイト!』にもやや遅れてカプセルユーゴー2弾から登場。
『ジード』本編でも第22話「奪還」に登場している。

詳細はこちらを参照。


ギャラクトロンMK2

登場:劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!
ギルバリスによって強化改造された新型ギャラクトロン。
武装が大きく変わっており、ギャラクトロンシャフトやギャラクトロンブレードが排除された一方、指に砲塔が、腕に剣が備わっている他、
背中には巨大な「ギャラクトロンベイル」が装備されており、これを武器にして戦えばウルトラ戦士もただでは済まない。
また、全身の各部に鎧のような意匠が施されている。

当初はそのデザインから「前より弱そうに見える」という前評判もあったが、元から強かったギャラクトロンが更に強化されるという恐るべき存在であり、劇中でもその強さを如何なく発揮し、その前評判を覆した。
「演出だけならギガファイナライザーという特攻武器と戦う事になったギルバリス戦よりも強そうに見えた」という感想もあるほど。
詳細はこちらを参照。


巨大人工頭脳 ギルバリス

登場:劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!
ギャラクトロンを大量に生産していた親玉。
全宇宙の知的生命体抹殺を目的に活動しており、各地の惑星やそこの暮らす生命体をデータ化させた上で次々に消滅させていく。
また「高次元増殖物質置換」により「ラストジャッジメンター ギルバリス(完全態)」に変形可能。
鉄壁のバリヤーや無数の砲塔から撃ち込まれるビームにより、あらゆる存在を破壊へと導き続ける。

詳細はこちらを参照。


【ソフビについて】

本編登場前のCMから大々的に取り上げられていた通り、ギャラクトロンのソフビは通常の怪獣ソフビよりも大きめの「ウルトラ怪獣DX」ブランドで発売された。
『オーブ』からは後述のマガゼットン以外の魔王獣もこちらのブランドで発売されているが、それに比べてサイズが非常に大きく、
設定上の身長がギャラクトロンを上回るはずのマガオロチ(ソフビの全高は20cmほど)を上回る全高24cm以上を誇る巨大ソフビとなっている。

当然、その分値段も張っており、希望小売価格はなんと4000円。
ネットでの限定販売であったガタノゾーア(送料込みで25000円以上)を除けば、アークベリアルの再販品を抜いて「ウルトラ怪獣DX」のソフビで最高値の商品となった。
もちろん、値段相応の造形の仕上がりぶりなのは言うまでも無いが、ギャラクトロンシャフトなど塗装が一部省略されている。

その事もあってか、10月以降「ウルトラ怪獣DX」ソフビのおまけでマガゼットンがついてくるキャァンペェーーーンの際、
通常は2個買わないといけないところがギャラクトロンに関してはこの1つだけでおまけがついてくるようになっている。
それでもジャグジャグ役の青柳尊哉さんを始め、品切れでもらえなかった人も多いが

そんな規格外のソフビであったが、発売直後から各地の店舗で品切れが続出。
キャンペーン用のマガゼットンのソフビも全て配布する店も各地に現れ、後述の中野貴雄氏曰く「爆発的な売り上げ」と呼ぶ事態になった。
『ジード』での登場に合わせて2017年にも再販が行われたが、それでも一度売り切れるとなかなか見る事が出来ないかもしれないので欲しい方は早めの購入をお勧めする。

なお、強化版のギャラクトロンMK2のソフビも映画公開に合わせて2018年に発売されたが、こちらは600円サイズの小さめのソフビ「ウルトラ怪獣シリーズ」という事で上記の強化前のソフビと比べて遥かに小さく、造形もかなり緩くなってしまっている。

2019年には通常ギャラクトロンも600円サイズで発売。MK2とは違い、造形はかなり良いものになっている。


【余談】

  • 「ギャラクトロン」と言うこのロボットの名前、本編ではSSPの3人組が名づけたが、実は脚本家の中野貴雄氏が長年に渡って悪役キャラ用に暖めていた名前だったそうで、Twitterで喜びのコメントを記している。
    また、鳴き声を玩具に収録する都合上、先にその名前と鳴き声が考案された後、あの竜人のようなボディがデザインされたらしい。
    なお、ギャラクトロンのデザインを手掛けたのは、現在に至るまで数多くの作品のメカニックデザインを創り上げた野中剛氏である。
    アベユーイチ監督によると、当初のイメージとしては『ぼくらの』のジアースがあったが、異世界のロボットという事で『聖戦士ダンバイン』を意識したらしい。
    また、虫モチーフのデザインも考えられたが、ダンバインそのままになるため、異世界らしくモチーフになったとのこと。

