ショーグン・ミフネ

登録日:2016/10/09 Sun 09:52:44
更新日:2023/09/01 Fri 18:36:05
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男は黙ってぇ~天下取り!


アニメ『勇者特急マイトガイン』の登場人物。



人物


レジャーランド「大江戸ランド」の経営者にして、忍者テロ集団影の軍団の頭領。
昭和?年10月19日生まれの天秤座。身長183cmで体重80kg。血液型はO型。
ちなみに生粋のアメリカ人

日本の伝統文化に惚れ、「江戸時代こそ日本のあるべき姿」だと考えている時代錯誤な男。
そのために影の軍団を使って現政府を倒し、「古きよき日本」を取り戻そうと企む。
顔には歌舞伎役者風の隈取りを施しており、常に戦国武将風の格好をしている。
某御老公のような格好でお忍びとして街に出る事もあるが、現代でその格好は正直かなり目立つ。ちなみに持っている杖には刀が仕込まれている。
話し方も歌舞伎風で、「男は黙ってぇ~」が口癖。
大の日本かぶれで日本語も堪能だが漢字は苦手で、「太」の字を「イヌ」と読んでいた。
また日本好きを自称する割には中国発祥の烏龍茶を美味そうに飲んでいたり、街に出た時には着物に革靴を履いていたりと、その知識はどこかずれている。

『マイトガイン』の敵でも群を抜いてコミカルなキャラであるが、彼の起こす事件は、天才少年を誘拐して犯罪に加担させたり、歴史上の人物のクローンを作ろうとしたりなど、外道なものも結構多い。
戦闘能力はかなり高く、旋風寺舞人と刀で一戦交えた時も一部の隙もない剣術で襲い掛かり、後一歩で倒せるところまで追いつめている。

名前の由来は俳優「三船敏郎」から。
三船敏郎はアメリカのドラマ『将軍 SHOGUN』で将軍・吉井虎長を演じたことがある。
担当声優の梁田清之氏もディレクターに「映画『羅生門』を見ておけと言われた」とのこと。
口癖の「男は黙ってぇ~」も、三船敏郎出演のCMでのコピー『男は黙ってサッポロビール』が元ネタである。


劇中の活躍

第3話『こいつは強い!剣豪ロボ』で初登場。
大胆にもメディアを通じて日本政府を転覆させる事を宣言し、その手始めとして「鉄道網大切断計画」を行うと予告する。
配下に命じて各地の鉄道を破壊していくが、そこにマイトガインが立ち塞がり作戦は失敗に終わる。

この後もマイトガインを倒して古きよき日本を取り戻そうと様々な悪事を企てるが、いずれの作戦もことごとく失敗に終わり、遂には保有していたロボットが全て破壊され大江戸ランドも経営難に陥ってしまう。
そこで「起死回生一発逆転満塁ホームラン計画」を実行。あらゆる手段を用いて大江戸ランドに客を集め、客を国民にして大江戸ランドごと独立しようとする。
客を外界から隔離し自給自足するよう強要するが、その時に制定した法律は「一切の収入を税として国に捧げよ」という国民の自由を奪うとんでもない愚策だった。
当然客が黙っているはずもなく、ほどなくして一揆が始まるのだがそれは陽動であり、たまたまランドにいた舞人と浜田によって自爆システムを起動され、居城が爆破されてしまった。
城が爆破された事で思わず放心してしまうが、一旦退却して切り札のショーグンロボに乗り込み、マイトガインに最後の勝負を挑む。
得意の剣術でグレートマイトガインを追いつめるが、ふとした隙を突かれた事で真っ向唐竹割りを食らい敗北。
僅かな部下を連れて退却し、いずこへと去っていった。