  • 残念ながらシンが夢見たギャラクトロンとオーブの共闘は虚しい夢に終わってしまったが、ゲーム『ウルトラマン フュージョンファイト!』ではギャラクトロンとオーブが共に戦う夢の光景を実現させる事が可能。
    必殺技「ギャラクトロンスパーク」ももちろんド派手な演出で再現されている。

  • 『オーブ』登場当時は明確な背景が描かれず、その思考上、人類との共存も叶わないという点からアベ監督は「使い勝手が良い怪獣」と評したが、一方で「いつか、ギャラクトロンが味方になる話をやってみたいものだ」ともツイートしている。
    ギルバリスが滅んだ今、上記のオーブとの共闘もいつかはありえるのかもしれない。


  • 『オーブ』は通算3回ギャラクトロンと戦っているが、戦うとノルマの如く首を持ち上げられて宙づりにされている。
    ちなみに1回目はハリケーンスラッシュの姿で腹を貫かれて敗北、2回目は救援に現れたゼロのゼロスラッガーに助けられる、3回目はエメリウムスラッガーにチェンジしてオーブスラッガーショットによりギャラクトロンシャフトを切断して自力で脱出と、3回ともゼロに関連する要素になっている。

  • 『オーブ』本編でギャラクトロンが地球の全生命を根絶やしにする理由に「食物連鎖」を挙げているが、深海の熱水噴出孔にいるチューブワームやシロウリガイのように、体内に共生する細菌から栄養をもらう形でエネルギーを循環させている生物も実際に存在している。
    また、南アフリカの金山の地下水からは外部のどの生態系とも一切接触しないまま、自然界にあるエネルギーをそのまま利用し何百万年も生き続けているという、まさにギャラクトロンにとって理想的に見える細菌が実際に発見されている。
    ただ、前者は熱水噴出孔が止まった際に「クジラの死体」=他の生物を伝って別の場所へ移動する必要があり、後者もこの能力を得るために他の生物から遺伝子を奪った可能性が高いといわれている。
    ギャラクトロンのリセットを免れる事が出来る「食物連鎖」に関わっていない生物は、少なくとも現実の地球には存在しないのかもしれない。
    • なお、創作物の世界でよければ彼が気に入りそうな文明・生物は諸星大二郎氏の漫画『生物都市』の生物都市や小松左京氏の『人類裁判』に登場する精神生命体の世界、
      新井素子氏の『グリーン・レクイエム』に出てくる植物宇宙人の母星、メガヘクススペースゴジラどうぶつの国 、惑星ソラリス、SF小説『平和樹』に登場する平和樹アイビス、人類補完計画完了後の地球あたりだろう。
      ウルトラシリーズ内であれば、スフィア完全生命体イフ、惑星アーブ、そして光の国あたりは彼のお気に召すと思われる。
      というか「ポンコツを不法投棄した」というのはあくまでも推測であり、そもそも製作したのがそうした文明であった可能性もゼロではない。今度は地球に来た理由に悪意を感じることになるが
      ……などと言っていたら、やはり上記のメガヘクスのような機械生命体が「知的生命体の抹殺」のために作った事が後に確定した。しかも本体もかなり過激な判断基準があることが判明している。



このWikiの解析は完了した。
各地で起きている荒らし、立て逃げ、変態紳士ぶりを理解した。

このWikiのために、項目の新規作成・更新全てを停止させる。
別のWikiでもそうしてきたように、全ての争いを止める。
すなわち、この「 アニヲタWiki(仮) 」をリセットする。
それが我が使命。我が正義。


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最終更新:2024年04月11日 20:32

*1 食物連鎖にまで突っ込んだのは『オーブ』の個体だけだが、ギルバリスが生態系の破壊も最終的に宣言しているため、ある種こちらも正常な動作と言える。また、逆に登場人物の言葉に一瞬悩んだ描写があった事から、「逆に『オーブ』の個体は正義に目覚めかけたギルバリスからすれば異常な個体だった」という説も……。

*2 ルーブクリスタルは存在している。個別認識もあり、属性は「暴」。