その後は街頭でガマの油を売って資金を稼ぐという時代錯誤な日々を送る。
そんな中でひょうたん湖に埋蔵金があるという情報を部下から聞くと、それを手に入れて大江戸を再建しようと考えすぐさまひょうたん湖へと向かう。
何とかひょうたん湖の地下で埋蔵金を見つけ出すが、調査に使っていた潜水艇を恐竜ヒョッシーだと勘違いされ、それを探しに湖に来たカトリーヌ・ビトンの妨害に遭ってしまう。
記念写真を撮っていた時にビトンのロボに吸い上げられるも何とか埋蔵金は死守。
しかし、ようやく地上に戻った時に小沢警部に出くわしてしまい、テロ行為諸々の罪で逮捕されてしまった。
ちなみに持っていた埋蔵金は証拠品として警察に全て押収された。

逮捕された後も懲りずに脱獄し、クリスマスイブの夜には旋風寺邸に侵入して宝を頂こうとしていた。
この時に同じ目的で侵入していたビトンとまたも出くわすが、この時は囚人服姿であったため、ショーグン・ミフネだと名乗っても信じてもらえなかった。
最終回エンディングでも登場しており、囚人服姿で小沢に追いかけられていた。


搭乗機

影の軍団が保有するロボットは、全て「バイオフィードバックシステム」によって操られ、このシステムで搭乗者の動きがトレースされる事により搭乗者の能力が最大限に発揮できるようになっている。
ちなみに脱出装置の有無は不明。

●ショーグン
ミフネをモデルにした影の軍団の最終兵器。最後の最後のためにこっそりと隠していたらしい。
戦闘スタイルは二刀流で、一部の隙もない構えでグレートマイトガインをも圧倒する。
城の崩壊に気を取られなければ、グレートマイトガインに勝っていた可能性があるほど性能は高い。

●潜水艇
ひょうたん湖に隠されている埋蔵金を探索するために使っていた。戦闘能力はない。
そのシルエットが首長竜に似ていた事から、地元では「ヒョッシーが出た!」と大騒ぎとなった。
尚、某裁判ゲーム同じ名前の湖と恐竜が登場するが関連はない。


配下・メカニック

ミフネの配下には忍者や侍など身体能力が高いものが多く、平時は大江戸ランドの従業員として働いている。
ロボットを使わずにそのまま戦ったほうが強いんじゃないかと思えるような人材もちらほらいたりするが、気にするな。

・コジロー

CV:菊池正美
影の軍団最初の刺客。軍団のイケメン枠。
山奥での修行で編み出した秘剣「ツバメ斬り」の使い手。相手を見ず、近付く気配を感じて斬りかかる。
初戦ではマイトガインの「縦一文字斬り」の動きを読んでツバメ斬りで倒したが、
リターンマッチではマイトガインが剣を振り下ろす直前にツバメ型の小型ロボを射出し、コジローがその気配に反応して先に剣を振るってしまい、攻撃後の隙を突かれるという形で敗北した。
相手を見ずに斬っていたため、マイトガインのフェイントに引っ掛かって攻撃のタイミングをずらされてしまった。
ヒーローの勝ち方としては若干セコい気もするが、コジローが相手を見て動ければマイトガインに勝ち目はなかったので、コジローの慢心が敗因とも言える。
マイトガインに敗れた後は警察に逮捕された。
名前は「佐々木小次郎」から。

●ケンゴー
コジローが操る剣豪型ロボット。
数多くの名刀のデータを元に作られた剛剣「ムラマサ」は切れ味抜群。
その刀で日本中の鉄道を切断していった。
搭乗者のコジローの実力も相まってかなりの強敵となり、一度はマイトガインをツバメ斬りで倒している。

・日輪入道

CV:山下啓介
影の軍団一の高僧。
コジローが技で勝負していたのに対しこちらは完全な力押し。
持っている錫杖を鳴らす事で相手の動きを封じる事ができる。
漢字が苦手なのか、日輪砲で大地に「犬」と書こうとして「太」と書いていた

●飛行要塞ヤッコー
ヤッコ凧型の巨大な飛行要塞。
搭載されている「日輪砲」が最大の武器で、それを使ってあらゆるものを焼き尽くす。ちなみに木魚が発射のスイッチとなっている。
ビームやミサイルは通用せず、ロボット形態にも変形できる。
舞人曰く「最高にしぶとい敵」だが、急激な温度変化に弱い。

・ハンゾウ

CV:曽我部和恭
ミフネが街に出る時のお供。正体は忍者。
ネオ原宿にミフネ大仏を建て、ご利益があると言って市民にショーグンバッジを売りつける。
だがそのショーグンバッジのご利益は彼が率いる忍者軍団の仕業で、ミフネ大仏を全国に建てた後で総攻撃を仕掛けようとしていた。
悪事が阻止された後は警察に連行された。
名前は「服部半蔵」から。

●ニンジャ
ハンゾウがミフネ大仏の中に巧妙に隠していた忍者ロボット。
炎や鎖を使って攻撃する。
スパロボでは軍団の雑魚として量産される。

・ミスター・クロオビ

CV:石塚運昇
ミフネに仕える空手家で、松崎○げる並にガングロな人物。
CGバトル(今でいうeスポーツ)の天才少年ケンジのバトルテクニックを利用し、あらゆる技を駆使してマイトガインを追いつめる。
劣勢と見るやケンジを人質にしようとする武道家精神のかけらもない卑劣漢。
こいつだけ、やられた後の展開がギャグっぽかった。

●カラテ
ミスター・クロオビの操る空手家風ロボ。なぜか金髪。
クロオビの必殺拳とケンジの頭脳を合わせ戦った事で、かなりの強敵となった。

・ドクター・ゲンパク

CV:掛川裕彦
影の軍団に所属する科学者。
戦国武将・九条景清の鎧からDNAを採取し、30年と8ヶ月の歳月を経て彼のクローン「清丸」を作り出す。
この実験が成功した暁には歴史上の偉人を蘇らそうと企んでいたが、その前に実験体の清丸に逃げられてしまい、企てが公になる前に彼を連れ戻そうとする。
名前は「杉田玄白」から。

●アシュラ
ゲンパクが操る8本の腕が特徴的なロボット。
その腕を広げる事で空を飛ぶ事ができ、ロボット3体を同時に相手する事も可能。
強力な炎やビームで攻撃する。
下半身は釣鐘だが、マンダラガンダムではない。

・闇風、妖風、魔風

CV:大塚芳忠、鈴木勝美、掛川裕彦
ハンゾウとは違ったタイプの忍び。通称「風3兄弟」。
闇風は風羽根という爆弾で攻撃を行い、妖風は「断風」という指先から糸を出す忍術であらゆるものを切り裂く。
魔風も大風車という忍術を持っていたが、生身の時には使用しなかった。

●乱し霧発生マシン
秘伝の忍者薬と大量の水を調合する事で、精密機械を狂わせる「乱し霧」を発生させる事ができるマシン。
ヌーベル奥多摩での実験が成功した後は雲の上へと移動し、雲を吸ってヌーベルトキオシティに乱し霧を発生させた。

●闇風ロボ、妖風ロボ、魔風ロボ
風3兄弟の特徴を元に作られた忍びロボ。
特殊シールドを施しているため、乱し霧の中でも問題なく動く。
しかしロボット自体の性能はそれほど高くなかったため、乱し霧が無くなった瞬間あっという間にマイトカイザーや轟龍にやられていた。

・トーキチロー

CV:二又一成
影の軍団一の切れ者。
メガロステーションのコンピューターへのハッキングもお手の物で、列車のダイヤを狂わせて、サミットに集まった各国の首脳を列車ごと誘拐する。
青木ヶ原のミフネ迎賓館に首脳を集めた後は、日本の首相に国の統治権を渡す承認証を持ってくるよう脅迫。
その承認証を使ってミフネを日本の支配者と認めさせようとした。
ちなみに影の軍団が使っているバイオフィードバックシステムの開発者でもある。
名前は「木下藤吉郎(豊臣秀吉)」から。

●ニオー
トーキチローが操る仁王像型のロボット。
持っている槍や羽衣で攻撃する。
スパロボでもたびたび登場する。

・胡蝶

CV:本多知恵子
ミフネ配下のくノ一。
マイトガインの基地の所在を探る命を受け、「内藤ルンナ」として青戸工場へ潜入する。
詳細は「内藤ルンナ」の項目を参照。

●コチョウ
胡蝶が操るチョウ型ロボ。
強風を発生させてあらゆるものを吹き飛ばす。
羽ばたく時に出る燐粉は発信機のようになっており、これをマイトカイザーに付着させる事で青戸工場がマイトガインの基地である事実を突き止めた。

・般若丸

CV:笹岡繁蔵
胡蝶の上忍。般若の面のような恐ろしい形相をしている。
胡蝶を青戸工場へ潜入させ、マイトガインの有無に関わらず工場を爆破せよと命じた。

●ハンニャ
ボディが般若の面のようになっている忍者ロボ。
身動きをできなくしての炎攻撃が得意。
暗闇から突如現れたがそのギミックは不明。

・白骨丸

CV:島田敏
般若丸の配下。
骸骨のような顔で、文字で表しにくい奇怪な笑い声を発する。
全身に包帯を巻いており、その包帯を使って相手を攻撃したり縛り上げたりする事ができる。
胡蝶の手引きで下忍たちと青戸工場へ潜入し、破壊活動を行うも、胡蝶の裏切りによって生身で倒された。
名有りの配下では唯一、専用ロボに乗る描写はなかった。

・上忍

CV:長島雄一(現:チョー)
下級忍者軍団の頭。
ミフネに埋蔵金の情報を伝え、ひょうたん湖の地下で発掘作業を行う。

・ツル、ツキ、フジ

ミフネがはべらしている腰元たち。名前はそれぞれの着物の模様から
戦う力はないが意外と義理堅く、ミフネが居城を失った後もついてきていた。
敗退時、「えっほえっほ」と着物の裾をあげ、走っている姿も印象に残る。


関係者


  • 一色ケンジ
CV:岩坪理江
テツヤの同級生でロボットCGバトルのチャンピオン。
その腕に目をつけたミフネに誘拐され、マイトガインを倒すように脅迫されてクロオビの操るロボに乗り込み、操縦をサポートする事に。
最初はマイトガインを単にAIの性能が良いだけのロボットだと思っていたが、マイトガインが気力を振り絞って戦っている姿を見て考えを改めた。

  • 清丸
CV:伊倉一寿
忍者軍団に襲われていたトレーラーに乗っていた着物姿の少年。
正体は冷徹非道で恐れられた武将・九条景清のクローンで、ゲンパクが作り出した実験体だった。
この残酷な事実を知った彼は、このまま生きればいつか自分は非道な武将になってしまうと思いつめ……

  • 前野博士
CV:塚田正昭
5年前に精神操作論を発表した研究者。
その論文を発表後に行方不明となっていたが、その間にゲンパクの研究に協力し、清丸に記憶などを植え付けた。
良心の呵責に耐え切れず清丸を連れて逃走するが、追手に襲撃されて負傷してしまう。


ゲーム作品において

スーパーロボット大戦V』にてマイトガインの初参戦と共に初登場。中断メッセージもあり。
胡蝶のエピソードは再現されており(勿論スパロボらしい救いもあり)ザコ敵ではニンジャとニオー、ミフネ専用機としてショーグンが登場するが、
表向きの仕事である大江戸ランドについては以後の参戦も含め一貫して言及されていない。
また、頭に月をいただき鎧武者のイメージを持つザンボット3にご執心な他、北辰に協力を取り付けた際にはその闇を見抜いた。

X』では同じアメリカ人のマーベルから彼の日本かぶれについて「ノー・コメント」の烙印を押される。
さらにパープルの下に甘んじている事もあってか、舞人にすら「ローニン・ミフネ」と呼ばれてしまう事に…。名前の元ネタからするとこっちの方がしっくりくる気も

一方でグレートマイトガインを追い詰めたという実力を評価されてか、ステータスはエースのジョーを上回り、まさかの「極」持ち。
また原作では搭乗しなかったニオーにも乗り込み戦いを挑んでくる。


「男は黙ってぇ~追記・修正!」


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最終更新:2023年09月01日 18:36